JP2004190501A - スタータ - Google Patents

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村田  光広
Masami Niimi
正巳 新美
Tsutomu Shiga
志賀  孜
Masanori Omi
正昇 大見
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    • Y10T74/13Machine starters
    • Y10T74/131Automatic
    • Y10T74/132Separate power mesher

Abstract

【課題】組付け性を向上でき、且つクランクバー7の製造が容易なスタータ1を提供すること。
【解決手段】電磁スイッチ3の吸引力を利用してピニオン規制部材6を作動させるクランクバー7は、アーマチャ10の径方向外側を軸方向に延びる金属製の棒状部7Aと、この棒状部7Aと別体に形成されて、棒状部7Aの一端側に連結される伝達部7Bと、棒状部7Aの他端側を略直角に折り曲げて形成される作動部7Cとで構成される。
この構成によれば、例えば、プランジャ14のフック部40に設けられた係合孔に伝達部7Bの一端部を挿通する際に、その作業を棒状部7Aと分離された状態で行うことができるので、組付けが容易である。また、クランクバー7を二分割したことにより、軸方向に沿った一方向からの組付けが可能となり、量産化にも対応できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転規制されたピニオンギヤをヘリカルスプラインの作用により押し出してエンジンのリングギヤに噛み合わせる回転規制噛み合式スタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば特許文献1及び2に記載されたスタータがある。
このスタータは、出力軸にヘリカルスプライン嵌合するピニオンと、このピニオンに係合可能なピニオン規制部材と、電磁スイッチの吸引力を利用してピニオン規制部材をピニオンに係合させるクランクバー等を備え、出力軸を駆動する際にピニオン規制部材をピニオンに係合させてピニオンの回転を規制することにより、ヘリカルスプラインの作用でピニオンが出力軸上を前進してエンジンのリングギヤに噛み合う方式である。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−217672号公報
【特許文献2】
特開平10−18950号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のスタータは、電磁スイッチがモータを挟んでピニオンと反対側に配置されることから、必然的にクランクバーの全長が長くなり、且つクランクバーの両端側が略コ字形状に折り曲げられているため、組付け性が極めて悪くなる。その結果、例えばスタータの構成部品をフロントハウジング側から順番に積み上げていく工程を採用できなくなるため、組付け工数が増大してコストアップの要因となっていた。
【0005】
また、電磁スイッチの吸引力を効率良く伝達するためには、クランクバーの両端側の曲げ精度や電磁スイッチの組付け精度を高める必要があるため、クランクバーの加工および電磁スイッチの組付け部品の加工が困難であった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、組付け性を向上でき、且つクランクバーの製造が容易なスタータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明は、ピニオン規制部材の係合によって回転規制されたピニオンをヘリカルスプラインの作用により反モータ方向へ移動させてエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータであって、
電磁スイッチの電磁力をピニオン規制部材に伝達するクランクバーは、少なくとも二分割された第1のバー部材と第2のバー部材とを組み合わせて構成されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、クランクバーを組付ける際に、第1のバー部材と第2のバー部材とを別々に組み付けることができるので、組付け性が向上し、軸方向に沿った一方向からの組付けが可能となる。
また、電磁スイッチの組付け精度や、クランクバーの加工精度が悪くても、第1のバー部材と第2のバー部材とを組み付ける際に適正な位置での組付けが可能となるので、電磁スイッチの組付け部品やクランクバーの製造が容易になる。
【0008】
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、
クランクバーは、第1のバー部材と第2のバー部材とを組み合わせた状態で両者が固定されていることを特徴とする。
この構成では、第1のバー部材と第2のバー部材とを適正な位置で組付けて固定できるので、クランクバーの加工精度を高める必要がなく、クランクバーの製造が容易になる。
【0009】
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載したスタータにおいて、
第1のバー部材と第2のバー部材は、互いに異なる材料を使用して形成されていることを特徴とする。
この場合、第1のバー部材が使用される部分と、第2のバー部材が使用される部分とで、第1のバー部材と第2のバー部材とをそれぞれの用途に適した材料で形成することができる。
【0010】
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、
第1のバー部材と第2のバー部材は、少なくとも一方に熱処理が施されていることを特徴とする。
この場合、クランクバー全体を熱処理する必要はなく、耐摩耗性が要求される部分に使用される第1のバー部材または第2のバー部材のみ熱処理を施すことが可能である。
【0011】
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
クランクバーは、一端側がプランジャに連結され、他端側が棒状部の後端部に連結されて電磁スイッチの電磁力を棒状部に伝える伝達部を有し、この伝達部が棒状部に対し屈曲して設けられ、且つ棒状部と伝達部とが第1のバー部材と第2のバー部材として分割して設けられていることを特徴とする。
この構成では、第1のバー部材と第2のバー部材とをクランクバーの屈曲部で組み合わせているので、クランクバーを折り曲げる必要がなく、折り曲げ工程を廃止することにより、クランクバーの製造を安価にできる。
【0012】
(請求項6の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
クランクバーは、棒状部の前端部に連結されてピニオン規制部材を作動させる作動部を有し、この作動部が棒状部に対し屈曲して設けられ、且つ棒状部と作動部とが第1のバー部材と第2のバー部材として分割して設けられていることを特徴とする。
この構成では、第1のバー部材と第2のバー部材とをクランクバーの屈曲部で組み合わせているので、クランクバーを折り曲げる必要がなく、折り曲げ工程を廃止することにより、クランクバーの製造を安価にできる。
【0013】
(請求項7の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、
クランクバーは、一端側がプランジャに連結され、他端側が棒状部の後端部に連結されて電磁スイッチの電磁力を棒状部に伝える伝達部と、棒状部の前端部に連結されてピニオン規制部材を作動させる作動部とを有し、伝達部と作動部が、それぞれ棒状部に対し屈曲して設けられ、且つ棒状部と伝達部および作動部とに三分割されて組み付けられていることを特徴とする。
この構成では、棒状部と伝達部、及び棒状部と作動部とをそれぞれクランクバーの屈曲部で組み合わせているので、クランクバーを折り曲げる必要がなく、折り曲げ工程を廃止することにより、クランクバーの製造を安価にできる。
【0014】
(請求項8の発明)
請求項1〜7に記載した何れかのスタータにおいて、
クランクバーは、第1のバー部材と第2のバー部材との断面形状が異なることを特徴とする。
この場合、第1のバー部材が使用される部分と、第2のバー部材が使用される部分とで、第1のバー部材と第2のバー部材とをそれぞれの用途に適した断面形状にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1はスタータ1の断面図である。
本実施例のスタータ1は、回転力を発生するモータ2と、このモータ2の通電電流をON/OFFする電磁スイッチ3、モータ2に駆動されて回転する出力軸4、この出力軸4上を移動可能に配置されるピニオン5、このピニオン5に係合可能なピニオン規制部材6、及び電磁スイッチ3の電磁力(吸引力)を利用してピニオン規制部材6を作動させるクランクバー7等を備えている。
【0016】
モータ2は、ヨーク8、磁極9(永久磁石)、アーマチャ10、及びブラシ11等から構成される周知の直流電動機であり、電磁スイッチ3によってモータ接点(後述する)が閉じると、バッテリ電流がブラシ11を通じてアーマチャ10に流れることにより、アーマチャ10に回転力を生じる。
このモータ2は、ヨーク8の前端側に組み合わされるフロントハウジング12と、ヨーク8の後端側に組み合わされるエンドカバー13との間に挟持されている。
【0017】
電磁スイッチ3は、図1に示す様に、スタータ1の後部(モータ2の後側)に配置され、内蔵するプランジャ14の動作方向(図示上下方向)がモータ2の軸方向(図示左右方向)と交差する向きに固定されている。
この電磁スイッチ3は、IGスイッチ(図示せず)のON操作により通電されて磁力を発生するソレノイド15と、このソレノイド15の内側を往復動自在に嵌挿され、磁力の作用により図示上方へ吸引される上記のプランジャ14、ソレノイド15への通電が停止した時に、プランジャ14を初期位置(図1に示す位置)へ押し戻すためのスプリング16、及びモータ接点を構成する一組の可動接点17、18と一組の固定接点19、20等を備えている。
【0018】
一組の可動接点17、18は、プランジャ14に具備されるロッド21の端部(図1の上端部)に絶縁保持されると共に、図示しないリード線を介して正極側のブラシ11に接続された主可動接点17と、この主可動接点17に弾性を持たせた銅板22を介して連結された副可動接点18である。
一組の固定接点19、20は、主可動接点17に対向する主固定接点19と、副可動接点18に対向する副固定接点20である。主固定接点19は、エンドカバー13を貫通して取り付けられた端子ボルト23と一体に設けられ、副固定接点20は、起動抵抗24を介して主固定接点19に接続されている。
【0019】
起動抵抗24は、例えばニッケル線をコイル状に巻回したもので、副可動接点18が副固定接点20に当接した時に、アーマチャ10に流れるバッテリ電流を抑えるために設けられている。
上記の可動接点17、18と固定接点19、20は、プランジャ14が初期位置(図1に示す位置)に静止している時に、副固定接点20と副可動接点18との接点間距離より主固定接点19と主可動接点17との接点間距離の方が大きくなる様に構成されている。
【0020】
出力軸4は、モータ2の前方側(図1の左側)にてモータ2の回転軸(アーマチャシャフト10a)と同軸線上に配置され、フロントハウジング12に保持された軸受25と、センタケース26に保持された軸受27とで回転自在に支持されている。この出力軸4は、下記に説明する減速装置と一方向クラッチを介してアーマチャ10の回転力が伝達されて回転する。
なお、センタケース26は、フロントハウジング12のヨーク8側内部に配置される減速装置と一方向クラッチの外周を覆っている。
減速装置は、遊星ギヤ28の回転運動(自転運動と公転運動)によってアーマチャ10の回転を減速する遊星歯車減速装置である。
【0021】
一方向クラッチは、減速装置の回転出力を受けて回転するアウタ29と、このアウタ29の内径側に配置されるインナ30、及びアウタ29とインナ30との間に形成されるくさび状空間に配されるローラ31等から構成される。
アウタ29は、遊星ギヤ28の公転運動が伝達されて回転する。
インナ30は、出力軸4の後端部に設けられて、出力軸4と一体に回転する。
ローラ31は、遊星ギヤ28の公転運動を受けてアウタ29が回転すると、アウタ29とインナ30との間にロックされてアウタ29の回転をインナ30に伝達する。一方、エンジンの始動によりインナ30の回転速度がアウタ29の回転速度を上回ると、アウタ29とインナ30との間で空転することにより、両者間の動力伝達を遮断する。
【0022】
ピニオン5は、内径側に内ヘリカルスプラインが形成され、この内ヘリカルスプラインが出力軸4に形成された外ヘリカルスプラインに噛み合って出力軸4上に配置され、スプリング32により常時反リングギヤ方向(図1の右方向)に付勢されている。
このピニオン5は、始動時にエンジンのリングギヤ(図示しない)に噛み合うギヤ5a(以下ピニオンギヤ5aと呼ぶ)と、ピニオンギヤ5aの反リングギヤ側に設けられたフランジ部33とを有し、そのフランジ部33の外径部に複数の凹部33aが周方向に連続して設けられている。
【0023】
ピニオン5の前方には、ピニオン5の移動に連動してフロントハウジング12の開口部を開閉するシャッタ34が取り付けられ、スプリング32によってピニオン5の前端面に押し付けられている。
ピニオン5の後側には、ピニオンギヤ5aがリングギヤに噛み合った後、ピニオン規制部材6と協働してピニオン5の後退を阻止する後退規制リング35が具備されている。この後退規制リング35は、図2に示す様に、出力軸4の外周に遊嵌する環状体に設けられ、センタケース26の前方に配置されたプレート36の支持部37により揺動自在に支持されると共に、フランジ部33の後側に設けられるスラストワッシャ38を介してピニオン5に連結されている。
【0024】
ピニオン規制部材6は、例えば金属製の棒状部材をコイル状に巻回して形成され、その両端部がそれぞれ同一方向へ略直角に折り曲げられている。このピニオン規制部材6は、センタケース26とプレート36との間に形成される空間部に収納されて、その空間部を図2に示すX−Y方向に移動可能に配置され、プレート36に取り付けられたスプリング39によってX方向(図1の上方)へ常時付勢されている。
【0025】
ピニオン規制部材6の略直角に折り曲げられた両端部は、それぞれプレート36から前方(ピニオン5側)に取り出されている。
その一方の端部は、図1に示す様に、ピニオン5に設けられたフランジ部33の半径方向外側をピニオン5の回転方向と交差して配置され、ピニオン規制部材6が図示下方へ移動した時に、フランジ部33に設けられた凹部33aに係合してピニオン5の回転を規制する回転規制部6a(以下、一方の端部を回転規制部6aと呼ぶ)として機能する。
また、他方の端部は、出力軸4の径方向にて回転規制部6aと反対側(図2参照)に位置し、クランクバー7を介して電磁スイッチ3の吸引力が作用するアーム部6b(以下、他方の端部をアーム部6bと呼ぶ)として設けられている。
【0026】
クランクバー7は、軸方向に延びる金属製(例えばS35C材)の棒状部7A(本発明の第1のバー部材)と、この棒状部7Aの一端側に連結される伝達部7B(本発明の第2のバー部材)と、棒状部7Aの他端側に設けられる作動部7Cとで構成される。
棒状部7Aは、ヨーク8の内側で隣合う磁極9同士の間を通り抜けてアーマチャシャフト10aと略平行に配設され、一組の軸受(図示せず)により回動自在に支持されている。
伝達部7Bは、棒状部7Aとは異なる金属材料(例えばSPCC材)で別体に形成され、棒状部7Aの軸線に対し略直角方向に組付けられている。
【0027】
この伝達部7Bは、図3に示す様に、一端部がプランジャ14に具備されたフック部40の係合孔40aに挿通され、他端部が棒状部7Aの一端に連結されている。なお、伝達部7Bと棒状部7Aとの連結部は、例えば図4に示す様に、棒状部7Aの端部に設けられた突起部7aを伝達部7Bの端部に設けられた孔7bに圧入して、その孔7bから突出する突起部7aの端部をかしめて固定されている。また、この伝達部7Bは、プランジャ14が吸引される時に、その吸引方向に撓みにくい様な形状(例えば扁平形状)に形成され、且つ耐摩耗性を考慮して熱処理(例えば浸窒浸炭焼き入れ)が施されている。
【0028】
作動部7Cは、棒状部7Aと一体に設けられ、棒状部7Aの他端側を略直角に折り曲げて形成されている。この作動部7Cは、図2に示す様に、自身の先端部がピニオン規制部材6のアーム部6bに当接しており、電磁スイッチ3の吸引力が伝達部7Bから棒状部7Aに伝達されて棒状部7Aが回動すると、その棒状部7Aと一体に回動して、スプリング39の付勢力に抗してピニオン規制部材6を図示下方へ押し下げる働きを有する。
【0029】
次に、本実施例の作動を説明する。
IGスイッチを閉じる(ON操作する)と、車載バッテリから電磁スイッチ3のソレノイド15に電流が流れて磁力が発生し、その磁力によりプランジャ14が吸引されて図1の上方へ移動する。このプランジャ14の移動がクランクバー7を介してピニオン規制部材6に伝達されると、ピニオン規制部材6が図2のY方向(図1の下方)へ移動して、ピニオン規制部材6の回転規制部6aがフランジ部33に設けられた凹部33aに係合してピニオン5の回転を規制する。
【0030】
一方、プランジャ14の移動により、先に副可動接点18が副固定接点20に当接して、バッテリ電流が起動抵抗24を介してアーマチャ10に流れることにより、アーマチャ10が低速度で回転する。アーマチャ10の回転は、減速装置で減速された後、一方向クラッチを介して出力軸4に伝達され、出力軸4を回転させる。出力軸4の回転により、出力軸4上のピニオン5も回転しようとするが、そのピニオン5が回転規制部6aによって回転規制されているので、出力軸4の回転力は、ヘリカルスプラインの作用によりピニオン5を軸方向に押し出すスラスト力として付与される。
【0031】
ピニオン5が出力軸4上を前進してピニオンギヤ5aがリングギヤに噛み合うと、回転規制部6aがフランジ部33から外れて後退規制リング35の後側に入り込むことにより、ピニオン5の回転規制を解除すると同時に、ピニオン5の後退を規制する。
この後、主可動接点17が主固定接点19に当接すると、起動抵抗24が短絡されてモータ2に定格電圧が印加されることにより、アーマチャ10が高速度で回転する。これにより、アーマチャ10の回転力がピニオンギヤ5aからリングギヤに伝達されてエンジンをクランキングする。
【0032】
その後、エンジンが始動してIGスイッチを開く(OFF 操作する)と、電磁スイッチ3のソレノイド15に流れる電流が遮断されて磁力が消滅するため、プランジャ14がスプリング16に付勢されて初期位置に押し戻される。このプランジャ14の移動に伴い、クランクバー7の棒状部7Aが始動時と反対方向に回動するため、その棒状部7Aと共に作動部7Cが回動して、ピニオン規制部材6のアーム部6bに作用する押圧力(ピニオン規制部材6を図2の下方へ押し下げる力)を解除する。
【0033】
これにより、ピニオン規制部材6がスプリング39により図2のX方向(図1の上方)へ押し戻され、回転規制部6aが後退規制リング35の後側から抜け出るため、ピニオン5の後退規制が解除されて、スプリング32の付勢力とリングギヤから受ける後退力とでピニオン5が出力軸4上を後退し、図1に示す静止位置に復帰する。
【0034】
(第1実施例の効果)
本実施例のスタータ1は、電磁スイッチ3の吸引力をピニオン規制部材6に伝達するクランクバー7を二分割にして組み合わせている。即ち、クランクバー7の伝達部7Bを棒状部7A及び作動部7Cと別体に形成しているので、スタータ1の組付け性が大幅に向上する。例えば、プランジャ14のフック部40に設けられた係合孔40aに伝達部7Bの一端部を挿通する際に、その作業を棒状部7Aと分離した状態で行うことができるので、クランクバー7が作動部7Cから伝達部7Bまで一体に構成されている場合と比較して組付けが容易である。
また、クランクバー7を二分割したことにより、軸方向に沿った一方向からの組付け(例えばフロントハウジング12を下にしてピニオン5側から順次積み上げていく工程)が可能となり、量産化にも対応できる。
【0035】
更に、棒状部7Aと伝達部7Bとを分割したことにより、両者を異なる材料で形成できるため、それぞれの用途に適した材料(例えば、棒状部7A及び作動部7C:S35C材、伝達部7B:SPCC材)を使用することができる。また、棒状部7Aと伝達部7Bとの断面形状を同一にする必要がないので、例えば伝達部7Bは、プランジャ14が吸引される時に、その吸引方向に撓みにくい扁平形状とし、棒状部7Aは、捩じりに対して撓みにくい形状(断面円形)にできる。これに対し、クランクバー7が一体に設けられていると、それぞれの用途に応じて異なる断面形状に加工することは困難であるが、分割することで加工も容易である(例えば、伝達部7Bはプレス等によって容易に扁平形状にできる)。
【0036】
また、伝達部7Bは、その一端部がフック部40の係合孔40aに挿通されて摺動するため、耐摩耗性が要求される。この場合、分割された伝達部7Bのみ熱処理(例えば浸窒浸炭焼き入れ)を施すことで対応できる。
更に、棒状部7Aと伝達部7Bとを組付けた後に適正な位置で固定できるので、クランクバー7の加工精度や電磁スイッチ3の組付け精度を高める必要がない。その結果、クランクバー7の製造及び電磁スイッチ3の取付け部品の製造が容易になるため、コストダウンが可能となる。
【0037】
(第2実施例)
本実施例は、図5に示す様に、クランクバー7の棒状部7Aと伝達部7Bとを一体に設けて、棒状部7Aと作動部7Cとを分割した場合の一例である。この場合も、第1実施例と同様に、クランクバー7を分割構造としたことによる効果を得ることができる。
また、スタータ1の組付け工程では、エンドカバー13を下にして電磁スイッチ3側から順次上に積み上げていくことが可能であり、量産化にも対応できる。
また、作動部7Cは、先端部がピニオン規制部材6のアーム部6bに係合して摺動するため、耐摩耗性を考慮して熱処理を施すことも容易である。
【0038】
(第3実施例)
本実施例は、クランクバー7を三分割した場合の一例である。例えば、図6に示す様に、クランクバー7を、棒状部7Aと伝達部7B及び作動部7Cとをそれぞれ別体に設けて組み付けることができる。この場合、第1実施例及び第2実施例と同様の効果が得られるだけでなく、クランクバー7の両屈曲部で分割しているので、クランクバー7を折り曲げる必要がなく、折り曲げ工程を廃止することにより、クランクバー7の製造を容易に且つ安価にできる。
【0039】
なお、第1実施例では、棒状部7Aと伝達部7Bとを組付ける際に、棒状部7Aの端部に設けられた突起部7aを伝達部7Bの端部に設けられた孔7bに圧入して、その孔7bから突出する突起部7aの端部をかしめて固定しているが、その他の固定手段(例えば螺子止め、溶接等)を採用することも可能である。これは、第2実施例及び第3実施例において、棒状部7Aと作動部7Cとを固定する場合にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの断面図である。
【図2】ピニオン側から見た後退規制リング周辺の正面図である。
【図3】エンドカバー側から見た部分断面図である。
【図4】棒状部と伝達部との組付け部を示す拡大図である。
【図5】クランクバーの全体図である(第2実施例)。
【図6】クランクバーの全体図である(第3実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ
2 モータ
3 電磁スイッチ
4 出力軸
5 ピニオン
6 ピニオン規制部材
7 クランクバー
7A 棒状部(第1のバー部材)
7B 伝達部(第2のバー部材)
7C 作動部(第2のバー部材)
10 アーマチャ
10a アーマチャシャフト(アーマチャの回転軸)
14 プランジャ

Claims (8)

  1. 内蔵するアーマチャに回転力を発生するモータと、
    前記アーマチャの回転力が伝達されて回転する出力軸と、
    前記モータの反出力軸側に配置され、内蔵するプランジャを駆動して前記モータの通電電流をON/OFFする電磁スイッチと、
    前記出力軸上にヘリカルスプライン嵌合するピニオンと、
    このピニオンの回転方向に交差して前記ピニオンに係合可能なピニオン規制部材と、
    前記アーマチャの外径より外側を前記アーマチャの回転軸と略平行に配置された棒状部を有し、この棒状部を介して前記電磁スイッチの電磁力を前記ピニオン規制部材に伝達して、前記ピニオン規制部材を前記ピニオンに係合させるクランクバーとを備え、
    前記ピニオン規制部材の係合によって回転規制された前記ピニオンを、前記ヘリカルスプラインの作用により反モータ方向へ移動させてエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータであって、
    前記クランクバーは、少なくとも二分割された第1のバー部材と第2のバー部材とを組み合わせて構成されていることを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記クランクバーは、前記第1のバー部材と前記第2のバー部材とを組み合わせた状態で両者が固定されていることを特徴とするスタータ。
  3. 請求項1または2に記載したスタータにおいて、
    前記第1のバー部材と前記第2のバー部材は、互いに異なる材料を使用して形成されていることを特徴とするスタータ。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記第1のバー部材と前記第2のバー部材は、少なくとも一方に熱処理が施されていることを特徴とするスタータ。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記クランクバーは、一端側が前記プランジャに連結され、他端側が前記棒状部の後端部に連結されて前記電磁スイッチの電磁力を前記棒状部に伝える伝達部を有し、この伝達部が前記棒状部に対し屈曲して設けられ、且つ前記棒状部と前記伝達部とが前記第1のバー部材と前記第2のバー部材として分割して設けられていることを特徴とするスタータ。
  6. 請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記クランクバーは、前記棒状部の前端部に連結されて前記ピニオン規制部材を作動させる作動部を有し、この作動部が前記棒状部に対し屈曲して設けられ、且つ前記棒状部と前記作動部とが前記第1のバー部材と前記第2のバー部材として分割して設けられていることを特徴とするスタータ。
  7. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記クランクバーは、一端側が前記プランジャに連結され、他端側が前記棒状部の後端部に連結されて前記電磁スイッチの電磁力を前記棒状部に伝える伝達部と、前記棒状部の前端部に連結されて前記ピニオン規制部材を作動させる作動部とを有し、前記伝達部と前記作動部が、それぞれ前記棒状部に対し屈曲して設けられ、且つ前記棒状部と前記伝達部および前記作動部とに三分割されて組み付けられていることを特徴とするスタータ。
  8. 請求項1〜7に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記クランクバーは、前記第1のバー部材と前記第2のバー部材との断面形状が異なることを特徴とするスタータ。
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