JP3637401B2 - 重量パネルの取付構造及び方法 - Google Patents

重量パネルの取付構造及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、陶磁製パネル、コンクリートパネル等の重量パネルを建物の内装、外装、間仕切り等として取付けるための構造及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
上記重量パネルは、例えば図1に示すように、幅60〜90cm、高さ250cm程の大型陶板とされ、これを縦に配置し複数横に並べて固定することにより、一つの絵柄をなす大装飾壁を形成したり、色彩を有する内外壁を構築したりするというようにして使用される。或いは、これを横に配置し複数を縦に並べたり、単独で使用されることもある。
【0003】
その施工には、施工時の養生が不要であり、施工後の移設も可能である等の理由から、モルタルを使用した湿式施工によらず、取付金具を用いた乾式施工が多用されている。
【0004】
従来の乾式施工法としては、以下のようなものがあった。図10及び図11に示すもの(特公昭53−34419号)では、陶板aに取付金具bを固着し、建物側の取付壁Wには、陶板の下端位置で水平方向に延びる断面U字形の下支持金具c、陶板の上端位置で水平方向に延びる上支持金具d、陶板の側縁の位置で鉛直方向に延びる縦支持金具eを、各々取付ける。陶板の取付金物bには、下端に取付壁側へフック状に起立した舌片fが設けられており、この舌片fをU字形断面の下支持金具cに係止することにより、陶板の下端を支持する。陶板の上端は取付金物bの上端を上支持金物にボルトで固定し、側縁は取付金物bの中間部を縦支持金物eにボルトで固定する。横に並べられた陶板間の目地には、目地板gが挿入される。
【0005】
この工法によると、陶板は、下支持金具cへの舌片fの係止により陶板の位置が決められるので、舌片の係止位置の移動により陶板全体の水平方向への平行移動は可能であるが、鉛直方向の高さ調節はできず、鉛直面内での回転を伴う調節もできなかった。また、下支持金具c及び上支持金具dは各々の面が取付壁に接して取付られるので、取付壁に凹凸があると陶板の取付状態がその凹凸に沿ったものとなる。これらに起因して、上記従来工法では、陶板の正確な取り付けが困難であり、特に複数枚の陶板を並べて取り付ける場合に相互の位置合わせ精度が悪く、目地幅のばらつきが大きくなったり、複数枚の陶板による図柄が整合を欠くという問題が生じた。
【0006】
他に、図12に示すもの(特公昭54−3534号)では、陶板aの裏面に取付金具jを固着し、取付壁Wには上方の位置で水平方向に支持梁kを突設し天井からのボルトmで支える。取付金具jは、下端部を床面に設けた溝nに挿入して位置決めし、上端部をアングル金具pにより支持梁k先端部に固定する。この工法においても、陶板は支持梁kへの取付により、鉛直方向及び水平方向の位置が画一的に決められ、これらの方向への調節が困難であり、上述と同様の問題を生じた。
【0007】
このような問題は、他の重量パネルの取付の際にも同様に生じていた。
【0008】
本発明の目的は、上記問題点を解消し、取付精度が高く、複数枚の重量パネルの取り付けの際にも相互の位置合わせ、目地幅精度、図柄の整合が良好に得られる重量パネル取付の構造及び方法を提供することにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
本発明の前記目的は、
重量パネル裏面の長手方向両縁に沿って固着された取付用フレーム、
建物側の取付壁に対し重量パネルの長手方向両端にほぼ対応する位置で立設されたアンカーボルト、及び
該アンカーボルトへの螺合により取付壁との間に間隙をおいて取付壁に沿うように且つ重量パネルの幅方向へ延びるように固定された支持板を備え、
前記取付用フレームは、重量パネルの四隅にほぼ相当する位置において重量パネルの長手方向にほぼ平行に延びる取付ボルト用スリットが形成され、
前記支持板は、前記スリットにほぼ相当する位置において該スリットに対し垂直に延びる長孔と、重量パネルの正面側から前記スリット及び該長孔に通される取付ボルトに取付壁側で螺合するナットと、該ナットを前記長孔に沿って可動に保持するナット保持部とを備えている
ことを特徴とする重量パネルの取付構造、及び
重量パネル裏面の長手方向両縁に沿って取付用フレームを固着し、
建物側の取付壁に対し重量パネルの長手方向両端にほぼ対応する位置でアンカーボルトを立設し、
該アンカーボルトへの螺合により取付壁との間に間隙をおいて取付壁に沿うように且つ重量パネルの幅方向へ延びるように支持板を固定し、
前記取付用フレームには、重量パネルの四隅にほぼ相当する位置において重量パネルの長手方向にほぼ平行に延びる取付ボルト用スリットを形成し、
前記支持板には、前記スリットにほぼ相当する位置において該スリットに対し垂直に延びる長孔を形成し、
重量パネルの正面側から前記スリット及び前記長孔に取付ボルトを通し、取付壁側でナットを螺合させて前記取付用フレームを固定する
ことを特徴とする重量パネルの取付方法
により達成される。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る重量パネルの取付構造及び工法により、複数の陶板で構成された壁画を示す。この壁画は、幅60cm縦250cmの陶板5枚を各々縦長に配置して壁に取付け、周囲を額縁Sで囲んだものである。陶板の取付構造は、図2から図5に示されている。図2は壁面側から見た状態(2枚の陶板及び取付用フレームを示し、額縁は省略されている)、図3は陶板側から見た取付部を示す。図4は陶板左部における水平断面、図5は陶板下部における垂直断面を示す。
【0011】
陶板10を壁面Wに取付けるには、先ず、陶板10の裏面に取付用フレーム20を固着する。この取付用フレーム20は、主として40mm角の角パイプで構成されており、陶板10の両側縁に沿う1対の長手方向部材21と、該長手方向部材の間に延びる幅方向部材22とを備えている。幅方向部材22は陶板10の上下縁に沿う位置、及び中間の位置に設けられている。陶板10の四隅に相当する位置、すなわち、上下の幅方向部材22の左右両端部には、平板の隅部材23が溶接されている。隅部材23には、陶板10の長手方向に平行に延びるスリット24が形成されている。並設される両外側の陶板に取付られる取付用フレームには、長手方向部材21における該外側に位置する側に額縁取付用のスペーサ25が間隔をおいて溶接されている。長手方向部材21の下端には、以下に高さ調節用のアジャスタボルト26が下方へ突設されている。長手方向部材21の中央部には、壁面との間隙調節用ナット27が溶接されている。長手方向部材21及び幅方向部材22には、ボルト通し孔が形成されている。取付用フレーム20は、ボルト通し孔に対向するねじ回し通し孔26からの操作により、ボルト締めして陶板10に固着する。
【0012】
一方、建物側の壁面Wには、陶板10の上下端の位置に対応して、陶板10の幅方向に延びる支持板40を取付ける。この取付には、先ず、支持板40にアンカーボルト41を通しナット43で固定しておく。次に、アンカーボルト41を壁面Wに立設する。立設方法は、壁面の構造により異なり、図示のような鉄骨壁の場合には鉄骨にアンカーボルト41を通し、ナット42により固定する。コンクリート壁の場合には、コンクリート壁にアンカーボルトを通してナットで固定するか、或いは、コンクリート壁に埋設後、径を拡大させるアンカーボルトを使用することができる。また、これらの他、壁の構造に応じて他の適宜の固定手段を採り得る。支持板40は、取付けられるべき陶板10全体の幅(或いは適宜の数の陶板の幅)とほぼ同じ長さとされており、陶板の上下端縁に沿って配置され、各陶板の両側端付近に相当する位置で上述のようにして固定される。このとき、支持板40は、壁面Wから僅かに間隙をおいて取付けられ、その間隙を調節することにより、壁面Wの凹凸があっても支持板40は直線状に取付けられる。なお、陶板下端に位置する支持板40は、図5に示すように、下部にLアングル材を水平に延ばした受け部材49が溶接されている。
【0013】
支持板40は、図6に詳細に示すように、水平方向に長いボルト通し孔44が設けられており、壁面Wへの取付けの際の位置決めが容易に且つ精度良く行われるようになっている。また、支持板40両端部の壁面側には箱状のナット受け45が固着されており、この中で板状ナット46が水平方向に移動可能とされている。支持板40及びナット受け45には、ナット46にボルトを通すための水平方向に長い長孔47、48が形成されている。
【0014】
次に、陶板に固定された取付用フレーム20を順次、壁面上の支持板40に固定して行く。これには、先ず、取付用フレーム20(及び陶板10)を支持板40の受け部材49上に載せる。そして、陶板10の四隅に位置する隅部材23のスリット24及び支持板40の長孔47、48に取付ボルト51を通し、板状ナット46に軽く螺合する。その状態で、鉛直方向及び水平方向の位置決めを行なう。これらの位置調節は、隅部材23のスリット24及び支持板40の長孔47、48内で、取付ボルト51が自由に移動することにより行なわれる。鉛直方向の位置調節には、アジャスタボルト26を使用する。位置調節が終われば、ボルト51を緊く締める。
【0015】
次に、隣りに位置すべき陶板10を同様にして壁面Wに固定する。このときは、既に固定されている陶板との目地幅が一定になるように位置決めする。また、陶板が厚さ方向に反っている場合は、壁面Wとの間隙の調節を陶板四隅で行なっても中央部で隣りの陶板と段差を生じる場合がある。その場合は、間隙の小さい方の陶板の長手方向部材21に設けられた間隙調節用ナット27にボルトを螺合し、該ボルトの先端を壁面Wに押し当てることにより、その陶板の壁面からの距離を拡大して段差をなくすことができる。このようにして、すべての陶板の固定を行なったら、周囲に額縁60を固定する。これは、額縁の内側の縁部を長手方向部材21及び幅方向部材22にビス止めする等、適宜の方法で行なうことができる。その後、必要に応じて、シール材61を額縁と陶板10との間、及び壁面Wとの間に挿入して固定する。
【0016】
以上は、陶板を一段で並設する場合の例であるが、以下に、陶板を上下に複数段に配置し且つ水平方向にも並設する場合について、説明する。図7は、このような配置の例の一部を示している。このような配置については、通常上段の陶板から施工して行く。図は、最上段の4枚の陶板が施工されて第2段の陶板が施工されている状態を示している。陶板に付した▲1▼〜▲6▼は、施工された順を示す。▲1▼から▲4▼の陶板は、上述の方法により施工する。ところが、第2段以降の施工を上述の取付用フレームを使用して行なうと、既に施工された陶板が存するため、陶板▲5▼については、上部隅部の取付ボルトの操作を取付用フレーム上方から及ぼすことはできない。また、陶板▲6▼については、図の右上隅(×で示す)の取付ボルトには実質上どこからも操作を到達させることができない。
【0017】
したがって、第2段以降の陶板は、上述のものに代えて、図8及び図9に示す取付用フレームを備えたものを使用して施工する。図8及び図9の右側に示す取付用フレーム20aは、図の右側の陶板における長手方向部材21aが陶板両側の側縁より内側に入った位置に取付けられ、該長手方向部材21aの外側には、陶板側縁まで水平に延びる角バイプ製の短尺部材27が取付けられている(図には左側の長手方向部材21aのみを示す)。隅部材23aは、陶板上端部及び下端部において長手方向部材21aの外側に取付けられている。図の左側の陶板の取付用フレーム20bは、左縁の取付用フレームが上記長手方向部材21a、隅部材23a及び短尺部材27と同じ構成とされている。取付用フレーム20bの右縁の長手方向部材21bは、先に述べた図2の例と同じ位置に設けられているが、該長手方向部材21bには陶板側縁外側へ突出する係止部材28が取付けられている。この係止部材28は、短尺のLアングル材の1片を長手方向部材21bにボルト29により固定したものであり、他の1片は図示の取付位置で短尺部材27の壁面側に接するように配置されている。
【0018】
したがって、第2段以降の施工の際には、陶板▲5▼の長手方向部材21a上部の隅部材23aの取付ボルト51は、既に施工された陶板に邪魔されることなく、陶板側方から施工することができる。また、陶板▲6▼の施工の際は、右上隅については、係止部材28を隣の取付用フレーム20aの短尺部材27の壁面側に係止すればよい。これにより、取付用フレーム20bは、壁面から離反する方向への移動が制止され、壁面に接近する方向への移動は、長手方向部材21bの上端部が支持板40に当接することにより制止される。これにより、陶板▲6▼の右上隅は、壁面からの距離を、隣の陶板における壁面からの距離と等しくして固定される。
【0019】
第2段の後の陶板も取付用フレーム20bと同じ方法で取付けられ、第3段以降の陶板は、第2段の陶板と同じ方法で取付けられる。
【0020】
上下段に及ぶ陶板を、下方から施工する場合は、下方から第2段以降の陶板について、図8及び図9の上下関係を逆にした構造及び順で施工を行なうこととなる。
【0021】
この他、陶板は長手方向を水平にして取付けることもできる。この場合は、支持板を鉛直方向に延びるように壁面に取付けるというように、基本的には、全体の配置を90度回転した状態となる。但し、アジャスタボルト26は長手方向部材21に垂直に陶板に反って延びるように設けられる。受け部材49は、アジャスタボルトのすぐ下方に位置するように支持板にボルト止めされ、高さ調節が行なわれその陶板が固定されれば、その下方の陶板の取り付けのため、支持板から除去される。最下方の陶板のアジャスタボルトのみは、支持板に残してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上から明らかなように、本発明においては、重量パネル裏面に取付用フレームを固定し、建物側の取付壁に対しては重量パネルの長手方向両端にほぼ対応する位置でアンカーボルトを立設し、該アンカーボルトへの螺合により取付壁との間に間隙をおいて支持板を固定し、該支持板に取付用フレームを取付けるので、取付壁に凹凸があってもアンカーボルトに対する螺合位置を変えて支持板と取付壁との間隙を調節することにより、その凹凸の影響を除去して重量パネルの正確な取り付けを行なうことができる。また、取付用フレームには、重量パネルの四隅位置において重量パネルの長手方向にほぼ平行に延びるスリットが形成され、支持板には、該スリットに対し垂直に延びる長孔が形成されているので、支持板に取付用フレームを取付ボルトで固定する際に、これらスリット及び長孔の範囲で自由に重量パネルの長手方向及びこれに垂直な方向に取付用フレームを移動させることができ、取付壁に沿う方向の正確な取り付けを行なうことができる。特に、支持板のナットはナット保持部により前記長孔に沿って可動に保持されているので、取り付け作業の際に陶板及び取付用フレームの裏面側に位置する支持板への取り付けを確実容易に行なうことができる。
【0023】
また、上下左右に並設される重量パネル取付けの際は、最上段又は下段の重量パネル列の固定は、重量パネルの四隅部にほぼ相当する位置に、前記取付ボルト用スリットを形成した隅部材を取り付け、該スリットに前記取付ボルトを通して行ない、これに続く重量パネルの固定は、既に施工された重量パネルに囲まれる重量パネルの取付用フレームの隅部に、前記隅部材に代えて施工済みパネルの取付用フレームの壁面側に係止する係止部材を突設し、他の隅部には前記隅部材を取り付けて行なうことができる。これにより、前記係止部材を施工済みパネルの取付用フレームに係止させることができ、取付用フレームと支持板との当接と相俟って、施工済みパネルに囲まれた隅部を隣の陶板との適正位置で固定することができ、重量パネルを容易且つ確実に並設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付構造及び方法に基づく重量パネルの取付例の正面図である。
【図2】図1の取付に用いる取付用フレームの一例の斜視図である。
【図3】図2の取付用フレームの取付状態の詳細を示す斜視図である。
【図4】図2の取付用フレームの取付状態を示す水平断面図である。
【図5】図2の取付用フレーム下部の取付状態を示す垂直断面図である。
【図6】図2の取付用フレームの取り付けに使用する支持板の一部を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る取付構造及び方法に基づく重量パネルの他の取付例の正面図である。
【図8】図7の取付における上下配置の取付用フレームの各一部を示す正面図である。
【図9】図8のIX IX線に沿う断面図である。
【図10】従来の重量パネル取付構造の1例を示す縦断側面図である。
【図11】図10の取付構造の横断面図である。
【図12】従来の重量パネル取付構造の他の例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
10 陶板(重量パネル)
20,20a,20b 取付用フレーム
21,21a,21b 長手方向部材
22,22a,22b 幅方向部材
23,23a 隅部材
24 スリット
26 アジャスタボルト
28 係止部材
40 支持板
41 アンカーボルト
46 板状ナット
47 長孔
49 受け部材
51 取付ボルト
60 額縁

Claims (4)

  1. 重量パネル裏面の長手方向両縁に沿って固着された取付用フレーム、
    建物側の取付壁に対し重量パネルの長手方向両端にほぼ対応する位置で立設されたアンカーボルト、及び
    該アンカーボルトへの螺合により取付壁との間に間隙をおいて取付壁に沿うように且つ重量パネルの幅方向へ延びるように固定された支持板を備え、
    前記取付用フレームは、重量パネルの四隅にほぼ相当する位置において重量パネルの長手方向にほぼ平行に延びる取付ボルト用スリットが形成され、
    前記支持板は、前記スリットにほぼ相当する位置において該スリットに対し垂直に延びる長孔と、重量パネルの正面側から前記スリット及び該長孔に通される取付ボルトに取付壁側で螺合するナットと、該ナットを前記長孔に沿って可動に保持するナット保持部とを備えている
    ことを特徴とする重量パネルの取付構造。
  2. 前記取付用フレームの下端に該取付用フレームの高さ調節のためのアジャスタボルトを設けたことを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  3. 重量パネル裏面の長手方向両縁に沿って取付用フレームを固着し、
    建物側の取付壁に対し重量パネルの長手方向両端にほぼ対応する位置でアンカーボルトを立設し、
    該アンカーボルトへの螺合により取付壁との間に間隙をおいて取付壁に沿うように且つ重量パネルの幅方向へ延びるように支持板を固定し、
    前記取付用フレームには、重量パネルの四隅にほぼ相当する位置において重量パネルの長手方向にほぼ平行に延びる取付ボルト用スリットを形成し、
    前記支持板には、前記スリットにほぼ相当する位置において該スリットに対し垂直に延びる長孔を形成し、
    重量パネルの正面側から前記スリット及び前記長孔に取付ボルトを通し、取付壁側でナットを螺合させて前記取付用フレームを固定する
    ことを特徴とする重量パネルの取付方法。
  4. 上下左右に並設された重量パネルの取付けを請求項3に記載の方法で行なう取付方法であって、最上段又は下段の重量パネル列の固定は、重量パネルの四隅部にほぼ相当する位置に、前記取付ボルト用スリットを形成した隅部材を取り付け、該スリットに前記取付ボルトを通して行ない、これに続く重量パネルの固定は、既に施工された重量パネルに囲まれる取付用フレームの隅部に、前記隅部材に代えて該施工済みパネルの取付用フレームの壁面側に係止する係止部材を突設し、他の隅部には前記隅部材を取り付けて、行なうことを特徴とする取付方法。
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