JPH0122825Y2 - - Google Patents
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- JPH0122825Y2 JPH0122825Y2 JP20312583U JP20312583U JPH0122825Y2 JP H0122825 Y2 JPH0122825 Y2 JP H0122825Y2 JP 20312583 U JP20312583 U JP 20312583U JP 20312583 U JP20312583 U JP 20312583U JP H0122825 Y2 JPH0122825 Y2 JP H0122825Y2
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Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
考案の目的
(産業上の利用分野)
本考案は、自立設置が可能なタイルパネル構成
体の据付構造に関するものである。
体の据付構造に関するものである。
(従来の技術)
第1図及び第2図は、本出願人らが、先に出願
(特願昭58−62647号、特開昭59−187964号公報)
(実願昭58−53084号、実開昭59−158613号公報)
したタイルパネル構成体1と、その据付構造を示
す図である。従つて、本明細書では、以下、この
先願に係るタイルパネル構成体を単に「パネル構
成体」と言い、その据付構造を「先願構造」と言
うこととする。
(特願昭58−62647号、特開昭59−187964号公報)
(実願昭58−53084号、実開昭59−158613号公報)
したタイルパネル構成体1と、その据付構造を示
す図である。従つて、本明細書では、以下、この
先願に係るタイルパネル構成体を単に「パネル構
成体」と言い、その据付構造を「先願構造」と言
うこととする。
第1図に示す如く、前記パネル構成体1は、タ
イルパネルの背面に軽量形鋼等を用いたフレーム
2が枠付けされて成るものであつた。前記タイル
パネルは、石綿セメント板、金属板、合成樹脂板
等、適宜素材により形成された基板3に対して、
その表面に多数のタイル4,4,…が配列貼着さ
れて成るものである。また、第2図に示す如く、
建造物の基礎面7には、長尺のランナー部材8が
アンカーボルト6等により固定されていた。該ラ
ンナー部材8は、前記パネル構成体1におけるフ
レーム2の下部桟2aに対して雌雄の嵌合関係に
ある。
イルパネルの背面に軽量形鋼等を用いたフレーム
2が枠付けされて成るものであつた。前記タイル
パネルは、石綿セメント板、金属板、合成樹脂板
等、適宜素材により形成された基板3に対して、
その表面に多数のタイル4,4,…が配列貼着さ
れて成るものである。また、第2図に示す如く、
建造物の基礎面7には、長尺のランナー部材8が
アンカーボルト6等により固定されていた。該ラ
ンナー部材8は、前記パネル構成体1におけるフ
レーム2の下部桟2aに対して雌雄の嵌合関係に
ある。
図面では、ランナー部材8が雄方を成し、フレ
ーム2の下部桟2aが雌方を成したものを示して
ある。
ーム2の下部桟2aが雌方を成したものを示して
ある。
すなわち、前記パネル構成体1を建て込むに
は、前記ランナー部材8の表裏縦面8a,8b
へ、前記フレーム2における下部桟2aの下向き
開口を嵌め込むようにするものであつた。このよ
うに先願構造は、パネル構成体1の自立設置が可
能であり、コンクリート建造物のトイレ室等を自
由に区画できること、パネル構成体1の前面側か
らの建て込み作業が可能であること等、施工上の
利点を数多く有していた。すなわち、タイルパネ
ルを取り付けるための骨組みや、その取付作業を
行うための余分な足場スペースが不要であり、建
築工事の進捗度に拘束されることなくその建込作
業を進行できるので、工期の短縮化が図れるもの
であつた。
は、前記ランナー部材8の表裏縦面8a,8b
へ、前記フレーム2における下部桟2aの下向き
開口を嵌め込むようにするものであつた。このよ
うに先願構造は、パネル構成体1の自立設置が可
能であり、コンクリート建造物のトイレ室等を自
由に区画できること、パネル構成体1の前面側か
らの建て込み作業が可能であること等、施工上の
利点を数多く有していた。すなわち、タイルパネ
ルを取り付けるための骨組みや、その取付作業を
行うための余分な足場スペースが不要であり、建
築工事の進捗度に拘束されることなくその建込作
業を進行できるので、工期の短縮化が図れるもの
であつた。
ところで、前記基礎面7は、セメントなどによ
り粗仕上げされたままであることが多い。また、
パネル構成体1は、タイルパネルの製造時に生ず
る寸法誤差等により、各タイル4,4,…におけ
る横目地9が上下にズレていることがあつた。そ
のため、パネル構成体1を建て込む場合には、隣
接するパネル構成体1との釣り合いを見ながら、
その据付高さを調節する必要があつた。そこで先
願構造においては、第1図に示す如く、パネル構
成体1におけるフレーム2の縦桟2bを、下部桟
2aの両側端部よりも枠内寄りへ入り込むように
位置付けてあつた。そして、この下部桟2aの両
側端部には、高低調節具5,5を設けるようにし
てあつた。該高低調節具5は、フレーム2の下部
桟2aに対して、その上下方向を貫通する如くボ
ルトが螺合されたものであつた。従つて、第2図
に示す如く、高低調節具5の螺合度合を調節する
ことにより、ランナー部材8の上面8cに対する
フレーム2の据付レベルを変更するようにしてい
た。
り粗仕上げされたままであることが多い。また、
パネル構成体1は、タイルパネルの製造時に生ず
る寸法誤差等により、各タイル4,4,…におけ
る横目地9が上下にズレていることがあつた。そ
のため、パネル構成体1を建て込む場合には、隣
接するパネル構成体1との釣り合いを見ながら、
その据付高さを調節する必要があつた。そこで先
願構造においては、第1図に示す如く、パネル構
成体1におけるフレーム2の縦桟2bを、下部桟
2aの両側端部よりも枠内寄りへ入り込むように
位置付けてあつた。そして、この下部桟2aの両
側端部には、高低調節具5,5を設けるようにし
てあつた。該高低調節具5は、フレーム2の下部
桟2aに対して、その上下方向を貫通する如くボ
ルトが螺合されたものであつた。従つて、第2図
に示す如く、高低調節具5の螺合度合を調節する
ことにより、ランナー部材8の上面8cに対する
フレーム2の据付レベルを変更するようにしてい
た。
(考案が解決しようとする課題)
上記した如き据付レベルの調節は、基礎面7に
おける水平度誤差分と各パネル構成体1の寸法誤
差分とが累積したものを対象にしており、その調
節量は大幅なものとなつていた。また、この調節
は各パネル構成体1ごとに行わなければならず、
その作業は煩雑であつた。更には、室の四周壁を
パネル構成体1で形成する場合には、建て込み作
業開始位置のパネル構成体1と、これに連続し四
周壁に沿つて回帰する終了位置のパネル構成体1
との間で、その横目地9相互が大幅にズレること
があつた。そして、このときのズレ修正は、建て
込んだパネル構成体1の全てについて行う必要が
あつたので、非常に面倒であつた。
おける水平度誤差分と各パネル構成体1の寸法誤
差分とが累積したものを対象にしており、その調
節量は大幅なものとなつていた。また、この調節
は各パネル構成体1ごとに行わなければならず、
その作業は煩雑であつた。更には、室の四周壁を
パネル構成体1で形成する場合には、建て込み作
業開始位置のパネル構成体1と、これに連続し四
周壁に沿つて回帰する終了位置のパネル構成体1
との間で、その横目地9相互が大幅にズレること
があつた。そして、このときのズレ修正は、建て
込んだパネル構成体1の全てについて行う必要が
あつたので、非常に面倒であつた。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、基礎面に対するパネル構成体相互の
水平レベルが簡単に調節でき、しかもパネル構成
体相互間で各タイルの横目地が通りよく調節する
ことも簡単にできるようにした、タイルパネル構
成体の据付構造(以下、本案構造という)を提供
することを目的とする。
のであつて、基礎面に対するパネル構成体相互の
水平レベルが簡単に調節でき、しかもパネル構成
体相互間で各タイルの横目地が通りよく調節する
ことも簡単にできるようにした、タイルパネル構
成体の据付構造(以下、本案構造という)を提供
することを目的とする。
「考案の構成」
(課題を解決するための手段)
本案構造の要旨とするところは、タイルパネル
の背面に補強用フレームが枠付けられて成るタイ
ルパネル構成体を粗仕上げ状態等にある基礎面上
へ立設保持する据付構造において、前記タイルパ
ネル構成体のフレーム下部桟を雌雄的嵌合関係を
もつて受承する水平基準条材と、該水平基準条材
の下部端を雌雄的嵌合関係をもつて受承する高さ
保持条材と、前記基礎面上へ固定され前記高さ保
持条材の下部端を外嵌保持するための上方へ向く
嵌合溝を備えたランナー部材とから成り、前記タ
イルパネル構成体のフレーム下部桟における前記
水平基準条材との受承関係部及び前記高さ保持条
材における水平基準条材又はランナー部材に対す
る受承関係部にはボルトの螺合出入りを利用した
高低調節具がそれぞれ設けられている点にある。
の背面に補強用フレームが枠付けられて成るタイ
ルパネル構成体を粗仕上げ状態等にある基礎面上
へ立設保持する据付構造において、前記タイルパ
ネル構成体のフレーム下部桟を雌雄的嵌合関係を
もつて受承する水平基準条材と、該水平基準条材
の下部端を雌雄的嵌合関係をもつて受承する高さ
保持条材と、前記基礎面上へ固定され前記高さ保
持条材の下部端を外嵌保持するための上方へ向く
嵌合溝を備えたランナー部材とから成り、前記タ
イルパネル構成体のフレーム下部桟における前記
水平基準条材との受承関係部及び前記高さ保持条
材における水平基準条材又はランナー部材に対す
る受承関係部にはボルトの螺合出入りを利用した
高低調節具がそれぞれ設けられている点にある。
(作用)
高さ保持条材に設けられた高低調節具を螺合調
節することにより、基礎面上に固定されたランナ
ー部材に対する当該高さ保持条材の水平度又は水
平基準条材の水平度を調節する。すなわち、基礎
面が、その平面度などにおいて粗仕上げ状態のま
まであつたとしても、該基礎面の表面性状に関係
なく、水平基準条材は水平レベルで設置されるこ
ととなる。従つて、該水平基準条材に対して、パ
ネル構成体の下部桟に設けられた上記とは別の高
低調節具を螺合調節すれば、該パネル構成体にお
けるタイル配列誤差の微調節が、それ単独として
行えるものである。
節することにより、基礎面上に固定されたランナ
ー部材に対する当該高さ保持条材の水平度又は水
平基準条材の水平度を調節する。すなわち、基礎
面が、その平面度などにおいて粗仕上げ状態のま
まであつたとしても、該基礎面の表面性状に関係
なく、水平基準条材は水平レベルで設置されるこ
ととなる。従つて、該水平基準条材に対して、パ
ネル構成体の下部桟に設けられた上記とは別の高
低調節具を螺合調節すれば、該パネル構成体にお
けるタイル配列誤差の微調節が、それ単独として
行えるものである。
(実施例)
以下、本考案を、その実施例を示す図面に基づ
いて説明すると次の通りである。
いて説明すると次の通りである。
第3図及び第4図は本案構造の第一実施例を示
すものであつて、第3図は一部切り欠いて示す分
解斜視図、第4図は側断面図である。第3図に示
す如く、本第一実施例におけるパネル構成体10
のフレーム(その背面側から示してある)は、左
右の縦桟13,13と、下部桟11と、上部桟
(図示省略)とにより枠組みされたものであつて、
その下部桟11には、断面H字状をした嵌合補助
桟12が溶着されている。該嵌合補助桟12は、
断面コ字状の軽量形鋼等をそのウエブ相互で背面
結合したものであつて、前記パネル構成体10の
横幅寸法と等しく形成されている。また、前記下
部桟11は、パネル構成体10の横幅寸法よりも
短く形成されており、従つてその両側端部は、そ
れぞれ嵌合補助桟12の両側端部よりも内方へ入
り込んでいる。そして、パネル構成体10におけ
る左右の縦桟13,13はその下端部の一部が前
記下部桟11の上面に当接するようにして連結さ
れている。これにより、嵌合補助桟12の両側端
部の上面には空間14,14が形成されている。
該空間14内において、前記嵌合補助桟12に
は、ボルトなどより成る高低調節具15が設けら
れている。
すものであつて、第3図は一部切り欠いて示す分
解斜視図、第4図は側断面図である。第3図に示
す如く、本第一実施例におけるパネル構成体10
のフレーム(その背面側から示してある)は、左
右の縦桟13,13と、下部桟11と、上部桟
(図示省略)とにより枠組みされたものであつて、
その下部桟11には、断面H字状をした嵌合補助
桟12が溶着されている。該嵌合補助桟12は、
断面コ字状の軽量形鋼等をそのウエブ相互で背面
結合したものであつて、前記パネル構成体10の
横幅寸法と等しく形成されている。また、前記下
部桟11は、パネル構成体10の横幅寸法よりも
短く形成されており、従つてその両側端部は、そ
れぞれ嵌合補助桟12の両側端部よりも内方へ入
り込んでいる。そして、パネル構成体10におけ
る左右の縦桟13,13はその下端部の一部が前
記下部桟11の上面に当接するようにして連結さ
れている。これにより、嵌合補助桟12の両側端
部の上面には空間14,14が形成されている。
該空間14内において、前記嵌合補助桟12に
は、ボルトなどより成る高低調節具15が設けら
れている。
21は水平基準条材である。該水平基準条材2
1は、構築しようとする壁面の長さ寸法(室の内
法寸法など)と等しく形成されており、その断面
形状はコ字状の開口が下向きとなるように形成さ
れている。該水平基準条材21は、第4図に示す
如く、前記パネル構成体10の下部桟11に溶着
された嵌合補助桟12に対して、その下向き開口
内へ嵌め入れられるようになつている。すなわ
ち、該水平基準条材21は、、前記パネル構成体
10の下部桟11(嵌合補助桟12)を雌雄的嵌
合関係をもつて受承するものである。
1は、構築しようとする壁面の長さ寸法(室の内
法寸法など)と等しく形成されており、その断面
形状はコ字状の開口が下向きとなるように形成さ
れている。該水平基準条材21は、第4図に示す
如く、前記パネル構成体10の下部桟11に溶着
された嵌合補助桟12に対して、その下向き開口
内へ嵌め入れられるようになつている。すなわ
ち、該水平基準条材21は、、前記パネル構成体
10の下部桟11(嵌合補助桟12)を雌雄的嵌
合関係をもつて受承するものである。
第3図において、18は高さ保持条材である。
該高さ保持条材18は、上記水平基準条材21と
同じ長さに形成されており、その断面形状はコ字
状の開口が上向きとなるように形成されている。
第4図に示す如く、該高さ保持条材18は、その
開口内へ上記水平基準条材21を嵌め入れるよう
な雌雄的嵌合関係を有しており、該水平基準条材
21の下部端を受承する。第3図に示す如く、該
高さ保持条材18の開口深さh1は、前記水平基準
条材21の高さH2よりも大きく形成されている。
また、該高さ保持条材18には、その底面部の所
定箇所に、ボルトなどより成る高低調節具20が
設けられている。
該高さ保持条材18は、上記水平基準条材21と
同じ長さに形成されており、その断面形状はコ字
状の開口が上向きとなるように形成されている。
第4図に示す如く、該高さ保持条材18は、その
開口内へ上記水平基準条材21を嵌め入れるよう
な雌雄的嵌合関係を有しており、該水平基準条材
21の下部端を受承する。第3図に示す如く、該
高さ保持条材18の開口深さh1は、前記水平基準
条材21の高さH2よりも大きく形成されている。
また、該高さ保持条材18には、その底面部の所
定箇所に、ボルトなどより成る高低調節具20が
設けられている。
16はランナー部材である。該ランナー部材1
6は、上記した水平基準条材21及び高さ保持条
材18と同じ長さに形成されており、その断面形
状は横倒したF字状に形成されている。また、該
ランナー部材16の開口についても上向き状態に
あり、この上向き開口が嵌合溝17とされてい
る。該嵌合溝17の溝幅は、前記高さ保持条材1
8の底部を受承して外嵌可能な大きさに形成され
ている。また、該嵌合溝17の溝深さHは、高さ
保持条材18の高さH1よりも小さく形成されて
いる。
6は、上記した水平基準条材21及び高さ保持条
材18と同じ長さに形成されており、その断面形
状は横倒したF字状に形成されている。また、該
ランナー部材16の開口についても上向き状態に
あり、この上向き開口が嵌合溝17とされてい
る。該嵌合溝17の溝幅は、前記高さ保持条材1
8の底部を受承して外嵌可能な大きさに形成され
ている。また、該嵌合溝17の溝深さHは、高さ
保持条材18の高さH1よりも小さく形成されて
いる。
なお、前記したパネル構成体10において、そ
のフレームの下部桟11に溶着された嵌合補助桟
12は、第4図に示す如く、上記水平基準条材2
1のみならず、高さ保持条材18及びランナー部
材16をも外嵌し得る開口幅に形成されており、
これら各部材21,18,16を上方から覆つて
視覚遮断できるようになつている。
のフレームの下部桟11に溶着された嵌合補助桟
12は、第4図に示す如く、上記水平基準条材2
1のみならず、高さ保持条材18及びランナー部
材16をも外嵌し得る開口幅に形成されており、
これら各部材21,18,16を上方から覆つて
視覚遮断できるようになつている。
次に、パネル構成体10の建て込み要領を説明
する。まず、アンカーボルト6等を用いて基礎面
7上へランナー部材16を固定する。そして、該
ランナー部材16の嵌合溝17内へ高さ保持条材
18を嵌め入れる。続いて、該高さ保持条材18
における各高低調節具20を螺合調節して、その
開口側上端面18a,18a(第3図参照)での
水平レベルを調節する。
する。まず、アンカーボルト6等を用いて基礎面
7上へランナー部材16を固定する。そして、該
ランナー部材16の嵌合溝17内へ高さ保持条材
18を嵌め入れる。続いて、該高さ保持条材18
における各高低調節具20を螺合調節して、その
開口側上端面18a,18a(第3図参照)での
水平レベルを調節する。
このときのレベル調節は、構築しようとする壁
面の全てについて行う。そして更に、レベル調節
後の高さ保持条材18に対して水平基準条材21
を嵌め入れれば、該水平基準条材21の上面21
aは、基礎面7上の平面度バラツキに影響される
ことなく、水平に保持されたものとなる。なお、
本第一実施例においては、前述した如く、水平基
準条材21の高さH2よりも、高さ保持条材18
の溝深さh1の方が大きいものとしてある。従つ
て、該水平基準条材21に対して、パネル構成体
10におけるフレーム下部桟11の嵌合補助桟1
2を被せ置けば、該嵌合補助桟12の内部天井面
12aが、前記高さ保持条材18の上端面18a
に接するようになる。しかし、このようになつて
も、高さ保持条材18は水平状態にあるから、当
然の如く、パネル構成体10も水平に保持される
こととなる。
面の全てについて行う。そして更に、レベル調節
後の高さ保持条材18に対して水平基準条材21
を嵌め入れれば、該水平基準条材21の上面21
aは、基礎面7上の平面度バラツキに影響される
ことなく、水平に保持されたものとなる。なお、
本第一実施例においては、前述した如く、水平基
準条材21の高さH2よりも、高さ保持条材18
の溝深さh1の方が大きいものとしてある。従つ
て、該水平基準条材21に対して、パネル構成体
10におけるフレーム下部桟11の嵌合補助桟1
2を被せ置けば、該嵌合補助桟12の内部天井面
12aが、前記高さ保持条材18の上端面18a
に接するようになる。しかし、このようになつて
も、高さ保持条材18は水平状態にあるから、当
然の如く、パネル構成体10も水平に保持される
こととなる。
ところで、各パネル構成体10は製造時の寸法
誤差により、相隣関係にあるパネル構成体10,
10…相互間において横目地9(第1図参照)が
上下にズレる場合があることは前述した通りであ
る。そこで、パネル構成体10におけるフレーム
下部桟11(嵌合補助桟12)に設けられた高低
調節具15を螺合調節する。すなわち、高低調節
具15の先端面を水平基準条材21の上面21a
へ押しつけるように螺進させれば、パネル構成体
10を所望量だけ上方へずらすことができる。し
かし、パネル構成体10におけるタイル4,4…
の配列寸法誤差は、全てのパネル構成体10に存
在するわけではないので、高さ調節が不要であれ
ば、前記高低調節具15の先端面を水平基準条材
21の上面21aから離反させておけばよいこと
は勿論である。このようにしてパネル構成体10
はランナー部材16上へ自立せられ、仮建て込み
が完了する。この仮建て込みが完了した後は、相
隣関係及び対向関係にあるパネル構成体10各個
を適宜の連結部材で連結することにより、タイル
壁面が完成する。
誤差により、相隣関係にあるパネル構成体10,
10…相互間において横目地9(第1図参照)が
上下にズレる場合があることは前述した通りであ
る。そこで、パネル構成体10におけるフレーム
下部桟11(嵌合補助桟12)に設けられた高低
調節具15を螺合調節する。すなわち、高低調節
具15の先端面を水平基準条材21の上面21a
へ押しつけるように螺進させれば、パネル構成体
10を所望量だけ上方へずらすことができる。し
かし、パネル構成体10におけるタイル4,4…
の配列寸法誤差は、全てのパネル構成体10に存
在するわけではないので、高さ調節が不要であれ
ば、前記高低調節具15の先端面を水平基準条材
21の上面21aから離反させておけばよいこと
は勿論である。このようにしてパネル構成体10
はランナー部材16上へ自立せられ、仮建て込み
が完了する。この仮建て込みが完了した後は、相
隣関係及び対向関係にあるパネル構成体10各個
を適宜の連結部材で連結することにより、タイル
壁面が完成する。
なお、第4図において、24は固定用ビスであ
つて、ランナー部材16、高さ保持条材18、水
平基準条材21及び嵌合補助桟12の四者につい
て、その高さ調節状態を変動不可能に緊締する。
該ビス24の螺着は、パネル構成体10の基板3
に対する対応箇所のタイル4を外しておき、該基
板3のビス孔23からビス24を挿入して行う。
そして、最後にこの部分のタイル4を基板3へ貼
着すればよい。
つて、ランナー部材16、高さ保持条材18、水
平基準条材21及び嵌合補助桟12の四者につい
て、その高さ調節状態を変動不可能に緊締する。
該ビス24の螺着は、パネル構成体10の基板3
に対する対応箇所のタイル4を外しておき、該基
板3のビス孔23からビス24を挿入して行う。
そして、最後にこの部分のタイル4を基板3へ貼
着すればよい。
(別態様の検討)
第5図は、本案構造の第二実施例を示す側断面
図である。本第二実施例では、高さ保持条材18
を、その開口が下向きになるようにしてランナー
部材16の嵌合溝17へ嵌め込んである。従つ
て、該高さ保持条材18に設けられる高低調節具
20は、そのボルト頭が水平基準条材21の内部
天井面25へ接するようになつている。本第二実
施例の場合、高さ保持条材18の開口が下向きで
あるので、該高さ保持条材18に対して水平基準
条材21やパネル構成体10の嵌合補助桟12を
被せ置く作業が容易となる。
図である。本第二実施例では、高さ保持条材18
を、その開口が下向きになるようにしてランナー
部材16の嵌合溝17へ嵌め込んである。従つ
て、該高さ保持条材18に設けられる高低調節具
20は、そのボルト頭が水平基準条材21の内部
天井面25へ接するようになつている。本第二実
施例の場合、高さ保持条材18の開口が下向きで
あるので、該高さ保持条材18に対して水平基準
条材21やパネル構成体10の嵌合補助桟12を
被せ置く作業が容易となる。
第6図は、本案構造の第三実施例を示す側断面
図である。本第三実施例では、水平基準条材21
を断面H字状のものとしてある。また、パネル構
成体10の嵌合補助桟12は、コ字状の開口が上
を向くような断面形状に形成してある。このよう
にすることにより、ランナー部材16、高さ保持
条材18及び水平基準条材21の三者について、
その高さ調節状態を固定すれば足りるので、前記
第一及び第二実施例の場合に比してビス24を螺
着するための作業が軽減されるという利点があ
る。
図である。本第三実施例では、水平基準条材21
を断面H字状のものとしてある。また、パネル構
成体10の嵌合補助桟12は、コ字状の開口が上
を向くような断面形状に形成してある。このよう
にすることにより、ランナー部材16、高さ保持
条材18及び水平基準条材21の三者について、
その高さ調節状態を固定すれば足りるので、前記
第一及び第二実施例の場合に比してビス24を螺
着するための作業が軽減されるという利点があ
る。
更に、本案構造において、パネル構成体10の
フレーム下部桟11へ、別部材として成る嵌合補
助桟12を取り付けることは限定されるものでは
ない。
フレーム下部桟11へ、別部材として成る嵌合補
助桟12を取り付けることは限定されるものでは
ない。
例えば、従来のパネル構成体1(第1図参照)
の如き下部桟2aをそのまま用いてもよい。この
ように本案構造の構成及び形状は、実施の態様に
応じて適宜変更可能である。
の如き下部桟2aをそのまま用いてもよい。この
ように本案構造の構成及び形状は、実施の態様に
応じて適宜変更可能である。
「考案の効果」
以上の説明で明らかなように、本考案に係るタ
イルパネル構成体の据付構造によれば、基礎面が
その平面度などにおいて粗仕上げられたままであ
つても、各パネル構成体の水平度は、ランナー部
材に対して高さ保持条材を単独に水平度調節する
ことで保たれるものとなつている。そのため、パ
ネル構成体の建て込み時において必要とされる高
さ調節は、その製造時に生じ得るタイル配列状態
の寸法誤差分だけであり、調節幅は極めて狭いも
のとなる。しかも、この高さ調節は、寸法誤差の
存在しているパネル構成体についてのみ行えばよ
いものであるから、調節作業自体も軽減される
等、幾多の優れた利点を有している。
イルパネル構成体の据付構造によれば、基礎面が
その平面度などにおいて粗仕上げられたままであ
つても、各パネル構成体の水平度は、ランナー部
材に対して高さ保持条材を単独に水平度調節する
ことで保たれるものとなつている。そのため、パ
ネル構成体の建て込み時において必要とされる高
さ調節は、その製造時に生じ得るタイル配列状態
の寸法誤差分だけであり、調節幅は極めて狭いも
のとなる。しかも、この高さ調節は、寸法誤差の
存在しているパネル構成体についてのみ行えばよ
いものであるから、調節作業自体も軽減される
等、幾多の優れた利点を有している。
第1図及び第2図はタイルパネル構成体を据え
付けるための先願構造を示すものであつて、第1
図は一部切欠斜視図、第2図はその側断面図、第
3図は本案構造の第一実施例を一部切り欠いて示
す分解斜視図、第4図はその側断面図、第5図は
本案構造の第二実施例を示す側断面図、第6図は
本案構造の第三実施例を示す側断面図である。 10……タイルパネル構成体、7……基礎面、
11……下部桟、12……嵌合補助桟、15……
パネル構成体側の高低調節具、16……ランナー
部材、17……嵌合溝、20……高さ保持条材側
の高低調節具、18……高さ保持条材、21……
水平基準条材。
付けるための先願構造を示すものであつて、第1
図は一部切欠斜視図、第2図はその側断面図、第
3図は本案構造の第一実施例を一部切り欠いて示
す分解斜視図、第4図はその側断面図、第5図は
本案構造の第二実施例を示す側断面図、第6図は
本案構造の第三実施例を示す側断面図である。 10……タイルパネル構成体、7……基礎面、
11……下部桟、12……嵌合補助桟、15……
パネル構成体側の高低調節具、16……ランナー
部材、17……嵌合溝、20……高さ保持条材側
の高低調節具、18……高さ保持条材、21……
水平基準条材。
Claims (1)
- タイルパネルの背面に補強用フレームが枠付け
られて成るタイルパネル構成体を粗仕上げ状態等
にある基礎面上へ立設保持する据付構造におい
て、前記タイルパネル構成体のフレーム下部桟を
雌雄的嵌合関係をもつて受承する水平基準条材
と、該水平基準条材の下部端を雌雄的嵌合関係を
もつて受承する高さ保持条材と、前記基礎面上へ
固定され前記高さ保持条材の下部端を外嵌保持す
るための上方へ向く嵌合溝を備えたランナー部材
とから成り、前記タイルパネル構成体のフレーム
下部桟における前記水平基準条材との受承関係部
及び前記高さ保持条材における水平基準条材又は
ランナー部材に対する受承関係部にはボルトの螺
合出入りを利用した高低調節具がそれぞれ設けら
れていることを特徴とするタイルパネル構成体の
据付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20312583U JPS60112515U (ja) | 1983-12-26 | 1983-12-26 | タイルパネル構成体の据付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20312583U JPS60112515U (ja) | 1983-12-26 | 1983-12-26 | タイルパネル構成体の据付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60112515U JPS60112515U (ja) | 1985-07-30 |
JPH0122825Y2 true JPH0122825Y2 (ja) | 1989-07-11 |
Family
ID=30765545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20312583U Granted JPS60112515U (ja) | 1983-12-26 | 1983-12-26 | タイルパネル構成体の据付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60112515U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0337296Y2 (ja) * | 1986-12-27 | 1991-08-07 | ||
JP2515571Y2 (ja) * | 1988-01-29 | 1996-10-30 | 東陶機器株式会社 | プレファブルームの土台構造 |
JP4750428B2 (ja) * | 2005-01-21 | 2011-08-17 | 株式会社岡村製作所 | ガラスパネルの建付け構造 |
-
1983
- 1983-12-26 JP JP20312583U patent/JPS60112515U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60112515U (ja) | 1985-07-30 |
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