JPH074260Y2 - 壁面施工構造 - Google Patents

壁面施工構造

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JPH074260Y2
JPH074260Y2 JP18479187U JP18479187U JPH074260Y2 JP H074260 Y2 JPH074260 Y2 JP H074260Y2 JP 18479187 U JP18479187 U JP 18479187U JP 18479187 U JP18479187 U JP 18479187U JP H074260 Y2 JPH074260 Y2 JP H074260Y2
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琢洋 谷川
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、タイル,石板、陶磁器板,コンクリートパネ
ル等の壁面構成体を用いる乾式の壁面施工構造に関する
ものであって、特に大型の壁面構成体を用いる場合に適
しており、作業の簡略化と工期の短縮を図るものであ
る。
〔従来の技術〕
壁面構成体として大型のタイルを用いた壁面を構築する
ための施工構造として、従来広く採用されている方式
を、第4図乃至第6図を用いて説明する。
タイル壁面を構築するには、まず、躯体10等の取付面20
に打ち込んだアンカーボルト13に、L字形固定金具11の
垂直部11aをナット12で固定する。次いで、該固定金具1
1の水平部11bにボルト16,ナット21を用いて平板状の支
持金具15を取着する。該支持金具15の先端側には挿通孔
17が穿設されている。
各タイル30は次のようにして取りつけられる。支持金具
15の下位に配置されるタイル30(31)の上部は、前記挿
通孔17に支持ピン14を挿通し、これを下位タイル31の上
端面18に設けられている挿入穴19に挿入せしめることで
支持される。また支持金具15の上位に配置されるタイル
30(32)は、支持金具15の上面に載置されると共に、該
タイル32の下端面22に設けられている挿入穴23に前記支
持ピン14を挿入せしめることで支持される。
このようにして、第5図に示す如く、タイル30の上下端
面それぞれにつき少なくとも二個所、即ち、タイル一個
につき四個所が支持ピン14で支持されて、タイル壁面が
構築される。
なお、前記固定金具11及び支持金具15に形成されている
ボルト挿通孔24,25,26は、いずれも調整可能なように長
孔にされている(第4図参照)。また所望により、各タ
イル30間には、目地材40が充填される(第6図(a)及
び(b)参照)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記従来の施工構造においては、壁面を構築
するに際して、固定金具11及び支持金具15の位置決めが
大変煩わしく難しいという問題があった。
例えば水平レベルの調整は、取付面20の手前に糸を水平
に張り渡し、この糸に合わせて固定金具11を一個ずつ固
定して行うので大変手間がかかる。また、面の出入り調
整も、支持金具15の一個ずつについて行わなくてはなら
ないので、同様に煩わしいものであった。
また、タイルの寸法誤差などの理由により、施工途中で
目地間隔を変更する必要が生じることがある。この場
合、固定金具11を固定しているナット12を一旦緩めて高
さ位置を再調整することになるが、固定金具11は壁面構
築上の基準となっているものであるから、これを一旦緩
めると、面の出入りや鉛直性等について狂いが生じるお
それがある。もし狂いが生じたならば、固定金具11及び
支持金具15の全部について再調整しなくてはならない。
このように、従来の施工構造は、固定金具11及び支持金
具15の各々について調整作業を行う必要があり、それ
故、作業能率が悪く、工期の長期化を招いていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記問題点に鑑みて創案されたものであり、作
業の簡略化と工期の大幅短縮をもたらすことを目的とし
ている。本考案に係る壁面施工構造の特徴は、躯体壁面
等の取付面にタイル,石板,陶磁器板,コンクリートパ
ネル等の壁面構成体から成る壁面を構築するための施工
用部材にある。すなわち、この施工用部材は、取付面へ
縦横に配列固定されるL字形の固定具と、該固定具へ鉛
直に固定されて所定間隔に配設される縦桟具と、上方に
起立する上部フランジ及び下方に垂下する下部フランジ
を有し前記縦桟具へ所定間隔を置いて水平に固定される
横桟具と、壁面手前側へ水平に突出する受載部を備え前
記横桟具の上部フランジに係止される構成体支持具とか
ら構成され、前記横桟具の下部フランジは上部フランジ
よりも前記構成体支持具の厚み寸法分だけ壁面手前側へ
突出するように設定されている。そして、前記壁面構成
体の下端を前記構成支持具の受載部上面に載置すると共
に、その裏面上方を前記横桟具の下部フランジに当接さ
せ、前記受載部の先端側に設けた挿通孔に挿通させた支
持ピンを、上位壁面構成体の下端面及び下位壁面構成体
の上端面それぞれに設けた挿入穴に挿入することによ
り、壁面を構築する。
〔作用〕
L字形の固定具に縦桟具を鉛直に固定し、該縦桟具に横
桟具を固定する構造としたので、面の出入りを、縦桟具
の適当な上下二個所において面レベルを調整するだけで
決めることができる。従って、面出し作業が極めて簡略
になる。そして、横桟具は縦桟具に固定される構造であ
るから、横桟具の高さ調整及び水平調整は縦桟具への取
付位置を調整すればよく、従って、位置の変更や微調整
等が容易である。また、高さ位置を変更するにあたり固
定具の再調整は不要なので、面の出入り等に狂いが生じ
ることはない。その上、水平レベルの調整は、横桟具に
おける適当な二個所において行えばよいから、従来の各
支持金具ごとに行うレベル調整に比べれば、遥かに作業
が簡略になり能率も向上する。さらに、構成体支持具
を、横桟具の上部フランジに係止させる構造としたの
で、固定具及び縦桟具の配列間隔は、壁面構成体の割付
寸法や目地位置等に制約されない。なお下部フランジを
上部フランジよりも構成体支持具の厚み寸法分だけ壁面
手前側へ突出させる構造としたことにより、構成体支持
具を係止せしめたときに、該構成体支持具の表面と下部
フランジの表面とを同一面レベルに揃えることができ
る。これにより面の出入りが確定され、面一な壁面を構
築することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を、実施例を示す図面を用いて説明
する。
第1図は、本考案に係る壁面を構築するために使用され
る施工用部材の一例を示すものである。図面において、
1は固定具、2は縦桟具、3は横桟具、4は構成体支持
具、5は支持ピンを示している。
固定具1は、取付面へ固定される固定部1aと該固定部1a
に垂直に連接された取付部1bとからなる断面L字形の部
材である。縦桟具2は、本実施例では、前記固定具1の
取付部1bに固定される接合部2aと後述する横桟具3が取
りつけられる取着部2bとからなる、断面L字形の長尺部
材である。横桟具3は、前記縦桟具2へ固定される基板
部3bと、該基板部3bの上下縁部にそれぞれ折曲形成され
た上部フランジ3a及び下部フランジ3cとからなる長尺部
材である。構成体支持具4は、前記の上部フランジ3aに
係止されたときに壁面手前側へ水平に突出する受載部4a
と、前記横桟具3の上部フランジ3aに嵌合し得るように
背面側へ折曲形成された係止部4cとを備えており、上記
受載部4aの先端側には支持ピン5を挿通させる挿通孔4b
が設けられている。なお、横桟具3の下部フランジ3c
は、上部フランジ3aよりも前記構成体支持具4の厚み分
だけ壁面手前側において垂下するようになされている
(第3図参照)。従って、構成体支持具4を横桟具3の
上部フランジ3aに係止せしめたときに、該構成体支持具
4の表面と下部フランジ3cの表面とは同一面レベルとな
る。
次に、上述の施工用部材を用いて壁面を構築する手順
を、第1図,第2図及び第3図を参照しつつ説明する。
まず始めに、躯体10等の取付面20へ、所要個数のL字形
固定具1を配列固定する。この固定は、例えば躯体10に
打ち込んだアンカーボルト13に、固定具1の固定部1aを
ナット12で締付固定することによりなされる。このと
き、該固定具1の取付部1bが鉛直に揃うように、固定位
置を調節する。次いで前記固定具1の取付部1bに、縦桟
具2の接合部2aをボルト6,ナット(図示省略)で取着す
る。なお、縦桟具2の上下端側の固定具1を先に固定し
て予め鉛直性を確保した後、中間部を固定するようにし
てもよい。このようにして、複数の縦桟具2を所定間隔
で取付面20へ鉛直に固定する。続いて横桟具3を、所定
間隔に配設された縦桟具2の複数本に渡り且つ上下に所
定間隔を設けて水平に固定する。本実施例では、縦桟具
2の取着部2bに、横桟具3の基板部3bをボルト7,ナット
8により固定している。但し、横桟具3の高さ位置及び
水平レベルの調整が容易なように、少なくとも縦桟具2
又は横桟具3の何れか一方のボルト挿通孔は、上下方向
の長孔としておくのが望ましい。引き続いて上記のよう
にして固定された横桟具3の上部フランジ3aに、構成体
支持具4を係止せしめ、壁面構成体30の取付を行う。壁
面構成体30は下方から順に取りつけられる。各壁面構成
体30は次のようにして支持される。第3図に示す如く、
壁面構成体30(31)の上部は、裏面が横桟具3の下部フ
ランジ3cに当接されると共に、受載部4aに穿設した挿通
孔4bに挿通させた支持ピン5を、当該壁面構成体30(3
1)の上端面18に設けた挿入穴19に挿入せしめることに
よって支持される。また壁面構成体30(32)の下部は、
受載部4aの上面に載置されると共に、下端面22に設けた
挿入穴23に前記支持ピン5を挿入せしめることで支持が
なされる。
ところで、壁面を構築するに際して、水平レベルの調整
や目地幅寸法等の調整を行う必要があるが、本考案に係
る施工構造によれば、これらの調整作業を極めて簡単に
行える。水平レベルの調整については、取付面20の手前
に水平出し用の糸を張り渡し、この糸を基準にして、横
桟具3の適当な二個所において水平調整すればよい。ま
た横目地の上下幅寸法を施工途中で変更する必要が生じ
た場合にも、同様にして横桟具3の高さ位置を調整した
のち、ボルト,ナットを用いて縦桟具2に再固定すれば
よい。このように、適当な二個所において水平調整又は
高さ調整をするだけで、中間部における調整作業を省略
できるから、作業能率が大幅に向上する。なお本実施例
における構成体支持具4は、横桟具3の上部フランジ3a
に沿って横方向に移動自在であるから、縦目地の左右幅
寸法や、壁面構成体30の割付寸法を変更することも容易
にできる。
本考案に係る施工構造によれば、固定具1及び縦桟具2
の固定位置は、壁面構成体の割付寸法に制約されない。
従って、必要な強度が得られる範囲内において、固定具
1及び縦桟具2の個数を節約することが可能である。第
2図の実施例では、壁面構成体30一個につき一本の縦桟
具2を使用しており、条件によっては、さらに使用個数
を減らすことができる。
また、横桟具3の長さは、壁面の横方向のほぼ全長にわ
たる長さ寸法を有するものでもよく、或いは壁面の横幅
寸法を等分割した長さ寸法を有するものとし、これを横
方向に連設して使用することも可能である。
なお、壁面構成用の素材としては、タイルが代表的であ
るが、その他の壁面構成体、例えば、石板,陶磁器板,
コンクリートパネル,施釉セメント板等を用いることも
勿論可能である。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案に係る壁面施工
構造によれば、壁面構成体の水平レベルや高さ位置の調
整を、横桟具の適当な二個所において行えば足り、中間
部の調整を省略することができるので、施工能率が極め
て良い。また、上記調整作業に際して、壁面構築上の基
準となる固定具の再調整は不要であるから、面の出入り
等に狂いが生じるおそれがない。従って、施工途中でも
調整作業を迅速かつ確実に行える。更に、固定具及び縦
桟具の固定位置は、壁面構成体の割付寸法に制約されな
いから、部材点数を強度上必要な最小個数とすることが
できる。従って、コスト的にも施工能率的にも大幅な改
善がもたらされる。
要するに、本考案は、簡略な作業によって能率良く、仕
上がりの美麗な壁面を構築し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係るものであって、第1図
は本考案に係る壁面を構築するために使用される施工用
部材の一例を示す一部省略斜視図、第2図は本考案に係
る壁面施工構造の一部を示す正面図、第3図は同壁面施
工構造の要部を拡大して示す側面断面図である。第4図
乃至第6図は従来例に係るものであって、第4図は従来
の壁面施工構造の要部を示す分解斜視図、第5図は壁面
の一部を示す正面図、第6図(a)は第5図のA−A線
における側面断面図、第6図(b)は第5図のB−B線
において上位壁面構成体を取り外して見た状態を示す平
面図である。 1……固定具、1a……固定部、1b……取付部 2……縦桟具、2a……接合部、2b……取着部 3……横桟具、3a……上部フランジ、3b……基板部 3c……下部フランジ 4……構成体支持具 4a……受載部、4b……挿通孔、4c……係止部 5……支持ピン、10……躯体、20……取付面 30……壁面構成体 31……下位壁面構成体、32……上位壁面構成体 18……上端面、19……挿入穴 22……下端面、23……挿入穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体壁面等の取付面に施工用部材を用いて
    タイル,石板,陶磁器板,コンクリートパネル等の壁面
    構成体から成る壁面を構築するための構造であって、前
    記施工用部材は、取付面へ縦横に配列固定されるL字形
    の固定具と、該固定具へ鉛直に固定されて所定間隔に配
    設される縦桟具と、上方に起立する上部フランジ及び下
    方に垂下する下部フランジを有し前記縦桟具へ所定間隔
    を置いて水平に固定される横桟具と、壁面手前側へ水平
    に突出する受載部を備え前記横桟具の上部フランジに係
    止される構成体支持具とから構成され、前記横桟具の下
    部フランジは上部フランジよりも前記構成体支持具の厚
    み寸法分だけ壁面手前側へ突出するように設定され、前
    記壁面構成体はその下端が前記構成支持具の受載部上面
    に載置されると共にその裏面上方が前記横桟具の下部フ
    ランジに当接され、前記受載部の先端側に設けた挿通孔
    に挿通させた支持ピンが上位壁面構成体の下端面及び下
    位壁面構成体の上端面それぞれに設けた挿入穴に挿入さ
    れていることを特徴とする壁面施工構造。
JP18479187U 1987-12-02 1987-12-02 壁面施工構造 Expired - Lifetime JPH074260Y2 (ja)

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JPH0189527U JPH0189527U (ja) 1989-06-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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