JPH1032945A - 永久磁石界磁型モータ - Google Patents

永久磁石界磁型モータ

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JPH1032945A
JPH1032945A JP8205290A JP20529096A JPH1032945A JP H1032945 A JPH1032945 A JP H1032945A JP 8205290 A JP8205290 A JP 8205290A JP 20529096 A JP20529096 A JP 20529096A JP H1032945 A JPH1032945 A JP H1032945A
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set bolt
inner peripheral
cylindrical
motor
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JP8205290A
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Masaaki Oya
正明 大屋
Koji Nara
幸治 奈良
Yoshikazu Sato
善和 佐藤
Michio Okada
道夫 岡田
Shinichi Nagashima
愼一 長島
Eiichi Kimura
栄一 木村
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
    • F02N15/02Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
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    • F02N15/066Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the toothed gears being moved by axial displacement the starter being of the coaxial type
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒形ヨークの内周面上に配設された界磁用永
久磁石の内周側にマグネットカバーを設けた永久磁石界
磁型モータのセットボルト組み付け性を高める。 【解決手段】 筒形ヨーク44の内周面上に配設された
界磁用永久磁石46の内周側に略円筒状のマグネットカ
バー47が設けられ、該マグネットカバー47の軸方向
端縁に筒形ヨーク44の内周面に向かって延出されたフ
ランジ部47bが設けられ、筒形ヨーク44の軸線方向
端面に蓋体を結合するセットボルト48を挿通するため
の孔49がフランジ部47bに開設されている永久磁石
界磁型モータにおいて、挿通孔49の開口縁部に、概ね
セットボルト48の挿入方向に向かって突出したガイド
片50が折り曲げ形成されているものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒形ヨークの内周
面上に配設された界磁用永久磁石の内周側にマグネット
カバーを設けた永久磁石界磁型モータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】筒形ヨークを兼ねるケーシングの内周面
に複数の円弧状の永久磁石を配設した永久磁石界磁型モ
ータには、ケーシングの軸線方向両端を塞ぐエンドカバ
ーを、ケーシング内を貫通させたセットボルトによって
ケーシングと一体化するようにしたものがある。
【0003】上記構成の永久磁石界磁型モータにおい
て、特公平−59661号公報に開示されているよう
に、アーマチュアに永久磁石の破片が落ち込むことを防
止するためのマグネットカバーを永久磁石の内周側に配
設した場合、永久磁石の軸線方向端面を覆うようにマグ
ネットカバーの軸線方向端縁に筒形ヨークの内周面に向
かって延出されたフランジ部分に、セットボルトの挿通
孔を穿設する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このセット
ボルトの挿通孔を、単に打ち抜き加工等によって穿設し
ただけであると、セットボルトを一方のエンドカバー側
から他方のエンドカバーに向けて通す組み付け作業時
に、セットボルトの雄ねじ部がボルト挿通孔の内周縁に
引っかかり、作業効率を低下させてしまう。これに対し
て、引っかかりをなくすためにボルト挿通孔の内径を大
きくすると、セットボルトのガイド機能が失われてしま
い、他方のエンドカバーに設けた雌ねじ部やボルト挿通
孔にセットボルトの先端を合わせる作業が難しくなる。
このため、組立工程が人手に頼らざるを得ず、自動化・
省人化が困難であり、製造コスト低減の要望を十分に満
たすことができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、セットボルト組み付け性を高めるために、本発明で
は、筒形ヨークの内周面上に配設された界磁用永久磁石
の内周側に略円筒状のマグネットカバーが設けられ、該
マグネットカバーの軸方向端縁に前記筒形ヨークの内周
面に向かって延出されたフランジ部が設けられ、前記筒
形ヨークの軸線方向端面に蓋体を結合するセットボルト
を挿通するための孔が前記フランジ部に開設されている
永久磁石界磁型モータにおいて、前記挿通孔の開口縁部
に、概ね前記セットボルトの挿入方向に向かって突出し
たガイド片が折り曲げ形成されているものとした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された実施
形態に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0007】図1は、本発明に基づく永久磁石界磁型モ
ータが適用された自動車用エンジンスタータの全体図で
あり、中心線より上側は静止状態を、下側は通電状態を
示している。このスタータ1は、エンジンの始動に必要
な回転力を発生するものであり、遊星歯車式減速機2を
備えた電動機3と、減速機2を介して電動機3に連結さ
れた出力軸4と、出力軸4上に摺動自在に設けられた一
方向ローラクラッチ5及びピニオン6と、電動機3に対
する電源供給路を開閉するスイッチユニット7と、スイ
ッチユニット7の可動接点板8及びピニオン6を軸方向
に移動させるための電磁装置9とからなっている。
【0008】電動機3は、公知の整流子式直流電動機か
らなり、そのロータ軸10は、図に於ける右端がボトム
プレート11の中心に枢着され、図に於ける左端が、ロ
ータ軸10と同軸配置された出力軸4の右端の中心に枢
着されている。
【0009】減速機2は、電動機3のトッププレート1
2の内面に設けられている。この減速機2は、ロータ軸
10の出力軸4に対する支持部に隣接する位置に形成さ
れたサンギヤ13と、サンギヤ13に噛合した複数のプ
ラネタリギヤ14と、複数のプラネタリギヤ14が噛合
するべくトッププレート12の内周面に形成された内歯
リングギヤ15とからなっている。また、複数のプラネ
タリギヤ14を支持した支持板16が、トッププレート
12の中心に枢支された出力軸4の右端に結合されてい
る。
【0010】トッププレート12には、エンジンに対す
る固定ブラケットを兼ねるピニオンハウジング17が接
合されている。このピニオンハウジング17の左壁の内
面中心部に、出力軸4の左端が枢着されている。
【0011】出力軸4の中間部の外周面には、一方向ロ
ーラクラッチ5のクラッチアウタ18の内周部が、ヘリ
カルスプライン19を介して結合している。このクラッ
チアウタ18は、ヘリカルスプライン19による出力軸
4との結合部18aと、出力軸4の左端に抜け止め支持
されたストッパプレート20との間に縮設されたリター
ンスプリング21により、常時右方へ弾発付勢されてい
る。なお、リターンスプリング21は、クラッチアウタ
18の内周部に形成されたスリーブ状部分18bの内周
面と出力軸4の外周面との間に画成された空隙に巻装さ
れている。
【0012】クラッチアウタ18には、一方向ローラク
ラッチ5のクラッチインナ22が、相対軸方向変位不能
に且つ相対回転可能に係合している。このクラッチイン
ナ22の左端の外周部には、エンジンのリングギヤ23
に噛合してエンジンを駆動するために、前記したピニオ
ン6が一体的に形成されている。このピニオン6が一体
形成されたクラッチインナ22は、回転自在に且つ軸方
向変位自在に出力軸4の左端部に嵌装されている。
【0013】ピニオンハウジング17の中間部には、非
磁性材で形成された出力軸4を外囲する励磁コイル24
が固設されている。この励磁コイル24は、出力軸4が
貫通する内向きフランジ25aを有するカップ状のホル
ダ25及びリング状円板26で構成されたヨークで囲ま
れている。そして励磁コイル24の内周面と出力軸4の
外周面との間の空隙には、磁性材で形成されたアーマチ
ュアアウタ27とアーマチュアインナ28とが、内外二
重に相対摺動自在に装着されている。これらアーマチュ
ア27・28の左端面は、ホルダ25の内向きフランジ
25aの中央部の内面と対向しており、内向きフランジ
25aの中央部が両アーマチュア27・28に対するポ
ールとなっている。
【0014】アーマチュアアウタ27の右端は、連結プ
レート29と、電動機3のトッププレート12を貫通し
た連結ロッド30とを介し、電動機3の整流子部31に
隣接配置されたスイッチユニット7の可動接点板8に連
結されている。この可動接点板8は、連結ロッド30に
対して軸方向変位可能に取り付けられると共に、コイル
ばね32にて浮動的に支持されており、整流子部31の
周囲に設けられたブラシステー33に固設されたスイッ
チユニット7の固定接点板34に対し、接離移動可能に
なっている。またアーマチュアアウタ27は、励磁コイ
ル24のホルダ25に設けられた内向きフランジ25a
との間に縮設されたリターンスプリング35によって右
方へ常時弾発付勢されており、通常は接点間を開いた状
態で静止している。
【0015】アーマチュアインナ28は、クラッチアウ
タ18に設けられたリターンスプリング21の弾発力よ
り弱いばね力のコイルばね36をもって、トッププレー
ト12から左方へ常時弾発付勢されている。またアーマ
チュアインナ28には、その左端がクラッチインナ22
の右端に当接する非磁性材で形成されたシフタ部材37
が結合している。
【0016】励磁コイル24は、スイッチユニット7に
設けられたコネクタ38(図2参照)を介し、図示され
ていないイグニッションスイッチに電気的に接続されて
いる。
【0017】スイッチユニット7の固定接点板34に
は、図示されていないバッテリの陽極が電気的に接続さ
れ、スイッチユニット7の可動接点板8には、図2に併
せて示すように、一対の陽極ブラシ39に連結された一
対のピグテール40が、スポット溶接にて固着されてい
る。また一対の陽極ブラシ39と線対称位置に、一対の
陰極ブラシ41が設けられている。この陰極ブラシ41
のピグテール42は、後述のセンタプレート43に接続
され、かつピニオンハウジング17及び図示されていな
い車体を介してバッテリの陰極に接続されている。なお
スイッチユニット7は、一対の陽極ブラシ39に挟まれ
た空間に設けられている。
【0018】ブラシステー33とトッププレート12と
の間には、リング状の金属製センタープレート43が介
設されており、減速機2と電動機3との間を隔絶してい
る。このセンタープレート43の中心部には、その内周
面がロータ軸10の外周面と微小間隙をおいて対向する
円筒部43aが、整流子部31側へ向けて突出形成され
ている。この円筒部43aの遊端は、整流子部31の軸
線方向端面に形成された凹部31aに入り込み、減速機
2のグリスが整流子部31側へ漏洩することを防止して
いる。
【0019】スイッチユニット7は、スタータ1の上方
に位置しており、ブラシステー33に固設された固定接
点板34および可動接点板8などの接点部は、ヨークと
してのモータケーシング44内に於いてブラシステー3
3とカバー45とで覆われており、スイッチユニット7
の接点部にブラシ粉が侵入することを防いでいる。
【0020】ところで、電動機3のモータケーシング4
4の内周面上には、円弧状をなす永久磁石46が、モー
タ軸線について対称位置に少なくとも一対配設されてい
る。そして永久磁石46の内周面は、マグネットカバー
47で全面的に覆われている。
【0021】マグネットカバー47は、永久磁石46の
内周面に接する円筒状の主部47aと、主部47aの一
端においてモータケーシング44の内周面に圧接し得る
ように外向きに延出されたL字形状断面をなすフランジ
部47bと、主部47aの他端において永久磁石46の
テーパ部分に沿って僅かに拡径された拡径部47cとか
らなっている。
【0022】フランジ部47bには、軸線方向に延在す
るセットボルト48が挿通されるボルト挿通孔49が開
設されている。このセットボルト48は、ピニオンハウ
ジング17とトッププレート12とモータケーシング4
4とボトムプレート11とを一体的に結合するものであ
り、ボトムプレート11側から挿入されて、モータケー
シング44の内側を通り、トッププレート12の挿通孔
を経て、ピニオンハウジング17に形成された雌ねじ部
に螺着されるようになっている。セットボルト48は、
永久磁石46の互いに対向する周方向端面間に受容され
るようにして、ロータ軸10について対称的に一対配設
されている。
【0023】マグネットカバー47は、アルミニウム合
金等の展延性を有する金属材によって形成されたもので
あり、拡径部47cは、初期状態にあっては、図3に示
すように、径方向内向きに延出した形状に形成されてい
る。また、主部47aの外径は、モータケーシング44
の内周面に配設された複数の永久磁石46の内周面より
僅かに大径に形成されており、モータケーシング44の
内周面に位置決め保持された永久磁石46の内側空間に
向けて、ボトムプレート11側の開口からマグネットカ
バー47を圧入することで、モータケーシング44に対
して永久磁石46並びにマグネットカバー47が固定さ
れるようになっている。
【0024】ボルト挿通孔49には、バーリング加工に
より、セットボルト48のねじ部のピッチよりも長寸な
円筒ガイド部50が延出形成されており、モータ1の組
立時において、図4に示すように、セットボルト48を
ボルト挿通孔49にボトムプレート11側の開口から挿
入した際に、円筒ガイド部50の内周面によりセットボ
ルト48が所定方向に案内される。
【0025】次に上記実施形態の作動要領について説明
する。励磁コイル24に電流を加えない静止状態にあっ
ては、アーマチュアアウタ27はリターンスプリング3
5に付勢されて右方へ一杯に移動しており、これに連結
された可動接点板8は固定接点板34から離間してい
る。これと同時に、リターンスプリング21に付勢され
たクラッチアウタ18が、ピニオン6と一体をなすクラ
ッチインナ22、シフタ部材37及びアーマチュアイン
ナ28を伴って右方へ一杯に移動しており、ピニオン6
とリングギヤ23との結合が断たれている。
【0026】イグニッションスイッチをスタータオンポ
ジションにすると、励磁コイル24に通電されてこれが
励磁される。するとアウタ・インナ両アーマチュア27
・28を磁束が通る磁路が形成され、アウタ・インナ両
アーマチュア27・28が左方へ移動する。この時、ホ
ルダ25の内向きフランジ25aの中央部(ポール)に
対してアーマチュアアウタ27側がより近接しているた
め、これがアーマチュアインナ28に先行して移動す
る。すると連結プレート29及び連結ロッド30を介し
て可動接点板8が左方へ移動し、固定接点板34に接触
する。これにより電動機3にバッテリの電力が供給さ
れ、ロータ軸10が回転する。ここでアーマチュアアウ
タ27のフルストロークに対して早めに可動接点板8が
固定接点板34に接触し、かつ可動接点板8が連結ロッ
ド30に対して軸方向変位可能に浮動支持されているの
で、コイルばね32の押圧力が両接点8・34間に加わ
ることになる。一方アーマチュアアウタ27は、これの
右端側に一体形成された外向きフランジ27aがリング
状円板26に当接したところで、これの左端面と内向き
フランジ25aの中央部との間に隙間を開けた状態で停
止する。
【0027】ロータ軸10が回転すると、この回転力
は、減速機2で減速されて出力軸4に伝達される。この
時、ヘリカルスプライン19を介して出力軸4に係合し
たクラッチアウタ18は、慣性抵抗で静止しようとする
ため、ヘリカルスプライン19の働きによる軸方向力が
クラッチアウタ18に加わり、クラッチアウタ18が左
方への移動を開始する。これと同時に、アーマチュアイ
ンナ28には励磁コイル24による左方への吸引力とコ
イルばね36の押圧力とが同時に作用しており、アーマ
チュアインナ28も左方への移動を開始する。しかして
この移動力も、シフタ部材37を介してクラッチアウタ
18に軸方向力として加わる。
【0028】これらの軸方向力により、リターンスプリ
ング21の付勢力に抗してクラッチアウタ18が左方へ
押し出され、クラッチアウタ18と一体的に結合したク
ラッチインナ22と一体のピニオン6も左方へ押し出さ
れる。そしてクラッチアウタ18がストッパプレート2
0に当接すると共に、リングギヤ23との正規噛み合い
位置にピニオン6が到達すると、出力軸4の回転力がリ
ングギヤ23に伝達されてエンジンが起動される。この
時、アーマチュアインナ28の左端面はホルダ25の内
向きフランジ25aの中央部に当接し、アーマチュアイ
ンナ28と一体的に移動したシフタ部材37の左端面と
クラッチアウタ18との間に微小な間隙が形成されてい
る。このように、ホルダ25の内向きフランジ25aの
中央部に当接することで、アーマチュアインナ28には
励磁コイル24の吸引力が最大に作用するので、リング
ギヤ23から抜け出す力がピニオン6に作用しても、ク
ラッチアウタ18の右方への移動をシフタ部材37を介
して阻止することとなり、リングギヤ23からのピニオ
ン6の抜け出しが防止される。
【0029】ここでフルストロークしたアーマチュア2
7・28を静止させておくのに要する電流は、アーマチ
ュア27・28を起動するのに要する電流に比して小さ
くて済む。即ち、上記のように、ヘリカルスプライン1
9による軸方向力を、ピニオン6を含む一方向ローラク
ラッチ5の起動力として利用することにより、励磁コイ
ル24の出力を低減し得るので、励磁コイル24をより
一層小径化することができる。なお、エンジンが起動し
てピニオン6の回転速度を上回ると、一方向ローラクラ
ッチ5の作用でピニオン6が空転する点については、従
来構成と全く同様である。
【0030】励磁コイル24への通電を停止すると、ク
ラッチアウタ18に対するリターンスプリング21の付
勢力、並びにアーマチュアアウタ27に対するリターン
スプリング35の付勢力により、ピニオン6がリングギ
ヤ23から離脱すると共に、可動接点板8が固定接点板
34から離間して電動機3が停止する。
【0031】なお、上記実施形態においては、ガイド片
としてバーリング加工によってボルト挿通孔49に円筒
ガイド部50を形成するものとしたが、例えば、図5及
び図6に示すように、マグネットカバー47の所定位置
に放射状の切れ込みを入れる等して形成された少なくと
も3つ以上の三角形状片51を、セットボルト48の挿
入方向に折り曲げ加工して、セットボルト48の挿通孔
を形成するようにしても、同様の効果を得ることができ
る。
【0032】
【発明の効果】このように本発明によれば、セットボル
ト先端の雄ねじ部がボルト挿通孔の内周縁に引っかかる
ことなく円滑に挿入し得るようになる。しかも、ガイド
片によるガイド機能によって、雌ねじ部やボルト挿通孔
に対するセットボルト先端の整合作業が容易になり、自
動機にも対応可能になるため、セットボルト組み付け時
の作業性を高める上に多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて構成された永久磁石界磁型モ
ータとしての自動車用エンジンスターターの断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】マグネットカバーの初期状態を示す断面図。
【図4】セットボルトの挿通状況を示す要部断面図。
【図5】ガイド片の第2の実施形態を示す正面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 スタータ 2 減速機 3 電動機 4 出力軸 5 一方向ローラクラッチ 6 ピニオン 7 スイッチユニット 8 可動接点板 9 電磁装置 10 ロータ軸 11 ボトムプレート 12 トッププレート 13 サンギヤ 14 プラネタリギヤ 15 内歯リングギヤ 16 支持板 17 ピニオンハウジング 18 クラッチアウタ 19 ヘリカルスプライン 20 ストッパプレート 21 リターンスプリング 22 クラッチインナ 23 リングギヤ 24 励磁コイル 25 ホルダ、25a 内向きフランジ 26 リング状円板 27 アーマチュアアウタ、27a 外向きフランジ 28 アーマチュアインナ 29 連結プレート 30 連結ロッド 31 整流子部、31a 凹部 32 コイルばね 33 ブラシステー 34 固定接点板 35 リターンスプリング 36 コイルばね 37 シフタ部材 38 コネクタ 39 陽極ブラシ 40 ピグテール 41 陰極ブラシ 42 ピグテール 43 センタプレート、43a 円筒部 44 モータケーシング 45 カバー 46 永久磁石 47 マグネットカバー、47a 主部、47b フラ
ンジ部、47c 拡径部 48 セットボルト 49 ボルト挿通孔 50 円筒ガイド部 51 三角形状片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 道夫 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社三ツ葉電機製作所内 (72)発明者 長島 愼一 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社三ツ葉電機製作所内 (72)発明者 木村 栄一 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社三ツ葉電機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形ヨークの内周面上に配設された界
    磁用永久磁石の内周側に略円筒状のマグネットカバーが
    設けられ、該マグネットカバーの軸方向端縁に前記筒形
    ヨークの内周面に向かって延出されたフランジ部が設け
    られ、前記筒形ヨークの軸線方向端面に蓋体を結合する
    セットボルトを挿通するための孔が前記フランジ部に開
    設されている永久磁石界磁型モータであって、 前記挿通孔の開口縁部に、概ね前記セットボルトの挿入
    方向に向かって突出したガイド片が折り曲げ形成されて
    いることを特徴とする永久磁石界磁型モータ。
JP8205290A 1996-07-16 1996-07-16 永久磁石界磁型モータ Ceased JPH1032945A (ja)

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