JP2739177B2 - 地下室工法 - Google Patents

地下室工法

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JP2739177B2
JP2739177B2 JP1037281A JP3728189A JP2739177B2 JP 2739177 B2 JP2739177 B2 JP 2739177B2 JP 1037281 A JP1037281 A JP 1037281A JP 3728189 A JP3728189 A JP 3728189A JP 2739177 B2 JP2739177 B2 JP 2739177B2
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三郎 野田
隆 河戸
達夫 金田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、主として型枠コンクリートブロックを用
いて構築される地下室工法に関するものである。
従来の技術 型枠コンクリートブロックによって構築される地下室
において、各型枠コンクリートブロックを多数積層した
状態で予め緊結し、このように緊結されたパネル体を溝
内へ挿入してこのパネル体内へコンクリートを打設した
後、その地下室壁によって囲まれる空間部内の地盤を掘
削して礎版コンクリートを打設する方法が考えられてい
る。この場合、地下室壁と礎版コンクリートは、それぞ
れ別に打設されることから、それら地下室壁と礎版コン
クリートとを互いに一体に連結しないと、両者が不同に
沈下して亀裂を生じ水が侵入するといった不都合を生ず
る。そこで、この出願の発明者らは、先に、第20図及び
第21図で示すようなものを発明して、特願昭62−136501
号(特開昭63−300124号)として出願した。
この従来の工法を説明すると、まず第20図で示すよう
に、型枠コンクリートブロック(51)の1つに、その一
方即ち内壁側となるフェイスシェル(52)へ貫通穴(5
3)を形成しておき、この貫通穴(53)へ予め外側から
差し込んだボルト(54)の先端に、内部のアンカー筋
(55)端部を螺子パイプ(56)で連結して溝内へ差し込
む。そして、第1図のように、このブロック(51)内に
コンクリート(57)を打設した後、前記ボルト(54)を
抜き出し、これに代えて礎版用のアンカー筋(58)を貫
通穴(53)へ差し込み、前記の螺子パイプ(56)へ螺じ
込んで固定して、礎版コンクリート(59)を打設するも
のである。
発明が解決しようとする課題 上記第20図及び第21図の工法によれば、壁側のアンカ
ー筋(55)と礎版コンクリート(59)側のアンカー筋
(58)とが相互に一体に連結され、これらのアンカー筋
(55)(58)を介して両コンクリートが一体となって、
不同沈下を防止できるという利点がある。しかしなが
ら、この工法においては、ブロック(51)の1つに予め
貫通穴(53)を形成しておかなければならず、かつ、こ
の貫通穴(53)を塞いでおくためのボルト(54)及びボ
ルト(54)と空洞部内のアンカー筋(55)を連結する螺
子パイプ(56)等が必要であり、部品点数が増大する。
しかも、礎版コンクリート(59)の設置に際して、ボル
ト(54)を取り外して礎版コンクリート(59)側のアン
カー筋(58)を螺子パイプ(56)へ螺じ込むという作業
が必要で、それだけ作業が面倒で手間を要するという欠
点がある。
この発明は、このような従来の工法の欠点を解消する
ことを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 そして、上記目的を達成するため、この発明では、多
数の型枠コンクリートブロックを予め一体に組みか又は
一体に成形されたパネル体下端のコンクリート打設用空
洞部内に垂直方向のアンカー筋を配置し、このアンカー
筋の下端をパネル体下端を迂回して外側面側へ立ち上げ
た状態で予め掘削された溝内へ設置し、そのパネル体内
へコンクリートを打設した後、アンカー筋の前記立ち上
げ部を横方向へ折り曲げて、打設される礎版コンクリー
ト内に埋設させることを特徴としている。
作用 パネル体に取り付けたアンカー筋は、そのパネル体内
へコンクリートを打設した後、その立ち上げ部を横方向
に折り曲げるのみで、礎版コンクリート側のアンカー筋
が形成されることになる。
実施例 以下、この発明の工法を型枠コンクリートからなる地
下室の構築工法に用いた場合の実施例について説明す
る。
第7図〜第11図は、パネル体(1)の構造を示したも
ので、図において、(2)は、4内外の一対のフェイス
シェル(3)(3)と、両フェイスシェル(3)(3)
を連結する連結部(4)(4)とによって構成される型
枠コンクリートブロックであり、この型枠コンクリート
ブロック(2)が、上下および左右方向に多数積層され
ている。(5)は、アングルからなる内外一対の横枠部
材(6)(6)と両横枠部材(6)(6)の端部間を連
結する縦枠部材(7)(7)とによって枠状に形成され
た壁繋ぎ部材で、その中間部分に適当な間隔をおいて、
横枠(6)(6)間に跨がって固定された鉄筋製の連結
棒(8)が固着されている。そして、この繋ぎ部材
(5)は、各横枠部材(6)(6)が、上記のように積
層された各コンクリートブロッ8ク(2)最上段のフェ
イスシェル(3)(3)における上端コーナー部へ、内
側から適合するようにして設置される。また、その最下
端の型枠コンクリートブロック(2)(2)…において
も同様である。角型枠コンクリートブロック(2)
(2)…には、更に上方から縦筋(9)が差し込まれ、
この縦筋(9)の上下両端には螺子(10)が設けられて
おり、この螺子(10)部分を、繋ぎ部材(5)の上面若
しくは下面に設置された断面溝形の定着プレート(11)
のボルト穴(16)へ差し込み、更にその螺子部(10)へ
螺じ込んだナット(12)によって、各型枠コンクリート
ブロック(2)(2)…同士を上下方向に緊結する。他
方、水平方向に対しても、上下方向の適宜位置に複数本
の横筋(13)が、各型枠コンクリートブロック(2)
(2)…を横方向に貫くよう差し込まれている。そし
て、横方向の最端部の各型枠コンクリートブロック
(2)の端部には、断面溝形でかつその端部にブランジ
(14)(14)を設けたもう1つの定着プレート(15)
が、フランジ(14)(14)がフェイスシェル(3)端面
へ当接するようにして、そのフェイスシェル(3)
(3)に嵌合され、この定着プレート(15)のボルト穴
(16)へ、前記横筋(13)の両端の螺子部を差し込ん
で、前記と同様のナット(12)で横方向に緊結し、これ
によって、各型枠コンクリートブロック(2)(2)…
が一体に緊結されたパネル体(1)が形成される。ま
た、第8図で示すように、パネル(1)内には、その下
端から垂直方向のアンカー筋(17)が差し込まれてお
り、このアンカー筋(17)の下端がコの字形に折り返し
されて、第1図のように、前記の連結紡(8)へ針金
(19)によって固定されるとともに、最下端の型枠コン
クリートブロック(2)下端面を迂回して上方に上ち上
げ(18)されている。
第12図以下は、上記のようなパネル体(1)を用いた
地下室壁の構築方法を施工順序に従って説明したもので
ある。まず、地下室壁にあたる部分の溝(21)を掘削し
ておき、これに、前記のようにして形成されたパネル体
(1)を、例えば溝(21)の両側に跨がって設置した吊
り馬(22)で吊りながら上方より挿入する(第12図、第
13図)。次に、第14図で示すように端太角(23)やバカ
棒(24)等を用いて、パネル体(1)の足元の位置調整
を行ない、しかる後、上方からコンクリート(25)をパ
ネル体(1)内に打設する。このとき、打設されたコン
クリート(25)がパネル体(1)下端より外方に流出し
て、根絡み(26)を構成する。前記コンクリート(25)
が硬化した後、外側に一定量の埋め戻し(27)を行なう
(第15図)。この状態で、第16図のようにパネル体
(1)によって囲まれる空間部分を掘削して地下室空間
を作り出す。しかる後、第16図の二点鎖線で示すよう
に、前記アンカー筋(17)の立ち上げ部(18)を、前記
根絡み部(16)を梃子として水平方向へ折り曲げてお
き、第17図のように、床配筋(図示せず)を設置して、
礎版コンクリート(29)を打設する。第1図にその状態
を示す。これにより、礎版コンクリート(29)と前記パ
ネル体(1)側のコンクリート(25)とが、アンカー筋
(17)を介して相互に一体に連結されることになる。こ
のようなアンカー筋(17)は壁方向に適宜間隔を置いて
複数本設置される。次いで、第18図のように、パネル体
(1)の上端側に立ち上がり壁(30)を、型枠コンクリ
ートブロック(2)を積み上げて設置し、RCスラブ(3
1)を施工する。
上記第13図の段階において、各パネル体(1)は、第
19図で示すように、それぞれ小型のものを壁方向に順次
設置するとともに、この設置と同時にそれらパネル体
(1)(1)の下端同士を、ガイド棒(35)を用いて連
結させる。その方法及び構造を、第2図〜第6図にした
がって説明する。
まず、先に設置されるパネル体(1)の下端には、そ
の壁方向の一端側において、連結プレート(36)が取り
付けられている。この連結プレート(36)は、ボルト
(37)により、繋ぎ部材(5)の縦枠部材(7)裏面へ
固定されて、その縦枠部材(7)から壁方向の外方へ向
けて突出している。そして、この突出部分において、上
方に立ち上がった連結用突起(39)が予め固着されてい
る。この連結用突起(39)はパイプ状のものである。他
方、後から挿入されるパネル体(1)の下端には、前記
先に挿入されるパネル体(1)側の端部において、もう
1つの連結プレート(40)が、同様にボルト(41)を介
して縦枠部材(7)の裏面へ取り付けられている。そし
て、この縦枠部材(7)(7)より壁方向の外方に向け
て突出る部分に、連結穴(42)が形成されている。ガイ
ド棒(35)は、第3図に示すように、その直径がパイプ
状突起(39)た略同径で、かつ、前記連結穴(42)より
も小さく、その下端に、パイプ状突起(39)内へ嵌まる
差し込み部(43)が一体に突設されている。そして、後
から挿入されるパネル体(1)の挿入に際し、予めこの
ガイド棒(35)を、上方から連結穴(42)へ差し込み、
更にその下端の突出部(43)を前記の突起(39)へ嵌め
込んで固定し、この状態で、ガイド棒(35)に沿って、
パネル体(1)を下降させると、このガイド棒(35)を
ガイドとして、連結穴(42)が自動的に突起(39)に嵌
合され、これによって、両パネル体(1)(1)の下端
同士が互いに連結されることになる。その後、ガイド棒
(35)は引き抜いて再使用する。第4図は、このように
連結された状態の縦断面であり、第5図は同じ底面図を
示している。また、コーナー部においては、第6図に示
すように、一方の連結プレート、この図では、先に設置
される側の連結プレート(36)が、そのパネル体(1)
に対して壁厚方向の外方に突出されて、その突出部に前
記の連結用突起(39)が設けられている。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、予めパネル体に取
り付けられたアンカー筋の立ち上げ部を横方向に折り曲
げて、礎版コンクリートを打設することにより、この立
ち上げ部を介して礎版コンクリートとアンカー筋とが一
体に連結さることになる。そのため、この発明では、従
来のようにボルトや螺子パイプ等が不要で、一本のアン
カー筋のみで足りることになり、部品点数が減少するこ
とになり、かつ、貫通穴も不要であることから、仮にア
ンカー筋をパネル体側の部材へ針金等で緊結することを
考慮しても、低ストで使用できる。加えて、アンカー筋
を横方向に折り曲げるのみで、礎版コンクリート側のア
ンカーとすることができることから、作業も短時間で簡
単に行なうことができる。また、上記のようにパイプ体
の側面側に立ち上げた状態で溝内に挿入するので、溝幅
を大きくする必要もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例におけるアンカー筋部分の
縦断面図、第2図は、この発明の実施例において、パネ
ル体の設置方法を下側から見た斜視図、第3図は、ガイ
ド棒の正面図、第4図は、パネル体同士の連結部の縦断
面図、第5図は、同じく底面図、第6図は、コーナー部
におけるパネル体同士の連結部の底面図、第7図は、パ
ネル体の構造を示す要部の分解斜視図、第8図は、パネ
ル体上端部分の構造を示す縦断面図、第9図は、同じく
下部部分の縦断面図、第10図は、パネル体の端部の平面
図、第11図は、同じく端部の要部正面図、第12図〜第18
図は、この発明のパネル体を用いた地下室の工法を施工
順序に従って示す概略説明図、第19図は、パネル体の設
置方法を示す正面図、第20図及び第21図は、従来のパネ
ル体の設置方法を示す斜視図である。 (1)……パネル体、 (2)……型枠コンクリートブロック、 (17)……アンカー筋、(18)……立ち上げ部、 (21)……溝、(25)……壁コンクリート、 (29)……礎版コンクリート。
フロントページの続き (72)発明者 井原 克己 大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号 積水ハウス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−300124(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の型枠コンクリートブロックを予め一
    体に組むか又は一体に成形されたパネル体下端のコンク
    リート打設用空洞部内に垂直方向のアンカー筋を配置
    し、このアンカー筋の下端をパネル体下端を迂回して外
    側面側へ立ち上げた状態で予め掘削された溝内へ設置
    し、そのパネル体内へコンクリートを打設した後、アン
    カー筋の前記立ち上げ部を横方向へ折り曲げて、打設さ
    れる礎版コンクリート内に埋設させることを特徴とする
    地下室工法。
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