JP2649216B2 - アンカーフレーム - Google Patents
アンカーフレームInfo
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- JP2649216B2 JP2649216B2 JP6159546A JP15954694A JP2649216B2 JP 2649216 B2 JP2649216 B2 JP 2649216B2 JP 6159546 A JP6159546 A JP 6159546A JP 15954694 A JP15954694 A JP 15954694A JP 2649216 B2 JP2649216 B2 JP 2649216B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の柱脚等の固定
に使用するアンカーボルトを保持するアンカ−フレ−ム
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】建造物等の柱脚を基礎構造物に固定する
方法としては、埋込式、根巻式及びアンカーボルト式が
あるが、基礎床面の利用空間が広くとれること及び施工
性が良好なことから、アンカーボルトによるものが多く
実施されている。 【0003】アンカーボルト式は、基礎構造物のコンク
リートにアンカーボルトを埋込むもので、一般には、図
10に示すように、捨コン23上へ鋼製フレーム24を組んで
固定し、この鋼製フレーム24にアンカーボルト15を取付
けてコンクリートを打設してアンカーボルト15の埋設を
行っている。この方式のものは、アンカーボルト15の固
定が強固にできるという利点はあるが、鋼製フレーム24
は工場等で溶接製作して現場に搬入するため、レッカー
等の重機が必要になるとともに、鋼製フレーム24が大き
いため、基礎構造物の配筋の障害となるばかりでなく、
溶接で取付固定方式のため位置修正が困難で、施工性が
悪いという欠点がある。 【0004】そこで、上記のような鋼製フレームを使用
しないで、アンカーボルト自身でフレームを組む方式の
ものが提案されてきた(実開昭60−58645 号公報参
照)。このアンカーは図11に示すように、アンカーボル
ト15の下端部を基礎地盤に据付けた定着板25に固定させ
ると共に、上端部を添プレート14によって固定すること
により、従来のような大型な鋼製フレームを使用するこ
となく、堅牢に組立てできるようにしたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記改良方
式のものは、アンカーボルトの高さ方向の調整代が小さ
いため、厚さの異なる各種基礎構造物に適用させるに
は、アンカーボルトの長さを100mm ピッチの違いで各種
揃えておく必要があり、コスト高を招き、製作、在庫に
も労力を要することになる。また、長尺のアンカーボル
トを使用するときは、重いため施工性が低下する。さら
に、隅柱に対応するときは、下部の座金付ナットのはめ
込みが困難である、という欠点がある。 【0006】本発明は、上記従来方式の改善を図ろうと
するもので、比較的高価格であるアンカーボルトの長さ
別の種類を削減し、小種大量生産とすることにより大巾
なコストダウンができると共に、在庫管理が容易に、し
かも、アンカーボルトの長さを従来のものより短くする
ことにより、重量の軽減を図り、施工性を向上させ、さ
らに隅柱に対しても施工を容易にすることができるアン
カ−フレ−ムを提供しようとするものである。 【0007】 【問題点を解決するための手段】本発明アンカ−フレ−
ムの構成を実施例に対応する図1〜図9を参照して説明
すると、本発明は、コンクリートまたは地盤に固着され
る枠状のベース2と、このベ−スにその下端側において
固定され互いに所定間隔をおいて立設される複数本の竪
杆7,7とよりなり、これら竪杆7の各上部には、アン
カ−ボルト15を、竪杆7に対し所要の上下位置に固定す
る、互いに独立した固定手段13を設けたことを特徴とす
るものである。 【0008】 【作用】ベ−ス2は枠状となっており、地盤に対して横
移動や上下移動を防ぐステコンアンカ−5を使用して固
定される。竪杆7はベ−ス2に対しほぼ垂直に立設され
る。そして、竪杆7は、アンカ−ボルト15を竪杆7の上
部において固定することにより堅牢に自立する。これ
は、配筋施工時や、コンクリ−ト打設時などに、アンカ
−ボルトが横方向力等を受けると、竪杆7自身の脚部に
は軸力や曲げモ−メントが作用することになるが、これ
らの力の反力として竪杆7に対し直角に固定されたベ−
ス2が、その応力を負担することになる。また、ベ−ス
2が枠状として形成され、これがステコンアンカ−5に
より地盤に固着されていることで、アンカ−フレ−ム全
体がより堅牢な状況になる。また、竪杆7とアンカ−ボ
ルト15が偏芯して固定された場合、竪杆7の脚部にはア
ンカ−ボルト15自身の重量で曲げモ−メントが発生する
が、ベ−ス2はこの曲げ応力に対しても負担できるた
め、竪杆7が堅牢に自立する。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図6において、1は本発明によるア
ンカーフレームで、ベース2と複数本の竪杆7,7と固
定手段13とにより構成されている。ベース2は、アング
ル材により方形枠状に形成されており、その四隅にはそ
れぞれ内方に向けて固定用ボルト3,3が溶接により突
設され、ナット4が螺合されるようになっていると共
に、ベース2の各辺のアングル材には、地盤(ステコ
ン)23に埋設されたステコンアンカー5(図5参照)に
挿通する取付孔6,6が設けられている。 【0010】竪杆7は、アングル材により上下に長く形
成され、その下端部における稜部には、前記固定用ボル
ト3の挿通孔8(図3参照)が設けられ、この挿通孔8
をベ−ス2の固定用ボルト3に嵌入した後、ナット4の
締付けによりベ−ス2に対して立設固定されるようにな
っている。それにより、これら各竪杆7,7は互いに所
定間隔をおいて独立して立設されることになる。また、
竪杆7の上部には、アングル材の内側方向に折曲して直
立した半受部9に、L形材10を対向するよう固着して、
それら半受部9とL形材10との間にアンカ−ボルト15を
受け入れるための挿通孔11を形成するとともに、L形材
10の稜部には押ボルト12を進退自在に螺合し、これが後
述するアンカーボルトの固定手段13となっている。 【0011】次に、本発明によるアンカ−フレ−ム1の
使用方法について、図5、図6を参照しながら説明す
る。14は複数本のアンカ−ボルト15をその上部において
結合、垂設するテンプレートで、方形状に形成されてお
り、その四隅部を含む周辺部には、ほぼ等間隔で複数の
取付孔(図示を略す)が設けられている。また、アンカ
ーボルト15は上端部及び下端部に外ネジ16,17が設けら
れ、上端部の外ネジ16は比較的長く形成されている。こ
の各アンカーボルト15は、その上端部外ネジ16をテンプ
レート14の孔に挿通して、テンプレート16の上下両面か
ら螺合したナット18,18で挟んで取付けられると共に、
アンカーボルト15の下端部の外ネジ17にもナット19が螺
着される。 【0012】そして、前記のようにテンプレート14に垂
設されたアンカーボルト15の群は、その中で前記竪杆
7,7とそれぞれ対応位置にあるところの、テンプレー
ト14の四隅部に位置するアンカーボルト15,15を、その
下端部からアンカ−フレ−ム1の竪杆7,7固定手段13
の挿通孔11,11に挿通し、適宜な高さにおいて押ボルト
12,12を締め付けて固定するのである。 【0013】図7〜図9は本発明の他の実施例を示した
もので、竪杆7にアングル材を使用することは前記実施
例と同じであるが、ベース2の四隅部には固着したボル
ト3に代わってボルト挿通孔20,20が設けられていると
共に、竪杆7の下端部にもこれと対応してボルト挿通孔
21,21が設けられており、竪杆7は、図示のようにベー
ス2の隅部に添接され、取付用ボルト・ナット(図示を
略す)によって固定するようになっいる。また、竪杆7
の上部のアンカーボルト固定手段13は、竪杆7の上端部
にアングル材等によるブラケット22を固設し、これにア
ングル材を互いに両端部で固着してアンカーボルト15の
挿通孔11を形成し、一方のアングル材に押しボルト12を
螺合した構成としたものである。 【0014】本発明のアンカ−フレ−ムは上述のように
構成されており、施工にあたっては、まず、地盤にステ
コンアンカー5,5を埋設し、それにベース2を取付孔
6,6を介して嵌め合せる。次いで、ベース2の四隅部
に竪杆7,7の下端部を添接して固定、立設する。そし
て、別に用意したテンプレート14にアンカーボルト15,
15を垂設して、その中の隅部にある4本を各竪杆7,7
のアンカーボルト固定手段13の挿通孔11に挿入して固定
すると共に、テンプレート14を下げ振り(図示を略す)
を利用して所定の位置に合わせた後、ステコンアンカー
5,5にナットを締め込んでベ−ス2を固定する。 【0015】この場合、アンカーボルト15,15の高さ
は、アンカーボルト15の固定手段13への挿入深さによっ
て調節することができ、その範囲は、アンカーフレーム
1の高さからアンカーフレーム1の高さにアンカーボル
ト15の高さを加えた高さ付近まで広範に行うことができ
る。なお、上記実施例では、いずれも竪杆7に対して各
1本のアンカ−ボルト15が固定されるべく固定手段13が
設けられているが、1本の竪杆7に対して2本以上のア
ンカ−ボルト15が固定できるようにすることも可能であ
る。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンカー
フレ−ムは、枠状に形成したベ−スに、複数本の竪杆が
所定の間隔をおいて各独立して立設されるとともに、各
竪杆の上部にアンカ−ボルトの固定手段が独立して設け
られたものであるから、次のように多くの優れた効果を
奏するものである。 【0017】(1)各竪杆を立設状態に支持するベ−ス
は枠状に形成されており、地盤に対してアンカ−を使用
して固着されるので、ベ−スは面としての働きをなすの
で、立設した竪杆に水平力等の外力が作用した場合に、
その反力の分担ができるので、強固なアンカ−フレ−ム
が形成できるとともに、アンカ−ボルトとテンプレ−ト
を含めて組立てたものを地盤に固着した状態では、フレ
−ム全体の剛性が高まり堅牢なものとなる。そして、コ
ンクリ−トを流したときの位置ずれや変形も生じにく
い。 【0018】(2)アンカ−フレ−ムは、枠状のベ−ス
に複数の竪杆が間隔をおいて立設されたものであり、ア
ンカ−ボルトはそれら各竪杆に固定されるので、配筋作
業が円滑、容易に行える。 【0019】(3)アンカ−ボルトはアンカ−フレ−ム
に対し、適宜長さの竪杆とその上部の固定手段により、
所望の高さに固定することができるので、アンカ−ボル
トの長さの種類を著しく少なくでき、小種大量生産が可
能となって、大巾なコストダウンができると共に、在庫
管理も容易となる。しかも、アンカーボルトは竪杆上部
にある固定手段で固定されているので、従来のアンカ−
ボルトに比して短尺のものを使用できるので、重量が軽
減され施工性が向上できる。また、アンカーフレーム
は、運搬が便利で搬入のための重機も不要となり、か
つ、隅柱に対しても好適である等、多くの利点を有する
ものである。
に使用するアンカーボルトを保持するアンカ−フレ−ム
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】建造物等の柱脚を基礎構造物に固定する
方法としては、埋込式、根巻式及びアンカーボルト式が
あるが、基礎床面の利用空間が広くとれること及び施工
性が良好なことから、アンカーボルトによるものが多く
実施されている。 【0003】アンカーボルト式は、基礎構造物のコンク
リートにアンカーボルトを埋込むもので、一般には、図
10に示すように、捨コン23上へ鋼製フレーム24を組んで
固定し、この鋼製フレーム24にアンカーボルト15を取付
けてコンクリートを打設してアンカーボルト15の埋設を
行っている。この方式のものは、アンカーボルト15の固
定が強固にできるという利点はあるが、鋼製フレーム24
は工場等で溶接製作して現場に搬入するため、レッカー
等の重機が必要になるとともに、鋼製フレーム24が大き
いため、基礎構造物の配筋の障害となるばかりでなく、
溶接で取付固定方式のため位置修正が困難で、施工性が
悪いという欠点がある。 【0004】そこで、上記のような鋼製フレームを使用
しないで、アンカーボルト自身でフレームを組む方式の
ものが提案されてきた(実開昭60−58645 号公報参
照)。このアンカーは図11に示すように、アンカーボル
ト15の下端部を基礎地盤に据付けた定着板25に固定させ
ると共に、上端部を添プレート14によって固定すること
により、従来のような大型な鋼製フレームを使用するこ
となく、堅牢に組立てできるようにしたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記改良方
式のものは、アンカーボルトの高さ方向の調整代が小さ
いため、厚さの異なる各種基礎構造物に適用させるに
は、アンカーボルトの長さを100mm ピッチの違いで各種
揃えておく必要があり、コスト高を招き、製作、在庫に
も労力を要することになる。また、長尺のアンカーボル
トを使用するときは、重いため施工性が低下する。さら
に、隅柱に対応するときは、下部の座金付ナットのはめ
込みが困難である、という欠点がある。 【0006】本発明は、上記従来方式の改善を図ろうと
するもので、比較的高価格であるアンカーボルトの長さ
別の種類を削減し、小種大量生産とすることにより大巾
なコストダウンができると共に、在庫管理が容易に、し
かも、アンカーボルトの長さを従来のものより短くする
ことにより、重量の軽減を図り、施工性を向上させ、さ
らに隅柱に対しても施工を容易にすることができるアン
カ−フレ−ムを提供しようとするものである。 【0007】 【問題点を解決するための手段】本発明アンカ−フレ−
ムの構成を実施例に対応する図1〜図9を参照して説明
すると、本発明は、コンクリートまたは地盤に固着され
る枠状のベース2と、このベ−スにその下端側において
固定され互いに所定間隔をおいて立設される複数本の竪
杆7,7とよりなり、これら竪杆7の各上部には、アン
カ−ボルト15を、竪杆7に対し所要の上下位置に固定す
る、互いに独立した固定手段13を設けたことを特徴とす
るものである。 【0008】 【作用】ベ−ス2は枠状となっており、地盤に対して横
移動や上下移動を防ぐステコンアンカ−5を使用して固
定される。竪杆7はベ−ス2に対しほぼ垂直に立設され
る。そして、竪杆7は、アンカ−ボルト15を竪杆7の上
部において固定することにより堅牢に自立する。これ
は、配筋施工時や、コンクリ−ト打設時などに、アンカ
−ボルトが横方向力等を受けると、竪杆7自身の脚部に
は軸力や曲げモ−メントが作用することになるが、これ
らの力の反力として竪杆7に対し直角に固定されたベ−
ス2が、その応力を負担することになる。また、ベ−ス
2が枠状として形成され、これがステコンアンカ−5に
より地盤に固着されていることで、アンカ−フレ−ム全
体がより堅牢な状況になる。また、竪杆7とアンカ−ボ
ルト15が偏芯して固定された場合、竪杆7の脚部にはア
ンカ−ボルト15自身の重量で曲げモ−メントが発生する
が、ベ−ス2はこの曲げ応力に対しても負担できるた
め、竪杆7が堅牢に自立する。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図6において、1は本発明によるア
ンカーフレームで、ベース2と複数本の竪杆7,7と固
定手段13とにより構成されている。ベース2は、アング
ル材により方形枠状に形成されており、その四隅にはそ
れぞれ内方に向けて固定用ボルト3,3が溶接により突
設され、ナット4が螺合されるようになっていると共
に、ベース2の各辺のアングル材には、地盤(ステコ
ン)23に埋設されたステコンアンカー5(図5参照)に
挿通する取付孔6,6が設けられている。 【0010】竪杆7は、アングル材により上下に長く形
成され、その下端部における稜部には、前記固定用ボル
ト3の挿通孔8(図3参照)が設けられ、この挿通孔8
をベ−ス2の固定用ボルト3に嵌入した後、ナット4の
締付けによりベ−ス2に対して立設固定されるようにな
っている。それにより、これら各竪杆7,7は互いに所
定間隔をおいて独立して立設されることになる。また、
竪杆7の上部には、アングル材の内側方向に折曲して直
立した半受部9に、L形材10を対向するよう固着して、
それら半受部9とL形材10との間にアンカ−ボルト15を
受け入れるための挿通孔11を形成するとともに、L形材
10の稜部には押ボルト12を進退自在に螺合し、これが後
述するアンカーボルトの固定手段13となっている。 【0011】次に、本発明によるアンカ−フレ−ム1の
使用方法について、図5、図6を参照しながら説明す
る。14は複数本のアンカ−ボルト15をその上部において
結合、垂設するテンプレートで、方形状に形成されてお
り、その四隅部を含む周辺部には、ほぼ等間隔で複数の
取付孔(図示を略す)が設けられている。また、アンカ
ーボルト15は上端部及び下端部に外ネジ16,17が設けら
れ、上端部の外ネジ16は比較的長く形成されている。こ
の各アンカーボルト15は、その上端部外ネジ16をテンプ
レート14の孔に挿通して、テンプレート16の上下両面か
ら螺合したナット18,18で挟んで取付けられると共に、
アンカーボルト15の下端部の外ネジ17にもナット19が螺
着される。 【0012】そして、前記のようにテンプレート14に垂
設されたアンカーボルト15の群は、その中で前記竪杆
7,7とそれぞれ対応位置にあるところの、テンプレー
ト14の四隅部に位置するアンカーボルト15,15を、その
下端部からアンカ−フレ−ム1の竪杆7,7固定手段13
の挿通孔11,11に挿通し、適宜な高さにおいて押ボルト
12,12を締め付けて固定するのである。 【0013】図7〜図9は本発明の他の実施例を示した
もので、竪杆7にアングル材を使用することは前記実施
例と同じであるが、ベース2の四隅部には固着したボル
ト3に代わってボルト挿通孔20,20が設けられていると
共に、竪杆7の下端部にもこれと対応してボルト挿通孔
21,21が設けられており、竪杆7は、図示のようにベー
ス2の隅部に添接され、取付用ボルト・ナット(図示を
略す)によって固定するようになっいる。また、竪杆7
の上部のアンカーボルト固定手段13は、竪杆7の上端部
にアングル材等によるブラケット22を固設し、これにア
ングル材を互いに両端部で固着してアンカーボルト15の
挿通孔11を形成し、一方のアングル材に押しボルト12を
螺合した構成としたものである。 【0014】本発明のアンカ−フレ−ムは上述のように
構成されており、施工にあたっては、まず、地盤にステ
コンアンカー5,5を埋設し、それにベース2を取付孔
6,6を介して嵌め合せる。次いで、ベース2の四隅部
に竪杆7,7の下端部を添接して固定、立設する。そし
て、別に用意したテンプレート14にアンカーボルト15,
15を垂設して、その中の隅部にある4本を各竪杆7,7
のアンカーボルト固定手段13の挿通孔11に挿入して固定
すると共に、テンプレート14を下げ振り(図示を略す)
を利用して所定の位置に合わせた後、ステコンアンカー
5,5にナットを締め込んでベ−ス2を固定する。 【0015】この場合、アンカーボルト15,15の高さ
は、アンカーボルト15の固定手段13への挿入深さによっ
て調節することができ、その範囲は、アンカーフレーム
1の高さからアンカーフレーム1の高さにアンカーボル
ト15の高さを加えた高さ付近まで広範に行うことができ
る。なお、上記実施例では、いずれも竪杆7に対して各
1本のアンカ−ボルト15が固定されるべく固定手段13が
設けられているが、1本の竪杆7に対して2本以上のア
ンカ−ボルト15が固定できるようにすることも可能であ
る。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンカー
フレ−ムは、枠状に形成したベ−スに、複数本の竪杆が
所定の間隔をおいて各独立して立設されるとともに、各
竪杆の上部にアンカ−ボルトの固定手段が独立して設け
られたものであるから、次のように多くの優れた効果を
奏するものである。 【0017】(1)各竪杆を立設状態に支持するベ−ス
は枠状に形成されており、地盤に対してアンカ−を使用
して固着されるので、ベ−スは面としての働きをなすの
で、立設した竪杆に水平力等の外力が作用した場合に、
その反力の分担ができるので、強固なアンカ−フレ−ム
が形成できるとともに、アンカ−ボルトとテンプレ−ト
を含めて組立てたものを地盤に固着した状態では、フレ
−ム全体の剛性が高まり堅牢なものとなる。そして、コ
ンクリ−トを流したときの位置ずれや変形も生じにく
い。 【0018】(2)アンカ−フレ−ムは、枠状のベ−ス
に複数の竪杆が間隔をおいて立設されたものであり、ア
ンカ−ボルトはそれら各竪杆に固定されるので、配筋作
業が円滑、容易に行える。 【0019】(3)アンカ−ボルトはアンカ−フレ−ム
に対し、適宜長さの竪杆とその上部の固定手段により、
所望の高さに固定することができるので、アンカ−ボル
トの長さの種類を著しく少なくでき、小種大量生産が可
能となって、大巾なコストダウンができると共に、在庫
管理も容易となる。しかも、アンカーボルトは竪杆上部
にある固定手段で固定されているので、従来のアンカ−
ボルトに比して短尺のものを使用できるので、重量が軽
減され施工性が向上できる。また、アンカーフレーム
は、運搬が便利で搬入のための重機も不要となり、か
つ、隅柱に対しても好適である等、多くの利点を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明アンカ−フレ−ムの一実施例を示す正面
図である。 【図2】同アンカーフレームにおいて使用するベ−スの
正面図である。 【図3】ベースと竪杆との固定状態を示す拡大平断面図
である。 【図4】アンカーボルトの固定手段の部分を示す拡大平
断面図である。 【図5】本発明アンカ−フレ−ムの使用状態を説明する
正面図である。 【図6】アンカーボルトの配置とその固定状態を説明す
る平断面図である。 【図7】本発明の他の実施例及びその使用状態を示す要
部正面図である。 【図8】同ベースと竪杆との取付状態を示す平断面図で
ある。 【図9】同アンカーボルトの配置及び固定状態を示す平
断面図である。 【図10】従来装置を示す正面図である。 【図11】他の従来装置を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 アンカーフレーム 2 ベース 3 固定用ボルト 5 ステコンアンカー 7 竪杆 11 挿通孔 12 押ボルト 13 アンカーボルト固定手段 14 テンプレート 15 アンカーボルト 16,17 外ネジ
図である。 【図2】同アンカーフレームにおいて使用するベ−スの
正面図である。 【図3】ベースと竪杆との固定状態を示す拡大平断面図
である。 【図4】アンカーボルトの固定手段の部分を示す拡大平
断面図である。 【図5】本発明アンカ−フレ−ムの使用状態を説明する
正面図である。 【図6】アンカーボルトの配置とその固定状態を説明す
る平断面図である。 【図7】本発明の他の実施例及びその使用状態を示す要
部正面図である。 【図8】同ベースと竪杆との取付状態を示す平断面図で
ある。 【図9】同アンカーボルトの配置及び固定状態を示す平
断面図である。 【図10】従来装置を示す正面図である。 【図11】他の従来装置を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 アンカーフレーム 2 ベース 3 固定用ボルト 5 ステコンアンカー 7 竪杆 11 挿通孔 12 押ボルト 13 アンカーボルト固定手段 14 テンプレート 15 アンカーボルト 16,17 外ネジ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 コンクリートまたは地盤に固着される枠状のベースと、
このベ−スにその下端側において固定され互いに所定間
隔をおいて立設される複数本の竪杆とよりなり、これら
竪杆の各上部には、アンカ−ボルトを、竪杆に対し所要
の上下位置に固定する互いに独立した固定手段を設けた
ことを特徴とする、アンカーフレ−ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6159546A JP2649216B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | アンカーフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6159546A JP2649216B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | アンカーフレーム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3173042A Division JP2548639B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | アンカーボルト定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252847A JPH07252847A (ja) | 1995-10-03 |
JP2649216B2 true JP2649216B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=15696118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6159546A Expired - Fee Related JP2649216B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | アンカーフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2649216B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5428803U (ja) * | 1977-07-29 | 1979-02-24 | ||
JPS63194947U (ja) * | 1987-06-05 | 1988-12-15 | ||
JPS64648U (ja) * | 1987-06-18 | 1989-01-05 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP6159546A patent/JP2649216B2/ja not_active Expired - Fee Related
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