JP6818857B1 - エレベータのドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置ずれをなくして効率的に、しかも作業スペースが少ない場合でもヘッダーケースの取付を可能にする。【解決手段】一実施形態によれば、本発明のドア装置は、ヘッダーケース14を出入口の壁面に固定するためのブラケット22と、ヘッダーケース14をブラケット22に固定する、少なくとも2組以上の締結部材と、を備え、ヘッダーケース14の上端部と、この上端部に重なり合うブラケット22の取付部26には、一方に少なくとも2つ以上の平行な第1長穴24が形成され、他方に第1長穴24と直交する第2長穴27が形成され、締結部材は、第1長穴24と第2長穴27に挿通されて締結され、少なくとも1組の締結部材が、第1長穴24、第2長穴27のうち、一方の長穴の長さ方向の位置のみを固定し、他方の長穴の長さ方向の位置を調整可能にヘッダーケース14を固定する一方向固定部を構成している。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータのドア装置に関する。
エレベータの出入口は、ドア装置によって開閉される。一般に、この種のドア装置では、ヘッダーケースに取り付けられているドアレールにローラを介して係合するドアハンガーによってドアパネルが吊り下げられている。乗場出入口の床には、敷居が設けられており、ドアパネルの下端に取り付けられたガイドシューが敷居の溝に係合するようになっている。
一般に、ヘッダーケースは、建物の躯体側の被取付部に固定されるL字形のブラケットを用いて固定される。従来、ヘッダーケースの上面とL字形のブラケットのヘッダー当接面には、それぞれ固定用の長穴が形成されており、ボルト、ナット等の締結部品でヘッダーケースの位置を調整しながらヘッダーケースを固定している。
ヘッダーケースを取り付けるときの位置調整では、2方向、すなわち左右方向と前後方向の調整が必要である。このため、ブラケットに形成された固定用の長穴とヘッダーケース上面の固定用長穴は直角に交差するようになっている。
ドア装置のヘッダーケース取付作業の位置出し調整に関しては、従来から様々な技術が提案されており、例えば、位置出し調整を個別に行う特許文献1や、躯体壁面の角度に合わせてブラケットを調整する特許文献2を挙げることができる。
特許2588088号公報 特許4861697号公報
しかしながら、上記のようなブラケットの長穴とヘッダーケースの長穴を直交させるような固定構造の場合、ボルト・ナットが緩んでいる状態では、ヘッダーケースは左右、前後のどちらの方向にも動けることになる。作業員にとっては、例えば、ヘッダーケースの左右方向の位置出しをしようとしていると、前後方向に位置がずれてしまい易い。このため、ヘッダーケースの取付作業には、熟練の技能が必要であった。
また、躯体の構造によっては、ボルト・ナットを締め付けるのに容易な作業スペースを確保できないという問題もあった。
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、位置ずれをなくして効率的に、しかも作業スペースが少ない場合でもヘッダーケースの取付を可能にするエレベータのドア装置を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係るエレベータのドア装置は、
ヘッダーケースと、前記ヘッダーケースに設けられたドアレールと、ローラを介して前記ドアレールに係合するドアハンガーと、前記ドアハンガーに吊り下げられるドアパネルと、を有するエレベータのドア装置において、
前記ヘッダーケースを出入口の壁面に固定するためのブラケットと、
前記ヘッダーケースを前記ブラケットに固定する、少なくとも2組以上の締結部材と、を備え、
前記ヘッダーケースの上端部と、この上端部に重なり合う前記ブラケットの取付部には、一方に少なくとも2つ以上の平行な第1長穴が形成され、他方に前記第1長穴と直交する第2長穴が形成され、
前記締結部材は、前記第1長穴と第2長穴に挿通されて締結され、
少なくとも1組の前記締結部材は、前記第1長穴、第2長穴のうち、一方の長穴の長さ方向の位置のみを固定し、他方の長穴の長さ方向の位置を調整可能に前記ヘッダーケースを固定する一方向固定部をなすことを特徴とするものである。
本発明の第1実施形態によるエレベータのドア装置を示す図で、そのうち図1(A)は、昇降路側からドア装置を表した正面図であり、図1(B)は、図1(A)におけるIB−IB断面を示し、図1(C)は、図1(A)におけるIC−IC断面を示す。 第1実施形態におけるブラケットとヘッダーケースとの締結構造の分解斜視図である。 図2におけるIII−III断面を示す図である。 第1実施形態の変形例1によるブラケットとヘッダーケースとの締結構造の分解斜視図である。 第1実施形態の変形例2によるブラケットとヘッダーケースとの締結構造の分解斜視図である。 第1実施形態の変形例3によるブラケットとヘッダーケースとの締結構造の分解斜視図である。 第2実施形態におけるブラケットとヘッダーケースとの締結構造の分解斜視図である。 図7におけるVIII−VIII断面を示す図である。 第3実施形態におけるブラケットとヘッダーケースとの締結構造の分解斜視図である。 図9におけるX−X断面を示す図である。 ヘッダーケースが取り付けられる躯体の状況例を示す図である。 第4実施形態におけるブラケットとヘッダーケースとの締結構造の分解斜視図である。 図12におけるXIII−XIII断面を示す図である。
以下、本発明によるエレベータのドア装置の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるエレベータのドア装置を示す図である。このうち図1(A)は、昇降路側からドア装置を表した正面図であり、図1(B)は、図1(A)におけるIB−IB断面を示し、図1(C)は、図1(A)におけるIC−IC断面を示す。
図1において、参照番号10は、ドア装置の全体を示している。11は、出入口となる開口部である。エレベータ乗場では、縦枠13a、13bと横枠13cからなる三方枠によって出入口が構成されている。
ヘッダーケース14は、三方枠の上方でブラケット22を用いて躯体壁面に締結されている。 このヘッダーケース14には、ドアレール16が水平に配置されている。参照番号12A、12Bは、乗場のドアパネルである。ドアパネル12A、12Bの上端部には、それぞれドアハンガー15a、15bが取り付けられている。ドアハンガー15a、15b には、ドアレール16上を転動するローラ17が設けられている。ローラ17がドアレール16に係合することで、ドアパネル12A、12Bは、ドアレール16から吊り下げられた状態で開閉するようになっている。
エレベータ乗場の出入口の床には、敷居19が設置されている。ドアパネル12A、12Bの下端には、ガイドシュー20が取り付けられ、このガイドシュー20は、敷居19に長さ方向に形成されている溝に係合している。
なお、本実施形態において、方向を定義すると、左右方向とは、昇降路側からドアパネル12A、12Bに向かって左右の方向をいい、前後方向とは、昇降路側からドアパネル12A、12Bに向かって前後の方向をいうものとする。
本実施形態のドア装置では、ヘッダーケース14を躯体の壁面に固定する際に、ヘッダーケース14の位置調整を容易に行えるように、次のような締結部材が用いられている。
図2は、第1実施形態におけるブラケット22とヘッダーケース14との締結構造の分解斜視図である。図3は、図2におけるIII−III断面を示す図である。
ブラケット22は、L字形に曲げられた金属板からなる部材である。このブラケット22の鉛直な面には、鉛直方向に長い2つの長穴25a、25bが形成されている。この長穴25a、25bから入れられる締結部品によって、ブラケット22は壁面に固定される。
他方、ブラケット22の水平な取付部22aには、前後方向に長い2つの長穴24a、24bが平行に形成されている。ヘッダーケース14の上端部26は、水平に折り曲がられており、この上端部26には、左右方向に長い長穴27が形成されている。ブラケット22の長穴24a、24bの間隔よりも、ヘッダーケース14の上端部26の長穴27の方が長く左右方向に延びており、長穴24a、24bと長穴27は直角に交差するようになっている。なお、長穴24a、24bの数は、2つに限定されるものではない。3以上にすることも可能である。
ブラケット22に対して、ヘッダーケース14の上端部26を固定する締結部材としては、ボルト28a、28bとナット29、29が用いられている。このうち、ボルト28aは、円筒形のカラー33と組み合わされており、カラー33の上下には座金31、32が用いられている。他方のボルト28bには、カラー33は使用されず、座金31、32だけが使用される。
長穴24a、24bと長穴27とでは、長穴24a、24bの方が幅の大きい長穴になっている。カラー33は、ボルト28aを挿通可能な内径を有しているとともに、長穴24aの巾(短手方向の)よりも小さな外径を有している。そして、このカラー33の外径は、下にある長穴27の巾(短手方向の)よりも大きく設定されている。図3に示されるように、カラー33の長さ(軸方向の)は、ブラケット22の板厚(長穴24aの深さ)よりも大きく設定されている。
本実施形態では、座金31、32、カラー33を挿通させたボルト28aを長穴24aおよび長穴27に挿入し、ナット29を締め付けると、カラー33の上端は長穴24aから上に突き出た状態になり、座金32とブラケット22の取付部22a間には隙間ができるようになっている。この状態では、カラー33は上端部26に当接して、ヘッダーケース14の左右方向の位置は固定されるが、前後方向の位置は、固定されておらず調整可能である。このようにボルト28a、ナット29、カラー33、座金31、32は、左右方向のみ位置を固定する一方向固定部を構成するようになっている。
この実施形態では、一方向固定部に座金31、32を用いるようになっているが、座金31、32を用いることなく、例えば、フランジ付きのボルト(そのフランジが座金と同じ機能、すなわち取付部22aとフランジの間に隙間を確保する機能)を用いるようにしてもよい。また、カラー33と座金32の替わりに、フランジ付きの段付きボルト(その段部かカラーと同じ機能を有する)を用いるようにしてもよい。
なお、ボルト28bを長穴24bおよび長穴27に挿入してナット29を締め付けると、ヘッダーケース14は、左右方向および前後方向ともに位置を拘束される。
本実施形態によるエレベータのドア装置は、以上のように構成されるものであり、次に、ドアパネルを取り付ける際の位置調整手順について説明する。
図2において、まず、ブラケット22をヘッダーケース14の上端部26に仮付けしておく。すなわち、ボルト28aには、座金32、カラー33を装着し、ボルト28aを上から長穴24a、長穴27に挿入してから、座金31とともにナット29を緩めに取り付けておく。他方のボルト28bについても、座金32を装着し、長穴24b、長穴27に上から挿入してから、座金31とともにナット29を緩めに取り付けておく。
その後、ブラケット22を躯体側の被固定部の壁面に固定する。この固定は、図示しないアンカーボルトを長穴25a、25bから締結して行われる。
次に、位置調整のために、乗場出入口の左右基準に合わせて、ヘッダーケース14の位置を合わせ、ボルト28aのナット29を締め付ける。このような一方向固定部を構成しているボルト28a、ナット29の締付けにより、ヘッダーケース14の左右位置は固定される。
ボルト28aにナット29を締め付けた状態では、図3に示されるように、座金31、32の間に挟まれて拘束されているのは、長穴27に沿ったヘッダーケース14の左右方向の位置である。カラー33の上にある座金32は、ブラケット22の取付部22aに押し付けられておらず、隙間を残したままであるので、ヘッダーケース14の長穴24aに沿った前後方向の位置は完全には拘束されていない。
このように、カラー33を長穴24aに入れることにより、ナット29を締結しても、ヘッダーケース14は左右方向の位置のみ固定され、前後方向には位置を調整することができる。その後、ヘッダーケース14の前後方向の位置の調整をして位置が決まったら、残りのボルト28bにナット29を締め付ければ、ヘッダーケース14は左右方向、前後方向ともに完全に拘束され、取付は完了する。
このように、本実施形態によれば、少なくとも一方向固定部を構成している方のボルト28aを締結することによって、ヘッダーケース14の左右方向の位置のみを固定することができるので、左右方向、前後方向と順次、ヘッダーケース14の位置を調整し、簡便に固定することができる。
(変形例)
次に、図4乃至図6を参照しながら、本発明の第1実施形態の変形例について説明する。
図4は、第1実施形態の変形例1によるブラケット22とヘッダーケース14との締結構造の分解斜視図である。
この変形例1が図2の実施形態と異なる点は、ブラケット22の取付部22aとヘッダーケース14の上端部26にそれぞれ設けてある長穴にある。この変形例1では、ブラケット22側の長穴24は一つで左右方向に長く、ヘッダーケース14側の長穴は、前後方向に長く平行に延びる二つの長穴27a、27bである。一方のボルト28aがカラー33とともに用いられる点は、図2の実施形態と同様である。長穴24の巾は、長穴27a、27bの巾よりも大きい。カラー33の外径は、長穴24の巾よりもスライドのための遊びを見込んでやや小さく、長穴27aの巾よりも大きくなっている。
以上のような変形例1では、ボルト28a、カラー33およびナット29は、前後方向のヘッダーケース14の位置のみを固定する一方向固定部を構成している。したがって、まず、ボルト28aにナット29を締結することによって、ヘッダーケース14の前後方向の位置を調整し固定した上で、次に、左右方向位置を調整してから、ボルト28bにナット29を締結することで、簡便に調整および固定を実施することができる。
次に、図5は、第1実施形態の変形例2によるブラケット22とヘッダーケース14との締結構造の分解斜視図である。
この変形例2が図2の実施形態と異なる点は、ボルト28a、28bを下から長穴27、長穴24a、24bに挿入し、上からナット29を締結する点にある。この変形例2では、一方のボルト28aがカラー33とともに用いられる点は、図2の実施形態と同様である。但し、長穴24a、24b の巾よりも、長穴27の巾が大きくなっており、カラー33の外径は、長穴24aの巾よりも大きく、長穴27の巾よりもやや小さくなっている。
以上のような変形例2では、ボルト28a、カラー33およびナット29は、前後方向のヘッダーケース14の位置のみを固定する一方向固定部を構成している。したがって、まず、ボルト28aにナット29を締結することによって、カラー33は取付部22aに当接して、ヘッダーケース14の前後方向の位置を調整し固定した上で、次に、左右方向位置を調整してから、ボルト28bにナット29を締結することで、簡便にヘッダーケース14の位置調整および固定を実施することができる。
次に、図6は、第1実施形態の変形例3によるブラケット22とヘッダーケース14との締結構造の分解斜視図である。
この変形例は図4の変形例1と同じように、ブラケット22側の長穴24は一つで左右方向に長く、ヘッダーケース14側の長穴は、前後方向に長く平行に延びる二つの長穴27a、27bである。一方のボルト28aがカラー33とともに用いられる点も同様である。
但し、ボルト28a、28bは、上からではなく下から挿入される。長穴24の巾よりも、長穴27a、27bの巾の方がよりも大きくなっている。カラー33の外径は、長穴27aの巾よりもやや小さく、長穴27a、27bの巾よりも大きくなっている。
以上のような変形例3では、ボルト28a、カラー33およびナット29は、左右方向のヘッダーケース14の位置のみを固定する一方向固定部を構成している。したがって、まず、ボルト28aにナット29を締結することによって、ヘッダーケース14の左右方向の位置を調整し固定した上で、次に、前後方向の位置を調整してから、ボルト28bにナット29を締結することで、簡便に位置調整および固定を実施することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図7、図8を参照して説明する。
図7は、第2実施形態におけるブラケット22とヘッダーケース14との締結構造の分解斜視図である。図8は、図7におけるVIII−VIII断面を示す図である。
第1実施形態は、一方向固定部の要素として、カラー33を利用した実施の形態であるが、この第2実施形態は、ナット36を利用した点が異なっている。第2実施形態の図7,図8において、図2、図3の第1実施形態と同一の構成要素には、同一の参照番号を付してその詳細な説明は省略する。
図7において、ナット36は、ボルト28bとともに用いられ、ボルト28aと異なり、座金31は用いられない。ナット36は、ブラケット22側の長穴24bに嵌合可能なナットであり、この実施形態の場合、長穴24bの巾はナット36の二面幅にスライドを許容する隙間を空けた寸法に設定されている。長穴24bの幅と較べると、ヘッダーケース14の上端部26の長穴27の巾は狭く設定されている。図8に示されるように、ナット36は、上端部26の上に載った状態を保つようになっている。
本実施形態では、ボルト28bを、ヘッダーケース14の上端部26の下面側から、長穴27に挿入し、長穴24aに入れておいたナット36に締め込んでいくと、ナット36と共回りすることなく、ボルト28bを締め込んでいくことができる。ボルト28bだけを締め付けた状態では、ボルト28bとナット36に挟まれて、ヘッダーケース14の上端部26だけが拘束されるため、ヘッダーケース14の左右方向の位置は固定されるが、前後方向の位置は、固定されておらず調整可能である。
他方、長穴27および長穴24aに挿入されるボルト28aにナット29を締め付けると、ヘッダーケース14は、左右方向および前後方向とも位置を拘束される。
以上のような第2実施形態によれば、ボルト28bにナット36を締結することによって、ヘッダーケース14の左右方向の位置を調整し先に固定した上で、次に、前後方向の位置を調整してから、ボルト28aにナット29を締結することで、簡便に調整および固定を実施することができる。この第2実施形態は、主として下側片面からのボルト締め込み作業が適している。なお、以上の第2実施形態においても、第1実施形態の変形例1乃至変形例3のようなバリエーションを加えることが可能であり、状況に応じて、下側片面からまたは上側片面からボルト締め込みを行えるようにすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図9、図10を参照して説明する。
図9は、第3実施形態におけるブラケット22とヘッダーケース14との締結構造の分解斜視図である。図10は、図9におけるX−X断面を示す図である。
第2実施形態は、一方向固定部の要素として、ナット36を利用した実施の形態であるが、この第3実施形態は、ナット36とともにプレート付きナットを利用した点が異なっている。第3実施形態の図9、図10において、図7、図8の第2実施形態と同一の構成要素には、同一の参照番号を付してその詳細な説明は省略する。
図9において、プレート付きナットは、プレート40とナット部42が一体構造のナットであり、ボルト28aとともに用いられる。プレート40には、丸穴41が形成されており、この丸穴41の径は、ナット36の径よりも大きい。ナット部42と丸穴41のピッチは、ブラケット側の長穴24a、24bのピッチと一致している。
この第3実施形態の場合、長穴24bの巾はナット36の二面幅にスライドを許容する隙間を空けた寸法に設定され、ヘッダーケース14の上端部26の長穴27の巾は狭く設定されている点は、第2実施形態と同様である。
本実施形態では、ボルト28bを、ヘッダーケース14の上端部26の下面側から、長穴27に挿入し、長穴24aに入れておいたナット29に締め込んでいくと、ナット36と共回りすることなく、ボルト28bを締め込んでいくことができる。ボルト28bだけを締め付けた状態では、ヘッダーケース14の左右方向の位置は固定されるが、前後方向の位置は、固定されておらず調整可能である。
他方、長穴27および長穴24aに挿入されるボルト28aにプレートナットのナット部42を締め付けると、ヘッダーケース14は、左右方向および前後方向とも同時に位置を拘束される。
以上のような第3実施形態によれば、ボルト28bにナット36を締結することによって、ヘッダーケース14の左右方向の位置を調整し先に固定した上で、次に、前後方向の位置を調整してから、ボルト28aにナット部42を締結することで、簡便に調整および固定を実施することができる。
とりわけ、ボルト28aを締め込む際に、プレート付きナットの丸穴41にナット36が嵌合してプレート40は拘束されているので、ナット部42が共回りすることなく、容易に固定することができる。
ここで、図11は、ヘッダーケース14が取り付けられる躯体50の状況例を示す図である。このうち図11(A)は、躯体50の壁面にヘッダーケース14を取り付ける状況を示し、図11(B)は、躯体50の開口部に入れるようにしてヘッダーケース14を取り付ける状況を示している。
図11(A)に示されるような状況では、ボルト28a、28bを締め込む作業を妨げるものはないので、上からでも下からでも作業し易い。ところが、図11(B)のような状況であると、ヘッダーケース14の上端部26の上に作業スペースがないため、ボルト28a、28bを締め込むには下側片面から締め込まざるを得なくなる。本実施形態では、上述したように、ナット部42の共回りを防止できるので、下側片面での操作によりボルト28aを容易に締め付けることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図12、図13を参照して説明する。
図12は、第4実施形態におけるブラケット22とヘッダーケース14との締結構造の分解斜視図である。図13、図12におけるXIII−XIII断面を示す図である。
この第4実施形態は、第3実施形態のプレート付きナットの替わりに、段付きナットを利用した実施の形態である。第4実施形態の図12、図13において、図9、図10の第3実施形態と同一の構成要素には、同一の参照番号を付してその詳細な説明は省略する。
図12において、段付きナット44は、ボルト28aとともに用いられる。この段付きナット44は、矩形形状を有し、雌ねじ45が形成されている。段付きナット44の下面には段部46が形成され、この段部46の幅は、長穴24aの幅と一致しており、長穴42aに嵌合するようになっている。
本実施形態では、ボルト28bを、ヘッダーケース14の上端部26の下面側から、長穴27に挿入し、長穴24aに入れておいたナット36に締め込んでいくと、ナット36と共回りすることなく、ボルト28bを締め込んでいくことができる。ボルト28bだけを締め付けた状態では、ヘッダーケース14の左右方向の位置は固定されるが、前後方向の位置は、固定されておらず調整可能である。
他方、長穴27および長穴24aに挿入されるボルト28aを段付きナット44に締めこんでいくと、ヘッダーケース14は、左右方向および前後方向とも同時に位置を拘束される。その過程では、段付きナット44の段部46が長穴24aに嵌合しているので、共回りすることなく、固定することができる。
以上のような第4実施形態によれば、図11(B)に示したように、ヘッダーケース14の上端部26の上に作業スペースがない場合であっても、ナット36の共回りを防止できるので、下側片面の操作によりボルト28aを容易に締め付けることができる。
以上、本発明に係るエレベータのドア装置について、好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、実施形態に挙げた乗場のドア装置他、かごのドア装置にも同様に適用することができる。これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
10…ドア装置、11…開口部、12A、12B…ドアパネル、14…ヘッダーケース、15a、15b…ドアハンガー、16…ドアレール、17…ローラ、19…敷居、22…ブラケット、24a、24b…長穴、27…長穴、28a、28b…ボルト、29…ナット、31、32…座金、33…カラー、36…ナット、40…プレート、42…ナット部、44…段付きナット

Claims (5)

  1. ヘッダーケースと、前記ヘッダーケースに設けられたドアレールと、ローラを介して前記ドアレールに係合するドアハンガーと、前記ドアハンガーに吊り下げられるドアパネルと、を有するエレベータのドア装置において、
    前記ヘッダーケースを出入口の壁面に固定するためのブラケットと、
    前記ヘッダーケースを前記ブラケットに固定する、少なくとも2組以上の締結部材と、を備え、
    前記ヘッダーケースの上端部と、この上端部に重なり合う前記ブラケットの取付部には、一方に少なくとも2つ以上の平行な第1長穴が形成され、他方に前記第1長穴と直交する第2長穴が形成され、
    前記締結部材は、前記第1長穴と第2長穴に挿通されて締結され、
    少なくとも1組の前記締結部材は、前記第1長穴、第2長穴のうち、一方の長穴の長さ方向の位置のみを固定し、他方の長穴の長さ方向の位置を調整可能に前記ヘッダーケースを固定する一方向固定部をなすことを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. 前記一方向固定部を構成する締結部材は、ボルトと、ナットと、前記第1長穴、前記第2長穴のうち、幅の大きい方の長穴の幅と外径が略等しく、前記幅の大きい長穴から突き出る長さを有するカラーと、からなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  3. 前記一方向固定部を構成する締結部材は、ボルトと、前記第1長穴、前記第2長穴のうち、幅の大きい方の長穴の幅に2面幅が略等しいナットと、からなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  4. 前記一方向固定部を構成しない締結部材は、ボルトと、前記一方向固定部のナットが嵌合可能な穴を有するプレート付きのナットと、からなることを特徴とする請求項3に記載のエレベータのドア装置。
  5. 前記一方向固定部を構成しない締結部材は、ボルトと、前記ボルトが突き出る側の長穴に嵌合可能な段部を有する段付きナットと、からなることを特徴とする請求項3に記載のエレベータのドア装置。
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