JPS63184665A - 手摺支柱取付け用アンカーの埋設装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、高層集合住宅等の廊下あるいはバルコニー等
に設けられる手摺の支柱のアンカーを湿式法によって取
付ける方法に関する。

（従来の技術） 従来、バルコニー等に手摺の支柱用アンカーを湿式法に
よって取付ける場合、まず（１）支柱を設けるバラベッ
トの鉄筋にアンカーとなる埋込み金物を溶接し、（２）
埋込み金物のまわりにコンクリート浸入防止用仮型枠を
立て、（３）コンクリートを打設し、（４）コンクリー
トが硬化したら前記仮型枠を撤去することによりアンカ
ー設置を行なっていた。なお、このようにしてコンクリ
ートにアンカーを設置した後は、前記埋込み金物に支柱
を立てて溶接し、支柱埋込み部にコンクリートや樹脂を
充填して補修している。

（発明か解決しようとする問題点） しかし、上記従来方法によると、埋込み金物の鉄筋への
設置に溶接な要するため、手間と時間がかかるという問
題点がある。

また、埋込み金物の仮型枠のバラベットの幅方向の設置
位置の精度がでないため、手摺の基礎強度が設計時の想
定強度に達しないことがあり、また、支柱の取付は位置
が揃わないため、外観が悪化するという問題点がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになさ
れたものであり、筒体と、該筒体の底部を塞ぐように固
定された底板と、該底板に取付けられる鉄筋接続用線材
と、前記底板に設けられたねじ部と、前記筒体の上面に
設ける蓋と、パラペット部の仮型枠の上面部に嵌合され
る略コ字形のアンカー取付は周枠と、前記底板に設けら
れたねじ部に螺合するねじ部を下端に有しかつ前記蓋お
よびアンカー取付は周枠に設けた孔に着脱自在に結合す
るロッドとを用い、前記ロッドの下端のねじ部を前記底
板のねじ部に螺合すると共に、前体および前記蓋を結合
し、該アンカー取付は枠を前記仮型枠に嵌合して装着し
、前記鉄筋接続用線材を鉄筋に結合し、コンクリート打
設を行ない、コンクリート硬化後、前記蓋と前記アンカ
ー取付は枠とを取外すと共に、前記ロッドを前記底板の
ねじ部より外すことを特徴とする。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面により説明する。

まず、第１図および第２図により本発明において用いる
治具について説明する。１は内部に手摺支柱装着用空間
を形成する筒体であり、実施例においては円筒体である
場合について示しており、また、コンクリートとの遊離
を防止して強固な結合か行なえるようにするため、蛇腹
状に形成した例を示している。該筒体ｌとして、好まし
くは鉄板等の金属板が用いられる。

２は筒体１の底部を塞ぐように溶接等により固定された
底板である。該底板２の中央には後述のロッド３を挿通
する孔４が明けてあり、その下にねじ部を構成するナツ
ト５が溶接により固定しである。

６は前記底板２に設けた孔７に挿通することにより取付
けた金属あるいは樹脂等でなる鉄筋接続用線材である。

８は前記筒体１の上面に設ける蓋であり、該蓋８にはコ
ンクリートが付着しにくい硬質ゴムや木材等が用いられ
、中央に前記ロッド３を挿通する孔９が設けである。

１０はバラベット１１（第３図参照）を形成する仮型枠
１２（１３は底型枠、１４．１５は側型枠、１６は横木
である。）の上面部に嵌合される略コ字形のアンカー取
付は周枠であり、該枠１０は断面り字形をなす天板１７
とその両側の側板１８．１９とを溶接することにより構
成される。天板１７の中央には、前記ロッド３を挿通す
る孔２０が設けてあり、また、両側近傍には、横木１６
に仮止めする釘あるいはねじ２１を挿通する孔２２が設
けられている。

前記ロッド３には、底板２に固定したナツト５に螺合す
るねじ部３ａを下端に有し、上部にも前記アンカー取付
は枠１ｏ固定用ナツト２４を螺合するねじ部３ｂを有し
、該ねじ部３ｂの下部にはロッド３着脱用ナツト２３が
固着しである。

このような治具を用い、以下のようにアンカーの取付け
を行なう。まず、第１図に示すように。

前記ロット３の下端のねじ部３ａを前記底板２に固定し
たナツト５に螺合すると共に、前記ロット３を蓋８の孔
９に挿通し、かつＭ８を筒体１の上面に嵌合し、アンカ
ー取付は枠１ｏの天板１７の孔２０にロット３を挿通し
、ナツト２４をねじ部３ｂに螺合するとにより、前記ア
ンカー取付は周枠１０に前記筒体１および前記蓋８を結
合する。

次に、第１図に示すように、該アンカー取付は枠１０を
前記仮型枠１２の上部に嵌合して装着し、ねじ２１で横
木−１６に固定し、前記鉄筋接続用線材６を最寄りの鉄
筋２５に接続する。この状態を第４図に示す。

次に、仮型枠１２内にコンクリート打設を行ない、コン
クリート硬化後、仮型枠１２を解体する。そして、前記
ロッド３に螺合したナツト２４を外し、アンカー取付は
周枠１０と蓋８とをロッド３から抜き取り、ロッド３と
一体のナツト２３を回してロッド３をナツト５から外す
。

次に、躯体へ墨出しした後、第３図に示すように、筒体
１内に、スチール補強材２６を入れた支柱２７を挿入し
、支柱２７の位置を３１整した後、筒体ｌ内にコンクリ
ート２８または硬化性樹脂を入れ、仕上げる。

なお、本実施例においては、各アンカー取付は枠ｌＯの
天板１７の垂直片１７ａの同一位置に。

切込み溝２９とその底部の孔部３０とを設け、第４図に
示すように、該各枠１０をセットする際に、基準となる
枠ｌＯのセット位置をマークとして記した紐３１を切込
み溝２９から孔部３０に入れ、ａ３１をバルコニー等の
バラベット１１の両端間に張り、前記マークに枠ｌＯの
位置を合わせることにより、枠１０の墨出し、ひいては
アンカーの墨出しか容易に行なえるようにしている。

また、本実施例においては、第２図に示すように、枠１
０の外側の側板１８の下部に水平に突出した水平板１８
ａを設け、該水平板１８ａにも前記切込みｙｔ２９と孔
部３０とを設けているので、第５図に示すように、最上
階の枠ｌＯと最下階の枠ｌＯを第４図に示すた方法で予
め位置決めし。

これら最上、最下階の枠１０間に紐３１を切込み溝２９
から孔部３０に入れて張れば、途中の階の枠１０の位置
決めができ、位置決め作業か容易となる。なお、溝２９
や孔部３０の代わりに引掛は片等を用いることかできる
。

以上本発明を実施例により説明したが１本発明の要旨を
逸脱しない範囲において、筒体ｌ、底板２、底板２に設
けるねじ部、ロッド３．線材６、アンカー取付は枠ｌＯ
等について、実施例以外の種々の形状、構造か取り得、
また、手順についても種々の付加を行なうことも可能で
ある。

（発明の効果） 以上述べたように１本発明においては、筒体および底板
を取付けたアンカー取付は周枠をロフトにより結合して
おき、アンカー取付は枠を仮型枠に嵌合してコンクリー
ト打設を行なうようにしたので、バラベット中に埋設す
るアンカーの埋込み位置がバラベットの幅方向について
自動的に決定され、かつアンカーの位置が偏心しないた
め、手摺を取付けた時の手摺の基礎強度として、設計時
の相定強度を必ず得ることができる。

また、上述のように、バラベットの幅方向の墨出しか自
動的にできるので、工期短縮および労務費の削減が可能
となり、取付はコストを安価にすることがてきる。

また、バラベットの幅方向の位置決めか正確にできるの
で、支柱が揃い、手摺の取付は後の外観を向上させるこ
とができる。

また、底板を鉄筋に線材によって接続するので、アンカ
ー取付けに溶接作業が不要となり、このため、前記位置
出しの容易化と相まって取付はコストを低減でき、工期
短縮が達成される。

また、溶接工程を省略できるため、建築現場における防
災および労働安全の点て有利であり、管理が非常に容易
となる。

また、コンクリート打設前に、筒体上部に蓋が設けであ
るため、コンクリート打設迄に、コンクリートやゴミ等
の侵入を防止できるので、手摺取付は時に再度掃除しな
くてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による方法の一実施例てあり、第１図はバ
ラベット部に本発明において用いる治具をセットした状
態を示す断面図、第２図は本発明において用いる治具を
示す分解斜視図、第３図は手摺支柱が埋込まれたバラベ
ット部の断面図、第４図は第１図の全体斜視図、第５図
は建物全階についてのアンカー取付は枠の墨出しを示す
正面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筒体と、該筒体の底部を塞ぐように固定された底板と、
   該底板に取付けられる鉄筋接続用線材と、前記底板に設
   けられたねじ部と、前記筒体の上面に設ける蓋と、パラ
   ペット部の仮型枠の上面部に嵌合される略コ字形のアン
   カー取付け用枠と、前記底板に設けられたねじ部に螺合
   するねじ部を下端に有しかつ前記蓋およびアンカー取付
   け用枠に設けた孔に着脱自在に結合するロッドとを用い
   、前記ロッドの下端のねじ部を前記底板のねじ部に螺合
   すると共に、前記ロッドにより前記アンカー取付け用枠
   に前記筒体および前記蓋を結合し、該アンカー取付け枠
   を前記仮型枠に嵌合して装着し、前記鉄筋接続用線材を
   鉄筋に結合し、コンクリート打設を行ない、コンクリー
   ト硬化後、前記蓋と前記アンカー取付け枠とを取外すと
   共に、前記ロッドを前記底板のねじ部より外すことを特
   徴とする手摺支柱取付け用アンカーの埋設方法。