JP2017171486A - 乗客コンベアの据え付け方法 - Google Patents
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Abstract
建築躯体に特別な工事を要することなく、作業性を向上し得る乗客コンベアの据え付け方法を提供する。
【解決手段】
建築物の一方の床7と他方の床との間に架設されるトラスフレーム2、トラスフレーム2の一方の終端部又はトラスフレーム2に、一方の床又は建築躯体4に形成される建築受梁4aに固定されるトラス支持アングル3又は乗客コンベア支持部と、を有する乗客コンベア1の据え付け方法において、少なくとも乗客コンベアの幅方向変位規制部11、長手方向変位規制部12、及び高さ調整部のうち一つを予め備えるベース部材3を、建築受梁4aの上面に載置する工程と、建築受梁4aの上面に載置されたべース部材3とトラス支持アングル3又は乗客コンベア支持部を固定する工程と、を有する。
【選択図】 図1
Description
図11は、従来の乗客コンベアのトラス支持部の上面図であり、図12は、従来の乗客コンベアのトラス支持部の正面図である。
一般的に、トラスフレーム2の一方の終端部に設けられるトラス支持アングル3は、所定の間隙寸法を介して一方の床の建築受梁4aに載置される。建築受梁4a又はトラス支持アングル3には、トラス支持アングル3の長手方向の変位を規制する長手方向変位規制部、幅方向の変位を規制する幅方向変位規制部、高さ調整部品のいずれか少なくとも1つ以上の部品が取り付けられている。図11及び図12に示す例では、幅方向変位規制部と長手方向変位規制部の両方の機能を有する幅方向及び長手方向止金具41、幅方向及び長手方向止金具41とトラス支持アングル3の先端部との間に配される平鋼41a、及び、高さ調整ジスピ42が、乗客コンベアの据え付け現場にて溶接される現地溶接部43によって固定されている。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、建築受梁4aの上面に、トラス支持アングル3を含む部品を据え付ける工程、すなわち、乗客コンベア1を据え付ける工程を、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
また、図7に示すように、長手方向変位規制部12の立設部は、幅方向変位規制部11の立設部よりも高く、幅方向変位規制部11の立設部のべース部材10の中心側の端面よりも左側に位置する。
(準備工程)
図9は、本発明の一実施例に係る準備工程の工程フロー図である。図9に示すように、ベース部材の上面に幅方向変位規制部を固定する工程(ステップS11)では、ベース部材10の上面の両端部の所定の位置に幅方向変位規制部11を載置する。その後、幅方向変位規制部11を構成する水平部の下面とベース部材10の上面を、溶接等により固定する。
以上で、準備工程が終了する。
また、ステップS11に示す工程〜ステップS13に示す工程の全てを行うものに限られない。例えば、ステップS11に示す工程のみを、工場内で予め実行し、ステップS12に示す工程及びステップS13に示す工程を、乗客コンベア1の据え付け現場にて行っても良く、すなわち、ステップS11に示す工程〜ステップS13に示す工程のうち、少なくともいずれか一つの工程を工場内で行い、他の工程を乗客コンベア1の据え付け現場にて行っても良い。
(乗客コンベア据え付け工程)
図10は、本発明の一実施例に係る乗客コンベアの据え付け工程の工程フロー図である。以下では、説明の便宜上、上述の準備工程により、ベース部材10の上面に幅方向変位規制部11及び長手方向変位規制部12を溶接等により固定され、ベース部材10の上面に高さ調整用ボルト穴13が形成された場合であって、更に、ベース部材10に建築固定用穴14が既に形成されている場合を想定する。
以上で、乗客コンベア据え付け工程が終了する。
また、本実施例によれば、乗客コンベアの据え付け作業おいて、上述の準備工程に示した、ベース部材の上面に幅方向変位規制部を固定する工程(ステップS11)、ベース部材の上面に長手方向変位規制部を固定する工程(ステップS12)、及びベース部材の高さ調整用ボルト穴を形成する工程(ステップS13)のうち少なくとも一つについて、予め工場等にて実行することにより、狭隘部での作業を低減でき、乗客コンベアの据え付け作業性を向上できる。
なお、本実施例では、乗客コンベア支持部の一例としてのトラス支持アングル3の水平面の下面を、建築受梁4aに固定されるベース部材10の上面に固定する場合を例に説明したが、これに限られるものではない。例えば、乗客コンベア支持部の一例としてのトラス支持アングル3の水平面の下面を固定することなくベース部材10の上面に載置し、トラス支持アングル3がスライド(摺動)可能とする構成としても良い。
2・・・トラスフレーム
3・・・トラス支持アングル
4・・・建築躯体
4a・・建築受梁
5・・・乗降床
6・・・踏段
7・・・建築物床
10・・・ベース部材
11・・・幅方向変位規制部
12・・・長手方向変位規制部
13・・・高さ調整用ボルト穴
14・・・建築固定用穴
21・・・幅方向当て金具
22・・・長手方向当て金具
23・・・高さ調整用ジスピ
24・・・建築ボルト
31・・・幅方向当て金具固定部
31a・・・ボルト
31b・・・ナット
32・・・長手方向当て金具固定部
32a・・・ボルト
32b・・・ナット
33・・・長手方向固定部
33a・・・ボルト
33b・・・ナット
34・・・高さ調整用ジスピ固定部
34a・・・ボルト
34b・・・ナット
35・・・ベース部材固定部
35a・・・ナット
41・・・幅方向及び長手方向止金具
41a・・・平鋼
42・・・高さ調整ジスピ
43・・・現地溶接部
Claims (12)
- 建築物の一方の床と他方の床との間に架設されるトラスフレームと、前記トラスフレームの一方の終端部に設けられ、前記建築物に設けられた建築受梁に載置される乗客コンベア支持部と、を有する乗客コンベアの据え付け方法において、
少なくとも乗客コンベアの幅方向変位規制部、長手方向変位規制部、及び高さ調整部のうち一つを予め備えるベース部材を、前記建築受梁の上面に固定する工程と、
前記建築受梁の上面に固定されたべース部材の上に前記乗客コンベア支持部を載置する工程と、を有することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項1に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記幅方向変位規制部は、縦断面が略L字状のL字鋼にて構成され、鉛直方向上方へ延伸する立設部と水平方向に延伸する水平部を有し、
乗客コンベアの据え付け現場と異なる場所にて、予め、前記乗客コンベア支持部の幅方向に平行な前記ベース部材の上面の幅方向両端部に、前記幅方向変位規制部の水平部を固定することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項2に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記乗客コンベア支持部の幅方向の一端を、一方の前記幅方向変位規制部の立設部に当接させる幅方向位置決め工程を有することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項3に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
縦断面が略L字状のL字鋼にて構成され、鉛直方向下方へ延伸する立設部と水平方向に延伸する水平部を有する幅方向当て金具を有し、
前記幅方向位置決め工程は、前記乗客コンベア支持部の幅方向の他端と、他方の前記幅方向変位規制部の立設部との間に形成される隙間に、前記幅方向当て金具の立設部が前記他方の幅方向変位規制部の立設部と当接するよう、前記幅方向当て金具を設置する工程を含むことを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項1に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記長手方向変位規制部は、縦断面が略L字状のL字鋼にて構成され、鉛直方向上方へ延伸する立設部と水平方向に延伸する水平部を有し、
乗客コンベヤの据え付け現場と異なる場所にて、予め、前記乗客コンベア支持部の幅方向に平行な前記ベース部材の上面の幅方向略中央部に前記長手方向変位規制部の水平部を固定することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項5に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記乗客コンベア支持部の長手方向の先端部と、前記長手方向変位規制部の立設部との間に隙間が形成されるよう、前記乗客コンベア支持部を前記ベース部材に位置決めする長手方向位置決め工程を有することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項6に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
縦断面が略L字状のL字鋼にて構成され、鉛直方向上方へ延伸する立設部と水平方向に延伸する水平部を有する長手方向当て金具を有し、
前記長手方向位置決め工程は、前記長手方向当て金具の立設部が前記長手方向変位規制部の立設部と当接し、且つ、前記長手方向当て金具の水平部が前記乗客コンベア支持部と当接するよう前記長手方向当て金具を設置する工程を含むことを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項1に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記高さ調整部は、高さ調整用ジスピを固定するための高さ調整用ボルト穴であって、
乗客コンベアの据え付け現場と異なる場所にて、予め、前記ベース部材の上面の所定の位置に前記高さ調整用ボルト穴をねじ切り加工により形成することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項8に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記ベース部材の上面と、前記乗客コンベア支持部の下面との間に、前記高さ調整用ジスピを挿入し、
前記高さ調整用ジスピに予め形成された貫通口と、前記ベース部材の上面に形成された高さ調整用ボルト穴とが整合するよう、高さ調整用ジスピを位置付けることを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項1に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記建築受梁の上面に固定されたべース部材の上に前記乗客コンベア支持部を載置する工程は、前記ベース部材に形成された建築固定用穴に建築ボルトを挿通し、前記建築ボルトを前記建築受梁の上面に設けられたボルト固定穴に螺合させ締結することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項4に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記幅方向当て金具の水平部に形成された幅方向に長円穴の開口にボルトを挿通し、前記ボルトを前記乗客コンベア支持部の上面に形成されたボルト固定穴に螺合させ、前記幅方向変位規制部に前記乗客コンベア支持部を固定することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。 - 請求項7に記載の乗客コンベアの据え付け方法において、
前記長手方向当て金具の水平部に形成された長手方向に長円穴の開口に第1のボルトを挿通し、前記第1のボルトを前記乗客コンベア支持部の上面に形成されたボルト固定穴に螺合させ締結すると共に、前記長手方向当て金具の立設部に形成された鉛直方向に長円穴の開口に第2のボルトを挿通し、前記第2のボルトを前記長手方向変位規制部の立設部に形成されたボルト固定穴に螺合させ締結することを特徴とする乗客コンベアの据え付け方法。
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