JP2804745B2 - 基礎の築造方法 - Google Patents

基礎の築造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎の築造方法、
特に、プレキャストコンクリート基礎と現場打ちコンク
リート打ち基礎との複合基礎を築造するための方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からあらかじめ形成されたプレキャ
ストコンクリート製のベース付き基礎ブロックを用いて
基礎コンクリートを形成するものが例えば、特開昭60
ー92517号公報により知られている。この特開昭6
0ー92517号公報のものは、壁状の基礎ブロック部
の下部に基礎ベース部を一体に形成した断面逆T字状の
プレキャストコンクリート製のベース付き基礎ブロック
を隙間を隔てて立設すると共にベース付き基礎ブロック
同士を緊結手段で緊結し、更に、ベース付き基礎ブロッ
ク間にコンクリートを充填するものである。
【0003】また、他の従来例として、特開平2ー30
0420号公報があるが、この従来例にあっては、敷地
の上に壁状のコンクリートブロックの端部同士を突き合
わせた状態で立設し、コンクリートブロックの下部が埋
設される鉄筋を配置した基礎ベースコンクリート部を現
場打ちコンクリートにより形成し、該コンクリートがあ
る程度硬化した段階でコンクリートブロックの端部同士
の突き合わせ部分に形成した凹みにモルタルを充填した
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基礎ブロッ
ク同士の通りを出したり、基礎ブロック間の隙間を所定
の長さに出したり、あるいは基礎ブロックの高さ合わせ
等を行うことができる基礎の築造方法を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の基礎の築造方法
は、複数のプレキャストコンクリート製の基礎ブロック
3を隙間1を隔てて設置し、基礎ブロック3同士を、ボ
ルト、ナットのような緊結手段2で緊結した後、その隙
間1にコンクリートを充填硬化して基礎を築造する基礎
の築造方法において、基礎ブロック3の上面を連結具1
2で連結した状態で、基礎ブロック3同士を緊結手段2
で緊結する作業を行うことを特徴とするものである。こ
のように、基礎ブロック3を位置調整して正しい位置に
セットした状態で連結具12により隙間1を隔てて設置
した基礎ブロック3の上面を連結具12で連結した状態
で基礎ブロック3同士を緊結手段2で緊結する作業を行
うことで、連結具12を利用して基礎ブロック3同士の
通りを出したり、基礎ブロック3間の隙間1を所定の長
さに出したり、あるいは基礎ブロック3の高さ合わせ等
を行うことができるものである。
【0006】また、連結具12は基礎ブロック3の上縁
に開口するねじ孔部33にボルト31をねじ込んで取付
けたものであって、このボルト31が基礎ブロック3を
クレーンで吊り上げる際の引っ掛け具を引っ掛けるため
の吊りボルト31aであることも好ましい。このような
構成とすることで、吊りボルト31aを連結具12を取
付けるためのボルト31として用いることができるもの
である。
【0007】また、基礎ブロック3の片方の端部の上部
にのみ連結具12を取付け、該連結具12の遊端部を先
に設置された相手の基礎ブロック3の対向する端部の上
部に載置固定することも好ましい。このような構成とす
ることで、図13(a)→(b)の順序で据え付けるこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を添付図面に示す実施例に
基づいて詳述する。本発明においては、まず、現場にお
いて、基礎を形成する箇所の敷地の測量、縄張り、遣り
方を行い、図3のように根切りをし、更に、根切りをし
た部分に栗石16aを敷きつめる栗石地業を行う。図3
中50は根切り部を示している。次に、図4に示すよう
に上記栗石16aを敷きつめた地盤16の上にプレキャ
スト製のベース体11を設置する。
【0009】ベース体11の設置に当たっては一つ一つ
のベース体11の設置位置及びレベルを確認しながら設
置する。この場合、例えば、ベース体11の設置位置を
決めるには、図8(a)のような位置出し治具21を用
いて行う。位置出し治具21はT字状又は十字状をした
脚部22のT字状又は十字状の交点部分に上方に向けて
筒体23が突設してあり、この筒体23に定規用の目盛
り(図示せず)を設けた支柱24をはめ込んでねじ60
により固定してあり、更に、支柱24の上部にL字状又
はT字状又は十字状をした水糸合わせ部25をはめ込ん
でねじ60により取り付けてある。支柱24には水準器
26が設けてある。そして、水糸合わせ部25を水糸5
1に合わせるようにして位置出し治具21を地盤16の
上の目的とする位置に設置し、同時に水準器26で水平
にした状態で、位置出し治具21のT字状又は十字状を
した脚部22の任意の片部に対して例えば図8(a)の
ように型板27を当て、この状態で上方から着色スプレ
ーを施し、型板27を除去すると、図8(b)のように
地盤16上に着色塗料28で型板27の跡の周囲が着色
される。ここで型板27としてはプレキャストコンクリ
ート製のベース体11と同じ形状で同じ大きさのものが
用いられており、このため、地盤16上に着色塗料で型
取りされた部分にそのままベース体11を設置すること
で、ベース体11は所定の位置に設置されることにな
る。このような方法を採用すると、捨てコンクリートを
打ってその上に墨出しをするというようなことが必要で
なく、捨てコンクリート打ちを省略して直接栗石16a
上にベース体11を設置することができる。また、上記
のように型板27の跡の周囲が着色することで、後述の
ベース体11の設置時にレベルを合わせるためにモルタ
ル20を用いる場合も、着色塗料28が消えることがな
い。
【0010】上記のようにして地盤16の上に形成した
着色塗料28により囲まれた型枠27の跡にベース体1
1を設置するのであるが、この場合、ベース体11のレ
ベル調整は例えば、図9に示すように水分の少ない硬い
モルタル20を地盤16に設置し、この上にベース体1
1を載せてベース体11のレベルを合わせる。ベース体
11には上面にバールのような治具を掛けたり、あるい
は位置決めのために溝10が形成してある。この溝10
は例えば図10に示すようにクロス状に形成してあった
り、斜めクロス状に形成してあったりする。また、溝1
0としては目的により鉄筋5を配置したり、あるいはバ
ールのような治具を掛けるための深さが深い溝10a
と、深さが浅い位置決め用の溝10bとを設けてもよ
い。
【0011】次に、ベースを形成するための部分の両側
に型枠8を設置する。その後、型枠8内にベース用の鉄
筋5を配筋する。ここで、溝10aに必要に応じて鉄筋
5を通してもよい。次に、図5に示すようにあらかじめ
工場で製造されて現場に運ばれたプレキャストコンクリ
ート製の壁状をした基礎ブロック3を据えつける。基礎
ブロック3の据え付けに当たっては、遣り方の精度の再
チェック、ベース体11のレベルの再チェックを行った
後に基礎ブロック3の据え付けを行う。
【0012】プレキャストコンクリート製の壁状をした
基礎ブロック3は内部に配筋が施してあり、外表面はあ
らかじめ化粧仕上げを施した化粧面部15となってい
る。この基礎ブロック3としては、平断面長方形状、T
字状、L字状をしたものがある。ここで、基礎ブロック
3の据え付けに当たっては、例えば、T字状、L字状を
したコーナ部分に配置される基礎ブロック3を先に配置
して位置決めをし、次に、平断面長方形状の基礎ブロッ
ク3を配置する。そして、基礎ブロック3間に連結具1
2を架け渡し、ボルト31により連結する。この際、ベ
ース体11に設けた溝10aや地盤にバール30のよう
な治具を掛けて図10や図11の矢印のように基礎ブロ
ック3を動かして位置調整をおこなって正しい位置にセ
ットし、正しい位置にセットした状態で上記連結具12
により連結するものである。連結具12は一端部をあら
かじめ一方の基礎ブロック3に取付けておいてもよく、
この連結具12を利用して基礎ブロック3同士の通りを
出したり、基礎ブロック3間の隙間1を所定の長さに出
したり、あるいは基礎ブロック3の高さ合わせ等を行う
ものである。
【0013】連結具12は例えば図10、図16、図1
7、図18に示すように断面コ字状をしたものでコンク
リート投入用の開口部35が設けてあり、この連結具1
2は基礎ブロック3の上面部に開口するねじ孔部33に
ボルト31をねじ込んで取付けてあるが、このねじ孔部
33は基礎ブロック3をクレーンで吊り上げる際にワイ
ヤ34の先の引っ掛け具を引っ掛けるための吊りボルト
31aを取付けるためのものであり、上記吊りボルト3
1aを連結具12を取付けるためのボルト31として用
いてもよい。図12においては先にイ、ロで示す基礎ブ
ロック3を据え付けた後、両端上部にそれぞれ連結具1
2を取付けたハで示す中間の基礎ブロック3を据え付
け、連結具12を利用して基礎ブロック3同士の通りを
出したり、基礎ブロック3間の隙間1を所定の長さに出
したり、あるいは基礎ブロック3の高さ合わせ等を行う
場合の例が示してある。ここで、基礎ブロック3の片方
の端部の上部にのみ連結具12を取付け、これを図13
(a)→(b)の順序で据え付けるようにしてもよい。
【0014】また、連結具12としては図18(a)の
ものはボルト31を挿通する部分がU字状の切欠溝37
となっており、ボルト31を側方から挿入することがで
きるものである。切欠溝37にはボルト31の位置調整
のための目盛り38が設けてある。また、図17、図1
8(a)のものはリブ39を設けることで強度を向上さ
せてある。また、図18(c)のものはボルト31を挿
入するための孔の少なくとも一つを長孔40として、こ
の長孔40の縁に目盛り38を設けてある。図18
(a)、(c)のものは基礎ブロック3間の隙間1の長
さの調整が可能である。
【0015】上記のように壁状のプレキャストコンクリ
ート製の基礎ブロック3間に連結具12を架設して基礎
ブロック3を目的とする位置に据え付けると共に連結具
12で連結した状態で、基礎ブロック3同士を緊結手段
2で緊結するものである。この場合、例えば、図7に示
すように、基礎ブロック3の側端面から突設したボルト
17同士をナット18で緊結するものであり、上記ボル
ト17、ナット18が本実施例においては基礎ブロック
3同士を相互に緊結する緊結手段2となっている。ここ
で、緊結手段2により緊結作業を行う際、あるいは図1
4のようにボルト17の芯ずれがある場合にハンマーで
矯正する際等、連結具12で連結していることで基礎ブ
ロック3の位置ずれを防止できるものである。また、連
結具12で連結しているので基礎ブロック3が倒れるの
が防止でき、特に、L字状や十字状のコーナの基礎ブロ
ック3と連結することで転倒が防止できるものである。
【0016】上記のように壁状のプレキャストコンクリ
ート製の基礎ブロック3を隙間1を隔てて立設して基礎
ブロック3同士を緊結手段2で緊結した後、隙間1間の
両側に型枠8を配設する。図7に示すようにこの隙間1
間の両側に配設する型枠8のうち外側に位置する型枠8
は化粧型枠8aが用いられる。化粧型枠8はプレキャス
トコンクリート製であらかじめ工場で製造してあり、表
面に基礎ブロック3の化粧面部15と同じ化粧仕上げが
してある。
【0017】隙間1間の両側に型枠8を配設するには任
意の固定手段が採用できるが、例えば、図15に示すよ
うに隙間1の両側に型枠8を配置し、両側の型枠8の両
端部をそれぞれ隙間1を介して対向する基礎ブロック3
の表面と裏面とに当て、この状態で両側の型枠8の上端
部を連結具12の両側片12aと基礎ブロック3との間
にはめ込み、表側の化粧型枠8aの下端に略Z字状をし
た支持金具45の上部を当てた状態で両基礎ブロック3
間に架け渡し、該支持金具45と裏側の型枠8とをボル
ト、ナット等の連結手段46により連結して両側の型枠
8を取付けるものである。
【0018】上記のようにしてコンクリート打ち前のセ
ッティングが完了する(図6参照)。次に、隙間1の両
側及び基礎ブロック3の下方のベースを形成するための
部分の両側に立設した型枠8内にコンクリートを打設す
る。上記コンクリート打設時に基礎ブロック3の外面な
どが汚れるのを防止するために、図19のように基礎ブ
ロック3にコンクリート打設補助治具49を取付けてコ
ンクリートを打設すると、基礎ブロック3の外面が汚れ
るのが防止できる。コンクリート打設補助治具49は縦
板50の上端部に引っ掛け具51を設け、縦板50の表
面下部にホッパー部52を設けたもので、図19のよう
に引っ掛け具51を基礎ブロック3の上端部に引っ掛け
ると共に縦体50を基礎ブロック3の表面に当てるよう
にしてセットし、コンクリート打ち装置のホッパ56か
らホッパ部52にコンクリート61を流し込み、ホッパ
ー部52から下方にコンクリート61を流し込んでコン
クリート打ちを行うことで、基礎ブロック3の外面が汚
れるのを防止している。
【0019】なお、上記コンクリート打ちに当たり、必
要に応じて隙間1に打設したコンクリート部分にアンカ
ーボルトを埋設しておく。コンクリートが硬化すると、
基礎ブロック3の下部が埋設された基礎ベースコンクリ
ート部6と基礎ブロック3間の隙間に充填された隙間充
填コンクリート部4とが一体に形成される。コンクリー
トが硬化すると、連結具12及び型枠8を取り除くが、
隙間充填コンクリート部4の表面に位置する化粧型枠8
aは残置してそのまま基礎の表面の一部とするものであ
る。このことにより隙間充填コンクリート部4の表面側
を後から化粧仕上げする工程を省くことができる。上記
のようにして図1に示すような基礎が構築される。
【0020】次に、図20乃至図23に基づいて本発明
の他の実施例につき説明する。この実施例においては、
プレキャストコンクリート製の基礎構成部材として、壁
状をした基礎ブロック3の他に断面逆T字状のベース付
き基礎ブロック3′を用いた点が上記実施例と異なる。
断面逆T字状のベース付き基礎ブロック3′は、プレキ
ャストコンクリート製で壁状の立ち上がり基礎部3aの
下部に基礎ベース部3bを設けたものであり、あらかじ
め工場で一体形成してある。そして、断面逆T字状のベ
ース付き基礎ブロック3′は例えば、図20、図21に
示されるように、形成される基礎のコーナ部分に相当す
る部分、あるい布基礎が交差する部分に設置し、図20
に示すように、断面逆T字状のプレキャストコンクリー
ト製のベース付き基礎ブロック3′と、壁状のプレキャ
ストコンクリート製の基礎ブロック3とを現場の地盤1
6上に設置する。この場合、例えば、ベース付き基礎ブ
ロック3′は直接地盤16上に設置し、基礎ブロック3
は前述の実施例と同様に地盤16の上に設置したベース
体11の上に立設する。断面逆T字状のプレキャストコ
ンクリート製のベース付き基礎ブロック3′と、壁状の
プレキャストコンクリート製の基礎ブロック3とは連結
具12を介して間隔を隔てて連結し、次に、ベース付き
基礎ブロック3′と基礎ブロック3の側端面から突設し
たボルト17同士をナット18で緊結し、更に、隙間1
に前述の実施例と同様に型枠8を配設し、その後、前記
実施例と同様に隙間1の両側及び基礎ブロック3の下方
のベースを形成するための部分の両側に立設した型枠8
内にコンクリートを打設して隙間充填コンクリート部4
と、基礎ブロック3の下方位置に構成された鉄筋5を配
置した基礎ベースコンクリート部6とを現場打ちのコン
クリートで一体物に形成する。コンクリート硬化後にお
いて化粧型枠8aを残置して基礎の表面の一部とするの
は前述の実施例と同様である。
【0021】上記実施例では断面逆T字状のベース付き
基礎ブロック3′は例えば、形成される基礎のコーナ部
分に相当する部分、あるいは布基礎が交差する部分に配
置した実施例を示したが、図22、図23に一例を示す
ように必要箇所のみにベース付き基礎ブロック3′を設
置してもよい。また、ベース付き基礎ブロック3′と基
礎ブロック3とを交互に配置してもよい。
【0022】ところで、断面逆T字状のベース付き基礎
ブロック3′のベース付き基礎ブロック3′は壁状の基
礎ブロック3に比べて重量が重いが、基礎ベース部3b
が設けてあるため、セッティングが安定して正確にでき
るものであり、また、現場でコンクリート打ちをする際
にも倒れたりせず、したがって、プレキャストコンクリ
ート製の部材として壁状の基礎ブロック3のみでなく、
一部に断面逆T字状のベース付き基礎ブロック3′を用
いてこのベース付き基礎ブロック3′に緊結手段2で緊
結することで、壁状の基礎ブロック3も安定してセッテ
ィングできることになる。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、複数のプレキャストコンクリート製
の基礎ブロックを隙間を隔てて設置し、基礎ブロック同
士を、ボルト、ナットのような緊結手段で緊結した後、
その隙間にコンクリートを充填硬化して基礎を築造する
基礎の築造方法において、基礎ブロックの上面を連結具
で連結した状態で、基礎ブロック同士を緊結手段で緊結
する作業を行うので、連結具を利用して基礎ブロック同
士の通りを出したり、基礎ブロック間の隙間を所定の長
さに出したり、あるいは基礎ブロックの高さ合わせ等を
行うことができるものである。
【0024】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、連結具は基礎ブ
ロックの上縁に開口するねじ孔部にボルトをねじ込んで
取付けたものであって、このボルトが基礎ブロックをク
レーンで吊り上げる際の引っ掛け具を引っ掛けるための
吊りボルトであるので、吊りボルトを連結具を取付ける
ためのボルトとして用いることができるものである。
【0025】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、基
礎ブロックの片方の端部の上部にのみ連結具を取付け、
該連結具の遊端部を先に設置された相手の基礎ブロック
の対向する端部の上部に載置固定するので、図13
(a)→(b)の順序で据え付け施工ができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により施工した基礎の一実施例の
斜視図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】本発明の一実施例の施工工程における根切りの
斜視図である。
【図4】同上の施工工程におけるベース体の設置の斜視
図である。
【図5】同上の施工工程における基礎ブロックの設置の
斜視図である。
【図6】同上のコンクリート打設前の状態の斜視図であ
る。
【図7】同上の基礎ブロックの設置の拡大斜視図であ
る。
【図8】(a)は同上の位置出し治具の使用状態を示す
斜視図であり、(b)は地盤上に着色塗料で型板の跡の
周囲を着色した状態の斜視図である。
【図9】同上のベース体を設置した状態の断面図であ
る。
【図10】同上のバールによって基礎ブロックの設置位
置を調整している状態の斜視図である。
【図11】同上のバールによって基礎ブロックの設置位
置を調整している他の実施例の状態の斜視図である。
【図12】同上の基礎ブロックの設置順序の一例を示す
斜視図である。
【図13】(a)(b)は同上の基礎ブロックの設置順
序の他例を示す正面図である。
【図14】同上の緊結手段を構成するボルトの芯ずれの
矯正を説明する斜視図である。
【図15】同上の型枠の取付け例を示す断面図である。
【図16】同上の連結具の一例を示し、(a)は斜視図
であり、(b)は断面図であり、(c)は他の部分の断
面図である。
【図17】同上の連結具の他例を示し、(a)は斜視図
であり、(b)は断面図であり、(c)は他の部分の断
面図である。
【図18】(a)(b)(c)はそれぞれ更に連結具の
他例を示す斜視図である。
【図19】同上のコンクリート打設の一例を示し、
(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図20】本発明の他の実施例のコンクリート打ち前の
状態の斜視図である。
【図21】同上の基礎を形成した状態の斜視図である。
【図22】本発明の更に他の実施例のコンクリート打ち
前の状態の斜視図である。
【図23】同上の基礎を形成した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 隙間 2 緊結手段 3 基礎ブロック 12 連結具 31 ボルト 31a 吊りボルト 33 ねじ孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑間 寛 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 上野 恭生 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−125843(JP,U) 実開 平4−112934(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 27/01 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプレキャストコンクリート製の基
    礎ブロックを隙間を隔てて設置し、基礎ブロック同士
    を、ボルト、ナットのような緊結手段で緊結した後、そ
    の隙間にコンクリートを充填硬化して基礎を築造する基
    礎の築造方法において、基礎ブロックの上面を連結具で
    連結した状態で、基礎ブロック同士を緊結手段で緊結す
    る作業を行うことを特徴とする基礎の築造方法。
  2. 【請求項2】 連結具は基礎ブロックの上縁に開口する
    ねじ孔部にボルトをねじ込んで取付けたものであって、
    このボルトが基礎ブロックをクレーンで吊り上げる際の
    引っ掛け具を引っ掛けるための吊りボルトであることを
    特徴とする請求項1記載の基礎の築造方法。
  3. 【請求項3】 基礎ブロックの片方の端部の上部にのみ
    連結具を取付け、該連結具の遊端部を先に設置された相
    手の基礎ブロックの対向する端部の上部に載置固定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基礎の築
    造方法。
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