JP4238855B2 - 内燃機関始動回転力伝達機構及び内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法 - Google Patents
内燃機関始動回転力伝達機構及び内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法 Download PDFInfo
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Description
請求項1に記載の内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法は、回転伝達機構を介して始動用モーターの回転力をクランク軸に伝達させると共に、前記回転伝達機構内部にて内燃機関本体側から供給されるオイルに対するシールを行うリング状シール部材を備えた内燃機関始動回転力伝達機構の組み付け方法であって、先に内燃機関本体側に取り付けられ前記リング状シール部材を配置した前記回転伝達機構の一部の部材に対して、シール摺動面を形成している回転部材を組み合わせることで内燃機関に内燃機関始動回転力伝達機構を組み付けるに際して、前記回転部材を、内燃機関側に設けられている規制面により、正規のシール摺動位置を通過する回転軸方向移動のみに規制した後に、前記回転部材を移動させて前記リング状シール部材のシール部位に前記シール摺動面を接触させることを特徴とする。
図1は車両用内燃機関の内燃機関始動回転力伝達機構を示し、変速機側へ出力する内燃機関のリア側周辺の断面図を示している。尚、図1では中心軸である回転軸Cよりも上半分を示している。又、内燃機関始動回転力伝達機構においてはシリンダブロック2(内燃機関本体に相当)とクランク軸6を除いては主として切断面のみを示している。
まず、図2に示すごとく、クランク軸6にベアリング18を圧入し、シリンダブロック2の円弧状シール嵌合部2a及びオイルパンの後端部分に、第2オイルシール部材26を嵌合しておく。そしてリングギヤ12を回転軸Cに沿って矢印のごとく移動させる。このことでリングギヤ12の中心側に形成されたインナーレース16の内周面16aをベアリング18に設けられているアウターレース18aの外周面18cに嵌合させ、リングギヤ12に設けられた円筒状段差部12aの外周面12eを第2オイルシール部材26に接触させる。
この状態に対して、アウターレース支持プレート10を組み付ける。まず、アウターレース支持プレート10を回転軸Cに沿って矢印のごとく移動させる。このことでアウターレース支持プレート10の中心側に形成された中心孔の内周面10aをクランク軸6の外周面6bに嵌合させ、アウターレース支持プレート10に設けられたアウターレース22の外周面であるシール摺動面22aを第1オイルシール部材24に接触させる。
(イ).前述したごとく開始部位Pa1から接触開始部位Pa2までの回転軸C方向での距離Daと、開始部位Pb1から接触点Pb2までの距離Dbとの関係がDa<Dbである。このことから、第2オイルシール部材26の副シールリップ26bに対する円筒状段差部12aの外周面12eの接触は、第2オイルシール部材26の軸に対してリングギヤ12の軸が一致した状態でなされる。すなわち軸偏心が生じることなく副シールリップ26bに円筒状段差部12aの外周面12eが接触する。この状態で、正規の位置までリングギヤ12を移動して配置することができる。
[実施の形態2]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構では、前記実施の形態1で用いたベアリングの代わりに、図11に示すブッシュ118を用いて、クランク軸6にリングギヤ112を回転可能に支持している。図11に示したクランク軸6、フライホイール8及びボルトBについては、前記実施の形態1の構成と同一の構成であり、同一の符号にて示している。又、シリンダブロック102、アウターレース支持プレート110、リングギヤ112、ワンウェイクラッチ114、第1オイルシール部材124及び第2オイルシール部材126の構成については基本的には前記実施の形態1と同じである。ただしベアリングの代わりにブッシュ118を用いたことに適合した大きさや形状となっている。
まず、図13に示すごとく、シリンダブロック102の円弧状シール嵌合部102aに第2オイルシール部材126を嵌合しておく。更にリングギヤ112のインナーレース116にブッシュ118を嵌合しておく。そしてリングギヤ112を回転軸Cに沿って矢印のごとく移動させる。このことでリングギヤ112のインナーレース116に取り付けられているブッシュ118の内周面118dをクランク軸6の外周面6cに摺動可能状態で嵌合させ、リングギヤ112に設けられた円筒状段差部112aの外周面112eを第2オイルシール部材126に接触させる。
(イ).開始部位Pe1から接触開始部位Pe2までの距離Deと開始部位Pf1から接触点Pf2までの距離Dfとの関係、及び開始部位Pg1から接触開始部位Pg2までの距離Dgと開始部位Ph1から接触点Ph2までの距離Dhとの関係が前記実施の形態1における関係と同じである。したがって前記実施の形態1の(イ)、(ロ)、(ハ)の効果を生じる。
このことにより各オイルシール部材124,126は径が小さくできてシール摺動面との摺動速度を低くできるので、耐久性が向上し、オイルシール性も更に高まる。
ブッシュ118の鍔部118bは、リングギヤ112のインナーレース116に圧入後にも加工により厚さを調節でき、軸方向での寸法ばらつきを低減させることができる。
(a).前記実施の形態1において、Da<Dbの関係による効果と、Dc<Ddの関係による効果とは、おのおの独立して存在する。したがってDa<Dbの関係のみ満足した内燃機関始動回転力伝達機構として構成することもでき、Dc<Ddの関係のみ満足した内燃機関始動回転力伝達機構として構成することもできる。
Claims (7)
- 回転伝達機構を介して始動用モーターの回転力をクランク軸に伝達させると共に、前記回転伝達機構内部にて内燃機関本体側から供給されるオイルに対するシールを行うリング状シール部材を備えた内燃機関始動回転力伝達機構の組み付け方法であって、
先に内燃機関本体側に取り付けられ前記リング状シール部材を配置した前記回転伝達機構の一部の部材に対して、シール摺動面を形成している回転部材を組み合わせることで内燃機関に内燃機関始動回転力伝達機構を組み付けるに際して、
前記回転部材を、内燃機関側に設けられている規制面により、正規のシール摺動位置を通過する回転軸方向移動のみに規制した後に、前記回転部材を移動させて前記リング状シール部材のシール部位に前記シール摺動面を接触させることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法。 - 請求項1において、前記規制面は、クランク軸の外周面又は該外周面に配置されたベアリングの外周面であり、前記回転部材は、前記クランク軸又は前記ベアリングに嵌合すると共に、前記シール摺動面と同軸の中心孔を備え、
前記回転部材上における前記シール摺動面と前記中心孔との間の回転軸方向での配置関係は、前記組み付けに際して、前記中心孔の少なくとも一部が前記クランク軸又は前記ベアリングに嵌合した後に、前記シール摺動面が前記リング状シール部材のシール部位に接触するように設定されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法。 - 請求項1又は2において、前記回転部材上における、回転軸方向での前記規制面による規制開始部位から前記リング状シール部材のシール部位への接触開始部位までの距離が、前記内燃機関側における、回転軸方向での前記規制面の開始部位から前記リング状シール部材のシール部位までの距離よりも小さくすることにより、前記回転部材を、前記リング状シール部材のシール部位に接触する前に正規のシール摺動位置を通過する回転軸方向移動のみに規制できるようにしたことを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法。
- 請求項2又は3において、前記内燃機関始動回転力伝達機構は、始動用モーターにより回転されるピニオンギヤを前記回転部材としてのリングギヤに噛み合わせることによりリングギヤを回転させると共に、リングギヤとクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止するものであり、
クランク軸の外周面に設けられたベアリングの外周面にリングギヤの中心孔の少なくとも一部を嵌合することにより、リングギヤ上に形成した前記シール摺動面が前記リング状シール部材のシール部位に接触する前に、リングギヤを、ベアリングの外周面を規制面として正規のシール摺動位置を通過する回転軸方向移動のみに規制することを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法。 - 請求項2又は3において、前記内燃機関始動回転力伝達機構は、始動用モーターにより回転されるピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせることによりリングギヤを回転させると共に、リングギヤと前記回転部材としてのクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止するものであり、
内燃機関本体側に前記リング状シール部材を配置したリングギヤが取り付けられている状態で、クランク軸の外周面にクランク軸側部材の中心孔の少なくとも一部を嵌合することにより、クランク軸側部材上に形成した前記シール摺動面が前記リング状シール部材のシール部位に接触する前に、クランク軸側部材を、クランク軸の外周面を規制面として正規のシール摺動位置を通過する回転軸方向移動のみに規制することを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構組み付け方法。 - 回転伝達機構を介して始動用モーターの回転力をクランク軸に伝達させると共に、前記回転伝達機構内部にて内燃機関本体側から供給されるオイルに対するシールを行うリング状シール部材を備えた内燃機関始動回転力伝達機構であって、
前記回転伝達機構は、前記リング状シール部材が配置される第1回転部材と、前記リング状シール部材のシール部位に接触するシール摺動面を有する第2回転部材とを備え、
該第2回転部材は、内燃機関側に設けられている規制面への接触によって正規のシール摺動位置を通過する回転軸方向移動のみに規制される被規制面を有すると共に、該被規制面の開始部位から前記リング状シール部材のシール部位に対する前記シール摺動面上の接触開始部位までの回転軸方向での距離が、内燃機関側での前記規制面の開始部位から前記リング状シール部材のシール部位までの回転軸方向での距離よりも小さくされたことを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。 - 請求項6において、前記回転伝達機構は、始動用モーターにより回転されるピニオンギヤから回転力を受けるリングギヤと、クランク軸に設けられたクランク軸側部材と、前記リングギヤと前記クランク軸側部材との間に配置されてリングギヤからクランク軸側部材への始動用モーターによる1方向の回転力は伝達し逆方向の回転力は伝達を阻止するワンウェイクラッチとを備え、
前記リングギヤは請求項6の第1回転部材に相当し、前記クランク軸側部材は請求項6の第2回転部材に相当することを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
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