JP2008500177A - ロールスタンド或いは例えばタンデム圧延路のような圧延路においてロール付属品を組み立て機能検査をする方法と装置 - Google Patents

Abstract

【課題】
組み立てと機能検査の際に構成ユニットの操作を簡略化させ、作業を迅速に且つ時間を節約して実施すること。
【解決手段】
ロールスタンド（１）においてロール付属品（４）を組み立て機能検査する方法と装置は、この場合に、ロール付属品（４）の少なくとも一部がそれぞれ一つの構成ユニット（５）を形成し、機能検査を伴う予備組立て用の構成ユニット（５）が組立て板上に配置されるので、検査組立て時間を節約し、ロールスタンド（１）の外部に調整され且つ検査されるか又は調整されるか、或いは検査される、そして調整され且つ検査されるか又は調整された、或いは検査された構成ユニット（５）が運転に関して二つのロールスタンド（１）の間に主としてスタンド中間空間（９）に配置されて、ロールコラム（１ａ；１ｂ）の構造的に固定できる支持箇所（１０）に基礎フレーム（８）上に配置されている。

Description

この発明は、例えばタンデム圧延路のようなロールスタンド或いは圧延路においてロール付属品を組み立て機能検査する方法と装置に関し、この場合に、ロール付属品の少なくとも一部が運転に関してそれぞれのロールコラムに固定されている少なくとも一つの構成ユニットを形成する。

そのような構成ユニットは欧州特許出願公開第０３４９８４０号明細書（特許文献１）から公知である。そこには、実質的に圧延機構のロールスタンドには、互いに分離された構成ユニットが取り換えられ、この構成ユニットは追加的且つかなり大きい場所の必要性を要するばかりではなく、むしろ接近するのが難しく、保守操作するのが適切に取り扱い難い。構成ユニットは公知として圧延機構には出入側に配置されたストリップ縁、射出手段、圧延ストリップ持上げ装置、外出レール、圧延ストリップ案内テーブルを備えることが記載され、この場合には、圧延ストリップ持上げ装置がストリップ縁、射出手段、外出レールと圧延ストリップ案内テーブルを備えて一つの構成ユニットに一体に収容され、ロールスタンドの内部に作業ロールのロール隙間と直接に配置されている。個々の装置は作業ロールの曲げブロック内に一体化され得る。そのような構成は真実であることが証明されたけれども、若干の改良すべきで従来の考慮されないままである問題点が残っている。
欧州特許出願公開第０３４９８４０号明細書

この発明の課題は、組み立てと機能検査の際に構成ユニットの操作を簡略化させ、作業を迅速に且つ時間を節約して実施することである。

課題を実施するための最良の形態

提起された課題は、この発明によると、構成ユニットが機能検査を伴う予備組立てのために組立て板上に配置され、ロールスタンドの外部で調整され且つ検査されるか、又は調整されるか、或いは検査されること、そして少なくとも調整され且つ検査されるか、又は調整されるか、或いは検査される構成ユニットは運転的に二つのロールスタンドの間に主としてスタンド中間空間に配置され、構造的に固定可能な支持箇所にロールスタンドが固定されることによって解決される。主な利点は、ロールスタンドの外部に或いは工場におけるすべての要素の可能な予備検査、センサーの時間節約する予備ケーブル敷設と媒体消費器の敷にある。それにより、もはや個々の構成グループが組立て検査されず、むしろコンパクトであるから、ロールスタンド内の最終組立ては著しく簡略化され、或いは時間的に短縮される。したがって、構成箇所における組立て時間が節約され、操業開始時間が短縮され、さらにロールスタンドでの固定箇所が設計段階中に選定されて固定され、この場合には、この構造的利点は消費すべき成分と無関係である。全体としては著しく時間と費用の節約が生じる。

別の特徴によると、圧延路の第一ロールスタンド内の圧延方向において流入側モジュールは該当第一ロールスタンドの互いに付属されたロールコラム間に構成されることが提案されている。該当構成ユニットはロールスタンドにも使用され得る。その際に機能検査を伴う予備組立ては同様に圧延ライン、好ましくは、工場で実施され得る。

さらに、第一ロールスタンドと第二ロールスタンドとの間の圧延方向において流出側モジュールと流入側モジュールとが組み込まれる。

例えばタンデム圧延路のような圧延路、或いはロールスタンドにおけるロール付属品の組立てや機能検査用装置は、ロール付属品の少なくとも一部が運転的にそれぞれのロールコラムに固定されているそれぞれ一つの構成ユニットを構成し、この装置による発明によると、別の特徴によると、流入側モジュールが少なくとも乳濁液用の一つの流入側噴霧梁と、圧延隙間潤滑用の一つの上噴霧梁と、圧延隙間潤滑用の一つの下噴霧梁と、一つのストリップ固定装置と、射出保護壁と、ストリップ案内テーブルを包含し、ロールスタンドの外部では組立て板上で検査され且つ調整される、又は検査されるか、或いは調整される、ロールスタンドの内部では基礎フレーム上に配置されている。この場合には、前記要素は一つの構成ユニット（一つのモジュール）を構成する。その他に、組立て板として基礎フレームも、望まれた場合には、使用され得る。

構成は、構成ユニットが圧延路の二つの圧延方向に相前後して継続するロールスタンドの間に配置されて、少なくとも一つの流出側モジュールと一つの流入側モジュールとから構成されることにある。ここでは、そのような構成が好ましい場合には、両構成ユニットは一つの共通のモジュールを形成し得る。

別の態様は、流入側モジュールと流出側モジュールは基礎フレーム上の圧延方向に相前後して継続するロールスタンドの間の共通の構成ユニット内部に取り付けられることを企図する。

さらに、流出側モジュールと流入側モジュールとが組立てられた状態で側面保護壁と二つの横木から成る基礎フレーム上に配置されて、要求可能な格子蓋が設けられている。

他の特徴によると、流出側モジュールは少なくとも次の対象、上下作業ロールの一つのストリップ縁と、一つの中間空間−清掃梁と、一つの流出側−乳濁液−射出手段と、一つの上清掃冷却梁と、一つの下清掃冷却梁と、一つのストリップ応力測定ロールと、ストリップ速度−測定装置用の保護手段を備える支持体と、ストリップ厚さ−射出装置用の一つの保護手段と、静止ストリップ案内テーブルと、一体化ストリップ冷却装置を備えるストリップ下位保持ロールと、基礎フレームとを包含することが企図されている。前記対象はスタンド中間空間の内部に構成ユニットの少なくとも一つを形成する。

作業態様用の原理は、圧延ライン、圧延路や一つのロールスタンドの内部に仕上げ組立てや運転状態の同じ、同様な或いは種々の構成ユニットを収容するために基礎フレームが二本の横木、側面保護壁と格子蓋から形成されていることにある。

図面には、この発明の実施例が図示されて、次に詳細に説明される。

図１には、圧延ライン６上に位置する二つの個別のロールスタンド１が示される。各ロールスタンド１は（圧延方向１１を横切って）相前後して継続するロールコラム１ａと１ｂから成る。より多くのそのようなロールスタンド１は一つの圧延路２を形成する。例えば一列の５ロールスタンド１はタンデム圧延路３を図示する。ロールスタンド１の各々はロール付属品４を備えている。ロール付属品４は同じ及び類似の及び種々の又はそのいずれかの一方の構成ユニット５を形成する。そのような構成ユニット５は「モジュール」と呼ばれている。

構成ユニット５は流入側モジュール１２として且つ流出側モジュール１３として各ロールスタンド１に且つスタンド中間空間９内で基礎フレーム８（図２と３を参照）上に固定されている。この基礎フレーム８はスタンド中間空間９では特に独立の構成ユニット５を形成する。この基礎フレーム８は二本の横木１９、側面保護壁１７ａ，１７ｂと格子蓋２１から成る。

スタンド中間空間９では、基礎フレーム８上の左に流出側モジュール１３があり、右に流入側モジュール１２がある。スタンド中間空間９内のこの構成ユニット５は構造的に支持箇所１０に付属されて、そこに固定されている。支持箇所１０はすでに設計段階中に取り付けるべき構成ユニット５と無関係に、固定され得る。

この発明の利点は、実質的に、構成ユニット５が機能検査を伴う予備組立てのためにロールスタンド１の外部の組立て板（図示していない）上に、例えば工場では、組立て板上に配置され、ロールスタンド１の外部で調整され且つ検査されるか又は調整されるか、或いは検査されており、そして少なくとも一つの調整され且つ検査されるか又は調整されるか、或いは検査された構成ユニット５が二つのロールスタンド１の間で主としてスタンド中間空間９内に配置され、ロールコラム１ａ，１ｂの構造的に固定可能な支持箇所１０に固定されていることによって達成される。

次に、構成ユニット５の例は流入側モジュール１２として記載される：ロール付属品４が乳濁液用の流入側噴霧梁１４を有する。そのためにローラ隙間潤滑用の上噴霧梁１５ａとローラ隙間潤滑用の下噴霧梁１５ｂが設けられている。その前にストリップ固定装置１６が配置されている。圧延ストリップはストリップ案内テーブル１８によって案内される。圧延方向では、そのような構成ユニット５は圧延路２の第一ロールスタン １内に流入側モジュール１２として互いに付属されたロールコラム１ａ，１ｂの間に配置され得る。

スタンド中間空間９内の構成ユニット５は、基礎フレーム８上に二本の横木１９を両側側面保護壁１７ａ，１７ｂと組み立てられ、この場合には、操作人の作業のために、格子蓋２１が用いられる。基礎フレーム８は支持箇所１０に保持されている。

これから次の部分では、他の構成ユニット５の例は流出側モジュール１３として説明される：この箇所には、流出側モジュール１３は中間空間流出側モジュール２２ａと呼ばれ、ストリップ縁２２を備えている。ストリップ縁２２は下作業ロール２３ｂに付属されている。ロール付属品４はコラム壁２４に固定されている。作業ロールと支持ロールとから成るロールセットに付属されて中間空間洗浄梁２５が設けられ、上洗浄冷却梁２６ａと下洗浄冷却梁２６ｂが設けられている。構成部材間には、ストリップ測定装置２７が位置する。右ローラスタンド１への流入前にストリップ応力測定ロール２８が位置する。このロールを包囲して、ストリップ速度検出の構成部材の支持体と保護手段２９が存在する。その他に、ストリップ速度測定装置用の支持体３０は基礎フレーム８に固定されている。ストリップ厚測定装置用の保護手段３１が記入されている。そのときに、一体化ストリップ冷却装置をもつストリップ下位保持ロール３３を備える静止ストリップ案内テーブルが図示されている。構成ユニット５、即ち流入側モジュール１２はここで中間空間流入側モジュール３４を形成する。それ故に、（流入側噴霧梁１４に類似して）流入側乳濁液噴霧梁３５が形成されている。これは（１５ａ，１５ｂに類似して）ロール隙間潤滑用の上噴霧梁３６ａとローラ隙間潤滑用の下噴霧梁３６ｂから成る。補充では、ここでは、流出側モジュール１３は複数地帯冷却潤滑を備える乳濁液噴霧システム３７を所持する。噴霧梁１５ａ，１５ｂに類似して、ロール隙間潤滑と複数地帯冷却用の上噴霧梁３８ａとロール隙間潤滑と複数地帯冷却用の下噴霧梁３８ｂが設けられている。中間空間洗浄梁２５には、それぞれの一つの中間空間洗浄梁４０が一致する。ストリップ固定装置１６は付属品を備えるストリップ固定装置４１と一致し、この場合には、ストリップ固定装置４１の駆動領域が４２で表示されている。これら要素はコラム壁４３に固定されている。同様に案内テーブル４４と旋回可能なストリップ案内テーブル４５が設けられている。

図２には、機能検査を伴う予備組立ての構成が圧延ライン６の外部に、例えば工場に示される。流入側モジュール１２と流出側モジュール１３は付属射出保護壁７ａと７ｂを備えている。基礎フレーム８は、側面保護壁１７ａ、１７ｂによってロールコラム１ａ、１ｂに後で固定するように設けられている。

図３によると、二本の横木１９と側面保護壁１７ａ、１７ｂを備える基礎フレーム８が示される。圧延方向１１に見て、ストリップ案内テーブル１８に並んで、側面保護壁１７ａ、１７ｂ、ストリップ固定装置１６、４１と上噴霧梁３８ａ並びに下噴霧梁３８ｂが存在する。

タンデム圧延路のような圧延路の一部の側面図を示す。 圧延ラインの外部にスタンド中間空間内において一つ或いは複数の構成ユニットの個々の構成グループを収容し、即ちそれぞれに一つの流入側と一つの流出側のモジュールを備える工場における機能検査を伴う予備組み立てする基礎フレームの斜視図を示す。 一つのみの構成ユニットを備える同じ基礎フレームを示す。

符号の説明

１．．．．ロールスタンド
１ａ．．．ロールコラム
１ｂ．．．ロールコラム
２．．．．圧延路
３．．．．テンダム圧延路
４．．．．ロール付属品
５．．．．構成ユニット
６．．．．圧延ライン
７ａ．．．射出保護壁
７ｂ．．．射出保護壁
８．．．．基礎フレーム
９．．．．スタンド中間空間
１０．．．．支持箇所
１１．．．．圧延方向
１２．．．．流入側モジュール
１３．．．．流出側モジュール
１４．．．．乳濁液用の流入側噴霧梁
１５ａ．．．ロール隙間潤滑用の上噴霧梁
１５ｂ．．．ロール隙間潤滑用の下噴霧梁
１６．．．．ストリップ固定装置
１７ａ．．．側面保護壁
１７ｂ．．．側面保護壁
１８．．．．ストリップ案内テーブル
１９．．．．二本の横木
２１．．．．格子蓋
２２．．．．作業ロール用のストリップ縁
２２ａ．．．中間空間流出側モジュール
２３ａ．．．ストリップ縁をもつ上作業ロール
２３ｂ．．．ストリップ縁をもつ下作業ロール
２４．．．．コラム壁
２５．．．．中間空間清掃梁
２６ａ．．．上清掃冷却梁
２６ｂ．．．下清掃冷却梁
２７．．．．ストリップデータ測定装置
２８．．．．ストリップ応力測定ロール
２９．．．．ストリップ測定速度用の支持体と保護手段
３０．．．．ストリップ速度測定装置用の支持体
３１．．．．ストリップ厚測定装置用の保護手段
３２．．．．静止ストリップ案内テーブル
３３．．．．一体化ストリップ冷却装置を備えるストリップ下位保持ロール
３４．．．．スタンド中間空間流入側噴霧梁
３５．．．．流入側乳濁液噴霧梁
３６ａ．．．ロール隙間潤滑用の上噴霧梁
３６ｂ．．．ロール隙間潤滑用の下噴霧梁
３７．．．．乳濁液噴霧システムと複数地帯冷却潤滑
３８ａ．．．ロール隙間潤滑と複数地帯冷却の上噴霧梁
３８ｂ．．．ロール隙間潤滑と複数地帯冷却の下噴霧梁
４０．．．．中間空間清掃梁
４１．．．．付属品を備えるストリップ固定装置
４２．．．．ストリップ固定装置の駆動領域
４３．．．．コラム壁
４４．．．．案内テーブル
４５．．．．旋回可能なストリップ案内テーブル

Claims (9)

1. 例えばタンデム圧延路（３）のようなロールスタンド（１）或いは圧延路（２）においてロール付属品（４）を組み立て機能検査する方法であって、この場合に、ロール付属品（４）の少なくとも一部が運転に関してそれぞれのロールコラム（１ａ；１ｂ）に固定されている少なくとも一つの構成ユニット（５）を形成する方法において、機能検査を伴う予備組立て用の構成ユニット（５）が組立て板上に配置され、ロールスタンド（１）の外部に調整され且つ検査されるか又は調整されるか、或いは検査される、そして調整され且つ検査されたか又は調整された、或いは検査された構成ユニット（５）が運転に関して二つのロールスタンド（１）の間に主としてスタンド中間空間（９）に配置されて、ロールコラム（１ａ；１ｂ）の構造的に固定できる支持箇所（１０）に固定されていることを特徴とする方法。
2. 圧延路（２）の第一ロールスタンド（１）内の圧延方向（１１）では、流入側モジュール（１２）が該当第一ロールスタンド（１）の互いに付属されたロールコラム（１ａ；１ｂ）間に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 圧延方向（１１）では第一ロールスタンド（１）と第二ロールスタンド（１）との間に流出側モジュール（１３）と流入側モジュール（１２）が取り付けられることを特徴とする請求項１或いは請求項２に記載の方法。
4. 例えばタンデム圧延路（３）のようなロールスタンド（１）或いは圧延路（２）におけるロール付属品（４）を組み立てて機能検査する装置であって、この場合に、ロール付属品（４）の少なくとも一部の数が運転に関してそれぞれのロールコラム（１ａ；１ｂ）に固定されている少なくとも一つの構成ユニット（５）を形成する装置において、流入側モジュール（１２）は少なくとも、乳濁液用の入口側噴霧梁（１４）と、圧延隙間潤滑用の上噴霧梁（１５ａ）と、圧延隙間潤滑用の下噴霧梁（１５ｂ）と、ストリップ締付け装置（１６）と射出保護壁（７ａ；７ｂ）と、ストリップ案内テーブル（１８）とを包含し、ロールスタンド（１）の外部では、組立て板上で検査され且つ調整されるか又は検査されるか、或いは調整され、ロールスタンド（１）の内部では、基礎フレーム（８）上に配置されていることを特徴とする装置。
5. 構成ユニット（５）は圧延路（２）の圧延方向（１１）において相前後して継続する二つのロールスタンド（１）の間に配置され、少なくとも一つの流出側モジュール（１３）と流入側モジュール（１２）から形成されていることを特徴とする請求項４に記載の装置。
6. 流入側と流出側モジュール（１２；１３）は共通の構成ユニット（５）内部に圧延方向（１１）に相前後して継続するロールスタンド（１）の間に基礎フレーム（８）上に取り付けられることを特徴とする請求項５に記載の装置。
7. 流出側モジュール（１３）と流入側モジュール（１２）は取り付けられた状態で側面保護壁（１７ａ；１７ｂ）と二本の横木（１９）から成る基礎フレーム（８）上に配置されて、希望通りの格子蓋（２１）が設けられていることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか一項に記載の装置。
8. 流出側モジュール（１３）は、少なくとも、上下作業ローラ（２３ａ，２３ｂ）用のストリップ縁石（２２）と、中間空間洗浄梁（２５）と、流出側乳濁液射出装置と、上洗浄冷却梁（２６ａ）と、下洗浄冷却梁（２６ｂ）と、ストリップデータ測定装置（２７）と、ストリップ応力測定ロール（２８）と、ストリップ速度測定装置（３０）用の保護装置を備える保持体（２９）と、ストリップ厚さ測定装置用の保護装置（３１）と、静止ストリップ案内テーブル（３２）と、一体化したストリップ冷却装置を備えるストリップ下保持ロール（３３）とを包含することことを特徴とする請求項４乃至７のいずれか一項に記載の装置。
9. 圧延ライン（６）、圧延路（２）で、ロールスタンド（１）の内部で、仕上げ組立てや運転状態用の同じ、類似な或いは異なる構成ユニット（５）を収容するために、基礎フレーム（８）は二本の横木（１９）、側面保護壁（１７ａ；１７ｂ）と格子蓋（２１）から形成されていることを特徴とする請求項４乃至８のいずれか一項に記載の装置。

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