JPH11153073A - エンジンの始動装置 - Google Patents

エンジンの始動装置

Info

Publication number
JPH11153073A
JPH11153073A JP9321499A JP32149997A JPH11153073A JP H11153073 A JPH11153073 A JP H11153073A JP 9321499 A JP9321499 A JP 9321499A JP 32149997 A JP32149997 A JP 32149997A JP H11153073 A JPH11153073 A JP H11153073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
contact
core
fixed core
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9321499A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Osawa
康男 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sawafuji Electric Co Ltd filed Critical Sawafuji Electric Co Ltd
Priority to JP9321499A priority Critical patent/JPH11153073A/ja
Publication of JPH11153073A publication Critical patent/JPH11153073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピニオンを始動用リングギヤに噛合せしめる方
向に駆動する電磁力を発揮し得る電磁駆動ユニットの作
動に応じてスイッチング作動する起動スイッチを備える
エンジンの始動装置において、起動スイッチの両固定接
点のうちバッテリのプラス側に接続される固定接点と、
電磁駆動ユニットの固定コアとの間の絶縁性を高める。 【解決手段】起動スイッチ40の接点室49内で、一対
の固定接点42,43のうち少なくともバッテリのプラ
ス側に接続される固定接点42に対応する部分には、電
磁駆動ユニット23の固定コア24に沿ってスイッチケ
ース41の内面から半径方向内方側に延びる絶縁材料製
の壁部48cが固定配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピニオンを始動用
リングギヤに噛合せしめる方向に駆動する電磁力を発揮
し得る電磁駆動ユニットの作動に応じて起動スイッチを
スイッチング作動せしめ、前記ピニオンに動力を伝達す
る始動モータを起動スイッチのスイッチング作動により
起動させるようにしたエンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるエンジンの始動装置は、た
とえば特開平7−54740号公報等により既に知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、起動スイッ
チは、可動接点が両固定接点に対して接・離することに
より導通・遮断するのであるが、接点室内に両固定接点
に対する可動接点の接触に伴なう摩耗粉が堆積すること
がある。しかも両固定接点の一方はバッテリのプラス側
に接続されるのに対し、他方の固定接点は接地されるの
であるが、自動車への搭載時に前記一方の固定接点、す
なわちバッテリのプラス側に接続される固定接点が下方
位置となるように始動装置が配置されることがあり、そ
の場合、前記摩耗粉が接点室内の下部に堆積することに
より、接地状態にある固定コアと前記一方の固定端子と
の間の絶縁性が低下し、トラッキングが生じる可能性が
ある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、バッテリのプラス側に接続される固定接点が
下方位置に配置されても、該固定接点および固定コア間
の絶縁性を高め得るようにしたエンジンの始動装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、固定コア、該固定コアに対
する近接・離反を可能として固定コアに対向配置される
可動コア、固定コアおよび可動コアを囲繞するボビンに
コイルが巻装されて成るコイル組立体、ならびに一端が
前記固定コアの外周縁部に結合されてコイル組立体を覆
うとともに他端側が前記可動コアに磁気的に結合される
ヨークを備え、ピニオンを始動用リングギヤに噛合せし
める方向に駆動する電磁力を発揮し得る電磁駆動ユニッ
トと;前記固定コアとの間に接点室を形成して該固定コ
アに締結される非導電材料製のスイッチケース、前記接
点室内でスイッチケースの内面に接触しつつ相互に間隔
をあけた位置でスイッチケースに固定される一対の固定
接点、ならびに前記可動コアの固定コアへの近接移動に
応じて両固定接点に共通に接触するが前記可動コアの固
定コアからの離反移動に応じて両固定接点から離反する
ことを可能として前記接点室に収納される可動接点を備
え、前記ピニオンに動力を伝達する始動モータを前記電
磁駆動ユニットの作動に応じた可動接点の両固定接点へ
の接触に応じて起動させる起動スイッチと;を含むエン
ジンの始動装置において、起動スイッチの接点室内で、
両固定接点のうち少なくともバッテリのプラス側に接続
される固定接点に対応する部分には、固定コアに沿って
スイッチケースの内面から半径方向内方側に延びる絶縁
材料製の壁部が固定配置されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、両固定接点のう
ち少なくともバッテリのプラス側に接続される固定接点
に対応する位置では、固定コアの接点室に臨む部分のう
ちスイッチケースの内面寄りの部分が絶縁材料から成る
壁部で覆われることになる。したがってバッテリのプラ
ス側に接続される固定接点が下方位置に配置されている
場合に、接点摩耗粉が接点室内に堆積して下方位置の前
記固定接点に接触しても、前記壁部により固定コアまで
の沿面距離が比較的長くなり、絶縁性を高めることがで
きる。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記スイッチケース
は、絶縁材料から成るガスケットを固定コアとの間に介
在させて該固定コアに締結され、前記壁部が該ガスケッ
トに一体に設けられることにより、部品点数の増加を伴
わず、かつガスケットを交換するだけで従来の始動装置
に容易に適用して、絶縁性を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1ないし図7は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はエンジンの始動装置の縦断面図、図
2は起動スイッチの拡大縦断面図、図3は図2の3矢視
図、図4はガスケットの平面図、図5は図4の5−5線
断面図、図6は図2の6矢視部拡大図、図7は電磁駆動
ユニット、起動スイッチ、始動モータおよびバッテリの
電気回路図である。
【0010】先ず図1において、このエンジンの始動装
置におけるケーシング1は、図で左側から順に前壁1
a、中間壁1bおよび後壁1cを有し、前壁1aおよび
中間壁1b間にピニオン室2が形成され、中間壁1bお
よび後壁1c間にギヤ室3が形成される。後壁1cには
始動モータ4におけるステータ5の前端が接合されると
ともに、始動モータ4におけるロータ軸6の前端部がロ
ーラベアリング7を介して回転自在に支承される。また
中間壁1bにはピニオン室2を貫通するピニオン駆動軸
8の後端部がプレーンベアリング9を介して回転自在に
支承される。
【0011】ロータ軸6およびピニオン駆動軸8は、相
互に偏心した位置で平行に配置されるとものであり、ギ
ヤ室3内に配置される減速機10を介してロータ軸6お
よびピニオン駆動軸8が連結される。この減速機10
は、ロータ軸6に設けられた小径の外歯ギヤ11と、ピ
ニオン駆動軸8に設けられて前記外歯ギヤ11に噛合す
る大径の内歯ギヤ12とで構成される。
【0012】ピニオン駆動軸8の前端部には、ピニオン
13がプレーンベアリング14を介して回転および摺動
自在に支承され、ケーシング1の前壁1aには該ピニオ
ン13がプレーンベアリング15を介して回転および摺
動自在に支承される。すなわちピニオン駆動軸8の前端
部はピニオン13を介して前壁1aに支承されることに
なる。
【0013】前記プレーンベアリング14は、ピニオン
13の前端部内周面に固定されており、該プレーンベア
リング14の後端に隣接して後端を開放した中空部16
がピニオン13に設けられる。また前記プレーンベアリ
ング15は前壁1aに固定されており、該プレーンベア
リング15内に格納されるギヤ部13aがピニオン13
の前端部外周に形成される。
【0014】ピニオン室2において、ピニオン駆動軸8
およびピニオン13間には、ピニオン駆動軸8からピニ
オン13への一方向のみトルクを伝達し得るオーバーラ
ンニングクラッチ17が設けられる。このオーバーラン
ニングクラッチ17は、ピニオン駆動軸8の外周にヘリ
カルスプライン18を介して結合されるクラッチケース
19と、該クラッチケース19内に挿入されるピニオン
13の後端部およびクラッチケース19間に配設される
複数のクラッチローラ20…とを備え、ヘリカルスプラ
イン18は、ピニオン駆動軸8の回転トルクの一部をク
ラッチケース19に対する前方(図では左方)への推力
に変換する。
【0015】始動モータ4の一側には、ピニオン13を
始動用リングギヤ22に噛合せしめる方向に駆動する電
磁力を発揮し得る電磁駆動ユニット23が配設される。
この電磁駆動ユニット23は、固定コア24と、固定コ
ア24に対する近接・離反を可能として固定コア24に
対向配置される可動コア25と、固定コア24および可
動コア25を囲繞するボビン26に第1および第2コイ
ル27,28が巻装されて成るコイル組立体29と、コ
イル組立体29を覆うヨーク30とを備えるものであ
り、ヨーク30の一端は固定コア24の外周縁部にたと
えばかしめ結合等により結合され、また可動コア25は
ヨーク30の他端側に摺動自在に嵌合されており、これ
によりヨーク30の他端側が該可動コア25に磁気的に
結合されることになる。
【0016】可動コア25は出力ロッド25aを一体に
備えており、この出力ロッド25aは、シフトレバー3
3を介して前記クラッチケース19に連結される。すな
わち出力ロッド25aの先端部に一端が連結されたシフ
トレバー33の中間部は、レバー支持装置34によって
回動自在に支持され、該シフトレバー33の他端はクラ
ッチケース19の外周に設けられている環状溝35にロ
ーラ36を介して係合される。また出力ロッド25aの
先端部に装着されたリテーナ37およびヨーク30間に
は、出力ロッド25aを前方に付勢する戻しばね38が
装着され、その弾発力がシフトレバー33を介してクラ
ッチケース19に後退力として作用するようになってい
る。
【0017】図2および図3を併せて参照して、電磁駆
動ユニット23の後部には始動モータ4を作動させる起
動スイッチ40が付設される。この起動スイッチ40
は、前記電磁駆動ユニット23の固定コア24に締結さ
れる非導電性材料たとえばフェノール樹脂製のスイッチ
ケース41と、スイッチケース41に固定される第1お
よび第2固定接点42,43と、両固定接点42,43
への接・離が可能な可動接点44と、可動接点44を両
固定接点42,43から離反せしめる方向のばね力を発
揮する開きばね45とを備える。
【0018】スイッチケース41は横断面円形の外形を
有するものであり、該スイッチケース41には、電磁駆
動ユニット23の作動軸線にほぼ直交する上下方向に沿
って長い矩形の横断面形状を有する凹部46が設けられ
ており、該凹部46の両側でスイッチケース41を貫通
する一対のねじ部材47,47が固定コア24にねじ込
まれ、スイッチケース41は固定コア24との間にガス
ケット48を介在させて該固定コア24に締結される。
しかもスイッチケース41の固定コア24への固定状態
で、前記凹部46と固定コア24とにより接点室49が
形成される。
【0019】第1固定接点42は、前記接点室49内で
スイッチケース41の下部内面に接触するようにしてス
イッチケース41に固定され、また第2固定接点42
は、前記接点室49内でスイッチケース41の上部内面
に接触するようにしてスイッチケース41に固定され
る。
【0020】固定コア24には、接点室49側から順
に、接点室49側を大径としたテーパ孔51と、テーパ
孔51の小径端に一端が同軸に連なるばね収納孔52
と、該ばね収納孔52よりも小径にしてばね収納孔52
の他端に同軸に連なる摺動孔53とが、可動コア25の
軸線と同軸上に設けられており、摺動孔53には、摺動
軸54が摺動可能に嵌合される。
【0021】可動接点44は、軸線方向の相対移動を可
能として前記摺動軸54に装着されて接点室49に収納
される。すなわち摺動軸54の一直径線に沿って長い平
板状に形成される可動接点44は、合成樹脂等の絶縁材
料から成る支持部材55を介して摺動軸54に軸方向移
動可能に装着される。支持部材55は、摺動軸54を摺
動可能に嵌合せしめる円筒部55aの一端に、前記テー
パ孔51に対向したテーパ面55cを有して円筒部55
aの半径方向外方に張出す鍔部55bが一体に連設され
て成るものであり、可動接点44の中央部に円筒部55
aが嵌合され、鍔部55bは、可動接点44の固定コア
24側の端面に接触せしめられる。
【0022】可動接点44の固定コア24とは反対側の
端面には、絶縁材料により摺動軸54を挿通せしめるリ
ング状に形成された支持板56が当接されており、可動
接点44は、支持部材55の鍔部55bおよび支持板5
6間に挟まれることになる。また接点室49内で摺動軸
54の端部には、前記支持板56を受けるリテーナ57
が装着されており、開きばね45は、スイッチケース4
1とリテーナ57との間に設けられ、該開きばね45の
ばね力により、摺動軸54は電磁駆動ユニット23側す
なわち可動接点44を両固定接点42,43から離反せ
しめる方向に付勢される。而して摺動軸54の電磁駆動
ユニット23側への移動端は、支持部材55のテーパ面
55cがテーパ孔51の内面に接触することにより規制
される。
【0023】ばね収納孔52内で摺動軸54には、半径
方向外方に張出す受け鍔部54aが一体に設けられてお
り、支持部材55および受け鍔部54a間には摺動軸5
4を囲繞するコイル状のばね58が設けられる。而して
摺動軸54が可動接点44を両固定接点42,43に接
触させる方向に移動したときに、可動接点44は、ばね
58を縮少するようにして摺動軸54に対して軸方向に
相対移動することが可能であり、したがって可動接点4
4および両固定接点42,43の接触、導通時の衝撃が
前記ばね58で緩和されることになる。
【0024】図4、図5および図6において、ガスケッ
ト48は、スイッチケース41および固定コア24の外
周部間に挟まれるリング状の外周シール部48aと、該
外周シール部48aの一直径線に沿って相互に平行に配
置されるとともに両端がそれぞれ外周シール部48aに
連設される一対の接点室シール部48b,48bとを有
して絶縁材料により形成されるものであり、スイッチケ
ース41の固定コア24に対向する面には、前記外周シ
ール部48aおよび両接点室シール部48b,48bに
対応した横断面略M形の溝59が設けられ、ガスケット
48は前記溝59に食込むようにしてスイッチケース4
1および固定コア24間に挟まれる。
【0025】またガスケット48には、外周シール部4
8aおよび両接点室シール部48b,48bよりも薄肉
である壁部48c,48cが、外周シール部48aから
所定距離だけ内方に至るまでの間で両接点室シール部4
8b,48b間を結ぶようにして一体に設けられてお
り、ガスケット48がスイッチケース41および固定コ
ア24間に挟まれた状態で、両壁部48c,48cは、
接点室49内で両固定接点42,43に対応する部分に
おいて、固定コア24に沿ってスイッチケース41の内
面から半径方向内方側に延びることになる。しかも壁部
48c,48cに対応する部分で、スイッチケース41
の固定コア24に対向する面には、外周シール部48a
および両接点室シール部48b,48bよりも薄肉であ
る壁部48c,48cを固定コア24との間に挟むよう
にして溝59に連なる切欠き部60…が設けられる。
【0026】図7において、起動スイッチ40の第1固
定接点42は、バッテリ61のプラス側に接続され、第
2固定接点43は、始動モータ4に接続される。また電
磁駆動ユニット23における両コイル27,28の一端
は、スタータスイッチ62を介してバッテリ61のプラ
ス側に接続され、第1コイル27の他端は接地され、第
2コイル28の他端は第2固定接点43に接続される。
このような電気回路において、スタータスイッチ62の
導通により第1および第2コイル27,28が励磁され
ることにより、電磁駆動ユニット23がピニオン13を
始動用リングギヤ22に噛合するように作動するととも
に、起動スイッチ40の可動接点44が両固定接点4
2,43に接触、導通することになる。この起動スイッ
チ40の導通に応じて始動モータ4が起動され、これに
伴い第2コイル28は消磁されるが、第1コイル27の
励磁状態は維持されるので、起動スイッチ40の導通状
態は保持される。次いでスタータスイッチ62を遮断す
ると、第2コイル28も消磁され、電磁駆動ユニット2
3がピニオン13を始動用リングギヤ22から引き離す
ように後退し、これに伴い可動接点44が両固定接点4
2,43から離間して、始動モータ4への通電を遮断す
る。
【0027】次にこの実施例の作用について説明する
と、起動スイッチ40の接点室49内において、両固定
接点42,43に対応する部分には、固定コア24に沿
ってスイッチケース41の内面から半径方向内方側に延
びる絶縁材料製の壁部48c,48cが固定配置されて
おり、バッテリ61のプラス側に接続される第1固定接
点42に対応する位置では、固定コア24の接点室49
に臨む部分のうちスイッチケース41の内面寄りの部分
が絶縁材料から成る壁部48cで覆われることになる。
したがってバッテリ61のプラス側に接続される第1固
定接点42が下方位置に配置されている場合に、接点摩
耗粉や合成樹脂の炭化粉が接点室49内に堆積して下方
位置の第1固定接点42に接触しても、前記壁部48c
により固定コア24までの沿面距離が比較的長くなり、
絶縁性を高めることができる。
【0028】しかも壁部48c,48cが、スイッチケ
ース41および固定コア24間に挟まれるガスケット4
8に一体に設けられるものであることにより、部品点数
の増加を伴わず、かつガスケット48を交換するだけで
従来の始動装置に容易に適用して、絶縁性を向上するこ
とができる。
【0029】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0030】たとえば上記実施例では、接地側である第
2固定接点43に対応する部分にも壁部48cが配置さ
れていたが、少なくともバッテリ61のプラス側に接続
される第1固定接点42に対応する部分に壁部48cが
配置されていればよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、バッテリのプラス側に接続される固定接点が下方位
置に配置されている場合に、接点摩耗粉が接点室内に堆
積して下方位置の前記固定接点に接触したとしても、壁
部により固定コアまでの沿面距離を比較的長くして、絶
縁性を高めることができる。
【0032】また請求項2記載の発明によれば、部品点
数の増加を伴わず、かつガスケットを交換するだけで従
来の始動装置に容易に適用して、絶縁性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの始動装置の縦断面図である。
【図2】起動スイッチの拡大縦断面図である。
【図3】図2の3矢視図である。
【図4】ガスケットの平面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図2の6矢視部拡大図である。
【図7】電磁駆動ユニット、起動スイッチ、始動モータ
およびバッテリの電気回路図である。
【符号の説明】
4・・・始動モータ 13・・・ピニオン 22・・・始動用リングギヤ 23・・・電磁駆動ユニット 24・・・固定コア 25・・・可動コア 26・・・ボビン 27,28・・・コイル 29・・・コイル組立体 30・・・ヨーク 40・・・起動スイッチ 41・・・スイッチケース 42,43・・・固定接点 44・・・可動接点 48・・・ガスケット 48c・・・壁部 49・・・接点室 61・・・バッテリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図7において、起動スイッチ40の第1固
定接点42は、バッテリ61のプラス側に接続され、第
2固定接点43は、始動モータ4に接続される。また電
磁駆動ユニット23における両コイル27,28の一端
は、スタータスイッチ62を介してバッテリ61のプラ
ス側に接続され、第1コイル27の他端は接地され、第
2コイル28の他端は第2固定接点43に接続される。
このような電気回路において、スタータスイッチ62の
導通により第1および第2コイル27,28が励磁され
ることにより、電磁駆動ユニット23がピニオン13を
始動用リングギヤ22に噛合するように作動するととも
に、起動スイッチ40の可動接点44が両固定接点4
2,43に接触、導通することになる。この起動スイッ
チ40の導通に応じて始動モータ4が起動され、これに
伴い第2コイル28は消磁されるが、第1コイル27の
励磁状態は維持されるので、起動スイッチ40の導通状
態は保持される。次いでスタータスイッチ62を遮断す
ると、第コイル2も消磁され、電磁駆動ユニット2
3がピニオン13を始動用リングギヤ22から引き離す
ように後退し、これに伴い可動接点44が両固定接点4
2,43から離間して、始動モータ4への通電を遮断す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定コア(24)、該固定コア(24)
    に対する近接・離反を可能として固定コア(24)に対
    向配置される可動コア(25)、固定コア(24)およ
    び可動コア(25)を囲繞するボビン(26)にコイル
    (27,28)が巻装されて成るコイル組立体(2
    9)、ならびに一端が前記固定コア(24)の外周縁部
    に結合されてコイル組立体(29)を覆うとともに他端
    側が前記可動コア(25)に磁気的に結合されるヨーク
    (30)を備え、ピニオン(13)を始動用リングギヤ
    (22)に噛合せしめる方向に駆動する電磁力を発揮し
    得る電磁駆動ユニット(23)と;前記固定コア(2
    4)との間に接点室(49)を形成して該固定コア(2
    4)に締結される非導電材料製のスイッチケース(4
    1)、前記接点室(49)内でスイッチケース(41)
    の内面に接触しつつ相互に間隔をあけた位置でスイッチ
    ケース(41)に固定される一対の固定接点(42,4
    3)、ならびに前記可動コア(25)の固定コア(2
    4)への近接移動に応じて両固定接点(42,43)に
    共通に接触するが前記可動コア(25)の固定コア(2
    4)からの離反移動に応じて両固定接点(42,43)
    から離反することを可能として前記接点室(49)に収
    納される可動接点(44)を備え、前記ピニオン(1
    3)に動力を伝達する始動モータ(4)を前記電磁駆動
    ユニット(23)の作動に応じた可動接点(44)の両
    固定接点(42,43)への接触に応じて起動させる起
    動スイッチ(40)と;を含むエンジンの始動装置にお
    いて、起動スイッチ(40)の接点室(49)内で、両
    固定接点(42,43)のうち少なくともバッテリ(6
    1)のプラス側に接続される固定接点(42)に対応す
    る部分には、固定コア(24)に沿ってスイッチケース
    (41)の内面から半径方向内方側に延びる絶縁材料製
    の壁部(48c)が固定配置されることを特徴とするエ
    ンジンの始動装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチケース(41)は、絶縁材
    料から成るガスケット(48)を固定コア(24)との
    間に介在させて該固定コア(24)に締結され、前記壁
    部(48c)が該ガスケット(48)に一体に設けられ
    ることを特徴とする請求項1記載のエンジンの始動装
    置。
JP9321499A 1997-11-21 1997-11-21 エンジンの始動装置 Pending JPH11153073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9321499A JPH11153073A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 エンジンの始動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9321499A JPH11153073A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 エンジンの始動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11153073A true JPH11153073A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18133253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9321499A Pending JPH11153073A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 エンジンの始動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11153073A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7551049B2 (en) 2004-11-08 2009-06-23 Denso Corporation Structure of electromagnetic switch for starter
CN103590955A (zh) * 2013-11-27 2014-02-19 芜湖德威汽车电机有限公司 一种大功率起动电机
FR3066314A1 (fr) * 2017-05-12 2018-11-16 Valeo Equipements Electriques Moteur Contacteur de demarreur dote d'un moyen d'etancheite et demarreur equipe d'un tel contacteur
FR3066313A1 (fr) * 2017-05-12 2018-11-16 Valeo Equipements Electriques Moteur Contacteur de demarreur dote d'un moyen d'etancheite perfectionne et demarreur equipe d'un tel contacteur
WO2021075205A1 (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 オムロン株式会社 電磁継電器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7551049B2 (en) 2004-11-08 2009-06-23 Denso Corporation Structure of electromagnetic switch for starter
CN103590955A (zh) * 2013-11-27 2014-02-19 芜湖德威汽车电机有限公司 一种大功率起动电机
FR3066314A1 (fr) * 2017-05-12 2018-11-16 Valeo Equipements Electriques Moteur Contacteur de demarreur dote d'un moyen d'etancheite et demarreur equipe d'un tel contacteur
FR3066313A1 (fr) * 2017-05-12 2018-11-16 Valeo Equipements Electriques Moteur Contacteur de demarreur dote d'un moyen d'etancheite perfectionne et demarreur equipe d'un tel contacteur
WO2021075205A1 (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 オムロン株式会社 電磁継電器
JP2021064521A (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 オムロン株式会社 電磁継電器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5212065B2 (ja) スタータ
EP0745769B1 (en) Coaxial engine starter system
JP2006336491A (ja) スタータ
JP3105762B2 (ja) エンジン始動装置
EP0745770B1 (en) Coaxial engine starter system
EP0895334B1 (en) Electric rotating machine having radially outwardly extending bulge on yoke
US8376106B2 (en) Driving force transmitting device
EP0867612B1 (en) A starter for an internal combustion engine
JPH11153073A (ja) エンジンの始動装置
KR100624209B1 (ko) 스타터용 마그네틱 스위치
JP5535704B2 (ja) スタータ
US8215195B2 (en) Engine starter
JP3274316B2 (ja) エンジン始動装置
JP2003208840A (ja) スタータ用電磁スイッチ
JP2004340058A (ja) スタータ
US20200340440A1 (en) Dc motor
JPH1032945A (ja) 永久磁石界磁型モータ
JP2010154704A (ja) 電動モータ及びエンジン始動装置
JP2009036071A (ja) エンジン始動装置
JP5873758B2 (ja) スタータ
JP3155905B2 (ja) エンジン始動装置
JPH08319924A (ja) エンジン始動装置
JPH1047215A (ja) エンジン始動装置
JPH10231768A (ja) スタータ
JPS61169664A (ja) スタ−タ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Effective date: 20070807

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070911

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02