JP2009018901A - 引掛かり防止装置 - Google Patents

引掛かり防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009018901A
JP2009018901A JP2007182736A JP2007182736A JP2009018901A JP 2009018901 A JP2009018901 A JP 2009018901A JP 2007182736 A JP2007182736 A JP 2007182736A JP 2007182736 A JP2007182736 A JP 2007182736A JP 2009018901 A JP2009018901 A JP 2009018901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
hoistway
prevention device
hook
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007182736A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuko Usui
康子 臼井
Tsunehiro Higashinaka
恒裕 東中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007182736A priority Critical patent/JP2009018901A/ja
Publication of JP2009018901A publication Critical patent/JP2009018901A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

【課題】エレベータ昇降路内の主ロープや制御ケーブル等の長尺物がレールブラケットに引っ掛かるのを防止することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる引掛かり防止装置10は、昇降路壁20で囲まれたエレベータが昇降する昇降路内にて昇降路壁20に接して立設する立柱30に取付けるものである。引掛かり防止装置10は、取付腕12と延長腕15とを有し、取付腕12は、立柱30の側面に固定用クリップ81によりボルト締結される。延長腕15は、一方の端部が昇降路壁20に接し、他方の端部が取付腕12に取付けられる。延長腕15は、長穴70を通じてボルト締結されるためスライドして、昇降路壁20に接する。延長腕15により、長尺物が突出部に引っ掛かることを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、エレベータの昇降路内の立柱に取付けられ、長尺物が突出部等に引掛かることを防止する引掛かり防止装置に関する。
従来、昇降路内に立設された一対の立柱は、つなぎ梁によって連結され、レール側ブラケットを受けると同時に立柱のねじれを拘束する。立柱とつなぎ梁は上面を溶接固定、下面をガイドレール固定用クリップにてボルト締付固定されているが、ガイドレール固定用クリップの締付用スペースが必要となるため、立柱から立柱外側方向へつなぎ梁が突出してしまう。地震時などで大きな揺れが発生した場合に、この突出部や立柱に主ロープや制御ケーブル等の長尺物が引掛かり、ロープ類や昇降路内の機器を損傷させるといった課題があった。
これまでエレベータの耐震対策では、つなぎ梁の突出部に対しては縦保護線で引っ掛かり防止を行ってきたが、十勝沖地震や紀伊半島沖地震、中越地震などで発生した長周期地震動により高層ビルを中心に長尺物の引っ掛かりによるエレベータ被害が出た。このような状況の中、2006年3月に発行された「エレベータの昇降路内機器突出物に対する保護措置設置標準(JEAS−711)」で長尺物の引っ掛かり防止対策は横方向のプロテクタまたは保護線による対策とし、縦保護線はこの防止対策の補完的役割とするようにと明記された。
特開平11−106161号公報 特開平10−182024号公報 実開昭59−43339号公報
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、昇降路内の主ロープや制御ケーブル等の長尺物がレールブラケットに引っ掛かるのを防止することを目的とする。
本発明に係る引掛かり防止装置は、昇降路壁で囲まれたエレベータが昇降する昇降路内にて前記昇降路壁に接して立設する立柱に取付ける引掛かり防止装置において、前記立柱の側面に固定され、立柱の側面を越えて腕状に伸延した腕部の端部が前記昇降路壁に接する引掛かり防止具を備えたことを特徴とする。
本発明に係る引掛かり防止装置によれば、立柱の側面に腕状に伸延した腕部を有しているので、長尺物が引っ掛ることを防止できるという効果を奏する。
また、立柱のつなぎ梁の上部近辺に直接取付腕、延長腕をレールクリップ(固定用クリップの一例)や締結材で挟み込んで取付けるので、現立柱に新たな加工はなされない。そのため、立柱、つなぎ梁、レールブラケット等の製作・加工をし直す必要がないという効果を奏する。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
図1〜図5は、本実施の形態を示す図である。図1はエレベータの長尺物の引掛かり防止装置を設置した単独の場合の昇降路平面図である。図2、図3は引掛かり防止装置10を立柱30に設置した場合の要部斜視図である。
図4、図5は引掛かり防止装置10の部分拡大平面図及び立面図である。
まず、引掛かり防止装置10が設置される昇降路100について説明する。昇降路100は、昇降路壁20で囲まれており、昇降路内90を構成している。エレベータ22(乗りかご)は、昇降路内90において上下に移動可能に設けられている。エレベータ22に人が乗り降りするため、昇降路壁20の前側壁20aには乗り場24がある。
前側壁20a以外の各昇降路壁20(左側壁20b、右側壁20d、後側壁20c)には、それぞれ一対の立柱30が立設されている。昇降路内90に立設されたそれぞれ一対の立柱30はつなぎ梁40によって連結されている。つなぎ梁40は、各立柱30にレールクリップを用いて取付けられている。
左側壁20bと右側壁20dのつなぎ梁40には、レール側ブラケット50がレールクリップ若しくは溶接により取付けられており、レール側ブラケット50にはかごレール52がレールクリップで固定されている。左側壁20bと右側壁20dに設けられた一対のレール側ブラケット50に案内され、エレベータ22は上下する。
後側壁20cにある立柱30に取付けられたつなぎ梁40には、一対のレール側ブラケット60がレールクリップ若しくは溶接により取付けられている。一対のレール側ブラケット60には、それぞれおもりレール62がレールクリップで固定されており、図示しないが、一対のおもりレール62の間をおもりが上下する。
次に、立柱30について説明する。
本実施の形態では立柱30は、例えば、H形鋼を想定している。立柱30は、フランジ31,33とウェブ32からなり、フランジ31と他方のフランジ33は、ウェブ32で略中央部にて連結されている。立柱30は、フランジ31に側面を有しており、立柱30は、昇降路壁20にフランジ31の側面を接して昇降路内90に立設している。また、フランジ33の方にも昇降路内側の側面を有しており、後述するつなぎ梁40や、引掛かり防止装置10は、フランジ33のこの側面に取付けられる。乗り場24(昇降路口)を除く、昇降路内の各壁に一対の立柱が立設されている。一対の立柱30は、つなぎ梁40を各他方のフランジ33をレールクリップ81で挟み込むことにより固定している。立柱30がH形鋼であるのは一例であり、四角柱や円柱であっても構わない。
次に、左側壁20b、右側壁20dの立柱30等の設置状況について説明する。
図2は、引掛かり防止装置10を昇降路壁20の左側壁20b及び右側壁20dに設置した要部斜視図である。左側壁20bと右側壁20dにはそれぞれ一対の立柱が立設しており、つなぎ梁40をガイドレール固定用クリップ(レールクリップ)と締結材で挟み込むことにより連結している。立柱30とつなぎ梁40とは、つなぎ梁40の上面43と立柱30とが接する場所を溶接部分42として溶接固定されており、つなぎ梁40の下面44ではガイドレール固定用クリップ(レールクリップ)にてボルト固定されている。
つなぎ梁40には中央部付近にレール側ブラケット50が取付けられている。レール側ブラケット50には、かごレール52がガイドレール固定用クリップで取付けられており、左側壁20bと右側壁20dのかごレール52が、互いに対向するよう取付けられている。この一対のかごレール52に案内されることにより、エレベータ22が上下することとなる。
次に、後側壁20cの立柱30等の設置状況について説明する。
図3は、引掛かり防止装置10を昇降路壁20の後側壁20cに設置した要部斜視図である。上記左右の側壁と同様に、昇降路壁20の後側壁20cに一対の立柱が立設しており、つなぎ梁40をガイドレール固定用クリップ(レールクリップ)で挟み込むことにより連結している。左側壁20bの場合と同様に、立柱30とつなぎ梁40とは、つなぎ梁40の上面43と立柱30が接する場所を溶接部分42として溶接固定しており、つなぎ梁40の下面44をガイドレール固定用クリップ(レールクリップ)にてボルト固定されている。
つなぎ梁40には一対のレール側ブラケット60が取付けられている。レール側ブラケット60には、おもりレール62がガイドレール固定用クリップで取付けられており、おもりレール62のレール部分63が、互いに対向するよう取付けられている。この一対のおもりレール62にガイドされることにより、おもりが上下することとなる。
次に、引掛かり防止装置10について説明する。
本実施の形態における、引掛かり防止装置10は、図2、図3に示すように、つなぎ梁40の上部近辺に、一対の立柱30毎に対向して取付けられている。引掛かり防止装置10は、取付腕12と延長腕15とで構成された引掛かり防止具11からなる。引掛かり防止装置10は、つなぎ梁40の上部近辺に、取付腕12をレールクリップ81でフランジ33を挟み込んで固定する。取付腕12の端部には延長腕15が、ボルト18でボルト締結されている。延長腕15は、長穴70を通じてボルト18で固定されているため、昇降路壁20に向かった方向(B方向)にスライドすることが可能である。そのため、延長腕15の端部71を昇降路壁20に押し当てた状態で固定することができる。つなぎ梁40の端部が立柱30の外側にあり突出部45となっている場合でも、長尺物25(図示していない)は、つなぎ梁40と昇降路壁20の面と間に廻り込むことが阻害され、長尺物25が引っ掛ることを防止することができる。
次に、引掛かり防止装置10の詳細について説明する。図4は、引掛かり防止装置10の一部を拡大した図であり、図4(a)は、部分拡大平面図、図4(b)はその立面図である。本実施の形態に係る引掛かり防止装置10は、引掛かり防止具11からなり、つなぎ梁40を設置した上部付近であって、立柱30のフランジ33に取付ける。引掛かり防止具11は、取付腕12と延長腕15からなる。取付腕12は引掛かり防止具11を立柱30に固定する部分・部品であり、延長腕15を取付ける部分・部品でもある。延長腕15は、長尺物25が引っ掛るのを防止する部品・部分である。
取付腕12について説明する。取付腕12は、固定部13と腕部14とで構成されている。固定部13と腕部14とが略直角にL字型で連結している。取付腕12は、固定部13とレールクリップ81とで立柱30の昇降路内側にあるフランジ33を挟み込むことにより取付けられる。83はナット、85はワッシャ、86はボルト82のネジ部である。固定部13には、一対の長穴84が開けられており、ボルト82を通し、レールクリップ81を立柱30のフランジ33を挟みこむ。ボルト82を通す穴が長穴であるため、固定する位置を水平方向(CD方向)にスライドして調整可能である。そのため、立柱30のフランジ33の長さ(幅)に多少の誤差があっても、強固に固定することができる。引掛かり防止具11は、水平方向にスライド可能であり、取付腕12の端部を2本の立柱をつなぐつなぎ梁40の端部より外側に位置させることにより、長尺物25が廻り込むことを防止する。
取付腕12の腕部14には、複数のボルト18により延長腕15がボルト締結されている。延長腕15は、支持部16と補助部17からなる。支持部16には複数の長穴70が設けられている。ボルト18の軸を長穴70に通し締結することにより延長腕15を腕部14に固定する。そのため、ボルト18でボルト締結する前においては、延長腕15の取付位置を水平方向(B方向)にスライド可能であり、延長腕15の端部71を昇降路壁20に押し当て、接した状態で固定することができる。延長腕15の端部71を昇降路壁20に隙間なく接することにより、長尺物25がつなぎ梁40と昇降路壁20の間に廻り込むことがなく、長尺物25の引掛かりを防止する。本実施の形態では、延長腕の支持部16に複数の長穴70を設けているが、取付腕12の腕部14に長穴70を設けて、延長腕15の取付け位置をスライド可能としても構わない。延長腕15の他方の端部72と腕部14とを長穴70を通じてボルト締結する。
延長腕15は、補助部17を有している。補助部17は延長腕15の水平方向の強度を補強するものであり、延長腕15の腕断面はL字形となる。支持部16のみでも引掛かり防止をすることができるが、延長腕15が十分な水平方向の強度を持たせるため、補助部17がある方が望ましい。
次に、上述した引掛かり防止装置10の変形例について説明する。図5は、図1〜図4で示した引掛かり防止装置10の変形例を示す部分拡大平面図、及び、その立面図である。上述の引掛かり防止装置10は、昇降路壁20とつなぎ梁40との間に長尺物25が廻り込まないよう、延長腕15を設けている。延長腕15を設けることにより取付ける現場で立柱30の幅Hの建築誤差に合わせて調整することが可能ある。しかしながら、予め立柱30の幅Hが決まっている場合は、延長腕15の固定位置をスライドして調整する必要がない。図5に示した引掛かり防止装置10は、延長腕15を省略し、腕部14の端部71を直接、昇降路壁20に接したものである。図5では固定部13と腕部14とで構成する内角θは略直角(90度)であり、L字型に連結している。腕部14の端部71が昇降路壁20に接していれば、内角θは90度以上であっても構わない。また、腕部14の長さLを立柱30のウェブ32の幅Hより若干長めに作成しておき、現場で腕部14を折り曲げる角度を調整して、腕部14の端部を昇降路壁20に接するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、腕部14の端部71が、昇降路壁20に接するようにしているが、完全に接していなくても構わない。端部71が昇降路壁面に接することは、壁面とつなぎ梁40の突出部45との隙間に長尺物25が廻り込むのを長尺物25が防ぐことを目的としている。よって、長尺物25の直径Rよりも小さい隙間ならば、端部71と昇降路壁20との間にあっても構わない。すなわち、完全に接していなくても構わないことを意味している。
本実施の形態に係る引掛かり防止装置10は、昇降路壁20で囲まれたエレベータが昇降する昇降路内90にて昇降路壁20に接して立設する立柱30に取付ける引掛かり防止装置10において、立柱30の側面38に固定され、立柱30の側面38を越えて腕状に伸延した腕部の端部71が昇降路壁20に接する引掛かり防止具11を備えたことを特徴とする。
また、引掛かり防止具11は、取付腕12と延長腕15とを有し、取付腕12は、前記立柱30の側面38に固定され、延長腕15は、一方の端部71が前記昇降路壁20に接し、他方の端部72が取付腕12に取付けられることを特徴とする。
取付腕12と延長腕15とに、少なくとも何れか一方が長穴70であるボルト穴を設け、延長腕の一方の端部が昇降路壁20と接するように、ボルト穴を通じて取付腕12と延長腕15とをボルト締結することを特徴とする。
引掛かり防止具11は、2本の立柱30をつなぐつなぎ梁40の端部より外側に長尺物25を位置させることを特徴とする。
引掛かり防止具11は、固定用クリップ(レールクリップ81)にてボルト締結固定することにより立柱30の側面38に固定されることを特徴とする。
本実施の形態に係る引掛かり防止装置10は、エレベータが昇降する昇降路内に立設されたH形鋼を材料とする一対の立柱に取付けられたつなぎ梁40付近に取付腕12と延長腕15を締結材で取付けたことを特徴とする。
そのため、本実施の形態に係る引掛かり防止装置10によれば、地震時などで大きなゆれが発生した場合においても、主ロープや制御ケーブル等の長尺物25が、つなぎ梁40の突出部45と昇降路壁20の間に廻り込むことがなく、長尺物25の引掛かり防止に有効である。
また、立柱30のつなぎ梁を取付けた上部に、直接取付腕、延長腕を締結材(ボルト、レールクリップ等)で挟みこむので、立柱30に新たな加工がなされないため、ブラケットの製作・加工のし直しがないという効果を奏する。
さらに、取付腕12と延長腕15とにあけてあるボルト穴は、どちらか一方が長穴70であるので、建築誤差が発生しても締結材で固定する位置を変更することにより、長さの微調整が可能である。
また、現地では、引掛かり防止装置10を取付けるための溶接作業が無いため、現地での取付け作業を軽減できるという効果を奏する。
本実施の形態に係る長尺物の引掛かり防止装置10は、昇降路壁20で囲まれたエレベータが昇降する昇降路内90にて昇降路壁20に接して立設する立柱30に取付ける引掛かり防止装置10において、略直角に連結する固定部13と腕部14とを有し、腕部14の端部は昇降路壁20に接し、固定部は立柱30の側面に固定されていることを特徴とする。
本実施の形態に係る長尺物の引掛かり防止装置10は、昇降路壁20で囲まれたエレベータが昇降する昇降路内90にて昇降路壁20に接して立設する立柱30に取付ける引掛かり防止装置10において、連結する固定部13と腕部14とを有し、固定部は立柱30の側面に固定され、腕部14は、スライド可能に取付けられた延長腕15を有し、延長腕15の端部は昇降路壁20に接することを特徴とする。
さらに、腕部14と延長腕15とにボルト穴を有し、何れか一方は長穴であり締結部材(ボルト18)によりボルト締結しスライド可能としたことを特徴とする。
さらに、固定部13と腕部14は略直角に連結することを特徴とする。
実施の形態2.
本実施の形態は、昇降路内に立設する立柱が昇降路壁面に接していない場合の、引掛かり防止装置について説明する。
以下では、本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。図6〜図8は本実施の形態を示す図で、図6は本実施の形態の引掛かり防止装置10を取付けたエレベータ昇降路の平面図である。図7は引掛かり防止装置10を号機間に立設された立柱34に取付けた際の要部斜視図である。
図6を用いて、本実施の形態の引掛かり防止装置10を設置する位置について説明する。図6は隣接号機がある場合の昇降路平面図である。2台以上のエレベータ22をが上下する昇降路の場合においても、号機間(エレベータ22の間)にも一対の立柱34を立設する。立柱34は、階付近または階中央付近に入れられた建築梁にて上下で中間ビームに固定されている。号機間には壁は無く、立柱34を用いてかごレール52を設置する。そのため、一対の立柱34の両側面につなぎ梁40を設け、つなぎ梁40の中央付近にレール側ブラケット50を固定し、かごレール52をレールクリップで固定する。その他の立柱30や、おもりレール62の設置状況は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次に、図7を用いて、引掛かり防止装置10の設置状況について説明する。
図7は、号機関にある立柱34の一部を拡大した要部斜視図である。一対の立柱34の両側面(表側、裏側)につなぎ梁40を固定する。各つなぎ梁40の中央部付近にレール側ブラケット50を固定し、各レール側ブラケット50には、レールクリップ81によりかごレール52を固定する。実施の形態1と同様、立柱34とつなぎ梁40とは、上面を溶接部分42にて溶接固定し、下面をガイドレール用固定クリップ(レールクリップ)でボルト締結固定している。ガイドレール固定用クリップの締結用スペースが必要となるため、立柱34から立柱外側方向へつなぎ梁40が突出し、長尺物25が引掛かる出っ張り(突出部45)が生ずる。
そこで、つなぎ梁40の出っ張り(突出部45)に長尺物25が廻り込まないよう、つなぎ梁40に上部近辺に隣接した位置に引掛かり防止装置10を設置する。引掛かり防止装置10は、一対の引掛かり防止具11からなり、引掛かり防止具11は、立柱34のフランジ35,37をレールクリップ81で締結して立柱34に固定される。取付ける際、引掛かり防止具11の腕部14同士を押し当てた状態で固定する。腕部14が互いに重なり合う状態で引掛かり防止具11を固定し、長尺物25が廻り込まないよう腕部14で阻害することにより、引掛かりを防止する。
図8は、引掛かり防止装置10を立柱34に固定した状況を示す部分拡大平面図である。立柱34はH形鋼であり、ウェブ36と、ウェブ36の両端に取付けられたフランジ35,37とにより構成されている。立柱34のフランジ35,37の両方につなぎ梁40がレールクリップで固定されている。本実施の形態に係る引掛かり防止装置10は、つなぎ梁40の上部近辺に設置する。引掛かり防止装置10は、一対の引掛かり防止具11で構成されており、それぞれを立柱34のフランジ35、37にレールクリップ81を挟み込み、ボルト82で締結することにより固定する。引掛かり防止具11は、固定部13と腕部14とからなり、固定部13と腕部14は略直角に連結している。一対の引掛かり防止具11は、腕部14の端部が対向するよう、かつ腕部14が押し当て重なり合う状態で、立柱34に取付けられている。腕部14を押し当てた状態で重ね合わせることにより隙間をなくし、つなぎ梁40の間にできた隙間に長尺物25が回り込むことを防止する。引掛かり防止具11は、実施の形態1で説明した取付腕12と同じものでもある。
一対の引掛かり防止具11により、腕部14の間に隙間ができないようにするため、腕部14の長さL1とL2とを加えた値が、ウェブ32の幅Hよりも長ければよい(L1+L2<H)。この条件を満たさない場合は、腕部14の間に隙間ができるため、長尺物25が廻り込み引掛かりが防止できない。L1とL2を同一の長さとし、幅Hの半分以上の長さとすれば(L1=L2>H/2)、一対の引掛かり防止具11を同じ部品とすることができるため望ましい。
また、図8では、腕部14と固定部13とをL字型に連結した引掛かり防止具11を二つ用いて引掛かり防止装置10としていたが、腕部14を一体化し、U字型の部品(若しくはコの字型の部品)として引掛かり防止具11を作成しても構わない。腕部14が一体化されるため、腕部14を重ね合わせるよう調整してながら立柱34に固定する手間を省略できる。
本実施の形態に係る引掛かり防止装置10は、昇降路壁20で囲まれたエレベータ22が昇降する昇降路内にて立設する立柱34に取付ける引掛かり防止装置10において、立柱34の両側の側面に固定され立柱34の側面を越えて腕状に伸延した腕部を有する一対の引掛かり防止具11を備え、一対の引掛かり防止具11の腕部の端部が接することを特徴とする。そのため、号機間にある突起部に対しても長尺物25の引掛かり防止に有効である。
本実施の形態に係る長尺物の引掛かり防止装置10は、隣接合機がある場合、立柱34のつなぎ梁40付近に取付腕12(引掛かり防止具11)を取付けたことを特徴とする。
引掛かり防止具11は、固定用クリップ(レールクリップ81)にてボルト締結固定することにより立柱34の側面38に固定されることを特徴とする。そのため、現地での溶接を必要とせず、現地での取り付け作業を軽減できるという効果を奏する。
引掛かり防止装置10は、立設する一対の立柱34を連結するつなぎ梁40の付近に取付けられたことを特徴とする。そのため、つなぎ梁40を立柱34に取付けるために必要な突出部45に、長尺物25が引掛かることを防止することが可能である。
実施の形態3.
図9を用いて本実施の形態について説明する。図9(a)及び(b)は、本実施の形態の引掛かり防止装置を示す部分拡大平面図である。本実施の形態では、立柱30に固定したつなぎ梁40の端部に、腕部14を設け略直角に折り曲げることにより、長尺物25の引掛かりを防止する。すなわち、本実施の形態における引掛かり防止装置10は、引掛かり防止具をつなぎ梁40と腕部14とで構成したものである。さらに、図9(b)で示すよう腕部14に延長腕15をボルト締結したものである。腕部14の長さは、立柱30のウェブ32の幅と同じとするか、長さを調整する場合は、図9(b)に示すように、腕部14に延長腕15を取付ける。延長腕15を腕部14に取付ける方法は、実施の形態1と同様であり、腕部14と延長腕15とにボルト穴をあけ、何れか一方が長穴70であり、ボルト18の締結材で固定する。延長腕15の端部が昇降路壁20に接するよう、水平方向(B方向)にスライドして長さを調整し固定する。
本実施の形態に係る引掛かり防止具11は、立設する一対の立柱30の側面38に固定され、一対の立柱を連結するつなぎ梁40と、一方の端部が昇降路壁20に接し、他方の端部がつなぎ梁40に取付けられる延長腕15とを備えたことを特徴する。
そのため、引掛かり防止装置10を、つなぎ梁40と一体化して作成することができ、長尺物25が引掛かるのを防止すると共に、部品点数の減少、立柱に部品を取付ける手間を除くことができる。
前述した各実施の形態は組み合わせて実施することも可能である。すなわち、昇降路内で部分的に実施の形態1で示した引掛かり防止装置を利用し、一部で実施の形態3で説明した引掛かり防止装置を利用しても構わない。
実施の形態1を示す図で、引掛かり防止装置10を設置した昇降路平面図である。 実施の形態1を示す図で、引掛かり防止装置10を設置した要部斜視図である。 実施の形態1を示す図で、引掛かり防止装置10を設置した要部斜視図である。 実施の形態1を示す図で、引掛かり防止装置10の部分拡大平面図及び立面図である。 実施の形態1を示す図で、引掛かり防止装置10の変形例を示す部分拡大平面図及び立面図である。 実施の形態2を示す図で、引掛かり防止装置10を設置した昇降路平面図である。 実施の形態2を示す図で、引掛かり防止装置10を設置した要部斜視図である。 実施の形態2を示す図で、引掛かり防止装置10の部分拡大平面図及び立面図である。 実施の形態3を示す図で、引掛かり防止装置10の部分拡大平面図及び立面図である。
符号の説明
10 引掛かり防止装置、11 引掛かり防止具、12 取付腕、13 固定部、14 腕部、15 延長腕、16 支持部、17 補助部、18 ボルト、19 ナット、20 昇降路壁、20a 前側壁、20b 左側壁、20c 後側壁、20d 右側壁、22 エレベータ、24 乗り場、25 長尺物、30,34 立柱、31,33,35,37 フランジ、32,36 ウェブ、38 側面、40 つなぎ梁、42 溶接部分、43 上面、44 下面、45 突出部、50,60 レール側ブラケット、52 かごレール、62 おもりレール、70 長穴、71 端部、72 他方の端部、81 レールクリップ、82 ボルト、83 ナット、85 ワッシャ、86 ネジ部、90 昇降路内、100 昇降路。

Claims (10)

  1. 昇降路壁で囲まれたエレベータが昇降する昇降路内にて前記昇降路壁に接して立設する立柱に取付ける引掛かり防止装置において、
    前記立柱の側面に固定され、前記立柱の側面を越えて腕状に伸延した腕部の端部が前記昇降路壁に接する引掛かり防止具
    を備えたことを特徴とする引掛かり防止装置。
  2. 前記引掛かり防止具は、
    取付腕と延長腕とを有し、
    前記取付腕は、前記立柱の側面に固定され、
    前記延長腕は、一方の端部が前記昇降路壁に接し、他方の端部が前記取付腕に取付けられること
    を特徴とする請求項1記載の引掛かり防止装置。
  3. 前記取付腕と前記延長腕とに、少なくとも何れか一方が長穴であるボルト穴を設け、前記延長腕の一方の端部が前記昇降路壁と接するよう、ボルト穴を通じて前記取付腕と前記延長腕とをボルト締結すること
    を特徴とする請求項2記載の引掛かり防止装置。
  4. 前記延長腕の断面はL字型であること
    を特徴とする請求項2乃至請求項3何れかに記載の引掛かり防止装置
  5. 前記腕部の腕断面はL字型であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4何れかに記載の引掛かり防止装置
  6. 前記引掛かり防止具は、
    2本の立柱をつなぐつなぎ梁の端部より外側に長尺物を位置させること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5何れかに記載の引掛かり防止装置。
  7. 昇降路壁で囲まれたエレベータが昇降する昇降路内にて立設する立柱に取付ける引掛かり防止装置において、
    前記立柱の両側の側面に固定され立柱の側面を越えて腕状に伸延した腕部を有する一対の引掛かり防止具を備え、
    一対の引掛かり防止具の腕部の端部が互いに重なり合うこと
    を特徴とする引掛かり防止装置。
  8. 前記引掛かり防止具は、固定用クリップにてボルト締結固定することにより前記立柱の側面に固定される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7何れかに記載の引掛かり防止装置。
  9. 前記引掛かり防止具は、
    立設する一対の立柱を連結するつなぎ梁の付近に取付けられたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項8何れかに記載の引掛かり防止装置。
  10. 前記引掛かり防止具は、
    前記立設する一対の立柱の側面に固定され、一対の立柱を連結するつなぎ梁と、
    一方の端部が前記昇降路壁に接し、他方の端部がつなぎ梁に取付けられる延長腕と
    を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項5何れかに記載の引掛かり防止装置。
JP2007182736A 2007-07-12 2007-07-12 引掛かり防止装置 Pending JP2009018901A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007182736A JP2009018901A (ja) 2007-07-12 2007-07-12 引掛かり防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007182736A JP2009018901A (ja) 2007-07-12 2007-07-12 引掛かり防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009018901A true JP2009018901A (ja) 2009-01-29

Family

ID=40358880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007182736A Pending JP2009018901A (ja) 2007-07-12 2007-07-12 引掛かり防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009018901A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218842A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置及びエレベータ着床検出装置
JP2016160074A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 東芝エレベータ株式会社 エレベータ用制御ケーブルの固定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218842A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置及びエレベータ着床検出装置
JP2016160074A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 東芝エレベータ株式会社 エレベータ用制御ケーブルの固定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6198702B2 (ja) 乗客コンベアの脱落抑制装置
JP2008007312A (ja) エレベータのレール固定装置
JP5863578B2 (ja) エレベータの安全装置
JP2009018901A (ja) 引掛かり防止装置
KR101775645B1 (ko) 교량 점검용 통로
KR20190022287A (ko) 수직형 추락 방망 설치구
KR101879679B1 (ko) 수직형 추락 방망 설치구
JP6562859B2 (ja) 乗客コンベアの据え付け方法
JP2016014236A (ja) 吊足場
JP5071970B2 (ja) エレベータの乗りかご
JP5911041B2 (ja) エレベータ装置
JP5638383B2 (ja) エレベータのかご上手摺装置
JP2021024651A (ja) ガイドレール固定装置の据付方法、および、ガイドレール固定装置
JP7478107B2 (ja) 乗客コンベア装置
WO2016027298A1 (ja) エレベーターのロープ振れ止め装置
JP2002326777A (ja) エレベーターの案内レール装置
JP2004232351A (ja) 落下防止ネット装置
JP5059719B2 (ja) パネルの取付方法及びパネルの取付構造
JP5241341B2 (ja) エレベータのレール固定装置
JP2023107328A (ja) 移動範囲規制ブラケット及びエレベーター
JP5131746B2 (ja) 墜落阻止装置用取付部材
JP2023147521A (ja) 吸音壁
JP6669610B2 (ja) エレベーター及びロープ支持機構
JP2006044843A (ja) 昇降路用作業台足場
JP2020132404A (ja) ガイドレール補強装置