JP2007270819A - アイドルギヤ付始動電動機 - Google Patents

アイドルギヤ付始動電動機 Download PDF

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一志 小野
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朋彦 池守
Shigeyuki Maruzumi
茂之 円角
Chihiro Horikoshi
千博 堀越
Shinya Saito
信哉 齋藤
Narihiro Kanbe
成広 神戸
Hiroshi Ooka
博 大岡
Mitsuhiro Kogure
光裕 小暮
Kimio Morozumi
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Abstract

【課題】リングギヤとの噛合時にアイドルギヤに付加される軸方向の押圧力を緩和し、始動電動機の耐久性向上を図る。
【解決手段】アイドルギヤ付の始動電動機にて、アイドルギヤ15とピニオンギヤ14との間に緩衝機構7を介在させる。緩衝機構7は、皿ばね97と、アイドルワッシャ98、スリッププレート99及びCリング100とを備える。スリッププレート99は、アイドルギヤ15に対し相対的に移動可能に配置され、外周部はピニオンギヤ14のフランジ部95に接触している。アイドルギヤ15とリングギヤ16がスムーズに噛合せずアイドルギヤ15に軸方向の力が加わると、スリッププレート99は、ピニオンギヤ14に押されて軸方向に移動しアイドルワッシャ98を介して皿ばね97を押圧する。皿ばね97が撓むと、その弾性力によって、アイドルギヤ15に加わる軸方向の力が吸収される。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等のエンジンに取り付けられる始動電動機に関し、特に、電動機によって回転駆動され軸方向に移動可能なアイドルギヤを備えた始動電動機に関する。
自動車や自動二輪車、大型発電機等に使用されるエンジンでは、エンジンに取り付けられた始動電動機(スタータモータ)によって始動動作が行われるのが一般的である。このような始動電動機としては、特許文献1〜4のように、軸方向に移動可能なアイドルギヤが備えたものが知られている。このアイドルギヤは、エンジンのリングギヤと噛合・離脱可能に配置されており、エンジン始動時に両ギヤが噛合し、エンジン始動後にそれらの噛合が解除されるようになっている。アイドルギヤはまた、始動電動機によって回転駆動されるピニオンと噛合しており、ピニオンはオーバーランニングクラッチを介してモータの回転軸に接続されている。
図10は、このような従来の始動電動機の構成を示す説明図である。始動電動機201は、大別すると、モータ部202、ギヤ部203、マグネットスイッチ部204、ケース部205及びアイドル部206とから構成されている。モータ部202には駆動源であるモータ211が配設され、ギヤ部203には減速装置である遊星歯車機構212やオーバーランニングクラッチ213、ピニオンギヤ214などが配設されている。アイドル部206には、ピニオンギヤ214と噛合するアイドルギヤ215が配設されている。アイドルギヤ215は、軸方向(図中左右方向)に移動可能に取り付けられており、図中左方向に移動するとエンジンのリングギヤ216と噛合する。アイドルギヤ215とピニオンギヤ214との間には、合成樹脂製のスリッププレート217が介設されている。
モータ211が回転すると、その回転は、遊星歯車機構212及びオーバーランニングクラッチ213を介してピニオンギヤ214に伝わる。その際、ピニオンギヤ214は、ヘリカルスプライン部218の作用により図中左方に移動し、アイドルギヤ215は、ピニオンギヤ214と共に、回転しつつ左方に移動する。これにより、アイドルギヤ215がリングギヤ216と噛合し、モータ211の回転力がアイドルギヤ215を介してリングギヤ216へと伝達され、エンジンが始動される。
特開平4-303175号公報 特開平11-37021号公報 特開2002-180937号公報 特願2004-305020号
しかしながら、このような始動電動機では、アイドルギヤ215がリングギヤ216にスムーズに噛み合わない場合、次のような問題が生じるおそれがある。図11は、始動電動機201におけるアイドルギヤ215の動作を示す説明図であり、(a)は静止時、(b)はアイドルギヤ215が移動したがリングギヤ216に噛み合わず両ギヤが当接した状態、(c)はアイドルギヤ215がリングギヤ216に飛び込み噛合した状態をそれぞれ示している。
図11に示すように、アイドルギヤ215が軸方向に移動したとき、アイドルギヤ215とリングギヤ216のギヤ歯がタイミング良く噛み合わないと、(b)のように、両ギヤの側面同士が当接した状態となる。ところが、この状態でも、図10の始動電動機では、ピニオンギヤ214は、慣性により、軸方向に動き続けようとする。このとき、アイドルギヤ215の軸方向への動きは、リングギヤ216と当接により規制されており、その状態でピニオンギヤ214が軸方向に移動すると、アイドルギヤ215とピニオンギヤ214との間に介設されたスリッププレート217(図11(b)のP部)には過大なスラスト荷重が加わる。このため、両ギヤがスムーズに噛合しないと、このスラスト荷重によって、スリッププレート217が変形してしまうおそれがある。
また、高硬度のピニオンギヤ214やアイドルギヤ215と接するスリッププレート217は、音や摺動性を考慮して材質が選定されている。このため、従来の始動電動機では、前述のような大きなスラスト荷重に耐える必要性から、材料の選定範囲が限られてしまい、高コストの材料を使用せざるを得ず、コストアップの一因となるという問題もあった。
さらに、アイドルギヤ215がリングギヤ216にスムーズに噛合しないと、リングギヤ216との当接によりアイドルギヤ215が傾き、オーバーランニングクラッチ213に偏荷重が加わりクラッチが傾いてしまうおそれがある。オーバーランニングクラッチ213が傾くと、クラッチローラにダメージが生じたり、ヘリカルスプライン部218に偏荷重が加わり、ヘリカルスプライン部218が損傷したりするおそれが想定される。
本発明の目的は、アイドルギヤが軸方向に移動してリングギヤに噛合するタイプの始動電動機において、リングギヤとの噛合時にアイドルギヤに付加される軸方向の押圧力を緩和し、始動電動機の耐久性向上を図ることにある。
本発明のアイドルギヤ付始動電動機は、電動機によって回転される出力軸と、前記出力軸に形成されたスプライン部に取り付けられ、前記スプライン部に沿って軸方向に移動可能なオーバーランニングクラッチと、前記オーバーランニングクラッチを介して前記出力軸に接続され、前記出力軸の回転に伴って一方向に回転駆動されると共に、前記オーバーランニングクラッチと共に軸方向に移動するピニオンギヤと、前記出力軸と平行に配設されたアイドルシャフトと、前記アイドルシャフトに回転自在かつ軸方向に移動可能に支持され、軸方向の移動によってエンジンのリングギヤに噛合・離脱するアイドルギヤと、前記リングギヤとの噛合時に前記アイドルギヤに付加される軸方向の押圧力を緩和する緩衝機構とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、アイドルギヤ付始動電動機に、リングギヤとの噛合時にアイドルギヤに付加される軸方向の押圧力を緩和する緩衝機構を設けたので、例えば、ギヤがスムーズに噛合せずアイドルギヤに軸方向の力が加わっても、その力は緩衝機構のダンパ作用によって吸収される。これにより、両ギヤ当接時に加わる荷重が緩和され、始動電動機の耐久性向上が図られる。
前記アイドルギヤ付始動電動機において、前記緩衝機構を前記アイドルギヤに対し軸方向に沿って相対的に移動可能に配置し、前記アイドルギヤに付加される軸方向の前記押圧力により前記アイドルギヤに対し軸方向に相対的に移動するスリッププレートと、前記スリッププレートと前記アイドルギヤとの間に介設され、前記スリッププレートの前記アイドルギヤに対する軸方向への相対的な移動に伴い軸方向に弾性的に変形する弾性部材とを設けても良い。
また、前記スリッププレートを前記アイドルギヤに対する軸方向への相対的な移動が一定範囲内に規制された状態で前記アイドルギヤと同軸状に配置すると共に、前記ピニオンギヤと接触する接触部を設け、前記ピニオンギヤの軸方向への移動に伴って前記アイドルギヤと共に軸方向に移動するようにしても良い。さらに、前記アイドルギヤに、軸方向に沿って突設され前記アイドルシャフトに外挿される円筒状のボス部を設け、前記スリッププレートに、前記ボス部の外周に装着される装着部と、前記装着部の外周側に形成され前記接触部を備える円板部と、前記装着部の前記アイドルギヤ配置側の端面中央部に軸方向に沿って凹設され、前記ボス部に取り付けられた移動規制部材が軸方向に沿って一定範囲内で移動可能に収容される凹部とを設けても良い。
また、前記アイドルギヤの前記スリッププレート配置側の端面中央部に、軸方向に沿って凹設され、内部に前記弾性部材が収容される凹部を設けても良い。さらに、前記弾性部材と前記スリッププレートの間にスペーサ部材を介在させても良い。加えて、前記弾性部材を、軸方向に付勢された状態で前記アイドルギヤと前記スリッププレートとの間に装着しても良く、これにより、緩衝機構にイニシャルの押圧力が加わり、アイドルギヤと緩衝機構が一体的に回転し、両者間の周速差がなくなる。
前記アイドルギヤ付始動電動機において、前記弾性部材として皿ばねを用いても良く、ゴムや合成樹脂などを使用しても良い。
一方、前記緩衝機構として、前記ピニオンギヤと前記アイドルギヤとの間に緩衝板を介設しても良い。この場合、前記緩衝板を、前記アイドルギヤの軸方向端面に当接する第1金属板と、前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部の軸方向端面に当接する第2金属板と、前記第1金属板と前記第2金属板との間に介設される弾性部材とを有する構成しても良い。また、前記緩衝板を、前記アイドルギヤの軸方向端面に当接する金属板と、前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部及び前記金属板と当接する弾性部材とを有する構成としても良い。
また、前記緩衝機構として、前記ピニオンギヤと前記アイドルギヤとの間に板ばねを介設しても良い。この場合、前記板ばねを、前記アイドルギヤ側に固定された固定端と、前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部と当接する自由端とを有する構成としても良い。
さらに、前記アイドルギヤを、前記アイドルシャフトに取り付けられ前記ピニオンギヤに当接する部位を備えた軸部と、前記軸部外周に取り付けられ前記ピニオンギヤと噛合するギヤ部とを備えた構成とし、前記緩衝機構として、前記軸部と前記ギヤ部との間に弾性部材を介設しても良い。この場合、前記軸部に前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部と当接する円板部を設け、前記弾性部材を、一端側が前記円板部の軸方向端面に、他端側が前記ギヤ部の軸方向端面にそれぞれ当接した皿ばねとしても良い。
本発明のアイドルギヤ付始動電動機によれば、アイドルシャフトに回転自在かつ軸方向に移動可能に支持され、軸方向の移動によってエンジンのリングギヤに噛合・離脱するアイドルギヤを備えた始動電動機に、リングギヤとの噛合時にアイドルギヤに付加される軸方向の押圧力を緩和する緩衝機構を設けたので、アイドルギヤとリングギヤがスムーズに噛合せずアイドルギヤに軸方向の力が加わっても、その力を緩衝機構のダンパ作用によって吸収することが可能となる。このため、両ギヤ当接時に始動電動機内に生じる荷重が緩和され、始動電動機の耐久性向上が図られる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1である始動電動機の構成を示す断面図である。図1の始動電動機1は、自動車用エンジンの始動に使用され、停止しているエンジンに対して、燃料の吸入、微粒化、圧縮、点火に必要な回転を与える。
始動電動機1は、大別すると、モータ部2、ギヤ部3、マグネットスイッチ部4、ケース部5及びアイドル部6とから構成されている。モータ部2には駆動源であるモータ(電動機)11が配設され、ギヤ部3には減速装置である遊星歯車機構12やオーバーランニングクラッチ13、ピニオンギヤ14などが配設されている。アイドル部6には、ピニオンギヤ14と噛合するアイドルギヤ15が配設されている。アイドルギヤ15は、軸方向(図中左右方向)に移動可能に取り付けられており、図中左方向(以下、左右方向は図1を基準とし「図中」の記載は省略する)に移動すると、エンジンのリングギヤ16と噛合する。モータ11の回転力は、遊星歯車機構12及びオーバーランニングクラッチ13を介してピニオンギヤ14に伝わり、アイドルギヤ15からリングギヤ16へと伝達され、エンジンが始動される。
モータ11は、円筒形状のモータハウジング21内にアーマチュア22を回動自在に配置した構成となっている。モータハウジング21はモータ11のヨークを兼ねており、鉄等の磁性体金属によって形成されている。モータハウジング21の右端部には、金属製のエンドカバー23が取り付けられる。一方、モータハウジング21の左端部は、ケース部5のギヤカバー24に取り付けられる。エンドカバー23はセットボルト25によってギヤカバー24に固定され、モータハウジング21はエンドカバー23とギヤカバー24との間に固定される。
モータハウジング21の内周面には、周方向に複数個の永久磁石26が固定されており、永久磁石26の内側にはアーマチュア22が配設される。アーマチュア22は、モータシャフト27に固定されたアーマチュアコア28と、アーマチュアコア28に巻装されたアーマチュアコイル29とから構成されている。モータシャフト27の右端部は、エンドカバー23に取り付けられたメタル軸受31によって回動自在に支持されている。一方、モータシャフト27の左端部は、ピニオンギヤ14等が取り付けられたドライブシャフト(出力軸)32の端部に回動自在に支持されている。ピニオンシャフト32の右端部には軸受部33が凹設されており、モータシャフト27はそこに取り付けられたメタル軸受34によって回動自在に支持される。
アーマチュアコア28の一端側には、モータシャフト27に外嵌固定されたコンミテータ35が隣接配置されている。コンミテータ35の外周面には、導電材にて形成されたコンミテータ片36が複数個取り付けられており、各コンミテータ片36にはアーマチュアコイル29の端部が固定されている。モータハウジング21の左端部には、ブラシホルダ37が取り付けられている。ブラシホルダ37には、周方向に間隔をあけて、ブラシ収容部38が4個配置されている。各ブラシ収容部38にはそれぞれブラシ39が出没自在に内装されている。ブラシ39の突出先端部(内径側先端部)は、コンミテータ35の外周面に摺接している。
ブラシ39の後端側には図示しないピグテールが取り付けられており、ブラシホルダ37の導電プレート41と電気的に接続されている。導電プレート41にはスイッチ部42が設けられており、スイッチプレート43が導電プレート41に接触すると電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給される。スイッチプレート43はスイッチシャフト45に取り付けられており、マグネットスイッチ部4が通電されると、スイッチシャフト45が左方に移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触するようになっている。
ギヤ部3の遊星歯車機構12には、インターナルギヤユニット46とドライブプレートユニット47が設けられている。インターナルギヤユニット46は、ギヤカバー24の右端部に固定されており、その内周側には内歯歯車48が形成されている。インターナルギヤユニット46の中央にはメタル軸受49が内装されており、ピニオンシャフト32の右端側が回動自在に支持されている。ドライブプレートユニット47は、ピニオンシャフト32の右端部に固定されており、遊星歯車51が3個等分間隔で取り付けられている。遊星歯車51は、ベースプレート52に固定された支持ピン53に、メタル軸受54を介して回動自在に支持されている。遊星歯車51は内歯歯車48と噛合している。
モータシャフト27の左端部には、太陽歯車55が形成されている。太陽歯車55は遊星歯車51と噛合しており、遊星歯車51は、太陽歯車55と内歯歯車48との間で、自転しつつ公転する。モータ11が作動すると、モータシャフト27と共に太陽歯車55が回転し、太陽歯車55の回転に伴い、遊星歯車51が内歯歯車48と噛み合いながら太陽歯車55の周りを公転する。これにより、ピニオンシャフト32に固定されたベースプレート52が回転し、モータシャフト27の回転が減速されてピニオンシャフト32に伝達される。
オーバーランニングクラッチ13は、遊星歯車機構12によって減速された回転をピニオンギヤ14に対し一回転方向に伝達する。オーバーランニングクラッチ13は、クラッチアウタ56とクラッチインナ57との間に、ローラ58及びクラッチスプリング59を配した構成となっている。クラッチアウタ56は、ボス部56aとクラッチ部56bとからなり、ボス部56aは、ピニオンシャフト32のヘリカルスプライン部61に取り付けられている。ボス部56aの内周側には、ヘリカルスプライン部61と噛み合うスプライン部62が形成されている。これにより、クラッチアウタ56は、ピニオンシャフト32上をヘリカルスプライン部61に沿って軸方向に移動可能となっている。
ピニオンシャフト32にはストッパ63が取り付けられている。ストッパ63は、ピニオンシャフト32に装着されたサークリップ64によって軸方向の移動が規制されている。ストッパ63には、ギヤリターンスプリング65の一端側が取り付けられている。ギヤリターンスプリング65の他端側は、ボス部56aの内端壁66に当接している。クラッチアウタ56は、このギヤリターンスプリング65によって右方向に付勢されており、通常時(非通電時)には、クラッチアウタ56はギヤカバー24に固定されたクラッチストッパ67に当接した位置で保持される。
クラッチアウタ56のクラッチ部56b内周には、ピニオンギヤ14と一体に形成されたクラッチインナ57が配設されている。クラッチアウタ56とクラッチインナ57の間には、ローラ58及びクラッチスプリング59が複数組配置されている。また、クラッチ部56bの外周にはクラッチカバー68が外装されており、クラッチ部56bの左端面とクラッチカバー68との間には、クラッチワッシャ69が取り付けられている。このクラッチワッシャ69によって、ローラ58及びクラッチスプリング59は、クラッチ部56bの内周側に、軸方向の移動を規制された状態で収容される。
クラッチ部56bの内周壁はカム面となっており、楔状斜面部と曲面部が形成されている。ローラ58は、通常、クラッチスプリング59によって曲面部側に押されている。クラッチアウタ56が回転し、クラッチスプリング59の付勢力に抗して、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ57の外周面との間に挟持されると、クラッチインナ57はローラ58を介してクラッチアウタ56と一体に回転する。これにより、モータ11が作動しピニオンシャフト32が回転すると、その回転はクラッチアウタ56からローラ58を介してクラッチインナ57に伝達され、ピニオンギヤ14が回転する。
これに対し、エンジンが始動し、クラッチインナ57がクラッチアウタ56よりも早く回転すると、ローラ58は曲面部側に移動し、クラッチインナ57はクラッチアウタ56に対し空転状態となる。すなわち、クラッチインナ57がオーバーラン状態となると、ローラ58が楔状斜面部とクラッチインナ外周面との間には挟持されず、クラッチインナ57の回転はクラッチアウタ56には伝達されない。従って、エンジン始動後、エンジン側からより高い回転数でクラッチインナ57が回されても、その回転はオーバーランニングクラッチ13にて遮断され、モータ11側には伝達されない。
ピニオンギヤ14は冷間鍛造によって形成された鋼製部材であり、アイドルギヤ15と噛合している。ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15には、クロム鋼(例えば、SCr 420H)に浸炭処理を施したものが使用されている。ピニオンギヤ14はクラッチインナ57と一体に成形されており、クラッチインナ57の左方には、ギヤ部71とボス部94が形成されている。ボス部94の外径はギヤ部71の歯底外径よりも小径となっており、ピニオンギヤ14を容易に冷鍛加工できるようになっている。ピニオンギヤ14は、冷鍛加工にて形成されているため、ギヤ部71の軸方向寸法の精度が高く、ピニオンギヤ14とアイドルギヤ15間など部品間のガタが小さく、摩耗や破損が抑えられている。また、冷間鍛造によってギヤ部71を形成することにより、加工硬化が生じ、ギヤ部71の強度が増大し、ギヤ連結部の強度向上も図られている。
ボス部94には、鋼製のピニオンワッシャ72が外挿されている。ピニオンワッシャ72は、ボス部94に装着されたCリング73によって軸方向に抜け止め固定されている。ピニオンワッシャ72の外周部は、アイドルギヤ15の左側面に当接しており、エンジン始動後、始動電動機1が停止する際に、ピニオンギヤ14と共にアイドルギヤ15を右方に移動させ、アイドルギヤ15をリングギヤ16から離脱させる。また、ギヤ部71の右側にはフランジ部95が形成されている。フランジ部95とギヤ部71の間には溝部96が形成されている。
ピニオンギヤ14の内径側には、シャフト孔74とスプリング収容部75が形成されている。シャフト孔74にはピニオンギヤメタル76が取り付けられており、ピニオンギヤ14は、ピニオンギヤメタル76を介してピニオンシャフト32に回動自在に支持される。スプリング収容部75はクラッチインナ57の内周側に形成されており、そこには、ストッパ63やギヤリターンスプリング65が収容される。
マグネットスイッチ部4は、遊星歯車機構12の左方にモータ11や遊星歯車機構12と同心状に配設されている。マグネットスイッチ部4は、ギヤカバー24に固定された鋼製の固定部77と、固定鉄心82に沿って左右方向に移動自在に配置された可動部78とからなる。固定部77には、ギヤカバー24に固定されたケース79と、ケース79内に収容されたコイル81及びケース79の内周側に取り付けられた固定鉄心82が設けられている。可動部78には、スイッチシャフト45が取り付けられた可動鉄心83が設けられ、可動鉄心83の内周側にはギヤプランジャ84が取り付けられている。可動鉄心83の外周側(図中下端側)には、スイッチリターンスプリング90が取り付けられている。スイッチリターンスプリング90の他端側はギヤカバー24に当接しており、可動鉄心83は右方に付勢されている。
可動鉄心83の内周にはさらに、ブラケットプレート85が固定されている。ブラケットプレート85には、プランジャスプリング86の一端がカシメ固定されている。プランジャスプリング86の他端側は、イグニッションキースイッチがOFFのとき(図1の状態のとき)は、ギヤプランジャ84に当接しており、ギヤプランジャ84はプランジャスプリング86によって左方に付勢されている。ギヤプランジャ84はピニオンシャフト32に軸方向に移動可能取り付けられており、可動鉄心83の内周面との間には摺動鉄心87が介設されている。
ケース部5はアルミダイカスト製のギヤカバー24を備えており、ギヤカバー24には、メタル軸受88を介してピニオンシャフト32の左端側が回動自在に支持されている。ギヤカバー24にはまた、アイドルギヤ15を支持するアイドルシャフト89が取り付けられている。アイドルシャフト89の左端側は、図示しないアイドルシャフトストッパにて抜け止めされている。ギヤカバー24内には、前述のように、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のクラッチストッパ67やケース79等が固定され、右端面側には、モータハウジング21やエンドカバー23がセットボルト25によって固定されている。
アイドル部6には、アイドルギヤ15が配設されている。アイドルギヤ15は、アイドルシャフト89にメタル軸受91を介して回動自在に支持されている。アイドルギヤ15には、ギヤ部92とボス部93が設けられており、ギヤ部92はピニオンギヤ14のギヤ部71と噛合している。アイドルギヤ15の右端面側には、リングギヤ16との噛合時、特に、アイドルギヤ15がリングギヤ16とタイミング良く噛み合わず当接したときにアイドルギヤ15に付加される軸方向の押圧力を緩和する緩衝機構7が設けられている。緩衝機構7は、アイドルギヤ15のボス部93に取り付けられた、皿ばね97、アイドルワッシャ98、スリッププレート99及びCリング100を備えた構成となっており、軸方向の押圧力がアイドルギヤ15に加わると、皿ばね97の弾性力によってそれを吸収するようになっている。
アイドルギヤ15のボス部93の基部には、外周が円形に形成された凹部15aが設けられている。凹部15a内には、皿ばね97が収容されている。皿ばね97の軸方向左端部は、凹部15aの底面15bに当接している。皿ばね97の軸方向右側には金属製のアイドルワッシャ(スペーサ部材)98が配されており、皿ばね97の右端部が当接している。アイドルワッシャ98の右側には、合成樹脂製(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド)のスリッププレート99が装着されている。
スリッププレート99は、アイドルギヤ15のボス部93の外周に装着されており、ボス部93に外挿される装着部99aと、装着部99aの外周側に装着部99aと一体に形成された円板部99bとから構成されている。スリッププレート99のアイドルギヤ15側の中央部には、軸方向に沿って凹部99cが凹設されている。凹部99c内には、アイドルギヤ15のボス部93に取り付けられたCリング(移動規制部材)100が収容されている。Cリング100は、静止時にはアイドルワッシャ98の右面に当接しており、アイドルワッシャ98の軸方向への移動を規制している。凹部99cの軸方向の深さは、Cリング100の厚さよりも大きくなっており、凹部99c内にはCリング100を収容した状態で間隙Gが設けられている(図3参照)。これにより、Cリング100は、凹部99c内にて、軸方向に一定範囲内で移動可能に配置され、スリッププレート99は、この間隙Gの分だけ、相対的に移動可能な状態でアイドルギヤ15に取り付けられる。
円板部99bの外周部は、ピニオンギヤ14の溝部96に収容されており、外周部右端面はフランジ部95の左端面と接触している。スリッププレート99は、このフランジ部95との接触により、軸方向右側への移動が規制される。このように、スリッププレート99は、アイドルワッシャ98によって軸方向左側への移動が、また、フランジ部95によって軸方向右側への移動が規制される。その一方で、スリッププレート99は、凹部99c内の間隙Gにより、アイドルギヤ15に対しては、軸方向に一定範囲内で相対的に移動可能となっている。
アイドルギヤ15は、ピニオンワッシャ72とフランジ部95との間に挿入される。すなわち、Cリング100とピニオンワッシャ72により皿ばね97を圧縮し、その状態でピニオンギヤ14と噛合させ、アイドルシャフト89を挿通させることにより、アイドルギヤ15が図1のような形で組み付けられる。この際、アイドルワッシャ98とCリング100には、皿ばね97の付勢力が付加される。この付勢力によって、皿ばね97、アイドルワッシャ98及びCリング100はアイドルギヤ15と一体的な状態となり、皿ばね97等はアイドルギヤ15と共に回転し、各部品には周速差による摩耗は生じない。また、Cリング100は、スリッププレート99の右側への移動がフランジ部95によって規制されることから、静止状態(モータ11が作動していない図1の状態)では、アイドルワッシャ98に当接する形で凹部99cの左端側(開口側)に配置される。
次に、このような始動電動機1を用いたエンジン始動動作について説明する。まず、自動車のイグニッションキースイッチがOFFされているときは、図1のように、ギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56はクラッチストッパ67に当接した状態にある。このとき、スイッチプレート43は導電プレート41から離れており、モータ11への給電は行われない。また、アイドルギヤ15は、右方の離脱位置にあり、リングギヤ16とは噛み合っていない状態にある。これに対し、イグニッションキースイッチをONすると、アイドルギヤ15が左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。
すなわち、イグニッションキースイッチをONすると、まず、コイル81に電流が流れ、マグネットスイッチ部4に吸引力が発生する。コイル81が励磁されると、ケース79及び固定鉄心82を通る磁路が形成され、可動鉄心83が左方に吸引される。可動鉄心83がスイッチリターンスプリング90の付勢力に抗して左方に移動すると、スイッチシャフト45も左方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41に接触して接点が閉じる。これにより、電源ターミナル44とブラシ39との間が電気的に接続され、コンミテータ35に電源が供給されてモータ11が起動しアーマチュア22が回転する。また、ブラケットプレート85も左方へ移動し、それに伴って、プランジャスプリング86も押し縮められる。
アーマチュア22が回転すると、遊星歯車機構12を介してピニオンシャフト32が回転する。ピニオンシャフト32の回転に伴い、ヘリカルスプライン部61に取り付けられたクラッチアウタ56もまた回転する。ヘリカルスプライン部61は、ピニオンシャフト32の回転方向を考慮してねじり方向が設定されており、クラッチアウタ56の回転数が増大すると、その慣性マスによって、クラッチアウタ56がヘリカルスプライン部61に沿って左方に移動する(静止位置→作動位置)。クラッチアウタ56が左方へ飛び出すと、ピニオンギヤ14もクラッチアウタ56と共に左方に移動する。このとき、ギヤリターンスプリング65もクラッチアウタ56に押されて縮められる。
クラッチアウタ56が左方へ移動すると、アイドルギヤ15もまたピニオンフランジ部95に押されて左方へ移動し、リングギヤ16に噛み合う。アイドルギヤ15がリングギヤ16と噛み合うと、モータ11の回転がリングギヤ16に伝達され、リングギヤ16が回転する。リングギヤ16はエンジンのクランク軸に接続されており、リングギヤ16の回転に伴ってクランク軸が回転され、エンジンが始動される。エンジンが始動すると、リングギヤ16からアイドルギヤ15を介してピニオンギヤ14が高回転で回転されるが、オーバーランニングクラッチ13の作用によって、その回転はモータ11側には伝達されない。
また、クラッチアウタ56が左方に移動すると、押し縮められていたプランジャスプリング86の付勢力によってギヤプランジャ84が左方に移動し、ギヤプランジャ84はクラッチアウタ56の右端面に当接する。このとき、プランジャスプリング86は自然長状態となり、クラッチアウタ56に当接した状態のギヤプランジャ84とプランジャスプリング86との間には、若干の隙間が生じる。
ここで、エンジンが始動するとピニオンギヤ14は高回転で回転され、オーバーランニングクラッチ13は空転方向に回転される。オーバーランニングクラッチ13が空転方向に回されるとクラッチ内に空転トルクが生じ、クラッチアウタ56には切れトルクと呼ばれる回転力が働く。この回転力により、クラッチアウタ56にはヘリカルスプライン部61を介して右方へのスラスト力が生じ、クラッチアウタ56が右方へ移動しアイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱するおそれがある。このため、始動電動機1では、ギヤプランジャ84によってクラッチアウタ56を作動位置にて保持し、アイドルギヤ15の右方への移動を規制してアイドルギヤ15の離脱を防止している。
一方、エンジンが始動しイグニッションキースイッチがOFFされると、マグネットスイッチ部4への通電も停止され、その吸引力も消滅する。すると、スイッチリターンスプリング90の付勢力によってブラケットプレート85が右方に押され、それまで固定鉄心82による吸引力にて左方に保持されていた可動鉄心83が右方に移動する。可動鉄心83が右方に移動すると、スイッチシャフト45も右方へ移動し、スイッチプレート43が導電プレート41から離れ接点が開く。これにより、モータ11に対する給電が遮断され、ピニオンシャフト32の回転が停止し、クラッチアウタ56の回転も停止する。
クラッチアウタ56の回転が停まると、その慣性マスによる軸方向への移動力も消滅する。このため、押し縮められていたギヤリターンスプリング65の付勢力によって、クラッチアウタ56は、ヘリカルスプライン部61に沿って作動位置から静止位置へと右方へ移動する。このとき、ギヤプランジャ84もクラッチアウタ56に押されて図1の状態に戻る。なお、ギヤリターンスプリング65の付勢力は、この時点におけるプランジャスプリング86の付勢力よりも大きくなるように設定されている。
クラッチアウタ56が右方に移動すると、ピニオンギヤ14もまた右方に移動する。ピニオンギヤ14が右方に移動すると、ピニオンワッシャ72がアイドルギヤ15の左端面に当接する。これにより、アイドルギヤ15はピニオンワッシャ72によって右方に移動し、アイドルギヤ15がリングギヤ16から離脱し、図1の状態となる。
ところで、アイドルギヤ15が左方へ移動したとき、アイドルギヤ15とリングギヤ16がタイミング良く噛み合わず、両ギヤがスムーズに噛合しない場合には、従来の始動電動機では、前述のようにスリッププレートに大きなスラスト荷重が掛かる。これに対し、本発明による始動電動機1では、アイドルギヤ15がリングギヤ16に当接すると、緩衝機構7が働き、皿ばね97が軸方向に撓んでスリッププレート99に加わる荷重を吸収する。図2は、図1の始動電動機1におけるアイドルギヤ15の動作を示す説明図であり、(a)は静止時、(b),(c)はアイドルギヤ15が移動したがリングギヤ16に噛み合わず両ギヤが当接した状態、(d)はアイドルギヤ15がリングギヤ16に飛び込み噛合した状態をそれぞれ示している。また、図3は、図2(b),(c)の状態の要部拡大図であり、(a)は図2(b)、(b)は図2(c)に対応している。
図2(a)→(b)に示すように、モータ11が回転しピニオンギヤ14が左方に移動すると、アイドルギヤ15が左方に移動するが、その際、アイドルギヤ15とリングギヤ16がスムーズに噛合しないと、図2(b)のように両ギヤ15,16が当接する。このとき、アイドルギヤ15の左方への移動が規制されているにも関わらず、ピニオンギヤ14はさらに左方に移動しようし、ピニオンギヤ14のフランジ部95によってスリッププレート99が左方に押される。すると、凹部99c内の間隙Gの範囲内にて、スリッププレート99がアイドルギヤ15に対して相対的に移動し、図2(c)及び図3(b)に示すような状態となる。
スリッププレート99がアイドルギヤ15に対し相対的に移動すると、アイドルワッシャ98によって皿ばね97が軸方向に押圧され、皿ばね97が軸方向に撓む(例えば、約0.5mm)。皿ばね97が撓むとそれに応じた弾性力が生じ、これにより、両ギヤ15,16の当接により、アイドルギヤ15に加わった軸方向の押圧力が吸収され、スリッププレート99とピニオンギヤ14の間に加わる荷重が緩和される。このとき(図2(c))、アイドルギヤ15の位置は図2(b)と変わらないが、ピニオンギヤ14は、皿ばね97の撓み量だけ左方に移動する。そして、皿ばね97が撓んでいる間に、アイドルギヤ15が回転してリングギヤ16と歯が揃い、アイドルギヤ15がリングギヤ16に飛び込み、図2(d)に示すように両ギヤ15,16が噛合する。
このように、始動電動機1では、アイドルギヤ15とリングギヤ16の間に皿ばね97を用いた緩衝機構7を配することにより、両ギヤ15,16がスムーズに噛合しない場合に生じる力をこの緩衝機構7のダンパ作用によって吸収することができる。このため、両ギヤ当接時にスリッププレート99に加わる荷重が緩和され、過大な荷重によるスリッププレート99の損傷を防止することが可能となり、始動電動機1の耐久性向上が図られる。また、リングギヤ飛び込み時の衝撃が吸収されるため、リングギヤ16の飛び込み音が低減し、商品性の向上が図られる。さらに、スリッププレート99の負荷が緩和されるため、合成樹脂材の選定範囲が広がり、低コストの材料の使用が可能となり、製品コストの低減も図られる。
加えて、皿ばね97のダンパ作用により、アイドルギヤ15やピニオンギヤ14に掛かる荷重も低減される。このため、アイドルギヤ15やフランジ部95の厚さを減らすことができ、アイドルギヤ15やフランジ部95をより肉薄構造化し、部品コストや重量の低減を図ることも可能となる。また、ギヤ歯面に掛かる荷重が低減するため、ギヤの摩耗も抑えられる。さらに、メタル軸受91に掛かる荷重も低減し、アイドルギヤ15の偏荷重低減に伴い、ピニオンギヤ14への偏荷重も低減する。
次に、本発明の実施例2である始動電動機101について説明する。図4は、実施例2の始動電動機101のアイドルギヤ周辺の構成を示す説明図である。なお、以下の実施例の始動電動機は、図1の始動電動機1とアイドルギヤ周辺の構成のみを異にしており、その他の構成は前述の始動電動機1と同様である。従って、以下の実施例では、始動電動機自体の構成については説明を省くと共に、実施例1と同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、始動電動機101では、ピニオンギヤ14のフランジ部95とアイドルギヤ15との間に、緩衝機構として緩衝板102が介設されている。緩衝板102は、2つの金属板103,104と樹脂板(弾性部材)105とからなり、樹脂板105を両金属板103,104にて挟み込んだ構成となっている。金属板103(第1金属板)はアイドルギヤ15と当接し、金属板104(第2金属板)はピニオンギヤ14のフランジ部95と当接している。金属板103,104と樹脂板105は、中央に貫通孔が形成された孔あき円板となっており、アイドルギヤ15のボス部93の外周に取り付けられ、ボス部93に装着されたCリング106によって軸方向に抜け止めされる。金属板103,104はステンレス鋼にて形成されており、樹脂板105には、ガラス繊維強化プラスチック(例えば、ガラス繊維33%含有ポリアミド)が使用される。
図5(a)は、樹脂板105の正面図、(b)はその半断面図である。図5に示すように、樹脂板105の中央にはボス装着孔107が形成されている。樹脂板105は、射出成形にて形成され、ここでは、外径約55mm、厚さ約2mmに成形されている。樹脂板105の両面には、環状に形成されたグリス溜まり108が凹設されている。グリス溜まり108は約0.5mm程度の深さに形成されており、金属板103,104との間にグリスを塗布する場合、それを効果的に保持できるようになっている。なお、グリス溜まり108は、樹脂板105の平面度を維持するための肉抜きとしても作用している。
このような始動電動機101では、アイドルギヤ15がリングギヤ16に当接すると、樹脂板105が軸方向に押圧され、アイドルギヤ15やピニオンギヤ14に加わる荷重を吸収する。すなわち、緩衝板102の作用により、両ギヤ当接時に各ギヤに加わる荷重が緩和される。このため、前述の実施例と同様に、ギヤ部や摺動部などの摩耗が低減し、始動電動機101の耐久性向上が図られる。また、荷重低減に伴い、アイドルギヤ15やフランジ部95をより肉薄化し、部品コストや重量の低減を図ることも可能となる。
なお、本実施例では、緩衝板102として、2枚の金属板103,104と樹脂板105からなる構成を示したが、フランジ部95側の金属板104は必須ではなく、緩衝板102を金属板103と樹脂板105とにより構成しても良い。その場合、フランジ部95と樹脂板105との間にグリスを塗布するが、金属板103と樹脂板105との間にはグリスを塗布しなくとも良い。また、樹脂板105の素材はポリアミドには限定されず、例えば、フッ素系樹脂なども使用可能であり、合成樹脂に代えてゴムを使用することも可能である。さらに、金属板103や樹脂板105の素材、寸法等は、始動電動機101の仕様に合わせて、それらの強度や耐摩耗性、硬度等を勘案して適宜選定することができる。
図6は、実施例3の始動電動機111のアイドルギヤ周辺の構成を示す説明図である。実施例3の始動電動機111では、緩衝機構112として、ステンレス製の板ばね113が使用されている。図7は、板ばね113の正面図である。板ばね113は、中央にボス装着孔114が形成されており、アイドルギヤ15のボス部93の外周に取り付けられ、Cリング115によって軸方向に抜け止めされる。ボス装着孔114の内周には、周り止め用の突起116が突設されており、ボス部93に軸方向に沿って形成された嵌合溝117に嵌合可能となっている。この嵌合溝117に突起116を嵌合させることにより、板ばね113はボス部93に周り止めされた状態で装着される。
板ばね113は、一端側(図中上端側)が径方向に延設された形となっており、全体的には、足ひれ状の形状となっている。板ばね113の一端側は延在部118となっており、図6に示すように、フランジ部95と当接している。すなわち、板ばね113は、ボス装着孔114側を固定端、延在部118側を自由端とした片持ち状の板ばねとなっている。このような始動電動機111では、アイドルギヤ15がリングギヤ16に当接すると、延在部118が軸方向に押圧され板ばね113が矢示方向に撓み、両ギヤ15,16当接時に生じる力が緩衝機構112によって吸収される。
これにより、前述同様、各ギヤに加わる荷重が緩和され、ギヤ部や摺動部などの摩耗が低減し、始動電動機111の耐久性向上が図られる。また、荷重低減に伴い、アイドルギヤ15やフランジ部95をより肉薄化し、部品コストや重量の低減を図ることも可能となる。なお、板ばね113の素材、寸法等は、始動電動機111の仕様に合わせて、それらの強度や耐摩耗性、硬度等を勘案して適宜選定することができる。
なお、板ばね113は、図7のような形態には限定されず、例えば、図8に示すように、延在部118が二股状になったものも使用可能である。図8の板ばね119では、延在部118に係合片120aが形成されており、両者の間は半円形の凹部120bとなっている。この板ばね119をアイドルギヤ15のボス部93に取り付けると、凹部120bに溝部96の外周が嵌り込み、係合片120aがピニオンギヤ14の溝部96に沿って周方向に延びる。これにより、板ばね119は、溝部96と係合片120aによって周り止めされた形でボス部93に装着される。なお、図8の板ばね119では、周り止め用の突起116は不要であり、これに対応する嵌合溝117も必要ない。
図9は、実施例4の始動電動機121のアイドルギヤ周辺の構成を示す説明図である。実施例4の始動電動機121では、アイドルギヤ15をギヤ部122と軸部123に分割し、緩衝機構124として、ギヤ部122と軸部123の間に皿ばね(弾性部材)125を配置した構成となっている。軸部123には、ギヤ部122が取り付けられるギヤ取付部126と、ギヤ取付部126の一端側に形成された円板部127とが設けられている。ギヤ取付部126には、ギヤ部122が軸方向に移動可能な状態で外装される。ギヤ取付部126の他端側端部にはステンレス製のワッシャ128が取り付けられ、軸部123の端部にはCリング129が取り付けられる。ギヤ部122は、ワッシャ128及びCリング129によって軸方向に抜け止めされる。
ギヤ部122の一端側の端面には、ばね受け131が環状に突設されている。皿ばね125は、外周側端部がばね受け131に、また、内周側端部が円板部127の基部に当接した状態で、ギヤ部122と円板部127との間に装着される。円板部127の外周部は、ピニオンギヤ14のフランジ部95に当接している。また、ギヤ部122の図中左端側も、皿ばね125の付勢力により、ピニオンワッシャ128に押接されている。この状態で、ばね受け131の先端部と円板部127との間には、皿ばね125の撓み代を確保すべく、若干の間隙が設けられる。なお、皿ばね125を用いているため、荷重−撓み量の設定は比較的容易かつ正確であり、仕様変更もまた容易である。
このような始動電動機121では、アイドルギヤ15がリングギヤ16に当接すると、ギヤ部122によって皿ばね125が軸方向に押圧され、皿ばね125が軸方向に撓む(例えば、約0.5mm)。これにより、両ギヤ15,16の当接により、アイドルギヤ15に加わった軸方向の押圧力が吸収され、アイドルギヤ15やピニオンギヤ14に加わる荷重が緩和される。すなわち、両ギヤ15,16当接時に生じる力が緩衝機構124によって吸収され、前述の実施例と同様に、ギヤ部や摺動部などの摩耗が低減し、始動電動機121の耐久性向上が図られる。また、荷重低減に伴い、アイドルギヤ15やフランジ部95をより肉薄化し、部品コストや重量の低減を図ることも可能となる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、アイドルギヤ15−リングギヤ16間、ギヤ部122−円板部127間に皿ばね97,125を用いた緩衝機構7,124を配した構成を示したが、皿ばね97,125に代えて、ゴムや合成樹脂等の弾性部材を用いた緩衝機構を使用しても良い。また、スリッププレート99を合成樹脂にて形成した例を示したが、強度向上のため、内部に金属製の芯材をインサートしてスリッププレート99を成形しても良い。さらに、スリッププレート99にグリス溜まりを凹設して、摺動性の向上を図っても良い。
一方、前述の実施例では、遊星歯車機構12を介してモータ11によって回転されるピニオンシャフト32にオーバーランニングクラッチ13を取り付ける形態の始動電動機を示したが、モータシャフト27の先端部にオーバーランニングクラッチを装着した形態の始動電動機や、レバー等によってアイドルギヤを移動させる形態の始動電動機にも本発明は適用可能である。
本発明の一実施例である始動電動機の構成を示す断面図である。 図1の始動電動機におけるアイドルギヤの動作を示す説明図であり、(a)は静止時、(b),(c)はアイドルギヤが移動したがリングギヤに噛み合わず両ギヤが当接した状態、(d)はアイドルギヤがリングギヤに飛び込み噛合した状態をそれぞれ示している。 図2(b),(c)の状態の要部拡大図であり、(a)は図2(b)、(b)は図2(c)に対応している。 実施例2の始動電動機のアイドルギヤ周辺の構成を示す説明図である。 (a)は、緩衝板の正面図、(b)はその半断面図である。 実施例3の始動電動機のアイドルギヤ周辺の構成を示す説明図である。 板ばねの正面図である。 実施例3の板ばねの変形例である。 実施例4の始動電動機のアイドルギヤ周辺の構成を示す説明図である。 従来の始動電動機の構成を示す説明図である。 図10の始動電動機におけるアイドルギヤの動作を示す説明図であり、(a)は静止時、(b)はアイドルギヤが移動したがリングギヤに噛み合わず両ギヤが当接した状態、(c)はアイドルギヤがリングギヤに飛び込み噛合した状態をそれぞれ示している。
符号の説明
1 始動電動機
2 モータ部
3 ギヤ部
4 マグネットスイッチ部
5 ケース部
6 アイドル部
7 緩衝機構
11 モータ(電動機)
12 遊星歯車機構
13 オーバーランニングクラッチ
14 ピニオンギヤ
15 アイドルギヤ
15a 凹部
15b 底面
16 リングギヤ
21 モータハウジング
22 アーマチュア
23 エンドカバー
24 ギヤカバー
25 セットボルト
26 永久磁石
27 モータシャフト
28 アーマチュアコア
29 アーマチュアコイル
31 メタル軸受
32 ピニオンシャフト(出力軸)
33 軸受部
34 メタル軸受
35 コンミテータ
36 コンミテータ片
37 ブラシホルダ
38 ブラシ収容部
39 ブラシ
41 導電プレート
42 スイッチ部
43 スイッチプレート
44 電源ターミナル
45 スイッチシャフト
46 インターナルギヤユニット
47 ドライブプレートユニット
48 内歯歯車
49 メタル軸受
51 遊星歯車
52 ベースプレート
53 支持ピン
54 メタル軸受
55 太陽歯車
56 クラッチアウタ
56a ボス部
56b クラッチ部
57 クラッチインナ
58 ローラ
59 クラッチスプリング
61 ヘリカルスプライン部
62 スプライン部
63 ストッパ
64 サークリップ
65 ギヤリターンスプリング
66 内端壁
67 クラッチストッパ
68 クラッチカバー
69 クラッチワッシャ
71 ギヤ部
72 ピニオンワッシャ
73 Cリング
74 シャフト孔
75 スプリング収容部
76 ピニオンギヤメタル
77 固定部
78 可動部
79 ケース
81 コイル
82 固定鉄心
83 可動鉄心
84 ギヤプランジャ
85 ブラケットプレート
86 プランジャスプリング
87 摺動鉄心
88 メタル軸受
89 アイドルシャフト
90 スイッチリターンスプリング
91 メタル軸受
92 ギヤ部
93 ボス部
94 ボス部
95 フランジ部
96 溝部
97 皿ばね
98 アイドルワッシャ(スペーサ部材)
99 スリッププレート
99a 装着部
99b 円板部
99c 凹部
100 Cリング(移動規制部材)
101 始動電動機
102 緩衝板
103 金属板(第1金属板)
104 金属板(第2金属板)
105 樹脂板(弾性部材)
106 Cリング
107 ボス装着孔
108 グリス溜まり
111 始動電動機
112 緩衝機構
113 板ばね
114 ボス装着孔
115 Cリング
116 突起
117 嵌合溝
118 延在部
119 板ばね
120a 係合片
120b 凹部
121 始動電動機
122 ギヤ部
123 軸部
124 緩衝機構
125 皿ばね(弾性部材)
126 ギヤ取付部
127 円板部
128 ワッシャ
129 Cリング
201 始動電動機
202 モータ部
203 ギヤ部
204 マグネットスイッチ部
205 ケース部
206 アイドル部
211 モータ
212 遊星歯車機構
213 オーバーランニングクラッチ
214 ピニオンギヤ
215 アイドルギヤ
216 リングギヤ
217 スリッププレート
218 ヘリカルスプライン部

Claims (15)

  1. 電動機によって回転される出力軸と、
    前記出力軸に形成されたスプライン部に取り付けられ、前記スプライン部に沿って軸方向に移動可能なオーバーランニングクラッチと、
    前記オーバーランニングクラッチを介して前記出力軸に接続され、前記出力軸の回転に伴って一方向に回転駆動されると共に、前記オーバーランニングクラッチと共に軸方向に移動するピニオンギヤと、
    前記出力軸と平行に配設されたアイドルシャフトと、
    前記アイドルシャフトに回転自在かつ軸方向に移動可能に支持され、軸方向の移動によってエンジンのリングギヤに噛合・離脱するアイドルギヤと、
    前記リングギヤとの噛合時に前記アイドルギヤに付加される軸方向の押圧力を緩和する緩衝機構とを有することを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  2. 請求項1記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記緩衝機構は、前記アイドルギヤに対し軸方向に沿って相対的に移動可能に配置され、前記アイドルギヤに付加される軸方向の前記押圧力により前記アイドルギヤに対し軸方向に相対的に移動するスリッププレートと、前記スリッププレートと前記アイドルギヤとの間に介設され、前記スリッププレートの前記アイドルギヤに対する軸方向への相対的な移動に伴い軸方向に弾性的に変形する弾性部材とを有することを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  3. 請求項2記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記スリッププレートは、前記アイドルギヤに対する軸方向への相対的な移動が一定範囲内に規制された状態で前記アイドルギヤと同軸状に配置されると共に、前記ピニオンギヤと接触する接触部を備え、前記ピニオンギヤの軸方向への移動に伴って前記アイドルギヤと共に軸方向に移動することを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  4. 請求項3記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記アイドルギヤは、軸方向に沿って突設され前記アイドルシャフトに外挿される円筒状のボス部を有し、前記スリッププレートは、前記ボス部の外周に装着される装着部と、前記装着部の外周側に形成され前記接触部を備える円板部と、前記装着部の前記アイドルギヤ配置側の端面中央部に軸方向に沿って凹設され、前記ボス部に取り付けられた移動規制部材が軸方向に沿って一定範囲内で移動可能に収容される凹部とを有してなることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  5. 請求項2〜4の何れか1項に記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記アイドルギヤは、前記スリッププレート配置側の端面中央部に、軸方向に沿って凹設され、内部に前記弾性部材が収容される凹部を有することを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  6. 請求項2〜5の何れか1項に記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記弾性部材と前記スリッププレートの間にスペーサ部材を介在させてなることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  7. 請求項2〜6の何れか1項に記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記弾性部材は、軸方向に付勢された状態で前記アイドルギヤと前記スリッププレートとの間に装着されることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  8. 請求項2〜7の何れか1項に記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記弾性部材は皿ばねであることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  9. 請求項1記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記緩衝機構は、前記ピニオンギヤと前記アイドルギヤとの間に介設された緩衝板であることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  10. 請求項9記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記緩衝板は、前記アイドルギヤの軸方向端面に当接する第1金属板と、前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部の軸方向端面に当接する第2金属板と、前記第1金属板と前記第2金属板との間に介設される弾性部材とを有することを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  11. 請求項9記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記緩衝板は、前記アイドルギヤの軸方向端面に当接する金属板と、前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部及び前記金属板と当接する弾性部材とを有することを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  12. 請求項1記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記緩衝機構は、前記ピニオンギヤと前記アイドルギヤとの間に介設された板ばねであることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  13. 請求項12記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記板ばねは、前記アイドルギヤ側に固定された固定端と、前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部と当接する自由端とを有することを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  14. 請求項1記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記アイドルギヤは、前記アイドルシャフトに取り付けられ前記ピニオンギヤに当接する部位を備えた軸部と、前記軸部外周に取り付けられ前記ピニオンギヤと噛合するギヤ部とを備え、前記緩衝機構は、前記軸部と前記ギヤ部との間に介設された弾性部材であることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
  15. 請求項14記載のアイドルギヤ付始動電動機において、前記軸部は、前記ピニオンギヤに形成されたフランジ部と当接する円板部を備え、前記弾性部材は、一端側が前記円板部の軸方向端面に、他端側が前記ギヤ部の軸方向端面にそれぞれ当接した皿ばねであることを特徴とするアイドルギヤ付始動電動機。
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JP2015190438A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社ミツバ スタータ

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