JP5927229B2 - 受け側光ファイバ付き光ファイバ接続構造体および光ファイバの接続方法 - Google Patents

受け側光ファイバ付き光ファイバ接続構造体および光ファイバの接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、現場組立形の光コネクタ、メカニカルスプライスなどの光ファイバ接続器を備える光ファイバ接続構造体および光ファイバの接続方法に関する。
従来より光ファイバへの組立作業を接続現場にて行うことができる光ファイバ接続器が知られている。この種の光ファイバ接続器は、予め挿入された受け側光ファイバの端面に後から挿入する外部光ファイバの端面を突き合わせた接続部を径方向両側から把持固定することで、光ファイバ同士の接続状態を維持して、光ファイバ接続構造体を構成している。
光ファイバ同士の突き合わせ接続部には、接続損失の低減を図るため固形の屈折率整合材層を介在させる技術が知られている。固形の屈折率整合材層の形成方法は、予め硬化させた屈折率整合材を光ファイバの端面間に挟み込む方法(例えば特許文献1)や、一方の光ファイバの端面に液体状態の屈折率整合材を塗布し硬化させた後に他方の光ファイバを突き合わせることで介在させる方法などがある。
特開2009−42335号公報
予め硬化させた屈折率整合材を光ファイバの端面間に挟み込む場合には、屈折率整合材を保持するための支持部材を必要とするため、接続部近傍の構造が複雑になることが懸念される。
光ファイバの端面に液体状態の屈折率整合材を塗布し硬化させて屈折率整合材層を形成する場合には、屈折率整合材層が光ファイバの端面から剥離しやすいことが問題となる。屈折率整合材層の剥離が起こると、接続損失が増大してしまう虞がある。したがって、光ファイバ接続構造体を組み立て光ファイバ同士を接続する際には、屈折率整合材層が剥離しないよう慎重な取り扱いが求められる。このため、光ファイバ接続構造体の組み立て工程には困難が伴っていた。
また、光ファイバの端面からの剥離を抑制する為に、接着力の強い屈折率整合材層を用いる必要があり、屈折率整合材層の選定に制限があった。
本発明は、以上の課題に鑑みなされたものであり、複雑な構造を必要とせずその組み立て工程で、屈折率整合材層の剥離が起こりにくい光ファイバ接続構造体の提供を目的とする。
本発明の受け側光ファイバ付き光ファイバ接続構造体は、接続端の端面に開口する複数の空孔を有する受け側光ファイバと、前記受け側光ファイバの前記接続端の端面から突出して形成されると共に前記複数の空孔にそれぞれ侵入した複数の侵入部を含む固形の屈折率整合材層と、前記受け側光ファイバを一端側で把持固定しており、他端側は未把持固定状態である光ファイバ接続器と、を備え、前記光ファイバ接続器は、その他端側から挿入される外部光ファイバであって接続端の端面に孔の形成されていない外部光ファイバを、前記屈折率整合材層を介して前記受け側光ファイバと端面同士を突き合わせた状態で、径方向両側から挟み込んで把持固定可能であり、前記屈折率整合材層のショア硬度Eおよび厚みは、(ショア硬度E;6、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;40μm)、(ショア硬度E:30、厚み:60μm)、(ショア硬度E:6、厚み:60μm)で囲まれる範囲内にあり、前記孔に侵入している前記屈折率整合材層の侵入深さが、前記受け側光ファイバの接続端の端面から5μm以上且つ50μm以下である。
また、前記外部光ファイバは、空孔付き光ファイバであって、前記屈折率整合材層のショア硬度Eは、45以上、80以下の範囲であってもよい。
また、本発明に係る光ファイバの接続方法は、上述の受け側光ファイバ付き光ファイバ接続構造体に前記外部光ファイバを接続する接続方法であって、前記受け側光ファイバの端面に、前記屈折率整合材層を介して前記外部光ファイバの端面を突き合わせた状態で、前記光ファイバ接続器により前記外部光ファイバを把持させる。
受け側光ファイバの接続端の端面に固形の屈折率整合材層を設けて、この固形の屈折率整合材層を介し受け側光ファイバと外部光ファイバとを突き合わせて接続することで、接続損失を低減できる。
また、受け側光ファイバが、接続端の端面から長手方向に延びる孔を有し、この孔に固形の屈折率整合材層が侵入していることで、侵入部分がアンカー効果を奏し、屈折率整合材層が受け側光ファイバの端面から剥離しにくくなる。
加えて、固形の屈折率整合材層が、受け側光ファイバの孔を塞ぐ役割を果たし、この孔に水分などが浸入することを防ぎ、光ファイバの光学特性の劣化を抑制できる。
第1実施形態の光ファイバ接続構造体の斜視図である。 第1実施形態の光ファイバ接続構造体の分解斜視図である。 第1実施形態の光ファイバ接続構造体の縦断面図である。 空孔付き光ファイバの一例の断面図である。 受け側光ファイバの接続端の端面の近傍を示す縦断面図である。 受け側光ファイバと外部光ファイバの接続部の様子を示す拡大図である。 第1実施形態の光ファイバ接続構造体に用いられる屈折率整合材層の物性の好ましい範囲を説明する図である。 第1実施形態の変形例の光ファイバ接続構造体における受け側光ファイバと外部光ファイバの接続部の様子を示す拡大図である。 第2実施形態の光ファイバ接続構造体の分解斜視図である。 第2実施形態の光ファイバ接続構造体の縦断面図である。 第2実施形態の変形例であり、有孔部及び無孔部を有する受け側光ファイバを採用した例を示す平面図である。
以下に、本発明の実施形態について各図を基に説明を行う。各図には、X−Y−Z座標系を記載した。本明細書においては、これらの座標系に沿って各方向を定め説明を行う。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<第1実施形態>
図1〜図3は、本発明の第1実施形態の光ファイバ接続構造体7(接続構造体7)を説明する図である。この接続構造体7は、光ファイバ接続器としてのメカニカルスプライス30(以下、スプライス30)と、このスプライス30に把持される、受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1とを有している。
図2に示すように、スプライス30は、細長板状のベース部材31と、該ベース部材31の長手方向に沿って配列設置した3つの蓋部材321、322、323(蓋側素子)によって構成される押さえ蓋32と、これらを互いに閉じ合わせる方向に弾性付勢する細長形状のクランプばね33とを有する。
ベース部材31(ベース側素子)と蓋部材321、322、323とは、半割り把持部材34を構成する。
スプライス30は、受け側光ファイバ21と外部光ファイバ1を互いに突き合わせて接続させ把持することができる。
受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1は光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆付き光ファイバである。図示例では、受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1として、単心の光ファイバ心線を採用している。
受け側光ファイバ21は、裸光ファイバ21aを被覆21cで覆うことで形成されている。同様に、外部光ファイバ1は、裸光ファイバ1aを被覆1cで覆うことで形成されている。受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1の接続端側は、被覆21c、1cが除去され裸光ファイバ21a、1aが口出しされている。光ファイバ接続構造体7での受け側光ファイバ21と外部光ファイバ1との突き合わせ接続は、外部光ファイバ1の裸光ファイバ1aと受け側光ファイバ21の裸光ファイバ21aとの互いの端面1b、21bを突き合わせることによって実現される。
なお、本実施形態の光ファイバ接続構造体7においては、受け側光ファイバ21の裸光ファイバ21aは、導波方向に対して連続した空孔を複数有する光ファイバ、即ち空孔付き光ファイバ(Holey Fiber(HF)、Hole-Assisted Fiber(HAF)等)であるのに対し、外部光ファイバ1の裸光ファイバ1aは、空孔を有していないシングルモード光ファイバ(Single-Mode Fiber(SMF))である。
スプライス30について、その長手方向において、受け側光ファイバ21が挿入される側(−Y側)を「後」、反対側であり外部光ファイバ1が挿入される側(+Y側)を「前」として説明する。
図2に分解図として示すように、スプライス30の押さえ蓋32は、3つの蓋部材(蓋側素子)からなる。これらの蓋部材(蓋側素子)321、322、323のうち、最も後側に位置する符号321の蓋部材を後蓋部材とも言い、最も前側に位置する符号323の蓋部材を前蓋部材とも言う。また、後蓋部材321と前蓋部材323との間に位置する符号322の蓋部材を中蓋部材とも言う。
図2に示すように、スプライス30のベース部材31は、その長手方向の全長にわたって、蓋部材321、322、323に対向する対向面31aが形成されている。対向面31aには、ベース部材31の長手方向に沿う調心溝31bが形成されている。調心溝31bは、ベース部材31の対向面31aの中蓋部材322に対向する部分に形成されている。
調心溝31bは、受け側光ファイバ21の先端に口出しされた裸光ファイバ21aと、外部光ファイバ1の先端に口出しされた裸光ファイバ1aとを突き合わせ接続(光接続)可能に互いに高精度に位置決め、調心する。本実施形態の接続構造体7において調心溝31bはV溝(断面V字状の溝)であるが、調心溝31bはV溝に限定されず、例えば断面半円状の溝や、U溝(断面U字状の溝)等も採用可能である。
対向面31aの後蓋部材321に対向する部分及び前蓋部材323に対向する部分には、調心溝31bに比べて溝幅が大きい被覆部挿入溝31c、31dが形成されている。被覆部挿入溝31c、31dは、ベース部材31長手方向において調心溝31bの両側に、ベース部材31の長手方向に沿って延在形成されている。
被覆部挿入溝31c、31dと調心溝31bとの間には、被覆部挿入溝31c、31dから調心溝31b側に行くにしたがって溝幅が小さくなるテーパ状のテーパ溝31e、31fが形成されている。各被覆部挿入溝31c、31dは、テーパ溝31e、31fを介して調心溝31bと連通されている。
図3に示すように、前蓋部材323の対向面323aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31dに対応する位置に、外部光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝323bが形成されている。
同様に、後蓋部材321の対向面321aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31cに対応する位置に、外部光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝321bが形成されている。
スプライス30の半割り把持部材34の前端には、前蓋部材323及びベース部材31に、それぞれ、その前端面から後側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34aが開口している。このテーパ状開口部34aの後端(奥端)は被覆部挿入溝323b、31dと連通している。
スプライス30の半割り把持部材34の後端には、後蓋部材321及びベース部材31に、それぞれ、その後端面から前側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34bが開口している。このテーパ状開口部34bの前端(奥端)は被覆部挿入溝321b、31cと連通している。
図2に示すように、クランプばね33は、1枚の金属板を横断面U字型に成形したものであって、細長板状の背板部33aの両側から、該背板部33aの長手方向全長にわたって、背板部33aに垂直に側板部33bが張り出された構成になっている。
スプライス30のベース部材31及び3つの蓋部材321、322、323は、その互いに対向する対向面31a、321a、322a、323aが、クランプばね33の一対の側板部33bの間隔方向に概ね垂直となる向きで一対の側板部33bの間に把持されている。
一対の側板部33bの一方はベース部材31に当接し、他方の側板部33bは押さえ蓋32(蓋部材321、322、323)に当接する。
クランプばね33の一対の側板部33bは、2つの切り込み部33dによって、スプライス30の押さえ蓋32の3つの蓋部材321、322、323に対応する3つの部分に分かれている。クランプばね33は、後蓋部材321とベース部材31とを保持する第1クランプばね部331と、中蓋部材322とベース部材31とを保持する第2クランプばね部332と、前蓋部材323とベース部材31とを保持する第3クランプばね部333とを有する。
図2に示すように、ベース部材31の対向面31aにおいて、クランプばね33の背板部33aとは反対側(以下、開放側)に、長手方向に亘って4箇所に介挿片挿入溝35aが形成されている。また、4つの介挿片挿入溝35aと対向する、押さえ蓋32(蓋部材321、322、323)にも、介挿片挿入溝35bが形成されている。
図1に示すように、これらの介挿片挿入溝35a、35bは、ベース部材31と押さえ蓋32が重ねあわされることにより介挿片挿入穴35を構成する。
介挿片挿入穴35には、この穴の幅よりも大きな幅を有する介挿片(図示略)を挿入することでクランプばね33に挟み込まれたベース部材31と押さえ蓋32を開き、対向面31aと対向面321a、322a、323aを離間させることができる。
受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1をスプライス30に挿入は、介挿片を介挿片挿入穴35に挿入し、ベース部材31と押さえ蓋32を開いた状態として行うことが望ましい。
図4は、受け側光ファイバ21の裸光ファイバ21aとして使用可能な空孔付き光ファイバを示す断面図である。
裸光ファイバ21a(空孔付き光ファイバ)は、コア71と、その周囲を囲むクラッド部72とを備え、クラッド部72内には裸光ファイバ21aの長手方向に沿在し端面21bに開口する複数の空孔73(孔)が形成されている。空孔73は、例えば、コア71に対して同心円状に配列される。空孔73の数や配置は図示例に限定されない。空孔付き光ファイバは、例えば、光ファイバの光閉じ込め効果を高め、曲げ損失を低減できる。
図5は、受け側光ファイバ21の接続端の端面21b(+Y方向の端面)の近傍を示す断面図である。また、図6は、受け側光ファイバ21と外部光ファイバ1の接続部3の様子を示す拡大図である。
受け側光ファイバ21の端面21bには、固形の屈折率整合材層10が設けられている。固形の屈折率整合材層10の一部は、後端面21bから空孔73に深さW1だけ侵入して侵入部10dを形成している。受け側光ファイバ21の端面21bと外部光ファイバ1の端面1bは、屈折率整合材層10を介して突き合わされている。
屈折率整合材層10は、空孔73に侵入して侵入部10dを形成することによって、侵入部10dによるアンカー効果を奏し、受け側光ファイバ21の端面21bから剥離しにくくなる。即ち、屈折率整合材層10に外部から負荷が加わり、屈折率整合材層10を端面21bから引き剥がそうとした場合であっても、侵入部10dが空孔73の内部に入り込み内周面と接着しているため、容易に剥離することがない。
空孔73に侵入している屈折率整合材層10の端面21bからの侵入深さW1(即ち侵入部10dのY方向長さ)は、50μm以下であることが好ましい。空孔73が屈折率整合材層10の侵入部10dにより埋められてしまうことで、端面21b近傍での受け側光ファイバ21の光特性が変わるが、侵入深さW1が50μm以下であればその影響を受けることがほとんどない。
また屈折率整合材層10は、わずかでも空孔73に侵入していればアンカー効果により剥離力を高めることができるが、侵入深さW1を5μm以上、とすることがより好ましい。5μm以上とすることで、より効果的に剥離を抑制できる。
屈折率整合材層10は、受け側光ファイバ21の端面21bと共に空孔73を覆うため、接続構造体7が水分にさらされた際などに、空孔73から水が浸入することを防ぐことができる。受け側光ファイバ21に採用されるような空孔付き光ファイバの空孔73に水分が浸入すると、光の伝達経路において、光特性が変わってしまう虞がある。
この接続構造体7は、受け側光ファイバ21の空孔73に水分浸入を許さず、光伝達をより正確に行うことができる。
加えて、本実施形態の接続構造体7においては、固形の屈折率整合材層10とシリコーン系グリス等の液状の屈折率整合剤11とを併用することができる。この場合の屈折率整合剤11を仮想線として図6に示す。
従来、接続しようとする一対の光ファイバのうち、一方又は両方が空孔付き光ファイバの場合の接続では、液状の屈折率整合剤11を用いないことが一般的であった。これは、空孔付き光ファイバの端面から液状の屈折率整合剤11が空孔に侵入し、接続部近傍での光ファイバの光学特性が劣化する虞があるためである。
本実施形態の接続構造体7においては、屈折率整合材層10によって、受け側光ファイバ21の空孔73を塞いでいるため、シリコーン系グリス等の液状の屈折率整合剤11を使用することができる。
液状の屈折率整合剤11を使用することで、固形の屈折率整合材層10の接続端側表面10aと対向する外部光ファイバ1の端面1bとの間に20μm以内の隙間が形成されていても、この隙間を補てんすることができる。これにより、突き合わせが不十分であっても接続損失を解消できる。
なお、本実施形態の接続構造体7において、受け側光ファイバ21は、全長に亘って沿在する複数の空孔73が形成された空孔付き光ファイバであるが、受け側光ファイバ21は、これに限定されるものではない。例えば、端面21bから全長に延びる空孔73に代えて、端面21bに開口し所定の深さに形成された孔であってもよい。即ち、屈折率整合材層10が侵入するための孔が形成されていればよい。
屈折率整合材層10は、受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1との屈折率整合性(屈折率整合材層10の屈折率と、光ファイバ1、21の屈折率との近接の程度)が高い。屈折率整合材層10の屈折率は、光ファイバ1、21に近いほどよいが、フレネル反射の回避による伝送損失低減の点から、光ファイバ1、21との屈折率の差が±0.1以内であることが好ましく、さらに好ましくは±0.05以内である。突き合わせ接続される2本の光ファイバ1、21の屈折率が互いに異なる場合には、光ファイバ1、21の屈折率の平均値と屈折率整合材層10の屈折率との差が上記範囲内にあることが望ましい。
屈折率整合材層10は、弾性的に変形可能とすることが好ましい。
屈折率整合材層10の材質としては、例えばアクリル系、エポキシ系、ビニル系、シリコーン系、ゴム系、ウレタン系、メタクリル系、ナイロン系、ビスフェノール系、ジオール系、ポリイミド系、フッ素化エポキシ系、フッ素化アクリル系などの高分子材料を挙げることができる。
屈折率整合材層10は、一定厚みの層状としてもよいが、端面21bの中央から周縁に向けて徐々に厚みを減じる形状とすることが好ましい。例えば、屈折率整合材層10は、図5に示すように、その表面10a(+Y方向に形成される屈折率整合材層10の面)を、後方に突出する湾曲凸面(例えば球面、楕円球面)とすることができる。この表面10aは、全面が湾曲凸面であってもよいし、一部のみが湾曲凸面であってもよい。表面10aを湾曲凸面とすることによって、受け側光ファイバ21と突き合わせる外部光ファイバ1の先端面中央のコア74を確実に屈折率整合材層10に当接させ、接続損失を良好にすることができる。
屈折率整合材層10は、受け側光ファイバ21の端面21bの全面にわたって形成することができる。また、屈折率整合材層10は、端面21bだけでなく、受け側光ファイバ21の外周面に達して形成されていてもよい。
屈折率整合材層10は、例えば次の方法により形成することができる。
受け側光ファイバ21を帯電させた状態で、端面21bを液体状態の屈折率整合材の液面に接近させ、この液体状態の屈折率整合材を受け側光ファイバ21の端面21bに吸着(付着)させた後、硬化させ、屈折率整合材層10とする。また、屈折率整合材層10の形成に先立って、放電を利用して端面21bを清浄化してもよい。
なお、屈折率整合材層10は、液体状態の屈折率整合材を電気的に吸着させる方法に限らず、液体状態の屈折率整合材を他の方法により端面21bに塗布することにより形成することもできる。
上述したように、液体状態の屈折率整合材を硬化させ屈折率整合材層10を形成する場合においては、受け側光ファイバ21の端面21bに吸着又は塗布された液体状態の屈折率整合材が、毛細管現象によって空孔73に自然に侵入する。これにより、侵入部10dを容易に形成することができる。
屈折率整合材層10の侵入部10dの侵入深さW1は、受け側光ファイバ21の接続端と反対側の端面における空孔73開口の空気圧を微調整することで適切な深さにすることができる。また、硬化前の液状の屈折率整合材の粘性を調整することで毛細管現象による侵入深さW1を制御してもよい。
図7に、屈折率整合材層10の好ましい厚さT1(図4参照)と、好ましいショア硬度E(JIS K 6253に準拠)との関係を表すグラフを示す。
図7において、領域R1、R2として示す範囲が好ましい範囲であり、その中でも領域R2として示す範囲がより好ましい範囲である。
図7に示すように、屈折率整合材層10のショア硬度Eは、6以上、85以下が好ましい。
屈折率整合材層10のショア硬度Eは、低すぎれば屈折率整合材層10が受け側光ファイバ21の端面21bから剥離しやすくなる。本実施形態の光ファイバ接続構造体7は、空孔付き光ファイバである受け側光ファイバ21の端面21bに屈折率整合材層10を設けている。屈折率整合材層10は、空孔73の内部に侵入しているために、侵入部10dがアンカー効果を奏し、屈折率整合材層10の剥離が起こりにくい。したがって、ショア硬度Eが低い領域の屈折率整合材層10を使用することができ、ショア硬度Eを6以上のものを使用することができる。
ショア硬度Eが6以上であれば、例えば調心溝69a内での温度や湿度の変動や外部からの負荷等によって、屈折率整合材層10に力が加わる場合であっても、屈折率整合材層10が端面21bから剥離するのを防ぐことができる。
また、屈折率整合材層10のショア硬度Eを6以上とすることによって、屈折率整合材層10に、損失増加の原因となる皺形成などの変形が起こるのを防止できる。
屈折率整合材層10のショア硬度Eは、高すぎれば(例えば領域R4では)、未硬化時の(液体状態の)屈折率整合材の粘度が高くなるため受け側光ファイバ21の端面21bに付着させるのが難しくなる。ショア硬度Eを85以下とすることによって、未硬化時の屈折率整合材を端面21bに付着させる操作が容易になり、所定の形状(例えば前述の湾曲凸面をなす形状)の屈折率整合材層10を精度よく形成できる。
また、屈折率整合材層10のショア硬度Eを85以下とすることによって、受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1の端面21b、1bに対して十分な追従変形が可能となる。このため、例えば調心溝69a内での温度や湿度の変動や外部からの負荷等によって、屈折率整合材層10に力が加わる場合であっても、損失増加の原因となる隙間等が生じるのを回避できる。
屈折率整合材層10の厚みT1は、20μm以上、60μm以下が好ましい。
屈折率整合材層10の厚みT1とは、例えば、屈折率整合材層10の中央部の厚みであり、最大厚みである。なお、屈折率整合材層10が均一な厚みで形成されている場合は、その均一な厚みを意味する。
屈折率整合材層10は、薄すぎれば(例えば領域R5では)、互いに突き合わせる受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1の端面21b、1b同士の距離が大きくなったときに屈折率整合材層10としての効果を発揮できない。厚みを20μm以上とすれば、屈折率整合材層10としての効果を確実に得るうえで有利である。
また、厚みを20μm以上とすることによって、互いに突き合わせる受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1の端面21b、1bに対して十分な追従変形が可能となり、損失増加の原因となる隙間等が生じることを回避できる。
屈折率整合材層10は、厚すぎれば(例えば領域R6では)、互いに突き合わせられる受け側光ファイバ21及び外部光ファイバ1の端面21b、1bの位置が安定せず、初期特性が変動しやすくなる傾向がある。
また、光ファイバの端面の位置の不安定化は、屈折率整合材層10の硬度の影響を受けるため、ショア硬度E85かつ厚み40μmの点P1と、ショア硬度E30かつ厚み60μmの点P2とを結ぶ直線L1より厚みが大きい領域R7では、前述の光ファイバの端面の位置の不安定化が起こるおそれがある。
よって、屈折率整合材層10のショア硬度Eが6以上、85以下であって、厚みが20μm以上、60μm以下であり、しかも領域R7を除く領域、即ち(ショア硬度E;6、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;40μm)、(ショア硬度E:30、厚み:60μm)、(ショア硬度E:6、厚み:60μm)で囲まれる範囲内では、屈折率整合材層10の剥離を防ぐとともに、屈折率整合材層10を精度よく形成でき、さらに、初期特性を安定化し接続損失を確実に低く維持できる。
図8に、本実施形態の接続構造体7の変形例における接続部3Aを示す。この変形例においては、受け側光ファイバ21のみならず、外部光ファイバ1Aの裸光ファイバ1Aaについても、空孔付き光ファイバを採用している。
この接続部3Aを有する接続構造体7においては、図7に示す領域R1内であって、ショア硬度Eが45以上、80以下の領域R2で接続損失を低くできる。
領域R2の屈折率整合材層10の使用により接続損失を良好にできる理由については、次の考察が可能である。
図8に示すように、空孔付き光ファイバである外部光ファイバ1Aは、横断面中央に位置するコア74と、当該コア74の周囲にコア74に沿って貫通する複数の空孔75が形成されている。外部光ファイバ1Aが、このような空孔付き光ファイバである場合には、受け側光ファイバ21との突き合わせにより、屈折率整合材層10の表面10aは、空孔75を有する端面1Abに応じた凹凸を有する形状となる。これにより、屈折率整合材層10は、端面1Abに対して当該面方向には滑り移動しにくくなる。
屈折率整合材層10の硬度が低すぎる場合(ショア硬度Eが45未満である場合)には、調心溝69a内で、受け側光ファイバ21と外部光ファイバ1Aが突き合わされた後に軸ずれを調整すると、外部光ファイバ1Aの端面1Abにより、屈折率整合材層10に面方向の大きなせん断力が加えられ、損失増加の原因となる皺形成などの変形が起こる虞がある。
一方、屈折率整合材層10の硬度が高すぎる場合(ショア硬度Eが80を超える場合)には、調心溝69a内での光ファイバの端面の位置調整の際に十分な追従変形ができず、損失増加の原因となる隙間等が生じるおそれがある。
これに対し、領域R2(ショア硬度Eが45以上、80以下)の屈折率整合材層10を使用すれば、位置調整される光ファイバの端面に対して十分な追従変形が可能であるから損失増加の原因となる隙間等が生じず、しかも皺形成などの変形が起こりにくくなる。従って、接続損失を低くできる。
<第2実施形態>
図9、図10は、本発明の第2実施形態の光ファイバ接続構造体8を説明する図である。以下に第2実施形態の光ファイバ接続構造体8について述べるが、上述の第1実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
この光ファイバ接続構造体8は、光ファイバ接続器としてのクランプ部付きフェルール60と、受け側光ファイバ62及び外部光ファイバ1とを有している。
図9、図10に示すように、クランプ部付きフェルール60は、受け側光ファイバ62を内挿固定したフェルール61の後側に、受け側光ファイバ62の後側突出部62aと、後側から挿入して受け側光ファイバ62後端に突き当てた外部光ファイバ1の先端部とを把持固定して光ファイバ1、62同士の突き合わせ接続状態を維持するクランプ部63(接続機構)を組み立てたものである。
クランプ部63は、フェルール61のフランジ部64から後側に延出するベース部材65(後側延出片、ベース側素子)と蓋部材66、67(蓋側素子)と、これらを内側に一括保持したクランプばね68と、を備えている。
クランプ部63は、ベース部材65と蓋部材66、67との間に、受け側光ファイバ62の後側突出部62aと、受け側光ファイバ62後端に突き当てた光ファイバ2先端部とを挟み込んで把持固定することができる。
受け側光ファイバ62は、フェルール61に貫設された微細孔であるファイバ孔61aに内挿され、接着剤を用いた接着固定等によってフェルール61に固定されている。受け側光ファイバ62の前端の端面は、フェルール61先端(前端)の接合端面61bに露出している。
フェルール61の後端部には、その外周に周設(突設)されたフランジ部64が一体化されている。
クランプ部63は、フランジ部64からフェルール61後側へ延出された後側延出片65と、蓋部材66、67とを、クランプばね68の内側に一括保持した構成になっている。
後側延出片65の蓋部材66、67に対面する対向面65a(溝形成面)には、受け側光ファイバ62の後側突出部62aをフェルール61のファイバ孔61aの後方延長上に位置決めする調心溝69aと、調心溝69aの後端から後方に延在する被覆部収納溝69bが形成されている。
後蓋部材67の対向面67aには、後側延出片65の被覆部収納溝69bに対応する位置に被覆部収納溝69c(図10参照)が延在形成されている。
前蓋部材66には、後側延出片65の対向面65aに対面する平坦な対向面66aが形成されている。
受け側光ファイバ62は、例えば裸光ファイバである。また、図4に示す受け側光ファイバ21の裸光ファイバ21aと同様の空孔付き光ファイバである。したがって、受け側光ファイバ62は、長手方向全長に亘って延びる空孔73を有している。
外部光ファイバ1の接続端側は、被覆1cが除去され裸光ファイバ1aが口出しされている。なお、外部光ファイバ1の裸光ファイバ1aは、第1実施形態と同様に空孔のない光ファイバであるが、空孔が形成された空孔付き光ファイバであってもよい。
受け側光ファイバ62の端面のうち、外部光ファイバ1の端面1bが突き合わせ接続される端面62bには、固形の屈折率整合材層10が形成されている。
外部光ファイバ1の端面1bは、受け側光ファイバ62の端面62bに屈折率整合材層10を介し突合せ接続される(図6の接続部3又は図8の接続部3Aと同様の状態となる)。
受け側光ファイバ62の端面62bに形成された屈折率整合材層10は、空孔73に侵入しアンカー効果を奏するため、受け側光ファイバ62の端面62bから剥離しにくくなる。即ち、第2実施形態の接続構造体8は、第1実施形態の接続構造体7と同様の効果を奏することができる。
<変形例>
次に、第2実施形態の変形例として、第2実施形態の光ファイバ接続構造体8に受け側光ファイバ80を採用した構造について図11を基に説明する。この変形例は、上述した第2実施形態と比較して、受け側光ファイバ80を採用した点が異なり、他の構成要素については同一符号を付し説明を省略する。
図11は、受け側光ファイバ80を挿入したクランプ部付きフェルール60の平面図である。
受け側光ファイバ80は、接続側の端面80bから深さH1の孔84が形成されている。受け側光ファイバ80は、接続側の端面80bから長手方向に沿った長さH1の領域の有孔部82と、この有孔部82より接続側より反対側に位置する無孔部81とを有している。即ち、孔84は、受け側光ファイバ80の端面80bから深さH1の領域に形成されている。
このような受け側光ファイバ80は、空孔付き光ファイバ(例えばHole-Assisted Fiber(HAF))と空孔を備えていない光ファイバ(例えばSingle-Mode Fiber(SMF))とを融着することによって形成できる。
まず、十分な長さを有するこれらの光ファイバを端面同士で融着し接続する。この接続工程で、各光ファイバ同士の接続部には、直径方向に盛り上がった融着部83が形成される。この融着部83から長さH1として空孔付き光ファイバを切断することで、端面80b側に深さH1の孔84を備える受け側光ファイバ80が形成される。
受け側光ファイバ80の端面80bには、固形の屈折率整合材層10が設けられている。固形の屈折率整合材層10の一部は、端面80bから孔84に深さW1(50μm以下)だけ侵入して侵入部10dを形成している。
図11に示すように、受け側光ファイバ80は、ベース部材65側からフェルール61のファイバ孔61aに挿入され接着固定されている。この時、受け側光ファイバ80の融着部83は、ファイバ孔61aに挿入されないことが好ましい。
受け側光ファイバ80の融着部は強度が弱い。また、受け側光ファイバ80の融着部83は、受け側光ファイバ80の直径方向に盛り上がって形成されている。このため、ファイバ孔61aに挿入しようとすると、融着部83の盛り上がりがファイバ孔61aに干渉し、融着部83で受け側光ファイバ80が切断される虞がある。
加えて、ファイバ孔61aと受け側光ファイバ80の接着に用いられる接着剤の硬化時の収縮で、融着部83に応力が加わり融着部において受け側光ファイバ80が破損する虞がある。
融着部83がファイバ孔61aに挿入されないために、融着部83は、受け側光ファイバ80の端面80bから4mm以下の位置に形成されていることが好ましい。即ち、有孔部82が設けられる領域の長さH1を4mm以下とすることが好ましい。受け側光ファイバ80の端面80bは、ファイバ孔61aの入口部から5mm以上の位置に設けられるため、有孔部82の長さH1を4mm以下とすることで、融着部83がファイバ孔61aに挿入されることがない。
本変形例では、孔を備えていない光ファイバの接続側に有孔部を形成することで、屈折率整合材層10が、孔84に侵入し侵入部10dを形成する。屈折率整合材層10の侵入部は、アンカー効果によって受け側光ファイバ80の端面80bから剥離しにくくなる。即ち、屈折率整合材層10に外部から負荷が加わり、屈折率整合材層10を端面80bから引き剥がそうとした場合であっても、侵入部10dが孔84の内部に入り込み内周面と接着しているため、容易に剥離することがない。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、本実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1、1A…外部光ファイバ、1Aa、1a、21a…裸光ファイバ、1Ab、1b、21b、62b、80b…端面、3、3A…接続部、3A…接続部、7、8…光ファイバ接続構造体、10…屈折率整合材層、10d…侵入部、11…屈折率整合剤、21、62、80…受け側光ファイバ、30…メカニカルスプライス(スプライス)、31、65…ベース部材(後側延出片、ベース側素子)、32…押さえ蓋(蓋側素子)、33、68…クランプばね、60…クランプ部付きフェルール、61…フェルール、61a…ファイバ孔、63…クランプ部、66、67…蓋部材(蓋側素子)、73、75、84…空孔(孔)、81…無孔部、82…有孔部、83…融着部、T1…厚み、W1…侵入深さ

Claims (3)

  1. 接続端の端面に開口する複数の空孔を有する受け側光ファイバと、
    前記受け側光ファイバの前記接続端の端面から突出して形成されると共に前記複数の空孔にそれぞれ侵入した複数の侵入部を含む固形の屈折率整合材層と、
    前記受け側光ファイバを一端側で把持固定しており、他端側は未把持固定状態である光ファイバ接続器と、を備え、
    前記光ファイバ接続器は、その他端側から挿入される外部光ファイバであって接続端の端面に孔の形成されていない外部光ファイバを、前記屈折率整合材層を介して前記受け側光ファイバと端面同士を突き合わせた状態で、径方向両側から挟み込んで把持固定可能であり、
    前記屈折率整合材層のショア硬度Eおよび厚みは、(ショア硬度E;6、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;20μm)、(ショア硬度E;85、厚み;40μm)、(ショア硬度E:30、厚み:60μm)、(ショア硬度E:6、厚み:60μm)で囲まれる範囲内にあり、
    前記孔に侵入している前記屈折率整合材層の侵入深さが、前記受け側光ファイバの接続端の端面から5μm以上且つ50μm以下である
    受け側光ファイバ付き光ファイバ接続構造体。
  2. 前記外部光ファイバは、空孔付き光ファイバであって、
    前記屈折率整合材層のショア硬度Eは、45以上、80以下の範囲にある請求項に記載の受け側光ファイバ付き光ファイバ接続構造体。
  3. 請求項1に記載の受け側光ファイバ付き光ファイバ接続構造体に前記外部光ファイバを接続する接続方法であって、
    前記受け側光ファイバの端面に、前記屈折率整合材層を介して前記外部光ファイバの端面を突き合わせた状態で、前記光ファイバ接続器により前記外部光ファイバを把持させる、光ファイバの接続方法。
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