JP7179579B2 - 長尺材の躯体支持構造 - Google Patents

長尺材の躯体支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7179579B2
JP7179579B2 JP2018200990A JP2018200990A JP7179579B2 JP 7179579 B2 JP7179579 B2 JP 7179579B2 JP 2018200990 A JP2018200990 A JP 2018200990A JP 2018200990 A JP2018200990 A JP 2018200990A JP 7179579 B2 JP7179579 B2 JP 7179579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
screw
panel body
frame member
planar portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018200990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020066942A (ja
Inventor
可菜子 松原
望 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shutter Corp filed Critical Sanwa Shutter Corp
Priority to JP2018200990A priority Critical patent/JP7179579B2/ja
Publication of JP2020066942A publication Critical patent/JP2020066942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7179579B2 publication Critical patent/JP7179579B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Description

本発明は、例えばトイレブースに設けられる壁側パネル体のような長尺材を躯体側に取付ける場合の長尺材の躯体支持構造の技術分野に関するものである。
一般に、トイレブースを例として説明したときに、トイレの出入り口に戸体を建て付ける場合、躯体側構造物である壁面や柱面等の面状部に、戸体の戸先側又は戸尻側の戸枠(縦枠)となるようパネル体や枠材等の長尺材を取付けることがある。
このような場合、長尺材は、戸体の開閉に支障を来さないよう面状部に対して予め設定される姿勢である垂直姿勢(鉛直姿勢)に設ける必要がある。ところで長尺材は、前記面状部に直接取付けるものや、上下両端縁部を天井側、床側に取付けるもの等があるが、このような長尺材の中には、前後方向(トイレブースである場合には出入り方向)に開閉揺動する開き戸方式の戸体の戸尻側端縁部を開閉自在に支持する(取付ける、蝶着する)ものがある。この場合、長尺材には、戸体の荷重(重量)が出入り口の左右方向内方に向けて働くことになり、そのため長尺材は、左右方向内側に倒れ込まないよう強固に躯体側に支持することが要求される。そこでこのような長尺材については、該長尺材の中間部位から面状部に螺入した螺子体を介して支持する構成にし、これにより長尺材を前記要求される強度を備えたものにすることが提唱されている。
その一方で、前記面状部は、見た目では判断つかないことが多いが垂直面でなかったり、平面(平滑)でない仕上がり状態で施工されることがあり、このような面状部に長尺材を突き当てる状態でそのまま支持すると、該長尺材は、面状部に沿う状態での支持になって予め要求される(設計上要求される)垂直姿勢での支持ができず、戸体の円滑な開閉に支障を来すことがある。
そこでこのような場合を考慮して、長尺材の中間部位を螺子体を介して躯体側に支持するさいに、長尺材と前記面状部にのあいだに隙間(チリ、間隙)を存する状態で螺子体を介して支持せしめる構成にすることが試みられるが、このような施工をするとき、長尺材と面状部とのあいだに前記隙間があるため、螺子体の締め込み過ぎが発生し、これにより、長尺材を垂直姿勢(垂直状)になるよう躯体側に支持することに支障を来してしまうことがある。
これに対応するため、長尺材を面状部に支持するにあたり、長尺材を第一、第二部材からなる分割型とし、面状部に取付けられる(固定される)第一部材に対して上下方向に隙間を存して螺入した複数(少なくとも二本)の螺子体を、螺子頭同士の位置を結ぶ直線が垂直状となるよう調整し、この調整した状態で、第二部材を螺子頭に突き当てる状態で第一部材に固着する構成にし、これにより長尺材を躯体側面状部の仕上がり状態に影響されることなく垂直状に取付けることができるようにしたものが提唱されている(特許文献1参照。)。
特開2007-92426号公報
ところで前記提唱された従来のものにより、面状部の仕上がりに影響されず、長尺物を垂直姿勢に取付け施工することが容易にできることにはなったが、長尺材が第一、第二部材からなる分割型であったため、部品点数が多くなってしまうだけでなく、第二部材は、第一部材を介して躯体側に固定されるものであるため、第一部材を躯体側に固定する作業が必要になって作業性が劣るうえ、第一部材の躯体側への固定と、第二部材の第一部材への固定との二種類の固定に対する強度保証(製品保証)を、これら部材の加工面と施工面との両者で管理する必要があるため、管理上の煩雑さが重なることになるという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体側の面状部に沿う状態で配される長尺材を、螺子体を介して躯体側に支持するにあたり、該長尺材に螺入せしめた少なくとも二つ以上の調整螺子が、該調整螺子の端縁が前記面状部側に突き当てられることで、長尺材と面状部とのあいだに隙間を有する状態で長尺材が予め設定される支持姿勢になるよう螺入調整されたものであり、長尺材は上下方向に長いパネル体であって、該パネル体は、左右に第一フレーム材と第二フレーム材とを備え、第二フレーム材を貫通して第一フレーム材に至った螺子体を躯体側に螺入することでパネル体の躯体側への支持がなされるものであり、調整螺子は、第一フレーム材に螺入され、該調整螺子の端縁を前記面状部側に突き当てることで垂直状の支持姿勢になるよう螺入調整されていることを特徴とする長尺材の躯体支持構造である。
請求項2の発明は、調整螺子は、パネル体が支持される躯体側から第一フレーム材に螺入される皿螺子であり、調整螺子の端縁となる螺子頭を前記面状部側に突き当てることでパネル体の垂直姿勢の調整がなされることを特徴とする請求項記載の長尺材の躯体支持構造である。
請求項3の発明は、調整螺子は、第二フレーム材を貫通したものが第一フレーム材に螺入されるものであり、調整螺子の端縁となる螺子部先端を前記面状部側に突き当てることでパネル体の垂直姿勢の調整がなされることを特徴とする請求項記載の長尺材の躯体支持構造である。
請求項4の発明は、面状部にはパネル体側が開口した凵字形のレール材が設けられ、第一フレーム材は、面状部側が開口した凹溝状部をし、該凹溝状部に、前記レール材に嵌合してパネル体の前後方向の振れ止めをする振れ止め材が設けられたものであり、調整螺子は、第一フレーム材、振れ止め材に螺入し、端縁がレール材の溝底片部を介して面状部側に突き当てられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の長尺材の躯体支持構造である。
請求項1の発明とすることにより、長尺物を、該長尺物と面状部とのあいだに隙間を有する状態で螺子体を介して躯体側に支持するに際し、長尺物に螺入される調整螺子の端縁を前記面状部側に突き当てることで、長尺材は予め設定される支持姿勢になる結果、長尺物を螺子体を介して躯体側に支持する際の螺子込み過ぎの防止を、長尺物を二分割することなく行うことができることになって、部品点数の低減が図れると共に、施工管理も簡略される。
しかも長尺物が、左右に第一、第二フレーム材を有した上下方向に長いパネル体である場合に、パネル体は、第二フレーム材を貫通して第一フレーム材に至った螺子体を用いて躯体側への支持がなされることになる一方で、調整螺子は、第一フレーム材に螺入調整すればよいことになり、この結果、調整螺子の螺入作業が簡略化され作業性が向上する。
請求項の発明とすることにより、調整螺子は、躯体側から螺入した皿螺子であって、平面状の螺子頭が面状部側に突き当てられることになって、螺子頭の突き当て状態が安定化し、精度の高いパネル体の面状部側への支持ができることになる。
請求項の発明とすることにより、調整螺子は、第二フレームを貫通したものになるため、パネル体を面状部側に沿うようセットした状態でも螺入位置の調整ができることになって、施工の自由度が向上する。
請求項の発明とすることにより、パネル体の前後方向の振れ止めをするため躯体側に設けられたレール材の溝底片部に調整螺子の端縁を突き当てることでよいことになって、面状部に凹凸があったとしても、該凹凸に影響されることなく調整螺子の螺入調整ができ、作業性が向上する。
トイレブースの正面図である。 トイレブースの縦断正面図である。 トイレブースの戸体部位の水平断面図である。 トイレブースの要部の縦断正面拡大図である。 トイレブースの要部の更なる部分縦断正面拡大図である。 (A)(B)(C)はパネル体の螺子体螺入部位を示す水平断面図、振れ止め材、レール材を螺子固定した部位を示すパネル体の水平断面図、パネル体の調整螺子螺入部位を示す水平断面図である。 傾斜した面状部にパネル体を支持した状態の戸体部位の縦断正面図である。 第二の実施の形態を示すパネル体の調整螺子螺入部位の縦断正面拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はトイレブースであって、該トイレブース1は、左右に壁部Wを有した空間に一つが建て付けられたものであるが、本発明は、複数のトイレブースが左右に連装されたものであっても実施することができる。そして前記トイレブース1は、左右方向一方側(図面では左側)の壁部Wの表面である平面状の面状部と、左右方向他方側の壁部Wの同じく表面である面状部Yにそれぞれ長尺材であるパネル体2、3が対向するよう配設される。そしてこれらパネル体2、3の上下両端部は、天井面H、床面Fにそれぞれ取付けられたレール部材(支持部材)4、5に支持される状態で取付けられているが、これらの取付け構造については、何れも従来通りであるため、その詳細については省略する。
そして本実施の形態では、前記両パネル体2、3の左右方向対向間が開口になってトイレブース1の出入り口となり、該出入り口の開閉をするため開き戸方式の戸体6が設けられるが、該戸体6は、前記他方側のパネル体3に設けた上下の支軸7、7aを揺動軸としてトイレブース1の室内側に向けて前後方向に開閉揺動する構成になっており、このように構成されることにより、一方側のパネル体2は、前記上下両端部の支持によるもので強度的には満足するため、本発明は実施されていないが、他方側のパネル体3については、戸体6の荷重(重量)が働くため本発明が実施されたものになっており、以下、この構成について具体的に説明する。因みに、一方側のパネル体2についても、必要に応じて本発明を実施してもよいことは勿論である。尚、図中、8は戸体6側に設けられる施錠用のラッチ、8aは一方のパネル体2側に設けられるラッチ受けである。
前記パネル体3は、出入り口側(左右方向内側、左右方向一方側)に配される内側の第二フレーム材9と、その反対側(左右方向外側、左右方向他方側)に設けられる第一フレーム材10と、表裏面板11、12とを備えて構成されているが、前記第一フレーム材10は、何れもコ字形をした第一、第二の骨材(型材)13、14が、何れも開口を左右方向外側に向ける状態で左右方向に積層状(重合状)に配設されたものとして構成されている。
尚、第二フレーム材9は、左右方向外方が開口したコ字形をしたもので構成されており、溝底片部9aの左右方向内側面には、前記支軸7、7aを取付けるため設けられるL字形をしたブラケット7bの取付け部位を補強するための補強金具9bが設けられている。
また、前記左右方向外側の第二骨材14には、コ字形をした振れ止め材(振れ止めレール)15が遊嵌状に配設されているが、該振れ止め材15は、第二骨材14の溝底片部(跨部)14aの溝内面(溝底面)に振れ止め材15の溝底片部(跨部)15aの溝外面を突き当てた状態で、振れ止め材15の溝底片部15a側から螺入したビス15bを介して第二骨材14に固着されている。尚、本実施の形態の振れ止め材15は、前後脚片部15cの先端縁が第二骨材14の前後脚片部14bの先端縁と同じ位置になるよう長さ設定されているが、これら脚片部14b、15cの長さについては、施工上等の点で支障なければ長短異ならしめたものとすることができる。
16はコ字形をしたレール材であって、該レール材16は、溝底片部(跨部)16aが壁部Wの面状部Yに突き当てられた状態でビス16bを介して壁部Wに固着されることになるが、該固着されたレール材16の前後両脚片部16c間に、前記振れ止め材15の前後両脚片部15cを内嵌することで、パネル体3の前後方向の振れ止めがなされる構成になっている。
そしてパネル体3は、前述したように上下両端縁部が天井面H、床面F側に取付け支持された状態で、本実施の形態では、第一骨材13の溝底片部13aから挿入した上下二本の螺子体17を、第二骨材14、振れ止め材15、レール材16の溝底片部14a、15a、16aを貫通する状態で壁部Wに螺入せしめることにより、該壁部W側に支持されるようになっており、この支持状態では、後述するように壁部Wの表面である面状部Yの仕上がりが垂直面状や平面状でなかったりした場合の対応をすべく、第二骨材14の前後脚片部14bの先端縁と面状部Yとのあいだに隙間(チリ)Xを有するよう寸法設定されている。尚、第二フレーム材9の溝底片部9aには、螺子体17を、螺子頭17aを含めて遊嵌状に貫通するため大径の貫通孔9cが設けられている。また、第一、第二骨材13、14、振れ止め材15、レール材16の溝底片部13a、14a、15a、16aには螺子体17の螺子部17bが貫通するための貫通孔13b、14c、15d、16dが設けられている。尚、本実施の形態では、表面板11の見込み面が、前記貫通孔9cを覆っているため、表面板11についても対応する位置に、前記同様大径の貫通孔11aが設けられている。
そして本実施の形態では、前記隙間Xがあることにより、パネル体3を螺子体17を用いて壁部Wに支持する際に、螺子体17を螺じ込み過ぎてしまうことを回避するため、上下方向に隙間を存する状態で三本の調整螺子18を用いて次のような配慮がなされている。尚、調整螺子18の数については、少なくとも二本以上の複数であれば特に限定されることはなく、パネル体3を支持すべく螺子体17を螺入したときに、捻じ込み過ぎが回避されてパネル体3を垂直姿勢に支持できるものであればよい。
前記調整螺子18は、本実施の形態では螺子頭18aの先端面が平面状になった所謂「皿螺子(皿ビス)」を用いているが、該調整螺子18は、パネル体3の上下方向中間部に上下に隙間を存する状態で複数本(少なくとも二本)が設けられるものであって、具体的には、前記振れ止め材15の開口側(躯体側)から該振れ止め部材15、第二骨材14の溝底片部15a、14aに螺入するようにして設けられる設定になっている。
そしてこの場合に、調整螺子18は、螺子頭18aが、パネル体3の左右方向外端縁、つまり本実施の形態では、第一フレーム材(第二骨材14)10の左右方向外端縁(正確には表裏面板11、12の左右方向外端縁)から左右方向外方に向けて突出するよう設けられるが、この場合の突出量は、螺子頭18aを躯体側の面状部Y側であるレール材16の溝底片部16aに突き当てたとき、面状部Yの仕上がりに関係なく、前記隙間Xを存する状態でパネル体3が垂直方向を向くよう予め寸法設定されたものとなっている。
そして前述したように、パネル体3を壁部Wに螺子体17を用いて躯体側に支持する場合、螺子体17を螺入していくと、螺子頭18aが溝底片部16aに突き当った突っ張り状態になって螺子体17のこれ以上の螺入が規制(制限)され、これによってパネル体3は、螺子体17による捻じ込み過ぎがなく、予定される垂直姿勢となった状態での取付け支持ができるようになっている。
叙述の如く構成された本実施の形態において、トイレブース1の出入り口の左右両側に設けられる長尺材であるパネル体2、3のうち、戸体6が設けられる側のパネル体3は、螺子体17を介して上下方向中間部が躯体側に支持されることになって補強され、戸体6の荷重を充分に受けられる強度を備えたものになっている。
この場合に前記パネル体3は、該パネル体3が支持される躯体側の面状部Yが平面状でなかったり垂直状でなかったりした場合に対応すべく、パネル体3と面状部Yとのあいだに隙間Xを有する状態で支持されることになるが、該パネル体3は、左右に第一、第二のフレーム材10、9とを備え、出入り口側の第二フレーム材9を貫通して面状部Y側の第一フレーム材10に至った、具体的には第一骨材13に至った螺子体17を躯体側に螺入することで躯体側への支持がなされることになるが、この場合に調整螺子18は、第一フレーム材10に螺入され、調整螺子18の躯体側端縁が前記面状部Yに突き当てられることで垂直姿勢になるよう螺入調整されている。この結果、パネル体3を螺子体17を介して躯体側に支持するに際し、調整螺子18の端縁が面状部Y側に当接した状態が、これ以上のパネル体3の面状部側への偏倚が規制されたパネル体3の垂直状の支持姿勢になって、前記隙間Xが設けられたものでありながら、螺子体17の捻じ込み過ぎを回避することができる。そして図7に示すように壁部Wの面状部Yが傾斜(図面では傾斜状態を極端にしたものを示している。)したものであっても、調整螺子18の螺入量の調整をすることで、螺子体17の捻じ込み過ぎを回避した状態でパネル体3の垂直姿勢での支持が簡単にできることになる。
しかもこのようにパネル体3の捻じ込みすぎ防止を行うにあたり、調整螺子18が螺入する第一フレーム材10自体は、従来のように二分割されることなく単品として用いることができるになって、部品点数の低減が図れると共に、施工管理も簡略されることになる。
しかもこの場合に、パネル体3は、具体的には左右に第一フレーム材10と第二フレーム材9とを備え、第二フレーム材9を貫通して第一フレーム材10の第一骨材13に至った螺子体17を躯体側に螺入することでパネル体3の躯体側への支持がなされることになる一方で、調整螺子18は、第一フレーム材10に螺入され、該調整螺子18の端縁を前記面状部Y側に突き当てることで垂直状の支持姿勢になるよう螺入調整されているため、調整螺子18自体は、第一フレーム材10に螺入調整すればよいことになって、調整螺子18の螺入作業が簡単になって作業性が向上する。
そしてこのように調整螺子18を第一フレーム材10に螺入するにあたり、本実施の形態では、調整螺子18を皿螺子とし、パネル体3が支持される躯体側から第一フレーム材10、具体的には第二骨材14に螺入されたものとしたものであるため、調整螺子18の端縁となる平面状の螺子頭18aを、前記面状部Y側に突き当てることでパネル体3の垂直姿勢の調整がなされることになる結果、螺子頭18aの突き当て状態が平面状のものになって安定化し、精度の高いパネル体3の面状部Y側への支持ができることになる。
さらに本実施の形態のものは、面状部Y側にはパネル体3側が開口した凵字形のレール材16が設けられ、第一フレーム材10の面状部Y側に設けられる第二骨材14が、躯体側が開口した凹溝状をし、その溝底片部14aに、前記レール材16に嵌合してパネル体3の前後方向の振れ止めをする振れ止め材15が設けられたものであるが、このようにした場合、螺子体17は、螺子頭17aを含めて全体が第二フレーム材9の溝底片部9aを貫通したものとなり、そして螺子頭17aが第一骨材溝底片部13aの貫通孔13bに抜止め係止される状態で、螺子部17bが第二骨材14、振れ止め材15、レール材16の溝底片部14a、15a、16aに嵌入し、螺子部17bの先端側部位が壁部Wに螺入することになる一方で、調整螺子18の端縁(先端)である螺子頭18aがレール材16の溝底片部16aに突き当たるようにパネル体3をセットしたものである場合、パネル体3は、調整螺子18の端縁である螺子頭18aがレール材溝底片部16aを介する状態で面状部Y側に突き当てられることになって、パネル体3の垂直姿勢の調整が平面状のレール材溝底片部16aによってなされ、この結果、面状部Y側に凹凸があったとしても、該凹凸に影響されることなく調整螺子18の螺入調整ができ、作業性が向上する。
因みに、調整螺子18の第一フレーム材10への螺入について、本実施の形態では、第二骨材14、振れ止め材15が一体化されているため、該第二骨材14、振れ止め材15の溝底片部14a、15aに螺入するものとしたが、何れか一方、つまり振れ止め材15については遊嵌し、第二骨材14にのみ螺入するもの、あるいはその逆の螺入構造としても実施することができる。
尚、本発明は前記した実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、長尺材としては、パネル体に限定されず枠材のようなものであってもよく、また長尺材の支持姿勢としては、垂直姿勢に限らず、水平姿勢、傾斜姿勢等、必要に応じて設定された姿勢のものに採用することができる。
また、長尺材が、前後方向の振れ止めを必要としないものにおいては、振れ止め材15、レール材16が設けられないものとして実施することができ、この場合、調整螺子は、第一フレーム材10(本実施の形態では第二骨材14)に螺入し、端部が面状部に直接突き当てられることになる。
さらに前記実施の形態では、調整螺子は、躯体側から第一フレーム材10に螺入したものとして説明したが、図8に示す第二の実施の形態のように、躯体側からではなく、第二フレーム材9側から螺入したものとしても実施することができる。この場合に、第一フレーム材10としては、該第一フレーム材10を構成する第二骨材14の溝底片部14aに螺子頭18aが離間する状態で調整螺子18を螺入しており、このため、第二フレーム材9、第一骨材13の溝底片部9a、13aに、調整螺子18を遊嵌状に貫通するための貫通孔9d、13cが形成されたものとなっており、このように調整螺子18を第二フレーム材9側から螺入したものでは、パネル体3を面状部Y側に起立状に配した状態で、調整螺子18の螺入位置の調整をすることで垂直状になるよう調整(セット)できることになって、作業性の向上が図れるという利点がある。
この場合に、表面板11の見込み面に、調整螺子18の螺入調整をするための貫通孔11bが設けられたものになる。
因みに、前記第二の実施の形態の第一フレーム材10のように第一、第二骨材13、14を用いて構成されているものでは、調整螺子18を、第一骨材13を貫通して第二骨材14に螺入するようにしたものに限定されず、第一骨材13に螺入し、螺子部18bが第二骨材14を貫通するようにしても実施できることはいうまでもない。
本発明は、トイレブースに設けられる壁側パネル体のような長尺材を躯体側に取付ける場合の長尺材の躯体支持構造として利用することができる。
1 トイレブース
3 パネル体
6 戸体
9 第二フレーム材
9a 溝底片部
9c 貫通孔
10 第一フレーム材
13 第一骨材
13a 溝底片部
13b 貫通孔
14 第二骨材
14a 溝底片部
14c 貫通孔
15 振れ止め材
15a 溝底片部
16 レール材
16a 溝底片部
17 螺子体
18 調整螺子
18a 螺子頭
18b 螺子部
X 隙間
Y 面状部

Claims (4)

  1. 躯体側の面状部に沿う状態で配される長尺材を、螺子体を介して躯体側に支持するにあたり、該長尺材に螺入せしめた少なくとも二つ以上の調整螺子が、該調整螺子の端縁が前記面状部側に突き当てられることで、長尺材と面状部とのあいだに隙間を有する状態で長尺材が予め設定される支持姿勢になるよう螺入調整されたものであり、
    長尺材は上下方向に長いパネル体であって、該パネル体は、左右に第一フレーム材と第二フレーム材とを備え、第二フレーム材を貫通して第一フレーム材に至った螺子体を躯体側に螺入することでパネル体の躯体側への支持がなされるものであり、調整螺子は、第一フレーム材に螺入され、該調整螺子の端縁を前記面状部側に突き当てることで垂直状の支持姿勢になるよう螺入調整されていることを特徴とする長尺材の躯体支持構造。
  2. 調整螺子は、パネル体が支持される躯体側から第一フレーム材に螺入される皿螺子であり、調整螺子の端縁となる螺子頭を前記面状部側に突き当てることでパネル体の垂直姿勢の調整がなされることを特徴とする請求項記載の長尺材の躯体支持構造。
  3. 調整螺子は、第二フレーム材を貫通したものが第一フレーム材に螺入されるものであり、調整螺子の端縁となる螺子部先端を前記面状部側に突き当てることでパネル体の垂直姿勢の調整がなされることを特徴とする請求項記載の長尺材の躯体支持構造。
  4. 面状部にはパネル体側が開口した凵字形のレール材が設けられ、第一フレーム材は、面状部側が開口した凹溝状部をし、該凹溝状部に、前記レール材に嵌合してパネル体の前後方向の振れ止めをする振れ止め材が設けられたものであり、調整螺子は、第一フレーム材、振れ止め材に螺入し、端縁がレール材の溝底片部を介して面状部側に突き当てられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の長尺材の躯体支持構造。
JP2018200990A 2018-10-25 2018-10-25 長尺材の躯体支持構造 Active JP7179579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018200990A JP7179579B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 長尺材の躯体支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018200990A JP7179579B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 長尺材の躯体支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020066942A JP2020066942A (ja) 2020-04-30
JP7179579B2 true JP7179579B2 (ja) 2022-11-29

Family

ID=70389804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018200990A Active JP7179579B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 長尺材の躯体支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7179579B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092426A (ja) 2005-09-29 2007-04-12 Benitsukusu Kk 長尺体の躯体取り付け構造および躯体取り付け方法
JP2016069855A (ja) 2014-09-29 2016-05-09 三和シヤッター工業株式会社 パネル体の壁面への取付け構造
JP2018159231A (ja) 2017-03-23 2018-10-11 三和シヤッター工業株式会社 パネル体の連結構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2522082Y2 (ja) * 1990-07-10 1997-01-08 東陶機器株式会社 フレーム支持構造
JP3344513B2 (ja) * 1993-12-24 2002-11-11 ミサワホーム株式会社 工業化住宅用パネル連結具
JPH08312253A (ja) * 1995-05-18 1996-11-26 Shinagawa Gosei Seisakusho:Kk 扉枠等の造作材と柱間のスペーサー

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092426A (ja) 2005-09-29 2007-04-12 Benitsukusu Kk 長尺体の躯体取り付け構造および躯体取り付け方法
JP2016069855A (ja) 2014-09-29 2016-05-09 三和シヤッター工業株式会社 パネル体の壁面への取付け構造
JP2018159231A (ja) 2017-03-23 2018-10-11 三和シヤッター工業株式会社 パネル体の連結構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020066942A (ja) 2020-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7179579B2 (ja) 長尺材の躯体支持構造
JP6122306B2 (ja) 鉄道車両の構造
KR101410539B1 (ko) 엘리베이터의 엘리베이터칸 실 및 엘리베이터의 엘리베이터칸
JPH10323249A (ja) 組立て式箱体の転倒防止装置
JP5721271B2 (ja) 三方枠据付構造および三方枠据付方法
KR20170120673A (ko) 엘리베이터의 조작반
JP6818857B1 (ja) エレベータのドア装置
JP2009243145A (ja) 間仕切へのドアの取付構造
JP2007137613A (ja) ハンガーケース固定装置
JP2014009099A (ja) エレベータの戸の案内装置
JP6735087B2 (ja) 戸装置のエントランスパネルの取付け構造および取付け方法
JP6170446B2 (ja) 建物床への設備等の設置構造
JP6961515B2 (ja) ブース用の円弧状ドア装置
WO2022270036A1 (ja) 見付けスペーサ及び見付けスペーサの配置構造
JP6188410B2 (ja) 枠材の固定構造
JP4367144B2 (ja) 出隅用外壁パネルの取付構造
JPH101275A (ja) エレベーターの乗場出入口装置
JP7548738B2 (ja) パネル体への把持部材の取り付け構造
JP7465016B1 (ja) 目地プレート用係止杭及び床用目地装置
JP2007262803A (ja) 門形枠体の取付け構造
JP6902128B2 (ja) 引き戸装置、引き戸吊り下げ装置、及び引き戸装置の施工方法
JP7054579B2 (ja) エレベータかごのかご内用品組立構造およびエレベータかご
JP7260152B2 (ja) 建具の付け枠構造
JP2023163264A (ja) エレベータの乗場敷居取付装置
JP7141187B2 (ja) 鉄道車両の壁パネル構造及び鉄道車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7179579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150