JP2009185646A - 始動電動機用の軸用止め輪及び始動電動機 - Google Patents

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Shigeyuki Maruzumi
茂之 円角
Narihiro Kanbe
成広 神戸
Shinya Saito
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Abstract

【課題】始動電動機の重量増加を最小限に抑えつつ、エンジン始動時におけるCリングの脱落防止を図る。
【解決手段】始動電動機1のピニオンギヤ14やアイドルギヤ15に取り付けられるCリング73,97は、内径の中心O1と外径の中心O2が偏芯配置されたC形に形成されている。Cリング73,97は、開口部73a,97a側の板幅b1よりも、開口対向部73b,97b側の板幅b2の方が大きくなっており、軸用止め輪の開き方向の剛性が高くなる。このため、ピニオンギヤ14やアイドルギヤ15が高回転となり、Cリング73,97に掛かる遠心力が大きくなっても、Cリング73,97が大きく変形せず、ピニオンギヤ14やアイドルギヤ15から脱落しにくくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シャフト上に取り付けられギヤ等の軸方向への移動を規制する軸用止め輪に関し、特に、自動車用エンジン等の始動に用いられる始動電動機に使用されるC形止め輪に関する。
自動車や自動二輪車、大型発電機等に使用されるエンジンでは、エンジンに取り付けられた始動電動機(スタータモータ)によって始動動作が行われるのが一般的である。このような始動電動機としては、特許文献1のように、軸方向に移動可能なアイドルギヤが備えたものが知られている。このアイドルギヤは、エンジンのリングギヤと噛合・離脱可能に配置されており、エンジン始動時に両ギヤが噛合し、エンジン始動後にそれらの噛合が解除されるようになっている。アイドルギヤはまた、始動電動機によって回転駆動されるピニオンと噛合しており、ピニオンはオーバーランニングクラッチを介してモータの回転軸に接続されている。
図4は、このような従来の始動電動機の構成を示す説明図である。始動電動機201は、大別すると、モータ部202、ギヤ部203、マグネットスイッチ部204、ケース部205及びアイドル部206とから構成されている。モータ部202には、駆動源であるモータ211が配置されている。また、ギヤ部203には、減速装置である遊星歯車機構212やオーバーランニングクラッチ213、ピニオンギヤ214などが配置されている。さらに、アイドル部206には、ピニオンギヤ214と噛合するアイドルギヤ215が配置されている。アイドルギヤ215は、アイドルシャフト216に回転自在、かつ、軸方向(図中左右方向)に移動可能に取り付けられており、図中左方向に移動すると、エンジンのリングギヤ217と噛合する。
ピニオンギヤ214のボス部218には、鋼製のピニオンワッシャ219が外挿されている。ピニオンワッシャ219は、ボス部218に装着されたCリング221によって軸方向に抜け止め固定されている。ピニオンワッシャ219の外周部は、アイドルギヤ215の左側面に当接しており、エンジン始動後、始動電動機201が停止する際に、ピニオンギヤ214と共にアイドルギヤ215を右方に移動させ、アイドルギヤ215をリングギヤ217から離脱させる。
また、ピニオンギヤ214のギヤ部222の右側にはフランジ部223が形成されている。フランジ部223とアイドルギヤ215の図中右端面との間には、合成樹脂製のカラー224が介設されている。カラー224は、アイドルギヤ215のボス部225に外挿されており、ボス部225に取り付けられたCリング226によって軸方向に抜け止め固定されている。Cリング226は、Cリング221と共通仕様となっており、図5に示すように、全周が均一な板幅2mmに形成された板厚1.2mmの軸用C形止め輪(鋼製)が使用されている。
始動電動機201では、モータ211が回転すると、その回転は、遊星歯車機構212及びオーバーランニングクラッチ213を介してピニオンギヤ214に伝わる。その際、ピニオンギヤ214は、ヘリカルスプライン部227の作用により図中左方に移動し、アイドルギヤ215は、ピニオンギヤ214と共に、回転しつつ左方に移動する。これにより、アイドルギヤ215がリングギヤ217と噛合し、モータ211の回転力がアイドルギヤ215を介してリングギヤ217へと伝達され、エンジンが始動される。
実開平4-19667号公報
このような始動電動機201においては、エンジン始動の際に、エンジン回転数が上昇すると、それに伴って、アイドルギヤ215やピニオンギヤ214の回転数が増大する。一方、各ギヤ215,214のボス部225,218にそれぞれ取り付けられているCリング226,221には、ギヤの回転に伴い、径方向外側に遠心力が作用する。ところが、エンジン始動時に各ギヤ215,214の回転数が上昇すると、それに合わせてCリング221,226に作用する遠心力も増大し、この遠心力によってCリング221,226が変形してしまうおそれがある。その際、遠心力がCリング固定力を上回り、Cリング221,226が開くように変形すると、ボス部218,225からCリング221,226が脱落してしまう可能性があるという問題があった。
この場合、Cリング221,226の脱落防止のため、Cリング221,226の板幅を増加させ、その固定力(剛性)をアップさせるという対策も考えられる。しかしながら、Cリング221,226の板幅を増加させると、その分リング重量が増加するため、装置軽量化の要請に反することとなり、安易な板幅増加は好ましくない。
本発明の目的は、始動電動機の重量増加を最小限に抑えつつ、エンジン始動時におけるCリングの脱落防止を図ることにある。
本発明の始動電動機用の軸用止め輪は、電動機によって回転駆動されるピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合すると共に、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤとを有してなる始動電動機にて使用され、前記ピニオンギヤ及び前記アイドルギヤに取り付けられる軸用止め輪であって、前記軸用止め輪は、内径の中心と外径の中心が偏芯配置されたC形に形成され、開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方が大きく形成されてなることを特徴とする。
本発明にあっては、ピニオンギヤやアイドルギヤに取り付けられる軸用止め輪を、内径中心と外径中心を偏芯配置させたC形に形成し、その開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方を大きく形成することにより、軸用止め輪の剛性が高くなり、その開口部が開きにくくなる。このため、ピニオンギヤやアイドルギヤが高回転となり、軸用止め輪に掛かる遠心力が大きくなっても、軸用止め輪が大きく変形せず、ピニオンギヤやアイドルギヤから脱落しにくくなる。
また、本発明の始動電動機は、電動機によって回転駆動されるピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合すると共に、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、前記ピニオンギヤ及び前記アイドルギヤに取り付けられ、内径の中心と外径の中心が偏芯配置されたC形に形成されると共に、開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方が大きく形成されてなる軸用止め輪とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、ピニオンギヤやアイドルギヤに取り付けられる軸用止め輪として、内径中心と外径中心を偏芯配置させたC形に形成し、その開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方を大きく形成したものを使用することにより、軸用止め輪の剛性が高くなり軸用止め輪がピニオンギヤやアイドルギヤから脱落しにくくなる。
前記始動電動機において、前記ピニオンギヤに取り付けられる前記軸用止め輪の外径を、前記アイドルギヤに取り付けられる前記軸用止め輪よりも小径に形成しても良い。これにより、歯車比の関係から、アイドルギヤよりもピニオンギヤが高回転となっても、ピニオンギヤ側の軸用止め輪に作用する遠心力を、アイドルギヤ側と同等程度に小さく抑えることができる。
本発明の始動電動機用の軸用止め輪によれば、始動電動機のピニオンギヤやアイドルギヤに取り付けられる軸用止め輪を、内径中心と外径中心を偏芯配置させたC形に形成し、その開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方を大きく形成することにより、軸用止め輪の重量増を最小限に抑えつつ、遠心力による軸用止め輪の変形を抑えることが可能となる。このため、エンジン始動時における軸用止め輪の脱落を防止することができ、始動電動機の信頼性向上を図ることが可能となる。
本発明の始動電動機によれば、ピニオンギヤやアイドルギヤに取り付けられる軸用止め輪として、内径中心と外径中心を偏芯配置させたC形に形成し、その開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方を大きく形成したものを使用することにより、重量増を最小限に抑えつつ、遠心力による軸用止め輪の変形を抑えることが可能となる。このため、エンジン始動時における軸用止め輪の脱落を防止することができ、始動電動機の信頼性向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である始動電動機の構成を示す断面図である。図1の始動電動機(スタータ)1は、自動車用エンジンの始動に使用され、停止しているエンジンに対して、燃料の吸入、微粒化、圧縮、点火に必要な回転を与える。
始動電動機1は、大別すると、モータ部2、ギヤ部3、マグネットスイッチ部4、ケース部5及びアイドル部6とから構成されている。モータ部2には駆動源であるモータ(電動機)11が配置され、ギヤ部3には減速装置である遊星歯車機構12やオーバーランニングクラッチ13、ピニオンギヤ14などが配置されている。アイドル部6には、ピニオンギヤ14と噛合するアイドルギヤ15が配置されている。アイドルギヤ15は、軸方向(図中左右方向)に移動可能に取り付けられており、図中左方向(以下、左右方向は図1を基準とし「図中」の記載は省略する)に移動すると、エンジンのリングギヤ16と噛合する。モータ11の回転力は、遊星歯車機構12及びオーバーランニングクラッチ13を介してピニオンギヤ14に伝わり、アイドルギヤ15からリングギヤ16へと伝達され、エンジンが始動される。
モータ11は、円筒形状のモータハウジング21内にアーマチュア22を回動自在に配置した構成となっている。モータハウジング21はモータ11のヨークを兼ねており、鉄等の磁性体金属によって形成されている。モータハウジング21の右端部には、金属製のエンドカバー23が取り付けられる。一方、モータハウジング21の左端部は、ケース部5のギヤカバー24に取り付けられる。エンドカバー23はセットボルト25によってギヤカバー24に固定され、モータハウジング21はエンドカバー23とギヤカバー24との間に固定される。
モータハウジング21の内周面には、周方向に複数個の永久磁石26が固定されており、永久磁石26の内側にはアーマチュア22が配置される。アーマチュア22は、モータシャフト27に固定されたアーマチュアコア28と、アーマチュアコア28に巻装されたアーマチュアコイル29とから構成されている。モータシャフト27の右端部は、エンドカバー23に取り付けられたメタル軸受31によって回動自在に支持されている。一方、モータシャフト27の左端部は、ピニオンギヤ14等が取り付けられたドライブシャフト(出力軸)32の端部に回動自在に支持されている。ピニオンシャフト32の右端部には軸受部33が凹設されており、モータシャフト27はそこに取り付けられたメタル軸受34によって回動自在に支持される。
アーマチュアコア28の一端側には、モータシャフト27に外嵌固定されたコンミテータ35が隣接配置されている。コンミテータ35の外周面には、導電材にて形成されたコンミテータ片36が複数個取り付けられており、各コンミテータ片36にはアーマチュアコイル29の端部が固定されている。モータハウジング21の左端部には、ブラシホルダ37が取り付けられている。ブラシホルダ37には、周方向に間隔をあけて、ブラシ収容部38が4個配置されている。各ブラシ収容部38にはそれぞれブラシ39が出没自在に内装されている。ブラシ39の突出先端部(内径側先端部)は、コンミテータ35の外周面に摺接している。
ブラシ39の後端側には図示しないピグテールが取り付けられており、ブラシホルダ37の導電プレート41と電気的に接続されている。導電プレート41にはスイッチ部42が設けられており、スイッチプレート43が導電プレート41に接触すると電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給される。スイッチプレート43はスイッチシャフト45に取り付けられており、マグネットスイッチ部4が通電されると、スイッチシャフト45が左方に移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触するようになっている。
ギヤ部3の遊星歯車機構12には、インターナルギヤユニット46とドライブプレートユニット47が設けられている。インターナルギヤユニット46は、ギヤカバー24の右端部に固定されており、その内周側には内歯歯車48が形成されている。インターナルギヤユニット46の中央にはメタル軸受49が内装されており、ピニオンシャフト32の右端側が回動自在に支持されている。ドライブプレートユニット47は、ピニオンシャフト32の右端部に固定されており、遊星歯車51が3個等分間隔で取り付けられている。遊星歯車51は、ベースプレート52に固定された支持ピン53に、メタル軸受54を介して回動自在に支持されている。遊星歯車51は内歯歯車48と噛合している。
モータシャフト27の左端部には、太陽歯車55が形成されている。太陽歯車55は遊星歯車51と噛合しており、遊星歯車51は、太陽歯車55と内歯歯車48との間で、自転しつつ公転する。モータ11が作動すると、モータシャフト27と共に太陽歯車55が回転し、太陽歯車55の回転に伴い、遊星歯車51が内歯歯車48と噛み合いながら太陽歯車55の周りを公転する。これにより、ピニオンシャフト32に固定されたベースプレート52が回転し、モータシャフト27の回転が減速されてピニオンシャフト32に伝達される。
オーバーランニングクラッチ13は、遊星歯車機構12によって減速された回転をピニオンギヤ14に対し一回転方向に伝達する。オーバーランニングクラッチ13は、クラッチアウタ56とクラッチインナ57との間に、ローラ58及びクラッチスプリング59を配した構成となっている。クラッチアウタ56は、ボス部56aとクラッチ部56bとからなり、ボス部56aは、ピニオンシャフト32のヘリカルスプライン部61に取り付けられている。ボス部56aの内周側には、ヘリカルスプライン部61と噛み合うスプライン部62が形成されている。これにより、クラッチアウタ56は、ピニオンシャフト32上をヘリカルスプライン部61に沿って軸方向に移動可能となっている。
ピニオンシャフト32にはストッパ63が取り付けられている。ストッパ63は、ピニオンシャフト32に装着されたサークリップ64によって軸方向の移動が規制されている。ストッパ63には、ギヤリターンスプリング65の一端側が取り付けられている。ギヤリターンスプリング65の他端側は、ボス部56aの内端壁66に当接している。クラッチアウタ56は、このギヤリターンスプリング65によって右方向に付勢されており、通常時(非通電時)には、クラッチアウタ56はギヤカバー24に固定されたクラッチストッパ67に当接した位置で保持される。
クラッチアウタ56のクラッチ部56b内周には、ピニオンギヤ14と一体に形成されたクラッチインナ57が配置されている。クラッチアウタ56とクラッチインナ57の間には、ローラ58及びクラッチスプリング59が複数組配置されている。また、クラッチ部56bの外周にはクラッチカバー68が外装されており、クラッチ部56bの左端面とクラッチカバー68との間には、クラッチワッシャ69が取り付けられている。このクラッチワッシャ69によって、ローラ58及びクラッチスプリング59は、クラッチ部56bの内周側に、軸方向の移動を規制された状態で収容される。
クラッチ部56bの内周壁はカム面となっており、楔状斜面部と曲面部が形成されている。ローラ58は、通常、クラッチスプリング59によって曲面部側に押されている。クラッチアウタ56が回転し、クラッチスプリング59の付勢力に抗して、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ57の外周面との間に挟持されると、クラッチインナ57はローラ58を介してクラッチアウタ56と一体に回転する。これにより、モータ11が作動しピニオンシャフト32が回転すると、その回転はクラッチアウタ56からローラ58を介してクラッチインナ57に伝達され、ピニオンギヤ14が回転する。
これに対し、エンジンが始動し、クラッチインナ57がクラッチアウタ56よりも早く回転すると、ローラ58は曲面部側に移動し、クラッチインナ57はクラッチアウタ56に対し空転状態となる。すなわち、クラッチインナ57がオーバーラン状態となると、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ外周面との間には挟持されず、クラッチインナ57の回転はクラッチアウタ56には伝達されない。従って、エンジン始動後、エンジン側からより高い回転数でクラッチインナ57が回されても、その回転はオーバーランニングクラッチ13にて遮断され、モータ11側には伝達されない。
ピニオンギヤ14は冷間鍛造によって形成された鋼製部材であり、アイドルギヤ15と噛合している。ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15には、クロム鋼(例えば、SCr 420H)に浸炭処理を施したものが使用されている。ピニオンギヤ14はクラッチインナ57と一体に成形されており、クラッチインナ57の左方には、ギヤ部71とボス部94が形成されている。ボス部94の外径はギヤ部71の歯底外径よりも小径となっており、ピニオンギヤ14を容易に冷鍛加工できるようになっている。ピニオンギヤ14は、冷鍛加工にて形成されているため、ギヤ部71の軸方向寸法の精度が高く、ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15間など部品間のガタが小さく、摩耗や破損が抑えられている。また、冷間鍛造によってギヤ部71を形成することにより、加工硬化が生じ、ギヤ部71の強度が増大し、ギヤ連結部の強度向上も図られている。
ボス部94には、鋼製のピニオンワッシャ72が外挿されている。ピニオンワッシャ72は、ボス部94に装着されたCリング73によって軸方向に抜け止め固定されている。ピニオンワッシャ72の外周部は、アイドルギヤ15の左側面に当接しており、エンジン始動後、始動電動機1が停止する際に、ピニオンギヤ14と共にアイドルギヤ15を右方に移動させ、アイドルギヤ15をリングギヤ16から離脱させる。また、ギヤ部71の右側にはフランジ部95が形成されている。
ピニオンギヤ14の内径側には、シャフト孔74とスプリング収容部75が形成されている。シャフト孔74にはピニオンギヤメタル76が取り付けられており、ピニオンギヤ14は、ピニオンギヤメタル76を介してピニオンシャフト32に回動自在に支持される。スプリング収容部75はクラッチインナ57の内周側に形成されており、そこには、ストッパ63やギヤリターンスプリング65が収容される。
マグネットスイッチ部4は、遊星歯車機構12の左方にモータ11や遊星歯車機構12と同心状に配置されている。マグネットスイッチ部4は、ギヤカバー24に固定された鋼製の固定部77と、固定鉄心82に沿って左右方向に移動自在に配置された可動部78とからなる。固定部77には、ギヤカバー24に固定されたケース79と、ケース79内に収容されたコイル81及びケース79の内周側に取り付けられた固定鉄心82が設けられている。可動部78には、スイッチシャフト45が取り付けられた可動鉄心83が設けられ、可動鉄心83の内周側にはギヤプランジャ84が取り付けられている。可動鉄心83の外周側(図中下端側)には、スイッチリターンスプリング90が取り付けられている。スイッチリターンスプリング90の他端側はギヤカバー24に当接しており、可動鉄心83は右方に付勢されている。
可動鉄心83の内周にはさらに、ブラケットプレート85が固定されている。ブラケットプレート85には、プランジャスプリング86の一端がカシメ固定されている。プランジャスプリング86の他端側は、イグニッションキースイッチがOFFのとき(図1の状態のとき)は、ギヤプランジャ84に当接しており、ギヤプランジャ84はプランジャスプリング86によって左方に付勢されている。ギヤプランジャ84はピニオンシャフト32に軸方向に移動可能取り付けられており、可動鉄心83の内周面との間には摺動鉄心87が介設されている。
ケース部5はアルミダイカスト製のギヤカバー24を備えており、ギヤカバー24には、メタル軸受88を介してピニオンシャフト32の左端側が回動自在に支持されている。ギヤカバー24にはまた、アイドルギヤ15を支持するアイドルシャフト89が取り付けられている。アイドルシャフト89の左端側は、図示しないアイドルシャフトストッパにて抜け止めされている。ギヤカバー24内には、前述のように、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のクラッチストッパ67やケース79等が固定され、右端面側には、モータハウジング21やエンドカバー23がセットボルト25によって固定されている。
アイドル部6には、アイドルギヤ15が配置されている。ギヤカバー24にはアイドルギヤ取付部100が設けられており、そこにアイドルギヤ15がアイドルシャフト89に軸支された状態で配置される。アイドルギヤ15には、ギヤ部92とボス部93が設けられており、ギヤ部92はピニオンギヤ14のギヤ部71と噛合している。ボス部93には、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のカラー96が外装されている。カラー96は、アイドルギヤ15の端面とピニオンギヤ14のフランジ部95との間に介設されている。カラー96と、フランジ部95及びアイドルギヤ15との間には、摺動性向上のため潤滑剤としてグリスが塗布される。カラー96の右端部には、ボス部93に取り付けられたCリング97が当接している。カラー96は、このCリング97によって軸方向に抜け止め固定されている。
ここで、当該始動電動機1に使用されているCリング97は、前述のCリング73も含め、内外径が偏芯した特殊仕様となっている。前述のように、始動電動機では、図5のような内外径が同心のCリングを使用すると、遠心力の作用により、エンジン始動時にCリングが変形して抜け出てしまうおそれがある。これに対し、当該始動電動機1では、内外径を偏芯させ開口対向部(基部)側の板幅を拡大したCリング73,97を採用することにより、遠心力によるCリングの変形を抑え、エンジン始動時におけるCリング73,97の脱落を防止している。
図2は、始動電動機1で使用されているCリングの平面図であり、(a)はCリング73、(b)はCリング97の構成をそれぞれ示している。Cリング73,97も、従来のCリングと同様、鋼製の軸用C形止め輪であり、ここでは、板厚t=1.2mmとなっている。Cリング73は、内径D1が15.7mm、外径D2が20.3mmとなっており、内径D1の中心O1と外径D2の中心O2が0.7mmずれている。一方、Cリング97は、内径D1が20.7mm、外径D2が25.3mmとなっており、ここでも内径D1の中心O1と外径D2の中心O2は0.7mmずれている。
なお、Cリング73がCリング97よりも小径となっているのは、Cリング73が取り付けられるピニオンギヤ14が、歯車比の関係から、アイドルギヤ15よりも高回転となるためである。つまり、より高回転となるCリング73の外径を小さくすることにより、そこに作用する遠心力を小さく抑え、遠心力による変形・脱落の可能性をできる限り小さくしている。
図2に示すように、このようなCリング73,97では、O1,O2が偏芯配置されているため、Cリングの板幅(径方向の部材寸法)が、開口部73a,97a側よりも、開口対向部73b,97b側の方が大きくなっている。すなわち、開口部73a,97a近傍の板幅b1が1.6mmであるのに対し、開口対向部73b,97bの板幅b2は3.0mmとなっており、b1<b2となっている。このため、Cリング73,97では、リングの開き方向の剛性が高くなり、開口部73a,97aが開きにくくなる。従って、アイドルギヤ15やピニオンギヤ14が高回転となり、Cリング73,97に掛かる遠心力が大きくなっても、Cリング73,97が大きく変形せず、ボス部94,93からのCリングの脱落を防止することが可能となる。
図3は、エンジン回転数とCリング73,97の変形量との関係をCAE(Computer Aided Engineering)解析にて求めた結果を示すグラフであり、(a)はCリング73、(b)はCリング97の場合をそれぞれ示している。図3の解析は、開口対向部73b,97bの内周1mm分を拘束した場合における、開口部73a,97aの遠心力による開き量を示している。始動電動機1では、Cリング73,97が取り付けられる溝の深さが最小0.5mm、リング装着時の締め代が最小0.15mmであることから、リング変形量0.65mmをリング脱落閾値とした。
図3から分かるように、従来のCリングでは、ピニオンギヤ側では2500rpm、アイドルギヤ側では5000rpm程度で、閾値の0.65mmを超えている。これに対し、本発明によるCリング73,97では、閾値の0.65mmを超えるのは、ピニオンギヤ側で7500rpm程度、アイドルギヤ側では8000rpm程度となっており、脱落限界回転数が大幅に高くなる。発明者らの実機による実験でも、従来のCリングでは、エンジン始動時の最大エンジン回転数である4800rpmにてリングが脱落する場合があったが、偏芯仕様の当該Cリング73,97では、脱落は全く生じなかった。
このように、本発明によるCリング73,97では、内外径を偏芯させ、開口対向部側の板幅を開口部側よりも増加させることにより、遠心力によるCリングの変形を抑えることができる。従って、エンジン始動時におけるCリング73,97の脱落を防止することができ、製品信頼性の向上が図られる。また、単純に板幅を増加させた場合に比して、Cリングの重量増を最小限に抑えることができるため、遠心力の増大を避けることができると共に、製品重量の増大を招来することなく製品品質を向上させることが可能となる。
アイドルギヤ15は、アイドルシャフト89にメタル軸受91を介して回動自在に支持されている。アイドルシャフト89は、ギヤカバー24に設けられた軸受部98,99に軸支されている。軸受部98,99にはそれぞれ軸孔101,軸穴102が形成されており、アイドルシャフト89は、アイドルギヤ15を軸支した状態で軸孔101,軸穴102間に取り付けられる。アイドルシャフト89は、軸孔101側からギヤカバー24に挿入され、軸穴102に挿入される。アイドルシャフト89を軸穴102の奥部まで挿入した後、図1に示すように、固定ネジ103にて固定する。これにより、アイドルシャフト89は、ギヤカバー24に回り止めかつ抜け止めされた状態で固定される。アイドルシャフト89をネジ止めした後、アイドルシャフト89の軸受部98側の端部には、ゴム製の防塵キャップ104が取り付けられる。
次に、このような始動電動機1を用いたエンジン始動動作について説明する。まず、自動車のイグニッションキースイッチがOFFされているときは、図1のように、ギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56はクラッチストッパ67に当接した状態にある。このとき、スイッチプレート43は導電プレート41から離れており、モータ11への給電は行われない。また、アイドルギヤ15は、右方の離脱位置にあり、リングギヤ16とは噛み合っていない状態にある。これに対し、イグニッションキースイッチをONすると、アイドルギヤ15が左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。
すなわち、イグニッションキースイッチをONすると、まず、コイル81に電流が流れ、マグネットスイッチ部4に吸引力が発生する。コイル81が励磁されると、ケース79及び固定鉄心82を通る磁路が形成され、可動鉄心83が左方に吸引される。可動鉄心83がスイッチリターンスプリング90の付勢力に抗して左方に移動すると、スイッチシャフト45も左方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触して接点が閉じる。これにより、電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給されてモータ11が起動しアーマチュア22が回転する。また、ブラケットプレート85も左方へ移動し、それに伴って、プランジャスプリング86も押し縮められる。
アーマチュア22が回転すると、遊星歯車機構12を介してピニオンシャフト32が回転する。ピニオンシャフト32の回転に伴い、ヘリカルスプライン部61に取り付けられたクラッチアウタ56もまた回転する。ヘリカルスプライン部61は、ピニオンシャフト32の回転方向を考慮してねじり方向が設定されており、クラッチアウタ56の回転数が増大すると、その慣性マスによって、クラッチアウタ56がヘリカルスプライン部61に沿って左方に移動する(静止位置→作動位置)。クラッチアウタ56が左方へ飛び出すと、ピニオンギヤ14もクラッチアウタ56と共に左方に移動する。このとき、ギヤリターンスプリング65もクラッチアウタ56に押されて縮められる。
クラッチアウタ56が左方へ移動すると、アイドルギヤ15もまたピニオンフランジ部95に押されて左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。アイドルギヤ15がリングギヤ16と噛み合うと、モータ11の回転がリングギヤ16に伝達され、リングギヤ16が回転する。リングギヤ16はエンジンのクランク軸に接続されており、リングギヤ16の回転に伴ってクランク軸が回転され、エンジンが始動される。エンジンが始動すると、リングギヤ16からアイドルギヤ15を介してピニオンギヤ14が高回転で回転されるが、オーバーランニングクラッチ13の作用によって、その回転はモータ11側には伝達されない。
また、クラッチアウタ56が左方に移動すると、押し縮められていたプランジャスプリング86の付勢力によってギヤプランジャ84が左方に移動し、ギヤプランジャ84はクラッチアウタ56の右端面に当接する。このとき、プランジャスプリング86は自然長状態となり、クラッチアウタ56に当接した状態のギヤプランジャ84とプランジャスプリング86との間には、若干の隙間が生じる。
ここで、エンジンが始動するとピニオンギヤ14は高回転で回転され、オーバーランニングクラッチ13は空転方向に回転される。オーバーランニングクラッチ13が空転方向に回されるとクラッチ内に空転トルクが生じ、クラッチアウタ56には切れトルクと呼ばれる回転力が働く。この回転力により、クラッチアウタ56にはヘリカルスプライン部61を介して右方へのスラスト力が生じ、クラッチアウタ56が右方へ移動しアイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱するおそれがある。このため、始動電動機1では、ギヤプランジャ84によってクラッチアウタ56を作動位置にて保持し、アイドルギヤ15の右方への移動を規制してアイドルギヤ15の離脱を防止している。また、エンジン回転数が上昇し、ピニオンギヤ14やアイドルギヤ15が高回転で回転しても、前述のように、Cリング73,97の開き剛性が高められているため、ボス部94,93からCリング73,97が脱落することもない。
一方、エンジンが始動しイグニッションキースイッチがOFFされると、マグネットスイッチ部4への通電も停止され、その吸引力も消滅する。すると、スイッチリターンスプリング90の付勢力によってブラケットプレート85が右方に押され、それまで固定鉄心82による吸引力にて左方に保持されていた可動鉄心83が右方に移動する。可動鉄心83が右方に移動すると、スイッチシャフト45も右方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41から離れ接点が開く。これにより、モータ11に対する給電が遮断され、ピニオンシャフト32の回転が停止し、クラッチアウタ56の回転も停止する。
クラッチアウタ56の回転が停まると、その慣性マスによる軸方向への移動力も消滅する。このため、押し縮められていたギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56は、ヘリカルスプライン部61に沿って作動位置から静止位置へと右方へ移動する。このとき、ギヤプランジャ84もクラッチアウタ56に押されて図1の状態に戻る。なお、ギヤリターンスプリング65の付勢力は、この時点におけるプランジャスプリング86の付勢力よりも大きくなるように設定されている。
クラッチアウタ56が右方に移動すると、ピニオンギヤ14もまた右方に移動する。ピニオンギヤ14が右方に移動すると、ピニオンワッシャ72がアイドルギヤ15の左端面に当接する。これにより、アイドルギヤ15はピニオンワッシャ72によって右方に移動し、アイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱し、図1の状態となる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述のCリング73,97の各部寸法はあくまでも一例であり、本発明が前記数値に限定されないことは言うまでもない。また、前述の実施例では、遊星歯車機構12を介してモータ11によって回転されるピニオンシャフト32にオーバーランニングクラッチ13を取り付ける形態の始動電動機を示したが、モータシャフト27の先端部にオーバーランニングクラッチを装着した形態の始動電動機や、レバー等によってアイドルギヤを移動させる形態の始動電動機にも本発明は適用可能である。
本発明の一実施例である始動電動機の構成を示す断面図である。 図1の始動電動機で使用されているCリングの平面図であり、(a)はピニオンギヤ側のCリング、(b)はアイドルギヤ側のCリングの構成をそれぞれ示している。 エンジン回転数とCリングの変形量との関係をCAE解析にて求めた結果を示すグラフであり、(a)はピニオンギヤ側のCリング、(b)はアイドルギヤ側のCリングの場合をそれぞれ示している。 従来の始動電動機の構成を示す説明図である。 図4の始動電動機で使用されているCリングの平面図である。
符号の説明
1 始動電動機
2 モータ部
3 ギヤ部
4 マグネットスイッチ部
5 ケース部
6 アイドル部
11 モータ
12 遊星歯車機構
13 オーバーランニングクラッチ
14 ピニオンギヤ
15 アイドルギヤ
16 リングギヤ
21 モータハウジング
22 アーマチュア
23 エンドカバー
24 ギヤカバー
25 セットボルト
26 永久磁石
27 モータシャフト
28 アーマチュアコア
29 アーマチュアコイル
31 メタル軸受
32 ピニオンシャフト
33 軸受部
34 メタル軸受
35 コンミテータ
36 コンミテータ片
37 ブラシホルダ
38 ブラシ収容部
39 ブラシ
41 導電プレート
42 スイッチ部
43 スイッチプレート
44 電源ターミナル
45 スイッチシャフト
46 インターナルギヤユニット
47 ドライブプレートユニット
48 内歯歯車
49 メタル軸受
51 遊星歯車
52 ベースプレート
53 支持ピン
54 メタル軸受
55 太陽歯車
56 クラッチアウタ
56a ボス部
56b クラッチ部
57 クラッチインナ
58 ローラ
59 クラッチスプリング
61 ヘリカルスプライン部
62 スプライン部
63 ストッパ
64 サークリップ
65 ギヤリターンスプリング
66 内端壁
67 クラッチストッパ
68 クラッチカバー
69 クラッチワッシャ
71 ギヤ部
72 ピニオンワッシャ
73 Cリング
73a 開口部
73b 開口対向部
74 シャフト孔
75 スプリング収容部
76 ピニオンギヤメタル
77 固定部
78 可動部
79 ケース
81 コイル
82 固定鉄心
83 可動鉄心
84 ギヤプランジャ
85 ブラケットプレート
86 プランジャスプリング
87 摺動鉄心
88 メタル軸受
89 アイドルシャフト
90 スイッチリターンスプリング
91 メタル軸受
92 ギヤ部
93 ボス部
94 ボス部
95 フランジ部
96 カラー
97 Cリング
97a 開口部
97b 開口対向部
98 軸受部
100 アイドルギヤ取付部
101 軸孔
102 軸穴
103 固定ネジ
104 防塵キャップ
201 始動電動機
202 モータ部
203 ギヤ部
204 マグネットスイッチ部
205 ケース部
206 アイドル部
211 モータ
212 遊星歯車機構
213 オーバーランニングクラッチ
214 ピニオンギヤ
215 アイドルギヤ
216 アイドルシャフト
217 リングギヤ
218 ボス部
219 ピニオンワッシャ
221 Cリング
222 ギヤ部
223 フランジ部
224 カラー
225 ボス部
226 Cリング
227 ヘリカルスプライン部
D1 Cリング内径
D2 Cリング外径
O1 内径中心
O2 外径中心
b1 Cリング板幅
b2 Cリング板幅

Claims (3)

  1. 電動機によって回転駆動されるピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合すると共に、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤとを有してなる始動電動機にて使用され、前記ピニオンギヤ及び前記アイドルギヤに取り付けられる軸用止め輪であって、
    前記軸用止め輪は、内径の中心と外径の中心が偏芯配置されたC形に形成され、開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方が大きく形成されてなることを特徴とする始動電動機用の軸用止め輪。
  2. 電動機によって回転駆動されるピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤと噛合すると共に、軸方向に移動することによりエンジンのリングギヤと噛合するアイドルギヤと、
    前記ピニオンギヤ及び前記アイドルギヤに取り付けられ、内径の中心と外径の中心が偏芯配置されたC形に形成されると共に、開口部側の板幅よりも開口対向部側の板幅の方が大きく形成されてなる軸用止め輪とを有することを特徴とする始動電動機。
  3. 請求項2記載の始動電動機において、前記ピニオンギヤに取り付けられる前記軸用止め輪の方が、前記アイドルギヤに取り付けられる前記軸用止め輪よりも外径が小さいことを特徴とする始動電動機。
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