JP4840491B2 - 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造 - Google Patents

内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4840491B2
JP4840491B2 JP2009205726A JP2009205726A JP4840491B2 JP 4840491 B2 JP4840491 B2 JP 4840491B2 JP 2009205726 A JP2009205726 A JP 2009205726A JP 2009205726 A JP2009205726 A JP 2009205726A JP 4840491 B2 JP4840491 B2 JP 4840491B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
ring gear
combustion engine
internal combustion
outer race
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009205726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009287568A (ja
Inventor
智章 鈴木
俊昭 浅田
誠 石川
利光 芝
和人 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009205726A priority Critical patent/JP4840491B2/ja
Publication of JP2009287568A publication Critical patent/JP2009287568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4840491B2 publication Critical patent/JP4840491B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の回転出力軸に対してワンウェイクラッチを介して始動用モータによる1方向の回転力を伝達し逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構の潤滑構造に関する。
車両用などの内燃機関において、始動用モータからの回転力を内燃機関の回転出力軸であるクランク軸に伝達するための内燃機関始動回転力伝達機構として、始動用モータ側のピニオンギヤとリングギアとを常時噛み合い状態とする構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような常時噛み合い式の内燃機関始動回転力伝達機構においては、リングギヤとクランク軸(特許文献1では更にフライホイールを介している)との間にワンウェイクラッチを介在させている。このことで始動用モータにて回転される場合のリングギヤの回転力はワンウェイクラッチを介してクランク軸に伝達される。そして内燃機関運転が開始して内燃機関出力によりクランク軸が回転するとワンウェイクラッチが解放されて、クランク軸の回転力はリングギヤ側に伝達されないようにされている。
特開2000−274337号公報(第3頁、図1)
このようなワンウェイクラッチやその他の回転部材に対しては潤滑油を供給して潤滑や冷却を行う必要があるが、内燃機関運転中においてはフライホイールなどのクランク軸側の部材は回転しているが、ワンウェイクラッチを介して隣接するリングギヤは回転を停止している。したがってリングギヤ側では潤滑油が停滞して貯留しやすくなっている。
リングギヤ側に潤滑油が貯留されてくると、隣接するワンウェイクラッチやフライホイールが回転しているため、貯留した潤滑油の油面がワンウェイクラッチやフライホイールにて激しく撹拌されるおそれがあり、このことにより気泡混入やスラッジ堆積が発生しやすくなる。
このように気泡混入やスラッジ堆積が生じると、潤滑や冷却が阻害されてワンウェイクラッチや軸受などに支障を来したり、あるいはシール部材にスラッジが噛み込んでシール性を阻害する問題が生じる。
本発明は、内燃機関の回転出力軸に対してワンウェイクラッチを介して始動用モータによる1方向の回転力を伝達し逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構において潤滑油の油面撹拌による気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる潤滑構造を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造は、内燃機関の回転出力軸に連結されたアウターレース部材と、始動用モータからの回転駆動力が伝達されると共に一部が内燃機関側から前記アウターレース部材に対向するリングギヤと、前記アウターレース部材と前記リングギヤとの対向部分に配置されて前記リングギヤから前記アウターレース部材への前記始動用モータによる1方向の回転力を伝達し逆方向の回転力は伝達を阻止するワンウェイクラッチと、前記リングギヤと前記アウターレース部材との間隙を前記ワンウェイクラッチを内燃機関側にしてオイルシールするシール部材とを備えた内燃機関始動回転力伝達機構における潤滑構造であって、前記リングギヤにて、前記ワンウェイクラッチが配置されている部分と前記シール部材が配置されている部分との間の領域に、表裏に貫通するオイル戻し孔が設けられており、前記リングギヤは、前記シール部材の配置部分よりも径方向外側にて、スポークと該スポーク間の空隙領域とが周方向に交互に形成されているスポーク領域が存在すると共に、前記空隙領域の径方向での幅が最大である位相位置とは重複しないように前記オイル戻し孔の位相位置配置が設定されていることを特徴とする。
このようにオイル戻し孔を、リングギヤにおいてワンウェイクラッチが配置されている部分とシール部材が配置されている部分との間の領域に設けている。このことにより内燃機関の始動完了により始動用モータ停止に伴ってリングギヤの回転が停止した場合においても、シール部材より上部において対向しているリングギヤとアウターレース部材との間の潤滑油はオイル戻し孔から内燃機関側に排出される。このためリングギヤとアウターレース部材との間での潤滑油の貯留量は抑制されるので、貯留した潤滑油の油面高さは抑制され、アウターレース部材に油面が到達しないか、あるいは到達してもアウターレース部材は貯留した潤滑油内に深く入らない。このため回転しているアウターレース部材による油面撹拌が抑制されて気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。
また、軽量化や組み立て作業性などの観点から、シール部材の配置部分よりも径方向外側にて上記スポーク領域を形成している場合がある。上記請求項1に記載の発明にあっては、このような場合に、オイル戻し孔の位相位置配置を、スポーク間の空隙領域にて径方向での幅が最大である位相位置とは重複しないように設定するようにしている。このことにより、リングギヤ全体の曲げ強度を維持してリングギヤの変形を防止しシール部材によるオイルシールをより確実なものとすることができる。
請求項2に記載の内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造では、請求項1において、前記オイル戻し孔が複数設けられた場合に、前記リングギヤの中心点による点対称の位相位置にて、前記オイル戻し孔同士が重複していないことを特徴とする。
オイル戻し孔が複数設けられた場合には、オイル戻し孔同士を、リングギヤの中心点による点対称の位相位置に重複しないように配置することで、リングギヤ全体の曲げ強度を維持させることができる。このことによりリングギヤの変形を防止してシール部材によるオイルシールをより確実なものとすることができる。
実施の形態1の車両用内燃機関の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 図1におけるA−A断面図。 実施の形態1のリングギヤの構成説明図。 実施の形態1のリングギヤの構成説明図。 実施の形態1のアウターレース部材の構成説明図。 実施の形態1における潤滑油の流動状態を示す縦断面図。 実施の形態1におけるリングギヤの停止回転位相の違いを示す説明図。 実施の形態1におけるリングギヤの停止回転位相の違いを示す説明図。 実施の形態3における潤滑油の流動状態を示す縦断面図。
[実施の形態1]
車両用内燃機関においてクランク軸2の後端部2a近傍に設けられた内燃機関始動回転力伝達機構を図1の縦断面図に示す。このクランク軸2の後端部2aはクラッチあるいはトルクコンバータ側へ内燃機関の回転駆動力を伝達する側である。図2はクランク軸2を図1に示す垂直面A−Aで破断した右側(後方側)の構成を示した断面図である。
シリンダブロック4とラダービーム6とによりジャーナル軸受部が構成されて、クランク軸2はジャーナル2bの部分で回転可能にシリンダブロック4に支持されている。このことによりクランク軸2は、後端部2aがシリンダブロック4の後部下方から突出した状態で配置されている。このクランク軸2の後端部2aに形成された大径部8の周面には、ころがり軸受、ここでは玉軸受10を介してリングギヤ12が取り付けられ、後端面にはアウターレース部材14、フライホイール(又はドライブプレート)16がボルト18により固定されている。このことによりアウターレース部材14は、フライホイール16と共にクランク軸2と連動して回転する。
リングギヤ12は、図3,4に示すごとく中心部が大きく開口すると共に、径方向にて全周に渡って直角に屈曲された屈曲部12aを設けた円板である。図3の(A)は正面側から見た斜視図、(B)は正面図、(C)は右側面図、図4の(A)は背面側から見た斜視図、(
B)は背面図、(C)は左側面図である。
リングギヤ12の中心内縁部分にはフランジ状にワンウェイクラッチ20用のインナーレース22を設けている。リングギヤ12の外周部にはリング状にギヤ部12bを備えている。リングギヤ12は、インナーレース22の部分で、ワンウェイクラッチ20とは反対側、すなわち中心側(回転軸C側)にて、前述したごとく玉軸受10を介してクランク軸2の大径部8の外周に取り付けられている。尚、玉軸受10は大径部8の外周面に対して圧入にて取り付けられ、この玉軸受10の外周にインナーレース22が嵌合されている。このためワンウェイクラッチ20が解放状態にある時には、玉軸受10の存在によりリングギヤ12はクランク軸2の回転とは独立して自由回転可能である。
リングギヤ12のギヤ部12bは、図2に示したごとくクランク軸2よりも下部側にて始動用モータ26にて回転されるピニオンギヤ28に常時噛み合わされており、内燃機関始動時にピニオンギヤ28を介して始動用モータ26から回転力を受けることによりリングギヤ12が回転する。
インナーレース22と屈曲部12aとを連絡している平板リング状の中心部領域12c(請求項の「ワンウェイクラッチが配置されている部分とシール部材が配置されている部分との間の領域」に相当)には、オイル戻し孔12dが回転軸C周りに等位相間隔で中心部領域12cの表裏に貫通して形成されている。ここでは7つのオイル戻し孔12dが設けられているが、このオイル戻し孔12dは、全て同一形状である。図3の(B)に示すごとく、このオイル戻し孔12dの占める位相領域αに対して回転軸Cの点対称位置に相当する中心部領域12cの部分には他のオイル戻し孔12dは存在しないように、オイル戻し孔12dは形成及び配置されている。
リングギヤ12の屈曲部12aとギヤ部12bとを接続する外周領域12eには、7つの空隙領域12fが形成されており、空隙領域12f間にスポーク12gが形成されている。このように空隙領域12fとスポーク12gとからなるスポーク領域が存在することでリングギヤ12が軽量化されている。この空隙領域12fとオイル戻し孔12dとの位相領域関係は、図3の(B)に示すごとくオイル戻し孔12dの形成領域を径方向外部に延伸した範囲がスポーク12gの付け根の幅以内となるようにされている。このことによりオイル戻し孔12dが存在する位相位置は、空隙領域12fの径方向での幅Dが最大である位相位置、すなわち図示する最大幅領域Mには重複しない。
アウターレース部材14は、図5に示すごとく中心部が開口部14aを形成すると共に、最外周部に直立する縁状にワンウェイクラッチ20用のアウターレース30を設けた円板である。開口部14aを取り囲むようにクランク軸2の大径部8にボルト締結するためのボルト貫通孔14bが複数、ここでは8つ設けられている。図5の(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は右側面図、(D)は正面から見た斜視図、(E)は背面から見た斜視図である。
アウターレース部材14を、図1に示したごとくクランク軸2の大径部8の端面に取り付けることでリングギヤ12に対して組み合わせた場合には、アウターレース30はリングギヤ12側のインナーレース22に径方向にて対向して配置される。このアウターレース30の配置時に、あるいは配置に先立って、リングギヤ12側のインナーレース22上には、スプラグ20aを有するケージ20bが配置されるので、スプラグ20aを、インナーレース22とアウターレース30とにより挟持することでワンウェイクラッチ20が構成される。
このように構成されたワンウェイクラッチ20は、リングギヤ12側からアウターレース部材14へ、始動用モータ26のトルクを伝達する一方向(図2における矢印にて示す時計回り方向)での回転の場合には、アウターレース部材14とリングギヤ12とを係合状態とする。このことにより始動用モータ26の出力によりクランク軸2を回転させることができる。内燃機関が運転を開始することで内燃機関出力によってクランク軸2に連動するアウターレース部材14の回転が、始動用モータ26の出力によるリングギヤ12の回転よりも速くなると、リングギヤ12の回転はアウターレース部材14に対して相対的に逆方向の回転となる。このためワンウェイクラッチ20は解放状態となり、ピニオンギヤ28とリングギヤ12とが常時噛み合い状態でも、内燃機関始動後における始動用モータ26の停止は可能となる。
玉軸受10とワンウェイクラッチ20との潤滑のために、シリンダブロック4内の油路4aを介して図示矢線のごとく潤滑油Ojが玉軸受10に対して噴射されている。又、シリンダブロック4内やクランク軸2内の油路から潤滑油Orがクランク軸2のジャーナル2bの摺動面に供給され、この潤滑油Orも一部が玉軸受10側へ流れている。玉軸受10へ流れたこれら潤滑油Oj,Orは、玉軸受10内を通過して、更にワンウェイクラッチ20へも流れ込む。
この潤滑油Oj,Orが外部へ漏出することを防止するために、リング状シール部材として第1オイルシール部材32と第2オイルシール部材34とが備えられている。第1オイルシール部材32は、アウターレース部材14のアウターレース30とリングギヤ12の屈曲部12aとの間に配置されている。第1オイルシール部材32は、屈曲部12aの内周面側に嵌合することでリングギヤ12側に固定されている。このことで第1オイルシール部材32の内周側に形成されているシールリップ32aは、アウターレース30の外周面であるシール摺動面30aに摺動可能に接触することで摺動接触部を構成している。こうして第1オイルシール部材32はアウターレース部材14とリングギヤ12との間のオイルシールを実行している。
第2オイルシール部材34は、屈曲部12aに対して第1オイルシール部材32とは反対側(外側)に配置されている。この第2オイルシール部材34は、クランク軸2より上方側では主にシリンダブロック4の円弧状シール嵌合部4bの内周面に、クランク軸2より下方側では主にオイルパン36の後端にある円弧状シール嵌合部36aの内周面に嵌合することで、図示する位置に固定されている。このことで第2オイルシール部材34の内周側に形成されているシールリップ34aは、屈曲部12aの外周面に摺動可能に接触している。こうしてリングギヤ12と内燃機関(ここではシリンダブロック4及びオイルパン36)との間のオイルシールを実行している。
前述したごとく内燃機関始動時に始動用モータ26によりリングギヤ12が回転されるが、内燃機関の運転開始後は始動用モータ26の回転出力は停止され、ワンウェイクラッチ20での滑りによりリングギヤ12の回転は停止する。この内燃機関運転時においては、前述したごとく供給される潤滑油Oj,Orは玉軸受10内を通過し、回転しているアウターレース部材14に到達する。更に図6に矢線F1にて示すごとく玉軸受10のアウターレース10aとアウターレース部材14との間隙、及びインナーレース22とアウターレース部材14との間隙からワンウェイクラッチ20の配置空間21に流れ込み、ワンウェイクラッチ20に対する潤滑を実行する。
その後、図6に矢線F2にて示すごとく、アウターレース30とリングギヤ12の中心部領域12cとの間隙から、第1オイルシール部材32が配置されている屈曲部12a上の空間12hに流れ込む。この空間12hは屈曲部12a側に固定された第1オイルシール部材32により外部に対して油密が形成されている。回転が停止しているリングギヤ12の屈曲部12a上の空間12hには、図2,6に水平破線ハッチングにて示すごとく、潤滑油の貯留部Osが形成される。
ただしこの貯留部Osの1つの壁部を形成しているリングギヤ12の中心部領域12cには、前述したごとく表裏に貫通するオイル戻し孔12dが形成されている。このためリングギヤ12が図2に示した回転位相位置にて停止している状態では、1つのオイル戻し孔12dが最下部に存在し、このオイル戻し孔12dから空間12h内の潤滑油は、図6にて矢線F3で示すごとくオイルパン36側に戻される。内燃機関の定常運転時には、この1つのオイル戻し孔12dにより、貯留部Osの油面Ofは、アウターレース30のシール摺動面30aの最下位置レベルRL(アウターレース部材14の外周部分の下側にて接する水平線)よりも少し下の位置でほぼ一定に維持される。
ここでリングギヤ12が他の回転位相にて停止した例を、図7,8に示す。尚、図2,7,8により分かるようにリングギヤ12の回転位相に関わらず、最下位置レベルRLよりも下方に、いずれかのオイル戻し孔12dの少なくとも一部が存在するように、リングギヤ12においてオイル戻し孔12dの配置、個数及び形状が設定されている。
ここで図7の例では1つのオイル戻し孔12dにより貯留部Osの油面Ofのレベルが決まるが、図2の場合よりも潤滑油を戻しているオイル戻し孔12dは少し上に位置している。したがって内燃機関の定常運転時には、油面Ofは図2の場合よりも少し上の位置でほぼ一定となる。ここでは上記最下位置レベルRLに一致している。
図8の例では最下位置のオイル戻し孔12dは2つである。したがってこの2つのオイル戻し孔12dにより貯留部Osの油面Ofは決まるが、図7の場合よりも2つのオイル戻し孔12dは、更に少し上に位置している。したがって内燃機関の定常運転時には、油面Ofは図7に比較しても少し上の位置でほぼ一定となる。
このように最下位置レベルRLよりも下に存在するオイル戻し孔12dの面積は、内燃機関の定常運転時に油面Ofが最下位置レベルRLにほぼ一致するように設定されている。このため潤滑油の貯留部Osには、内燃機関運転、特に定常運転中においては、回転しているアウターレース30が深く沈むことはなく、アウターレース30よりも中心側にて回転する部材により激しく撹拌されることはない。又、第1オイルシール部材32のシールリップ32aとアウターレース30のシール摺動面30aとの摺動部分は、図2の最低油面レベルでも油面Ofの揺れにより潤滑油が接触する範囲にある。
尚、図2の最低レベルが少し低くなって油面Ofの揺れによっても上記摺動部分に潤滑油が接触しないこともある。しかし特にオイル戻し孔12dの内周側端部12i(図2)をアウターレース30の位置近傍に存在させていることにより、アウターレース30とリングギヤ12の中心部領域12cとの狭い間隙(図6の矢線F2部分)を介して潤滑油が空間12h内に噴出する。この噴出位置は上記摺動部分と同レベルであり極めて近い位置関係にあることから、潤滑油は飛沫として上記摺動部分に到達できる。
上述したごとくに油面Ofのレベルを調節するオイル戻し孔12dの配置、個数及び形状は、内燃機関の定常運転時の矢線F2(図6)での流量V2と、空間12h内で油面Ofがシール摺動面30aの最下位置レベルRLにほぼ一致した状態での矢線F3(図6)での流量V3とが一致するように設定する。具体的には、流体力学的に矢線F2,F3部分の流路断面積、内燃機関定常運転時のアウターレース部材14の回転数、潤滑油流動特性などに基づいて理論計算し、その後、実機による測定に基づいて、オイル戻し孔12dの配置、個数及び形状のいずれか1つ又は2つ以上を設定する。あるいは最初から実機による測定に基づいて設定しても良い。更に矢線F2部分での間隙の程度について設定しても良い。
尚、前述したごとくリングギヤ12が停止している回転位相に応じてオイル戻し孔12dによるオイル戻し能力が異なるので、オイル戻し孔12dについては平均的な回転位相状態での流路断面積、例えば図7に示した位相位置状態を用いても良い。あるいは最も流路断面積が小さい状態、例えば図8に示したリングギヤ12の位相位置状態にて、油面Ofが最下位置レベルRLにほぼ一致するレベルとなるように設計しても良い。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).リングギヤ12の中心部領域12cにオイル戻し孔12dを設けている。このことにより内燃機関の始動完了後に始動用モータ26の停止に伴ってリングギヤ12の回転が停止した場合においても、第1オイルシール部材32より上方に貯留する潤滑油はオイル戻し孔12dから内燃機関側、ここではオイルパン36側へ容易に排出できる。
このためリングギヤ12とアウターレース部材14との間に貯留する潤滑油の油面Ofは高くならない。したがって特に内燃機関運転時に回転しているアウターレース30やワンウェイクラッチ20には油面Ofが到達しない。あるいは油面Ofが到達してもアウターレース30やワンウェイクラッチ20は貯留した潤滑油内に深く入らない。このため油面Ofの撹拌による気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。
(ロ).特にリングギヤ12の回転位相に関わらずアウターレース部材14の外周部分(シール摺動面30a)の下側にて接する最下位置レベルRLよりも下方の領域に、いずれかのオイル戻し孔12dの少なくとも一部が存在する。このことにより、内燃機関始動後に第1オイルシール部材32より上方に存在する潤滑油の油面Of位置が常に適切に調節されるので、効果的に気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。
潤滑油の油面Of位置は、オイル戻し孔12dの設定により最下位置レベルRLにほぼ一致させているので、第1オイルシール部材32上に貯留される潤滑油量を効果的に抑制でき、潤滑油の油面Ofの撹拌による気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。これと共に、アウターレース30と第1オイルシール部材32との間の潤滑と冷却とを十分に実行することができる。
(ハ).特にオイル戻し孔12dの内周側端部12i(図2)をアウターレース30の径方向位置近傍に存在させている。このことによりオイル戻し孔12dの径方向の高さを十分に確保することができ、第1オイルシール部材32より上部にあるワンウェイクラッチ20の配置空間21に供給される潤滑油を迅速に排出できる。このため第1オイルシール部材32上に貯留される潤滑油量を抑制できる。
しかしオイル戻し孔12dの内周側端部12iにおける部分でのリングギヤ12とアウターレース部材14との間隙については比較的狭いままで確保されるので、ワンウェイクラッチ20の配置空間21から急激に大量の潤滑油が排出されることが無い。このためワンウェイクラッチ20に必要な潤滑油量を確保できると同時に第1オイルシール部材32上に貯留される潤滑油量を抑制でき、潤滑油の油面Ofの撹拌による気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。
(ニ).複数設けられたオイル戻し孔12dはリングギヤ12の中心点(回転軸C位置)での点対称の位置に、他のオイル戻し孔12dは重複することはない。このようにオイル戻し孔12dを配置することで、リングギヤ12全体の曲げ強度を維持させることができる。リングギヤ12を厚くしたりして剛性を上げる必要が無く軽量化に貢献できる。
(ホ).前述したごとく軽量化や組み立て作業性などの観点から第1オイルシール部材32の配置部分よりも径方向外側にてスポーク領域を形成しているが、オイル戻し孔12dの位相位置配置は、空隙領域12fにて径方向での幅が最大である位相位置(最大幅領域M)とは重複しないように設定している。このことによりリングギヤ12全体の曲げ強度を維持してリングギヤ12の変形を防止し第1オイルシール部材32や第2オイルシール部材34によるオイルシールをより確実なものとすることができる。
このことによりリングギヤ12の剛性が或程度確保でき、内燃機関の定常運転時における低周波での共振を防止することが可能となる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図6に示した矢線F1におけるワンウェイクラッチ20の上流側での流路断面積A1と、矢線F2におけるワンウェイクラッチ20の下流側での流路断面積A2との関係が、A1≦A2とされている。このことにより矢線F1,F2における潤滑油の各流量V1,V2を、内燃機関の広い運転領域においてV1≦V2の状態にすることができる。
更に図6に示した矢線F2におけるワンウェイクラッチ20の下流側での流路断面積A2と、矢線F3におけるオイル戻し孔12dの流路断面積A3との関係についても、リングギヤ12の停止位相がいかなる位相位置でもA2≦A3とされている。このことにより矢線F2,F3における潤滑油の各流量V2,V3を、内燃機関の広い運転領域においてV2≦V3の状態にすることができる。
すなわち各間隙及びオイル戻し孔12dの各流路は、流路断面積についてはA1≦A2≦A3の関係にあり、内燃機関の広い運転領域においてV1≦V2≦V3なる関係に設定されている。
他の構成については前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).内燃機関の広い運転領域において「V1≦V2≦V3」となるため、潤滑油の適量がワンウェイクラッチ20に供給され、必要以上にワンウェイクラッチ20の配置空間21に潤滑油が滞留することがなく、この配置空間21での潤滑油の油面撹拌による気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。
更に第1オイルシール部材32上の空間12hにも潤滑油が滞留することがなく、この空間12hでの潤滑油の油面撹拌による気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。尚、前記実施の形態1にて述べたごとく、アウターレース30とリングギヤ12の中心部領域12cとの狭い間隙(図6の矢線F2部分)を介して潤滑油が空間12h内に噴出する。このため潤滑油は飛沫として第1オイルシール部材32のシールリップ32aとアウターレース30のシール摺動面30aとの摺動部分に到達でき、潤滑と冷却とが行われる。
[実施の形態3]
本実施の形態では、図9に示したごとくリングギヤ112に設けられたオイル戻し孔112dは十分に大きい流路断面積を有しており、第1オイルシール部材132上の空間112h内における潤滑油の油面Ofのレベル調節の役目は果たしていない。潤滑油の油面Ofのレベル調節は、オイル戻し孔112dに対向して設けられたオイルパン136の壁部136bに形成されたオイル落とし孔136cの形状(ここでは流路断面積A15)及び配置(ここでは高さH)によりなされている。
ここでオイル落とし孔136cは、内燃機関の定常運転時において、油面Ofがアウターレース130のシール摺動面130aのレベル以下にある状態にて、矢線F14での流量V14と矢線F15での流量V15とが一致するように、その形状及び位置の調節がなされている。すなわちオイル落とし孔136cの形状及び配置により、少なくとも内燃機関の定常運転時にてオイル戻し孔112dより内部の潤滑油の油面Ofがアウターレース130のシール摺動面130aの下側にて接する水平線を越えないようにしている。図9では油面Ofと前記水平線のレベルは一致している状態を示している。又、矢線F14での流量V14は、矢線F12(又はF11)での流量V12と、矢線F13での流量V13との合計である。
例えば、流量V14、オイル落とし孔136cの流路断面積A15、オイル落とし孔136cからシール摺動面130aまでの高さH、及び潤滑油の流量係数Cfの関係が、式1を満足させるように流路断面積A15及び高さHを設定する。
[式1] V14 ≦ Cf・A15√(2gH)
ここで√()は、()内の値の平方根を表す演算子、gは重力加速度である。式1の右辺は、オイル落とし孔136cからの単位時間当たりの潤滑油排出量、すなわち流量V15を表している。
他の構成については前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).オイル戻し孔112dによらずにオイル落とし孔136cによっても、オイルパン136側からの潤滑油逆流を防止しつつ、リングギヤ112とアウターレース部材114との間に貯留する潤滑油の油面Of高さを適切に抑制できる。したがってアウターレース部材114による油面Ofの撹拌が抑制されて気泡混入やスラッジ堆積を抑制できる。
尚、油面Ofを前記水平線のレベルより低く設定した場合でも、アウターレース130とリングギヤ112の中心部領域112cとの狭い間隙(図9の矢線F12部分)を介して潤滑油が噴出する。このことで潤滑油の飛沫が第1オイルシール部材132のシールリップ132aとアウターレース130のシール摺動面130aとの摺動部分に到達し、潤滑と冷却とを行うことができる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態においては、オイル戻し孔は等位相間隔に配置されていたが、等位相間隔に配置しなくても良い。等位相間隔でなくてもリングギヤの中心点による点対称の位相位置にてオイル戻し孔同士が重複していないようにすることで、前記実施の形態1の(ニ)の効果を生じさせることができる。特にオイル戻し孔が奇数個であることにより、リングギヤの中心部領域に等位相間隔にて形成配置可能であるが、上述したごとく不等位相間隔にすることで、オイル戻し孔が偶数個でもリングギヤの中心点による点対称の位相位置にてオイル戻し孔同士が重複しないようにすることができる。
スポーク領域に形成されている空隙領域との関係も同様であり、オイル戻し孔が等位相間隔でなくても、空隙領域の径方向での幅が最大である位相位置とは重複しないように配置することで、前記実施の形態1の(ホ)の効果を生じさせることができる。
(b).前記実施の形態1において、油面Ofはシール摺動面の下側にて接する水平線(最下位置レベルRL)にほぼ一致させていたが、第1オイルシール部材の潤滑や冷却が直接的な油面Ofによらずになされる場合は、油面Ofは最下位置レベルRLより下となるように設定しても良い。
例えば、前記実施の形態2,3にて示したごとく、アウターレースとリングギヤの中心部領域との狭い間隙(図6の矢線F2部分、図9の矢線F12部分)を介して潤滑油が噴出し、潤滑油の飛沫が第1オイルシール部材のシールリップとアウターレースのシール摺動面との摺動部分に到達する構成とすればよい。
(c).前記各実施の形態では、アウターレース部材の外周部分はワンウェイクラッチのアウターレースであったが、このアウターレースの外周に更に部材が突出している構成であれば、この部材の下側にて接する水平線を最下位置レベルRLとして、前記各実施の形態の構成を設定しても良い。このような場合でもアウターレース部材において、アウターレースより内周側の構成が、油面Ofの撹拌に大きく寄与していれば、アウターレースの外周面を基準にして、前記各実施の形態のごとく油面Ofを設定しても良い。
(d).前記各実施の形態において、アウターレース部材は独立して設けるのではなく、フライホイール(又はドライブプレート)にて代用しても良い。すなわちフライホイール(又はドライブプレート)にワンウェイクラッチのアウターレースを設けることで、フライホイール(又はドライブプレート)とアウターレース部材とを一体化した構成としても良く、この場合には、フライホイール(又はドライブプレート)がアウターレース部材に相当することになる。
2…クランク軸、2a…後端部、2b…ジャーナル、4…シリンダブロック、4a…油路、4b…円弧状シール嵌合部、6…ラダービーム、8…大径部、10…玉軸受、10a…アウターレース、12…リングギヤ、12a…屈曲部、12b…ギヤ部、12c…中心部領域、12d…オイル戻し孔、12e…外周領域、12f…空隙領域、12g…スポーク、12h…空間、12i…内周側端部、14…アウターレース部材、14a…開口部、14b…ボルト貫通孔、16…フライホイール(又はドライブプレート)、18…ボルト、20…ワンウェイクラッチ、20a…スプラグ、20b…ケージ、21…配置空間、22…インナーレース、26…始動用モータ、28…ピニオンギヤ、30…アウターレース、30a…シール摺動面、32…第1オイルシール部材、32a…シールリップ、34…第2オイルシール部材、34a…シールリップ、36…オイルパン、36a…円弧状シール嵌合部、112…リングギヤ、112c…中心部領域、112d…オイル戻し孔、112h…空間、114…アウターレース部材、130…アウターレース、130a…シール摺動面、132…第1オイルシール部材、132a…シールリップ、136…オイルパン、136b…壁部、136c…オイル落とし孔、C…回転軸、M…最大幅領域、Of…潤滑油の油面、Oj,Or…潤滑油、Os…貯留部、RL…最下位置レベル。

Claims (2)

  1. 内燃機関の回転出力軸に連結されたアウターレース部材と、始動用モータからの回転駆動力が伝達されると共に一部が内燃機関側から前記アウターレース部材に対向するリングギヤと、前記アウターレース部材と前記リングギヤとの対向部分に配置されて前記リングギヤから前記アウターレース部材への前記始動用モータによる1方向の回転力を伝達し逆方向の回転力は伝達を阻止するワンウェイクラッチと、前記リングギヤと前記アウターレース部材との間隙を前記ワンウェイクラッチを内燃機関側にしてオイルシールするシール部材とを備えた内燃機関始動回転力伝達機構における潤滑構造であって、
    前記リングギヤにて、前記ワンウェイクラッチが配置されている部分と前記シール部材が配置されている部分との間の領域に、表裏に貫通するオイル戻し孔が設けられており、前記リングギヤは、前記シール部材の配置部分よりも径方向外側にて、スポークと該スポーク間の空隙領域とが周方向に交互に形成されているスポーク領域が存在すると共に、前記空隙領域の径方向での幅が最大である位相位置とは重複しないように前記オイル戻し孔の位相位置配置が設定されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造。
  2. 請求項1において、前記オイル戻し孔が複数設けられた場合に、前記リングギヤの中心点による点対称の位相位置にて、前記オイル戻し孔同士が重複していないことを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造。
JP2009205726A 2009-09-07 2009-09-07 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造 Expired - Fee Related JP4840491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009205726A JP4840491B2 (ja) 2009-09-07 2009-09-07 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009205726A JP4840491B2 (ja) 2009-09-07 2009-09-07 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006072896A Division JP4462213B2 (ja) 2006-03-16 2006-03-16 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009287568A JP2009287568A (ja) 2009-12-10
JP4840491B2 true JP4840491B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=41456990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009205726A Expired - Fee Related JP4840491B2 (ja) 2009-09-07 2009-09-07 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4840491B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5472367B2 (ja) 2012-04-25 2014-04-16 三菱電機株式会社 エンジン始動装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000074175A (ja) * 1998-08-26 2000-03-07 Nissan Motor Co Ltd ドライブプレート
WO2006016668A1 (en) * 2004-08-09 2006-02-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Starting apparatus
JP2006063913A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Toyota Motor Corp 始動装置及びその駆動制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009287568A (ja) 2009-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4462213B2 (ja) 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造
US7559303B2 (en) Startup torque transmitting mechanism of an internal combustion engine
US8522744B2 (en) Lubricating structure for an internal combustion engine
US8708105B2 (en) Transmission with splash lubrication system
JP2007032499A (ja) 内燃機関始動回転力伝達機構
US20150148174A1 (en) Electric vehicle transaxle
JP4840491B2 (ja) 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造
JP4590004B1 (ja) エンジン始動用動力伝達装置
JP4306641B2 (ja) スタータ用トルク伝達装置
JP2007126999A (ja) 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造
US20160040748A1 (en) Helical flexplate assembly and systems incorporating the same
JP7387222B2 (ja) 変速機
JP7391464B2 (ja) 変速機
JP2011174438A (ja) 内燃機関始動回転力伝達機構
JP4609354B2 (ja) 潤滑油供給システム
JP7258442B2 (ja) 変速機
JP7242133B2 (ja) 変速機
JP2013096401A (ja) 始動回転力伝達機構
JP7267829B2 (ja) 変速機
JP5306103B2 (ja) 内燃機関の始動装置
JP4968194B2 (ja) 内燃機関始動回転力伝達機構
JP2007239785A (ja) 潤滑油供給システム
JP2020180644A (ja) 変速機
JP2021076122A (ja) 変速機
JP2007255241A (ja) 内燃機関始動用リングギヤ及び内燃機関始動回転力伝達機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110919

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4840491

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees