JP3839742B2 - エレベータ乗場の敷居取付装置 - Google Patents

エレベータ乗場の敷居取付装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ乗場に設置されて乗降口を開閉するためのドアを案内する敷居の取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、エレベータ乗場には、その乗降口を開閉するスライド式のドアが設けられている。また、このドアは、その下端を敷居によって案内される。
【0003】
図6は、エレベータ乗場の概略構成を示し(例えば、特開平5−17091号公報、特開平7−330260号参照)、エレベータの乗場を昇降路側から見た背面図である。
【0004】
図6において、1及び2は所定間隔を存して対向する縦枠、3は縦枠1,2の上端間に架設された上枠である。これら各枠1〜3は乗降口を形成する所謂三方枠を構成している。乗降口は、互いに接近・離反する左右一対のドア4,5によって開閉される。尚、乗降口を開閉するドアには、同方向にスライド変位する二枚若しくは三枚構成のものや、互いに接近離反する左右各二枚一対構成のもの等もあるが、ここでは省略する。
【0005】
ドア4,5の各上端には、ドア開閉方向に略水平に延在するドアレール6を滑動するドアハンガー7,8が固定されている。尚、ドアレール6は、昇降路側の建築躯体縦壁面にブラケット9を介して固定されたポケット10に設けられており、これらドアレール6、ドアハンガー7,8、ブラケット9、ポケット10によってドア4,5のスライド駆動機構が構成されている。
【0006】
一方、ドア4,5の各下端は敷居11によって案内される。この敷居11は敷居取付装置12により昇降路壁に固定されている。尚、左右の縦枠1,2は、その下端が敷居11に固定されている。
【0007】
図5は、このようなエレベータ乗場に設けられる敷居11並びに敷居取付装置12の具体的な構成の一例を示し(例えば、特開平5−78073号公報、特開平5−139674号公報、特開平5−193880号公報等参照)、要部の拡大縦断面図である。
【0008】
図5において、敷居11は、上方に開放するドア案内溝13aを有する敷居本体13と、この敷居本体13一側面並びに下面を支持する断面略L字形状の板材14とを備えている。
【0009】
敷居取付装置12は、略L字形状(上下逆向き)をなすアングル材からなる支持部材15と、この支持部材15を建築躯体30の縦壁面30aに固定する上下一対のアンカーユニット16と、敷居11を支持部材15に固定するためのボルト17及びナット18とを備えている。
【0010】
アンカーユニット16は、縦壁面30aに根元部が埋設されるアンカーボルト19と、アンカーボルト19に螺着されて支持部材15を固定するナット20及びスプリングワッシャ21と、支持部材15に対するアンカーボルト19の位置を上下で調整可能とするプレート22とを備えている。
【0011】
このような構成においては、建築躯体30の縦壁面30aにアンカーユニット16を介して支持部材15を固定した後、この支持部材15に敷居11を固定する。
【0012】
尚、敷居11は、建築躯体30に敷居11を設置した後に施工されるモルタル31並びに床仕上材32の厚さ(エレベータ乗場の床面高さ)を考慮し、この床仕上材32の上面と敷居11の上面とが面一となるように支持部材15に固定される必要があり、この例では、その高さ調節を支持部材15の取り付け高さによって調節している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成されたエレベータ乗場の敷居取付装置12にあっては、支持部材15が縦壁面30aに固定されている。
【0014】
このため、支持部材15を建築躯体30に固定するためには、作業者が安定状態で固定作業を行うための足場等を昇降路内に設けなければならないという問題が生じていた。
【0015】
しかも、このような足場等は、その設置空間を確保する必要がある上、さらにその足場を組み付けるための作業空間の確保や事前作業等を必要とし、作業全体が複雑化するといった問題も生じていた。
【0016】
さらに、近年の建築現場においては、建物全体の工期短縮化のため、所謂三方枠(図6の説明で開示)並びに敷居11を、エレベータカゴ(図示せず)等の設置とは先行して設置したいという要望があった。
【0017】
これは、例えば、エレベータの乗場側の工事が昇降路側の工事を挟んで分断されてしまうことに起因するもので、三方枠並びに敷居11の設置工事が済んでいれば、モルタル31や床仕上材32等の乗場側の工事が昇降路側の工事によって長期間分断されることがなく、作業者のスケジュール調整の容易化等により建物全体の工期短縮化を実現することができる。
【0018】
そして、これらを考慮すると、敷居取付装置12をエレベータ乗場側から作業できることが好ましい。
【0019】
図4は、このような問題を解決するため、エレベータ乗場側からの三方枠、敷居及び敷居取付装置の設置工事を可能とするための構成の一例を示し(例えば、特開平5−270778号公報、特開平6−340392号公報等参照)、図4(A)は敷居取付装置の要部の縦断面図、図4(B)は敷居取付装置の平面図である。
【0020】
図4(A)において、41はエレベータ乗場、42は昇降路、43は乗場41の出入口、44は出入口43を開閉するドアで、その下端には脚44aが設けられている。45は乗場41を構成する建築躯体で鉄筋45aが埋められている。46は出入口43の上縁部及び側縁部に配置された三方枠(の一部)である。
【0021】
また、47は三方枠46の下端に配置された敷居である。この敷居47は出入口43の下縁部を構成している。敷居47は、その上面に設けられて脚44aをガイドする案内溝47a、塵埃等の異物を落下させるために底面に設けられた貫通孔47b、及び裏側長手方向に縦通して設けられた縦通溝47cを一体に有している。
【0022】
48は敷居47の長手方向に沿って配設された受け梁である。受け梁48は、鋼板を折曲して側断面が溝形をなしている。この溝形の一方の立上壁48aは縦通溝47cに嵌合され、他方の折曲壁面は敷居47の下面に当接している。また、受け梁48の底部の昇降路42側には貫通孔48bが設けられている。さらに、受け梁48は、長手方向両端から立ち上げられた固定片48c、固定片48cに設けられたネジ穴48d、底部に設けられたネジ穴48eを有している。
【0023】
49は建築躯体45に固定され受け梁48を支持する取付金具である。取付金具49は、図4(B)に示すように、水平基部49aと、長手方向両端部がL字状に折曲して立ち上げられた垂直取付部49bとからなっている。また、垂直取付部49bには、上下方向の縦長孔49cが設けられており、水平基部49aには、アンカーボルト50が貫通する固定用孔49dが設けられている。51はアンカーボルト50の頭部と水平基部49aとの間に位置するプレート、52は垂直取付部49bと固定片48cとを固定するためのボルト、53は受け梁48の芯出し用の複数のジャッキボルトである。
【0024】
このような構成においては、ボルト52により受け梁48に取付金具49を仮固定する。即ち、ボルト52を取付金具49の縦長孔49cに挿入した後、受け梁48の両側に立ち上げられた固定片48cのネジ穴48dに螺入する。次に、基準線(図示せず)と受け梁48との関係寸法を出し、アンカーボルト穴を建築躯体45に穿設し、そこにアンカーボルト50を打ち込んで取付金具49を固定する。
【0025】
この後、敷居47を受け梁48に乗せ、ジャッキボルト53により敷居47の上下方向の水平出しを行う。この作業が終了した後、ボルト52を締め付け、受け梁48の芯出し固定が完了する。次いで、敷居47を受け梁48の所定の位置に装着し、長手方向に沿って左右に摺動させながら垂直取付部49bに当接させることにより、敷居47の位置決めを行うとともに三方枠46等の組み立てを行う。
【0026】
この際、敷居47は、昇降路42側の縁部は、側立上壁48aに縦通溝47cを挿入することで受け梁48に保持され、乗場41側の縁部は、その底面を受け梁48の水平面部48fに載置することによって受け梁48に支持される。
【0027】
しかしながら、このような構成においては、受け梁48の両端に位置する取付金具49の垂直取付部49bと受け梁48の両端に立ち上げられた固定片48cとをボルト52で固定することから、ボルト52の締結作業空間を建築躯体45の両幅付近に確保する必要があり、必要以上に建築躯体45の開口幅を広げなければならない上、アンカーボルト50の締め付け作業方向面と直交する面でのボルト締結作業を強いられることから、敷居取付作業を乗場41側から確実に作業できるとは言い難かった。
【0028】
また、敷居47は、立上壁48aへの縦通溝47cの挿入並びに受け梁48の水平面部48fへの載置という異なった面方向で受け梁48に支持されることから、例えば、受け梁48の略全幅に跨る立上壁48aを屈曲成形する際の両端付近での高さ寸法の誤差や、立上壁48aの高さと縦通溝47cの深さとの相対関係に誤差が生じると、受け梁48の水平面部48fに敷居47を密着させることができず、ガタが発生してしまうという問題が生じていた。
【0029】
しかも、建築躯体45の縦壁面45aから敷居47の昇降路42側への張り出し量は、固定用穴49dの長径方向の寸法に依存しているため、その張り出し量を大きく確保することが困難であるという問題が生じていた。
【0030】
さらに、ジャッキボルト53が敷居47によって隠れてしまうため、実際に敷居47を受け梁48に装着した状態で水平出しの微調整をすることが困難であるという問題が生じていた。
【0031】
そこで、本発明は、乗場側からの作業で確実に敷居を設置することができるうえ、敷居の略全面を水平面で保持し得て、成形誤差等に拘らずガタの発生を防止することができるエレベータ乗場の敷居取付装置を提供することを目的とする。
【0032】
また、本発明は、建築躯体の縦壁面からの昇降路側への敷居の張り出し量を大きく確保することができるエレベータ乗場の敷居取付装置を提供することを目的とする。
【0033】
さらに、本発明は、敷居を設置したままであっても、敷居の水平出しの調整を容易に行うことができるエレベータ乗場の敷居取付装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
発明のエレベータ乗場の敷居取付装置は、エレベータ乗場から昇降路側への奥行き方向に沿って延在する取付金具を備えるエレベータ乗場の敷居取付装置において、前記取付金具は、垂直方向に軸線が延びるアンカーボルトを介して基部側が建築躯体に固定される第一プレート金具と、第一プレート金具の先端側に基端側が重合され、先端側水平面に敷居の取付面全面が密着した状態で固定ボルトを介して敷居が固定される第二プレート金具と、垂直方向に軸線が延び、第一プレート金具と第二プレート金具の重合部分で締結する連結ボルトと、を備え、第一プレート金具の基端側には、アンカーボルトが貫通すると共に第一プレート金具を任意の位置で固定可能な奥行き方向に沿って長径な長孔が形成され、第一プレート金具と第二プレート金具の重合部分の少なくとも一方には、連結ボルトが貫通すると共に第一プレート金具と第二プレート金具とを任意の位置で締結可能な奥行き方向に沿って長径な長孔が形成されていることを特徴とする。
【0035】
このようなエレベータ乗場の敷居取付装置は、取付金具の基部側が垂直方向に延びる軸線を有するアンカーボルトを介して建築躯体に固定され、その取付面全面が取付金具の先端側水平面に密着した状態で敷居が固定ボルトを介して取付金具に固定される。
【0036】
これにより、取付金具並びに敷居が垂直方向に軸線が延びるボルトによって固定され、乗場側から容易に固定作業を行うことができる。
【0038】
このようなエレベータ乗場の敷居取付装置は、一部が重合状態する第一,第二プレート金具が連結ボルトで締結されると共に、第一プレート金具にアンカーボルトが位置され、第二プレート金具に敷居が位置される。
【0039】
これにより、建築躯体に第一プレート金具を固定した後、予め敷居を固定した第二プレート金具を第一プレート金具に固定するなど、より一層乗場側からの組み付け作業の容易化を実現することができる。
【0041】
このようなエレベータ乗場の敷居取付装置は、アンカーボルトが貫通すると共に各プレート金具の連結方向(奥行き方向)に沿って長径な長孔が第一プレート金具に形成され、連結ボルトが貫通すると共に各プレート金具の連結方向に沿って長径な長孔が各プレート金具の重合部分の少なくとも一方に形成される。
【0042】
これにより、第一プレート金具に対するアンカーボルトの貫通位置が各プレート金具の連結方向で調整可能となる上、各プレート金具の重合部分に対する連結ボルトの締結位置が各プレート金具の連結方向で調整可能となり、結果的に各プレート金具の昇降路側への奥行きを広い範囲で可変することができる。
【0043】
また、本発明のエレベータ乗場の敷居取付装置は、前記第一プレート金具には、前記アンカーボルトの近傍で且つ該アンカーボルトを挟む位置に垂直方向に軸線が延びる高さ調節用のジャッキボルトが設けられていることを特徴とする。
【0044】
このようなエレベータ装置の敷居取付装置は、アンカーボルトの近傍で且つアンカーボルトを挟む位置の第一プレート金具に垂直方向に軸線が延びる高さ調節用のジャッキボルトが設けられる。
【0045】
これにより、第二プレート金具に敷居を固定したままこの敷居に邪魔されること無く敷居の水平出しを容易に調整することができる。
また、本発明のエレベータ乗場の敷居取付装置において、第一プレート金具と第二プレート金具の重合部分の他方には、連結ボルトが貫通すると共に第一プレート金具と第二プレート金具とを任意の位置で締結可能なネジ孔が奥行き方向に沿って複数配列されていることを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のエレベータ乗場の敷居取付装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0047】
図1(A)はエレベータ乗場の敷居取付装置の縦断面図、図1(B)は取付金具の平面図、図2はエレベータ乗場の敷居取付装置の斜視図である。
【0048】
図2において、51はエレベータ乗場、52はエレベータ(図示せず)の昇降路、53は乗降口54を形成する三方枠、55はエレベータ乗場51を構成する建築躯体、56は三方枠53の間に位置するように建築躯体55に設けられて敷居57を保持する一対の敷居取付装置である。
【0049】
(敷居取付装置56)
敷居取付装置56は、図1(A)に示すように、エレベータ乗場51側から昇降路52側に向かって延在する取付金具58と、取付金具58を建築躯体55に固定するアンカーボルト59と、取付金具58に敷居57を固定する固定ボルト60と、取付金具58を建築躯体55の平面部55aから水平に離間させる一対のジャッキボルト61とを備えている。
【0050】
(取付金具58の詳細構造)
取付金具58は、図1(B)に示すように、建築躯体55側に位置する平板状の第一プレート金具62と、第一プレート金具62の先端側に基部側が重合された平板状の第二プレート金具63と、各プレート金具62,63を重合部分で連結する連結ボルト64とを備えている。
【0051】
(第一プレート金具62)
第一プレート金具62の基部側には、アンカーボルト59が貫通する長孔62aと、ジャッキボルト61のネジ部61aが螺合する一対の雌ネジ孔62b,62cとが形成されている。また、第一プレート金具61の先端側には連結ボルト64のネジ部64aを選択的に螺合させる複数の雌ネジ孔62d,62e,62fが形成されている。
【0052】
長孔62aは、奥行き方向に長径に設定されており、これにより建築躯体55の平面部55aに対するアンカーボルト59の埋設位置、並びに、アンカーボルト59から第一プレート金具62の先端までの長さを調整することができる。
【0053】
雌ネジ孔62d,62cは、長孔62aを対角線上で挟むように長孔62aの近傍に形成されており、これによりアンカーボルト59の近傍にジャッキボルト61を位置させることができる。
【0054】
雌ネジ孔62d,62e,62fは、第一プレート金具62の先端側に向かって配列されており、連結ボルト64の螺合位置を選択することで第二プレート金具63の基部側との重合量、即ち、各プレート金具62,63の全体の長さを複数段階で調整することができる。
【0055】
(第二プレート金具63)
第二プレート金具63の基部側には、連結ボルト64のネジ部64aが貫通する長孔63aが形成されている。また、第二プレート金具63の先端側には、固定ボルト60のネジ部60aが貫通する貫通穴63bが形成されている。
【0056】
(連結ボルト64)
連結ボルト64は、ワッシャー65及びスプリングワッシャー66を介装した状態で第二プレート金具63の長孔63aを貫通した後、そのネジ部64aを雌ネジ孔62d,62e,62fの何れかと螺合させることにより、第一プレート金具62と第二プレート金具63とを連結する。この際、ネジ部64aの雌ネジ孔62d,62e,62fの螺合位置並びに長孔63aの貫通位置により建築躯体55の縦壁面55bからのオーバーハング量、即ち、敷居57の昇降路52側への張り出し位置を調整することができる。尚、張り出し量は雌ネジ孔62d,62e,62fの螺合位置で段階的に、長孔63aの貫通位置により微調整的に行われる。
【0057】
(敷居57)
敷居57には、その底面が第二プレート金具63の上面63cと密着する取付面としている。また、敷居57には、長手方向両端に跨り、固定ボルト60のネジ部60aが取付面から突出するように頭部60bを保持する断面略凸字形状の保持溝57aが形成されている。尚、保持溝57aは、一端にのみ開放し、所定位置、例えば、他端側に位置する取付金具58の固定ボルト60が位置する部位程度まで延在するものでも良い。また、敷居57には、上方に開放するドア案内溝57bが略全幅に跨って形成されている。さらに、敷居57には、三方枠53の両下端と螺合してこの三方枠53を敷居57で保持する保持ボルト67を保持する断面略凸字形状の保持溝57cが形成されている。
【0058】
(アンカーボルト59)
アンカーボルト59は、その先端部を建築躯体55の平面部55aに埋設することでジャッキボルト61との協働で取付金具58を平面部55aに固定する。即ち、ジャッキボルト61の先端が平面部55aに当接することで平面部55aから取付金具58を略水平状態で離間させ、これにより敷居57の水平出し(エレベータ乗場51に対する高さ調整)を可能とするものであることから、ジャッキボルト61は第一プレート金具62を平面部55aから離間させる方向を作用方向とする。これに対して、アンカーボルト59は、第一プレート金具62を接近させる方向に作用させる。従って、アンカーボルト59の加重を、このアンカーボルト59の近傍に配置されたジャッキボルト61の加重(反作用)により第一プレート金具62の広い範囲で作用させることができる。また、アンカーボルト59は、その軸線方向が上下方向に沿っており、その上方は乗降口54となるために、開放された(従来技術で説明したモルタル31や床仕上材32等の施工前)状態であることから、エレベータ乗場51側からの締結(埋設)作業を容易に行うことができる。
【0059】
(固定ボルト60)
固定ボルト60は、敷居57からネジ部60aを突出させた状態で、このネジ部60aを貫通穴63bに貫通させた後、ネジ部60aにワッシャー68及びスプリングワッシャー69を介装した状態でナット70を螺合することで第二プレート金具63に敷居57を固定することができる。
【0060】
(ジャッキボルト61)
ジャッキボルト61は、その先端を平面部55aへ当接させた状態で軸線方向に沿って取付金具58を進退動させることができる。また、ジャッキボルト61は、その軸線方向が上下方向に沿っており、アンカーボルト59と同様に、その上方は乗降口54となるために、開放された(従来技術で説明したモルタル31や床仕上材32等の施工前)状態であることから、敷居57に邪魔されること無く敷居57を取付金具58に取り付けたままの状態で、平面部55aからの取付金具58の高さ調節(水平状態維持を含む)作業、即ち、敷居57の水平出し調整を容易に行うことができる。
【0061】
上記の構成において、敷居57を設置するには、予め、敷居57の所定位置に固定ボルト60を位置させた状態で、ネジ部60aにワッシャー68及びスプリングワッシャー69を介装した状態でナット70を螺合することで第二プレート金具63に敷居57を固定する。
【0062】
一方、建築躯体55の平面部55aに、アンカーボルト59を埋設し、第一プレート金具62を平面部55aに固定する。また、これと共に、ジャッキボルト61により第一プレート金具62の高さを調節する。
【0063】
次に、第一プレート金具62の先端側に、敷居57を保持した第二プレート金具63の基部側を重合させ、敷居57の縦壁面55bからの張り出し量に応じて連結ボルト64により各プレート金具62,63を連結する。
【0064】
また、アンカーボルト59の長孔62aへの貫通位置と連結ボルト64の長孔63aへの貫通位置により、取付金具58の長さ並びに敷居57の張り出し量の微調整を行う。
【0065】
さらに、ジャッキプレート61の第一プレート金具62の底面からの突出量により、敷居57の高さ調整等の水平出しを行う。
【0066】
この状態から、敷居57に保持ボルト67を介して三方枠53を固定する。
【0067】
尚、上述した敷居57の先行取り付けが終了した後には、乗場廻りの施工工事を実施することができると共に、この乗場廻りの施工工事とは独立して上記従来技術と同様に、敷居取付装置12(図2に支持部材15のみ図示)を介して敷居57が建築躯体55の縦壁面55bに固定される。
【0068】
ところで、上記実施の形態においては、第二プレート金具63の上面63cに敷居57を設けたものを開示したが、図3に示すように、敷居57を第二プレート金具63の底面63dに設けることも可能である。この際、敷居57の上面である取付面の略全面が第二プレート金具63の底面63dに密着することは言うまでも無い。尚、図3において、上記実施の形態と同一の構成又は作用を有する部材には同一の符合を付してその説明を省略する。
【0069】
【発明の効果】
本発明のエレベータ乗場の敷居取付装置にあっては、以上説明したように構成したことにより、乗場側からの作業で確実に敷居を設置することができるうえ、敷居の略全面を水平面で保持し得て、成形誤差等に拘らずガタの発生を防止することができる。
【0070】
また、本発明は、建築躯体の縦壁面からの昇降路側への敷居の張り出し量を大きく確保することができる。
【0071】
さらに、本発明は、敷居を設置したままであっても、敷居の水平出しの調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わるエレベータ乗場の敷居取付装置を示し、(A)はエレベータ乗場の敷居取付装置の縦断面図、(B)は取付金具の平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わるエレベータ乗場の敷居取付装置の斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係わるエレベータ乗場の敷居取付装置の変形例を示し、エレベータ乗場の敷居取付装置の縦断面図である。
【図4】 従来のエレベータ乗場の敷居取付装置を示し、(A)は敷居取付装置の要部の縦断面図、(B)は敷居取付装置の平面図である。
【図5】 他の従来の敷居取付装置を示す要部の拡大縦断面図である。
【図6】 他の従来のエレベータ乗場の敷居取付装置を示すエレベータ乗場の概略構成の背面図である。
【符号の説明】
55 建築躯体、56 敷居取付装置、57 敷居、58 取付金具、59 アンカーボルト、60 固定ボルト、62 第一プレート金具、63 第二プレート金具、63c 上面(先端側水平面)、64 連結ボルト。

Claims (3)

  1. エレベータ乗場から昇降路側への奥行き方向に沿って延在する取付金具を備えるエレベータ乗場の敷居取付装置において、
    前記取付金具は、
    垂直方向に軸線が延びるアンカーボルトを介して基部側が建築躯体に固定される第一プレート金具と、
    第一プレート金具の先端側に基端側が重合され、先端側水平面に敷居の取付面全面が密着した状態で固定ボルトを介して敷居が固定される第二プレート金具と、
    垂直方向に軸線が延び、第一プレート金具と第二プレート金具の重合部分で締結する連結ボルトと、を備え、
    第一プレート金具の基端側には、アンカーボルトが貫通すると共に第一プレート金具を任意の位置で固定可能な奥行き方向に沿って長径な長孔が形成され、
    第一プレート金具と第二プレート金具の重合部分の少なくとも一方には、連結ボルトが貫通すると共に第一プレート金具と第二プレート金具とを任意の位置で締結可能な奥行き方向に沿って長径な長孔が形成されていることを特徴とするエレベータ乗場の敷居取付装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ乗場の敷居取付装置であって、
    第一プレート金具には、アンカーボルトの近傍で且つアンカーボルトを挟む位置に垂直方向に軸線が延びる高さ調節用のジャッキボルトが設けられていることを特徴とするエレベータ乗場の敷居取付装置。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項に記載のエレベータ乗場の敷居取付装置であって、
    第一プレート金具と第二プレート金具の重合部分の他方には、連結ボルトが貫通すると共に第一プレート金具と第二プレート金具とを任意の位置で締結可能なネジ孔が奥行き方向に沿って複数配列されていることを特徴とするエレベータ乗場の敷居取付装置。
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