JP6370007B1 - 乗客コンベアの取り付け方法と乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が施工現場で溶接を行わずにトラスを取り付けでき、また、シムによる支持アングルの高さ調整が行い易い乗客コンベアの取り付け方法を提供する。
【解決手段】アンカープレート78には左右一対の固定部材80,80が予め溶接され、左右一対の固定部材80,80の外側に嵩上げブロック94をそれぞれ載置し、嵩上げブロック94の上方に支持腕701をジャッキアップした状態で配し、嵩上げブロック94と支持腕701の間にシム台84とシム88を配し、シム88の上に支持腕701を載置し、支持腕701の高さ調整を行い、シム台84とシム88と支持腕701をボルト92で一体に固定し、支持腕701を嵩上げブロック94の上方にジャッキアップした状態で、嵩上げブロック94を前後方向に取り除き、一体となったシム台84、シム88、及び、支持腕701をアンカープレート78の上に載置する。
【選択図】 図7
【解決手段】アンカープレート78には左右一対の固定部材80,80が予め溶接され、左右一対の固定部材80,80の外側に嵩上げブロック94をそれぞれ載置し、嵩上げブロック94の上方に支持腕701をジャッキアップした状態で配し、嵩上げブロック94と支持腕701の間にシム台84とシム88を配し、シム88の上に支持腕701を載置し、支持腕701の高さ調整を行い、シム台84とシム88と支持腕701をボルト92で一体に固定し、支持腕701を嵩上げブロック94の上方にジャッキアップした状態で、嵩上げブロック94を前後方向に取り除き、一体となったシム台84、シム88、及び、支持腕701をアンカープレート78の上に載置する。
【選択図】 図7
Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアの取り付け方法と乗客コンベアに関するものである。
エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアを建屋に取り付ける場合には、建屋に躯体又は受け梁を設け、この躯体又は受け梁の載置面に、乗客コンベアのトラスの支持アングルを架け渡す。
しかし、トラスを架け渡す作業において、施工現場で溶接を行う作業は、作業者にとって負担が大きく、また、施工現場における環境面でも好ましくなく、また、シムによる支持アングルの高さ調整が行い難いという問題点があった。
そこで本発明の実施形態は上記問題点に鑑み、作業者が施工現場で溶接を行わずにトラスを取り付けでき、また、シムによる支持アングルの高さ調整が行い易い乗客コンベアの取り付け方法と乗客コンベアを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、乗客コンベアのトラスの前端部と後端部に支持アングルがそれぞれ設けられ、前記支持アングルは、前後方向に突出する左右一対の支持腕を有し、左右一対の前記支持腕を、建屋の躯体に載置されたアンカープレートに載置する乗客コンベアの取り付け方法において、前記アンカープレートには左右一対の固定部材が予め溶接され、左右一対の前記固定部材の外側に嵩上げ部材をそれぞれ載置し、前記嵩上げ部材の上方に前記支持腕をジャッキアップした状態で配し、前記嵩上げ部材と前記支持腕の間にシム台とシムを配し、前記シムの上に前記支持腕を載置し、前記支持腕の高さ調整を行い、前記シム台と前記シムと前記支持腕をボルトで一体に固定し、前記支持腕を前記嵩上げ部材の上方にジャッキアップした状態で、前記嵩上げ部材を前後方向に取り除き、一体となった前記シム台、前記シム、及び、前記支持腕を前記アンカープレートの上に載置する、乗客コンベアの取り付け方法である。
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ10を図1〜図12を参照して説明する。
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、図1を参照して説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の構造について、図1を参照して説明する。図1はエスカレータ10を側面から見た説明図である。
エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階の躯体2と下階の躯体2に跨がって上支持アングル70,下支持アングル72によって支持されている。この支持構造については、後から詳しく説明する。
トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の主駆動スプロケット24,24、左右一対の手摺り駆動スプロケット27,27が設けられている。この駆動装置18は、モータ20と、減速機と、この減速機の出力軸に取り付けられた出力スプロケットと、この出力スプロケットにより駆動する駆動チェーン22と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスクブレーキとを有している。この駆動チェーン22により左右一対の主駆動スプロケット24,24が回転する。左右一対の主駆動スプロケット24,24と左右一対の手摺り駆動スプロケット27,27とは、不図示の連結ベルトにより連結されて同期して回転する。また、上階側の機械室14内部には、モータ20やディスクブレーキ等を制御する制御部50が設けられている。
トラス12の下端部にある下階側の機械室16内には、左右一対の従動スプロケット26,26が設けられている。上階側の左右一対の主駆動スプロケット24,24と下階側の左右一対の従動スプロケット26,26との間には、左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡されている。左右一対の踏段チェーン28,28には、複数の踏段30が等間隔で取り付けられている。モータ20が回転すると踏段30の前輪301は、トラス12に固定された不図示の案内レールを走行し、後輪302はトラス12に固定された案内レール25を走行する。
トラス12の左右両側には、左右一対の欄干36,36が立設されている。この欄干36の上部に手摺りレール39が設けられ、この手摺りレール39に沿って無端状の手摺りベルト38が移動する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。
欄干36の側面下部には、スカートガード44が設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。上下階のスカートガード44の内側面には、操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ設けられている。
手摺りベルト38は、上階側のインレット部46から正面スカートガード40内に侵入し、案内ローラ群64を介して手摺り駆動スプロケット27に掛け渡され、その後、案内ローラ群66を介してスカートガード44内を移動し、下階側のインレット部48から正面スカートガード42外に表れる。そして、手摺りベルト38は、手摺り駆動スプロケット27が主駆動スプロケット24と共に回転することにより踏段30と同期して移動する。また、回転する手摺り駆動スプロケット27に走行する手摺りベルト38を押圧するための押圧部材68を有する。
上階側の左右一対のスカートガード44,44の乗降口であって、機械室14の天井面には、上階側の乗降板32が水平に設けられている。下階側の左右一対のスカートガード44,44の乗降口であって、機械室16の天井面には、下階側の乗降板34が水平に設けられている。上階側の乗降板32の先端には櫛歯状のコム60が設けられ、このコム60に踏段30が侵入する。また、下階側の乗降板34の先端にも櫛歯状のコム62が設けられている。
(2)トラス12の支持構造
次に、トラス12の支持構造について説明する。なお、この支持構造の説明は、エスカレータ10の組み立て作業が終了した時点の状態の説明である。
次に、トラス12の支持構造について説明する。なお、この支持構造の説明は、エスカレータ10の組み立て作業が終了した時点の状態の説明である。
トラス12は、前後方向に延びた左右一対の上枠材120と(図1、図5、図6参照)、左右一対の下枠材122と(図1参照)、上枠材120と下枠材122を連結する縦枠材124と(図1、図5、図6参照)、左右一対の上枠材120を連結すると共に、左右一対の下枠材122を連結する横枠材126(図5、図6参照)とより構成されている。
トラス12の前端部に対応した上階側の端部には、図2と図5に示すように、上支持アングル70が設けられている。図5に示すように、上支持アングル70は、トラス12の前端部における左右一対の上枠材120,120から、前方に延設された支持腕701,701と、この支持腕701,701に沿って固定された左右一対の補強部材702,702とより構成されている。
支持腕701は、図7、図9、図10に示すように、縦断面L字状であり、上面703と、上面703の外端部から下方に延設された外側面704とより構成されている。
図7、図9、図10に示すように、補強部材702が、支持腕701の上面703と外側面704の内側に固定されている。補強部材702は、縦断面H状の鋼材であり、上面705と、下面706と、上面705と下面706を縦方向に連結する連結部707とより構成されている。補強部材702の下面706であって、連結部707よりも内側の位置にボルト孔708が図7に示すように、複数個貫通している。
トラス12の後端部に対応した下階側の端部にも、図1に示すように、下支持アングル72が設けられ、下支持アングル72は上支持アングル70と同様の構造を有している。
躯体2,2は、図1に示すように、エスカレータ10のトラス12の上支持アングル70と下支持アングル72を支持するために、建屋1の上階と下階にそれぞれ設けられている。躯体2は、コンクリートによって箱形に形成され、図3に示すように、ほぼ水平な状態に形成された載置面3、前壁4、左壁5、右壁6から形成され、上面と後面は開口している。載置面3の左右方向の寸法は、上支持アングル70、下支持アングル72の左右方向の寸法よりも若干大きい寸法に形成された長方形である。
躯体2の上には、図3と図4に示すように、複数枚の下シム74が載置されている。下シム74は、躯体2の載置面3よりも若干小さい長方形であり、前端部の左右方向に沿って複数個のボルト孔76が開口している。
下シム74の上には、図4と図5に示すように、アンカープレート78が載置されている。アンカープレート78は、躯体2の載置面3よりも若干小さいサイズの金属製の長方形板であり、前端部の左右方向に沿ってボルト82が複数個設けられ、下シム74のボルト孔76に螺合する。また、アンカープレート78の上面には、図4と図5に示すように、左右一対の固定部材80が溶接されている。固定部材80は、その後端部はアンカープレート78の後端部の位置と一致し、前端部はボルト82の近辺まで延びている。アンカープレート78における固定部材80,80の左右方向の取り付け位置は、図2に示すように、左右一対の支持腕701,701より内側に対応している。図4、図5に示すように、固定部材80は、長方形の金属板を屈曲し、底板802と、底板802から立設された立設板801とより構成されている。底板802は、アンカープレート78に溶接されている。アンカープレート78に固定部材80を溶接するときは、エスカレータ10を設置する施工現場ではなく、予め工場で溶接しておく。立設板801の高さは、図6、図7、図8に示すようにh1である。
アンカープレート78の左右両側部と左右一対の固定部材80,80の間には、後述する第9工程の後に、図12に示すように、シム台84,84がそれぞれ載置されている。シム台84は、図7に示すように、平面形状が長方形であり、ボルト孔86が前後方向に沿って複数個開口している。
図12に示すように、シム台84の上には、1枚、又は、複数枚のシム88が載置されている。図7に示すように、シム88は、シム台84とほぼ同じ大きさであり、ボルト孔90が開口している。
図12に示すように、シム88の上には、支持腕701が載置されている。図7、図8、図9に示すように、補強部材702のボルト孔708、シム88のボルト孔90、シム台84のボルト孔86にボルト92を通し、補強部材702、シム88、シム台84が一体に固定されている。
(3)第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96と高さ調整板106
上階の躯体2にトラス12の上支持アングル70を取り付けるときに使用する嵩上げ部材、すなわち、第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96と高さ調整板106について図5〜図7を参照して説明する。第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96は、後述する第3工程のように、アンカープレート78の取り付け作業後にアンカープレート78に溶接されている左右一対の固定部材80,80の左右両側に載置するものである。
上階の躯体2にトラス12の上支持アングル70を取り付けるときに使用する嵩上げ部材、すなわち、第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96と高さ調整板106について図5〜図7を参照して説明する。第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96は、後述する第3工程のように、アンカープレート78の取り付け作業後にアンカープレート78に溶接されている左右一対の固定部材80,80の左右両側に載置するものである。
第1嵩上げブロック94は、金属製の直方体のブロックであり、図6〜図8に示すように、予め高さがh0に設定され(但し、h0>=h1である)、h1は、前記したように固定部材80の立設板801の高さである。また、図2と図5に示すように、第1嵩上げブロック94の上面には、長手方向(前後方向)に沿って長孔98が設けられている。長孔98は、上下方向に下面まで貫通し、後端部が開口し、前端部が閉塞し、奥部の内周が半円形に形成されている。
第2嵩上げブロック96は、図5に示すように直方体の金属製のブロックであって、図2、図6〜図8に示すように、第1嵩上げブロック94と前後方向に並べて載置される。第2嵩上げブロック96の側面と上面が交わる上端部に傾斜面100が前後方向に形成されている(図7参照)。この傾斜面100には、ネジ孔が設けられ、引き出し用突部である引出し用ネジ102が斜め上方に突出するように螺合されている(図7参照)。第2嵩上げブロック96の高さは、第1嵩上げブロック94と同じ高さである。また、第2嵩上げブロック96の幅寸法は、図2に示すように固定部材80からジャッキボルト104までの距離よりも小さい。
高さ調整板106は、図8に示すように、横枠材126の上面に沿って立設され、その高さは第1嵩上げブロック94と同様にh0に設定されている。高さ調整板106は、組み立て後に、モルタル、乗降板32、又は、乗降板34に覆われる。
(4)トラス12の取り付け方法
上階の躯体2にトラス12の上支持アングル70を取り付ける方法について図2〜図12を参照して説明する。なお、下支持アングル72の取り付け方法も上支持アングル70と同様である。
上階の躯体2にトラス12の上支持アングル70を取り付ける方法について図2〜図12を参照して説明する。なお、下支持アングル72の取り付け方法も上支持アングル70と同様である。
(第1工程)
第1工程において、図3に示すように、作業者は、躯体2の載置面3に、ボルト孔76が開口した長方形板状の下シム74を1枚、又は、複数枚載置する。下シム74を載置する目的は2つある。第1の目的は、上支持アングル70の高さを調整するためであり、第2の目的は、載置面3を水平に調整するためである。
第1工程において、図3に示すように、作業者は、躯体2の載置面3に、ボルト孔76が開口した長方形板状の下シム74を1枚、又は、複数枚載置する。下シム74を載置する目的は2つある。第1の目的は、上支持アングル70の高さを調整するためであり、第2の目的は、載置面3を水平に調整するためである。
(第2工程)
第2工程において、図4に示すように、作業者は、下シム74の上に板状のアンカープレート78を載置する。このときに作業者は、ボルト82をボルト孔76に貫通させて、下シム74を挟んだ、アンカープレート78に下シム74を一体化した状態で躯体2の載置面3にアンカープレート78を固定する。
第2工程において、図4に示すように、作業者は、下シム74の上に板状のアンカープレート78を載置する。このときに作業者は、ボルト82をボルト孔76に貫通させて、下シム74を挟んだ、アンカープレート78に下シム74を一体化した状態で躯体2の載置面3にアンカープレート78を固定する。
(第3工程)
第3工程において、図5に示すように、作業者は、アンカープレート78に溶接されている左右一対の固定部材80,80の左右両側に、図2に示すように、第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96が前後方向に並ぶように載置する。なお、引出し用ネジ102の斜め突出方向は、図7に示すように、固定部材80の方向であって、固定部材80の上方から引出し用ネジ102が突出するようになっている。この理由は、作業者が、この引き出し用ネジ102を持って第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96を前方に引き出すためである。
第3工程において、図5に示すように、作業者は、アンカープレート78に溶接されている左右一対の固定部材80,80の左右両側に、図2に示すように、第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96が前後方向に並ぶように載置する。なお、引出し用ネジ102の斜め突出方向は、図7に示すように、固定部材80の方向であって、固定部材80の上方から引出し用ネジ102が突出するようになっている。この理由は、作業者が、この引き出し用ネジ102を持って第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96を前方に引き出すためである。
(第4工程)
第4工程において、図5の状態から引き続いて、第1嵩上げブロック94及び第2嵩上げブロック96をアンカープレート78上に載置した後、作業者は、左右一対の第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96の上に左右一対の支持腕701,701を載置する。
第4工程において、図5の状態から引き続いて、第1嵩上げブロック94及び第2嵩上げブロック96をアンカープレート78上に載置した後、作業者は、左右一対の第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96の上に左右一対の支持腕701,701を載置する。
(第5工程)
第5工程において、作業者は、左右一対の支持腕701の先端にそれぞれ開口したボルト孔にジャッキボルト104を通す。次に、作業者は、ジャッキボルト104を、第1嵩上げブロック94の長孔98を貫通させ、アンカープレート78に接地させる。そして、作業者は、左右一対のジャッキボルト104を回転させて、図6に示すように、左右一対の支持腕701,701を第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96からジャッキアップする。
第5工程において、作業者は、左右一対の支持腕701の先端にそれぞれ開口したボルト孔にジャッキボルト104を通す。次に、作業者は、ジャッキボルト104を、第1嵩上げブロック94の長孔98を貫通させ、アンカープレート78に接地させる。そして、作業者は、左右一対のジャッキボルト104を回転させて、図6に示すように、左右一対の支持腕701,701を第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96からジャッキアップする。
(第6工程)
第6工程において、支持腕701,701を第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96からジャッキアップした状態で、図7に示すように、作業者は、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96の上にシム台84を内側、すなわち、固定部材80の方向から挿入して載置する。次に、図7に示すように、高さ調整のために支持腕701の下面706とシム台84との隙間に、1枚、又は、複数枚のシム88を内側から挿入する。この場合に、図6〜図8に示すように、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96の設定高さh0は、固定部材80の立設板801の高さh1よりも高く設定されているため、シム台84とシム88は、固定部材80の方向から図7に示すように、簡単に挿入できる。次に、支持腕701をジャッキダウンして、シム88の上に支持腕701を載置し、高さ調整を行う。この場合には、図8に示すように、高さ調整板106の上端部が、床面からh0の高さになるように調整する。この高さ調整板106は、設定高さh0と同じ高さがあるため、高さ調整板106の上端部の高さが、床面の高さから設定高さh0になるように高さ調整を行えば、高さh0の第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96を取り除いた後に、アンカープレート78、シム台84、シム88の上に支持腕701を載置する。すると、高さ調整板106の上端部が床面と同一の高さになる。なお、高さが合わない場合には、もう一度、支持腕701をジャッキアップして、シム88の枚数を調整する。
第6工程において、支持腕701,701を第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96からジャッキアップした状態で、図7に示すように、作業者は、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96の上にシム台84を内側、すなわち、固定部材80の方向から挿入して載置する。次に、図7に示すように、高さ調整のために支持腕701の下面706とシム台84との隙間に、1枚、又は、複数枚のシム88を内側から挿入する。この場合に、図6〜図8に示すように、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96の設定高さh0は、固定部材80の立設板801の高さh1よりも高く設定されているため、シム台84とシム88は、固定部材80の方向から図7に示すように、簡単に挿入できる。次に、支持腕701をジャッキダウンして、シム88の上に支持腕701を載置し、高さ調整を行う。この場合には、図8に示すように、高さ調整板106の上端部が、床面からh0の高さになるように調整する。この高さ調整板106は、設定高さh0と同じ高さがあるため、高さ調整板106の上端部の高さが、床面の高さから設定高さh0になるように高さ調整を行えば、高さh0の第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96を取り除いた後に、アンカープレート78、シム台84、シム88の上に支持腕701を載置する。すると、高さ調整板106の上端部が床面と同一の高さになる。なお、高さが合わない場合には、もう一度、支持腕701をジャッキアップして、シム88の枚数を調整する。
(第7工程)
第7工程において、作業者は、高さ調整が終わった後に、図9に示すように、補強部材702のボルト孔708、シム88のボルト孔90、シム台84のボルト孔86にボルト92を螺合させて、補強部材702と、シム88と、シム台84を一体に固定する(各ボルト孔については図7参照)。そして、作業者は、左右一対の支持腕701,701をジャッキボルト104で少しだけジャッキアップして、次の工程で説明するように第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96を引き抜けるようにする。
第7工程において、作業者は、高さ調整が終わった後に、図9に示すように、補強部材702のボルト孔708、シム88のボルト孔90、シム台84のボルト孔86にボルト92を螺合させて、補強部材702と、シム88と、シム台84を一体に固定する(各ボルト孔については図7参照)。そして、作業者は、左右一対の支持腕701,701をジャッキボルト104で少しだけジャッキアップして、次の工程で説明するように第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96を引き抜けるようにする。
(第8工程)
第8工程において、作業者は、図9に示すように、シム台84、シム88、補強部材702を一体にした後、左右一対の支持腕701,701をジャッキボルト104でジャッキアップさせて第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96から浮いた状態にし、第2嵩上げブロック96から斜めに突出した引出し用ネジ102を作業者が手で持って、図10と図11に示すように、第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96とを共に前方に引き出す。図10に示すように、第1嵩上げブロック94を引き出す場合にジャッキボルト104が存在しても、長孔98の後端部が開口しているため、簡単に前方に引き出すことができる。また、図11に示すように、第2嵩上げブロック96の幅寸法は、固定部材80からジャッキボルト104までの距離よりも小さいので、第2嵩上げブロック96は、ジャッキボルト104が障害にならず簡単に引き出すことができる。
第8工程において、作業者は、図9に示すように、シム台84、シム88、補強部材702を一体にした後、左右一対の支持腕701,701をジャッキボルト104でジャッキアップさせて第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96から浮いた状態にし、第2嵩上げブロック96から斜めに突出した引出し用ネジ102を作業者が手で持って、図10と図11に示すように、第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96とを共に前方に引き出す。図10に示すように、第1嵩上げブロック94を引き出す場合にジャッキボルト104が存在しても、長孔98の後端部が開口しているため、簡単に前方に引き出すことができる。また、図11に示すように、第2嵩上げブロック96の幅寸法は、固定部材80からジャッキボルト104までの距離よりも小さいので、第2嵩上げブロック96は、ジャッキボルト104が障害にならず簡単に引き出すことができる。
(第9工程)
第9工程において、作業者は、ジャッキボルト104を回転させてジャッキダウンしてジャッキボルト104を取り除き、図12に示すように、支持腕701、シム88、シム台84をアンカープレート78上に載置する。この場合に、高さ調整は既に行われているため、ジャッキダウンしても、支持腕701は設定した高さに載置される。
第9工程において、作業者は、ジャッキボルト104を回転させてジャッキダウンしてジャッキボルト104を取り除き、図12に示すように、支持腕701、シム88、シム台84をアンカープレート78上に載置する。この場合に、高さ調整は既に行われているため、ジャッキダウンしても、支持腕701は設定した高さに載置される。
(第10工程)
第10工程において、図示はしないが、作業者は、左右一対の支持腕701,701を含む躯体2の内部にモルタルカバーを被せ、そのモルタルカバーをモルタルで覆って取り付け作業を終了する。
第10工程において、図示はしないが、作業者は、左右一対の支持腕701,701を含む躯体2の内部にモルタルカバーを被せ、そのモルタルカバーをモルタルで覆って取り付け作業を終了する。
(5)効果
本実施形態によれば、ジャッキアップされている補強部材702と支持腕701との間にシム台84とシム88を挿入する場合に、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96によって挿入位置が嵩上げされているので、挿入位置が固定部材80の立設板801よりも高い位置になり、挿入作業を行い易い。
本実施形態によれば、ジャッキアップされている補強部材702と支持腕701との間にシム台84とシム88を挿入する場合に、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96によって挿入位置が嵩上げされているので、挿入位置が固定部材80の立設板801よりも高い位置になり、挿入作業を行い易い。
また、高さ調整は、高さ調整板106の高さh0が、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96の高さh0と同じに設定されているため、この高さ調整板106に合わせて行うことにより、アンカープレート78に載置した状態と同じに高さ調整を行うことができる。
また、第1嵩上げブロック94、第2嵩上げブロック96は、左右一対の支持腕701、補強部材702の下から簡単に取り外すことができる。特に、第2嵩上げブロック96から斜めに突出した引出し用ネジ102を作業者が手で持って第1嵩上げブロック94と第2嵩上げブロック96を前方に簡単に引き出すことができる。また、引き出し用ネジ102は、固定部材80の上方に突出しているため、支持腕701の載置に障害にならず、手で持ちやすい。
また、エスカレータ10の施工現場で溶接をすることなく建屋1の躯体2にトラス12の上支持アングル70と下支持アングル72を取り付けることができる。アンカープレート78と固定部材80は、工場において予め溶接されているため、作業者は、現場で溶接を行う必要はなく、作業が行い易く、かつ、環境面でも優れている。
(6)変更例
上記実施形態では、嵩上げブロックは2個であったが、1個でもよい。
上記実施形態では、嵩上げブロックは2個であったが、1個でもよい。
また、3個以上であってもよい。複数個の場合に、2個目、3個目の嵩上げブロックには斜めに引出し用ネジ102を取り付けておく。
また、この引出し用ネジ102は、1本でなく2本以上であってもよい。
また、第1嵩上げブロック94にも引出し用ネジ102を設けてもよい。
また、上記実施形態では、建屋1に躯体2を設けた構成で説明したが、鉄筋より構成された受け梁でも、本実施形態を適用できる。
また、上記実施形態では、エスカレータ10に適用して説明したが、これに代えて動く歩道に適用してもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・建屋、2・・・躯体、3・・・載置面、10・・・エスカレータ、12・・・トラス、70・・・上支持アングル、72・・・下支持アングル、78・・・アンカープレート、80・・・固定部材、84・・・シム台、88・・・シム、94・・・第1嵩上げブロック、96・・・第2嵩上げブロック、106・・・高さ調整板、701・・・支持腕、702・・・補強部材
Claims (8)
- 乗客コンベアのトラスの前端部と後端部に支持アングルがそれぞれ設けられ、
前記支持アングルは、前後方向に突出する左右一対の支持腕を有し、
左右一対の前記支持腕を、建屋の躯体に載置されたアンカープレートに載置する乗客コンベアの取り付け方法において、
前記アンカープレートには左右一対の固定部材が予め溶接され、左右一対の前記固定部材の外側に嵩上げ部材をそれぞれ載置し、
前記嵩上げ部材の上方に前記支持腕をジャッキアップした状態で配し、前記嵩上げ部材と前記支持腕の間にシム台とシムを配し、
前記シムの上に前記支持腕を載置し、前記支持腕の高さ調整を行い、
前記シム台と前記シムと前記支持腕をボルトで一体に固定し、
前記支持腕を前記嵩上げ部材の上方にジャッキアップした状態で、前記嵩上げ部材を前後方向に取り除き、
一体となった前記シム台、前記シム、及び、前記支持腕を前記アンカープレートの上に載置する、
乗客コンベアの取り付け方法。 - 前記嵩上げ部材が直方体であり、
前記嵩上げ部材の高さが、前記固定部材の高さと同じか、又は、より高い、
請求項1に記載の乗客コンベアの取り付け方法。 - 前記嵩上げ部材の前後方向に長孔が開口し、一端部が閉塞し、他端部が開口し、
前記支持腕に螺合したジャッキボルトが前記長孔を貫通して、前記アンカープレートに接地し、
前記嵩上げ部材を取り除くときは、前記一端部側に前記嵩上げ部材を引き出す、
請求項1に記載の乗客コンベアの取り付け方法。 - 前記嵩上げ部材に連続して、第2の嵩上げ部材を前後方向に並べ、
前記第2の嵩上げ部材の幅寸法が、前記固定部材から前記ジャッキボルトまでの距離よりも小さい、
請求項3に記載の乗客コンベアの取り付け方法。 - 前記第2の嵩上げ部材が直方体であり、前記嵩上げ部材と同じ高さである、
請求項4に記載の乗客コンベアの取り付け方法。 - 前記第2の嵩上げ部材の上部から引出し用突部が斜めに突出している、
請求項5に記載の乗客コンベアの取り付け方法。 - 前記引出し用突部が、ネジである、
請求項6に記載の乗客コンベアの取り付け方法。 - 前記嵩上げ部材の上部から引出し用突部が斜めに突出している、
請求項2に記載の乗客コンベアの取り付け方法。
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