JP7241669B2 - ルーバー材の取付構造および取付方法 - Google Patents

ルーバー材の取付構造および取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、建造物の天井等に設けられるルーバー材の取付構造および取付方法に関する。
従来、建造物の天井等において、装飾、調光、及び目隠しなどを目的として複数のルーバー材が互いに間隔をおいて配置される構造が普及している。
例えば、予め天井に取り付けられている吊りボルトにアングル材を介してストリンガーを固着し、ストリンガーに直交する方向に複数のルーバー材を固定するルーバー材の取付構造であって、ストリンガーの上部には、その長手方向に沿って断面が横向きに開口するアリ溝形のレールを、下部には、その長手方向に沿って間隔をおいて複数のU字形切欠きを設け、ルーバー材の上部には、上向きに開口するアリ溝形の取付溝を形成し、アングル材をボルト及びナットを介して横向きのレールに取り付け、ルーバー材を、切欠きに係合固定したボルト及びナットによって取り付けたものが知られている(特許文献1を参照)。
特開2013-238064号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術では、作業者は、各ルーバー材を、ストリンガーの各切欠きにそれぞれ係合固定したボルト及びナットを用いてストリンガーに対して取り付ける作業を行う必要がある。したがって、上記従来技術では、ルーバー材の取り付けに手間がかかるという問題がある。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、建造物において、ルーバー材を所定位置に簡易に取り付けることができるルーバー材の取付構造および取付方法を提供することを主目的とする。
本発明の第1の側面では、建造物(10)におけるルーバー材の取付構造であって、互いに間隔をおいて配置された一対のルーバー支持部材(42)と、前記一対のルーバー支持部材の間に架け渡されるルーバー材(32)と、を備え、前記ルーバー材の長手方向の少なくとも一端部及び他端部(32A)は、それぞれ前記長手方向に延びるスリット(40)が形成された筒状をなし、前記各ルーバー支持部材は、ルーバー支持部材本体(46)と、前記ルーバー支持部材本体から延出して前記ルーバー材の前記一端部または前記他端部に差し込まれる支持片(54)と、を有し、前記支持片の第1方向の最大幅(W1)が前記スリットの幅(W3)よりも大きく、かつ前記第1方向とは異なる前記支持片の第2方向の最大幅(W2)が前記スリットの幅よりも小さい構成とする。
これによると、作業者は、ルーバー材の一端部および他端部に対して、それらのスリットを各支持片が通過可能なように、各支持片をその第1方向とは異なる方向(例えば、第2方向またはそれに近い方向)から差し込み、その後、各支持片がスリットを通過不能となるように、それらのスリットを各支持片の第2方向とは異なる方向(例えば、第1方向またはそれに近い方向)に向ける(例えば、ルーバー材を長手方向に沿った軸を中心に回転させる)ことにより、ルーバー材をルーバー支持部材に支持させることができる。その結果、作業者は、建造物において、ルーバー材を所定位置に簡易に取り付けることが可能となる。
本発明の第2の側面では、前記スリットは、前記ルーバー材の取付完了状態においてその上部に位置する構成とする。
これによると、建造物の天井等(すなわち、建造物の利用者の上方)にルーバー材を取り付けた場合に、ルーバー材に形成されたスリットが建造物の利用者から見え難くなるため、建造物の美観を損なうことを防止できる。
本発明の第3の側面では、前記各ルーバー支持部材が仮固定状態にある場合に、前記各ルーバー支持部材を前記長手方向における進出位置と後退位置との間を移動可能に保持し、かつ前記各ルーバー支持部材が固定状態にある場合に、前記各ルーバー支持部材を前記進出位置に固定する一対の保持フレーム(44)を更に備え、前記各ルーバー支持部材は、前記ルーバー支持部材本体から前記支持片よりも短く延出した規制片(56)を更に有し、前記各支持片は、前記一端部または前記他端部に差し込まれた状態でその内周面の上部に当接し、前記各規制片は、前記ルーバー支持部材が前記後退位置にあるときに、前記ルーバー材の前記一端部または前記他端部から離脱した状態にあり、かつ前記ルーバー支持部材が前記進出位置にあるときに、当該一端部または当該他端部に差し込まれた状態で前記内周面の下部に当接または近接する構成とする。
これによると、ルーバー支持部材が仮固定状態で後退位置にある場合には、規制片がルーバー材の一端部または他端部から離脱した状態にあるため、ルーバー材のスリットに対する支持片の差し込みが規制片によって阻害されることはない。一方、ルーバー支持部材が固定状態で進出位置にある場合には、規制片がルーバー材の一端部または他端部の内周面の下部に当接または近接するため、支持片のルーバー材からの離脱が防止される。
本発明の第4の側面では、前記ルーバー材は、角パイプ状の部材からなり、前記支持片は、水平方向に延在する板片からなる構成とする。
これによると、簡易な構成によりルーバー材及びルーバー支持部材を実現することができる。
本発明の第5の側面では、前記水平方向は、前記第1方向であり、前記水平方向に直交する鉛直方向は、前記第2方向である構成とする。
これによると、簡易な構成により、各支持部材がスリットを通過してルーバー材の一端部および他端部に対して差し込まれ、かつ差し込まれた後の各支持部材がスリットを通過不能となるようにできる。
本発明の第6の側面では、前記スリットは前記ルーバー材の前記長手方向の全体に渡って形成される構成とする。
これによると、スリットが形成されたルーバー材を簡易に実現することができる。
本発明の第7の側面では、前記各保持フレームは、前記各ルーバー材の前記一端部または前記他端部の端面と、対応する前記ルーバー支持部材との間に配置される仕切壁(60)を有し、前記仕切壁には、前記支持片が挿通される支持片用開口(62)と、前記規制片が挿脱される規制片用開口(64)とが設けられている構成とする。
これによると、保持フレームに保持されたルーバー支持部材の仮固定状態における移動を簡易な構成により実現することができる。
本発明の第8の側面では、前記各ルーバー支持部材では、前記支持片及び前記規制片が、前記長手方向に直交する方向に所定の間隔をおいてそれぞれ複数配置されている構成とする。
これによると、複数のルーバー材を簡易な構成によって建造物に取り付けることが可能となる。
本発明の第9の側面では、前記仕切壁に設けられた貫通孔(66)に前記各ルーバー材側から挿通された状態で、前記ルーバー支持部材本体に設けられたボルト孔(68)に螺合する操作用ボルトを更に有する構成とする。
これによると、作業者は、操作用ボルトを締め付けることにより、ルーバー支持部材を仮固定状態から固定状態に容易に移行させることができる。
本発明の第10の側面では、前記規制片は、前記規制片用開口に向けて先細り状をなす構成とする。
これによると、規制片用開口に対する規制片の挿入動作が安定的に行われる。
本発明の第11の側面では、前記ルーバー支持部材は鋼板の加工品からなり、前記支持片及び前記規制片は、帯板状をなす前記ルーバー支持部材本体の上下端縁から延出する板片の切り起こしによって形成されている構成とする。
これによると、支持片及び規制片を有するルーバー支持部材を簡易に実現することができる。
本発明の第12の側面では、前記第1から第11の側面のいずれかに係る前記ルーバー材の取付構造に関するルーバー材の取付方法であって、互いに間隔をおいて前記一対のルーバー支持部材を配置する工程と、前記一対のルーバー支持部材の間に前記ルーバー材を架け渡す工程と、を有し、前記ルーバー材を架け渡す工程は、前記ルーバー材の前記一端部および前記他端部に対して、前記各支持片が前記スリットを通過可能なように、前記各支持片を前記第1方向とは異なる方向から差し込む工程と、前記各支持片が前記スリットを通過不能となるように、前記スリットを前記各支持片の前記第2方向とは異なる方向に向ける工程と、を含む構成とする。
これによると、作業者は、ルーバー材の一端部および他端部に対して、各支持片がそれらのスリットを通過可能なように、各支持片をその第1方向とは異なる方向から差し込み、その後、各支持片がスリットを通過不能となるように、それらのスリットを各支持片の第2方向とは異なる方向に向けることにより、ルーバー材をルーバー支持部材に支持させることができる。その結果、作業者は、建造物において、ルーバー材を所定位置に簡易に取り付けることが可能となる。
このように本発明によれば、建造物において、ルーバー材を所定位置に簡易に取り付けることが可能となる。
実施形態に係るルーバー材の取付構造を適用した車庫の斜視図 図1に示した車庫の内部構造の要部を示す斜視図 図2に示したルーバー取付装置の分解斜視図 ルーバー取付装置を用いたルーバー材の取付方法を示す説明図 保持フレームによりルーバー支持部材を仮固定した状態を示す説明図 ルーバー支持部材の支持片にルーバー材を支持させる手順を示す説明図 仮固定状態のルーバー支持部材にルーバー材が支持された状態を示す説明図 ルーバー支持部材の仮固定状態から固定状態への移行を示す説明図 固定状態のルーバー支持部材にルーバー材が支持された状態を示す説明図 ルーバー材の異常な取付状態を示す説明図 ルーバー支持部材の固定状態を保持するための固定用ボルトを示す説明図
以下、本発明の実施形態に係るルーバー材の取付構造及び取付方法について図面を参照しながら説明する。便宜上、説明に用いる前後、左右、及び上下の方向は、図1等に矢印で示した方向に従う。
図1は、実施形態に係るルーバー材の取付構造を適用した建造物の斜視図である。ここでは、建造物の一例として組み立て式の車庫10について説明する。
車庫10は、コンクリート製の基礎部12上に構築されている。車庫10は、左右の側壁14と、後壁16と、屋根18と、閉じた状態において前壁を構成する巻上式のシャッタ装置22(図2を参照)とを有する。側壁14、後壁16、及び屋根18は、主として鋼板等の金属製の材料から形成される。シャッタ装置22は、車両(図示せず)の出入のために車庫10の前壁に設けられた開口20を開閉する。車庫10は、屋根18の後側を僅かに下方に傾斜させた略直方体状をなす。
図2は、図1に示した車庫10の内部構造の要部を示す斜視図である。
車庫10は、その室内上部にルーバー天井30を備える。ルーバー天井30は、前後方向に互いに平行に間隔をおいて配置された複数のルーバー材32を有する。また、ルーバー天井30は、複数のルーバー材32を車庫10に取り付けるためのルーバー取付装置34A、34Bを有する。
ルーバー取付装置34A、34Bは、それぞれ中央の梁35の前後に配置されている。また、ルーバー取付装置34A、34Bは、車庫10の右側の側壁14の上部に固定されている。ここでは図示を省略するが、左側の側壁14の上部にも、それら右側のルーバー取付装置34A、34Bの各々と対をなすように、中央の梁35の前後に2つのルーバー取付装置が固定される。なお、ルーバー取付装置34A、34B(それらと対をなす左側のルーバー取付装置も同様)は、略同一の構造を有するため、以下ではそれらをルーバー取付装置34と総称する。
各ルーバー材32は、角パイプ状の部材からなる。各ルーバー材32として、例えば、熱間または冷間圧延や冷間でロール成形によって製造されたリップ溝形鋼を用いることができる。各ルーバー材32の一面(ここでは、上面)には、長手方向(図2中の左右方向)の全体に渡ってスリット40(図6を併せて参照)が形成されている。また、各ルーバー材32の外周面には、装飾用の塗装を施すことができる。
なお、本発明に係るルーバー材の取付構造および取付方法は、車庫10に限らず任意の建造物(例えば、店舗、イベント施設、住宅、及び倉庫など)にも適用することが可能である。また、ルーバー材32は、建造物の天井に限らず、建造物における他の位置にも取り付けることができる。例えば、建造物における吹き抜け部分の中間部などの任意の開口部にルーバー材32を取り付けることができる。
図3は、図2に示したルーバー取付装置34の分解斜視図である。
ルーバー取付装置34は、ルーバー材32を支持するルーバー支持部材42と、ルーバー支持部材42を保持する保持フレーム44とを有する。
ルーバー支持部材42は、長手方向(ここでは、前後方向)に延びるルーバー支持部材本体46を有する。ルーバー支持部材本体46は、左右方向に垂直に配置され且つ前後方向に延びる帯板状をなす。また、ルーバー支持部材本体46は、その上下端縁においてそれぞれ水平方向(ここでは、左方向)に延出する上フランジ50及び下フランジ52を有する。これにより、ルーバー支持部材本体46は、縦断面(前後方向に垂直な断面)において略コ字状(またはU字状)をなす。
また、ルーバー支持部材42は、ルーバー支持部材本体46の上フランジ50の端縁から更に水平方向に延出する複数の板状の支持片54を有している。各支持片54は、略矩形状をなし、ルーバー支持部材42の長手方向に互いに間隔をおいて配置されている。後に詳述するように、各支持片54は、それぞれ対応する各ルーバー材32の長手方向の一端部または他端部に相当する左右いずれかの端部32A(図4及び図8を参照)に差し込まれる。なお、各ルーバー材32は、少なくともその端部32Aが筒状をなし、そこに対応する支持片54を収容可能であればよい。また、各ルーバー材32のスリット40は、少なくともその端部32Aに形成されていればよい。
さらに、ルーバー支持部材42は、ルーバー支持部材本体46の下フランジ52の端縁から更に水平方向に延出する複数の板状の規制片56を有している。各規制片56は、ルーバー支持部材42の長手方向において各支持片54にそれぞれ対応する位置に配置されている。より詳細には、各規制片56は、各支持片54の下方に、かつ各支持片54と平行に配置されている。また、各規制片56は、先端に向けて先細り状をなす。さらに、各規制片56は、ルーバー支持部材本体46から各支持片54よりも短く延出している。後に詳述するように、各規制片56は、ルーバー材32の取付完了状態では、各支持片54とともに、それぞれ対応する各ルーバー材32の左右いずれかの端部32Aに差し込まれた状態となる。
このようなルーバー支持部材42は、例えば、鋼板の加工品からなる。各支持片54は、例えば、そのようなルーバー支持部材本体の上端縁から延出する板片の切り起こしによって形成される。同様に、規制片56は、例えば、そのようなルーバー支持部材本体の下端縁から延出する板片の切り起こしによって形成される。
保持フレーム44は、左右方向に垂直に配置され且つ前後方向に延びる仕切壁60を有する。仕切壁60は、各ルーバー材32の左右いずれかの端部32Aの端面と、ルーバー支持部材42(特に、ルーバー支持部材本体46)との間に配置される。仕切壁60の上部には、各支持片54が挿入される複数の支持片用開口62が設けられている。各支持片用開口62は、保持フレーム44の長手方向(ここでは、前後方向)に延びるスリット状をなし、長手方向に互いに間隔をおいて配置されている。また、仕切壁60の下部には、各規制片56が挿脱される複数の規制片用開口64が設けられている。各規制片用開口64は、保持フレーム44の長手方向に延びるスリット状をなし、各支持片用開口62に対応する位置に長手方向に互いに間隔をおいて配置されている。
また、仕切壁60の長手方向(ここでは、前後方向)の両端部にはそれぞれ貫通孔66が設けられている。ルーバー支持部材本体46には、それら貫通孔66に対応する位置にボルト孔68が設けられている。操作用ボルト70は、仕切壁60の左側(すなわち、ルーバー材32側)から各貫通孔66にそれぞれ挿通され、さらにボルト孔68に螺合する。これにより、ルーバー支持部材42は、保持フレーム44に対して仮固定状態となる。このようなルーバー支持部材42の仮固定は、操作用ボルト70に限らず、それと同様の機能を果たすクリップ、ねじ、及びファスナーなどによって行われてもよい。
また、保持フレーム44には、仕切壁60の上縁および下縁からそれぞれルーバー支持部材42側に向けて水平方向に延びる上壁72及び下壁74が設けられている。仕切壁60、上壁72、及び下壁74は、縦断面において略コ字状(またはU字状)をなし、ルーバー支持部材42を保持する保持部として機能する。
また、上壁72のルーバー支持部材42側の側縁には、左右方向に垂直に配置され且つ前後方向に延びる取付用壁76が接続されている。取付用壁76には、複数の貫通孔78が設けられており、取付用ボルト79(図4を参照)が挿通される。それらの取付用ボルト79は、車庫10の側壁14に設けられたボルト孔(図示せず)に螺合する。これにより、ルーバー支持部材42を保持した保持フレーム44が車庫10に固定される。
なお、保持フレーム44は、車庫10の側壁14に限らず、車庫10を構成する他の部材(例えば、柱、梁、及び筋交いなど)に固定されてもよい。また、ルーバー取付装置34では、保持フレーム44が省略されてもよい。その場合、ルーバー支持部材42は車庫10の側壁14等に対して直接またはブラケットなどを介して固定される。また、取付用壁76は、その上端縁において左方向(ここでは、ルーバー支持部材42側とは相反する側)に延出するフランジ80を有する。
次に、上述の車庫10におけるルーバー材32の取付方法の詳細について説明する。
図4は、ルーバー取付装置34を用いたルーバー材32の取付方法を示す説明図である。図5は、保持フレーム44によりルーバー支持部材42を仮固定した状態を示す説明図である。図6は、仮固定状態のルーバー支持部材42にルーバー材32を支持させる手順を示す説明図である。図7は、仮固定状態のルーバー支持部材42にルーバー材32が支持された状態を示す説明図である。図8は、ルーバー支持部材42の仮固定状態から固定状態への移行を示す説明図である。図9は、固定状態のルーバー支持部材42にルーバー材32が支持された状態(取付完了状態)を示す説明図である。図10は、ルーバー材32の異常な取付状態を示す説明図である。図11はルーバー支持部材42の固定状態を保持するための固定用ボルト90を示す説明図である。
図4に示すように、まず、作業者(図示せず)は、複数の取付用ボルト79によってルーバー取付装置34を車庫10の側壁14に対して固定する。このとき、ルーバー取付装置34は、図5に示すように、ルーバー支持部材42が保持フレーム44に対して仮固定された状態にある。この仮固定状態のルーバー支持部材42では、各支持片54が保持フレーム44の対応する支持片用開口62から突出した状態にある。一方、各規制片56は保持フレーム44の対応する規制片用開口64から突出しておらず、保持フレーム44の仕切壁60の右側(すなわち、ルーバー材32とは相反する側)に後退した状態にある。なお、図示を省略するが、左側の側壁14に対しても同様にルーバー取付装置が固定される。
次に、作業者は、支持片用開口62から突出した支持片54をルーバー材32の端部32Aに差し込む。ルーバー材32の長さは、左右の側壁14に取り付けられた各ルーバー取付装置34の保持フレーム44(より詳細には、仕切壁60)の間の距離よりも僅かに小さく、かつそれらの対をなす支持片54の先端の間の距離よりも大きく設定されている。したがって、作業者は、ルーバー材32の各端部32Aの端面の開口からは、各支持片54を挿入することはできない。
そこで、作業者は、図6(A)-(D)に示すように、それら支持片54をスリット40からルーバー材32(すなわち、各端部32A)に差し込む必要がある。支持片54の前後方向の幅W1(第1方向の最大幅)は、スリット40の幅W3よりも大きく設定されている。また、支持片54の上下方向(鉛直方向)の幅W2(第2方向の最大幅)は、スリット40の幅W3よりも小さく設定されている。したがって、作業者は、図6(A)に示すように、支持片54がそれらのスリット40を通過可能なようにルーバー材32を傾けた状態で、概ね矢印で示す方向に移動させることにより、支持片54をスリット40に通す。これにより、作業者は、支持片54の前後方向の幅W1の大きさの影響を受けることなく、支持片54をルーバー材32に対して差し込むことができる。その結果、図6(B)に示すように、支持片54がルーバー材32の内部に収容された状態となる。
次に、作業者は、図6(B)に示す状態において概ね矢印に示す方向に(すなわち、ルーバー材32の長手方向に沿った軸を中心に)ルーバー材32を回転させることにより、図6(C)に示すように、スリット40を上方に位置させるようにルーバー材32を配置する。その後、作業者は、図6(C)に示す状態において概ね矢印に示す方向(すなわち、下方)にルーバー材32を移動させる。これにより、図6(D)に示すように、スリット40が設けられたルーバー材32の上壁83が支持片54に支持された仮固定状態となる(図7を併せて参照)。
このように、仮固定状態にあるルーバー支持部材42では、支持片54がスリット40を通過不能となるようにルーバー材32が配置される。このとき、ルーバー支持部材42の長手方向に垂直な断面におけるスリット40の向きが適切に調整される。図6(D)に示した状態では、支持片54の幅W1はスリット40の幅W3よりも大きいため、支持片54がスリット40を通ってルーバー材32から離脱することはない。
次に、作業者は、操作用ボルト70を締め付ける。これにより、図7に示す後退位置にあるルーバー支持部材42が進出位置(図8の実線及び図9を参照)に向けて移動する。このとき、ルーバー材32から離脱した状態にあった規制片56(図7を参照)は、ルーバー材32(より詳細には端部32A)の端面の開口84からルーバー材32の内部に差し込まれる。一方、支持片54の上面は、図6(D)にも示したように、ルーバー材32の上壁83の内面(すなわち、ルーバー材32の内周面の上部)に当接した状態にある。また、図8に示すように、ルーバー材32に差し込まれた規制片56の下面は、ルーバー材32の下壁85の内面に近接した状態となる。これにより、ルーバー材32の長手方向に沿った軸を中心としたルーバー材32の回転が規制され、支持片54のルーバー材32からの離脱がより確実に防止される。
規制片56の下面は、より好ましくは、ルーバー材32の下壁85の内面に当接した状態にする(すなわち、支持片54の上面と規制片56の下面との間の長さを、ルーバー材32の上壁83の内面と下壁85の内面との間の長さと略同一とする)とよい。これにより、上壁83の内面に当接する支持片54のルーバー材32からの離脱がより確実に防止される。
なお、規制片56の形状や配置については、上述のようにルーバー材32の回転を規制可能な範囲で種々の変更が可能である。また、上述のようにルーバー取付装置34において保持フレーム44が省略された場合には、規制片56を省略してもよい。
上述のように作業者が操作用ボルト70を締め付ける際には、ルーバー材32が支持片54によって正常に支持されていること(図6(D)及び図7を参照)が必要である。例えば、支持片54の上面がルーバー材32の上壁83の内面に当接していない状態(図6(C)を参照)で、作業者が操作用ボルト70を締め付ける操作を行うと、図10に示すように、規制片56がルーバー材32に差し込まれない状態でルーバー支持部材42が進出位置に移動してしまう。この場合、規制片56がルーバー材32の開口84から外れた状態となるため、作業者は、ルーバー材32の異常な取付状態を目視により発見することができる。
作業者は、操作用ボルト70の締め付け操作が完了した後に、図11に示すように固定用ボルト90を締め付ける。このとき、固定用ボルト90は、図3に示した仕切壁60の各貫通孔92にそれぞれ挿通され、さらにルーバー支持部材本体46のボルト孔94に螺合する。各貫通孔92は、仕切壁60の長手方向(図3の前後方向)において、操作用ボルト70が挿通される両貫通孔66の間の領域に設けられる。また、各ボルト孔94は、ルーバー支持部材本体46において、各貫通孔92に対応する位置に設けられる。
この固定用ボルト90の締め付けにより、ルーバー支持部材42をより確実に固定状態に保持できる。また、ルーバー支持部材42が仮固定状態にある場合には、作業者は、操作用ボルト70を締め付けるまたはそれを緩めることにより、ルーバー支持部材42を保持フレーム44に保持させた状態で、ルーバー支持部材42を進出位置(図8の実線を参照)と後退位置(図7を参照)との間で移動させることが可能である。
なお、上述の支持片54をルーバー材32の端部32Aに差し込む作業では、ルーバー材32の両側の端部32Aに対し、それぞれ左右の支持片54の差し込みが略同時に行われる。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。上述の実施形態に示した本発明に係るルーバー材の取付構造および取付方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも当業者であれば本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
例えば、ルーバー材32を構成する材料としては、金属材料に限らず、樹脂材料などの他の公知の材料が用いられてもよい。また、複数のルーバー材32は、必ずしも水平方向に並べられる必要はなく、例えば、互いに垂直方向に間隔をおいて配置されてもよい。また、ルーバー材32の取付を行う作業者は、人に限らず、例えば作業用ロボットであってもよい。また、複数の支持片54は、必ずしも一体に形成される必要はなく、1つのルーバー支持部材42に1つの支持片が設けられてもよい。
10 :車庫
12 :基礎部
14 :側壁
16 :後壁
18 :屋根
20 :開口
22 :シャッタ装置
30 :ルーバー天井
32 :ルーバー材
34 :ルーバー取付装置
35 :梁
40 :スリット
42 :ルーバー支持部材
44 :保持フレーム
46 :ルーバー支持部材本体
50 :上フランジ
52 :下フランジ
54 :支持片
56 :規制片
60 :仕切壁
62 :支持片用開口
64 :規制片用開口
66 :貫通孔
68 :ボルト孔
70 :操作用ボルト
72 :上壁
74 :下壁
76 :取付用壁
78 :貫通孔
79 :取付用ボルト
80 :フランジ
83 :上壁
85 :下壁
84 :開口
90 :固定用ボルト
92 :貫通孔
94 :ボルト孔

Claims (11)

  1. 建造物におけるルーバー材の取付構造であって、
    互いに間隔をおいて配置された一対のルーバー支持部材と、
    前記一対のルーバー支持部材の間に架け渡されるルーバー材と、を備え、
    前記ルーバー材の長手方向の少なくとも一端部及び他端部は、それぞれ前記長手方向に延びるスリットが形成された筒状をなし、
    前記各ルーバー支持部材は、ルーバー支持部材本体と、前記ルーバー支持部材本体から延出して前記ルーバー材の前記一端部または前記他端部に差し込まれる支持片と、
    前記各ルーバー支持部材が仮固定状態にある場合に、前記各ルーバー支持部材を前記長手方向における進出位置と後退位置との間を移動可能に保持し、かつ前記各ルーバー支持部材が固定状態にある場合に、前記各ルーバー支持部材を前記進出位置に固定する一対の保持フレームと、を有し、
    前記支持片の第1方向の最大幅が前記スリットの幅よりも大きく、かつ前記第1方向とは異なる前記支持片の第2方向の最大幅が前記スリットの幅よりも小さく、
    前記各ルーバー支持部材は、前記ルーバー支持部材本体から前記支持片よりも短く延出した規制片を更に有し、
    前記各支持片は、前記一端部または前記他端部に差し込まれた状態でその内周面の上部に当接し、
    前記各規制片は、対応する前記ルーバー支持部材が前記後退位置にあるときに、前記ルーバー材の前記一端部または前記他端部から離脱した状態にあり、かつ対応する前記ルーバー支持部材が前記進出位置にあるときに、当該一端部または当該他端部に差し込まれた状態で前記内周面の下部に当接または近接するルーバー材の取付構造。
  2. 前記スリットは、前記ルーバー材の取付完了状態においてその上部に位置する請求項1に記載のルーバー材の取付構造。
  3. 前記ルーバー材は、角パイプ状の部材からなり、
    前記支持片は、水平方向に延在する板片からなる請求項1または請求項2に記載のルーバー材の取付構造。
  4. 前記水平方向は、前記第1方向であり、前記水平方向に直交する鉛直方向は、前記第2方向である請求項に記載のルーバー材の取付構造。
  5. 前記スリットは前記ルーバー材の前記長手方向の全体に渡って形成される請求項または請求項に記載のルーバー材の取付構造。
  6. 前記各保持フレームは、前記各ルーバー材の前記一端部または前記他端部の端面と、対応する前記ルーバー支持部材との間に配置される仕切壁を有し、
    前記仕切壁には、前記支持片が挿通される支持片用開口と、前記規制片が挿脱される規制片用開口とが設けられている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のルーバー材の取付構造。
  7. 前記各ルーバー支持部材では、前記支持片及び前記規制片が、前記長手方向に直交する方向に所定の間隔をおいてそれぞれ複数配置されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のルーバー材の取付構造。
  8. 前記仕切壁に設けられた貫通孔に前記各ルーバー材側から挿通された状態で、前記ルーバー支持部材本体に設けられたボルト孔に螺合する操作用ボルトを更に有する請求項に記載のルーバー材の取付構造。
  9. 前記規制片は、前記規制片用開口に向けて先細り状をなす請求項または請求項に記載のルーバー材の取付構造。
  10. 前記一対のルーバー支持部材は鋼板の加工品からなり、
    前記支持片及び前記規制片は、帯板状をなす前記ルーバー支持部材本体の上下端縁から延出する板片の切り起こしによって形成されている請求項及び請求項から請求項のいずれか1項に記載のルーバー材の取付構造。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の前記ルーバー材の取付構造に関するルーバー材の取付方法であって、
    互いに間隔をおいて前記一対のルーバー支持部材を配置する工程と、
    前記一対のルーバー支持部材の間に前記ルーバー材を架け渡す工程と、を有し、
    前記ルーバー材を架け渡す工程は、
    前記各ルーバー支持部材が前記後退位置にあるときに、前記ルーバー材の前記一端部および前記他端部に対して、前記各支持片が前記スリットを通過可能なように、前記各支持片を前記第1方向とは異なる方向から差し込む工程と、
    前記各支持片が前記スリットを通過不能となるように、前記スリットを前記各支持片の前記第2方向とは異なる方向に向ける工程と、
    前記各ルーバー支持部材を前記進出位置に移動させることにより、前記各規制片を、前記一端部または前記他端部に差し込まれた状態で前記内周面の下部に当接または近接させる工程と、を含むルーバー材の取付方法。
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