JP7277000B1 - エレベータの三方枠およびその据付方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以上、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、以上の具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。
例えば、図6A及び図6Bに示すように、ブラケット41には、強度向上を目的とした曲げ加工が施されていてもよい。また、ブラケット41には、強度向上を目的としたビードが形成されていてもよい。これにより、縦枠12a,12bに対して建屋躯体2の側面3a,3bから離間する方向に力が加わっても、ブラケット41が屈曲する虞が抑制される。図示された例では、第1貫通部43が凹部60の底面61に位置するように、ブラケット41に曲げ加工が施されている。また、図示された例では、第1貫通部43を取り囲むように、ビード62が形成されている。
また、図7A及び図7Bに示すように、第2貫通部44の周りに凹形状の回り止め63が形成されていてもよい。図示された例では、第2貫通部44が凹部64の底壁65に位置するように、ブラケット41に曲げ加工が施されている。凹部64の寸法は、凹部64が第2接続部材55のボルト56の頭部57を収容することができるように、且つ、凹部64の底壁65に接続する側壁66,66がボルト56の頭部57と干渉してボルト56の回転を防止するように、決定されている。図示された例では、ボルト56の頭部57は六角形状であり、ボルト56の脚部58の延びる方向に沿った軸線の周りに6つの側面57aを有する。凹部64は、前後方向に対面する一対の側壁66,66を有する。ボルト56の頭部57は、側壁66,66の間に配置される。側壁66,66の間隔は、ボルト56の頭部57の対向する2つの側面57a,57a間の距離より大きく、ボルト56の外形よりも小さい。
また、図8に示すように、第1貫通部43は、だるま穴でもよい。第1貫通部43がだるま穴である場合、第1貫通部43は、ナット52が通過可能な第1大径部43aと、ナット52が通過不能な第1小径部43bとを有する。第1大径部43aと第1小径部43bとは、互いに連通している。これにより、アンカーボルト51にナット52を螺合させた後に、ナット52が螺合したアンカーボルト51を第1大径部43aを通じて第1貫通部43に挿通させることができる。
また、図10に示すように、第1貫通部43は切欠でもよい。これにより、アンカーボルト51にナット52を螺合させた後に、ナット52が螺合したアンカーボルト51を第1貫通部43に挿通させることができる。図10に示す例では、第1貫通部43は、ブラケット41の上端部から下方に延びる切欠である。この場合、アンカーボルト51の下方からブラケット41を上方に移動させ、第1貫通部43をアンカーボルト51に接近させることにより、アンカーボルト51を第1貫通部43に挿通させることができる。
また、図11に示すように、第1貫通部43及び第2貫通部44は、連続した1つの切欠を形成していてもよい。この場合も、アンカーボルト51にナット52を螺合させた後に、ナット52が螺合したアンカーボルト51を第1貫通部43に挿通させることができる。図11に示す例では、第1貫通部43及び第2貫通部44は、ブラケット41の下端部から上方に延びる切欠を形成している。この場合、アンカーボルト51の上方からブラケット41を下方に移動させ、第1貫通部43及び第2貫通部44をアンカーボルト51に接近させることにより、アンカーボルト51を第1貫通部43に挿通させることができる。
また、図12に示すように、第1貫通部43及び第2貫通部44の一方は、丸穴であってもよい。この場合、第1貫通部43及び第2貫通部44の他方は、丸穴を通る軸線を中心とした円の周方向に沿って延びる切欠であってよい。図12に示す例では、第1貫通部43が丸穴であり、第2貫通部44が上記円の周方向に沿って延びる切欠である。
また、図14に示すように、第1貫通部43及び第2貫通部44の一方は、長穴であってもよい。この場合、第1貫通部43及び第2貫通部44の他方は、長穴内の任意の点を通る軸線を中心とした円の周方向に沿って延びる切欠であってよい。図14に示す例では、第2貫通部44が長穴であり、第1貫通部43が上記円の周方向に沿って延びる切欠である。
Claims (13)
- エレベータ乗場の建屋躯体に形成された乗場開口に据え付けられるエレベータの三方枠であって、
一対の縦枠と、
一対の前記縦枠の上端を連結した上枠と、
前記建屋躯体と前記縦枠との間に配置されるブラケットと、
前記ブラケットと前記建屋躯体とを接続する第1接続部材と、
前記ブラケットと前記縦枠とを接続する第2接続部材と、
を備え、
前記ブラケットは、前記建屋躯体に対面する第1面と、前記縦枠に対面する第2面とを含み、
前記ブラケットには、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する第1貫通部及び第2貫通部が形成されており、
前記第1接続部材は、前記建屋躯体に固定されるアンカーボルトと、前記アンカーボルトに螺合するナットとを含み、
前記第2接続部材は、前記縦枠に形成された穴と螺合するボルトを含み、
前記アンカーボルトは、前記第1貫通部を通過し、
前記ナットは、前記ブラケットの前記第2面の側に配置され、
前記ボルトの脚部が、前記第2貫通部を通過し、
前記ボルトの頭部が、前記ブラケットの前記第1面の側に配置され、
前記第2貫通部は切欠である、三方枠。 - エレベータ乗場の建屋躯体に形成された乗場開口に据え付けられるエレベータの三方枠であって、
一対の縦枠と、
一対の前記縦枠の上端を連結した上枠と、
前記建屋躯体と前記縦枠との間に配置されるブラケットと、
前記ブラケットと前記建屋躯体とを接続する第1接続部材と、
前記ブラケットと前記縦枠とを接続する第2接続部材と、
を備え、
前記ブラケットは、前記建屋躯体に対面する第1面と、前記縦枠に対面する第2面とを含み、
前記ブラケットには、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する第1貫通部及び第2貫通部が形成されており、
前記第1接続部材は、前記建屋躯体に固定されるアンカーボルトと、前記アンカーボルトに螺合するナットとを含み、
前記第2接続部材は、前記縦枠に形成された穴と螺合するボルトを含み、
前記アンカーボルトは、前記第1貫通部を通過し、
前記ナットは、前記ブラケットの前記第2面の側に配置され、
前記ボルトの脚部が、前記第2貫通部を通過し、
前記ボルトの頭部が、前記ブラケットの前記第1面の側に配置され、
前記第2貫通部は、貫通孔であり、前記ボルトの頭部が通過可能な第2大径部と、前記第2大径部と連通し前記ボルトの頭部が通過不能な第2小径部とを有する、三方枠。 - 前記第1貫通部は貫通孔である、請求項1又は2に記載の三方枠。
- 前記第1貫通部は、前記ナットが通過可能な第1大径部と、前記第1大径部と連通し前記ナットが通過不能な第1小径部とを有する、請求項3に記載の三方枠。
- 前記第1貫通部は切欠である、請求項1又は2に記載の三方枠。
- 前記第1貫通部及び前記第2貫通部は、連続した1つの切欠を形成する、請求項1~5のいずれか一項に記載の三方枠。
- 前記第1貫通部及び前記第2貫通部は、前記第1面及び前記第2面内を同一方向に沿って延びている、請求項1~6のいずれか一項に記載の三方枠。
- 前記第2貫通部の周りに、前記ボルトの頭部を収容して当該頭部の回転を防止する凹形状の回り止めが形成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の三方枠。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の三方枠を前記建屋躯体に据え付ける三方枠の据付方法であって、
前記建屋躯体の前記乗場開口を画成する面であって前記縦枠に対面する面に前記アンカーボルトを固定する工程と、
前記アンカーボルトを前記ブラケットの前記第1貫通部に挿通させる工程と、
前記第1貫通部に挿通している前記アンカーボルトに、前記ブラケットの第2面の側から前記ナットを螺合させる工程と、
前記ボルトを前記縦枠に形成された穴と螺合させる工程と、
前記アンカーボルトに前記ナットが螺合され且つ前記ボルトが前記縦枠に形成された穴に螺合された状態で、前記ボルトの脚部を前記ブラケットの前記第2貫通部に挿通させる工程と、
前記ボルトの脚部が前記第2貫通部に挿通された状態で、前記アンカーボルトと前記アンカーボルトに螺合した前記ナットとで、前記ブラケットを前記建屋躯体に締結する工程と、
を備えた、三方枠の据付方法。 - 請求項4に記載の三方枠を前記建屋躯体に据え付ける三方枠の据付方法であって、
前記建屋躯体の前記乗場開口を画成する面であって前記縦枠に対面する面に前記アンカーボルトを固定する工程と、
前記アンカーボルトに前記ナットを螺合させる工程と、
前記ナットが螺合した前記アンカーボルトを前記ブラケットの前記第1大径部に挿通させて、前記建屋躯体の前記縦枠に対面する面と前記ナットとの間に前記ブラケットを配置する工程と、
前記第1大径部に挿通させた前記アンカーボルトに対して前記ブラケットを移動させることにより、前記アンカーボルトを前記第1小径部内に配置する工程と、
前記ボルトを前記縦枠に形成された穴と螺合させる工程と、
前記アンカーボルトが前記第1小径部に挿通され且つ前記ボルトが前記縦枠に形成された穴に螺合された状態で、前記ボルトの脚部を前記ブラケットの第2貫通部に挿通させる工程と、
前記ボルトの脚部が前記ブラケットの第2貫通部に挿通され且つ前記アンカーボルトが前記第1小径部に挿通された状態で、前記アンカーボルトと前記アンカーボルトに螺合した前記ナットとで、前記ブラケットを前記建屋躯体に締結する工程と、
を備えた、三方枠の据付方法。 - 請求項5に記載の三方枠を前記建屋躯体に据え付ける三方枠の据付方法であって、
前記建屋躯体の前記乗場開口を画成する面であって前記縦枠に対面する面に前記アンカーボルトを固定する工程と、
前記アンカーボルトに前記ナットを螺合させる工程と、
前記ナットが螺合した前記アンカーボルトを前記ブラケットの前記第1貫通部に挿通させる工程と、
前記ボルトを前記縦枠に形成された穴と螺合させる工程と、
前記アンカーボルトが前記ブラケットの前記第1貫通部に挿通され且つ前記ボルトが前記縦枠に形成された穴に螺合された状態で、前記ボルトの脚部を前記ブラケットの第2貫通部に挿通させる工程と、
前記ボルトの脚部が前記ブラケットの第2貫通部に挿通され且つ前記アンカーボルトが前記第1貫通部に挿通された状態で、前記アンカーボルトと前記アンカーボルトに螺合した前記ナットとで、前記ブラケットを前記建屋躯体に締結する工程と、
を備えた、三方枠の据付方法。 - 前記第2貫通部は、貫通孔であり、前記ボルトの頭部が通過可能な第2大径部と、前記第2大径部と連通し前記ボルトの頭部が通過不能な第2小径部とを有し、
前記ボルトの脚部を前記ブラケットの第2貫通部に挿通させる工程は、前記ボルトを前記第2大径部に挿通させて前記頭部と前記縦枠との間に前記ブラケットを配置する工程と、前記第2大径部に挿通した前記ボルトに対して前記ブラケットを移動させることによって、前記ボルトの脚部を前記第2小径部内に配置する工程と、を含み、
前記ブラケットを前記建屋躯体に締結する工程において、前記ボルトの脚部が前記第2小径部に挿通され且つ前記アンカーボルトが前記第1貫通部に挿通された状態で、前記アンカーボルトと前記アンカーボルトに螺合した前記ナットとで、前記ブラケットを前記建屋躯体に締結する、請求項9~11のいずれか一項に記載の三方枠の据付方法。 - 前記ボルトの前記縦枠からの延出長さを調節して前記ボルトの頭部を前記建屋躯体の前記縦枠に対面する面に当接させる工程を更に備えた、請求項9~12のいずれか一項に記載の三方枠の据付方法。
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