JP2010144552A - エンジンスタータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スタータの占有体積や投影面積を小さくし、エンジンルーム内におけるレイアウト性を向上させると共に、車両の振動による電源ターミナルの振れを低減させる。
【解決手段】スタータ1は、マグネットスイッチ部4をドライブシャフト32と同軸状に配したいわゆる1軸タイプのエンジンスタータに、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤ15を付加した構成となっている。電源供給用の電源ターミナル44は、ギヤカバー24のエンジン取付面24aの幅方向寸法Bと、エンジン取付面24aからモータハウジング21の径方向端部までの寸法Hとに囲まれた領域X内に配置され、従前のアイドルギヤ付スタータに比して、装置全体の投影面積や占有体積が小さく抑えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等のエンジンに取り付けられるスタータに関し、特に、マグネットスイッチによりギヤを軸方向に作動させてエンジン側リングギヤと噛合させるエンジンスタータに関する。
自動車や自動二輪車、大型発電機等に使用されるエンジンでは、エンジンに取り付けられたスタータによって始動動作が行われるのが一般的である。このようなエンジンスタータ(以下、適宜スタータと略記する)としては、特許文献1のように、軸方向に移動可能なアイドルギヤを備えたものが知られている。アイドルギヤは、モータによって回転駆動されるピニオンと噛合しており、ピニオンはオーバーランニングクラッチを介してモータ回転軸に接続されている。また、アイドルギヤは軸方向に移動可能となっており、エンジンのリングギヤと噛合・離脱可能に配置されている。スタータにはさらに、マグネットスイッチの吸引力によって作動するシフトレバーが設けられている。エンジン始動時には、このシフトレバーにてアイドルギヤを軸方向に押し出し、リングギヤと噛合させてエンジンを始動させる。エンジン始動後、マグネットスイッチがオフされると、シフトレバーと共にアイドルギヤが元の位置に戻り、両ギヤの噛合が解除される。
特開2006-169983号公報
ところが、従来のアイドルギヤ付スタータでは、図3に示すように、マグネットスイッチ部101が装置の外側に大きく突出する形で設けられているため、装置の占有体積や投影面積(領域Y)が大きく、エンジンルーム内におけるレイアウト性が良くないという問題があった。また、重量のあるマグネットスイッチ部101がエンジン取付面102から離れて配置される形となるため、車両の振動によりスタータが揺れると、マグネットスイッチ部101の振れが大きくなり、電源ターミナル103に接続されているバッテリーケーブルが外れてしまうおそれがあるという問題があった。
本発明の目的は、スタータの占有体積や投影面積を小さくし、エンジンルーム内におけるレイアウト性を向上させることにある。また、本発明の他の目的は、電源ターミナルとエンジン取付部との間の距離を小さくし、車両の振動による電源ターミナルの振れを低減させることにある。
本発明のエンジンスタータは、電動モータを駆動源とし、該電動モータの回転をエンジンのリングギヤに伝達して該エンジンを始動させるエンジンスタータであって、前記電動モータを収容するモータハウジングと、前記電動モータによって回転駆動されるピニオンギヤと、前記ピニオンギヤを回転自在に支持するドライブシャフトと、前記モータハウジングに取り付けられ、前記ドライブシャフトを収容すると共に、前記エンジンに取り付けられるエンジン取付面を有するカバー部材と、前記ドライブシャフトと同軸状に配置され、前記エンジンのイグニッションスイッチのON/OFFに伴って作動するマグネットスイッチと、前記マグネットスイッチによって制御され、前記電動モータへの電力供給を制御するモータスイッチ部と、前記ピニオンギヤと噛合すると共に、軸方向に移動することにより前記エンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、マグネットスイッチをドライブシャフトと同軸状に配したいわゆる1軸タイプのスタータをベースとして、これにアイドルギヤを追加した構成を採用することにより、従前のアイドルギヤ付スタータに比して、装置全体の投影面積や占有体積を小さく抑えられ、エンジンルーム内におけるスタータのレイアウト性が向上する。
前記エンジンスタータにおいて、当該エンジンスタータに電力を供給する電源ターミナルを、前記エンジン取付面の幅方向の寸法Bと、前記エンジン取付面から前記モータハウジングの径方向端部までの寸法Hとに囲まれた領域Xの投影面積内に配置するようにしても良い。すなわち、当該エンジンスタータでは、1軸タイプのスタータにアイドルギヤを追加した構成を採用したことにより、電源ターミナルを領域X内に配置でき、これにより、電源ターミナルとエンジン取付面との距離も従前のスタータに比して小さくできる。従って、車両の振動による電源ターミナルの振れが抑えられ、電源ターミナルに接続されているバッテリーケーブルがスタータの揺れによって外れてしまうのを防止できる。
本発明のエンジンスタータによれば、エンジンに取り付けられるカバー部材と、カバー部材に取り付けられたモータハウジング内に収容された電動モータと、カバー部材内に配置されたドライブシャフト上に回転自在に支持され電動モータによって回転駆動されるピニオンギヤと、ドライブシャフトと同軸状に配置されエンジンのイグニッションスイッチのON/OFFに伴って作動するマグネットスイッチとを備えたエンジンスタータに、ピニオンギヤと噛合し、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤを設けたので、従前のアイドルギヤ付のエンジンスタータに比して、装置全体の投影面積や占有体積を小さく抑えることができ、エンジンルーム内におけるスタータのレイアウト性向上を図ることが可能となる。
また、前記構成を採用することにより、エンジンスタータに電力を供給する電源ターミナルとエンジン取付面との距離も従前のスタータに比して小さくでき、車両の振動による電源ターミナルの振れを抑えることが可能となる。このため、電源ターミナルに接続されているバッテリーケーブルがスタータの揺れによって外れてしまうのを防止でき、装置の信頼性向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例であるエンジンスタータの構成を示す断面図である。図1のスタータ1は、自動車用エンジンの始動に使用され、停止しているエンジンに対して、燃料の吸入、微粒化、圧縮、点火に必要な回転を与える。当該スタータ1は、従前のスタータとは異なり、マグネットスイッチによって作動するシフトレバーがない1軸タイプの装置となっており、それにエンジンのリングギヤと噛み合うアイドルギヤを付加した構成となっている。
スタータ1は、大別すると、モータ部2、ギヤ部3、マグネットスイッチ部4、ケース部5及びアイドル部6とから構成されており、モータ部2とギヤ部3及びマグネットスイッチ部4が同軸状に直列に配置されている。モータ部2には駆動源である電動モータ(以下、モータと略記する)11が配置され、ギヤ部3には減速装置である遊星歯車機構12やオーバーランニングクラッチ13、ピニオンギヤ14などが配置されている。アイドル部6には、ピニオンギヤ14と噛合するアイドルギヤ15が配置されている。アイドルギヤ15は、軸方向(図中左右方向)に移動可能に取り付けられており、図中左方向(以下、左右方向は図1を基準とし「図中」の記載は省略する)に移動すると、エンジンのリングギヤ16と噛合する。モータ11の回転力は、遊星歯車機構12及びオーバーランニングクラッチ13を介してピニオンギヤ14に伝わり、アイドルギヤ15からリングギヤ16へと伝達され、エンジンが始動される。
モータ11は、円筒形状のモータハウジング21内にアーマチュア22を回転自在に配置した構成となっている。モータハウジング21はモータ11のヨークを兼ねており、鉄等の磁性体金属によって形成されている。モータハウジング21の右端部には、金属製のエンドカバー23が取り付けられる。一方、モータハウジング21の左端部は、ケース部5のギヤカバー24に取り付けられる。エンドカバー23はセットボルト25によってギヤカバー24に固定され、モータハウジング21はエンドカバー23とギヤカバー24との間に固定される。
モータハウジング21の内周面には、周方向に複数個の永久磁石26が固定されており、永久磁石26の内側にはアーマチュア22が配置される。アーマチュア22は、モータシャフト27に固定されたアーマチュアコア28と、アーマチュアコア28に巻装されたアーマチュアコイル29とから構成されている。モータシャフト27の右端部は、エンドカバー23に取り付けられたメタル軸受31によって回転自在に支持されている。一方、モータシャフト27の左端部は、ピニオンギヤ14等が取り付けられたドライブシャフト(出力軸)32の端部に回転自在に支持されている。ドライブシャフト32の右端部には軸受部33が凹設されており、モータシャフト27はそこに取り付けられたメタル軸受34によって回転自在に支持される。
アーマチュアコア28の一端側には、モータシャフト27に外嵌固定されたコンミテータ35が隣接配置されている。コンミテータ35の外周面には、導電材にて形成されたコンミテータ片36が複数個取り付けられており、各コンミテータ片36にはアーマチュアコイル29の端部が固定されている。モータハウジング21の左端部には、ブラシホルダ37が取り付けられている。ブラシホルダ37には、周方向に間隔をあけて、ブラシ収容部38が4個配置されている。各ブラシ収容部38にはそれぞれブラシ39が出没自在に内装されている。ブラシ39の突出先端部(内径側先端部)は、コンミテータ35の外周面に摺接している。
ブラシ39の後端側には図示しないピグテールが取り付けられており、ブラシホルダ37の導電プレート41と電気的に接続されている。導電プレート41にはモータスイッチ部42が設けられており、スイッチプレート43が導電プレート41に接触すると電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給される。スイッチプレート43はスイッチシャフト45に取り付けられており、マグネットスイッチ部4が通電されると、スイッチシャフト45が左方に移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触するようになっている。
ギヤ部3の遊星歯車機構12には、インターナルギヤユニット46とドライブプレートユニット47が設けられている。インターナルギヤユニット46は、ギヤカバー24の右端部に固定されており、その内周側には内歯歯車48が形成されている。インターナルギヤユニット46の中央にはメタル軸受49が内装されており、ドライブシャフト32の右端側が回転自在に支持されている。ドライブプレートユニット47は、ドライブシャフト32の右端部に固定されており、遊星歯車51が3個等分間隔で取り付けられている。遊星歯車51は、ベースプレート52に固定された支持ピン53に、メタル軸受54を介して回転自在に支持されている。遊星歯車51は内歯歯車48と噛合している。
モータシャフト27の左端部には、太陽歯車55が形成されている。太陽歯車55は遊星歯車51と噛合しており、遊星歯車51は、太陽歯車55と内歯歯車48との間で、自転しつつ公転する。モータ11が作動すると、モータシャフト27と共に太陽歯車55が回転し、太陽歯車55の回転に伴い、遊星歯車51が内歯歯車48と噛み合いながら太陽歯車55の周りを公転する。これにより、ドライブシャフト32に固定されたベースプレート52が回転し、モータシャフト27の回転が減速されてドライブシャフト32に伝達される。
オーバーランニングクラッチ13は、遊星歯車機構12によって減速された回転をピニオンギヤ14に対し一回転方向に伝達する。オーバーランニングクラッチ13は、クラッチアウタ56とクラッチインナ57との間に、ローラ58及びクラッチスプリング59を配した構成となっている。クラッチアウタ56は、ボス部56aとクラッチ部56bとからなり、ボス部56aは、ドライブシャフト32のヘリカルスプライン部61に取り付けられている。ボス部56aの内周側には、ヘリカルスプライン部61と噛み合うスプライン部62が形成されている。これにより、クラッチアウタ56は、ドライブシャフト32上をヘリカルスプライン部61に沿って軸方向に移動可能となっている。
ドライブシャフト32にはストッパ63が取り付けられている。ストッパ63は、ドライブシャフト32に装着されたサークリップ64によって軸方向の移動が規制されている。ストッパ63には、ギヤリターンスプリング65の一端側が取り付けられている。ギヤリターンスプリング65の他端側は、ボス部56aの内端壁66に当接している。クラッチアウタ56は、このギヤリターンスプリング65によって右方向に付勢されており、通常時(非通電時)には、クラッチアウタ56はギヤカバー24に固定されたクラッチストッパ67に当接した位置で保持される。
クラッチアウタ56のクラッチ部56b内周には、ピニオンギヤ14と一体に形成されたクラッチインナ57が配置されている。クラッチアウタ56とクラッチインナ57の間には、ローラ58及びクラッチスプリング59が複数組配置されている。また、クラッチ部56bの外周にはクラッチカバー68が外装されており、クラッチ部56bの左端面とクラッチカバー68との間には、クラッチワッシャ69が取り付けられている。このクラッチワッシャ69によって、ローラ58及びクラッチスプリング59は、クラッチ部56bの内周側に、軸方向の移動を規制された状態で収容される。
クラッチ部56bの内周壁はカム面となっており、楔状斜面部と曲面部が形成されている。ローラ58は、通常、クラッチスプリング59によって曲面部側に押されている。クラッチアウタ56が回転し、クラッチスプリング59の付勢力に抗して、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ57の外周面との間に挟持されると、クラッチインナ57はローラ58を介してクラッチアウタ56と一体に回転する。これにより、モータ11が作動しドライブシャフト32が回転すると、その回転はクラッチアウタ56からローラ58を介してクラッチインナ57に伝達され、ピニオンギヤ14が回転する。
これに対し、エンジンが始動し、クラッチインナ57がクラッチアウタ56よりも早く回転すると、ローラ58は曲面部側に移動し、クラッチインナ57はクラッチアウタ56に対し空転状態となる。すなわち、クラッチインナ57がオーバーラン状態となると、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ外周面との間には挟持されず、クラッチインナ57の回転はクラッチアウタ56には伝達されない。従って、エンジン始動後、エンジン側からより高い回転数でクラッチインナ57が回されても、その回転はオーバーランニングクラッチ13にて遮断され、モータ11側には伝達されない。
ピニオンギヤ14は冷間鍛造によって形成された鋼製部材であり、アイドルギヤ15と噛合している。ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15には、クロム鋼(例えば、SCr 420H)に浸炭処理を施したものが使用されている。ピニオンギヤ14はクラッチインナ57と一体に成形されており、クラッチインナ57の左方には、ギヤ部71とボス部94が形成されている。ボス部94の外径はギヤ部71の歯底外径よりも小径となっており、ピニオンギヤ14を容易に冷鍛加工できるようになっている。ピニオンギヤ14は、冷鍛加工にて形成されているため、ギヤ部71の軸方向寸法の精度が高く、ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15間など部品間のガタが小さく、摩耗や破損が抑えられている。また、冷間鍛造によってギヤ部71を形成することにより、加工硬化が生じ、ギヤ部71の強度が増大し、ギヤ連結部の強度向上も図られている。
ボス部94には、鋼製のピニオンワッシャ72が外挿されている。ピニオンワッシャ72は、ボス部94に装着されたCリング73によって軸方向に抜け止め固定されている。ピニオンワッシャ72の外周部は、アイドルギヤ15の左側面に当接しており、エンジン始動後、スタータ1が停止する際に、ピニオンギヤ14と共にアイドルギヤ15を右方に移動させ、アイドルギヤ15をリングギヤ16から離脱させる。また、ギヤ部71の右側にはフランジ部95が形成されている。
ピニオンギヤ14の内径側には、シャフト孔74とスプリング収容部75が形成されている。シャフト孔74にはピニオンギヤメタル76が取り付けられており、ピニオンギヤ14は、ピニオンギヤメタル76を介してドライブシャフト32に回転自在に支持される。スプリング収容部75はクラッチインナ57の内周側に形成されており、そこには、ストッパ63やギヤリターンスプリング65が収容される。
マグネットスイッチ部4は、遊星歯車機構12の左方にモータ11や遊星歯車機構12と同心状に配置されている。マグネットスイッチ部4は、ギヤカバー24に固定された鋼製の固定部77と、固定鉄心82に沿って左右方向に移動自在に配置された可動部78とからなる。固定部77には、ギヤカバー24に固定されたケース79と、ケース79内に収容されたコイル81及びケース79の内周側に取り付けられた固定鉄心82が設けられている。可動部78には、スイッチシャフト45が取り付けられた可動鉄心83が設けられ、可動鉄心83の内周側にはギヤプランジャ84が取り付けられている。可動鉄心83の外周側(図中下端側)には、スイッチリターンスプリング90が取り付けられている。スイッチリターンスプリング90の他端側はギヤカバー24に当接しており、可動鉄心83は右方に付勢されている。
可動鉄心83の内周にはさらに、ブラケットプレート85が固定されている。ブラケットプレート85には、プランジャスプリング86の一端がカシメ固定されている。プランジャスプリング86の他端側は、イグニッションキースイッチがOFFのとき(図1の状態のとき)は、ギヤプランジャ84に当接しており、ギヤプランジャ84はプランジャスプリング86によって左方に付勢されている。ギヤプランジャ84はドライブシャフト32に軸方向に移動可能取り付けられており、可動鉄心83の内周面との間には摺動鉄心87が介設されている。
ケース部5は、アルミダイカスト製のギヤカバー24を備えている。ギヤカバー24の図1において下端面はエンジン取付面24aとなっており、固定ボルト10(図2参照)によりエンジンに取り付けられる。ギヤカバー24には、メタル軸受88を介してドライブシャフト32の左端側が回転自在に支持されている。ギヤカバー24にはまた、アイドルギヤ15を支持するアイドルシャフト89が取り付けられている。アイドルシャフト89の左端側は、図示しないアイドルシャフトストッパにて抜け止めされている。ギヤカバー24内には、前述のように、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のクラッチストッパ67やケース79等が固定され、右端面側には、モータハウジング21やエンドカバー23がセットボルト25によって固定されている。
アイドル部6には、アイドルギヤ15が配置されている。アイドルギヤ15は、アイドルシャフト89にメタル軸受91を介して回転自在かつ軸方向に移動自在に支持されている。アイドルシャフト89は、ギヤカバー24に設けられた軸受部98,99にて支持されている。アイドルギヤ15には、ギヤ部92とボス部93が設けられており、ギヤ部92はピニオンギヤ14のギヤ部71と噛合している。ボス部93には、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のカラー96が外装されている。カラー96は、アイドルギヤ15の端面とピニオンギヤ14のフランジ部95との間に介設されている。カラー96と、フランジ部95及びアイドルギヤ15との間には、摺動性向上のため潤滑剤としてグリスが塗布される。カラー96の右端部には、ボス部93に取り付けられたCリング97が当接している。カラー96は、このCリング97によって軸方向に抜け止め固定されている。
ここで、当該スタータ1は、シフトレバーがなくモータ部2とギヤ部3及びマグネットスイッチ部4が直列に配された1軸スタータをベースとし、それにアイドルギヤ15を付加した構成となっている。このため、マグネットスイッチ部4の固定鉄心82や可動鉄心83がドライブシャフト32と同軸状に配置されており、マグネットスイッチ部がモータ部と並列に配された従来のスタータに比して、マグネットスイッチ部4の径方向への出っ張りが小さく抑えられる。図2はスタータ1の正面図(図1の左方から見た図)であり、図1,2に示すように、スタータ1では、マグネットスイッチ部4が円筒状のギヤカバー24内にほぼ収容された形となっている。従って、マグネットスイッチ部4がギヤカバー24から大きく突出せず、電源ターミナル44が、ギヤカバー24のエンジン取付面24aの幅方向寸法(軸方向(ドライブシャフト32の延伸方向)と直交する方向の寸法)Bと、エンジン取付面24aからモータハウジング21の径方向端部(図2における上端部)までの寸法Hとに囲まれた領域Xの投影面積内に収められている。
すなわち、スタータ1は、装置全体が領域Xによって形成される空間の範囲内に収まっており、その投影面積が図3の従前のアイドルギヤ付スタータ(投影面積:領域Y)に比して大幅に小さく抑えられる。また、領域Xの縮小に伴い、エンジンルーム内におけるスタータ1の占有体積も小さくなる。このため、エンジンルーム内におけるスタータのレイアウト性が向上し、エンジン周りの設計自由度も高くなる。さらに、電源ターミナル44とエンジン取付面24aとの距離L1も従前のスタータ(図3の距離L2)に比して小さくなり、固定ボルト10と電源ターミナル44との間の距離も従前に比して小さくなる。これにより、スタータ重心位置から近い位置に電源ターミナル44を配置でき、車両の振動による電源ターミナル44の振れが抑えられる。従って、スタータの揺れによってバッテリーケーブルが外れてしまうなどの車両振動による影響も低減でき、製品信頼性の向上が図られる。
次に、このようなスタータ1を用いたエンジン始動動作について説明する。まず、自動車のイグニッションキースイッチがOFFされているときは、図1のように、ギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56はクラッチストッパ67に当接した状態にある。このとき、スイッチプレート43は導電プレート41から離れており、モータ11への給電は行われない。また、アイドルギヤ15は、右方の離脱位置にあり、リングギヤ16とは噛み合っていない状態にある。これに対し、イグニッションキースイッチをONすると、アイドルギヤ15が左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。
すなわち、イグニッションキースイッチをONすると、まず、コイル81に電流が流れ、マグネットスイッチ部4に吸引力が発生する。コイル81が励磁されると、ケース79及び固定鉄心82を通る磁路が形成され、可動鉄心83が左方に吸引される。可動鉄心83がスイッチリターンスプリング90の付勢力に抗して左方に移動すると、スイッチシャフト45も左方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触して接点が閉じる。これにより、電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給されてモータ11が起動しアーマチュア22が回転する。また、ブラケットプレート85も左方へ移動し、それに伴って、プランジャスプリング86も押し縮められる。
アーマチュア22が回転すると、遊星歯車機構12を介してドライブシャフト32が回転する。ドライブシャフト32の回転に伴い、ヘリカルスプライン部61に取り付けられたクラッチアウタ56もまた回転する。ヘリカルスプライン部61は、ドライブシャフト32の回転方向を考慮してねじり方向が設定されており、クラッチアウタ56の回転数が増大すると、その慣性マスによって、クラッチアウタ56がヘリカルスプライン部61に沿って左方に移動する(静止位置→作動位置)。クラッチアウタ56が左方へ飛び出すと、ピニオンギヤ14もクラッチアウタ56と共に左方に移動する。このとき、ギヤリターンスプリング65もクラッチアウタ56に押されて縮められる。
クラッチアウタ56が左方へ移動すると、アイドルギヤ15もまたピニオンフランジ部95に押されて左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。アイドルギヤ15がリングギヤ16と噛み合うと、モータ11の回転がリングギヤ16に伝達され、リングギヤ16が回転する。リングギヤ16はエンジンのクランク軸に接続されており、リングギヤ16の回転に伴ってクランク軸が回転され、エンジンが始動される。エンジンが始動すると、リングギヤ16からアイドルギヤ15を介してピニオンギヤ14が高回転で回転されるが、オーバーランニングクラッチ13の作用によって、その回転はモータ11側には伝達されない。
また、クラッチアウタ56が左方に移動すると、押し縮められていたプランジャスプリング86の付勢力によってギヤプランジャ84が左方に移動し、ギヤプランジャ84はクラッチアウタ56の右端面に当接する。このとき、プランジャスプリング86は自然長状態となり、クラッチアウタ56に当接した状態のギヤプランジャ84とプランジャスプリング86との間には、若干の隙間が生じる。
ここで、エンジンが始動するとピニオンギヤ14は高回転で回転され、オーバーランニングクラッチ13は空転方向に回転される。オーバーランニングクラッチ13が空転方向に回されるとクラッチ内に空転トルクが生じ、クラッチアウタ56には切れトルクと呼ばれる回転力が働く。この回転力により、クラッチアウタ56にはヘリカルスプライン部61を介して右方へのスラスト力が生じ、クラッチアウタ56が右方へ移動しアイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱するおそれがある。このため、スタータ1では、ギヤプランジャ84によってクラッチアウタ56を作動位置にて保持し、アイドルギヤ15の右方への移動を規制してアイドルギヤ15の離脱を防止している。
一方、エンジンが始動しイグニッションキースイッチがOFFされると、マグネットスイッチ部4への通電も停止され、その吸引力も消滅する。すると、スイッチリターンスプリング90の付勢力によってブラケットプレート85が右方に押され、それまで固定鉄心82による吸引力にて左方に保持されていた可動鉄心83が右方に移動する。可動鉄心83が右方に移動すると、スイッチシャフト45も右方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41から離れ接点が開く。これにより、モータ11に対する給電が遮断され、ドライブシャフト32の回転が停止し、クラッチアウタ56の回転も停止する。
クラッチアウタ56の回転が停まると、その慣性マスによる軸方向への移動力も消滅する。このため、押し縮められていたギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56は、ヘリカルスプライン部61に沿って作動位置から静止位置へと右方へ移動する。このとき、ギヤプランジャ84もクラッチアウタ56に押されて図1の状態に戻る。なお、ギヤリターンスプリング65の付勢力は、この時点におけるプランジャスプリング86の付勢力よりも大きくなるように設定されている。
クラッチアウタ56が右方に移動すると、ピニオンギヤ14もまた右方に移動する。ピニオンギヤ14が右方に移動すると、ピニオンワッシャ72がアイドルギヤ15の左端面に当接する。これにより、アイドルギヤ15はピニオンワッシャ72によって右方に移動し、アイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱し、図1の状態となる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、遊星歯車機構12を介してモータ11によって回転されるドライブシャフト32にオーバーランニングクラッチ13を取り付ける形態のスタータを示したが、モータシャフト27の先端部にオーバーランニングクラッチを装着した形態のスタータにも本発明は適用可能である。
本発明の一実施例であるエンジンスタータの構成を示す断面図である。 図1のエンジンスタータの正面図である。 従前のアイドルギヤ付エンジンスタータの構成を示す説明図である。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ部
3 ギヤ部
4 マグネットスイッチ部
5 ケース部
6 アイドル部
10 固定ボルト
11 モータ
12 遊星歯車機構
13 オーバーランニングクラッチ
14 ピニオンギヤ
15 アイドルギヤ
16 リングギヤ
21 モータハウジング
22 アーマチュア
23 エンドカバー
24 ギヤカバー(カバー部材)
24a エンジン取付面
25 セットボルト
26 永久磁石
27 モータシャフト
28 アーマチュアコア
29 アーマチュアコイル
31 メタル軸受
32 ドライブシャフト
33 軸受部
34 メタル軸受
35 コンミテータ
36 コンミテータ片
37 ブラシホルダ
38 ブラシ収容部
39 ブラシ
41 導電プレート
42 モータスイッチ部
43 スイッチプレート
44 電源ターミナル
45 スイッチシャフト
46 インターナルギヤユニット
47 ドライブプレートユニット
48 内歯歯車
49 メタル軸受
51 遊星歯車
52 ベースプレート
53 支持ピン
54 メタル軸受
55 太陽歯車
56 クラッチアウタ
56a ボス部
56b クラッチ部
57 クラッチインナ
58 ローラ
59 クラッチスプリング
61 ヘリカルスプライン部
62 スプライン部
63 ストッパ
64 サークリップ
65 ギヤリターンスプリング
66 内端壁
67 クラッチストッパ
68 クラッチカバー
69 クラッチワッシャ
71 ギヤ部
72 ピニオンワッシャ
73 Cリング
74 シャフト孔
75 スプリング収容部
76 ピニオンギヤメタル
77 固定部
78 可動部
79 ケース
81 コイル
82 固定鉄心
83 可動鉄心
84 ギヤプランジャ
85 ブラケットプレート
86 プランジャスプリング
87 摺動鉄心
88 メタル軸受
89 アイドルシャフト
90 スイッチリターンスプリング
91 メタル軸受
92 ギヤ部
93 ボス部
94 ボス部
95 フランジ部
96 カラー
97 Cリング
98 軸受部
99 軸受部
101 マグネットスイッチ部
102 エンジン取付面
103 電源ターミナル
B エンジン取付面の幅方向寸法
H エンジン取付面からモータハウジングの径方向端部までの寸法
L1 電源ターミナルとエンジン取付面との距離(当該実施例)
L2 電源ターミナルとエンジン取付面との距離(従前のエンジンスタータ)
X 領域(当該実施例における電源ターミナル配置領域)
Y 領域(従前のエンジンスタータにおける電源ターミナル配置領域)

Claims (2)

  1. 電動モータを駆動源とし、該電動モータの回転をエンジンのリングギヤに伝達して該エンジンを始動させるエンジンスタータであって、
    前記電動モータを収容するモータハウジングと、
    前記電動モータによって回転駆動されるピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤを回転自在に支持するドライブシャフトと、
    前記モータハウジングに取り付けられ、前記ドライブシャフトを収容すると共に、前記エンジンに取り付けられるエンジン取付面を有するカバー部材と、
    前記ドライブシャフトと同軸状に配置され、前記エンジンのイグニッションスイッチのON/OFFに伴って作動するマグネットスイッチと、
    前記マグネットスイッチによって制御され、前記電動モータへの電力供給を制御するモータスイッチ部と、
    前記ピニオンギヤと噛合すると共に、軸方向に移動することにより前記エンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、を有することを特徴とするエンジンスタータ。
  2. 請求項1記載のエンジンスタータにおいて、該エンジンスタータに電力を供給する電源ターミナルが、前記エンジン取付面の幅方向の寸法Bと、前記エンジン取付面から前記モータハウジングの径方向端部までの寸法Hとに囲まれた領域Xの投影面積内に配置されてなることを特徴とするエンジンスタータ。
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