JPH0115774Y2 - - Google Patents

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JPH0115774Y2
JPH0115774Y2 JP9803184U JP9803184U JPH0115774Y2 JP H0115774 Y2 JPH0115774 Y2 JP H0115774Y2 JP 9803184 U JP9803184 U JP 9803184U JP 9803184 U JP9803184 U JP 9803184U JP H0115774 Y2 JPH0115774 Y2 JP H0115774Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、PC壁パネルの取付装置に関する。
〔従来技術〕
最近の建物にはPC壁パネル、たとえば軽量気
泡コンクリート壁パネルが広く使用されている。
ところで、従来この種のPC壁パネルの取付け
は主にコンクリート打設面上にアンカー鉄筋を突
設し、このアンカー鉄筋をPC壁パネルの目地部
に挿入するとともにこの部分にモルタルを充てん
するいわゆる湿式工法によつておこなわれていた
(第11図参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、この種の工法だと目地モルタルの充て
んが場所的に困難な場合が多く、施工能率のり低
下が避けられないだけでなく目地モルタルの充て
ん後、PC壁パネルに目地モルタルの乾燥収縮に
よるき裂が発生する恐れがあつた。しかも、PC
壁パネルとコンクリート躯体およびPC壁パネル
相互が目地モルタルによつて一体化してしまうた
め地震時等における躯体の変形にPC壁パネルが
充分な追従変形ができないで、脆性破壊を起す恐
れさえあり、その取付方法が多種考案されている
が、いずれも構成の複雑なものが多かつた。
ところで、本出願人もこの種のPC壁パネルの
取付方法について考案しているが(実開昭58−
85008号公報参照)、この方法は、第12図と第1
3図に示すようにコンクリート打設面上に山形鋼
等の補強鋼材22を壁芯に沿つて延在し、この補
強鋼材22の水平フランジ部に棒部材8を突設
し、PC壁パネル10は補強鋼材22の水平フラ
ンジ部の上に設置するとともにPC壁パネル下端
面の縦穴11に前記棒部材8を挿入することによ
り支持するものである。
しかし、この取付け方によると、PC壁パネル
10はその下端部全体が補強鋼材22で支持され
ているので、ロツキング変形が充分にできない場
合があつた。
この考案は、前記従来の問題点を解消するため
に提案されたもので、不陸の多いコンクリート打
設面上にPC壁パネルを正確に建付けることがで
き、かつ施工能率がきわめて高いだけでなく建付
け後のPC壁パネルに取付方法によるき裂が発生
する心配が全くなく、しかも躯体の変形に対し、
PC壁パネルが脆性破壊を起さないよう充分に追
従変形可能なPC壁パネルの取付装置を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決する為の手段〕
この考案は、水平片とその水平片より垂下する
垂下片とを有するアンカー金具の前記垂下片に、
コンクリート打設面上に壁芯に沿つて延在された
流し鉄筋を固着し、このアンカー金具の水平片の
上に棒状材を略垂直に突設し、かつPC壁パネル
の下端面の中央部に略垂直に形成された縦穴を有
するPC壁パネルを前記アンカー金具の上に載せ、
前記棒状部材を前記縦穴に挿入してなることによ
つて前記目的を達成するものである。
〔実施例〕
以下、この考案を第1図〜第5図に示す一実施
例によつて説明する。コンクリート打設面上(以
下、コンクリート躯体1という)に一本の流し鉄
筋2が、構成される壁の壁芯に沿つて延在され、
流し鉄筋2はコンクリート躯体1に埋設されたア
ンカー鉄筋3に溶接されている。
流し鉄筋2の上には複数個の不陸調整用のアン
カー金具4が流し鉄筋2の長手方向に一定間隔お
きに設置されている。
フンカー金具4の左右両端部には偏平なパネル
受け部5,5が形成され、このパネル受け部5,
5のほぼ中央部には、この部分を真下に垂直に折
り曲げることにより、偏平な溶接部6,6が形成
されている。
また、アンカー金具4のほぼ中央部にはこの両
側部分を真下に垂直に折り曲げることにより真下
に開口する係合溝部7が形成されている。
このように形成されたアンカー金具4は流し鉄
筋2の長手方向に一定間隔おきに設置され、かつ
係合溝部7を流し鉄筋2に嵌着するとともにアン
カー金具4のレベル調整後、左右溶接部6,6を
アンカー鉄筋4に溶接することにより固着されて
いる。
なお、アンカー金具4は、第10図に示すよう
に単純なL字形状に形成してもよい。要すれば、
アンカー金具4は水平片とその水平片より垂下す
る垂下片とを有し、その垂下片に流し鉄筋を固着
できる構造であればよい。
また、それぞれのアンカー金具4には鉄筋等か
らなる所定長の棒部材8が垂直に突設されてい
る。棒部材8の突設位置はほぼ中央部であること
がより好ましく、また、図面に示した例では棒部
材8の下端部には略円形板状のベースプレート9
が溶接され、棒部材8は、前記ベースプレート9
をアンカー金具4の中央部に溶接することにより
アンカー金具4の上に固着されている。この棒部
材8は、第6図に示すように直接アンカー金物に
溶接してもよい。
また、第1図や第2図や第5図に示すように、
それぞれのアンカー金具4の上にPC壁パネル1
0が設置されている。
PC壁パネル10の下端面のほぼ中央部には、
棒部材8より一回り大きい径の縦穴11が垂直に
形成され、この縦穴11内に前記棒部材8が挿入
されている。
縦穴11の開口端部は、第1図に示すように棒
部材8の挿入がしやすいようにラツパ状に形成さ
れていることがより好ましい。また、縦穴11の
開口端面には略円形の凹部12が形成され、この
凹部12内に棒部材8のベースプレート9を嵌着
するようにするのがより好ましい。
さらに、第5図に示す図ではコンクリート躯体
1とPC壁パネル10間には詰モルタル13、耐
火性緩衝材14およびシーリング材15が充てん
されている。
詰モルタル13はアンカー金具4の両側に充て
んされ、この詰モルタル13内にアンカー金具4
は埋設されている。また、耐火性緩衝材14はア
ンカー金具4,4間にPC壁パネル10の幅方向
に連続して充てんされている。
PC壁パネル10の上端部はPC壁パネルのロツ
キング変形可能な従来の取付方法によつてコンク
リート躯体に固定されている。
このような構成において、コンクリート躯体が
大地震等による水平力を受け大きく変形した場合
第5図に見られるようにPC壁パネルの下端面の
ほぼ中央部が一個のアンカー金具4で支持されて
いる結果PC壁パネル10のアンカー金具4を中
心とする左右へのロツキングが可能になる。
なお、実施例で示すように、PC壁パネル10
の下端面の縦穴11を棒部材8より一回り大きく
形成すれば、PC壁パネル10のロツキング変形
をさらに大きくすることができる。
第6図〜第9図は、アンカー金具4の変形例を
示したもので、いずれも、アンカー金具4の取付
けに際し、アンカー金具4の上下方向の位置決め
をしやすくしたものである。
第6図のアンカー金具4は係合溝部7の外側部
に鉄筋等からなる高さ調節部材16を溶接するこ
とにより、第7図のアンカー金具4はパネル受け
部5,5の下側にキヤンバー17,17を介在す
ることにより、第8図および第9図のアンカー金
具4は係合溝部7の外側部に水平鍔部18を形成
し、この水平鍔部18に高さ調節ボルト19を螺
入するか、若しくは高さ調節部材20を挿入、溶
接することにより、アンカー金具4の嵩上げを図
つたものであり、いずれもアンカー金具4の垂下
片で流し鉄筋2と溶接一体化されたものである。
〔考案の効果〕
この考案は、以上の構成からなり、以下に述べ
るような効果を有する。
目地モルタルを一切使用しないので、目地モ
ルタルの充てんによる施工能率の低下が避けら
れ作業性がきわめて高い。しかも、目地モルタ
ルの乾燥収縮によるパネルのき裂発生の心配も
全くない。
比較的簡単な形状の金具を使用しているので
従来のパネルの取付方法に比べ取付部品の製作
コストの低減化が図れ、かつ比較的不陸の多い
コンクリート打設面上にPC壁パネルをきわめ
て正確に建付けることができる。
PC壁パネルのロツキングによる充分な追従
変形が可能なため、地震時等におけるPC壁パ
ネルの脆性破壊を防止することができる。しか
も、PC壁パネルの下端部には補強鋼材のよう
な剛性部材を一切使用していないので、ロツキ
ング変形の際に、PC壁パネルの下端部を破損
する心配が全くない。そのうえ、アンカー金具
等の取付部品がPC壁パネルの表面に露出しな
いので、壁体表面の仕上げが何ら支障なくおこ
なうことができる。
なお、実施例において、アンカー金具4はコン
クリート躯体1の表面に壁芯に沿つて延在された
流し鉄筋に固着してあるので、アンカー金具間の
間隔を自由に調節・変更することができる。
さらに、アンカー金具4の略中央部には流し鉄
筋に嵌着し得る係合溝部が形成してある場合は、
アンカー金具の取付けに際し、アンカー金具を流
し鉄筋の上に仮止めすることができ、溶接等がし
やすいという長所もある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、この考案の一実施例を示し
たもので、第1図はPC壁パネル下端部の取付状
態を示す断面図、第2図はその正面図、第3図は
アンカー金具および棒部材の斜視図、第4図はア
ンカー金具の平面図、第5図はPC壁パネルのロ
ツキング変形機構を示す説明図、第6図〜第10
図はアンカー金具の変形例を示す斜視図、第11
図および第12図はPC壁パネル下端部の従来の
取付方法を示す斜視図、第13図はその断面図あ
る。 1……コンクリート躯体、2……流し鉄筋、3
……アンカー鉄筋、4……アンカー金具、5……
パネル受け部、6……溶接部、7……係合溝部、
8……棒部材、9……ベースプレート、10……
PC壁パネル、11……縦穴、12……凹部、1
3……詰モルタル、14……耐火性緩衝材、15
……シーリング材、16……高さ調節部材、17
……キヤンバー、18……水平鍔部、19……高
さ調節ボルト、20……高さ調節部材、22……
補強鋼材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水平片とその水平片より垂下する垂下片とを有
    するアンカー金具の前記垂下片に、コンクリート
    打設面上に壁芯に沿つて延在された流し鉄筋を固
    着し、このアンカー金具の水平片の上に棒状材を
    略垂直に突設し、かつPC壁パネルの下端面の中
    央部に略垂直に形成された縦穴を有するPC壁パ
    ネルを前記アンカー金具の上に載せ、前記棒状部
    材を前記縦穴に挿入してなることを特徴とする
    PC壁パネルの取付装置。
JP9803184U 1984-06-29 1984-06-29 Pc壁パネルの取付装置 Granted JPS6113710U (ja)

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JP9803184U JPS6113710U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 Pc壁パネルの取付装置

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JP5014825B2 (ja) * 2007-02-13 2012-08-29 旭化成建材株式会社 壁パネルの取付構造及び取付方法
JP5014824B2 (ja) * 2007-02-13 2012-08-29 旭化成建材株式会社 壁パネルの取付構造及び取付方法

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