JP2012087765A - スタータ - Google Patents

スタータ Download PDF

Info

Publication number
JP2012087765A
JP2012087765A JP2010237785A JP2010237785A JP2012087765A JP 2012087765 A JP2012087765 A JP 2012087765A JP 2010237785 A JP2010237785 A JP 2010237785A JP 2010237785 A JP2010237785 A JP 2010237785A JP 2012087765 A JP2012087765 A JP 2012087765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
gear
center bracket
pinion
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010237785A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiko Ikemori
朋彦 池守
Shigeyuki Maruzumi
茂之 円角
Hiroo Yokoyama
洋朗 横山
Masataka Odagiri
昌貴 小田切
Narihiro Kanbe
成広 神戸
Chieko Sudo
千恵子 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2010237785A priority Critical patent/JP2012087765A/ja
Publication of JP2012087765A publication Critical patent/JP2012087765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】製品寿命の延命化、および騒音低減化を図ることができるスタータを提供する。
【解決手段】モータ部3と、モータ部3の回転軸52と同軸上に配置され、一端が回転軸52に相対回転不能、かつ軸方向に移動可能に連結される出力軸4と、出力軸4の他端に設けられ、この出力軸4の回転力を受けて出力軸4に沿ってスライド移動し、エンジンに駆動力を伝達するためのリングギヤ23に噛合されるピニオン74とを備え、少なくともハウジング17内に出力軸4を収納したスタータ1であって、ハウジング17に、滑り軸受け93を介して出力軸4の一端側を回転自在に支持するセンターブラケット91を設けると共に、出力軸4の滑り軸受け93よりも一端側に、出力軸4の他端側への移動を規制するC型止め輪101を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば自動車に搭載されるスタータに関するものである。
自動車の始動用に用いられるスタータは、電動モータと、この電動モータの回転軸と同軸上に配置された出力軸と、この出力軸に沿って移動可能に設けられ、エンジンのリングギヤに噛合うピニオンと、ピニオンをリングギヤ側に向かって押出す電磁装置とを備えている。回転軸と出力軸とは遊星歯車減速機構を介して連結されており、回転軸の回転力が出力軸に伝達される。そして、電磁装置によってピニオンを押出すと、このピニオンがエンジンのリングギヤに噛合うようになっており、これによって、出力軸の回転力がエンジンに伝達され、エンジンが始動する。
ここで、遊星歯車減速機構は、回転軸に外嵌固定されている太陽歯車と、この太陽歯車に噛合い、太陽歯車を中心に公転可能に設けられた複数の遊星歯車と、これら複数の遊星歯車を連結し、出力軸に回転力を付与する遊星キャリアと、遊星歯車の外周側で、かつ太陽歯車と同心円状に配置された内歯歯車とを備えている。
内歯歯車は有底筒状に形成されており、内周壁に遊星歯車に噛合う内歯が形成されている。また、内歯歯車の底壁には軸受けが設けられており、出力軸の一端が回転自在に支持されるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
実開平5−6154号公報 特開平10−9103号公報 特開平9−53553号公報 特開2000−329042号公報
ところで、上述の従来技術のように、遊星歯車減速機構を構成する内歯歯車に、出力軸の一端を回転自在に支持させる構造では、例えば、エンジン始動時にピニオンとリングギヤとの噛合い位相がずれた際の衝撃によって、出力軸に過大な負荷がかかり出力軸が撓んだり、軸方向に変位したりする虞がある。
このような場合、内歯歯車に過大な負荷がかかり、遊星歯車減速機構を構成する各歯車の摩耗が促進され、遊星歯車減速機構の寿命が縮まってしまうという課題がある。また、過大な負荷によって遊星歯車減速機構で生じる騒音が大きくなってしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、製品寿命の延命化、および騒音低減化を図ることができるスタータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、モータ部と、前記モータ部の回転軸と同軸上に配置され、一端が前記回転軸に相対回転不能、かつ軸方向に移動可能に連結される出力軸と、前記出力軸の他端に設けられ、この出力軸の回転力を受けて前記出力軸に沿ってスライド移動し、エンジンに駆動力を伝達するためのリングギヤに噛合されるピニオンとを備え、少なくともハウジング内に前記出力軸を収納したスタータであって、前記ハウジングに、軸受けを介して前記出力軸の一端側を回転自在に支持するセンターブラケットを設けると共に、前記出力軸の前記軸受けよりも前記一端側に、前記出力軸の前記他端側への移動を規制する規制部材を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、軸受けの支持強度を高めることができると共に、出力軸にかかる応力をハウジング側へ逃がすことができる。また、出力軸の軸方向への移動を規制することができる。このため、モータ部の回転軸や、この回転軸と出力軸とを連結する部品にかかる応力を低減でき、製品寿命の延命化、および騒音低減化を図ることができるスタータを提供できる。
請求項2に記載した発明は、前記軸受けと前記規制部材との間に、ワッシャを介装したことを特徴とする。
このように構成することで、軸受けに規制部材が直接接触することを防止でき、軸受けの延命化を図ることが可能になる。
請求項3に記載した発明は、前記センターブラケットから前記規制部材側に向かって突出するように、前記軸受けを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、ワッシャとセンターブラケットとの接触を回避でき、ワッシャによる摺動摩擦抵抗を低減できる。
請求項4に記載した発明は、前記回転軸と前記出力軸とを遊星歯車減速機構を介して連結し、前記遊星歯車減速機構は、前記回転軸に固定されている太陽歯車と、前記太陽歯車に噛合い、この太陽歯車を中心に公転可能に設けられた複数の遊星歯車と、これら複数の遊星歯車を連結し、前記出力軸に回転力を付与する遊星キャリアと、前記遊星歯車の外周側で、かつ前記太陽歯車と同心円状に配置された内歯歯車とを備え、少なくとも前記センターブラケットを金属により形成し、このセンターブラケットと内歯歯車とを一体化したことを特徴とする。
このように構成することで、出力軸によって内歯歯車にかかる負荷を低減でき、遊星歯車減速機構を構成する各歯車の摩耗促進を防止することができると共に、遊星歯車減速機構で生じる騒音を低減できる。
さらに、ハウジングに、センターブラケットを介して内歯歯車を固定することができる。このため、ハウジングに直接内歯歯車を固定する場合と比較して、内歯歯車の形状を簡素化できる。すなわち、内歯歯車に、例えば回り止め用の凸部等を設ける必要がなくなる。このため、内歯歯車の製造コストを低減することができると共に、内歯歯車の製作精度を向上できる。
本発明によれば、軸受けの支持強度を高めることができると共に、出力軸にかかる応力をハウジング側へ逃がすことができる。また、出力軸の軸方向への移動を規制することができる。このため、モータ部の回転軸や、この回転軸と出力軸とを連結する部品にかかる応力を低減でき、製品寿命の延命化、および騒音低減化を図ることができるスタータを提供できる。
本発明の実施形態におけるスタータの断面図である。 図1のA部拡大図である。 本発明の実施形態におけるセンターブラケットの平面図である。 本発明の実施形態における内歯リングギヤを一部切り欠いた平面図である。
(スタータ)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、スタータの断面図であって、中心線より上側に静止状態を示し、下側に通電状態を示している。
同図に示すように、スタータ1は、不図示のエンジンの始動に必要な回転力を発生するためのものであって、不図示のエンジンに固定される有底筒状のハウジング17と、ハウジング17の開口部17aを閉塞するように設けられたモータ部3を有している。
モータ部3は、ブラシ付直流モータ51と、ブラシ付直流モータ51の回転軸52に連結され、この回転軸52の回転力を、ハウジング17に回転自在に支持されている出力軸4に伝達するための遊星歯車減速機構2とにより構成されている。
ブラシ付直流モータ51は、略円筒状のヨーク53と、ヨーク53の径方向内側に配置され、ヨーク53に対して回転自在に設けられているアーマチュア54とを有している。
ヨーク53の内周面には、複数の永久磁石57が周方向に磁極が順番となるように配設されている。
ヨーク53の遊星歯車減速機構2とは反対側の一端には、ヨーク53の開口部53aを閉塞するエンドプレート55が設けられている。エンドプレート55の径方向中央には、回転軸52の一端を回転自在に支持するための滑り軸受け56が設けられている。
アーマチュア54は、回転軸52と、回転軸52の永久磁石57に対応する位置に外嵌固定されているアーマチュアコア58と、回転軸52のアーマチュアコア58よりも遊星歯車減速機構2側(図1における左側)に外嵌固定されているコンミテータ61とにより構成されている。
アーマチュアコア58は、放射状に形成された複数のティース(不図示)と、周方向に隣接する各ティース間に形成された複数のスロット(不図示)とを有している。周方向に所定間隔をあけた2つのスロット間には、コイル59が例えば波巻により巻装されている。コイル59の端末部は、コンミテータ61に向かって引き出されている。
コンミテータ61には、複数枚のセグメント62が周方向に沿って、かつ互いに絶縁されるように所定間隔をあけた状態で配設されている。
各セグメント62のアーマチュアコア58側端には、折り返すように曲折形成されたライザ63が設けられている。このライザ63にアーマチュアコア58に巻装されているコイル59の端末部が接続される。
ヨーク53の他端には、樹脂により形成された有底筒状のインターナルギヤ12が設けられている。インターナルギヤ12は遊星歯車減速機構2を構成するものであって、内周面に内歯15が形成されている。
遊星歯車減速機構2は、回転軸52に外嵌固定されているサンギヤ13と、サンギヤ13に噛合され、サンギヤ13を中心に公転する複数のプラネタリギヤ14と、これらプラネタリギヤ14の外周側に設けられたインターナルギヤ12とにより構成されており、インターナルギヤ12の内歯15がプラネタリギヤ14に噛合うようになっている。なお、各ギヤ12,13,14は、例えば樹脂により形成されている。
複数のプラネタリギヤ14は、キャリアプレート16により連結されている。キャリアプレート16には、各プラネタリギヤ14に対応する位置に支持シャフト16aが立設されており、ここにプラネタリギヤ14が回転自在に支持されている。
また、キャリアプレート16の径方向中央には、出力軸4の一端がスプライン嵌合されている。出力軸4の一端には、回転軸52の他端を挿入可能な凹部4aが形成されている。この凹部4aの内周面には、滑り軸受け4bが圧入されており、出力軸4と回転軸52とが相対回転可能、かつ軸方向に移動可能に連結されている。
ここで、インターナルギヤ12の底面12aには、金属製のセンターブラケット91が設けられており、このセンターブラケット91に出力軸4の一端側が回転自在に支持されている。以下に、センターブラケット91について詳述する。
(センターブラケット)
図2は、図1のA部拡大図、図3は、センターブラケットの平面図である。
図2、図3に示すように、センターブラケット91は、略円板状の金属板にプレス加工等を施すことによって形成されたものであって、ハウジング17の開口部17a近傍に内嵌固定されている。センターブラケット91の外周縁には、径方向外側に向かって複数の回り止め凸部94が一体成形されている。
この回り止め凸部94は、ハウジング17に対するセンターブラケット91の回り止めを行うためのものである。すなわち、ハウジング17の内周面には、回り止め凸部94に対応する部位に、この回り止め凸部94を受け入れ可能な不図示の凹部が形成されている。この凹部に回り止め凸部94が嵌め込まれることにより、センターブラケット91の周方向への回転が防止される。
また、センターブラケット91には、周方向に沿って複数の取付孔95が形成されている一方、インターナルギヤ12の底面12aには、取付孔95に対応する部位に、この取付孔95に圧入可能な取付凸部12bが一体成形されている。取付孔95に取付凸部12bが圧入されることにより、インターナルギヤ12とセンターブラケット91とが一体化される。そして、インターナルギヤ12は、センターブラケット91を介してハウジング17に固定された状態になっている。インターナルギヤ12を、センターブラケット91を介してハウジング17に固定することにより、インターナルギヤ12の製作精度を向上させることが可能になる。
より詳しく、図4に基づいて説明する。
図4は、内歯リングギヤを一部切り欠いた平面図である。
同図に示すように、センターブラケット91を介し、ハウジング17にインターナルギヤ12を固定する場合、インターナルギヤ12の外周面に、例えば、2点鎖線で示すようなハウジング17に対する回り止めとして機能させるための凸部を形成する必要がない。このため、インターナルギヤ12の外周面を真円形状とすることができる。
インターナルギヤ12の外周面を真円形状とすることができると、例えば、インターナルギヤ12を樹脂により形成する場合、成形時の収縮による影響が外周全体で均一になる(図4における矢印参照)。このため、インターナルギヤ12の製作精度が向上する。
図2、図3に戻り、さらにセンターブラケット91には、外周側に切り欠き部96が形成されている一方、インターナルギヤ12の底面12aには、切り欠き部96に対応する部位に、切り欠き部96に介在される凸部12cが形成されている(図1参照)。これら切り欠き部96と凸部12cとにより、センターブラケット91に対するインターナルギヤ12の相対位置のズレを確実に防止できる。
ここで、インターナルギヤ12の取付凸部12b、および凸部12cは、センターブラケット91から遊星歯車減速機構2とは反対側に向かって突出するように形成されている。また、取付凸部12b、および凸部12cの突出高さは、略同一に設定されている。これは、後述のスイッチプランジャ27とセンターブラケット91との接触を回避するためである(詳細は後述する)。
また、センターブラケット91の径方向略中央には、遊星歯車減速機構2とは反対側に向かって突出する軸受けハウジング部92が一体成形されている。この軸受けハウジング部92に、センターブラケット91の一端側を回転自在に支持するための滑り軸受け93が圧入されている。
滑り軸受け93の長さL1は、滑り軸受け93の先端がセンターブラケット91から僅かに突出(図2におけるδ参照)するように設定されている。
また、出力軸4の滑り軸受け93よりも一端側には、止め輪溝4cが形成されており、ここにC型止め輪101が装着されている。さらに、このC型止め輪101と滑り軸受け93との間に、平ワッシャ102が介装されている。これらC型止め輪101、および平ワッシャ102により、出力軸4の抜け方向(図1、図2における左方向)への移動が規制される。
インターナルギヤ12の底面12aには、C型止め輪101、および平ワッシャ102との接触を回避するための凹部103が形成されている。
また、滑り軸受け93の長さL1がセンターブラケット91から僅かに突出するように設定されているので、平ワッシャ102は、滑り軸受け93の端部に接触する一方、センターブラケット91との接触が回避される。
図1に戻り、ハウジング17の開口部17a側の外周面には、軸方向に沿うように雌ネジ部17bが刻設されている。一方、ブラシ付直流モータ51のヨーク53の一端側(図1における右端側)に配置されたエンドプレート55には、雌ネジ部17bに対応する位置にボルト孔55aが形成されている。このボルト孔55aにボルト50を挿入し、雌ネジ部17bにボルト50を螺入することによって、モータ部3とハウジング17とが一体化される。
また、ハウジング17の底部17cには、径方向中央に出力軸4の他端側を回転自在に支持するための転がり軸受け97が設けられ、さらに、この転がり軸受け97よりも外側に、シールリング98が設けられている。そして、これら転がり軸受け97、およびシールリング98を介し、出力軸4の他端側がハウジング17の底部17cから軸方向外側に突出されている。ハウジング17の底部17cからハウジング17内部への塵埃の侵入は、シールリング98により防止される。
また、出力軸4の軸方向略中央には、外周面にヘリカルスプライン19が形成されている。このヘリカルスプライン19に、クラッチ80がヘリカルスプライン嵌合されている。
(クラッチ)
クラッチ80は、後述のピニオン機構70に設けられているピニオン74と出力軸4との回転速度差により出力軸4の逆転を防止するためのものである。クラッチ80は、有底筒状のクラッチアウタ81と、このクラッチアウタ81と同心円状に形成されたクラッチインナ82と、クラッチアウタ81の周壁81aとクラッチインナ82の周壁82aとの間に配置された円柱状のクラッチローラ83、およびコイルスプリング84と、これらクラッチローラ83、およびコイルスプリング84の脱落防止やクラッチ80内への塵埃の侵入を防止するためのクラッチカバー85とを備えている。
クラッチアウタ81の底壁81bには、径方向中央にスリーブ86がモータ部3側に向かって突出形成されている。スリーブ86は、クラッチアウタ81の周壁81aよりも縮径された形になっており、出力軸4に外嵌された状態になる。そして、スリーブ86の内周面には、出力軸4のヘリカルスプライン19に噛合うヘリカルスプライン86aが形成されている。これにより、出力軸4とクラッチアウタ81とがヘリカルスプライン嵌合される。
クラッチインナ82は、クラッチアウタ81のスリーブ86よりも拡径形成されており、クラッチインナ82と出力軸4との間に、空隙22が形成されている。そして、出力軸4の空隙22に対応する位置に、ストッパプレート20が設けられている。
ストッパプレート20とスリーブ86との間には、出力軸4を取り囲むように形成されたリターンスプリング21が圧縮変形した状態で設けられている。すなわち、空隙22は、リターンスプリング21を収納する収納部として機能している。リターンスプリング21を収納することにより、クラッチアウタ81は、常時モータ部3側へ向かって押し戻されるように付勢された状態になる。
(ピニオン機構)
また、クラッチインナ82の先端には、ピニオン機構70が一体的に設けられている。ピニオン機構70は、出力軸4の回転を不図示のエンジンのリングギヤ23に伝達するためのものである。
ピニオン機構70は、クラッチインナ82の先端に一体成形された筒状のピニオンインナ71を有している。ピニオンインナ71の内周面には、出力軸4の他端側にピニオンインナ71を摺動可能に支持するための滑り軸受け72が設けられている。
また、ピニオンインナ71は、ハウジング17から軸方向外側に突出するように形成されており、この突出した部位に段差により縮径された縮径部73が形成されている。この縮径部73に、リングギヤ23に噛合可能なピニオン74がスプライン嵌合されている。
一方、ピニオン74の内周面には、後端側に段差により拡径された拡径部75が形成されており、ピニオンインナ71とピニオン74との間に収納部76が形成される。収納部76のクラッチ80側に形成されている開口部は、クラッチインナ82の基端側によって閉塞された状態になっている。
すなわち、ピニオンインナ71に、ピニオン74の先端側、および基端側が摺動可能に支持された状態になる。これにより、ピニオンインナ71に対して大きくがたつくことなく、ピニオンインナ71に対してピニオン74が軸方向に移動可能になる。
また、収納部76には、ピニオンインナ71の外周面を取り囲むように形成されたコイルスプリング11が収納されている。コイルスプリング11は、収納部76に収納された状態で、ピニオン74の拡径部75の段差面と、ピニオンインナ71の段差面とにより圧縮変形されている。これによりピニオン74は、ピニオンインナ71に対してリングギヤ23側に向かって付勢された状態になる。ここで、ピニオンインナ71の外周面には、先端側にピニオン74の抜けを規制する止め輪77が設けられている。
(電磁装置)
ハウジング17の内周面には、クラッチ80よりもモータ部3側に、電磁装置9を構成するヨーク25が内嵌固定されている。電磁装置9は、ピニオン機構70を軸方向に沿って移動させる機能を有していると共に、モータ部3に対する電源供給路を開閉する後述のスイッチユニット7の可動接点板8を軸方向に沿って移動させる機能を有している。
ヨーク25は有底筒状に形成されており、底部25aの径方向中央の大部分が大きく開口されている。
また、ヨーク25の底部25aとは反対側端には、円環状のプランジャホルダ26が設けられている。プランジャホルダ26には、クラッチ80側の面にリング状のストッパ38が設けられている。
ストッパ38は、樹脂やゴム等により形成されている。このストッパ38は、クラッチアウタ81のモータ部3側への変位を規制すると共に、クラッチアウタ81がプランジャホルダ26に接触する際の衝撃を緩和している。
ヨーク25、およびプランジャホルダ26によって径方向内側に形成される収納凹部25bには、略円筒状に形成された励磁コイル24が収納されている。励磁コイル24は、スイッチユニット7に設けられた不図示のダイオード、およびコネクタを介し、不図示のイグニションスイッチに電気的に接続されている。
励磁コイル24の内周面と出力軸4の外周面との間の空隙には、磁性材である金属により形成された略円筒状のスイッチプランジャ27が励磁コイル24に対して軸方向にスライド可能に設けられている。さらに、このスイッチプランジャ27と出力軸4の外周面との間の空隙に略円筒状のギヤプランジャ28が設けられている。
これらスイッチプランジャ27とギヤプランジャ28は、互いに同心円状に設けられ、軸方向に相対移動可能に設けられている。
スイッチプランジャ27のモータ部3側端には、外フランジ部29が一体成形されている。この外フランジ部29の外周部側には、連結ロッド30が軸方向に沿って立設されている。この連結ロッド30は、モータ部3のインターナルギヤ12に形成されている外フランジ部12dを貫通している。連結ロッド30のインターナルギヤ12から突出した端部には、ブラシ付直流モータ51のコンミテータ61に隣接配置されたスイッチユニット7の可動接点板8が連結されている。
可動接点板8は、連結ロッド30に対して軸方向に沿ってスライド移動可能に取り付けられていると共に、コイルバネ32によって浮動的に支持されている。そして、可動接点板8は、コンミテータ61の周囲に設けられたブラシステー33に固定されているスイッチユニット7の固定接点板34に対し、近接離反可能になっている。
固定接点板34は、連結ロッド30を挟んでコンミテータ61側である径方向内側に配置された第1固定接点板34aと、コンミテータ61とは反対側である径方向外側に配置された第2固定接点板34bとに分割構成されている。これら第1固定接点板34a、および第2固定接点板34bに可動接点板8が跨るように当接する。可動接点板8が第1固定接点板34a、および第2固定接点板34bに当接することにより、両者34a,34bが導通される。
また、スイッチプランジャ27は、外フランジ部29とハウジング17の内壁との間に圧縮した状態で設けられている不図示のリターンスプリングによって、モータ部3側に向かって付勢された状態になっている。これにより、スイッチプランジャ27は、通常、接点間を開いた状態(図1における中心線よりも上側の状態)で静止している。
一方、ギヤプランジャ28は樹脂で形成されたものであって、モータ部3側の外周面にリング状の鉄心28aが装着されている。また、ギヤプランジャ28のモータ部3側には、軸方向平面視略円環状の凹部28bが形成されており、ここに出力軸4を取り囲むように形成されたシフトスプリング36が収納されている。
また、スイッチプランジャ27の内周面には、シフトスプリング36の端部に対応する位置に、軸方向平面視略円環状の受け皿48が設けられている。この受け皿48とギヤプランジャ28の凹部28bの底面とにより、シフトスプリング36の軸方向への移動が規制されている。
スイッチユニット7の固定接点板34が固定されているブラシステー33には、コンミテータ61の周囲に複数のブラシ41が進退可能に配置されている。各ブラシ41の基端側には、コイルスプリング42が設けられている。このコイルスプリング42によって、各ブラシ41がコンミテータ61側に向かって付勢され、各ブラシ41の先端がコンミテータ61のセグメント62に摺接する。
ブラシ41は、陽極側ブラシと陰極側ブラシとで構成され、このうちの陽極側ブラシが不図示のピグテールを介して固定接点板34の第1固定接点板34aに接続されている。一方、固定接点板34の第2固定接点板34bには、ターミナルボルト44を介して不図示のバッテリの陽極が電気的に接続される。
すなわち、固定接点板34に可動接点板8が当接した際、ターミナルボルト44、固定接点板34、ピグテール(不図示)を介してブラシ41の陽極側ブラシに電圧が印加され、コイル59に電流が供給される。また、ブラシ41の陰極側ブラシは、不図示のピグテールを介して後述のセンタープレート43に接続されている。そして、このセンタープレート43、ハウジング17、および不図示の車体を介して、バッテリの陰極にブラシ41の陰極側ブラシが電気的に接続される。
なお、ターミナルボルト44とブラシ付直流モータ51のヨーク53との間隙に、内部への塵埃等の侵入を防止するためのカバー45が設けられている。
ブラシステー33とインターナルギヤ12との間には、金属により形成されたリング状のセンタープレート43が介設されており、遊星歯車減速機構2とブラシ付直流モータ51との間を隔絶している。このセンタープレート43の径方向略中央には、円筒部43aがコンミテータ61側に向かって突設されている。
円筒部43aの内径は、回転軸52の直径よりもやや大きく設定されており、円筒部43aと回転軸52との間の微小間隙が形成される。この円筒部43aの遊端は、コンミテータ61の端面に形成された凹部61aに臨まされ、遊星歯車減速機構2のグリスがコンミテータ61側へ漏洩することを防止している。
(スタータの動作)
次に、図1に基づいて、スタータ1の動作について説明する。
同図に示すように、まず、励磁コイル24に電流を供給する前の静止状態にあっては、スイッチプランジャ27は、不図示のリターンスプリングに付勢されてモータ部3側(図1における右側)へ一杯に移動し、外フランジ部29がインターナルギヤ12に当接した状態で停止している。そして、外フランジ部29に立設されている連結ロッド30に設けられている可動接点板8は、固定接点板34に対して離間している。
ここで、インターナルギヤ12の底面12aには、取付凸部12b、および凸部12cがセンターブラケット91から突出するように形成されているので、金属製の外フランジ部29と金属製のセンターブラケット91との接触が防止される。このため、金属同士の接触による騒音を阻止できる。
また、リターンスプリング21に付勢されたクラッチアウタ81が、ピニオン機構70と一体化されているクラッチインナ82、およびギヤプランジャ28をモータ部3側へ一杯に移動している。そして、クラッチ80のクラッチアウタ81がストッパ38に当接した位置で停止しており、ピニオン機構70とリングギヤ23との結合が断たれている(図1における中心線の上側の状態)。
この状態からイグニションスイッチをオンすると、励磁コイル24に電流が供給されて励磁される。すると、スイッチプランジャ27、およびギヤプランジャ28を磁束が通る磁路が形成され、これらスイッチプランジャ27、およびギヤプランジャ28がリングギヤ23側(図1における左側)へ向かって移動する。このとき、スイッチプランジャ27がギヤプランジャ28の鉄心28aよりもプランジャホルダ26とのギャップ(軸方向クリアランス)が小さく、吸引力が大きいので、ギヤプランジャ28に先行してスイッチプランジャ27が移動する。
ここで、シフトスプリング36のバネ力は、ピニオン機構70の静止状態にあってはクラッチアウタ81に設けられたリターンスプリング21のバネ力より弱く設定されている。また、ギヤプランジャ28よりも先に移動するスイッチプランジャ27による最大圧縮状態に至る途中で、リターンスプリング21のバネ力より強くなるように設定されている。
すなわち、シフトスプリング36のバネ力は、リターンスプリング21のバネ力より弱いため、スイッチプランジャ27の吸引移動の初期ではギヤプランジャ28の静止状態が保たれて、先にシフトスプリング36が圧縮変形される。
スイッチプランジャ27がリングギヤ23側へ向かって移動すると、外フランジ部29、および連結ロッド30を介して可動接点板8が固定接点板34側に向かって移動し、固定接点板34に接触する。このとき、スイッチプランジャ27のフルストロークに対して早めに可動接点板8が固定接点板34に接触し、かつ可動接点板8が連結ロッド30に対して軸線方向変位可能に浮動支持されているので、コイルバネ32の押圧力が両接点板8,34間に加わることになる。
固定接点板34に可動接点板8が接触すると、4つのブラシ41のうちの2つの陽極側ブラシにバッテリの電圧が印加され、コンミテータ61のセグメント62を介してコイル59が通電される。すると、アーマチュアコア58に磁界が発生し、この磁界とヨーク10に設けられている永久磁石57との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、アーマチュア54が継続的に回転する。
アーマチュア54が回転することにより、このアーマチュア54の回転軸52の回転力が遊星歯車減速機構2を介して出力軸4に伝達され、出力軸4が回転する。このとき、出力軸4の一端側(図1における右端側)には、C型止め輪101、および平ワッシャ102が設けられているので、出力軸4が抜け方向(図1における左方)に向かって移動することがない。そして、出力軸4に、遊星歯車減速機構2を介して回転軸52の回転力が確実に伝達される。
出力軸4が回転することにより、出力軸4のヘリカルスプライン19に噛合うクラッチアウタ81が連れ回り、クラッチ80に慣性力が作用する。そして、慣性力によってクラッチ80がヘリカルスプライン19に沿うように第2リターンスプリング21のバネ力に抗してリングギヤ23側へ向かって押し出される。
ここで、ギヤプランジャ28には、リングギヤ23側へ向かう力が作用しているので、クラッチ80の移動に伴ってギヤプランジャ28もリングギヤ23側へ向かって移動する。
クラッチ80がリングギヤ23側へ向かって押し出されることにより、クラッチ80と一体化しているピニオン機構70がリングギヤ23側へと回転しながら押し出される。
このとき、ピニオン機構70のピニオン74とリングギヤ23との噛合わせ位相がずれていると、リングギヤ23にピニオン74が歯当たりして噛合わない。この場合、ピニオン機構70のコイルスプリング11が圧縮変形し、ピニオン74のリングギヤ23に対する歯当たりの衝撃を吸収しつつ、ピニオン74にリングギヤ23側に向かう付勢力を付与する。
すなわち、リングギヤ23にピニオン74が歯当たりして噛み合いに失敗しても、コイルスプリング11を圧縮変形させながら、ピニオン74がリングギヤ23により軸線方向への移動を止められた状態において、可動接点板8が固定接点板34への接触によりアーマチュア54が回転することにより、ピニオン74が回転し、ピニオン74は、リングギヤ23との噛合わせ位相が合ったところで、リングギヤ23に確実に噛合う。リングギヤ23にピニオン74が噛合うと、出力軸4の回転力がリングギヤ23に伝達され、エンジンが始動する。
ここで、リングギヤ23とピニオン74との噛合い時の衝撃は、ピニオン機構70、およびクラッチ80を介して出力軸4に伝達され、出力軸4に応力がかかる。出力軸4の一端側には、遊星歯車減速機構2が連結されているていると共に、遊星歯車減速機構2には、ブラシ付直流モータ51の回転軸52が連結されている。このため、出力軸4にかかる応力が遊星歯車減速機構2、および回転軸52に伝達されてしまう。
しかしながら、出力軸4の一端側は、金属製のセンターブラケット91に回転自在に支持されているので、例えば、インターナルギヤ12に直接支持される場合と比較し、強固に支持され、出力軸4にかかる応力をセンターブラケット91が確実に受けることができる。
これに加え、センターブラケット91は、ハウジング17に内嵌固定されているので、出力軸4にかかる応力がセンターブラケット91を介してハウジング17に逃がされる。このため、遊星歯車減速機構2や回転軸52に伝達される応力が低減される。
続いて、リングギヤ23にピニオン74が噛合い、アーマチュア54の回転が安定して加速が止まると、出力軸4にヘリカルスプライン嵌合されたクラッチ80、およびピニオン機構70のリングギヤ23側に向かう慣性力が弱まる。
しかしながら、ギヤプランジャ28にリングギヤ23側へ向かう力が作用するので、この力がクラッチ80、およびピニオン機構70をリングギヤ23側へ向かって移動させる推進力を増大させる。このため、リングギヤ23に向かってより大きな突入力をもってピニオン74が噛み込む。
さらに、ギヤプランジャ28には、リングギヤ23側へ向かう力が作用しているので、この力、およびシフトスプリング36の復元力によって、リングギヤ23に対するピニオン74の噛合状態が確実に維持される。
そして、ピニオン74の噛み合い位置では、ストッパプレート20にクラッチアウタ81が当接するようになっている。ストッパプレート20によってクラッチアウタ81の軸方向への移動が規制される。
続いて、エンジンが始動し、ピニオン74の回転数が出力軸4の回転数を上回ると、クラッチ80が作用してピニオン機構70が空転する。このような状態になると、不図示の制御機器からの信号に基づいて、イグニションスイッチがオフされ、励磁コイル24への通電が停止される。より具体的には、不図示の制御機器は、リングギヤ23の回転数が、例えば約400rpm以上になると励磁コイル24への通電を遮断する信号を出力する。なお、リングギヤ23の回転数は、車体に設けられた不図示の回転センサ等を用いて検出する。
ここで、励磁コイル24への通電を停止すると、スイッチプランジャ27、およびギヤプランジャ28を磁束が通る磁路が消磁され、励磁コイル24によるスイッチプランジャ27、およびギヤプランジャ28のリングギヤ23側への付勢力が作用しなくなる。さらに、クラッチアウタ81に対するリターンスプリング21の付勢力、およびスイッチプランジャ27に対する不図示のリターンスプリングの付勢力が作用する。これによって、ピニオン74がリングギヤ23から離脱して後退し、可動接点板8が固定接点板34から離間してブラシ付直流モータ51が停止する。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、遊星歯車減速機構2のインターナルギヤ12の底面12aに、金属製のセンターブラケット91を設けると共に、出力軸4の一端側にC型止め輪101、および平ワッシャ102を設けているので、出力軸4の抜け方向への移動を確実に防止できる。
また、金属製のセンターブラケット91により、出力軸4の一端側が回転自在に、かつ強固に支持されている。このため、例えば、インターナルギヤ12に直接出力軸4を支持する場合と比較して、出力軸4にかかる応力をセンターブラケット91が確実に受けることができる。
これに加え、ハウジング17にセンターブラケット91が内嵌固定されているので、センターブラケット91が出力軸4から受けた応力をハウジング17に逃がすことができる。この結果、出力軸4からインターナルギヤ12にかかる応力を低減できる。よって、遊星歯車減速機構2や、この遊星歯車減速機構2に連結されている回転軸52の延命化、および騒音低減化を図ることができる。
さらに、センターブラケット91の滑り軸受け93と出力軸4に装着されているC型止め輪101との間に、平ワッシャ102を介装しているので、滑り軸受け93とC型止め輪101とが直接接触するのを防止できる。このため、滑り軸受け93に局所的な応力がかかるのを防止でき、滑り軸受け93の延命化を図ることができる。
そして、センターブラケット91の滑り軸受け93の長さL1を、センターブラケット91から僅かに突出(図2におけるδ参照)するように設定し、滑り軸受け93の端部に平ワッシャ102を接触させている。さらに、センターブラケット91と平ワッシャ102とが直接接触しないように構成されている。このため、平ワッシャ102による摺動摩擦抵抗を低減できる。
また、インターナルギヤ12と、金属製のセンターブラケット91とを一体化し、インターナルギヤ12を、センターブラケット91を介してハウジング17に固定している。このため、インターナルギヤ12の外周面に、例えば、ハウジング17に対する回り止めとして機能させるための凸部(図4における2点鎖線参照)を形成する必要がない。よって、インターナルギヤ12の外周面を真円形状とすることができ、インターナルギヤ12の製作精度を向上させることが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、出力軸4の一端側にC型止め輪101、および平ワッシャ102を設け、出力軸4の抜け方向への移動を規制する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、出力軸4の一端側に、滑り軸受け93によって抜け方向への移動が阻害される部材が設けられていればよい。例えば、C型止め輪101に代わってE型止め輪を用いることも可能である。
また、上述の実施形態では、センターブラケット91に滑り軸受け93を設ける一方、ハウジング17の底部17cに転がり軸受け97を設け、これら軸受け93,97によって出力軸4を回転自在に支持する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、出力軸4を回転自在に支持する軸受けであればよい。つまり、センターブラケット91に転がり軸受けを設けてもよいし、ハウジング17の底部17cに滑り軸受けを設けてもよい。
1 スタータ
2 遊星歯車減速機構
3 モータ部
4 出力軸
12 インターナルギヤ(内歯歯車)
13 サンギヤ(太陽歯車)
14 プラネタリギヤ(遊星歯車)
15 内歯
16 キャリアプレート(遊星キャリア)
17 ハウジング
23 リングギヤ
51 ブラシ付直流モータ
52 回転軸
70 ピニオン機構
74 ピニオン
91 センターブラケット
93 滑り軸受け(軸受け)
101 C型止め輪(規制部材)
102 平ワッシャ(ワッシャ)

Claims (4)

  1. モータ部と、
    前記モータ部の回転軸と同軸上に配置され、一端が前記回転軸に相対回転不能、かつ軸方向に移動可能に連結される出力軸と、
    前記出力軸の他端に設けられ、この出力軸の回転力を受けて前記出力軸に沿ってスライド移動し、エンジンに駆動力を伝達するためのリングギヤに噛合されるピニオンとを備え、少なくともハウジング内に前記出力軸を収納したスタータであって、
    前記ハウジングに、軸受けを介して前記出力軸の一端側を回転自在に支持するセンターブラケットを設けると共に、
    前記出力軸の前記軸受けよりも前記一端側に、前記出力軸の前記他端側への移動を規制する規制部材を設けたことを特徴とするスタータ。
  2. 前記軸受けと前記規制部材との間に、ワッシャを介装したことを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
  3. 前記センターブラケットから前記規制部材側に向かって突出するように、前記軸受けを設けたことを特徴とする請求項2に記載のスタータ。
  4. 前記回転軸と前記出力軸とを遊星歯車減速機構を介して連結し、
    前記遊星歯車減速機構は、
    前記回転軸に固定されている太陽歯車と、
    前記太陽歯車に噛合い、この太陽歯車を中心に公転可能に設けられた複数の遊星歯車と、
    これら複数の遊星歯車を連結し、前記出力軸に回転力を付与する遊星キャリアと、
    前記遊星歯車の外周側で、かつ前記太陽歯車と同心円状に配置された内歯歯車とを備え、
    少なくとも前記センターブラケットを金属により形成し、このセンターブラケットと内歯歯車とを一体化したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のスタータ。
JP2010237785A 2010-10-22 2010-10-22 スタータ Pending JP2012087765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010237785A JP2012087765A (ja) 2010-10-22 2010-10-22 スタータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010237785A JP2012087765A (ja) 2010-10-22 2010-10-22 スタータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012087765A true JP2012087765A (ja) 2012-05-10

Family

ID=46259629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010237785A Pending JP2012087765A (ja) 2010-10-22 2010-10-22 スタータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012087765A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013175986A1 (ja) * 2012-05-23 2013-11-28 株式会社ミツバ スタータ
JP2017070026A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 スタータ
JP2017129074A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社デンソー スタータ
WO2019244371A1 (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社ミツバ スタータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013175986A1 (ja) * 2012-05-23 2013-11-28 株式会社ミツバ スタータ
JP2013245559A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Mitsuba Corp スタータ
JP2017070026A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 スタータ
JP2017129074A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社デンソー スタータ
WO2017126674A1 (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社デンソー スタータ
WO2019244371A1 (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社ミツバ スタータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573320B2 (ja) スタータおよびエンジン始動装置
US9188099B2 (en) Starter
US5937696A (en) Starter for an internal combustion engine
JP2012087765A (ja) スタータ
JP3105762B2 (ja) エンジン始動装置
JP5765974B2 (ja) スタータ
JP5535704B2 (ja) スタータ
US9482200B2 (en) Starter
JP3315883B2 (ja) エンジン始動装置
US6097119A (en) Electric starter motor
JP2012044842A (ja) スタータ
JP4022844B2 (ja) 回転電機
JP2012026337A (ja) スタータ
JP2013130077A (ja) スタータ
WO2015182630A1 (ja) スタータ
JP2012036970A (ja) クラッチ機構、およびスタータ
JP2009036071A (ja) エンジン始動装置
JP5873758B2 (ja) スタータ
JPH10196497A (ja) スタータ
JP6047356B2 (ja) スタータ
JP2020193607A (ja) スタータ及びヨークの成形方法
JP2013227914A (ja) エンジン始動装置
JPH09317609A (ja) スタータ
JP2008255949A (ja) スタータ
JP2013132096A (ja) ブラシホルダ固定構造、及びスタータ