JP2566470Y2 - 構築用アンカーボルトの固定装置 - Google Patents

構築用アンカーボルトの固定装置

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JP2566470Y2
JP2566470Y2 JP4775593U JP4775593U JP2566470Y2 JP 2566470 Y2 JP2566470 Y2 JP 2566470Y2 JP 4775593 U JP4775593 U JP 4775593U JP 4775593 U JP4775593 U JP 4775593U JP 2566470 Y2 JP2566470 Y2 JP 2566470Y2
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順児 中村
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丸井産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、構造物の柱脚を支持
するアンカーボルトの固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物の柱脚を支持するアンカー
ボルトの固定方法として、鋼製のフレームを捨てコンク
リート上に固定し、この鋼製フレームにアンカーボルト
を取り付けて固定する方法が一般的であり、この方法の
改良として、実開昭60−58645号に示すように、
アンカーボルト自体をフレーム枠の縦材として構成する
装置が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の方法の実開
昭60−58645号公報に記載のアンカーでは、地盤
に固定する定着体にアンカーボルトの下端を固定し、上
端は、板材にアンカーボルトの位置に合わせて透孔を穿
設したテンプレートを挿入し、アンカーボルトの上端の
ネジ部に螺着する上下一対のナットにより、挾持した状
態で固定しているため、アンカーボルトの前後、左右の
平面的な位置の調節、及び調整は全くできない。これと
同様に鋼製フレームを組んで使用する方法においても、
アンカーボルトの上端部にテンプレートを使用して、ア
ンカーボルトの位置を決めて、固定をするために位置調
整はできない。しかし、例えば、アンカーボルトの使用
本数が同じでも、アンカーボルトの位置、間隔は、柱脚
の支持耐力等、構造上の問題を考慮して配置されている
ために、各アンカーボルトの位置を平面的に見るとほぼ
方形上に沿って配置されている場合が大半ではあるが、
アンカーボルトの間隔幅の大小等、柱脚毎に異なり、そ
の位置に対応して穿設するテンプレートのアンカーボル
ト固定用の透孔、また、その位置に合わせて螺設する定
着体のネジ孔の位置も異なってしまう。そのため、アン
カーボルトの上端を固定するテンプレート、下端を固定
する定着体は柱脚毎にアンカーボルトの位置に合わせて
専用に製作する必要があり、量産化に適さず、そのため
経済的にもコスト高になり、不利である。また、柱脚を
支持するアンカーボルトの埋設位置が杭上であるため
に、アンカーボルトの固定装置を杭上に施設する場合、
杭頭が捨てコンクリートの上面より上方に突出している
ために、捨てコンクリートへの固定が困難であり、アン
カーボルトの取付け精度も悪くなるなどの問題点を有す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の課題
に鑑みなされたもので、その目的は、柱脚のベースプレ
ートを支持するアンカーボルト自体をフレームの外枠に
支持するアンカーボルトの固定装置において、アンカー
ボルトの位置を方形上で前後左右方向に容易に調節、及
び調整できると共に、アンカーボルトの高さの調整が可
能であり、しかも、アンカーボルトの埋設位置が杭上で
ある場合でも、捨てコンクリート上に確実に固定するこ
とができ、精度良く柱脚を支持することができるアンカ
ーボルトの固定装置を提供するものである。
【0005】その手段として、隅部にアンカーボルトの
挿入孔を設けた平面L字型の支持片4片を方形枠状に配
設すると共に、それら支持片の腕部が対向する別の支持
片の腕部と相互に進退可能に連結した上部支持体と、上
記各挿入孔に取り付ける複数のアンカーボルトと、それ
ら複数のアンカーボルトの下部に取り付ける前記上部支
持体とほぼ同型の、各支持片を相互に進退可能に連結し
た下部支持体と、該下部支持体の適所に上下に進退可能
に取り付けた固定体とからなることを特徴とする。さら
に、前記固定体が、両端の長孔に沿って上下に進退可能
な支持脚をそれぞれ設けると共に、それら支持脚の内側
に下部支持体を取付けるボルトの挿入孔を少なくとも2
か所以上穿設した水平材からなることを特徴とする。
【0006】上記構造により、アンカーボルトの上下端
部を固定する上部支持体と下部支持体が共に、隅部にア
ンカーボルトの挿入孔を穿設した平面L字型の支持片が
4片からなり、該支持片の腕部がそれぞれ対向する別の
支持片の腕部と相互に進退可能に連結した方形枠状に形
設しているために、アンカーボルトの平面的な位置を前
後、左右方向に自在に調節、及び調整することが可能で
あり、アンカーボルトの位置が平面的に見て任意の大き
さの正方形、あるいは、長方形などの方形状に配置する
場合でも、適宜対応して、容易に調節、及び調整するこ
とができると共に、下部支持体に上下に進退可能に取り
付けた固定体を設けたことにより、容易にアンカーボル
トの高さ調節、及び調整ができる。さらに、前記固定体
が、両端の長孔に沿って上下に進退可能な支持脚をそれ
ぞれ設けると共に、それら支持脚の内側に下部支持体を
取付けるボルトの挿入孔を穿設した水平材からなるため
に、捨てコンクリートの上面より上方に突出する杭頭を
跨いだ状態で、アンカーボルトの固定装置を精度良く、
確実に配置することができるなど、前記従来の課題を解
消するものである。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。第1図から第5図において、本考案のアンカーボ
ルトの固定装置は上部支持体100、複数のアンカーボ
ルト110・・・、下部支持体120、固定体130の
4つの部材から構成されているが、上部支持体100に
おいて、11は支持片であり、適宜厚さで平面L型状に
形成した板材の2辺の腕部12、13の適所にそれぞれ
透孔14、15を、隅部にアンカーボルトの挿入孔16
を穿設する。また、支持片11の2辺の腕部12、13
の外側に表示線23・・・を、その表示線23と接合片
17の端辺をそれぞれ合わせることにより上部支持体の
一辺の長さが、例えば、400mm、450mmになる
ように一定の間隔で刻設する。17は支持片11間に介
在する接合片であり、断面コの字型の内側間の大きさを
腕部の外幅より多少大きめに形成して、上辺の中央部に
アンカーボルトの挿入孔20を、その挿入孔20の両端
に長孔18、19を穿設する。支持片11の一方の腕部
12にコの字型の接合片17の開放した下側面の一端を
嵌合し、それにより重合する長孔18と透孔15にボル
ト21を挿入し、そのボルト21にナット22を螺着し
て接続する。同様の方法により、支持片4片と、接合片
4片をそれぞれ交互に接続して方形枠状に形成すること
で、支持片11の腕部は、ボルト21とナット22の締
結の調整により接合片17の内側に沿って前後、及び左
右方向に進退可能になる。110はアンカーボルトで、
上下両端にネジ部31、32を形成した異形の棒鋼材で
あり、予め、ナット33を螺着し、そのナット33上に
挿入孔16の径より大きい外寸を有する座金35を挿入
し、載置した状態の上端の各ネジ部31・・・に、それ
らに対応する各挿入孔16・・・をそれぞれ挿入して、
支持片11を座金35上に載置した状態で、再度、その
上から座金36を挿入し、ナット34を螺着して、上下
一対の座金35、36とナット33、34により支持片
11を挟持した状態で、上部支持体100を固定する。
そのために、上下一対の座金35、36とナット33、
34を共に、上下に進退させることにより容易に上部支
持体100の高さ調節、及び調整が可能になり、しか
も、座金36は、支持片11の挿入孔16に嵌合する突
出片37をほぼ中央に形成すると共に、その突出片37
の底部にアンカーボルトのネジ部31、32が挿入でき
る程度の透孔38を穿設し、外径を挿入孔16の外径よ
り大きく形成することにより、アンカーボルトのネジ部
31、32が常に支持片11の挿入孔16の中心に配置
することができる。120は下部支持体であり、上部支
持体100とほぼ同型であるが、支持片11の隅部にア
ンカーボルトの挿入孔16と並列して透孔41を穿設す
ると共に、下面側にナット44を溶着してあり、アンカ
ーボルト110下部のネジ部32に、上部支持体100
と同様に上下一対の座金35、36とナット33、34
により固定している。また、必要に応じて、上部支持体
100と下部支持体120の接続片17の上辺に穿設し
た挿入孔20にアンカーボルト110を上下一対の座金
35、36とナット33、34により固定して、アンカ
ーボルトの取付本数を増やすこともできる。130は固
定体で、適宜厚さの板材の適所に釘孔52と、ボルトの
挿入孔53、53を穿設した台座51を形成し、その台
座51に保持部55を垂設し、その保持部55に頭部5
7を角柱状に形成したネジ状の支持脚58の下端を挿入
したものであり、下部支持体の各支持片11・・・の透
孔41の下側に溶着したナット44の上方より支持脚5
8・・・をそれぞれ螺入し、それら支持脚58・・・の
下端を保持部55に挿入した状態で締付けボルト54で
固定する。また、捨てコンクリート上に表示した墨線に
沿って精度良く固定体130を配置できるように、台座
51の上面の所望位置に切欠部56、56を刻設する。
【0008】第6図から第7図は請求項2に記載の固定
体の実施例であり、140は固定体であり、適宜長さの
アングル材により形成した水平材61の上面両端に長孔
62、63を穿設する一方、釘孔64・・・、捨てコン
クリート上に表示した墨線に合わせて固定装置の位置決
め用の切欠部65、ボルトの挿入孔66を適所に設けた
台座67にネジ状の支持脚68を垂設し、それら水平材
61の長孔62、63に挿入し、支持脚68に螺設し
た、長孔の幅長さより大きい径の上下一対のナット6
9、70により長孔を介して水平材61を支持する。ま
た、水平材61の両端の長孔62、63より内側に、下
部支持体120の取り付け用の長孔71、72を2か所
穿設する。第8図は、請求項2に記載の固定体を用いた
本考案の第一実施例の組立て状態を示す斜視図であり、
上部支持体100、複数のアンカーボルト110・・・
と下部支持体120と固定体140とからなり、個々の
形状は前記記載の通りであるが、下部支持体120と固
定体の140の接合において、固定体140の水平材6
1に穿設した長孔71、72とそれら長孔71、72に
それぞれ対応する下部支持体120の支持片11に穿設
した透孔41(この場合は透孔の下面にナットは溶接し
ない。)を介してボルト73・・・、ナット74・・・
により締め付けて固定するが、その際、水平材61の上
辺に支持片11より下方に突出するアンカーボルト11
0の下部のネジ部32が当接しないように各ボルト74
・・・に、その突出するネジ部の長さより長く形成した
円筒状のスペーサー75・・・をそれぞれ嵌着する。
【0009】次に、実施例の使用例を説明する。第9図
から第12図において、始めに、上部支持体100の各
挿入孔16・・・の位置をアンカーボルトを配置する位
置に合わせて調節、及び調整するが、まず、上部支持体
100の所望の一辺とその辺に平行する対辺の、共に重
合する接合片の長孔18、18と、支持片の透孔15、
15に装着したボルト21、21とナット22、22を
それぞれ緩めて、一方の支持片11と接合片17を左右
に摺動し、他方は連動して、アンカーボルトの一方の間
隔幅に合わせた状態で、ボルト21、21とナット2
2、22を締付けて、固定し、同様にして、上部支持体
100の平行する別の2辺をアンカーボルトのもう一方
の間隔幅に合わせて、固定する。下部支持体120を上
部支持体100と同様な方法により、アンカーボルトの
位置に合わせて、固定して、次に、上部支持体100と
下部支持体120を、所望の長さに形成したアンカーボ
ルト110の上端、下端のネジ部31、32に前記実施
例に記載の通り、上下一対の座金35、36とナット3
3、34により装着する。一方、4体の固定体130・
・・をそれぞれ、捨てコンクリート250上に、予め表
示した墨線に切欠部56が沿うように配置し、台座51
に穿設した、釘孔52、あるいはボルトの挿入孔53、
53により、釘止め、あるいは、予め捨てコンクリート
に埋設した埋込具もしくは多穿孔アンカー等に対し挿入
孔53、53を介してボルト220を螺入して固定す
る。次に、アンカーボルトの位置に合わせて、フレーム
型に形成した上部支持体100、複数のアンカーボルト
110・・・、下部支持体120を捨てコンクリート上
の適宜位置に固着した4体の固定体に、下部支持体12
0の各支持片11・・・のナット44・・・に支持脚5
8・・・をそれぞれ螺入し、それら支持脚58・・・を
固定体130の保持部55に挿入すると共に、支持脚5
8の頭部57をスパナ等の工具で係止し、回転させて、
下部支持体120を上下に進退させることにより高さ調
整を行い、保持部55の締付けボルト54を締め付けて
固定することにより取り付けて、アンカーボルトの固定
装置の設置作業を完了する。
【0010】また、別の設置方法として、まず、4体の
固定体130をそれぞれ、捨てコンクリート250上に
配置して固定した後、予めアンカーボルトの位置に合わ
せて調整した下部支持体130のナット44に支持脚5
8を螺入して、固定体130の保持部55にそれぞれ挿
入すると共に、支持脚58の頭部57をスパナ等の工具
を係止して回転させ、下部支持体120を上下に進退さ
せることにより高さ調整を行う。次に、その下部支持体
120の各挿入孔16に所望の長さに形成したアンカー
ボルト110の下端のネジ部32を上下一対の座金3
5、36とナット33、34により固定し、上端のネジ
部31には上部支持体100を、下部支持体と同様に、
上下一対の座金35、36とナット33、34により装
着して、アンカーボルトの固定装置の設置作業を行う。
この方法は、アンカーボルトの外径が大きく、また使用
本数が多いなど、上部支持体と下部支持体、複数のアン
カーボルトをフレーム型に形成した際に、その重量が重
く、また嵩張るなど、作業者が所定の位置に運ぶことが
非常に困難になる場合に採用することにより、合理的に
設置作業を行なうことができる方法である。上記アンカ
ーボルトの固定装置の設置後、配筋、型枠工事を行い、
コンクリートの打設時に適宜高さまでコンクリートを打
設後、上部支持体100をアンカーボルト110から取
り外し、コンクリートの養生後、コンクリート面から上
方に突出するアンカーボルト110・・・の上端ネジ部
31・・・に柱脚230のベースプレート210を装着
して、ナット220を鋲着して固定し、柱脚230を支
持する。
【0011】第13図、第14図は、請求項2に記載の
固定体を用いたアンカーボルトの固定装置の使用例を示
すもので、まず、固定体140の一方の支持脚68の下
端に設けた台座67に刻設した切欠部65をそれぞれ捨
てコンクリート250上に表示した各墨線260に沿っ
て、釘止め、あるいは、捨てコンクリートに埋設した埋
込具もしくは多穿孔アンカー270等にボルト220で
鋲着して固定すると共に、別の支持脚68も同様にして
所望の位置に固定し、それら支持脚68、68に水平材
61を、両端に穿設した長孔62、63を嵌挿し、その
長孔62、63に沿って左右に、あるいは、上下一対の
ナット69、70を進退させることにより、水平材61
の位置、高さの調整を行う。同様にして別の固定体14
0を所望の位置に配置し、2つの水平材140、140
が杭280上を平行に架設した状態で配置する。次に、
その一対の固定体140、140のそれぞれの水平材6
1、61上に、予め上記記載の方法で所望の大きさのフ
レーム型に形成した上部支持体100と数本のアンカー
ボルト110、下部支持体120を載置した状態で取り
付けて、アンカーボルトの固定装置の設置を行い、その
後は、上記記載した方法と同様にして、配筋、型枠工事
を行い、コンクリートを打設後、各アンカーボルトに柱
脚を取り付けて支持する。また、この固定体140を用
いたアンカーボルトの固定装置でも、上記記載の別の設
置方法(固定体、下部支持体、数本のアンカーボルト、
上部支持体の順番で固定装置を形成する方法)でも形成
可能である。
【0012】次に本考案の別の実施例を説明する。第1
5図は本考案の第2実施例の上部支持体を示す斜視図で
あり、隅部にアンカーボルトの挿入孔200を穿設する
と共に、両腕部201、202を隅部より適宜上方に折
曲し、かつ再度外方水平に屈曲して、その水平辺に長孔
203、204をそれぞれ穿設した支持片205、20
5の2辺と、平面L字型に形成し、隅部にアンカーボル
トの挿入孔206、両腕部207、208に長孔20
9、210を穿設した支持片211、211の2辺によ
り別の接合片を介在することなく、方形枠状に形成し、
支持片205の腕部201、202と支持片211の腕
部207、208がそれぞれ相互に重合し、共に重合す
る長孔203、204、209、210にボルト212
を挿入して、そのボルト212に座金214、ナット2
13を螺着して連結、固定したものであり、下部支持体
も同様に形成してアンカーボルトも上下端部のネジ部に
装着することにより、アンカーボルトの使用本数が4本
に限定されるが、形状が簡単であり、軽量化が可能とな
り、しかも、コスト的にも安価なものになるなどの効果
を得ることができるものである。
【0013】第16図から第18図は、本考案の第3実
施例の固定体を示す斜視図であり、第一実施例の固定体
130と同様に、適宜厚さの板材の適所に釘孔300
と、ボルトの挿入孔301を穿設すると共に、捨てコン
クリート上に表示した墨線に合わせる切欠部302を刻
設した台座303に、ネジ状の支持脚304を垂設し、
その支持脚304に進退可能であり、しかも、下部支持
体120の各支持片11・・・の隅部にアンカーボルト
の挿入孔16と並列して穿設した透孔41の直径より大
きな対辺を有する調整ナット305を螺設すると共に、
締付け用のナット306と座金307を螺設したもので
あり、使用例としては、4体の固定体150・・・をそ
れぞれ、捨てコンクリート250上に予め表示した墨線
260に切欠部302が沿うように配置し、台座303
に穿設した、釘孔300、あるいはボルトの挿入孔30
1により、釘止め、あるいは予め捨てコンクリートに埋
設した埋込具もしくは多穿孔アンカー等に対し挿入孔3
01を介してボルトを螺着して固定する。次に、それら
4体の固定体150のそれぞれの支持脚304・・・に
螺着し、上下の高さ位置をそれぞれ調整した調整ナット
305・・・の上面に、支持片11・・・の透孔41・
・・を対応する支持脚304・・・にそれぞれ嵌挿し
て、予め、所望の大きさのフレーム型に形成した上部支
持体100と数本のアンカーボルト110、下部支持体
120を載置した状態で取り付けて、アンカーボルトの
固定装置の設置を行うが、各透孔41の外径を支持脚3
04の外径より大きく穿設することで、4体の固定体1
50とフレーム型に形成した上部支持体100と数本の
アンカーボルト110、下部支持体120とを平面的な
位置調整を可能にしたものであり、例えば、4体の固定
体の取付け位置や、墨線の誤差を調整して精度良くアン
カーボルトの固定装置を設置することができるようにし
たものである。また、この固定体150を使用して、実
施例の使用例に記載した別の設置方法(固定体、下部支
持体、数本のアンカーボルト、上部支持体の順番で固定
装置を形成する方法)でも形成可能である。
【0014】
【考案の効果】以上詳細に説明したようにこの考案の構
築用アンカーボルトの固定装置によれば、アンカーボル
トの上下端部を固定する上部支持体と下部支持体が、相
互に腕部が左右に摺動可能に連結した方形枠状に形設し
たことにより、アンカーボルトの位置を前後、左右に調
節、及び調整できることができる。このために、柱脚毎
にアンカーボルトの位置に合わせて専用に製作する手間
が無くなり、アンカーボルトを配置する形態に対して広
い範囲で使用が可能になるために、大量生産が可能にな
り、廉価なコストで需要者に提供できるため、経済的に
も非常に有利になる。また、施工面においても、作業者
が固定装置の大きさ、重量に応じて組立て、設置作業の
方法が自由に選択できるため、作業性が向上し、また、
精度よく柱脚を支持することができる。さらに、前記固
定体を上下に進退可能な支持脚をそれぞれ設けた水平材
から形成することにより、アンカーボルトの固定装置を
杭上に施設する場合でも、精度良く、確実に配置するこ
とができるアンカーボルトの固定装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す斜視図
【図2】本考案の第一実施例を示す側面図
【図3】上部支持体を示す斜視図
【図4】座金を示す斜視図
【図5】上部支持体をアンカーボルトの取付け状態を示
す断面図
【図6】第2請求項に記載の固定体を示す斜視図
【図7】第2請求項に記載の固定体を示す側面図
【図8】第2請求項に記載の固定体を用いた本考案の第
一実施例の組立状態を示す斜視図
【図9】上部支持体の摺動状態を示す斜視図
【図10】第一実施例の組立状態を示す斜視図
【図11】本考案の第一実施例の使用状態を示す斜視図
【図12】本考案の第一実施例の使用状態を示す斜視図
【図13】第2請求項に記載の固定体を用いた本考案の
第一実施例の使用状態を示す斜視図1
【図14】第2請求項に記載の固定体を用いた本考案の
第一実施例の使用状態を示す一部断面図
【図15】本考案の第二実施例の上部支持体を示す斜視
【図16】本考案の第三実施例の固定体を示す側面図
【図17】本考案の第三実施例の固定体を示す斜視図
【図18】本考案の第三実施例の示す斜視図
【符号の説明】
100 上部支持体 110 アンカーボルト 120 下部支持体 130 固定体 200 梁筋 210 ベースプレート 220 ボルト 230 柱脚 240 モルタル 250 捨てコンクリート 260 墨線 270 アンカー 280 杭 290 補強鉄筋

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隅部にアンカーボルトの挿入孔を設けた
    平面L字型の支持片4片を方形枠状に配設すると共に、
    それら支持片の腕部が対向する別の支持片の腕部と相互
    に進退可能に連結した上部支持体と、上記各挿入孔に取
    り付ける複数のアンカーボルトと、それら複数のアンカ
    ーボルトの下部に取り付ける前記上部支持体とほぼ同型
    の、各支持片を相互に進退可能に連結した下部支持体
    と、該下部支持体の適所に上下に進退可能に取り付けた
    固定体とからなることを特徴とする構築用アンカーボル
    トの固定装置。
  2. 【請求項2】 前記固定体が、両端の長孔に沿って上下
    に進退可能な支持脚をそれぞれ設けると共に、それら支
    持脚の内側に下部支持体を取付けるボルトの挿入孔を少
    なくとも2か所以上穿設した水平材からなることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の構築用アン
    カーボルトの固定装置。
JP4775593U 1993-03-03 1993-08-09 構築用アンカーボルトの固定装置 Expired - Lifetime JP2566470Y2 (ja)

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JPH0679837U JPH0679837U (ja) 1994-11-08
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