JPH09317609A - スタータ - Google Patents

スタータ

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Publication number
JPH09317609A
JPH09317609A JP12942096A JP12942096A JPH09317609A JP H09317609 A JPH09317609 A JP H09317609A JP 12942096 A JP12942096 A JP 12942096A JP 12942096 A JP12942096 A JP 12942096A JP H09317609 A JPH09317609 A JP H09317609A
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JP
Japan
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starter
output shaft
electromagnetic switch
pinion
switch
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Pending
Application number
JP12942096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Tomita
佳治 富田
Masahiro So
正浩 宗
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Priority to US08/863,576 priority patent/US6443023B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンレイアウト上の規制を受けることな
く、且つ電磁スイッチ7のコイル銅量を必要以上に増加
させないこと。エンジン振動の影響によるプランジャ2
8の回転を防止してプランジャ28周辺部の磨耗を抑制
すること。バッテリ端子37とスイッチ端子38への配
線性、及び組付け性を改善すること。 【解決手段】 電磁スイッチ7は、出力軸3の径方向外
側で軸方向にピニオン5とアーマチャ10との間に位置
し、中心軸7Aが出力軸3と略平行を成す様に配され、
且つ中心軸7Aが始動モータ2の外周面より内側に位置
している。また、この電磁スイッチ7は、横方向と縦方
向の径寸法が同一ではなく、各構成部品がスタータ1の
径方向に偏平した形状に設けられている。更に、バッテ
リ端子37とスイッチ端子38は、それぞれ径方向外側
へ略同一方向へ突出し、且つ軸方向にずらして設置され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、電磁スイッチが始動
モータの径方向外側に配置されて、電磁スイッチの中心
軸(プランジャの作動中心軸)が始動モータの回転軸と
平行を成す所謂2軸式のスタータ(実公平6−4397
9号公報参照)、あるいは電磁スイッチの中心軸が始動
モータの回転軸と同軸に設けられた同軸型スタータ(実
開平1−130071号公報参照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、2軸式スタ
ータでは、電磁スイッチが始動モータの径方向外側に大
きく突出するため、車両設計時にエンジンレイアウト上
大きな制約を受けることがあった。一方、同軸型スター
タは、前記2軸式スタータの課題であるエンジンレイア
ウト上の制約を回避することはできるが、電磁スイッチ
のプランジャが出力軸の外周に配設されるため、プラン
ジャの外径が大型化し、それに伴って励磁コイルの巻き
枠内径も増大する。この結果、巻き枠に巻装されるコイ
ルの銅量が増加してスタータ全体の重量増加を招くとい
う問題があった。
【0004】また、従来のスタータは、プランジャが円
筒形状であるため、エンジン着火中にエンジンの振動の
影響を受けてプランジャが回転し、巻き枠の内周に配設
されたスリーブや、他のプランジャ摺動部の磨耗を招く
場合もあった。更に、実開平1−130071号に示さ
れたスタータのように、バッテリ端子とスイッチ端子が
径方向で略同一方向に突出している場合、バッテリ端子
とスイッチ端子とが近傍に配置されることで配線性は向
上するが、両端子が近すぎることによって、配線自体や
工具等の干渉の関係から組付け性が低下すると言った問
題点もあった。
【0005】本発明は、上記事情に基づいて成されたも
ので、第1の目的は、エンジンレイアウト上の規制を受
けることなく、且つ電磁スイッチのコイル銅量を必要以
上に増加させることのないスタータを提供すること、第
2の目的は、エンジン振動の影響によるプランジャの回
転を防止してプランジャ周辺部の磨耗を抑制すること、
第3の目的は、バッテリ端子とスイッチ端子への配線
性、及び組付け性を改善することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1〜4の手段によ
れば、出力軸と略平行に配された電磁スイッチの中心軸
が始動モータの外周面より径方向の内側に位置する。こ
れにより、2軸式スタータにおいても、電磁スイッチの
中心軸を始動モータの外周面より径方向内側に位置する
ことにより、電磁スイッチに対するエンジン振動による
モーメントが低減され、プランジャの回動によるプラン
ジャ周辺の摺動部の磨耗を抑制できる上、電磁スイッチ
の径方向外側への突出を比較的小さくできる。また、2
軸構成であることから、電磁スイッチのコイル銅量が必
要以上に増加することもない。
【0007】請求項5及び6の手段によれば、2軸式ス
タータにおいて、電磁スイッチは、中心軸と直交する断
面形状がスタータの径方向に偏平に設けられている。こ
れにより、電磁スイッチの断面形状が円形である従来の
スタータと比較して、径方向に偏平化された分だけ電磁
スイッチの突出を小さくできる。また、電磁スイッチの
断面形状を偏平化することにより、請求項1〜4の効果
に加え、更にエンジン振動の影響によるプランジャの回
転を防止できるため、プランジャ周辺の摺動部の磨耗を
抑制できる効果も生じる。
【0008】請求項7及び8の手段によれば、バッテリ
端子とスイッチ端子が径方向の略同一方向に突出するこ
とから、同一方向からの組付けが可能となり、配線性を
向上させることができる。また、バッテリ端子とスイッ
チ端子とが同一方向で近傍に配置されても、両端子の軸
方向の位置がずれていることから、配線自体や工具等の
干渉を回避できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1はスタータの断面図である。本実施
例のスタータ1は、回転力を発生する始動モータ2、こ
の始動モータ2に回転駆動される出力軸3、この出力軸
3に嵌合する一方向クラッチ4、この一方向クラッチ4
と一体に出力軸3上を摺動可能に設けられたピニオン
5、始動モータ2への通電を制御するとともに、レバー
6を介して一方向クラッチ4と一体にピニオン5をエン
ジンのリングギヤ(図示しない)側へ付勢する電磁スイ
ッチ7等より構成されている。
【0010】始動モータ2は、外枠と磁気回路を兼ねる
ヨーク8、このヨーク8の内周面に固定された固定磁極
9、この固定磁極9の内周に配されるアーマチャ10、
このアーマチャ10に通電するためのブラシ11等から
構成される。ヨーク8は、底部8aを有する円筒形状に
設けられて、その開放端(図1の右端)がエンドフレー
ム12に閉塞される。固定磁極9は、例えば複数の永久
磁石から成り、ヨーク8の円周方向に等間隔をおいて配
置されている。アーマチャ10は、回転軸10aの一端
側(図1の左側)が延設されて出力軸3と一体を成し、
その出力軸3の一端がハウジング13に固定された軸受
14に支持され、回転軸10aの他端がエンドフレーム
12に固定された軸受(図示しない)に支持されて回転
自在に配設されている。
【0011】ブラシ11は、アーマチャ10の一端側に
設けられた整流子15の径方向外側に配置され、ブラシ
ホルダ16に摺動可能な状態で保持されて、ブラシスプ
リング17により常に整流子15に付勢されている。出
力軸3は、前述の様にアーマチャ10の回転軸10aと
一体に設けられており、始動モータ2の起動によって回
転軸10aと一体に回転する。また、出力軸3には、ア
ーマチャ10寄りの外周にヘリカルスプライン3aが形
成されている。
【0012】一方向クラッチ4(図2参照)は、内周に
ヘリカルスプライン18aが形成されて出力軸3のヘリ
カルスプライン3aと噛み合うスプラインチューブ1
8、このスプラインチューブ18と一体に設けられて、
内周に楔状のカム室19aを有するアウタ19、このア
ウタ19の内周で軸受20を介して出力軸3に回転自在
に嵌合するインナ21、アウタ19のカム室19aに収
容されるローラ22、このローラ22をカム室19aの
狭い方向へ付勢するスプリング23等より構成される。
ピニオン5は、インナ21と一体に設けられて、その
インナ21より前方(図1の左方)で軸受24を介して
出力軸3に回転自在に嵌合している。このピニオン5
は、外周にピニオンギヤ5aを有し、このピニオンギヤ
5aがエンジンのリングギヤと噛み合って始動モータ2
の回転力をリングギヤに伝達する。
【0013】電磁スイッチ7は、出力軸3の径方向外周
で、且つ軸方向にピニオン5とアーマチャ10との間に
位置し、中心軸7Aが出力軸3と略平行を成す様に配さ
れている。この電磁スイッチ7は、通電を受けて磁力を
発生する吸引コイル25、この吸引コイル25の外周を
覆って磁気回路の一部を構成するフレーム26、吸引コ
イル25の内周に配された筒状のスリーブ27、このス
リーブ27の内周を摺動自在に配されたプランジャ2
8、このプランジャ28を常時後方側(図1の右方側)
へ付勢するリターンスプリング29、始動モータ2への
通電回路を開閉する内部接点(下述する)、外部配線と
の接続を行う外部端子(下述する)等より構成されてい
る。なお、リターンスプリング29に付勢されたプラン
ジャ28は、プランジャ28の後方側に配された弾性部
材30に当接して静止している。弾性部材30は、ヨー
ク8の底部8aとハウジング13の後方側端面との間に
固定された板状部材31に取り付けられている。
【0014】内部接点は、フレーム26の後方側端面に
それぞれ絶縁体32を介して固定されたモータ側固定接
点33とバッテリ側固定接点34、絶縁性の弾性部材3
5を介してプランジャ28の後端部に固定された可動接
点36から成る。モータ側固定接点33は、図示しない
リード線を通じて正極側のブラシ11(図1の上側のブ
ラシ)と電気的に接続されている。可動接点36は、プ
ランジャ28と一体に移動することで両固定接点33、
34に当接して両固定接点33、34間を閉じる。外部
端子は、バッテリ(図示しない)から直結した配線が接
続されるバッテリ端子37と、キースイッチ(図示しな
い)からの配線が接続されるスイッチ端子38であり、
それぞれ電磁スイッチ7の径方向外側へ略同一方向に突
出し、且つ軸方向にずらして設置され(図1参照)、各
々絶縁体39、40に保持されてハウジング13と絶縁
されている。バッテリ端子37は、バッテリ側固定接点
34と一体に設けられて、ハウジング13の外部へ突出
する先端側外周にバッテリからの配線を接続するための
螺子部37aが形成されている。スイッチ端子38は、
ハウジング13の内部で吸引コイル25の引出し線(図
示しない)と結線されている。
【0015】上記の電磁スイッチ7は、中心軸7Aと直
交する断面において横方向と縦方向の径寸法が同一では
なく、図2に示す様に、各構成部品(フレーム26、吸
引コイル25、スリーブ27、プランジャ28等)がス
タータ1の径方向(図2の上下方向)に偏平した形状に
設けられている。また、中心軸7Aが始動モータ2の外
周面(ヨーク8の外周面)より内側に位置している。こ
の電磁スイッチ7により駆動されるレバー6は、板状の
弾性体より形成されて、一端がプランジャ28の後端部
に固定され、他端がスプラインチューブ18の外周に形
成された溝部18bに連結されている。
【0016】次に、本実施例の作動を説明する。キース
イッチを閉じると、スイッチ端子38を通じて吸引コイ
ル25に電流が流れ、その吸引コイル25の発生する磁
力を受けてプランジャ28が吸引される。これにより、
プランジャ28は、リターンスプリング29の付勢力に
抗してスリーブ27内を前方側(図1の左方向)へ移動
する。このプランジャ28の移動に伴って可動接点36
及びレバー6も移動するため、そのレバー6を介して一
方向クラッチ4が押圧されて、一方向クラッチ4とピニ
オン5とが一体に出力軸3上を前進する。ピニオンギヤ
5aの端面がリングギヤの端面に当接した時点で一方向
クラッチ4及びピニオン5の前進は止まるが、プランジ
ャ28は、レバー6を撓ませながら更に吸引されて移動
し、可動接点36が両固定接点33、34に当接した
後、プランジャ28の後端面がフレーム26の底面に到
達した時点で移動が停止する。
【0017】可動接点36が当接して両固定接点33、
34間が閉じると、ブラシ11及び整流子15を通じて
アーマチャ10に電流が流れてアーマチャ10が回転す
る。アーマチャ10の回転に伴ってピニオン5も回転
し、ピニオンギヤ5aとリングギヤの当接位置が噛み合
い可能な位置までずれると、レバー6の反力によって一
方向クラッチ4とピニオン5が前方へ押し出されること
により、ピニオンギヤ5aとリングギヤが噛み合い、ア
ーマチャ10の回転力がピニオンギヤ5aからリングギ
ヤへ伝達されてエンジンを駆動する。エンジン着火後、
キースイッチを切ると、吸引コイル25への通電が停止
するため、プランジャ28がリターンスプリング29の
付勢力により戻されて弾性部材30に衝突する。この
時、大きな衝撃が弾性部材30を介して板状部材31に
加わるが、板状部材31は板厚が厚く、頑丈なヨーク8
の底部8aによって保持されているため、板状部材31
の衝撃による変形を抑制することができる。
【0018】(本実施例の効果)本実施例では、出力軸
3と略平行に配された電磁スイッチ7の中心軸7Aが始
動モータ2の外周面より径方向の内側に位置し、且つ電
磁スイッチ7の断面形状がスタータ1の径方向に偏平に
設けられている。これにより、従来の2軸式スタータと
比較して、電磁スイッチ7の径方向外側への突出を小さ
くできるため、車両への搭載性が向上する。また、2軸
構成でプランジャ28を中実化(中空形状でない)した
ことにより、出力軸3の外周に中空形状のプランジャ2
8を配置した従来のスタータ1と比較して、プランジャ
28を小径化できる。その結果、スリーブ27の外径も
小径化されて、吸引コイル25に使用する銅量を低減で
きるため、その分、スタータ1全体の軽量化及びコスト
低減を図ることができる。
【0019】また、電磁スイッチ7の断面形状を偏平化
することにより、エンジン振動の影響によるプランジャ
28の回転を防止できるため、プランジャ28周辺の摺
動部(例えばスリーブ27)の磨耗を抑制できる効果も
生じる。更に、バッテリ端子37とスイッチ端子38が
径方向の略同一方向に突出することから、同一方向から
の組付けが可能となり、配線性を向上させることができ
る。また、バッテリ端子37とスイッチ端子38とが同
一方向で近傍に配置されても、両端子の軸方向の位置が
ずれていることから、配線自体や工具等の干渉を回避で
きる効果も生じる。
【0020】(第2実施例)図3はスタータ1の断面図
である。本実施例のスタータ1は、回転力を発生する始
動モータ2、この始動モータ2の回転を減速する遊星歯
車減速装置(下述する)、この減速装置の回転出力を出
力軸3へ伝達する一方向クラッチ4、出力軸3に嵌合す
るピニオン5、始動モータ2への通電を制御するととも
に、レバー6とピニオンスリーブ41を介してピニオン
5をリングギヤ側へ付勢する電磁スイッチ7等より構成
されている。なお、第1実施例と同一名称の部品は、同
一の符号を付し、その作用説明を省略する。
【0021】始動モータ2は、第1実施例と同様に、ヨ
ーク8、固定磁極9、アーマチャ10、ブラシ11等か
ら構成される。減速装置は、アーマチャ10の回転軸1
0aの一端側外周に形成されたサンギヤ42、このサン
ギヤ42と噛み合う複数の遊星ギヤ43、各遊星ギヤ4
3と噛み合うインターナルギヤ44から成る。サンギヤ
42は、回転軸10aと一体に回転することで回転軸1
0aの回転を各遊星ギヤ43に伝達する。遊星ギヤ43
は、一方向クラッチ4のアウタ19に固定されたピン4
5を介して回転自在に支持され、サンギヤ42の回転を
受けてサンギヤ42の外周を自転しながら公転する。イ
ンターナルギヤ44は、減速装置と一方向クラッチ4の
外周を覆うセンタケース46に回転規制されている。
【0022】一方向クラッチ4は、各遊星ギヤ43の公
転力を受けて回転するアウタ19、出力軸3の後端外周
に設けられたインナ21、アウタ19とインナ21との
間に介在されるローラ22等から構成される。ピニオン
5は、出力軸3の外周にヘリカルスプライン3aを介し
て嵌合し、外周にリングギヤと噛み合うピニオンギヤ5
aが形成されている。ピニオン5の前方側には、ピニオ
ン5を後方へ付勢するスプリング47が配設されてい
る。
【0023】電磁スイッチ7は、出力軸3の径方向外周
で、且つ軸方向にピニオン5と一方向クラッチ4との間
に位置し、中心軸7Aが出力軸3と略平行を成す様に配
されている。この電磁スイッチ7は、第1実施例と同様
に、吸引コイル25、フレーム26、スリーブ27、プ
ランジャ28、リターンスプリング29、モータ側固定
接点33、バッテリ側固定接点34、可動接点36、バ
ッテリ端子37、スイッチ端子(図示しない)等より構
成されている。なお、静止位置でプランジャ28が当接
する弾性部材30を保持する板状部材31は、センタケ
ース46の底部46aに保持されている。
【0024】この電磁スイッチ7は、第1実施例と同様
に、中心軸7Aと直交する断面において横方向と縦方向
の径寸法が同一ではなく、各構成部品(フレーム26、
吸引コイル25、スリーブ27、プランジャ28等)が
スタータ1の径方向に偏平した形状に設けられている。
また、中心軸7Aが始動モータ2の外周面(ヨーク8の
外周面)より内側に位置している。電磁スイッチ7によ
り駆動されるレバー6は、板状の弾性体より形成され
て、一端がプランジャ28の他端部に固定され、他端が
出力軸3の外周に摺動自在に嵌合するピニオンスリーブ
41に連結されている。
【0025】次に、本実施例の作動を説明する。キース
イッチを閉じて吸引コイル25に電流が流れると、吸引
コイル25に磁力が発生してプランジャ28が吸引され
る。これにより、プランジャ28は、リターンスプリン
グ29の付勢力に抗してスリーブ27内を後方側(図1
の左方向)へ移動する。このプランジャ28の移動に伴
って可動接点36及びレバー6も移動するため、そのレ
バー6を介してピニオンスリーブ41が押圧されて、ピ
ニオンスリーブ41に押されたピニオン5がヘリカルス
プライン3aに沿って出力軸3上を前進する。ピニオン
ギヤ5aの端面がリングギヤの端面に当接した時点でピ
ニオンスリーブ41及びピニオン5の前進は止まるが、
プランジャ28は、レバー6を撓ませながら更に吸引さ
れて移動し、可動接点36が両固定接点33、34に当
接した後、プランジャ28の後端面がフレーム26の底
面に到達した時点で移動が停止する。
【0026】可動接点36が当接して両固定接点33、
34間が閉じると、ブラシ11及び整流子15を通じて
アーマチャ10に電流が流れてアーマチャ10が回転す
る。アーマチャ10の回転に伴ってピニオン5も回転
し、ピニオンギヤ5aとリングギヤの当接位置が噛み合
い可能な位置までずれると、レバー6の反力によってピ
ニオンスリーブ41とピニオン5が前方へ押し出される
ことにより、ピニオンギヤ5aとリングギヤが噛み合
い、アーマチャ10の回転力がピニオンギヤ5aからリ
ングギヤへ伝達されてエンジンを駆動する。エンジン着
火後、キースイッチを切ると、吸引コイル25への通電
が停止するため、プランジャ28がリターンスプリング
29の付勢力により戻されて弾性部材30に衝突する。
この時、大きな衝撃が弾性部材30を介して板状部材3
1に加わるが、板状部材31は板厚が厚く、頑丈なセン
タケース46の底部46aによって保持されているた
め、板状部材31の衝撃による変形を抑制することがで
きる。
【0027】(本実施例の効果)本実施例においても第
1実施例と同様の効果を得ることができる。即ち、出力
軸3と略平行に配された電磁スイッチ7の中心軸7Aが
始動モータ2の外周面より径方向の内側に位置し、且つ
電磁スイッチ7の断面形状がスタータ1の径方向に偏平
に設けられているため、従来の2軸式スタータと比較し
て、電磁スイッチ7の径方向外側への突出を小さくでき
る。特に、本実施例では、軸方向でピニオン5と一方向
クラッチ4との間に生じる空間に電磁スイッチ7を配置
しているため、第1実施例の場合より電磁スイッチ7の
中心軸7Aを径方向の内側へ配置することが可能であ
り、その分、電磁スイッチ7の径方向外側への突出を小
さくできる。また、2軸構成でプランジャ28を中実化
したことにより、出力軸3の外周に中空形状のプランジ
ャ28を配置した従来のスタータと比較して、吸引コイ
ル25に使用する銅量を低減できるため、スタータ1全
体の軽量化及びコスト低減を図ることができる。
【0028】また、電磁スイッチ7の断面形状を偏平化
することにより、エンジン振動の影響によるプランジャ
28の回転を防止できるため、プランジャ28周辺の摺
動部(例えばスリーブ27)の磨耗を抑制できる効果も
生じる。更に、バッテリ端子37とスイッチ端子38が
径方向の略同一方向に突出することから、同一方向から
の組付けが可能となり、配線性を向上させることができ
る。また、バッテリ端子37とスイッチ端子38とが同
一方向で近傍に配置されても、両端子の軸方向の位置が
ずれていることから、配線自体や工具等の干渉を回避で
きる効果も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの断面図である(第1実施例)。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】スタータの断面図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動モータ 3 出力軸 3a ヘリカルスプライン 4 一方向クラッチ 5 ピニオン 7 電磁スイッチ 7A 中心軸 10 アーマチャ 10a 回転軸 37 バッテリ端子 38 スイッチ端子 42 サンギヤ(遊星歯車減速装置) 43 遊星ギヤ(遊星歯車減速装置) 44 インターナルギヤ(遊星歯車減速装置)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通電を受けてアーマチャに回転力を発生す
    る始動モータと、 この始動モータに回転駆動される出力軸と、 この出力軸にヘリカルスプラインを介して嵌合する一方
    向クラッチと、 この一方向クラッチと一体に前記出力軸上を摺動可能に
    設けられ、前記一方向クラッチを介して伝達された回転
    をエンジンのリングギヤに伝達するピニオンと、 前記一方向クラッチと前記ピニオンを一体的に前記リン
    グギヤ側へ付勢する電磁スイッチとを備えたスタータに
    おいて、 前記電磁スイッチは、前記出力軸の径方向外周に配置さ
    れて、中心軸が前記出力軸と略平行に配され、且つ前記
    始動モータの外周面より径方向の内側に位置することを
    特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】前記電磁スイッチは、前記ピニオンの先端
    面と前記アーマチャの前記ピニオン側端面との間に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載のスタータ。
  3. 【請求項3】通電を受けてア−マチャに回転力を発生す
    る始動モータと、 前記アーマチャの回転を減速する遊星歯車減速装置と、 この遊星歯車減速装置の回転出力を伝達する一方向クラ
    ッチと、 この一方向クラッチを介して前記回転出力が伝達される
    出力軸と、 この出力軸にヘリカルスプラインを介して嵌合し、その
    ヘリカルスプラインに沿って前記出力軸上を移動してエ
    ンジンのリングギヤと噛み合うピニオンと、 このピニオンを前記リングギヤ側へ付勢する電磁スイッ
    チとを備えたスタータにおいて、 前記電磁スイッチは、前記出力軸の径方向外周に配置さ
    れて、中心軸が前記出力軸と略平行に配され、且つ前記
    始動モータの外周面より径方向の内側に位置することを
    特徴とするスタータ。
  4. 【請求項4】前記電磁スイッチは、前記ピニオンと前記
    一方向クラッチとの間に配置されていることを特徴とす
    る請求項3記載のスタータ。
  5. 【請求項5】前記電磁スイッチは、前記中心軸と直交す
    る断面形状がスタータの径方向に偏平に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4記載の何れかのスター
    タ。
  6. 【請求項6】電磁スイッチの中心軸がアーマチャの回転
    軸と平行に配設された2軸式スタータにおいて、 前記電磁スイッチは、前記中心軸と直交する断面形状が
    スタータの径方向に偏平に設けられていることを特徴と
    するスタータ。
  7. 【請求項7】請求項1〜6記載の何れかのスタータにお
    いて、 前記電磁スイッチに設けられるバッテリ端子とスイッチ
    端子が径方向の略同一方向に突出し、且つ軸方向の位置
    がずれていることを特徴とするスタータ。
  8. 【請求項8】バッテリ端子とスイッチ端子が径方向の略
    同一方向に突出して設けられたスタータにおいて、 前記バッテリ端子と前記スイッチ端子は、軸方向の位置
    がずれていることを特徴とするスタータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002115630A (ja) * 2000-10-02 2002-04-19 Johnson Electric Sa スタータモータ
WO2003067128A1 (fr) * 2002-01-21 2003-08-14 Nsk Ltd. Dispositif de transmission de rotation de type a roue libre et demarreur

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