JP4131841B2 - 光コネクタ用楔挿脱部品、楔部品付き光コネクタ - Google Patents

光コネクタ用楔挿脱部品、楔部品付き光コネクタ Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバを内装固定したフェルールの突き合わせ接続用の先端面に対向する後端側に、フェルール側の光ファイバと該光ファイバに対して突き合わせ接続された別の光ファイバとを半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプする機構を具備し、この機構によって、光ファイバ先端に簡単に組み立てることができる光コネクタに適用され、この光コネクタの前記クランプ機構を開放状態にする光コネクタ用楔挿脱部品、及び、この光コネクタ用楔挿脱部品によってクランプ部の開放状態が保たれた楔部品付き光コネクタに関する。
近年、光ファイバ先端への組立作業を、工場以外の接続現場にて行うことができる光コネクタとして、予め光ファイバを内装固定して先端面に研磨を施したフェルールと、このフェルールの後部(先端面と対向する位置)に配置したクランプ部とを具備し、このクランプ部においてフェルール側の光ファイバと、この光ファイバに突き当てた別の接続用の光ファイバとを、該クランプ部の半割りの素子にクランプすることで突き合わせ接続状態を維持し、短時間で光コネクタの組立を行うことができるものが知られている。ここで、クランプ部はサイズが小さいため、素子の開閉操作を行う専用の工具(光コネクタ組立工具)が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
特開2002−23006号公報 特開2002−55259号公報
上述した光コネクタ組立工具は、光コネクタを支持するホルダ部と、光コネクタのクランプ部の素子の間への楔の挿脱によって前記クランプ部の素子を開閉する開閉機構とが、基台上に搭載された構造である。前記開閉機構は、レバーの操作によって、前記楔をホルダ部に対して進退動させる構造になっている。この光コネクタ組立工具では、ホルダ部の位置決め溝に光コネクタを離脱可能に嵌め込むだけで、光コネクタのクランプ部を、開閉機構による素子間への楔の挿脱が可能な位置に簡単に位置決めできる構成になっている。
しかしながら、上述した構造の光コネクタ組立工具では、光コネクタのクランプ部の操作を実現するために、サイズの小さい素子の間に、高精度に加工された楔を正確に挿脱できるように、精密に構成される必要があり、低コスト化が困難であるといった問題があった。また、構造上、小型化に限界があるため、例えば、光成端箱の内部に挿入して使用することなど、作業スペースが狭隘である場合には、挿入、使用が不可能な場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、光ファイバ先端への光コネクタの組立作業を低コストで実現でき、しかも、小型化が容易であるため狭隘な作業スペースでの使用でも作業性の確保が容易な光コネクタ用楔挿脱部品、並びに、楔部品付き光コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決して係る目的を達成するために、以下の構成を提供する。
本発明では、光ファイバを内装固定したフェルールの突き合わせ接続用の先端面に対向する後端側に、前記フェルールの後端側から突出された前記光ファイバと該光ファイバに対して突き合わせ接続された別の光ファイバとを半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプして、光ファイバ同士の接続状態を維持するためのクランプ部を有する光コネクタの、前記クランプ部の外側から前記素子の間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いて、素子間への前記別の光ファイバの挿脱が可能な状態を維持する楔が突設されている楔付き部品と、前記楔を前記光コネクタの前記クランプ部の素子間に割り込ませて前記光コネクタに取り付けられた前記楔付き部品と該楔付き部品が取り付けられた光コネクタとの間に挿入される離脱用挿入片によって、前記楔付き部品と前記光コネクタとの間を押し開き、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱させる離脱部品とからなることを特徴とする光コネクタ用楔挿脱部品を提供する。
この光コネクタ用楔挿脱部品としては、前記楔付き部品は、前記楔が突設されているベース部の対向する両側から突設された突壁の間のコネクタ収容領域に、前記光コネクタを収容できるようになっており、前記突壁には、前記離脱部品の前記離脱用挿入片を、前記クランプ部の素子間に前記楔を割り込ませることにより該楔付き部品に取り付けられた前記光コネクタと前記ベース部との間に挿入される前記離脱用挿入片が挿通される開口部が形成されており、前記離脱用挿入片の前記コネクタ収容領域から前記開口部を介して前記突壁の外面側に突出された部分に設けられている操作部を操作して前記離脱用挿入片を移動させることで、前記楔付き部品と前記光コネクタとの間を押し開いて、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱できるようになっている構成も採用可能である。
また、前記離脱部品の前記離脱用挿入片には、前記クランプ部の素子間に前記楔が割り込まれた前記光コネクタと前記楔付き部品との間に配置される挿入配置部と、前記光コネクタと前記楔付き部品との間に挿入することで、光コネクタと前記楔付き部品との間を押し開いて、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱せしめるテーパ部とが形成されており、前記離脱部品の前記挿入配置部を前記光コネクタと前記楔付き部品との間に配置したときに、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間に前記楔が割り込まれた状態を維持し、前記離脱部品を移動して前記光コネクタと前記楔付き部品との間に前記テーパ部を挿入することで、前記テーパ部によって前記楔付き部品と前記光コネクタとの間を押し開いて、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱できるようになっている構成も採用可能である。
また、本発明では、光ファイバを内装固定したフェルールの突き合わせ接続用の先端面に対向する後端側に、前記フェルールの後端側から突出された前記光ファイバと該光ファイバに対して突き合わせ接続された別の光ファイバとを半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプすることで、光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を有する光コネクタの外側に、本発明に係る光コネクタ用楔挿脱部品を組み立てて構成されており、前記楔付き部品は、前記クランプ部の素子間に前記楔を割り込ませて前記光コネクタに取り付けられており、前記離脱部品は、前記離脱用挿入片を、前記楔付き部品と前記光コネクタとの間に挿入した状態で前記光コネクタに対して取り付けられていることを特徴とする楔部品付き光コネクタを提供する。
本発明は、光コネクタと、この光コネクタのクランプ部の素子間に楔を割り込ませて前記光コネクタに取り付けた楔付き部品との間に割り込ませるようにして挿入される離脱部品の離脱用挿入片によって、光コネクタと楔付き部品との間を押し開くようにして、クランプ部の素子間からの楔を抜き出させ、光コネクタから楔付き部品を離脱させるものである。離脱部品は、素子間に挿入されている楔を、素子間から直接引き抜く場合に比べて、軽い力で、素子間からの楔の引き抜きを実現するためのものであり、例えば、離脱用挿入片を、光コネクタと楔付き部品との間に押し込んでいくことで、光コネクタと楔付き部品との間を押し開く楔機能(前述の「テーパ部」等)を有するものや、楔付き部品との当接部分を支点とする回転によって梃子状に操作することで、光コネクタと楔付き部品との間を押し開く梃子機能を有するもの等が採用可能である。また、離脱部品としては、光コネクタと楔付き部品との間への押し込みによって、光コネクタと楔付き部品との間を押し開く構成の他、光コネクタと楔付き部品との間に挿入しておいた離脱用挿入片の回転変位等によって、光コネクタと楔付き部品との間を押し開く構成も採用可能である。
本願発明に係る、楔部品付き光コネクタは、従来のような専用工具を用いることなく、光ファイバ先端に光コネクタを組み立てることができる。また、光コネクタ用楔挿脱部品は、構造が非常に簡単で、しかも、安価で製造できることから、専用工具を用いる場合に比べて、大幅な低コスト化を実現できる。さらに、光コネクタ用楔挿脱部品を光コネクタに取り付けておき(取り付けたものが楔部品付き光コネクタ)、クランプに光ファイバを挿入した後、光コネクタから光コネクタ用楔挿脱部品を離脱させるだけで、光ファイバ先端への光コネクタの組み立てを実現できるので、従来の専用工具を用いた場合に必要となる、ホルダ部に光コネクタを嵌め込むようにして精密に位置決め支持させる作業が不要になり、組み立て作業も非常に簡単になる。また、楔部品付き光コネクタ及び光コネクタ用楔挿脱部品は、小型化が容易であり、例えば光接続箱等の各種装置内でも、光ファイバ先端への光コネクタの組み立てを容易に行える。さらに、光コネクタ用楔挿脱部品は、離脱部品の離脱用挿入片を、光コネクタと楔付き部品との間に割り込ませることで、光コネクタと楔付き部品との間を押し広げて、光コネクタのクランプ部に挿入状態になっている楔をクランプ部から抜き出す構成になっているので、クランプ部からの楔の引き抜きを軽い力で、簡単に行える利点がある。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4は本発明の第1実施形態による楔部品付き光コネクタ1及び光コネクタ用楔挿脱部品2を示す図であって、図1は分解斜視図である。また、図2〜図4は楔部品付き光コネクタ1及び光コネクタ用楔挿脱部品2の組み立て状態を示す図であって、図2は斜視図、図3は正面図、図4(a)は断面図、図4(b)は下面側から楔付き部品21のベース部212を透視して示した図である。
図1〜図4に示すように、前記楔部品付き光コネクタ1は、光コネクタ3(光コネクタプラグ)の外側に光コネクタ用楔挿脱部品2を組み付けた構成のものである。図示例の光コネクタ3は、所謂SC2形光コネクタであり、SC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector。JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ(光コネクタプラグ)など)から、該SC形光コネクタのプラグフレーム33(図5参照)の外側に装着されるつまみを省略したものである。
なお、光コネクタ3としては、前述のSC2形光コネクタに限定されず、各種の光コネクタプラグを採用可能である。
まず、光コネクタ3について説明する。
図5、図6は光コネクタ3の構造を示す図であり、図5は分解斜視図、図6は断面図である。図5、図6において、この光コネクタ3は、フェルール31と、このフェルール31の接合端面(符号31a。先端面)に対向する後端側に配置されたクランプ部32と、フェルール31を収納するようにしてその外側にフェルール31の軸回りの回転を規制して装着されるスリーブ状のプラグフレーム33と、プラグフレーム33の後端(図6右側)に係合して取付けられ、前記クランプ部32を収容するストップリング34と、このストップリング34内に内装されたスプリング35とを備えている。
なお、符号34a、34bは、光コネクタ用楔挿脱部品2(開放部材)の楔22(図4等参照)を差し込む差込口を示し、符号36は、ストップリング34の後端に装着されるブーツを示す。
クランプ部32は、フェルール31のフランジ部31bから光コネクタ3の後端側へ向かって延びる延出部31cに複数の部材を取り付けた構成であり、フェルール31と一体となっており、以下、クランプ部32が組み立てられているフェルール31を、「クランプ部付きフェルール37」と称して説明する場合がある。
クランプ部付きフェルール37のクランプ部32は、スリーブ状のストップリング34の軸方向に移動自在としてストップリング34に収納されている。スプリング35は、ストップリング34の後端部に反力を取ってクランプ部32を光コネクタ3の先端側(図6左側)に押圧することで、クランプ部付きフェルール37全体を光コネクタ3先端側に付勢するものであり、例えば、光コネクタ3を光コネクタアダプタ等に挿入して別の光コネクタと接続する時に、フェルール31に、接続の相手側の光コネクタとの間の突き合わせ力を与える機能を果たす。
なお、クランプ部付きフェルール37は、フェルール31のフランジ部31bが、プラグフレーム33内に突設されているストッパ突起33aに当接することで、ストップリング34に対する光コネクタ3先端側へのそれ以上の移動(ストップリング34に対する相対的な移動)が規制される。
図7は、クランプ部付きフェルール37を示す斜視図、図8は、クランプ部付きフェルール37のクランプ部32を構成する2つの蓋側素子321、322、及び、ベース側素子(延出部31c)の、合わせ面を示す図である。
図6〜図8に示すように、クランプ部32は、フェルール31のフランジ部31bから延びる延出部31cと、この延出部31cの合わせ面324a上に配置された蓋側素子321a、321aとを、断面C形のスリーブ状のバネ322(C形バネ)の内側に収容した構造になっている。延出部31aは、クランプ部32を構成する半割りの素子の一方(以下、素子31aと称する場合もある)、二つの蓋側素子321a、321bは、クランプ部32を構成する半割りの素子の他方(素子321)を構成しており、クランプ部32は、一対の半割り素子31a、321の間で、光ファイバをクランプする構造になっている。二つの蓋側素子321a、321bは、一方(素子321a)が他方(素子321b)よりもフェルール31側となるようにして、光コネクタ3の前後方向(図6左右)に配列されているが、バネ322は、二つの蓋側素子321a、321bの間の境界付近でバネ322に形成されているスリット322aによって、該バネ322の弾性を、二つの蓋側素子321a、321bに別個に作用させるようになっている。然るに、一方の蓋側素子321aと延出部31aの組、他方の蓋側素子321bと延出部31aの組は、それぞれ、独立のクランプ部としても機能し得る。
本発明に係る楔部品付き光コネクタ1では、光コネクタ用楔挿脱部品2の楔付き部品21に突設されている楔22(図1、図3、図4参照)が、光コネクタ3の外側からストップリング34の差込口34(34a、34b)を介して、一対の素子31c、321の間(すなわち、延出部31cの素子321に対する合わせ面と、蓋側素子321、322の素子31cに対する合わせ面との間)に割り込ませたことにより、一対の素子31c、321の間が、バネ322の弾性に抗して若干押し開かれた状態になっている。
また、ストップリング34の2つの差込口34(34a、34b)は、2つの蓋側素子321に対応する2つのクランプ部に対応する位置に開口されており、光コネクタ用楔挿脱部品2の楔付き部品21の一対の側壁22b、22cを連結する底壁22eから、収容凹所211内に突出されている2つの楔22は、2つの差込口34を介して、素子31cと素子321aとの間、素子31cと素子321bとの間に、それぞれ挿入されている。
なお、バネ322の形状は、断面コ字形のものなど、各種採用可能である。
次に、光コネクタ用楔挿脱部品2を図1〜図4を参照して説明する。
図1〜図4に示すように、光コネクタ用楔挿脱部品2は、光コネクタ3の外側に装着するようにして取り付けられる楔付き部品21と、この楔付き部品21を前記光コネクタ3から離脱させるための離脱部品23の、2部品によって構成されている。
ここで、光コネクタ用楔挿脱部品2の楔付き部品21及び離脱部品23は、それぞれ合成樹脂製の一体成形品であるが、本発明においては、これに限定されず、複数部品によって形成されたものであっても構わない。前記楔付き部品21は、楔22も含めて全体が樹脂成形された1部品になっている。
前記楔付き部品21は、断面コ字状の細長形状に形成されており、その内側が、光コネクタ3を取り出し可能に収容するコネクタ収容領域としての収容凹所211となっている。この楔付き部品21は、前記収容凹所211の底面211aを形成するベース部212と、このベース部212の対向する両側から突設された一対の突壁213とを有している。前記楔22は、前記ベース部212から突出する突起であり、楔付き部品21の長手方向に間隔をおいて2箇所に突設されている。前記収容凹所211は、ベース部212と一対の突壁213とによって囲まれる内側の空間であり、光コネクタ3は、差込口34a、34bがベース部212側となる向きで収容凹所211に収容される。
ここで、両突壁213は、収容凹所211に収容した光コネクタ3を衝突物から保護したり、離脱部品23を使用した離脱作業時に作用する力や衝突物の衝突に対して、クランプ部32に対する楔22の挿入向きを安定に保って、クランプ部32の変形や損傷を防止する等の役割を果たす。各突壁213のベース部212側の突出基端部に形成された開口部214は、離脱部品23の離脱用挿入片231を通すためのものである。
離脱部品23は、操作部232と、この操作部232から突出する細長板状の離脱用挿入片231とを有する構造になっている。離脱用挿入片231は3本形成されており(符号231a〜c)、これらの離脱用挿入片231は、操作部232から互いに並行に延びる突片になっている。また、隣り合う離脱用挿入片231の間には、スリット233が確保されている。
離脱用挿入片231は、先端に尖鋭部234aを有する板状の挿入配置部234(板状部)と、この挿入配置部234よりも、前記離脱用挿入片231の前記操作部232からの突出基端部の側に位置し、前記挿入配置部234よりも厚い板状に形成された基端部235とを有している。また、基端部235と前記挿入配置部234との間には、前記挿入配置部234側から基端部235側に行くに従って次第に厚みが増大するテーパ状のテーパ部236が形成されている。このテーパ部236は、前記楔付き部品21のベース部212と前記光コネクタ3との間に挿入することで、前記楔付き部品21と光コネクタ3との間を押し開く機能を果たすものである。
楔部品付き光コネクタ1では、離脱部品23は、楔付き部品21の外側から、楔付き部品21の一対の突壁213の開口部214に刺し通すようにして挿入した離脱用挿入片231の挿入配置部234が、楔付き部品21(詳しくはベース部212)と光コネクタ3との間に挟み込まれて、光コネクタ3や楔付き部品21から離脱しないようになっている。挿入配置部234は、断面寸法(ここで具体的には厚みd)が、前記光コネクタ3の前記クランプ部32の素子31c、321間に前記楔22が割り込まれた状態に何等影響を与えない大きさになっている。
クランプ部32の素子31c、321間に割り込まれた前記楔22は、クランプ部32のバネ322の弾性によって素子31c、321間にクランプ保持されて、容易には引き抜けないようになっている。このため、この楔部品付き光コネクタ1では、例えば出荷後の搬送等によって、光コネクタ3から楔付き部品21や離脱部品23が脱落するといった不都合が生じにくくなっている。テーパ部236は、楔付き部品21(詳しくはベース部212)と光コネクタ3との間に割り込まない位置に配置されることは言うまでも無い。また、操作部232は、一方の突壁213(区別のため、符号213aを付して説明する場合がある。なお、この突壁213aに対して収容凹所211を介して対向する突壁には、符号213bを付して説明する場合がある)の外面側に配置され、光コネクタ3から楔付き部品21を離脱させる際に、離脱部品23を操作するためのハンドルとして機能する。
この楔付き光コネクタ1は、光コネクタ用楔挿脱部品2の楔付き部品21の楔22が、延出部31cと蓋側素子321、322との間に割り入れられて、延出部31cと蓋側素子321、322との間が、バネ322の弾性に抗して若干押し開かれた状態になっている。この状態では、光コネクタ3後端側から、クランプ部32の一対の素子31c、321の間に対する光ファイバ4の挿脱が可能である。ここでは、図7に例示したように、光ファイバ4として、単心の光ファイバ心線を採用している。クランプ部32の一対の素子31c、321の間には、フェルール31に内挿固定されている光ファイバ38(以下、フェルール側光ファイバとも言う)がフェルール31後端から突出した部分である突出部38aが挿入されており、前記光ファイバ4を、クランプ部32の後端側から一対の素子31c、321の間に挿入すると、前記光ファイバ38(詳細には突出部38a)に対して突き合わせ接続することができる。
なお、光ファイバとしては、光ファイバ心線に限定されず、例えば光ファイバ素線、光ファイバコード等も採用可能である。
すなわち、クランプ部32内で光ファイバ4、38同士を接続するには、裸光ファイバ4aが露出されている先端を、クランプ部32にその後端側から、クランプ部32の一対の素子31c、321の一方又は両方の合わせ面(ここでは、素子31cの合わせ面324aと、素子321bの合わせ面324bの両方。図6、図8等参照)に形成されている溝325a、325bに挿入していく。この溝325a、325bは、一対の素子31c、321の間で丁度対面する位置に形成されており、光ファイバ4の被覆部分を収納し、かつ、クランプ部32から楔22を離脱したときに、光ファイバ4の被覆部分をバネ322の弾性(クランプ力)によってしっかりとクランプ固定できる形状になっている。
前記溝325a、325bは、クランプ部32の後端部に開口する開口部325cから、フェルール31に向かって延在するように形成されており、フェルール31側の端部が、クランプ部32の一対の素子31c、321の一方又は両方の合わせ面(ここでは、素子31cの合わせ面324aのみ)に形成されている調心溝323と連通されている。この調心溝323には、前記フェルール側光ファイバ38(ここでは裸光ファイバ)が収納されて精密に位置決め調心されている。溝325a、325bに押し込んだ光ファイバ4を、さらに、フェルール31側へ押し込んでいくと、光ファイバ4先端の裸光ファイバ4aを、溝325a、325bから調心溝323に挿入していくことができ、調心溝323にて、フェルール側光ファイバ38(詳細には突出部38aの先端)に対して、調心溝323の調心精度によって精密に位置決め調心した状態で突き合わせ接続させることができる。
光ファイバ4、38同士の突き合わせ接続が完了したら、光コネクタ用楔挿脱部品2を、光コネクタ3から離脱させる。この離脱操作は、離脱部品23を、楔付き部品21に対して押し込むことで、前記楔付き部品21を前記光コネクタ3から離脱させれば良い(図9(a)、(b)参照)。
すなわち、離脱部品23の、楔付き部品21に対する押し込みは、例えば、使用者が手指で、離脱部品23の操作部232を押圧して、離脱部品23の離脱用挿入片231の楔付き部品21に対する挿入量を深くする。すなわち、楔付き部品21に対する離脱部品23の押し込み開始前には、楔付き部品21の一対の突壁213の内、離脱部品23の操作部232が配置されている側の突壁213aの外面と操作部232との間に、離脱用挿入片231の露出長L(図4(a)参照)が確保されているが、操作部232を突壁213aに向かって押圧するようにして離脱部品23を押圧操作することで、前記露出長を縮小、あるいは、無くすようにする。これにより、前記光コネクタ3と前記楔付き部品21(詳しくはベース部212)との間に、離脱用挿入片231の前記テーパ部236が割り込ませるようにして挿入されて、前記テーパ部236によって前記楔付き部品21と前記光コネクタ3との間が押し開かれる。
テーパ部236の最大寸法部分、すなわち、テーパ部236の厚みが最も大きい部分が、前記光コネクタ3と前記楔付き部品21(詳しくはベース部212)との間に挿入されると、楔付き部品21の楔22が、一対の素子31c、321の間から抜け出て、バネ322の弾性によって、一対の素子31c、321の間に光ファイバ4、38が挟み込まれるようにしてクランプ固定され、光ファイバ4、38同士の接続状態が安定に維持される。これにより、光ファイバ4先端に光コネクタ3が組み立てられる。
なお、楔付き部品21の楔22が、一対の素子31c、321の間から抜け出ても、光コネクタ3は、一対の突壁213の間に保持されているが、一対の突壁213の間から光コネクタ3を取り出すことは、小さい力で簡単に行える。
本願発明に係る、楔部品付き光コネクタ1及び光コネクタ用楔挿脱部品2によれば、従来のような専用工具を用いることなく、光ファイバ4先端に光コネクタ3を組み立てることができる。また、光コネクタ用楔挿脱部品2は、構造が非常に簡単で、しかも、安価で製造できることから、専用工具を用いる場合に比べて、大幅な小型化、低コスト化を実現できる。さらに、光コネクタ用楔挿脱部品2を光コネクタ3に取り付けておき、クランプ部32に光ファイバ4を挿入した後、光コネクタ3から光コネクタ用楔挿脱部品2を離脱させるだけで、光ファイバ4先端への光コネクタ3の組み立てを実現できるので、従来の専用工具を用いた場合に必要となる、ホルダ部に光コネクタを嵌め込むようにして精密に位置決め支持させる作業が不要になり、組み立て作業も非常に簡単になる。
ところで、この楔部品付き光コネクタ1では、前記光コネクタ3の前記クランプ部32の素子31c、321間に前記楔22が割り込まれた状態では、前記楔22が、クランプ部32のバネ322の弾性によって素子31c、321間にクランプ保持されて、容易には引き抜けず、したがい、光コネクタ3から楔付き部品21が脱落しにくい反面、楔付き部品21を、直接、手指で引っ張り操作して、光コネクタ3から離脱しようとしても、離脱は容易では無い。しかしながら、本発明に係る楔付き光コネクタ1並びに光コネクタ用楔挿脱部品2では、離脱部材23を押し込み操作して、前記光コネクタ3と前記楔付き部品21(詳しくはベース部212)との間に、離脱用挿入片231の前記テーパ部236を割り込ませるようにして挿入して、前記テーパ部236によって前記楔付き部品21と前記光コネクタ3との間を押し開くことで、光コネクタ3の前記クランプ部32の素子31c、321間から前記楔22を抜き出すようになっているため、離脱部材23を押し込み操作する力は、楔付き部品21を、直接、手指で引っ張り操作する場合に比べて弱いもので済み、軽い力で、楔付き部品21の光コネクタ3からの離脱を実現できる。
楔部品付き光コネクタ1及び光コネクタ用楔挿脱部品2は小型に形成できることも関係して、例えば、楔付き部品21を保持した手の手指で、離脱部材23を押し込み操作して、楔付き部品21の光コネクタ3からの離脱作業を、片手で行うことも可能である(例えば、親指以外の指で楔付き部品21を保持し、親指で離脱部品23の操作部232を押し込み操作する)。また、軽い力で、楔付き部品21の光コネクタ3からの離脱を実現できることから、光コネクタ3のクランプ部32のバネ322の弾性によって素子31c、321間に前記楔22をクランプ保持する保持力を高めて、離脱部品23の操作による離脱操作前に、光コネクタ3から楔付き部品21が不用意に脱落することをより確実に防止できるようになるといった利点もある。
また、光コネクタ3のクランプ部32は、高精度に加工されたサイズの小さい部品によって構成されているため、楔の圧入によってクランプ部32を開放する作業や、クランプ部32からの楔の引き抜きの作業において、クランプ部32に対する楔の傾斜等によって、素子31c、321に変形を与えるなどといった不都合を生じさせないようにする必要があるが、本発明に係る楔部品付き光コネクタ1並びに光コネクタ用楔挿脱部品2によれば、簡易な構造でありながら、素子31c、321の変形等の不都合を生じにくい利点がある。例えば、素子31c、321の歪みが、調心溝323の調心精度に影響すると、この調心溝323によって位置決め調心して突き合わせ接続される光ファイバ4、38間の微小な芯ズレ等の原因になる可能性があるが、本発明に係る楔部品付き光コネクタ1並びに光コネクタ用楔挿脱部品2では、構成が簡単でありながら、このような不都合が生じにくく、光ファイバ4、38の光特性の安定確保等を実現できる。
例えば、クランプ部32の開放作業時には、素子31c、321間に楔を斜め差ししたり、素子31c、321同士の合わせ目に対して楔の位置ズレが存在したまま、楔の圧入を無理に行ってしまうと、素子31c、321に局所的な押圧力の集中によって変形、歪み、破損等を生じさせる可能性があるが、本発明に係る楔部品付き光コネクタ1及び光コネクタ用楔挿脱部品2では、例えば、図10に示すように、楔付き部品21の突壁213の対の間の収容凹所211に光コネクタ3を押し込んで行くことで、楔付き部品21の楔22をクランプ部32の素子31c、321間に割り込ませて、楔付き部品21を光コネクタ3に組み付けることができ、このとき、突壁213の対が光コネクタ3を両側から挟み込むようにして、光コネクタ3を楔22に対して位置決めするガイド部材としての機能を果たすため、クランプ部32の素子31c、321間に対する楔22の斜め差しを防止でき、素子31c、321を傷める心配が無い。また、楔22が合成樹脂製であることも、素子31c、321を傷めることの防止に寄与する。このような構成であれば、例えば、現場等にて、光コネクタ3と光コネクタ用楔挿脱部品2とによって、楔部品付き光コネクタ1を組み立てる場合でも、素子31c、321間に楔22を割り込ませてクランプ部32を開放する作業を、素子31c、321を傷めることなく、行うことができる。
また、光ファイバ4の挿入後、クランプ部32から楔32を引き抜いてクランプ部32を閉じ、光ファイバ4、38を、突き合わせ接続状態を保ったまま素子31c、321間にクランプ保持する作業(楔の引き抜き作業)でも、楔22からクランプ部32の素子31c、321に捻り等の力を作用させて、素子31c、321に変形、歪み、破損等を与えてしまうといった不都合が生じないようにする必要がある。この点、本発明に係る楔部品付き光コネクタ1並びに光コネクタ用楔挿脱部品2は、楔付き部品21の突壁213の対の間に光コネクタ3を保持したまま、離脱部品23の操作によって、離脱部品23のテーパ部236を、光コネクタ3と楔付き部品21(詳細にはベース部212)との間に割り込ませることで、光コネクタ3のクランプ部32から楔22を抜き出すようになっているため、楔22の引き抜き作業中に、光コネクタ3のクランプ部32に対して、楔22が斜めに引き抜かれたり、捻り力を与えるいったことが生じにくく、引き抜き作業中に素子31c、321を傷めるといった不都合が生じにくい。また、素子31c、321に無用な応力を作用させずに、楔の引き抜き作業を行える構成であれば、クランプ部32内での光ファイバ4、38の位置ズレや、素子の位置ズレ等によって、光ファイバ4、38の一部分にクランプ力が偏在するなどといったクランプ不良も確実に防止できる。
離脱部品23は、楔付き部品21に突設されている2つの楔22を、3本の離脱用挿入片231a、231b、231cの隣り合う離脱用挿入片231の間に確保したスリット233に収容するようにして、この2つの楔22と、収容凹所211の両側の突壁213の開口部214内面とをガイドとして、収容凹所211の底面211aに摺動しつつ、楔付き部品21に対してスライド移動することで、位置ズレを生じることなく円滑に移動して、テーパ部236によって、光コネクタ3と楔付き部品21(詳しくはベース部212)との間を押し開くようになっているため、光コネクタ3のクランプ部32から楔22を抜き出す作業にて、楔22が斜めに引き抜かれたり、捻り力を与えるいったことが生じにくく、引き抜き作業中に素子31c、321を傷めるといった不都合が生じにくくなっている。
なお、楔付き部品21に対する離脱部品23の移動をガイドする手段としては、前述の楔22、及び、一対の突壁213(具体的には開口部214内面)の、合計3つの内の、少なくとも2つの組み合わせであっても良い。また、一対の突壁213の開口部214や、楔22の他、例えば、楔付き部品21のベース部2212に形成したガイド溝や、楔22以外に形成したガイド突起など、各種構成が採用可能である。
楔の引き抜き作業では、例えば、クランプ部32において、2つの蓋側素子321a、321bの内のフェルール31側の蓋側素子321aによって構成されるクランプ部(蓋側素子321aと延出部31cとの間に光ファイバ4a、38を挟み込む部分)に比べて、蓋側素子321bと延出部31cとによって構成されるクランプ部の方が、先行して楔22の引き抜きが完了して、蓋側素子321aと延出部31cとによって光ファイバ4a、38をクランプ保持する動作が、蓋側素子321bと延出部31cとによる光ファイバ4のクランプ保持の完了後になった場合に、光ファイバ4a、38の突き合わせ力が過剰となる傾向があり、これが、光ファイバ4a、38の先端を傷める原因になる可能性がある。
しかしながら、本発明に係る楔部品付き光コネクタ1並びに光コネクタ用楔挿脱部品2では、楔付き部品21に対する離脱用挿入片231のスライド移動によって、3本の離脱用挿入片231a、231b、231cにそれぞれ形成されているテーパ部236が、楔付き部品21のベース部212と光コネクタ3との間に、同時に割り込まれるようになっており、2つの楔22について、一対の素子31c、321の間からの引き抜きが同時になされるようになっているため、クランプ部32において、蓋側素子321aと延出部31cとによって光ファイバ4a、38をクランプ保持する動作が、蓋側素子321bと延出部31cとによる光ファイバ4のクランプ保持の完了後になるといった現象は生じにくい。
また、楔22は、詳細には、楔付き部品21から突出する楔本体部22aの突出先端に、クランプ部32の一対の素子31c、321の間に挿入可能な小突起状の挿入先端部22bが突設された構造であり、光コネクタ3の楔22への押し込みによって、クランプ部32の一対の素子31c、321の間に楔22を割り込ませる場合、楔22の楔本体部22aと挿入先端部22bとの間の段差によって、素子31c、321が楔本体部22aに突き当たったところで、光コネクタ3の楔22へのそれ以上の押し込みが規制されるようになっている。すなわち、楔22の内、クランプ部32の一対の素子31c、321の間に挿入されるのは、挿入先端部22bのみであり、楔本体部22aは、楔22へのクランプ部32の押し込み限界を設定するストッパとして機能する。
例えば、楔付き部品21から突出する2つの楔22について、挿入先端部22bの楔本体部22aからの突出寸法が異なる(換言すれば、クランプ部32に対する挿入深さが異なる)ように調整すると、離脱部品2を操作して楔付き部品21(詳しくはベース部212)と光コネクタ3との間の押し開いたときに、蓋側素子321aと延出部31cとによる光ファイバ4a、38のクランプ保持が、蓋側素子321bと延出部31cとによる光ファイバ4のクランプ保持よりも先行して完了することも可能である。例えば、フェルール側の蓋側素子321aに係るクランプ部に挿入される楔22に比べて、後端側の蓋側素子321bに係るクランプ部に挿入される楔22の方が、挿入先端部22bの突出寸法を大きくする(クランプ部32に対する挿入量を大きくする)と、フェルール側の蓋側素子321aに係るクランプ部が閉じられた後、後端側の蓋側素子321bに係るクランプ部が閉じられるように、複数のクランプ部について閉じるタイミングを制御できる。
なお、この場合、離脱部品2の3本の離脱用挿入片231a、231b、231cのテーパ部236の形成位置や形状等は変更する必要は無く、楔付き部品21(詳しくはベース部212)と光コネクタ3との間の押し開き自体は、素子31c、321からの楔22の引き抜き方向が斜めにならないようにしておけば良い。
(第2実施形態)
図11〜図13は、本発明に係る楔部品付き光コネクタ並びに光コネクタ用楔挿脱部品の第2実施形態を示す。
図11〜図13に示す楔部品付き光コネクタ5は、板状の本体51(台座)の上面52上に楔53を突設した構造の楔付き部品54と、概略U字に形成された板状の部材である離脱部品55とを、光コネクタ3に組み付けた構造になっている。この実施形態に係る光コネクタ用楔挿脱部品56は、楔付き部品54と、離脱部品55によって構成されている。
楔付き部品54と離脱部品55とは、合成樹脂製の一体成型品であるが、材質は合成樹脂に限定されず、また、複数部材によって組み立てた構成であっても良い。
2つの楔53は、ストップリング34の2つの差込口34(34a、34b)に対応(換言すれば、クランプ部32の二つの蓋側素子の対応する2つのクランプ部に対応)させて、クランプ部32に挿入可能な位置に突設されているが、楔53の数、本体51上での突設位置は、光コネクタ3のクランプ部32の構造に応じて適宜設定できる。
また、本体51の前記上面52に対向する下面54を作業台上に載せ、本体51上に突出している楔53に、上から光コネクタ3を押し込むようにすると、簡単に楔53をクランプ部32の一対の素子31c、321間に割り込ませることができる。一対の素子31c、321間に楔53を割り込ませると、素子31c、321間が開放された状態が維持され(以下、この状態を、クランプ部についても開放状態とも呼ぶこととする)、この開放状態では、素子31c、321間への光ファイバ4の挿入が可能である。楔53をクランプ部32の一対の素子31c、321間に割り込ませると、クランプ部32のバネ322の弾性(クランプ力)によって楔53が保持されることにより、楔付き部品54を直接手指で引っ張り操作しても、光コネクタ3から容易には離脱させることはできない。
前記離脱部品55は、弾性連結部551の両側から、一対の操作片552a、552bが延出された形状であり、前記弾性連結部551が「U」字の下端の湾曲部分を形成する部分であり、前記一対の操作片552a、552bが、前記湾曲部分から延びる2本の腕状の部分に相当する。一対の操作片552a、552bは間隔をおいて、並べて設けられており、この一対の操作片552a、552bの間には、光コネクタ3を収容可能な大きさの空間553が確保されている。
楔部品付き光コネクタ5においては、離脱部品55は、前記空間553に光コネクタ3を収容して、楔付き部品54の本体51の上面52上に立設するようにして設けられる。離脱部品55の各操作片552a、552bの弾性連結部551からの突出先端には、空間553を介して対向する相手側の操作片に向けて突出する突起である離脱用挿入片554が突設されており、離脱部品55は、両操作片552a、552bの離脱用挿入片554を、それぞれ、光コネクタ3と、クランプ部32への楔53の挿入によって光コネクタ3に取り付けられた楔付き部品54の本体51の上面52との間に、該離脱用挿入片554の先端のみが入り込むようにすることで、光コネクタ3と楔付き部品54とに対して組み付けるようにして取り付けられる。ここで、離脱用挿入片554は、その先端が、楔付き部品54の本体51の上面52と光コネクタ3との間の隙間57に入り込んだ状態が維持されるようにすることで、離脱部品55が楔部品付き光コネクタ5から脱落することを防止するが、隙間57へ強く押し込むような力は作用しておらず、光ファイバ4先端への光コネクタ3の組み立て作業を行うための離脱部品55の操作を行わない限り、光コネクタ3と楔付き部品54との間を押し開く働きをしない。
前記楔部品付き光コネクタ5は、開放状態のクランプ部32に光ファイバ4を挿入した後、離脱部品55の操作によって、楔付き部品54の楔53を光コネクタ3のクランプ部32から抜き出してクランプ部32を閉じ、クランプ部32内での光ファイバ4、38のクランプ保持によってクランプ部32内での光ファイバ4、38同士の接続状態を維持することで、光ファイバ4先端への光コネクタ3の組み立て作業を簡単に行えることは、前述の第1実施形態の楔部品付き光コネクタ1と同様である。
ここで、離脱部品55の操作は、例えば使用者が手指で一対の操作片552a、552bを互い接近させる。離脱用挿入片554は、操作片552a、552bからの突出基端から突出先端に行くにしたがって太くなるテーパ状に形成されており、各操作片552a、552bの離脱用挿入片554が隙間57に押し込まれ、光コネクタ3と楔付き部品54との間に割り込まれると、光コネクタ3と楔付き部品54との間を押し開くようになり、楔付き部品54の楔53を光コネクタ3のクランプ部32から抜き出す。楔53が光コネクタ3のクランプ部32から抜き出されれば、光コネクタ3から楔付き部品54が離脱され、離脱部品55も光コネクタ3から離脱されることとなる。
なお、離脱部品55の一対の操作片552a、552bを互い接近させる操作は、離脱部品55の弾性連結部551の弾性に抗して行うものであり、この操作力を解除すれば、弾性連結部551の弾性によって、各操作片552a、552bが元の位置(操作前の位置)に復帰することは言うまでも無い。
この楔部品付き光コネクタ5では、離脱部品55の一対の操作片552a、552bにそれぞれ突設されている離脱用挿入片554を、光コネクタ3と楔付き部品54(具体的には本体51)との間に割り込ませて、光コネクタ3から楔付き部品54を離脱させる構成であるので、楔付き部品54の楔53の、光コネクタ3のクランプ部32におけるクランプ力が強くても、比較的軽い力で、光コネクタ3から楔付き部品54を離脱させることができる。特に、離脱部品55は、弾性連結部551を介して両側の操作片552a、552bのそれぞれの先端にある離脱用挿入片554を、光コネクタ3と楔付き部品54との間に割り込ませる構成であり、一対の操作片552a、552bを互いに接近させる操作によって、光コネクタ3と楔付き部品54(具体的には本体51)との間に対向する両側から離脱用挿入片554を割り込ませるようになっており、構成が非常に簡単でありながら、一対の操作片552a、552bを操作する力が、光コネクタ3と楔付き部品54(具体的には本体51)との間の隙間57への離脱用挿入片554の押し込み力として、効率良く作用させることができるものであり、光コネクタ3と楔付き部品54(具体的には本体51)との間を押し開く作業に要する力が非常に軽くて済むといった利点がある。また、一対の操作片552a、552bの離脱用挿入片554を、光コネクタ3と楔付き部品54(具体的には本体51)との間に、対向する両側から割り入れる構成であれば、光コネクタ3には、実質的に、楔53に沿って楔付き部品54から離脱する方向への力が作用することになり、クランプ部32を傷めるような斜め方向の力が作用しにくいといった利点もある。
光コネクタ用楔挿脱部品56は、例えば、現場等にて、光コネクタ3の外側に組み立てて、楔部品付き光コネクタ5を組み立てることに用いることも可能である。
なお、楔付き部品54や離脱部品55の具体的構成は、前述した実施の形態に限定されず、適宜変更可能であることは言うまでも無い。例えば、前記離脱部品55は、操作片552a、552bにそれぞれ1つづつ形成した離脱用挿入片554を、楔付き部品54の2つの楔53の間となる位置で、光コネクタ3と楔付き部品54(具体的には本体51)との間の隙間57に押し込んで、光コネクタ3と楔付き部品54(具体的には本体51)との間を押し開くようになっているが、例えば、離脱用挿入片を操作片先端から突出する複数本の突片によって形成したもの、楔付き部品54に対して係合する脱落防止用の係合部を有するもの等、各種構成が採用可能である。
また、前述の実施形態では、単心用の光コネクタ3を単心光ファイバ先端に組み立てる構成の楔部品付き光コネクタ、及び、これに適用される光コネクタ用楔挿脱部品を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、多心用の光コネクタを多心光ファイバ(光ファイバテープ心線等)の先端や、複数本の単心光ファイバの先端に組み立てる構成の楔部品付き光コネクタ、及び、これに適用される光コネクタ用楔挿脱部品にも応用できる。
作業スペースが狭いところでも、光ファイバ先端への光コネクタの組み立てが可能であるため、例えば、光ファイバの余長を収納する余長収納ケース等の機器に、クランプ部を有する光コネクタ、あるいは、楔部品付き光コネクタを予め組み込んでおいた製品(光コネクタ付き機器)などにも適用できる。機器に取り付けた状態を維持したまま、光コネクタ用楔挿脱部品によって、光コネクタのクランプ部の開閉操作が可能であれば、機器から光コネクタを取り出すことなく、光ファイバ先端への光コネクタの組み立てを行えるため、作業性を向上できる。
本発明の第1実施形態による楔部品付き光コネクタ及び光コネクタ用楔挿脱部品を示す分解斜視図である。 図1の楔部品付き光コネクタの組み立て状態を示す斜視図である。 図2の楔部品付き光コネクタを示す正面図である。 図2の楔部品付き光コネクタを示す図であって、(a)は断面図、(b)は下面側から見た図である。 図1の楔部品付き光コネクタを構成する光コネクタ(光コネクタプラグ)の分解斜視図である。 図5の光コネクタ(光コネクタプラグ)の断面図である。 図5の光コネクタに内蔵されているクランプ部付きフェルールを示す斜視図である。 図1のクランプ部付きフェルールのクランプ部を構成する各素子の合わせ面を示す図である。 図1の楔部品付き光コネクタ及び光コネクタ用楔挿脱部品の作用を示す図であって、(a)は離脱部品の押し込み操作によって、光コネクタのクランプ部から楔を引き抜いた状態を示す断面図、(b)は(a)の状態を下面側から見た図である。 光コネクタ用楔挿脱部品に対して光コネクタを取り付ける工程において、楔付き部品の収容凹所に対する光コネクタの押し込み前を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による楔部品付き光コネクタ及び光コネクタ用楔挿脱部品を示す断面図である。 図11の楔部品付き光コネクタ及び光コネクタ用楔挿脱部品を示す正面図である。 図11の楔部品付き光コネクタ及び光コネクタ用楔挿脱部品を示す平面図である。
符号の説明
1…楔部品付き光コネクタ、2…光コネクタ用楔挿脱部品、3…光コネクタ、4…光ファイバ、4a…裸光ファイバ、21…楔付き部品、212…ベース部、213,213a,231b…突壁、214…開口部、22…楔、23…離脱部品、213…離脱用挿入片、232…操作部、234…挿入配置部、236…テーパ部、31…フェルール、31a…先端面(接合端面)、31c…素子(延出部)、32…クランプ部、321,321a,321b…素子(蓋側素子)、322…バネ、38…フェルール側光ファイバ、5…楔部品付き光コネクタ、53…楔、54…楔付き部品、55…離脱部品、554…離脱用挿入片、56…光コネクタ用楔挿脱部品。

Claims (4)

  1. 光ファイバ(38)を内装固定したフェルール(31)の突き合わせ接続用の先端面(31a)に対向する後端側に、前記フェルールの後端側から突出された前記光ファイバと該光ファイバに対して突き合わせ接続された別の光ファイバ(4、4a)とを半割りの素子(31c、321、321a、321b)の間にバネ(322)の弾性によってクランプして、光ファイバ同士の接続状態を維持するためのクランプ部(32)を有する光コネクタ(3)の、前記クランプ部の外側から前記素子の間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いて、素子間への前記別の光ファイバの挿脱が可能な状態を維持する楔(22、53)が突設されている楔付き部品(21、54)と、
    前記楔を前記光コネクタの前記クランプ部の素子間に割り込ませて前記光コネクタに取り付けられた前記楔付き部品と該楔付き部品が取り付けられた光コネクタとの間に挿入される離脱用挿入片(231、544)によって、前記楔付き部品と前記光コネクタとの間を押し開き、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱させる離脱部品(23、55)とからなることを特徴とする光コネクタ用楔挿脱部品(2、56)。
  2. 前記楔付き部品は、前記楔が突設されているベース部(212)の対向する両側から突設された突壁(213、213a、213b)の間のコネクタ収容領域(211)に、前記光コネクタを収容できるようになっており、
    前記突壁には、前記離脱部品の前記離脱用挿入片を、前記クランプ部の素子間に前記楔を割り込ませることにより該楔付き部品に取り付けられた前記光コネクタと前記ベース部との間に挿入される前記離脱用挿入片が挿通される開口部(214)が形成されており、
    前記離脱用挿入片の前記コネクタ収容領域から前記開口部を介して前記突壁の外面側に突出された部分に設けられている操作部(232)を操作して前記離脱用挿入片を移動させることで、前記楔付き部品と前記光コネクタとの間を押し開いて、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱できるようになっていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用楔挿脱部品。
  3. 前記離脱部品の前記離脱用挿入片には、前記クランプ部の素子間に前記楔が割り込まれた前記光コネクタと前記楔付き部品との間に配置される挿入配置部(234)と、前記光コネクタと前記楔付き部品との間に挿入することで、光コネクタと前記楔付き部品との間を押し開いて、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱せしめるテーパ部(236)とが形成されており、
    前記離脱部品の前記挿入配置部を前記光コネクタと前記楔付き部品との間に配置したときに、前記光コネクタの前記クランプ部の素子間に前記楔が割り込まれた状態を維持し、前記離脱部品を移動して前記光コネクタと前記楔付き部品との間に前記テーパ部を挿入することで、前記テーパ部によって前記楔付き部品と前記光コネクタとの間を押し開いて、前記楔付き部品を前記光コネクタから離脱できるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ用楔挿脱部品。
  4. 光ファイバを内装固定したフェルールの突き合わせ接続用の先端面に対向する後端側に、前記フェルールの後端側から突出された前記光ファイバと該光ファイバに対して突き合わせ接続された別の光ファイバとを半割りの素子の間にバネの弾性によってクランプすることで、光ファイバ同士の接続状態を維持するクランプ部を有する光コネクタの外側に、請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ用楔挿脱部品を組み立てて構成されており、
    前記楔付き部品は、前記クランプ部の素子間に前記楔を割り込ませて前記光コネクタに取り付けられており、
    前記離脱部品は、前記離脱用挿入片を、前記楔付き部品と前記光コネクタとの間に挿入した状態で前記光コネクタに対して取り付けられていることを特徴とする楔部品付き光コネクタ(1、5)。
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