JPH056348Y2 - - Google Patents

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JPH056348Y2
JPH056348Y2 JP13594787U JP13594787U JPH056348Y2 JP H056348 Y2 JPH056348 Y2 JP H056348Y2 JP 13594787 U JP13594787 U JP 13594787U JP 13594787 U JP13594787 U JP 13594787U JP H056348 Y2 JPH056348 Y2 JP H056348Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案は、建物の外壁下地面等に大型タイルを
施工するに際して用いる取付金具に関するもので
ある。なお、本明細書中において大型タイルと
は、正方形状又は長方形状の平面部を有し、その
一辺長さが600mm前後又はそれ以上であるタイル
や大型陶磁器板を指すものであつて、主に、建物
の外装用等に用いられるものを言う。
(従来の技術) 第4図は、建物の外壁下地面1に複数の大型タ
イル2,2,…を貼り合わせた、従来の施工構造
(以下、従来構造という)を示す部分斜視図であ
る。従来構造は、外壁下地面1にアンカーボルト
5を用いて固定されたL字状のアングル材3と、
該アングル材3に結合されたスライド板4とから
成る。該スライド板4には、前記アングル材3と
の結合部に長孔4aが穿設されており、外壁下地
面1に対してその前後方向に摺動調節ができるよ
うになされていた。また、該スライド板4の先端
部には、その上下方向を貫通する如くピン4bが
突設されていた(下方向に突出するピンは図示を
省略した)。従来構造によつて施工される大型タ
イル2は、予め、その上端面2a及び下端面2b
の両脇部に、適宜深さの孔7a,7bを穿設して
おく。該孔7a,7bは、前記スライド板4のピ
ン4bに対応するものである。即ち、従来構造
は、上位段に位置付けられる大型タイル2と下位
段に位置付けられる大型タイル2との目地間にス
ライド板4が介設されるようにし、該スライド板
4の上下方向に突出するピン4bが、上位段の大
型タイル下端面2bの孔7b及び下位段の大型タ
イル上端面2aの孔7aに夫々挿通されるように
して施工するものであつた。なお、同図中におい
て符号8は軟質樹脂又はゴム等によつて形成され
た目地詰め用の小丸棒であり、符号9は化粧及び
防水用のコーキング材である。
(考案が解決しようとする問題点) 従来構造は、その施工作業が極めて面倒であ
り、しかも熟練を要するものであつた。すなわ
ち、1枚の大型タイル2を保持するためには、ス
ライド板4が4個必要であり、上下2枚の大型タ
イル2を保持するためには6個必要である。従来
構造では、前記スライド板4の必要個数と同数の
アングル材3及びアンカーボルト5を必要として
いた。このため、アンカーボルト5の埋設作業、
アングル材3の上下調節作業及び固定作業、アン
グル材3とスライド板4との前後調節作業及び結
合作業等において多大な労力を要するものであつ
た。殊に、アングル材3とスライド板4との前後
調節作業は、連結ボルト6を締め込んだり緩めた
りする操作を繰り返して、これを大型タイル2各
個について行わなければならないため、外装壁面
全体として、全大型タイル2,2,…の表面を平
面状に揃えるには、その作業に極めて高度な熟練
を要している。またこのようなことは、平面度に
おいて粗仕上げしかなされていない外壁下地面1
において顕著であつた。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、施工作業が簡単に行え、且つ外装壁
面全体として全大型タイルの表面が容易に平面状
に揃えられるようにした、大型タイルの壁面施工
に供する、新規な取付金具(以下、本案金具とい
う)を提供することを目的とする。
「考案の構成」 (問題点を解決するための手段) 本案金具の要旨とするところは、大型タイルに
よる外装壁面を施工するに際してその施工状態の
下端面及び両側面の上部に予め保持溝を刻設した
大型タイルに用いる取付金具であつて、建物の外
壁下地面等に対して直接的又は適宜の前後調節手
段を介して間接的に横架固定されるタイル受桟
と、該タイル受桟の正面部に固定されるタイル保
持具とから成り、前記タイル受桟は大型タイルの
幅寸法の複数個分に相当する長さを有し上位段に
位置付けられる大型タイル列の下端面相互に連続
状に形成される保持溝群へ向かつて突出する起立
片部が備えられており、前記タイル保持具には下
位段に位置付けられる大型タイル列の両側面各上
部の保持溝へ向かつて突出する横張出片部が備え
られている点にある。
(作用) 上位段に位置付けられる大型タイルは、タイル
受桟によつて保持されるようになつている。また
下位段に位置付けられる大型タイルは、前記タイ
ル受桟に固定されるタイル保持具によつて保持さ
れるようになつている。前記タイル受桟に対する
タイル保持具の固定状態及びタイル受桟、タイル
保持具に対する大型タイルの保持状態に、部材相
互間の取付関係(タイル受桟の長手方向に対する
タイル保持具の取付関係は除く)を調節する手段
は何等介設されていない。すなわち、建物の外壁
下地面等に対する大型タイルの取付状態は、タイ
ル受桟の取付状態に支配されるようになつてい
る。このため、外壁下地面に対するタイル受桟相
互の前後突出関係及び該タイル受桟の水平度につ
いて調節しておけば、外装壁面全体として、全大
型タイルの表面が容易に又は自動的に平面状に揃
えられる。なお、前記タイル受桟は、大型タイル
の幅寸法の複数個分に相当する長さを有したもの
である。即ち、従来構造で用いたアングル材とは
異なり、アンカーボルトの使用本数は、大型タイ
ルの保持枚数に相当する数又はそれ以下の本数程
度で充分である。このため、本案金具を用いた施
工作業は極めて容易となる。
(実施例) 以下本考案を、その実施例を示す図面に基づい
て説明すると次の通りである。
第1図は本案金具を示す部分斜視図である。本
案金具は、タイル受桟10とタイル保持具11と
から成る。
タイル受桟10は、アルミニウム合金等を素材
として引抜き形成されたものであつて、その長さ
は大型タイル2の幅寸法の複数個分に相当するよ
うになされている。本実施例では、幅寸法が600
mm(目地幅を含む)の大型タイル2を用いている
ため、その4〜7個分に相当するように、タイル
受桟10の長さを2400〜4200mmとした。該タイル
受桟10は、その断面部分において、上位段に位
置付けられる大型タイル2を受載するための上鉤
部10a,後述するタイル保持具11を固定する
ための中央基部10b及び下位段に位置付けられ
る大型タイル2を背当て状に支持するための膨出
下垂部10cの三部分に大略される。前記上鉤部
10aには、外壁下地面1に対してその上方へ突
出する起立片部15が形成されている。また前記
中央基部10bの正面部には、上下方向に対向配
置された一対の鉤突起16が形成されている。更
に前記膨出下垂部10cは、平面部17がコ字状
に膨出して形成されている。
タイル保持具11は、前記タイル受桟10の中
央基部10bに固定されるものであつて、第2図
に示す如く、その平面形状はエ字状に形成されて
いる。すなわち、該タイル保持具11は、前記タ
イル受桟10における中央基部10bの鉤突起1
6内に挿通される基板部18と、該基板部18の
中央部に突設されたウエブ部20と、該ウエブ部
20の突端両側に左右対称となる如く張り出して
設けられた横張出片部19,19とから成る。な
お、該タイル保持具11のウエブ部20には、前
記タイル受桟10に対してその正面側から挿し込
むことができるようにするために、切欠20a,
20aが形成されている。また前記基板部18に
は、タイル受桟10に対してタイル保持具11を
位置決め固定するためのビス挿通孔18a,18
aが穿設されている。
次に、本案金具の使用状況を説明する。本案金
具を用いて施工される大型タイル2は、第1図に
示す如く、その施工状態で下方を向く下端面2b
に当該大型タイル2の幅方向に沿つた保持溝21
が刻設され、その両側の側面2c上部に保持溝2
2が刻設されたものである。保持溝21は、前記
タイル受桟10の起立片部15と係合するための
溝であり、保持溝22は、前記タイル保持具11
の横張出片部19と係合するための溝である。該
保持溝21,22は、大型タイル2の製造行程中
において加工しておけばよく、工場出荷後の大型
タイル2においては、施工現場等で、ハンドグラ
インダー(図示省略)等を用いて加工することも
できる。また、本実施例では、外壁下地面1に対
して、本案金具の取付状態が容易に調節できるよ
うに、前後調節手段12を介設するようにした。
該前後調節手段12は、縦方向に長いL形鋼13
と取付用のアングル材14とから成り、前記タイ
ル受桟10の中央基部10bに貫設されるボルト
及びナツト23により、結合されるようになつて
いる。タイル受桟10に対する前後調節手段12
の介設個数は、タイル受桟10自体の曲げ強度に
もよるが、おおよそ600mmピツチおきに4〜7個
とするのがよい。
まず、外壁下地面1の所定箇所にアンカーボル
ト5,5,…を埋設する。該アンカーボルト5,
5,…の埋設位置は、タイル受桟10に対する前
後調節手段12の介設位置に対応する如く決定さ
れる。該前後調節手段12の介設ピツチは、前述
した如く600mm前後(即ち、大型タイル2の幅寸
法と略々同じ)であるから、アンカーボルト5の
埋設本数は、従来に比して略々半減したものとな
る(従来構造では、大型タイル2を横一列保持す
るために、その上下を合わせて16〜28本ものアン
カーボルト5,5,…を要していた)。そしてア
ンカーボルト5,5,…に前後調節手段12を固
定し、該前後調節手段12にタイル受桟10,1
0,…を横架固定する。次に、最下段に位置する
タイル受桟10に対し、その起立片部15に大型
タイル下端面2bの保持溝21が挿し込まれるよ
うに、大型タイル2を載せる。また、その直上段
に位置するタイル受桟10の鉤突起16内へタイ
ル保持具11を挿し込み、該タイル保持具11の
一方の横張出片部19を、前記大型タイル側面2
cの保持溝22内へ挿し込む。タイル保持具11
の基板部18において、大型タイル2の側方へ突
出する側に設けられたネジ挿通孔18a(第2図
参照)には、ネジ24を螺設し、鉤突起16内で
タイル保持具11が横滑りを起こさないようにし
ておく。この作業を上位段のタイル受桟10,1
0,…にわたつて繰り返せば、大型タイル2によ
る外装壁面が完成される。なお、タイル受桟10
の起立片部15やタイル保持具11の横張出片部
19に予め接着剤を塗布しておけば、大型タイル
2の保持は一層強固になる。本実施例において
は、前後調節手段12を介設するようにしたの
で、タイル受桟10,10,…相互の前後突出関
係及び当該タイル受桟10の水平度が調節し易く
なり、またその精度も高くなる。また、前後調節
手段12のL形鋼13とタイル受桟10とが格子
状に結合されるため、その全体的な剛性が得られ
る。このため、アンカーボルト5の埋設本数を更
に減らすことが可能である。また、前後調節手段
12のL形鋼13とタイル受桟10とを予め格子
状に結合しておいて、これを外壁下地面1へ立て
掛けるようにすることもできるため、施工作業の
容易化も更に図られる。
(別態様の検討) 第3図Aは、前後調節手段を設けずに本案金具
を外壁下地面1に取り付けた状態を示す側断面図
であり、同図Bは正面図である。本案金具のこの
ような実施は、前記外壁下地面1の平面度が精度
よく施工されている場合か又は老朽化した外装壁
面を改装するにあたつて、それまでの外装壁面を
そのまま外壁下地面1にする場合等に限られる。
また本実施例のタイル受桟10には、その上鉤部
10aの更に上部にも、背当て保持用の平面部2
5を形成させるようにした。このため、大型タイ
ル2は、その上部及び下部の双方が背当て状態に
保持されるため、その正面側から付与される衝撃
に対して補強されるようになる。しかし、これら
上下の背当て用平面部17及び25は限定される
ものではなく、皆無であつてもよい。また、前記
タイル保持具11は、平面形状がエ字状のものを
示したが、外装壁面における両端部等に位置付け
られるものにあつては、ウエブ部20に対して基
板部18及び横張出片部19が一方側のみに突出
するようなもの(同方向であるもの及び相反する
方向であるものの双方を含む)であつてもよい。
更に、タイル受桟10に対するタイル保持具11
の固定構造についても、鉤突起16を利用した構
造に限らず、インロー構造やボルト固定構造等に
変更可能である。このように、本案金具の構成及
び形状は、実施の態様に応じて適宜変更可能であ
る。
「考案の効果」 以上の説明で明らかなように、本考案に係る大
型タイルの壁面施工用取付金具によれば、大型タ
イルの施工作業が極めて簡単にできる。また、熟
練技術を有しない者であつても、外装壁面全体と
して、全大型タイルの表面を平面状に揃えること
が比較的簡単にできるようになつた。このため、
施工作業に要する工期が大幅に短縮化される。ま
た、従来構造においては、外壁下地面の面積を予
め測定して大型タイル相互間の目地幅を算出し、
該目地幅を調節しながらアングル材の各個を埋設
しなければならなかつた。これに対して、本案金
具を用いれば、タイル受桟に沿つて大型タイルを
スライドさせることにより、目地幅の調節が極め
て容易に行えるようになつた。更に、大型タイル
は、その複数枚がタイル受桟を介して総括的に保
持されるものであるから、保持力が強固になつ
た。更に、建物の外壁下地面にアンカーボルトを
埋設する本数を少なくできるため、建物を痛めな
い利点がある等、幾多の優れた利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案金具を用いた施工状態を示す部分
斜視図、第2図はタイル保持具の斜視図、第3図
Aは本案金具の別態様を示す側断面図、同図Bは
その正面図、第4図は従来の施工構造を示す部分
斜視図である。 1……外壁下地面、2……大型タイル、2a…
…上端面、2b……側面、5……アンカーボル
ト、10……タイル受桟、11……タイル保持
具、12……前後調節手段、15……起立片部、
19……横張出片部、21,22……保持溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 大型タイルによる外装壁面を施工するに際して
    その施工状態の下端面及び両側面の上部に予め保
    持溝を刻設した大型タイルに用いる取付金具であ
    つて、建物の外壁下地面等に対して直接的又は適
    宜の前後調節手段を介して間接的に横架固定され
    るタイル受桟と、該タイル受桟の正面部に固定さ
    れるタイル保持具とから成り、前記タイル受桟は
    大型タイルの幅寸法の複数個分に相当する長さを
    有し上位段に位置付けられる大型タイル列の下端
    面相互に連続状に形成される保持溝群へ向かつて
    突出する起立片部が備えられており、前記タイル
    保持具には下位段に位置付けられる大型タイル列
    の両側面各上部の保持溝へ向かつて突出する横張
    出片部が備えられていることを特徴とする大型タ
    イルの壁面施工用取付金具。
JP13594787U 1987-09-04 1987-09-04 Expired - Lifetime JPH056348Y2 (ja)

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