JP4834399B2 - 乗場ドア装置の仮吊部材、仮吊部材を用いた乗場ドア装置及び乗場ドア据付方法 - Google Patents

乗場ドア装置の仮吊部材、仮吊部材を用いた乗場ドア装置及び乗場ドア据付方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベータ乗場ドアのハンガーケースの据付時に用いられるエレベータ乗場ドアの仮吊部材、仮吊部材を用いた乗場ドア装置及び乗場ドア据付方法に関する。
従来、エレベータ乗場ドアが懸下されるハンガーケースを昇降路壁に据付ける場合、昇降路がコンクリート構造か、鉄骨構造かに応じて、次の2通りの乗場ドア据付方法が用いられている。
その1つの乗場ドア据付け方法は、コンクリート構造の昇降路壁に乗場ドアを据付ける方法であって、予めコンクリート構造の昇降路壁にアンカーボルト(図示せず)を打ち込む。そして、図5に示すように乗場ドア101を懸下する逆L型形状のハンガーケース102の上部天板にL字形ブラケット103をネジ止め又は溶接付けにより固定される。
そして、乗場ドア101の据付け時、ハンガーケース102を所定の高さ位置まで持ち上げた後、L字形ブラケット103の非取り付け面部に形成される長孔103aを、昇降路壁に打ち込んだアンカーボルトに引掛けて仮吊状態とした後、当該アンカーボルトにナットを螺着することにより、乗場ドア101が懸下されるハンガーケース102を据付ける方法である。なお、104はハンガーレール、105は乗場ドア101を懸下するドアハンガー、106はホールシルである。
他の1つの乗場ドア据付け方法は、鉄骨構造の昇降路壁に乗場ドアを据付ける方法であって、鉄骨構造の昇降路壁の場合には薄板で構築されていることから、アンカーボルトの打ち込みが禁止されている。そこで、図6に示すように、鉄骨構造の昇降路壁面となる鉄骨材の両端部に、縦方向に長孔110aを有するL字形ブラケット110が溶接付けされる。また、逆L字型形状のハンガーケース102の上部天板の両端部には上下部に複数の丸穴111aを有するL字形ブラケット111が取り付けられる。
この据付けにあっても、ハンガーケース102を所定の高さ位置まで持ち上げ、L字形ブラケット110の非取り付け面部とL字形ブラケット111のハンガーケース非取り付け面部とを並設させ、L字形ブラケット111aに形成される丸穴111a,111aとL字形ブラケット110の長孔110aとを利用してボルト止めし、乗場ドア101が懸下されるハンガーケース102を据付けるものである。
従って、以上のような乗場ドア据付方法のうち、前者のコンクリート構造の昇降路壁にアンカーボルトを打ち込み、この打ち込んだアンカーボルトに逆L型形状のハンガーケース102を仮吊する場合には、一人の据付け作業員によって乗場ドア101を据付けることが可能である。
しかしながら、鉄骨構造の昇降路壁に乗場ドア101を取り付ける場合、ハンガーケース102を所定の取り付け高さ位置まで持ち上げた後、L字形ブラケット110の非取り付け面部とL字形ブラケット111のハンガーケース非取り付け面部とを並行状態に接近させた状態でボルト止めをする必要がある。その結果、所定の高さ位置までハンガーケース102を吊上げるための専用吊具を使用するか、もしくは、一人の据付け作業員がハンガーケース102を持ち上げた状態で保持し、もう一人の据付け作業員がボルト止め作業を行うなど、昇降路壁に乗場ドア10151を取り付ける際に二人の据付け作業員を確保する必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、鉄骨構造の昇降路であっても、吊具を使用せずに一人の作業員によってハンガーケースを仮吊状態とし、かつ、乗場ドアを懸下する乗場ドア装置の仮吊部材、仮吊部材を用いた乗場ドア装置及び乗場ドア据付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る乗場ドア装置の仮吊部材は、鉄骨構造の昇降路壁面側に取り付けられ、当該昇降路壁面への非取り付け面部の一側面に第1の切り欠き部又は当該非取り付け面部の幅面中央部に第1の突起体を設けた第1のL字形ブラケットと、ハンガーケース側に取り付けられ、当該ハンガーケースへの非取り付け面部の幅面中央部に前記第1の切り欠き部に引掛けるための第2の突起体又は当該ハンガーケースへの非取り付け面部の一側面に前記第1の突起体を引掛ける第2の切り欠き部を設けた第2のL字形ブラケットとを有する構成である。
なお、前述した昇降路壁面の非取り付け面部の一側面に折り曲げ加工された第1の折り曲げ部又は当該昇降路壁面の非取り付け面部の一側面から外方に突出するように第1の掛止部を設けた第1のブラケットと、前述したハンガーケースの非取り付け面部の一側面から前記第1のブラケットの折り曲げ部に掛け止めするための第2の掛止部又は当該ハンガーケースの非取り付け面部の一側面に前記第1のブラケットの掛止部を掛け止めするために折り曲げ加工された第2の折り曲げ部を設けた第2のブラケットとからなる構成であってもよい。
また、本発明に係る仮吊部材を用いた乗場ドア装置は、 鉄骨構造の昇降路壁に水平に固定された鉄骨材に所定の距離を隔てて取り付けられ、当該鉄骨材への非取り付け面部の前記昇降路内方向に向く一側面に第1の切り欠き部又は当該非取り付け面部の前記昇降路内方向を向く幅面中央部に第1の突起体を設けた第1のL字形ブラケットと、ハンガーレールが敷設されたハンガーケースと、前記ハンガーレールの面部を転動可能にするローラが取り付けられ、かつ、乗場ドアが懸下されたドアハンガーと、前記ハンガーケースの上部天板に所定の距離を隔てて取り付けられ、当該ハンガーケースへの非取り付け面部の前記第1の切り欠き部と向き合う方向の幅面中央部に第2の突起体又は前記ハンガーケースへの非取り付け面部の前記第1の突起体と向き合う一側面に第2の切り欠き部を設けた第2のL字形ブラケットとを備え、前記ハンガーケースに取り付けられた第2のL字形ブラケットの第2の突起体又は第2の切り欠き部を、前記第1のL字形ブラケットの第1の切り欠き部又は第1の突起体に引掛けて仮吊状態とし、前記第1のL字形ブラケットと前記第2のL字形ブラケットとをボルト止めまたは溶接付け可能とする構成である。
また、本発明に係る仮吊部材を用いた乗場ドア装置としては、鉄骨構造の昇降路壁に水平に固定された鉄骨材に所定の距離を隔てて取り付けられ、前述した第1の折り曲げ部又は第1の掛止部を設けた第1のL字形ブラケットと、ハンガーレールが敷設されたハンガーケースと、前記ハンガーレールの面部を転動可能にローラが取り付けられ、かつ、乗場ドアが懸下されたドアハンガーと、前記ハンガーケースの上部天板に所定の距離を隔てて取り付けられ、前述した第2の掛止部又は第2の折り曲げ部が形成された第2のL字形ブラケットとを備え、同様に仮吊状態とした後、第1のL字形ブラケットと第2のL字形ブラケットとをボルト止めまたは溶接付け可能としてもよい。
さらに、本発明に係る乗場ドア据付方法としては、鉄骨構造の昇降路壁に水平に固定された鉄骨材に、一側面に第1の切り欠き部又は面幅中央部に第1の突起体を形成した第1のL字形ブラケットを所定距離隔ててボルト止め又は溶接付けする第1の段階と、乗場ドアが懸下されるハンガーケースの上部天板に、面幅中央部に第2の突起体又は一側面に第2の切り欠き部を形成した第2のL字形ブラケットを所定距離隔ててボルト止め又は溶接付けする第2の段階と、前記ハンガーケースを所定の高さ位置に設定し、前記第2のL字形ブラケットの第2の突起体又は第2の切り欠き部を前記第1の切り欠き部又は前記第1の突起体に引掛けて仮吊状態に設定する第3の段階と、仮吊状態とした後、前記第1のL字形ブラケットと前記第2のL字形ブラケットとをボルト止め又は溶接付けにより固定する段階とを有する据付け方法である。
なお、折り曲げ部又は掛止部が形成された第1,第2のL字形ブラケットを用いて、前述と同様の段階によって乗場ドアを据付ける方法とすることもできる。
本発明によれば、鉄骨構造の昇降路であっても、吊具を使用せずに一人の作業員によりハンガーケースを仮吊状態とし、かつ確実に乗場ドアを据付けることができる乗場ドア装置の仮吊部材、仮吊部材を用いた乗場ドア装置及び乗場ドア据付方法を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図3は本発明に係る仮吊部材を用いた乗場ドア装置を示す構成図である。図1は昇降路側から乗場ドア装置を見た正面図、図2は図1に示すA矢印方向から見た乗場ドア装置の側面図、図3は仮吊部材を示す斜視図である。
これらの図において、1は鉄骨構造の昇降路壁面2に水平に固定された例えば断面L字形鉄骨材、3はハンガーレール4を取り付けた例えば断面逆L字形のハンガーケースである。
鉄骨材1両端部の下底面部には図3に示すように所定の幅面部を持った例えば断面L字形ブラケット5がそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付けられている。各ブラケット5の非取り付け側面部には縦長孔5a及び切り欠き部5bが形成されている。なお、縦長孔5aは当該ブラケット5の非取り付け面部の上部面に縦方向に伸長するように形成され、また切り欠き部5bはブラケット5の非取り付け面部の一側面から水平、かつ前記長孔5aよりも下方に形成されている。しかし、縦長孔5aと切り欠き部5bとは上下逆の位置関係で設けても良いものである。
一方、ハンガーケース3の上部天板の両端部には図3に示すようにブラケット5と同じ幅面部を持った例えば断面L字形のブラケット6がそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付けられている。各ブラケット6のハンガーケース3への非取り付け面部の上部側には前述した長孔5aと位置的な対応関係をもって丸孔6aと横長孔6bが形成され、また各ブラケット6のハンガーケース3への非取り付け面部の下部側には前述した切り欠き部5bに引掛けるための突起体7が突出されている。
前記ハンガーレール4には、例えば両開きの各乗場ドア(乗場ドアパネルとも呼ぶ)8a,8bを懸下するドアハンガー9a,9bが複数のハンガーローラ10,…を介して転動可能に係合されている。
各ドアハンガー89,9bは、ハンガーケース3の両端上部に軸支される連動シーブ11,11に掛け渡されている連動ロープ12の上側ロープ部分と下側ロープ部分とに掛け止め部材13a,13bを介して掛け止めされ、駆動輪となる一方の連動シーブ11の正転及び逆転動作によって乗場ドア8a,8bが開閉する構成となっている。14はハンガーレール4の下側面部を転動するエキセントリックローラである。
次に、以上のような乗場ドア装置の作用及び本発明に係る乗場ドア据付方法について説明する。
(1) 先ず、鉄骨構造の昇降路壁面2に水平に固定された鉄骨材1両端部の下底面部に図3に示すブラケット5をそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付ける。このとき、ブラケット5の切り欠き部5bが昇降路内に向くように鉄骨材1に溶接付けまたはボルト止め等によって取り付ける。
(2) 各乗場ドア8a,8bを懸下するハンガーケース3の上部天板両端部に図3に示すブラケット6をそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付ける。このとき、ブラケット6から突出される突起体7がブラケット5側を向くようにハンガーケース3に溶接付けまたはボルト止め等によって取り付ける。
なお、昇降路壁面2にハンガーケース3を取り付けた後、ドアハンガー9a,9bを介して各乗場ドア8a,8bを懸下させる作業手順であっても良い。
(3) 以上のようにして必要な部材を取り付けた後、据付け作業員は、ハンガーケース3を所定の高さ位置まで持ち上げ、ブラケット6の突起体7を、昇降路内側に向いているブラケット5の切り欠き部5bに引掛けた後、切り欠き部5bの奥行き方向に押し込み、仮吊状態に設定する。よって、この段階では、据付け作業員はハンガーケース3から手を離すことができる。
(4) ブラケット6の突起体7をブラケット5の切り欠き部5bに引掛けることによりハンガーケース3を仮吊状態とした後、ブラケット5の縦長孔5aとブラケット6の丸孔6a及び横長孔6bとを利用し、複数のボルト16及びナット17を用いてボルト止めにより強固に固定する。このボルト止めに当たり、ブラケット6に横長孔6bが形成されているので、ブラケット5に対してブラケット6の位置調整をしながら的確な位置を定めた後、ボルト止めにより強固に固定する。なお、ボルト止めに代えて、ブラケット5とブラケット6とを溶接付けで固定しても良い。
(5) この段階において、ドアハンガー9a,9bに乗場ドア8a,8bが懸下されていない場合、既に取り付け済みのドアハンガー9a,9bに乗場ドア8a,8bを取り付ける。
従って、以上のように実施の形態によれば、鉄骨材1側に取り付けられ、昇降路内を向く方向に切り欠き部5bを形成したブラケット5とハンガーケース3側に取り付けられ、ブラケット5側を向く方向に突起体7を突出したブラケット6とからなる仮吊部材を用いることにより、当該ブラケット6の突起体7をブラケット5の切り欠き部5bに引掛けて仮吊状態とすることができる。その結果、ハンガーケース3だけ、もしくは比較的高重量の乗場ドア8a,8bを懸下したハンガーケース3を持ち上げ、ハンガーケース3を所定の高さ位置まで持ち上げれば、ブラケット6の突起体7がブラケット5の切り欠き部5bに容易に引っ掛かる状態にあるので、一人の据付け作業員が容易にハンガーケース3をブラケット5に仮吊状態にすることができる。そして、鉄骨材1側のブラケット5にハンガーケース3を仮吊した後、安定な状態で溶接付け又はボルト止めにより強固に固定できるので、作業員の安全性を十分に確保した状態で乗場ドア8a,8bの据付けを行うことができる。
なお、上記実施の形態では、ブラケット5に切り欠き部5bを形成し、ブラケット6に突起体7を設けたが、逆にブラケット5に突起体7を設け、ブラケット6に切り欠き部5bを設けた仮吊部材であっても同様の効果を奏する。
また、切り欠き部5bは、ブラケット5側又はブラケット6側にほぼ水平に設けたが、ブラケット5又はブラケット6の一側面から例えば斜め下降傾斜とする切り欠き部5bに形成してもよい。斜め下降傾斜とした切り欠き部5bを設けた場合、切り欠き部5bの下端部は、ブラケット5又は6の非取り付け面部の幅面中心部に位置させるか、或いは位置調整を可能とするために斜め下降傾斜した切り欠き部5bの下端部のみ多少水平方向に長めとする切り欠きほ形成したものであっても良い。
(第2の実施の形態)
図4は本発明に係る乗場ドア装置に用いる仮吊部材を示す斜視図である。なお、乗場ドア装置の全体構成は、図1及び図2と同じであるので、ここではその説明を省略する。
この乗場ドア装置は、鉄骨構造の昇降路壁面2に水平に例えば断面L字形鉄骨材1が取り付けられ、当該鉄骨材1両端部の下底面部には図4に示すような例えばL字形ブラケット21がそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付けられている。
ブラケット21は、鉄骨材1への非取り付け面部のほぼ中央縦方向に縦長孔21aが形成され、さらに非取り付け面部の一側面下部には折り曲げ加工された折り曲げ部21bが設けられている。
一方、ハンガーケース3の上部天板の両端部には図4に示すような例えばL字形ブラケット22がそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付けられている。
ブラケット22は、ハンガーケース3への非取り付け面部のほぼ中央縦方向に前記縦長孔21aと対応する位置関係をもって複数の丸孔22a,22aがあけられ、さらに非取り付け面部の一側面所定高さ部分から外方に突出するように掛止部22bが設けられている。この掛止部22bの底面部は折り曲げ部21bの上縁部に嵌合するための逆凹状部22cが形成されている。
次に、以上のような仮吊部材を用いた乗場ドア装置の作用及び本発明に係る乗場ドア据付方法について説明する。
(1) 先ず、鉄骨構造の昇降路壁面2に固定された鉄骨材1両端部の下底面部には図4に示すブラケット21がそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付けられる。このとき、ブラケット21の一側面から折り曲げ加工された折り曲げ部21bが昇降路内に向くように鉄骨材1に溶接付けまたはボルト止め等によって取り付ける。
(2) 各乗場ドア8a,8bを懸下するハンガーケース3の上部天板両端部には図4に示すブラケット22がそれぞれ溶接付けまたはボルト止め等によって取り付けられる。このとき、ブラケット22の一側面から突出された掛止部22bの面部がブラケット21の非取り付け面部に向き合うようにハンガーケース3に溶接付けまたはボルト止め等によって取り付ける。
なお、昇降路壁面2にハンガーケース3を取り付けた後、ドアハンガー9a,9bを介して各乗場ドア8a,8bを懸下させる作業手順であっても良い。
(3) 以上のようにして必要な部材を取り付けた後、据付け作業員は、ハンガーケース3を所定の高さ位置まで持ち上げ、ブラケット22の掛止部22bを、昇降路内の方向に突き出ているブラケット21の折り曲げ部21の上縁部に引掛けて多少左右に動かす。そうすると、ブラケット22の掛止部22b底面部に形成された逆凹状部22cがブラケット21の折り曲げ部21の上縁部と嵌合し、ハンガーケース3がブラケット21に仮吊された状態となる。よって、この段階では、据付け作業員はハンガーケース3から手を離すことができる。
(4) しかる後、ブラケット21の縦長孔21aとブラケット22の複数の丸孔22aとを利用し、複数のボルト16及びナット17を用いてボルト止めにより強固に固定する。なお、ボルト止めに代えて、ブラケット21とブラケット22とを溶接付けして固定してもよい。
(5) なお、この段階において、ドアハンガー9a,9bに乗場ドア8a,8bが懸下されていない場合、既に取り付け済みのドアハンガー9a,9bに乗場ドア8a,8bを取り付ける。
従って、以上のような実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、鉄骨材1側に取り付けられ、昇降路内を向く方向に折り曲げ加工された折り曲げ部21bを有するブラケット21と、ハンガーケース3側に取り付けられ、ブラケット21側の折り曲げ部21bに掛け止め可能な掛止部22bを有するブラケット22とからなる仮吊部材を用いることにより、ハンガーケース3を所定の高さ位置まで持ち上げれば、ブラケット21の折り曲げ部21bにブラケット22の掛止部22bを引掛けて仮吊状態とすることができる。その結果、一人の据付け作業員がハンガーケース3だけ、もしくは比較的高重量の乗場ドア8a,8bを懸下したハンガーケース3を持ち上げて、容易にハンガーケース3をブラケット5に仮吊状態に設定できる。よって、鉄骨材1側のブラケット5にハンガーケース3を仮吊した後、安定な状態で溶接付け又はボルト止めにより強固に固定でき、作業員の安全性を確保した状態で乗場ドア8a,8bの据付けを行うことができる。
なお、上記実施の形態では、ブラケット21側に折り曲げ部21bを、ブラケット22側に掛止部22bに形成したが、例えばブラケット22側に折り曲げ部21bを、ブラケット21側に掛止部22bを形成した構成であってもよい。
(その他の実施の形態)
(1) 前記実施の形態では、両開き2枚の乗場ドア8a,8bについて述べたが、乗場ドアの枚数や駆動方式に限定されるものでない。つまり、両開き2枚の乗場ドア8a,8b以外に、両開き4枚の乗場ドア、片開き2枚の乗場ドア、片開き3枚の乗場ドアにおいても同様の効果を奏する。
(2) また、鉄骨材1に取り付けられるL字ブラケットの非取り付け面部の所定の高さ位置の横方向に複数の丸孔を形成する一方、ハンガーケース3側に取り付けられるL字形ブラケットの非取り付け面部の斜め方向に複数の丸孔を形成し、これら両ブラケットの丸孔を選択し、ボルト止めすることにより、乗場ドア8a,8bを含むハンガーケース3の高さ及び位置調整を行ってボルト止めすることもできる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
本発明に係る仮吊部材を用いた乗場ドア装置の昇降路側から見た正面図。 図1に示すA矢印方向から見た仮吊部材を用いた乗場ドア装置の側面図。 本発明に係るエレベータ乗場ドアの仮吊部材の一実施の形態を示す斜視図。 本発明に係るエレベータ乗場ドアの仮吊部材の他の実施の形態を示す斜視図。 従来の1つの乗場ドアを懸下した乗場ドア装置の昇降路側から見た正面図。 従来の他の乗場ドアを懸下するための部材であるブラケットの斜視図。
符号の説明
1…鉄骨材、2…昇降路壁面、3…ハンガーケース、4…ハンガーレール、5,6…ブラケット、5a…縦長孔、5b…切り欠き部、6a…丸孔、6b…横長孔、7…突起体、8a,8b…乗場ドア(乗場ドアパネル)、9a,9b…ドアハンガー、10…ハンガールーラ、11…連動シーブ、12…連動ロープ、13a,13b…掛け止め部材、21,22…ブラケット、21a…縦長孔、21b…折り曲げ部、22a…丸孔、22b…掛止部、22c…逆凹状部。

Claims (7)

  1. 鉄骨構造の昇降路壁面側に取り付けられ、当該昇降路壁面への非取り付け面部の一側面に第1の切り欠き部又は当該非取り付け面部の幅面中央部に第1の突起体を設けた第1のL字形ブラケットと、ハンガーケース側に取り付けられ、当該ハンガーケースへの非取り付け面部の幅面中央部に前記第1の切り欠き部に引掛けるための第2の突起体又は当該ハンガーケースへの非取り付け面部の一側面に前記第1の突起体を引掛ける第2の切り欠き部を設けた第2のL字形ブラケットとを有することを特徴とする乗場ドアの仮吊部材。
  2. 鉄骨構造の昇降路壁面側に取り付けられ、当該昇降路壁面への非取り付け面部の一側面に折り曲げ加工された第1の折り曲げ部又は当該昇降路壁面への非取り付け面部の一側面から外方に突出された第1の掛止部を設けた第1のL字形ブラケットと、
    ハンガーケース側に取り付けられ、当該ハンガーケースへの非取り付け面部の一側面から外方に突出されて前記第1の折り曲げ部に掛け止めるための第2の掛止部又は当該ハンガーケースへの非取り付け面部の一側面から折り曲げ加工されて前記第1の掛止部を掛け止めするため第2の折り曲げ部を設けた第2のL字形ブラケットとを有することを特徴とするエレベータ乗場ドアの仮吊部材。
  3. 鉄骨構造の昇降路壁に水平に固定された鉄骨材に所定の距離を隔てて取り付けられ、当該鉄骨材への非取り付け面部の前記昇降路内方向に向く一側面に第1の切り欠き部又は当該非取り付け面部の前記昇降路内方向を向く幅面中央部に第1の突起体を設けた第1のL字形ブラケットと、
    ハンガーレールが敷設されたハンガーケースと、
    前記ハンガーレールの面部を転動可能にするローラが取り付けられ、かつ、乗場ドアが懸下されたドアハンガーと、
    前記ハンガーケースの上部天板に所定の距離を隔てて取り付けられ、当該ハンガーケースへの非取り付け面部の前記第1の切り欠き部と向き合う方向の幅面中央部に第2の突起体又は前記ハンガーケースへの非取り付け面部の前記第1の突起体と向き合う一側面に第2の切り欠き部を設けた第2のL字形ブラケットとを備え、
    前記ハンガーケースに取り付けられた第2のL字形ブラケットの第2の突起体又は第2の切り欠き部を、前記第1のL字形ブラケットの第1の切り欠き部又は第1の突起体に引掛けて仮吊状態とし、前記第1のL字形ブラケットと前記第2のL字形ブラケットとをボルト止めまたは溶接付け可能としたことを特徴とする仮吊部材を用いた乗場ドア装置。
  4. 請求項3に記載の仮吊部材を用いた乗場ドア装置において、
    前記第1又は第2の切り欠き部は、前記ブラケットの非取り付け面部の一側面から水平方向、若しくは斜め下降傾斜する方向に形成したことを特徴とする仮吊部材を用いた乗場ドア装置。
  5. 鉄骨構造の昇降路壁に水平に固定された鉄骨材に所定の距離を隔てて取り付けられ、当該鉄骨材への非取り付け面部の一側面に折り曲げ加工された第1の折り曲げ部又は当該昇降路壁面への非取り付け面部の一側面から外方に突出される第1の掛止部を設けた第1のL字形ブラケットと、
    ハンガーレールが敷設されたハンガーケースと、
    前記ハンガーレールの面部を転動可能にローラが取り付けられ、かつ、乗場ドアが懸下されたドアハンガーと、
    前記ハンガーケースの上部天板に所定の距離を隔てて取り付けられ、当該ハンガーケースへの非取り付け面部の一側面から外方に突出させて前記第1の折り曲げ部に掛け止めする第2の掛止部又は当該ハンガーケースへの非取り付け面部の一側面から折り曲げ加工されて前記第1の掛止部を引掛けるための第2の折り曲げ部を設けた第2のL字形ブラケットとを備え、
    前記ハンガーケースに取り付けられた第2のL字形ブラケットの第2の掛止部又は第2の折り曲げ部を、前記第1のL字形ブラケットの第1の折り曲げ部又は第1の掛止部に掛け止めて仮吊状態とし、前記第1のL字形ブラケットと前記第2のL字形ブラケットとをボルト止め又は溶接付け可能としたことを特徴とする仮吊部材を用いた乗場ドア装置。
  6. 鉄骨構造の昇降路壁に水平に固定された鉄骨材に、一側面に第1の切り欠き部又は面幅中央部に第1の突起体を形成した第1のL字形ブラケットを所定距離隔ててボルト止め又は溶接付けする第1の段階と、
    乗場ドアが懸下されるハンガーケースの上部天板に、面幅中央部に第2の突起体又は一側面に第2の切り欠き部を形成した第2のL字形ブラケットを所定距離隔ててボルト止め又は溶接付けする第2の段階と、
    前記ハンガーケースを所定の高さ位置に設定し、前記第2のL字形ブラケットの第2の突起体又は第2の切り欠き部を前記第1の切り欠き部又は前記第1の突起体に引掛けて仮吊状態に設定する第3の段階と、
    仮吊状態とした後、前記第1のL字形ブラケットと前記第2のL字形ブラケットとをボルト止め又は溶接付けにより固定する段階と
    を有することを特徴とする乗場ドア据付方法。
  7. 鉄骨構造の昇降路壁に水平に固定された鉄骨材に、一側面に第1の折り曲げ部又は第1の掛止部を形成した第1のL字形ブラケットを所定距離隔ててボルト止め又は溶接付けする第1の段階と、
    乗場ドアが懸下されるハンガーケースの上部天板に、一側面に第2の掛止部又は第2の折り曲げ部を形成した第2のL字形ブラケットを所定距離を隔ててボルト止め又は溶接付けする第2の段階と、
    前記ハンガーケースを所定の高さ位置に設定し、前記第2のL字形ブラケットの第2の掛止部又は第2の折り曲げ部を前記第1の折り曲げ部又は第1の掛止部に引掛けて仮吊状態に設定する第3の段階と、
    仮吊状態とした後、前記第1のL字形ブラケットと前記第2のL字形ブラケットとをボルト止め又は溶接付けにより固定する段階と
    を有することを特徴とする乗場ドア据付方法。
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