JP2008509309A - 始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動装置において、始動性能及び信頼性を高める。
【解決手段】リングギヤ4の径方向においてオイルシール7bの外側にオイルシール7aを配置する。エンジン始動時にオイルシール7aがリングギヤ4に摺動される時間は僅かであり、エンジン始動後において、オイルシール7aはリングギヤ4に摺動されない。オイルシール7bはリングギヤ4の径方向においてオイルシール7aより内側に配置されている。したがって、オイルシール7bは、エンジン始動後に高速でフライホイール6に摺動された場合でも、殆ど劣化しない。リングギヤ4の径方向において異なる位置に夫々オイルシール7a及び7bを配置することによって、始動装置1の始動性及び寿命を向上させることが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、アイドリングストップ状態からエンジンを再始動するのに適した始動装置であって、特に、ワンウェイクラッチを含むギヤ列を備えた常時噛合ギヤ式の始動装置の技術分野に関する。
従来、ワンウェイクラッチを備えた各種始動機構に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1によれば、2サイクルエンジンの始動装置のギヤ支持構造が開示されている。特許文献2によれば、エンジンにおける発電機とワンウェイクラッチとの締結構造に関する技術が開示されている。
特に、ワンウェイクラッチを備えた内燃機関の始動装置においては、装置を円滑に作動させるために、装置内に潤滑油を供給する場合が多い。例えば、特許文献3は、自動変速機におけるワンウェイクラッチ潤滑装置に関する技術を開示している。
他方で近時、環境保全若しくは省資源エネルギー化等の観点から、アイドリング時の燃料消費量及び排出ガスの低減などを図るため、車両が停止すると内燃機関(以下、「エンジン」ともいう。)を自動停止し、停止状態から発進指示があるとエンジンを自動的に再始動して車両を発進させるエコノミーランニングシステム(以下、「エコラン」と称す。)を備えた始動装置の開発が盛んに行われている。
特開平10−220244号公報 特開平9−93863号公報 特開平2−129454号公報
ところで、本願発明者等は、エコランに適用な始動装置についても上述した潤滑油の必要性及び漏れ防止の重要性を認識しており、オイルシールの配設位置等について様々な検討を行っている。
本願発明者等は、このような検討を行う中で各種問題点を認知している。例えば、アイドリングストップ状態からエンジンを再始動する場合、始動装置においては、エンジンの主たる駆動が開始された後、オイルシールが配設された位置によってはエンジンの回転に合わせてオイルシールのリップ摺動面が高速で摺動される場合がある。例えば、アイドリングストップ状態から迅速にエンジンを再始動するためには、常時噛合ギヤ式の始動装置とすることが望ましいが、該常時噛合ギヤ式を採用すると、ワンウェイクラッチの付近における何れかの個所で、このように高速で摺動される場合がある。より具体的には例えば、リングギヤの径方向においてリングギヤの周縁領域に配設されたオイルシールは、エンジンの主たる駆動に合わせて高速で回転するフライホイールに摺動される場合がある。高速で摺動されたオイルシールには過度の発熱が生じ、オイルシール自体の劣化につながる。この結果、始動装置の信頼性が低下することがある。
このように、始動装置が高い始動性及び信頼性を獲得するためには、潤滑油を装置内で円滑に流動させると共に装置外部への漏れを低減するだけでなく、オイルシールが劣化することを抑制することが重要になる。
よって、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、良好な始動性能及び、高信頼性を備えた始動装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の発明に係る始動装置は上記課題を解決するために、クランク軸に接続されたフライホイールが設けられていると共に本体ブロック部を有する内燃機関を始動するための始動装置であって、前記内燃機関の始動時に、始動用回転力を発生させる始動モータと、前記始動用回転力を前記始動モータの側から前記フライホイールの側に伝達するためのリングギヤと、前記リングギヤ及び前記フライホイール間に介在しており、前記リングギヤの側から前記フライホイール側へ前記始動用回転力を伝達すると共に前記フライホイール側から前記リングギヤ側への前記内燃機関の駆動用回転力の伝達を阻止する一方向クラッチと、前記リングギヤの前記本体ブロック部側をオイルシールする第1オイルシールと、前記リングギヤの前記フライホイール側をオイルシールする第2オイルシールとを備え、前記第1オイルシールは、前記第2オイルシールより前記リングギヤの径方向において外側に配置されている。
本発明の第1の発明に係る始動装置によれば、内燃機関の始動時に、リングギヤは、始動モータで発生した始動用回転力によって回転する。始動用回転力は、始動モータ側から一方向クラッチを介してフライホイールに伝達されることから、フライホイールはリングギヤと共に回転する。したがって、内燃機関の始動時において、リングギヤとフライホイールとの間の相対的な速度はゼロである。本体ブロック部は、例えば、シリンダーブロックであり、内燃機関の始動時において回転しない。したがって、内燃機関の始動時において、本体ブロック部と、回転するリングギヤとの相対速度はゼロではない。
リングギヤ及びフライホイールの間には、前記リングギヤ側から前記フライホイール側へ前記始動用回転力を伝達すると共にフライホイール側から前記リングギヤ側への前記内燃機関の駆動用回転力の伝達を阻止する一方向クラッチが介在しているため、内燃機関の始動後、即ち内燃機関の主たる駆動時において、リングギヤは回転することなく停止する。したがって、内燃機関の始動後、リングギヤとフライホールとの間の相対的な速度はゼロではない。また、内燃機関の始動後において、リングギヤは停止するため、リングギヤと本体ブロック部との間の相対的な速度はゼロになる。
ここで、上述した内燃機関の始動時、及び始動後のブロック本体部、リングギヤ、及びフライホイールとの間の相対的な速度を考慮したうえで、互いに摺動する第1のオイルシールとリングギヤとの摺動面における相対的な速度及び互いに摺動する第2のオイルシールとフライホイールとの摺動面における相対的な速度について考えてみる。
第1のオイルシールは、例えば、本体ブロック部に固定されており、内燃機関の始動時において、第1のオイルシールの周速度はゼロである。したがって、内燃機関の始動時において、互いに摺動する第1のオイルシールとリングギヤとの摺動面における相対的な速度はゼロではない。
しかしながら、第1のオイルシールのリップ部は、内燃機関の始動時という僅かな時間にリングギヤに摺動されるのみである。さらに、内燃機関の始動時において、リングギヤは内燃機関の始動が完了する前段階として比較的低速度で回転されることから、互いに摺動される第1のオイルシールとリングギヤとの相対的な速度が、第1のオイルシールがリングギヤの径方向において第2のオイルシールより外側に配置された分だけ増大したとしても、その相対的な速度の増大分による第1のオイルシールの劣化の程度は小さい。また、第1のオイルシールは、リングギヤの本体ブロック部側に配置されていることから、内燃機関の始動後においては、互いに摺動する第1のオイルシールとリングギヤとの相対的な速度はゼロである。したがって、内燃機関の始動後において、第1のオイルシールのリップ部にはリングギヤに摺動されることによる劣化が生じない。
尚、第1のオイルシールは、例えば、リングギヤ側に固定されており、第1のオイルシールのリップ部が、本体ブロック部に摺動されるように構成してもよい。この場合にも、第1のオイルシールのリップ部は、内燃機関の始動時という僅かな時間に摺動されるのみである。
第2のオイルシールは、例えば、リングギヤに固定されており、内燃機関の始動後において、第2のオイルシールのリップ部はフライホイールに摺動される。しかしながら、リングギヤの径方向において、第2のオイルシールは第1のオイルシールより内側に配置されていることから、回転するフライホイールに対する相対的な速度は小さく、第2のオイルシールのリップ部の劣化は抑制されることになる。また、本発明の第1の発明に係る始動装置によれば、摺動に起因する発熱を抑制することができ、例えば、第1のオイルシール及び第2のオイルシールが合成樹脂製の材料を主たる材料として形成されている場合には、これらオイルシールが熱によって劣化することを抑制することが可能である。
尚、第2のオイルシールは、例えば、フライホイールの側に固定されており、第2のオイルシールのリップ部が、リングギヤに摺動されるように構成してもよい。この場合にも、リングギヤの径方向において、第2のオイルシールは第1のオイルシールより内側に配置されていることから、第2のオイルシールのリップ部が摺動するリングギヤに対する相対的な速度は小さくて済む。
本発明の第1の発明に係る始動装置によれば、潤滑油を供給した際に、リングギヤの回転によって発生する遠心力によって潤滑油が一方向クラッチに供給される。潤滑油は、第1及び第2のオイルシールによってシールされていることから、リングギヤの周囲に潤滑油が漏れ出すことを十分に低減することが可能であり、内燃機関を円滑に始動することができる。
このように、本発明の第1の発明に係る始動装置によれば、リングギヤの本体ブロック部の側をオイルシールする第1のオイルシール及びリングギヤのフライホイールの側をオイルシールする第2のオイルシールの劣化を抑制することができる。以下では、本体ブロック部の側を本体ブロック部側と称し、フライホイールの側を単にフライホイール側と称する。本発明の第1の発明に係る始動装置によれば、オイルのシール性を高めることができ、始動装置を支障なく動作させることができる期間を延ばすことが可能である。よって、本発明の第1の発明に係る始動装置によれば、良好な始動性能を維持すると共に、高い信頼性を有する始動装置を提供することができる。
本発明に係る内燃機関の始動装置の一の態様においては、前記リングギヤは、前記フライホールの側に突出した第1凸部及び前記フライホイールの側に開いた第1凹部を含む第1凹凸部と、前記本体ブロックの側に突出した第2凸部及び前記本体ブロック部の側に開いた第2凹部を含む第2凹凸部とを備えており、前記第2凹部は、前記径方向において前記第1凹部より外側に設けられており、前記第1オイルシールは、前記第2凹部内に配置されており、前記第2オイルシールは、前記第1凹部内に配置されていてもよい。
この態様によれば、第1凹部及び第2凹部内に第1及び第2のオイルシールの夫々が配置されているため、例えば、平坦なリングギヤの両面に第1及び第2のオイルシールを夫々設ける場合に比べて始動装置全体を小型化或いは薄型化することが可能である。
ここで、第2凹部は、径方向において前記第1凹部より外側に設けられているため、第1凹部及び第2凹部の夫々に第1及び第2オイルシールの夫々を配置した場合でも、各オイルシールを配置するスペースを確保しつつ、始動装置全体を薄型化できる。
この態様においては、前記第1凹部は、前記第2凸部と表裏一対となるように前記第2凸部の裏面側に位置しており、前記第2凹部は、前記第1凸部と表裏一対となるように前記第1凸部の裏面側に位置しており、前記第2オイルシールの前記本体ブロック部の側に臨む端面は、前記リングギヤを前記リングギヤの周方向に交わる方向で切った断面上において、前記第1オイルシールの前記フライホイールの側の端面、又は前記第1凸部の前記フライホイールの側に臨む表面より前記本体ブロック部の側に近くてもよい。
この態様では、第1凹部及び第2凸部は、リングギヤにおいて表裏一対となるように位置している。ここで、「表裏一対」とは、リングギヤの一方の面である、例えば表面に位置する第2凸部の形状を全体的若しくは部分的に反映した形状を有するように、第1凹部がリングギヤの他方の面、即ち一方の面を表面とした場合の裏面に位置していることを意味する。これと同様に、第2凹部及び第1凸部も、リングギヤにおいて表裏一対となるように位置している。
この態様によれば、前記第2オイルシールの前記本体ブロック部の側に臨む端面は、前記リングギヤを前記リングギヤの周方向に交わる方向で切った断面上において、前記第1オイルシールの前記フライホイールの側の端面、又は前記第1凸部の前記フライホイールの側に臨む表面より前記本体ブロック部の側に近いため、第1オイルシール、リングギヤ及び第2オイルシールからなる部分の厚みを第1オイルシール、リングギヤ及び第2オイルシールの厚みを単純に加えた寸法より小さくできる。より具体的には、例えば、平坦なリングギヤの両面に第1及び第2のオイルシールを夫々設ける場合に比べて始動装置全体を小型化或いは薄型化することが可能である。
したがって、この態様に係る始動装置を備えた内燃機関のサイズを小型化することも可能である。また、別の見方をすれば、この態様に係る始動装置を設けるためのスペースを抑制することもでき、その分、装置周辺に配置される他の機構のスペースを広く取ることも可能になる。
本発明の第1の発明に係る始動装置の他の態様においては、前記第1及び第2オイルシールのうち少なくとも一方は、前記リングギヤを前記フライホイールから遠ざけるスラスト力を発生させるように構成されている。
この態様においては、リングギヤとフライホイールとを互いに非接触にすることが可能であり、リングギヤがフライホイールに摺動されることによって生じる磨耗及びスラスト打音を低減することが可能である。
本発明の第2の発明に係る始動装置は上記課題を解決するために、クランク軸に接続されたフライホイールが設けられていると共に本体ブロック部を有する内燃機関を始動するための始動装置であって、前記内燃機関の始動時に、始動用回転力を発生させる始動モータと、前記始動用回転力を前記フライホイール側に伝達するためのリングギヤと、前記リングギヤ及び前記フライホイール間に介在しており、前記リングギヤ側から前記フライホイール側へ前記始動用回転力を伝達すると共に前記フライホイール側から前記リングヤ側への前記内燃機関の駆動用回転力の伝達を阻止する一方向クラッチと、前記リングギヤの前記本体ブロック部側をオイルシールする第1オイルシールと、前記リングギヤの前記フライホイール側をオイルシールする第2オイルシールとを備え、前記第1及び第2オイルシールのうち少なくとも一方は、前記リングギヤを前記フライホイールから遠ざけるスラスト力を発生させるように設けられている。
本発明に係る始動装置によれば、上述したように、潤滑油のシール性を高めることができると共に、内燃機関の始動後において、リングギヤが、高速で回転するフライホイールと接触することを防止することが可能である。したがって、リングギヤ及びフライホイールの磨耗やスラスト打音の発生することを低減することが可能である。
本発明の第1又は第2の発明に係る始動装置の一の態様においては、前記第1オイルシールは、前記リングギヤの周方向において延在しており、前記第1オイルシールにおける前記周方向に交わる方向で切った前記リングギヤの摺動部の断面形状は、前記スラスト力を発生させるように、前記フライホイールの側に向かって先細りしたテーパー形状である。
この態様によれば、第1のオイルシールにおける前記周方向に交わる方向で切った前記リングギヤの摺動部の断面形状が、前記フライホイールの側に向かって先細りしたテーパー形状であるため、第1のオイルシールはリングギヤを締め付ける。例えば、第1のオイルシールのリップ部が、テーパー形状を有するリングギヤ摺動部に摺動された際に、リップ部はリングギヤを締め付けることが可能である。第1のオイルシールがリングギヤを締め付ける緊迫力によって、リングギヤは本体ブロック部に向かうスラスト力を受け、フライホイールから遠ざけられる。よって、リングギヤがフライホイールに摺動されることに起因するリングギヤの磨耗及びスラスト音を低減することができる。さらに、内燃機関の始動後にリングギヤとフライホイールとが接触することによって生じる発熱も低減することもでき、発熱によって第1及び第2のオイルシールが劣化することを低減することも可能である。
本発明の第1又は第2の発明に係る始動装置の他の態様においては、前記一方向クラッチは、前記第2オイルシールより前記径方向において内側に配置されている。
この態様によれば、リングギヤの径方向において一方向クラッチの内側から潤滑油を供給した場合、リングギヤの回転による遠心力によって一方向クラッチに供給された潤滑油が、リングギヤのフライホイール側から漏れ出すことを低減することが可能である。
本発明の第1又は第2の発明に係る始動装置の他の態様においては、前記リングギヤには、前記径方向において前記第1のオイルシールのシール面より内側、且つ第2オイルシールのシール面より内側の領域に、前記フライホイールの側から前記本体ブロック部の側に貫通するオイル排出路が設けられている。
この態様によれば、一方向クラッチに供給された潤滑油をオイル排出路を介して装置外部に排出することができ、一方向クラッチに供給された潤滑油が装置内に蓄積されることを低減することが可能である。より具体的には、リングギヤの径方向において、オイル排出路は第2のオイルシールのシール面より内側に設けられているため、一方向クラッチに十分な量の潤滑油を流動させることができると共に、潤滑油を装置内で淀みなく流動させることができる。また、リングギヤの径方向において第1のオイルシールのシール面より内側にオイル排出路を設けることにより、第1のオイルシールのシール能力を超える量の潤滑油が第1のオイルシールの周辺に蓄積されることを抑制することが可能である。したがって、装置内で潤滑油を流しながら、且つ潤滑油が装置外部に漏れ出すことをより効果的に低減することができると共に、オイル溜りに蓄積されるスラッジや異物を低減することによって一方向クラッチ等を円滑に動作させることができる。
本発明の第1又は第2の発明に係る始動装置の他の態様においては、前記径方向において前記一方向クラッチより内側に配設されると共に前記リングギヤを転動可能に支持する軸受部と、前記径方向において前記軸受部の転動面より内側に位置するオイル供給路とを更に備える。
この態様によれば、リングギヤの径方向において一方向クラッチ及び軸受部の位置より内側に設けられたオイル供給路から潤滑油を供給することによって、一方向クラッチ及び軸受部にリングギヤが回転する際の遠心力によって潤滑油を流すことが可能である。したがって、一方向クラッチ及び軸受部の磨耗及び焼き付きを低減することができる。
本発明の第1又は第2の発明に係る始動装置の他の態様においては、前記第1オイルシールは、少なくとも部分的に前記本体ブロック部とリテイナーを介して対向しており、前記リングギヤと前記リテイナーとの間をオイルシールする。
この態様によれば、例えば、本体ブロック部及びオイルパンを組み上げた後においても、本体ブロック部に第1のオイルシールを本体ブロック部に固定することが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされる。
図1乃至図4を参照しながら、本実施形態に係る始動装置について説明する。尚、以下の実施形態は、本発明に係る始動装置を、常時噛合いギヤ式でエコランを行うエンジンの始動装置に適用したものである。尚、本実施形態で用いる“周速度と”は、例えば、後述するリングギヤ及びフライホイールが回転する際の回転方向に沿った速度を意味し、“相対的な速度”とは、例えば、リングギヤから観たフライホイールの周速度、或いはフライホイールから観たリングギヤの周速度を意味する。
図1は、本実施形態に係る始動装置をリングギヤの軸線方向に沿って一部破断して示す図であり、図2は、図1の一部を拡大して示す図である。
図1において、本実施形態に係る始動装置1は、始動モータ2、始動モータ2の回転出力軸に同軸的に設けられたピニオンギヤ3、ピニオンギヤ3と常時噛合っているリングギヤ4、一方向にのみ回転力を伝達するワンウェイクラッチ5、リングギヤ4のシリンダーブロック14側、即ちリングギヤ4のシリンダーブロック14の臨む面又は側に配置されたオイルシール7a、リングギヤ4のフライホイール6側、即ちリングギヤ4のフライホイール6に臨む表面又は側に配置されたオイルシール7b、リングギヤ4を転動可能に支持する転がり軸受部8、及び始動装置1内に潤滑油を供給するためのオイル供給路9を備えて構成される。尚、シリンダーブロック14は、本発明に係る「本体ブロック部」の一例である。本体ブロック部は、シリンダーブロック14に限定されるものではなく、リングギヤの図中左側に配置されるものであれば如何なるものでもよい。
リングギヤ4は、エンジンを始動する際及びアイドリングストップ状態からエンジンを再始動する際に、始動モータ2で発生した始動用回転力をワンウェイクラッチ5及びフライホイール6を介してクランクシャフト10に伝達する。フライホイール6及びクランクシャフト10はボルト11によって接続されており、フライホイール6が回転することによってクランクシャフト10が回転し、クランクシャフト10と接続されたクランクが回転され、エンジンの主たる駆動が開始される。ここで、エンジンの主たる駆動とは、エンジン本体で燃料を燃焼させることによって駆動用回転力を発生させることを意味する。したがって、エンジン始動後は、駆動用回転力によってエンジンが駆動されると共に、クランクシャフト10に接続されたフライホイール6もエンジンの主たる駆動に合わせて高速で回転する。リングギヤ4は、クランク軸10aの周方向に延在する平板形状を有する。リングギヤ4は、クランク軸10aと同軸的に設けられており、転がり軸受部8の転動面によって転動可能に支持されている。
リングギヤ4の外形はクランクシャフト10と同軸のリング形状であり、リングギヤ4の周方向、即ち、エンジンの始動時にリングギヤ4が回転する回転方向に交わる方向で切ったリングギヤ4の断面の形状は凹凸形状である。リングギヤ4のフライホイール6側の面、即ちリングギヤ4の図中右側の面は、リングギヤ4の径方向において外側から順に第1凸部12a及び第1凹部12bからなる第1凹凸部12を有し、リングギヤ4のシリンダーブロック14側の面、即ち、リングギヤ4の図中左側の面は、リングギヤ4の径方向において外側から順に第2凹部13a及び第2凸部13bからなる第2凹凸部13を有する。
第1凹部12bはフライホイール6側に開いており、第2凹部13aはシリンダーブロック14側に開いている。リングギヤ4の径方向において、第1凸部12aの位置及び第2凹部13aの位置は一致し、第1凹部12b及び第2凸部13bの位置は一致する。即ち、図中、第1凸部12aの左側に第2凹部13aが位置し、第1凹部12bの左側に第2凸部13bが位置している。リングギヤ4は、これら第1凸部12a及び第2凸部13bとは別に、ワンウェイクラッチ5と接する凸部15を備えている。
ワンウェイクラッチ5は、リングギヤ4に対してフライホイール6側、即ちリングギヤ4に対して図中右側に配置されている。ワンウェイクラッチ5は、クランクシャフト10の周方向に延在し、クランクシャフト10及びリングギヤ4の回転軸と同軸的に設けられている。ワンウェイクラッチ5は、フライホイール6側に突出したリングギヤ4の凸部15と、リングギヤ4側に突出したフライホイール6の凸部16との間に設けられている。ワンウェイクラッチ5は、フライホイール6の凸部16及びリングギヤ4の凸部15に接触しており、エンジンの始動時にリングギヤ4からフライホイール6に始動用回転力を伝達する一方、エンジン始動後における駆動用回転力がリングギヤ4に伝達されることを阻止する。より具体的には、始動装置1によるエンジン始動時には、ワンウェイクラッチ5は、リングギヤ4の回転力、即ち、始動用回転力をフライホイール6側に伝達し、フライホイール6を回転させる。他方、エンジン始動後においては、ワンウェイクラッチ5は、駆動用回転力によってフライホイール6が回転される場合でも空転し、駆動用回転力がフライホイール6からリングギヤ4に伝達されない。例えば、ワンウェイクラッチ5は、内輪(インナーレース)、外輪(アウターレース)、及び内輪と外輪との間に配置されたスプラグを備えてなり、内輪が回転する際にはスプラグを介して外輪も回転し、外輪が回転する際にはスプラグは外輪の回転力を内輪に伝達せず、ワンウェイクラッチ5は空転する。即ち、図中、ワンウェイクラッチ5の下側の部分である内輪に接するリングギヤ4が回転する際には、ワンウェイクラッチ5の上側の部分である外輪に接するフライホイール6に始動用回転力が伝達され、外輪に接するフライホイール6が回転する際には内輪に接するリングギヤ4が回転せず、フライホイール6からリングギヤ4に駆動用回転力が伝達されないことになる。なお、ワンウェイクラッチ5及びフライホイール6の間には、スラストワッシャーが配置されている。
本発明に係る「第1のオイルシール」の一例であるオイルシール7aは、リングギヤ4のシリンダーブロック14側に配置されており、より具体的には第2凹部13aの内側に配置されている。したがって、凹凸形状を有しない平板状のリングギヤの一方の面にオイルシールを配置する場合に比べて、第2凹部13aの内側にオイルシール7aを配置した分だけ、リングギヤの厚さ方向に沿った始動装置1のサイズを小さくすることが可能である。リングギヤ4の周方向に交わる方向で切った断面において、図中、第2凹部13aの右側に第1凸部12aが設けられていない場合には、第1凸部12aが存在しない分だけ更にサイズを小さくすることが可能である。
本実施形態においては、オイルシール7aは、シリンダーブロック14に固定されており、リングギヤ4の周方向に沿って延在する。オイルシール7aは、弾性体の一例としてのバネ、金属環、シールリップ部及びダストリップ部を備えており、オイルシール7aのシールリップ部がバネによって第2凹部13aの一部に押し付けられることによって潤滑油がシールされる。エンジン始動時においては、オイルシール7aのシールリップ部は潤滑油が漏れ出すことを抑制すると共に第2凹部13aの一部の領域で摺動される。エンジン始動後において、オイルシール7aのシールリップ部は引き続き第2凹部13aの一部の領域に押し付けられており、リングギヤ4のシリンダーブロック14側をシールする。
本発明に係る「第2のオイルシール」の一例であるオイルシール7bは、リングギヤ4のフライホイール6側に配置されており、より具体的には第1凹部12bの内側に配置されている。したがって、オイルシール7aと同様に、第1凹部12bの内側にオイルシール7bを配置することによって始動装置1のサイズを小さくすることが可能である。
本実施形態においては、オイルシール7bは、オイルシール7aと同様の構成を備えており、第1凹部12bに押し付けられることによってリングギヤ4のフライホイール6側がシールされる。エンジン始動後においては、オイルシール7bは潤滑油が漏れ出すことを抑制すると共に第1凹部12bの一部の領域で摺動される。オイルシール7bのシールリップ部は、エンジン始動時においても第1凹部12bの一部の領域に押し付けられており、リングギヤ4のフライホイール6側をシールしている。 したがって、オイルシール7a及び7bによれば、リングギヤ4のシリンダーブロック14側及びフライホイール6側をオイルシールすることが可能であると共に、始動装置1のサイズを小型化(特に、図1における左右方向の厚みを薄く)することもできる。
ここで、図5を参照しながら、第1凹部、第1凸部、第2凹部、第2凸部、第1オイルシール、及び第2オイルシールの位置関係を詳細に説明する。図5は、凹部、凸部、及びオイルシールの互いの位置関係を模式的に示した配置図である。尚、図5では、第1凹部、第1凸部、第2凹部、第2凸部、第1オイルシール、及び第2オイルシールの位置関係が重要であるため、凹部、凸部、オイルシールの夫々の詳細な形状な省略して図示している。
図5(a)及び(b)において、第2凹部13aは、リングギヤ4の径方向に沿って第1凹部12bより外側に設けられており、第1オイルシール7aは、第2凹部13a内に配置されている。第2オイルシール7bは、第1凹部12b内に配置されている。加えて、
第1凹部12bは、第2凸部13bと表裏一対となるように第2凸部13bの裏面側である図中右側、即ち第2凸部13bから見てリングギヤ4を挟んだフライホイール6側に位置している。また、第2凹部13aは、第1凸部12aと表裏一対となるように第1凸部12aの裏面側である図中左側、即ち第1凸部12aから見てリングギヤ4を挟んだシリンダーブロック14側に位置している。
図5(a)において、第2オイルシール7bのシリンダーブロック14側の端面67は、リングギヤ4をリングギヤ4の周方向に交わる方向で切った断面上において、第1凸部12aのフライホイール側6に臨む表面77よりシリンダーブロック14の近くに位置している。尚、本実施形態では、表面77より第2オイルシールの端面67のほうがシリンダーブロック14の近くに位置していることを称して「前記フライホイール側に突出している」と定義する。この場合には、第1オイルシール7a、リングギヤ4及び第2オイルシール7bからなる部分の厚みT1は、第1オイルシール7a、リングギヤ4及び第2オイルシール7bの厚みを単純に加えた寸法より小さくできる。
また、図5(b)に示すように、端面67が、第1オイルシール7aのフライホイール6側の端面57よりシリンダーブロック14の近くに位置していてもよい。この場合、図5(a)に示した場合に比べて、第1オイルシール7a、リングギヤ4及び第2オイルシール7bからなる部分の厚みT2を第1オイルシール7a、リングギヤ4及び第2オイルシール7bの厚みを単純に加えた寸法より更に小さくでき、始動装置全体を小型化或いは薄型化するためにはより好ましい。
したがって、図5に示した凹部、凸部、オイルシールの夫々の配置によれば、内燃機関のサイズを小型化することも可能である。また、別の見方をすれば、始動装置を設けるためのスペースを抑制することもでき、その分、装置周辺に配置される他の機構のスペースを広く取ることも可能になる。
次に、始動装置1のエンジン始動時及び始動後の動作を説明しながら、本発明の中心的な内容について説明する。本実施形態に係る始動装置1は、エコラン時にエンジンを再始動するための常時噛合い式の始動装置として特に適用な構成を備えている。
図1において、図中横方向又は水平方向、即ちリングギヤ4の厚み方向において、オイルシール7aはリングギヤ4のシリンダーブロック14側に配置されており、オイルシール7bはリングギヤ4のフライホイール6側に配置されている。更に、図中上下方向、即ちリングギヤ4の径方向において、オイルシール7aはオイルシール7bより外側に配置されている。
エンジン始動時において、リングギヤ4は、始動モータ2で発生した始動用回転力によって回転する。始動用回転力は、ワンウェイクラッチ5を介してフライホイール6に伝達されることから、フライホイール6はリングギヤ4と共に回転する。したがって、エンジンの始動時において、リングギヤ4とフライホイール6との間の回転方向に沿った相対的な速度はゼロである。シリンダーブロック14は、エンジンの始動時において回転しない。したがって、エンジンの始動時において、リングギヤ4との回転方向に沿った、シリンダーブロック14とリングギヤ4との相対的な速度はゼロではない。
エンジンの始動後においては、ワンウェイクラッチ5は空転し、フライホイール6が回転した状態のままリングギヤ4は停止する。したがって、エンジンの始動後、リングギヤ4とフライホール6との回転方向に沿った相対的な速度はゼロではない。エンジンの始動後において、リングギヤ4は停止するため、リングギヤ4の周方向に沿ったリングギヤ4とシリンダーブロック14との間の相対的な速度は概ねゼロになる。
ここで、上述したエンジンの始動時、及び始動後におけるシリンダーブロック14、リングギヤ5、及びフライホイール6との間の相対的な速度を考慮したうえで、オイルシール7a及びリングギヤ4の摺動面間における相対的な速度及びオイルシール7bとフライホイール6の摺動面とにおける相対的な速度について考えてみる。
オイルシール7aは、シリンダーブロック14に固定されており、エンジンの始動時において、オイルシール7aの周速度はゼロである。リングギヤ4は、始動用回転力によって回転する。したがって、エンジンの始動時において、互いに摺動するオイルシール7aとリングギヤ4の摺動面における相対的な速度はゼロではない。
しかしながら、オイルシール7aのシールリップ部は、エンジンの始動時という僅かな時間にリングギヤ4に摺動されるのみである。さらに、エンジンの始動時において、リングギヤ4はエンジンの始動が完了する前段階として比較的低速度で回転される。よって、互いに摺動されるオイルシール7aとリングギヤ4との相対的な速度が、オイルシール7aがリングギヤ4の径方向においてオイルシール7bより外側に配置された分だけ増大したとしても、相対的な速度の増大分によるオイルシール7aの劣化の程度は小さい。また、オイルシール7aは、リングギヤ4のシリンダーブロック14側に配置されていることから、エンジンの始動後においては、オイルシール7aとリングギヤとの相対的な速度はゼロである。したがって、エンジンの始動後において、オイルシール7aのシールリップ部はリングギヤ4に摺動されることがなく、オイルシール7aは殆ど劣化しない。
オイルシール7bはリングギヤ4に固定されており、エンジンの始動後において、オイルシール7bのシールリップ部はフライホイール6に摺動される。しかしながら、リングギヤ4の径方向において、オイルシール7bはオイルシール7aより内側に配置されている。よって、オイルシール7bがフライホイール6に摺動される際の、オイルシール7bとフライホイール6との間の相対的な速度は小さく、オイルシール7bのシールリップ部の劣化は抑制されることになる。また、始動装置1によれば、オイルシール7a及び7bが摺動されることに起因する発熱を抑制することができる。例えば、オイルシール7a及び7bが合成樹脂製の材料を主たる材料として形成されている場合には、これらオイルシールが熱によって劣化することを抑制することが可能である。
このように、リングギヤ4の径方向において異なる位置に夫々オイルシール7a及び7bを配置することにより、エンジン始動時、及び始動後においてオイルシールが劣化することを抑制することができ、始動装置1におけるオイルシール性を維持することができると共に始動装置1の信頼性を高めることが可能になる。尚、オイルシールのシールリップ部に限定されず、ダストリップ部も同様に劣化が抑制される。
次に、本発明に係る始動装置において、エンジン始動後にリングギヤとフライホイールが接触することによって発生する磨耗及びスラスト打音を低減する構成について説明する。尚、本実施形態においては、オイルシール7aが、後述するスラスト力を発生させる構成を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、オイルシール7bがスラスト力を発生させる構成を備えていてもよい。また、オイルシール7a及び7bの両方が、スラスト力を発生させる構成を備えていてもよい。
図1及び図2において、オイルシール7aは、シールリップ部41、ダストリップ部42、“弾性体”の一例であるバネ43、及び金属環44を備えている。リングギヤ4は、シールリップ部41及びダストリップ部42に摺動されるリングギヤ摺動部46を備えている。シールリップ部41及びダストリップ部42は、バネ43によってリングギヤ摺動部46に押し付けられている。リングギヤ4の周方向に交わる方向でリングギヤ4を切った断面において、オイルシール7aのシールリップ部41と接するリングギヤ摺動部46の断面形状はリングギヤ4側に向かって先細りしたテーパー形状である。
エンジンの始動時に、リングギヤ4がワンウェイクラッチ5及びフライホイール6を介して始動用回転力をクランクシャフト10に伝達した後、オイルシール7aはリングギヤ4に対してリングギヤ4を締め付ける緊迫力を発生する。リングギヤ摺動部46の断面形状が上述したテーパー形状を有していることから、リングギヤ4は、オイルシール7aの緊迫力によってフライホイール6から遠ざけられるようにスラスト力を受け、エンジン始動後においては、リングギヤ4及びフライホイール6は非接触状態になる。
したがって、エンジン始動後において、エンジンの主たる駆動に合わせて高速で回転するフライホイール6にリングギヤ4が接触しないことから、リングギヤ4及びフライホイール6の磨耗を低減でき、更に、リングギヤ4がフライホイール6に接触することによって発生するスラスト打音を低減することが可能である。加えて、リングギヤ4及びフライホイール6間の摩擦に起因する発熱を低減できるので、オイルシール7a及び7bが熱によって劣化することを抑制することもできる。これらの結果、始動装置1を長期間支障なく動作させることができる。
再び、図1を参照しながら、始動装置1内で潤滑油を淀みなく流動させる構成について説明する。
図1において、オイル供給路9は、シリンダーブロック14に設けられている。オイル供給路9は、リングギヤ4の径方向において転がり軸受部8がリングギヤ4を転動自在に支持する転動面8aより下側の位置に設けられている。即ち、リングギヤ4の径方向におけるオイル供給路9の位置は、転動面8aまでの半径D1より小さい。クランクメインジャーナルに設けられた潤滑路20は、オイル供給路9を介して潤滑油を転がり軸受部8に供給する。
転がり軸受部8、ワンウェイクラッチ5、オイルシール7b及び7aは、リングギヤ4の径方向において内側から、転がり軸受部8、ワンウェイクラッチ5、オイルシール7b、オイルシール7aの順に位置する。したがって、オイル供給路9から転がり軸受部8に供給された潤滑油は、転動面8aに流動した後、クランクシャフト10が回転することによって生じる遠心力によって、転がり軸受部8、及びワンウェイクラッチ5に供給される。転動面8a及びワンウェイクラッチ5に潤滑油が供給されることによって、転動面8a及びワンウェイクラッチ5の磨耗及び焼き付きが低減され、始動装置1の始動不良を低減することができる。さらに、オイルシール7a及び7bはリングギヤ4のシリンダーブロック14側及びフライホイール6側を夫々シールし、潤滑油が始動装置1の外部に漏れ出すことを低減することができる。
更に、リングギヤ4は、リングギヤ4の径方向においてオイルシール7a及びオイルシール7bより内側の領域にリングギヤ4のフライホイール6側からシリンダーブロック14側に向かって貫通するオイル排出路21を備える。より具体的には、オイル排出路21は、リングギヤ4の径方向において、オイルシール7bがフライホイール6の凸部16の上面に接するシール面22aより下側であり、且つオイルシール7aがリングギヤ4の第2凹部13aの下側と接するシール面22bより下側に設けられている。即ち、リングギヤ4の径方向におけるオイル排出路21は、シール面22aまでの半径D2で示す位置より下側であり、且つシール面22bまでの半径D3で示す位置より下側に位置する。更に、オイル排出路21は、リングギヤ4の径方向においてワンウェイクラッチ5より外側に設けられている。
オイル排出路21によれば、転がり軸受部8及びワンウェイクラッチ5を流動した潤滑油がクランクシャフト10の遠心力によって装置外部に排出される。したがって、オイル供給路9、転がり軸受部8、ワンウェイクラッチ5、オイル排出路21に渡って潤滑油の流路が形成される。このような潤滑油の流路によれば、始動装置1内において潤滑油を淀みなく流動させることが可能であり、スラッジ或いは始動装置1内に蓄積された異物によってリングギヤ4、ワンウェイクラッチ5及び転がり軸受部8が動作不良を起こすことを低減することができ、始動装置1の始動性を高めることができると共に始動装置1を支障なく動作することができる寿命を延ばすことが可能である。また、オイル排出路21によれば、シリンダーブロック14側を流れ出た潤滑油がオイル排出路21を介してフライホイール6側に流れ、そのまま外部に排出されてしまうことを抑制することができる。
図1及び図3を参照しながら潤滑油が排出される経路についてより詳細に説明する。図3は、潤滑油が排出される経路を模式的に示した図である。
図1及び図3において、潤滑油は、始動装置1が備える転がり軸受部8、ワンウェイクラッチ5を流動した後、オイル排出路21からシリンダーブロック14のオイル受け取り孔32に排出される。オイル排出路21は、リングギヤ4の周方向に沿って複数設けられている。シリンダーブロック14は、リングギヤ4のオイル排出路21から潤滑油を受け取るオイル受け取り孔32を備えている。リングギヤ4が回転することによってオイル排出路21がオイル受け取り孔32の位置に巡ってくる度に、潤滑油がオイル受け取り孔32に排出される。潤滑油は、オイル受け取り孔32からシリンダーブロック14の下側に配設されたオイルパン33に排出される。オイルパン33に排出された潤滑油を再度ポンプによって始動装置1に供給することも可能であり、始動装置1内で潤滑油を循環させることが可能である。
次に、図4を参照しながら、本発明に係る始動装置の他の例について説明する。図4は、本例に係る始動装置100をリングギヤ4の回転軸の軸線方向に沿って一部破断して示す図である。尚、図4において、上述した始動装置1と共通部分については共通の参照符号を付して説明し、共通する構成についての詳細な説明は省略する。
本例に係る始動装置100は、オイルシール7aがリテイナー36を介してシリンダーブロック14に固定されている点に特徴を有する。オイルシール7aは、少なくとも部分的にリテイナー36を介してシリンダーブロック14に対向しており、リングギヤ4及びシリンダーブロック14間をシールする。本実施形態では、リテイナー36はフランジ37を介してオイルシール7aをシリンダーブロック14に固定している。ボルト35でシリンダーブロック14に固定されたリテイナー36は、シリンダーブロック14及びオイルパン33を組み上げた後でオイルシール7aをリングギヤ4にシリンダーブロック14側に配置することができる。リテイナー36はリングギヤ4の周方向に沿って延在しており、オイルシール7aをリングギヤ4の周方向に沿って固定する。リテイナー36は、例えば、アルミニウムの如き金属を主たる材料として形成されている。このように、リングギヤ4及びシリンダーブロック14間に各種部材が配設されている場合も本発明の概念を逸脱するものではない。さらに、リングギヤ4及びフライホイール6間に補助板の如き部材が配設されている場合も本発明の概念を逸脱するものではない。
尚、本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う始動装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施形態に係る始動装置の一例をリングギヤ4の軸線方向に沿って一部破断して示す図である。 図1の一部を拡大して示す拡大図である。 本実施形態に係る始動装置の潤滑油が排出される経路を模式的に示した図である。 本実施形態に係る始動装置の他の例をリングギヤ4の軸線方向に沿って一部破断して示す図である。 リングギヤ周辺における各部の位置関係を模式的に示した配置図である。
符号の説明
始動装置 1,100、始動モータ 2、リングギヤ 4、ワンウェイクラッチ 5、フライホイール 6、オイルシール 7a,7b、転がり軸受部 8、リングギヤ摺動部 46

Claims (15)

  1. クランク軸に接続されたフライホイールが設けられていると共に本体ブロック部を有する内燃機関を始動するための始動装置であって、
    前記内燃機関の始動時に、始動用回転力を発生させる始動モータと、
    前記始動用回転力を前記始動モータの側から前記フライホイールの側に伝達するためのリングギヤと、
    前記リングギヤ及び前記フライホイール間に介在しており、前記リングギヤの側から前記フライホイール側へ前記始動用回転力を伝達すると共に前記フライホイール側から前記リングギヤ側への前記内燃機関の駆動用回転力の伝達を阻止する一方向クラッチと、
    前記リングギヤの前記本体ブロック部側をオイルシールする第1オイルシールと、
    前記リングギヤの前記フライホイール側をオイルシールする第2オイルシールとを備え、
    前記第1オイルシールは、前記第2オイルシールより前記リングギヤの径方向において外側に配置されていること
    を特徴とする始動装置。
  2. 前記リングギヤは、前記フライホールの側に突出した第1凸部及び前記フライホイールの側に開いた第1凹部を含む第1凹凸部と、前記本体ブロックの側に突出した第2凸部及び前記本体ブロック部の側に開いた第2凹部を含む第2凹凸部とを備えており、
    前記第2凹部は、前記径方向において前記第1凹部より外側に設けられており、
    前記第1オイルシールは、前記第2凹部内に配置されており、
    前記第2オイルシールは、前記第1凹部内に配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の始動装置。
  3. 前記第1凹部は、前記第2凸部と表裏一対となるように前記第2凸部の裏面側に位置しており、
    前記第2凹部は、前記第1凸部と表裏一対となるように前記第1凸部の裏面側に位置しており、
    前記第2オイルシールの前記本体ブロック部の側に臨む端面は、前記リングギヤを前記リングギヤの周方向に交わる方向で切った断面上において、前記第1オイルシールの前記フライホイールの側の端面、又は前記第1凸部の前記フライホイールの側に臨む表面より前記本体ブロック部の側に近いこと
    を特徴とする請求項2に記載の始動装置。
  4. 前記第1及び第2オイルシールのうち少なくとも一方は、前記リングギヤを前記フライホイールから遠ざけるスラスト力を発生させるように構成されていること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の始動装置。
  5. 前記第1オイルシールは、前記リングギヤの周方向において延在しており、前記第1オイルシールにおける前記周方向に交わる方向で切った前記リングギヤの摺動部の断面形状は、前記スラスト力を発生させるように、前記フライホイールの側に向かって先細りしたテーパー形状であること
    を特徴とする請求項4に記載の始動装置。
  6. 前記一方向クラッチは、前記第2オイルシールより前記径方向において内側に配置されていること
    を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の始動装置。
  7. 前記リングギヤには、前記径方向において前記第1のオイルシールのシール面より内側、且つ前記第2オイルシールのシール面より内側の領域に、前記フライホイールの側から前記本体ブロック部の側に貫通するオイル排出路が設けられていること
    を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の始動装置。
  8. 前記径方向において前記一方向クラッチより内側に配設されると共に前記リングギヤを転動可能に支持する軸受部と、前記径方向において前記軸受部の転動面より内側に位置するオイル供給路とを更に備えたこと
    を特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の始動装置。
  9. 前記第1オイルシールは、少なくとも部分的に前記本体ブロック部とリテイナーを介して対向しており、前記リングギヤと前記リテイナーとの間をオイルシールすること
    を特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の始動装置。
  10. クランク軸に接続されたフライホイールが設けられていると共に本体ブロック部を有する内燃機関を始動するための始動装置であって、
    前記内燃機関の始動時に、始動用回転力を発生させる始動モータと、
    前記始動用回転力を前記フライホイールの側に伝達するためのリングギヤと、
    前記リングギヤ及び前記フライホイール間に介在しており、前記リングギヤの側から前記フライホイールの側へ前記始動用回転力を伝達すると共に前記フライホイールの側から前記リングギヤの側への前記内燃機関の駆動用回転力の伝達を阻止する一方向クラッチと、
    前記リングギヤの前記本体ブロック部側をオイルシールする第1オイルシールと、
    前記リングギヤの前記フライホイール側をオイルシールする第2オイルシールとを備え、
    前記第1及び第2オイルシールのうち少なくとも一方は、前記リングギヤを前記フライホイールから遠ざけるスラスト力を発生させるように設けられていること
    を特徴とする始動装置。
  11. 前記第1オイルシールは、前記リングギヤの周方向において延在しており、前記第1オイルシールにおける前記周方向に交わる方向で切った前記リングギヤの摺動部の断面形状は、前記スラスト力を発生させるように、前記フライホイールの側に向かって先細りしたテーパー形状であること
    を特徴とする請求項10に記載の始動装置。
  12. 前記一方向クラッチは、前記第2オイルシールより前記径方向において内側に配置されていること
    を特徴とする請求項10又は11に記載の始動装置。
  13. 前記リングギヤには、前記径方向において前記第1のオイルシールのシール面より内側、且つ第2オイルシールのシール面より内側の領域に、前記フライホイールの側から前記本体ブロック部の側に貫通するオイル排出路が設けられていること
    を特徴とする請求項10から12の何れか一項に記載の始動装置。
  14. 前記径方向において前記一方向クラッチより内側に配設されると共に前記リングギヤを転動可能に支持する軸受部と、前記径方向において前記軸受部の転動面より内側に位置するオイル供給路とを更に備えたこと
    を特徴とする請求項10から13の何れか一項に記載の始動装置。
  15. 前記第1オイルシールは、少なくとも部分的に前記本体ブロック部とリテイナーを介して対向しており、前記リングギヤと前記リテイナーとの間をオイルシールすること
    を特徴とする請求項10から14の何れか一項に記載の始動装置。
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