JP6987928B1 - エレベータの三方枠固定装置および三方枠据付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接をすることなく、しかも狭い限られたスペースであっても、三方枠の据付作業を簡易に行えるようにする。【解決手段】三方枠固定装置14は、開口部の側壁面11に取り付けられ長板部と、長板部に直角な短板部と、を有する第1L字型金具15と、縦枠12の裏面に取り付けられる長板部と、長板部に直角な短板部と、を有する第2L字型金具16と、からなる。第1L字型金具15と第2L字型金具16の各短板部には、躯体開口部の左右方向に延びる長穴が形成され、各短板部を重ね合わせた状態で、長穴に挿入される連結ボルト27,28により各短板部同士が締結され、第2L字型金具16の長板部には、躯体開口部の前後方向に延びる長穴が形成され、縦枠12と第2L字型金具16の長板部は、前後方向に延びる長穴に挿入され縦枠12に係合可能な縦枠固定ボルト32により締結される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの三方枠固定装置および三方枠据付方法に関する。
エレベータの乗場では、縦枠と横枠からなる三方枠によって出入口の開口部が構成されている。建屋の躯体開口部に三方枠を据え付ける場合、鉄筋等を用いて三方枠を開口部に溶接固定されることが多い。溶接に際しては、三方枠の左右位置、前後位置を調整する必要がある。
通常、同じ建屋であっても、階床ごとに躯体条件は異なっている。三方枠の据え付けは、全階床共通の基準点に合わせて行われるが、階床ごとに躯体条件が異なっているということが、各階床で開口部の側壁面と三方枠との位置関係を調整しなければならなくなる理由である。例えば、左右方向、前後方向とも±15mm程度の調整が必要となることがある。
このような位置調整は、溶接作業と同時に行わなければならず、三方枠の据え付けには高い技術が要求され、また、全階床を行うのに多くの作業時間を要していた。
そこで、近年では、溶接することなく、三方枠の位置調整と固定を同時に行えるようにする固定金具が提案されようになってきている(特許文献1、2)。
これらの固定金具は、三方枠の縦枠と躯体開口部の壁面の間に取り付けられ、位置調整と固定機能を備えた特定構造の金具である。
特開2014−69966号公報 特許第5812750号公報
しかしながら、溶接をしないで、固定金具だけを用いて三方枠の据え付けを行う場合、建屋の躯体条件によっては、実施できないことがある。
例えば、三方枠の縦枠と躯体開口部の側壁面との間には、隙間があり、その隙間に固定金具を配置するが、隙間が狭い場合には、固定金具を利用することかできない。
また、固定金具によっては、乗場側にブラケットやボルト類が突出する構造であることがあり、この構造であると、三方枠は意匠的に大きく制約されるという問題がある。
また、固定金具が乗場側の仕上げ壁に影響することもあり、仕上げ壁はエレベータ工事施工者の管理外にあり、仕上げ壁を調整、管理できないために、結局、従来のように躯体条件に合わせて溶接を行わなければならなかった。
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、溶接をすることなく、しかも狭い限られたスペースであっても、三方枠の据付作業を簡易に行えるようにしたエレベータの三方枠固定装置および三方枠据付方法を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係るサンポウ枠固定装置は、
エレベータ乗場の躯体開口部に、縦枠と横枠とからなる三方枠を固定するのに用いられる三方枠固定装置であって、
前記開口部の側壁面に取り付けられる第1壁面側板部と、前記第1壁面側板部に直角な第1三方枠板部と、を有する第1L字型金具と、
前記縦枠の裏面に取り付けられる第2三方枠側板部と、前記第2三方枠側板部に直角な第2壁面側板部と、を有する第2L字型金具と、を備え、
前記第1三方枠側板部と前記第2壁面側板部には、前記躯体開口部の左右方向に延びる長穴が形成され、前記第1三方枠側板部と前記第2壁面側板部を重ね合わせた状態で、前記長穴に挿入される連結ボルトにより前記第1三方枠側板部と前記第2壁面側板部が締結され、
前記第2三方枠側板部には、前記躯体開口部の前後方向に延びる長穴が形成され、前記縦枠と前記第2三方枠側板部は、前記前後方向に延びる長穴に挿入される、前記縦枠に係合可能な縦枠固定ボルトにより締結される
ことを特徴とするものである。
本発明の実施形態による三方枠固定装置が適用されるエレベータの乗場出入口を正面から示す図である。 図1におけるB−B矢視断面図である。 本実施形態による三方枠固定装置の構成要素を示す分解斜視図である。 図4(A)は躯体開口部の側壁面に仮固定された三方枠固定装置を示す図、図4(A)の三方枠固定装置の拡大図である。 図5(A)は三方枠の昇降路側から見て右側の縦枠を三方枠固定装置に係合させる操作を説明する図で、図5(B)は、図5(A)の三方枠固定装置の拡大図、図5(C)は、縦枠に係合した三方枠固定装置を示す拡大図である。 縦枠の変形例を示す斜視図である。 三方枠の前後方向の位置調整の仕方を説明する図である。 三方枠の左右方向の位置調整の仕方を説明する図であり、このうち、図8(B)は、図8(A)に示された縦枠と三方枠固定装置を上から見た平面図である。 本発明の変形例による三方枠固定装置を示す図で、図9A(a)は、縦枠と側壁面の巾が狭い場合の三方枠固定装置の取り付けを示す側面図、図9A(b)は、縦枠と側壁面の巾が狭い場合の三方枠固定装置を示す斜視図である。 本発明の変形例による三方枠固定装置を示す図で、図9B(a)は、縦枠と側壁面の巾が広い場合の三方枠固定装置の取り付けを示す側面図、図9B(b)は、縦枠と側壁面の巾が広い場合の三方枠固定装置を示す斜視図である。
以下、本発明によるエレベータの三方枠固定装置および三方枠据付方法の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態による三方枠固定装置が適用されるエレベータの乗場出入口を正面から示す図である。図2は、図1におけるB−B矢視断面図である。
図1において、参照番号1は、エレベータ乗場の壁を示している。エレベータ乗場の壁1には、出入口用の開口部が設けられており、この開口部に三方枠10が据え付けられている。三方枠10は、縦枠12、12と、その上端に架け渡される横枠13と、から構成されている。三方枠10の据え付けには、三方枠固定装置14が用いられている。図1(B)は、図1(A)における三方枠固定装置14を拡大して示す図である。
ここで、エレベータ乗場の出入口における方向は、上下方向、左右方向、前後方向が次のように定義される。上下方向とは、乗りかごが昇降する方向である。左右方向とは、乗場の出入口から昇降路に向かって見たときの左右の方向である。前後方向とは、乗場の出入口に近い方が前、その反対の奥行き側が後である。
三方枠固定装置14は、三方枠10の前後方向、左右方向の位置調整を行いながら、三方枠10を据え付けられるようにする装置である。三方枠固定装置14は、躯体開口部の側壁面11と縦枠12、12の間にできる隙間に配置され、位置調整は、図2において昇降路側に設定されている基準点100L、100Rを基準にして、縦枠12、12の左右方向、前後方向にそれぞれ調整される。なお20は乗場側の敷居である。
図1(A)に示されるように、三方枠固定装置14は、左右それぞれの縦枠12、12に、一例として3箇所に配置されている。図1(B)は、そのうち一つの三方枠固定装置14を示しているが、他の三方枠固定装置14も同じ構成である。
次に、図3を参照しながら、三方枠固定装置14の構成について説明する。
図3は、本実施形態による三方枠固定装置14の構成要素を示す分解斜視図である。
三方枠固定装置14は、直角に折り曲られた金属板からなる2つのL字型金具、すなわち、第1L字型金具15と第2L字型金具16とを組み合わせて構成されている。第1L字型金具15は、躯体開口部の側壁面11にボルトによって締結固定される方の金具であり、長板部21(第1壁面側板部)と、この長板部21に直角な短板部22(第1三方枠側板部)とから構成されている。長板部21の長さ、ここでは短板部22に垂直な方向の長さは、短板部22の長板部21に対して垂直な方向の長さよりも長くなっている。長板部21には、長手方向に延びる長穴25が複数本形成されている。この長穴25があることで、第1L字型金具15の位置を上下方向に調整することができる。短板部22には、長板部21と垂直な方向に延びる長穴26が好ましくは2本形成されている。
第2L字型金具16は、三方枠10の縦枠12側にボルト32(図1(B)参照)によって締結固定される方の金具であり、短板部24(第2壁面側板部)と、この短板部24に直角な長板部23(第2三方枠側板部)とから構成されている。短板部24には、長板部23と垂直な方向に延びる長穴30が複数本形成されている。第1L字型金具15の短板部22と 第2L字型金具16の短板部24を重ねると、長穴26と長穴30は、重なり合うようになっている。重なった片方の長穴26、30には、角根ボルト27(連結ボルト)が上から差し込まれ、下から図示しないナットが螺合される。もう片方の長穴26、30には、角根ボルト28(連結ボルト)が下から差し込まれ、上からナット29が螺合される。角根ボルト27、28の角部は、おねじ部と頭部との間に設けられた嵌合部27a、28aを含んでおり、嵌合部27a、28aが矩形状に形成されている。この嵌合部27a、28aは、ちょうど長穴26、30の巾に対応して長穴26、30に嵌合するように形成されており、長穴26、27に挿入された角根ボルト27、28の回転が防止される。このような長穴26、30は、縦枠12の左右方向の位置調整を可能にしている。
第2L字型金具16の長板部23には、その長手方向と垂直な方向、この場合、縦枠12に固定した状態では前後方向に延びる長穴31が形成されている。長穴31には、外側から角根ボルト32(縦枠固定ボルト)が挿入され、内側からナット33が螺合する。角根ボルト32の角部は、嵌合部32aとしてちょうど長穴31の巾に対応している。このような長穴31があることで、縦枠12の位置を前後方向に調整することができる。
ここで、図4は、躯体開口部の側壁面11に仮固定された三方枠固定装置14を示す図である。図4では、分かりやすいように、仮固定した三方枠固定装置14が1つだけ示されている。
三方枠固定装置14の仮固定では、第1L字型金具15を躯体開口部の側壁面11に図示しないボルトによって仮付けし、上下方向の位置を調整しておく。そして、第1L字型金具15の短板部22と 第2L字型金具16の短板部24同士を重ね、角根ボルト27、28を長穴26、30に差し込んでナット29を緩めた状態で仮付けしておく。第2L字型金具16の長板部23の長穴31には角根ボルト32を緩めたまま仮付けしておく。ここで、仮付け、仮固定とは、角根ボルト27、28、32等の締結部材が完全に締結されておらず、三方枠10の位置調整可能な状態になっていることをいう。
本実施形態では、短板部22、24同士を重ね合わせることで、縦枠12と側壁面11の間の狭い隙間でも三方枠固定装置14を配置することができる。また、短板部22、24同士を重ね合わせることで、第2L字型金具16の長板部23が下側になるので、重心が下がり、ボルトで仮止めしたときに、三方枠固定装置14が自重で回ってしまうのを回避することが可能である。
本実施形態によるエレベータの三方枠固定装置は、以上のように構成されるものであり、次に、三方枠固定装置14を用いた三方枠10の据え付け工程および位置調整の手順について説明する。
図1において、三方枠固定装置14を利用した三方枠10の据え付けは、開口部の側壁面11に三方枠固定装置14を所定の位置に仮固定してから、次のような概要の手順で行われる。すなわち、一方の縦枠12の仮固定、他方の縦枠12の仮固定、横枠13の取付が順番に行われ、三方枠10が組み立てられる。その後に、三方枠10の前後方向の位置を調整し、左右方向の位置を調整することになる。
以下、据え付けの手順について、図5を参照しながらより詳細に説明する。
図5は、三方枠10の昇降路側から見て右側の縦枠12を三方枠固定装置14に係合させる操作を説明する図である。
縦枠12の裏面には、三方枠固定装置14に対応した所定の位置に、だるま穴36が形成されている。このだるま穴36は、円形の穴の下に巾の狭い角穴がつながっている形状をもった穴である。第2L字型金具16の長板部23は、角根ボルト32を用いて縦枠12に締結されるが、だるま穴36の丸穴は、角根ボルト32の頭を通すようになっている。これに対して、だるま穴36の角穴は、角根ボルト32の頭を通すことができない巾に設定されている。なお、だるま穴36は、縦枠12に裏板のない構造によっては、図6に示されるように、補強部材38に設けるようにしてもよい。
図5(B)に示されるように、第2L字型金具16の長板部23の長穴31には、角根ボルト32をナット33が緩んでいる状態で取り付けておく。
作業員は、縦枠12を手で支えながら、角根ボルト32の頭をだるま穴36の丸穴に入れてから、第2L字型金具16 を下方へスライドさせる。そうすると、図5(C)に示されるように、角根ボルト32の軸がだるま穴36の角穴に入り込むので、縦枠12を三方枠固定装置14によって仮固定することができる。このように角根ボルト32をだるま穴36に通すだけで、縦枠12を三方枠固定装置14の第2L字型金具16に仮固定できるので、作業員一人でも据え付けることが可能である。
図5(A)乃至(C)では、右側の縦枠12の最上段にある三方枠固定装置14への仮固定が示されているがその下の三方枠固定装置14(図示せず)についても同様に係合させる。
また、左側の縦枠12の仮固定も同様であるので、説明は省略する。左右の縦枠12の仮固定が終わったら、横枠13を縦枠12の上端部に取り付けることになる(図1参照)。
こうして、三方枠10の躯体開口部への仮固定が終わったら、次に、三方枠10の前後方向、左右方向の位置調整について、図7と図8を参照しながら説明する。
図7は、三方枠10の前後方向の位置調整の仕方を説明する図である。図7では、縦枠12の仮固定は終わっているものとする。開口部の躯体は、省略されている。
三方枠固定装置14では、第2L字型金具16の長板部23には、前後方向に延びる長穴31に角根ボルト32が挿入され、ナット33が螺合している。ナット33を緩めている状態では、縦枠12を前後方向に少しずつ動かすことができるので、狭いスペースでありながら縦枠12の前後方向の位置を容易に調整することができる
図8は、三方枠10の左右方向の位置調整の仕方を説明する図であり、このうち、図8(B)は、図8(A)に示された縦枠12と三方枠固定装置14を上から見た平面図である。
三方枠固定装置14では、長穴26、30に差し込まれている角根ボルト27、28がナット29で締め付けられていない状態では、縦枠12を左右方向に少しずつ動かすことができるので、縦枠12の左右方向の位置を狭いスペースでありながら容易に調整することができる。
こうして三方枠10の前後方向と左右方向の位置調整が終わった、ボルト類をすべて締め付け三方枠を本固定する。
本実施の形態では、ボルト類には、角根ボルト27、28、32を用いているので、ナット29、33等の反対側でボルト頭部に回り止めを施す必要なく、ナット29、33だけを締め付ければ良くなる片側施工が可能になる。
また、図8に示されるように、左右方向の調整後の締結作業では、角根ボルト27、28の向きを一方は頭が上で他方は頭が下というように互いに反転させているので、角根ボルト27、28の頭に工具40が干渉しないように締結作業のスペースを確保することができるので、狭いスペースをうまく使って締結することができる。
他の階床の乗場においても、三方枠10の据え付けは、以上説明したのと同様の手順で行うことができる。このように全階床の乗場において、溶接をすることなく、狭いスペースにも容易に取り付けられる三方枠固定装置14を用いて、特別な技術を必要となることなく簡易に据付作業に行えるようになるので、据付作業効率を格段に向上させることができる。
(変形例)
次に、本発明の実施形態によるエレベータの三方枠固定装置の変形例について、図9を参照して説明する。
三方枠固定装置14の第1L字型金具15は、躯体開口部の側壁面11にボルトによって締結固定される方の金具である。この変形例では、第1実施形態の場合と長板部21と短板部22の関係を入れ替えられるようになっており、長板部21には、長手方向に延びる長穴25が複数本形成されている。短板部22には、長板部21と垂直な方向に延びる長穴26が長穴25と同じ本数だけ同じ間隔をとって形成されている。第2L字型金具16の短板部24にも長穴30(図9B(b)参照)が、長板部21の長穴25と同じ間隔で形成されている。
この三方枠固定装置14では、図9A(a)に示されるように、躯体開口部の側壁面11と縦枠12の隙間寸法が狭い場合(例えば50mm)には、上述した実施形態と同様に、短板部22、24同士を重ね合わせて、角根ボルト27、28で締結している。躯体開口部の側壁面11と縦枠12の隙間寸法が広い場合には、図9B(b)に示されるように、締結する面を入れ替えて、短板部22を第1壁面側板部として、長板部21(第1三方枠側板部)と短板部24を重ね合わせるようにすれば、広くなった隙間寸法に対応させることができる。
以上、本発明の三方枠固定装置について、好適な実施形態を挙げて説明したが、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
1…エレベータ乗場の壁、10…三方枠、11…側壁面、12…縦枠、13…横枠、14…三方枠固定装置、15…第1L字型金具、16…第2L字型金具、21…長板部、22…短板部、23…長板部24…短板部、25…長穴、26…長穴、27、28…角根ボルト、30…長穴、31…長穴、32…角根ボルト

Claims (6)

  1. エレベータ乗場の躯体開口部に、縦枠と横枠とからなる三方枠を固定するのに用いられる三方枠固定装置であって、
    前記開口部の側壁面に取り付けられる第1壁面側板部と、前記第1壁面側板部に直角な第1三方枠板部と、を有する第1L字型金具と、
    前記縦枠の裏面に取り付けられる第2三方枠側板部と、前記第2三方枠側板部に直角な第2壁面側板部と、を有する第2L字型金具と、を備え、
    前記第1三方枠側板部と前記第2壁面側板部には、前記躯体開口部の左右方向に延びる長穴が形成され、前記第1三方枠側板部と前記第2壁面側板部を重ね合わせた状態で、前記長穴に挿入される連結ボルトにより前記第1三方枠側板部と前記第2壁面側板部が締結され、
    前記第2三方枠側板部には、前記躯体開口部の前後方向に延びる長穴が形成され、前記縦枠と前記第2三方枠側板部は、前記前後方向に延びる長穴に挿入される、前記縦枠に係合可能な縦枠固定ボルトにより締結される
    ことを特徴とするエレベータの三方枠固定装置。
  2. 前記縦枠の裏面には、前記縦枠と、前記第2三方枠側板部と、を締結する縦枠固定ボルトの頭が挿入および係合可能なだるま穴が形成され、前記縦枠固定ボルトは角根ボルトからなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの三方枠固定装置。
  3. 第1三方枠側板部と前記第2壁面側板部は、少なくとも2本の角根ボルトで締結され、 前記角根ボルトの挿入方向は互いに反転した方向であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの三方枠固定装置。
  4. 前記第1壁面側板部の前記第1三方枠側板部に垂直な方向の長さは、前記第1三方枠側板部の前記第1壁面側板部に垂直な方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの三方枠固定装置。
  5. 前記第1三方枠側板部の前記第1壁面側板部に垂直な方向の長さは、前記第1壁面側板部の前記第1三方枠側板部に垂直な方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの三方枠固定装置。
  6. エレベータ乗場の躯体開口部に、縦枠と横枠とからなる三方枠を据え付ける三方枠据付方法であって、
    請求項1乃至4のいずれかの項に記載の三方枠固定装置を前記躯体開口部の側壁面に仮固定し、
    一方の前記縦枠に前記縦枠固定ボルトを係合させることにより、一方の前記縦枠を前記三方枠固定装置に仮固定し、
    他方の前記縦枠についても、同様に前記三方枠固定装置による仮固定を行い、前記左右の縦枠の上端部に横枠を取り付け、
    前記第1L字型金具の前記第1三方枠側板部と前記第2L字型金具の前記第2壁面側板部の前記長穴に挿入されている前記連結ボルトを緩めた状態で前記縦枠の位置を左右方向に調整し、
    前記第2L字型金具の前記第2三方枠側板部の前記長穴に挿入されている前記縦枠固定ボルトを緩めた状態で前記縦枠の位置を前後方向に調整し、
    最後に、左右の前記縦枠を前記躯体開口部に締結固定する
    ことを特徴とするエレベータの三方枠据付方法。
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