JP3002027B2 - 住宅用連続基礎の構造 - Google Patents
住宅用連続基礎の構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅用の家屋を支持す
る連続基礎(布基礎)の構造に係わり、特に、予め工場
等でコンクリートにより形成された住宅用連続基礎の構
造に関するものである。
る連続基礎(布基礎)の構造に係わり、特に、予め工場
等でコンクリートにより形成された住宅用連続基礎の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、住宅の基礎は現場にてコ
ンクリートを打設することで形成されることが一般的で
あり、従ってその施工は、地盤に対する根切り穴の形
成、該根切り穴底部への砕石等の敷き込み及び転圧によ
る地業の形成、型枠の建込み、コンクリートの打設、型
枠の解体、埋め戻し、モルタルによる天端ならし、とい
う作業を順次行うことによりなされている。さらに、フ
ーチング部を有する基礎の場合には砕石の敷き込みに続
いてフーチング部へのコンクリート打設が行なわれて、
また、基礎中に鉄筋を設ける場合には型枠の組み立てに
先立って配筋作業が行なわれる。そして、コンクリート
打設後には、上部構造体としての土台を基礎に対して締
結固定するためのアンカーボルトを位置決めして取り付
けるための作業も必要である。したがって上述のような
基礎施工手順では、作業が多岐にわたって多数の工数を
要するので工期や工費の削減を図ることが困難である
し、また、土工、鉄筋工、型枠大工等の熟練作業者を必
要とする。
ンクリートを打設することで形成されることが一般的で
あり、従ってその施工は、地盤に対する根切り穴の形
成、該根切り穴底部への砕石等の敷き込み及び転圧によ
る地業の形成、型枠の建込み、コンクリートの打設、型
枠の解体、埋め戻し、モルタルによる天端ならし、とい
う作業を順次行うことによりなされている。さらに、フ
ーチング部を有する基礎の場合には砕石の敷き込みに続
いてフーチング部へのコンクリート打設が行なわれて、
また、基礎中に鉄筋を設ける場合には型枠の組み立てに
先立って配筋作業が行なわれる。そして、コンクリート
打設後には、上部構造体としての土台を基礎に対して締
結固定するためのアンカーボルトを位置決めして取り付
けるための作業も必要である。したがって上述のような
基礎施工手順では、作業が多岐にわたって多数の工数を
要するので工期や工費の削減を図ることが困難である
し、また、土工、鉄筋工、型枠大工等の熟練作業者を必
要とする。
【0003】そこで、近年、プレハブ住宅等の現場での
作業を省力化するために住宅用の基礎を予め工場等で形
成するプレキャストコンクリート製の基礎構築用ブロッ
ク構造物として、住宅等の基礎を施工する方法が行なわ
れる場合がでてきた。前記基礎構築用ブロック構造物
は、たとえば、基盤上に載置される基礎フーチング部
と、この基礎フーチング部上に設けられかつ住宅等とな
る上部構造物を載せる立上がり部とが、予め工場等で一
体に形成されたものである。そして、このブロック構造
物は、従来の現場打ち布基礎をその長手方向に対して垂
直に分割した形状となっている。また、前記基盤は、現
場打ちで基礎を施工する際と同様に地業を設け、その地
業上にコンクリートを捨て打ちしたものである。
作業を省力化するために住宅用の基礎を予め工場等で形
成するプレキャストコンクリート製の基礎構築用ブロッ
ク構造物として、住宅等の基礎を施工する方法が行なわ
れる場合がでてきた。前記基礎構築用ブロック構造物
は、たとえば、基盤上に載置される基礎フーチング部
と、この基礎フーチング部上に設けられかつ住宅等とな
る上部構造物を載せる立上がり部とが、予め工場等で一
体に形成されたものである。そして、このブロック構造
物は、従来の現場打ち布基礎をその長手方向に対して垂
直に分割した形状となっている。また、前記基盤は、現
場打ちで基礎を施工する際と同様に地業を設け、その地
業上にコンクリートを捨て打ちしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記基礎構
築用ブロック構造物を用いて住宅の基礎を施工するに
は、建設現場に前記ブロック構造物を設置する際に、各
々重量の大きなコンクリート製のブロック構造物を、必
ずしも水平な平面ではない地業上で、その上面をそれぞ
れ同じ高さにすると共に、水平にするのが困難な点であ
る。すなわち、各ブロック構造物の水平レベルを合わせ
るのが困難である。
築用ブロック構造物を用いて住宅の基礎を施工するに
は、建設現場に前記ブロック構造物を設置する際に、各
々重量の大きなコンクリート製のブロック構造物を、必
ずしも水平な平面ではない地業上で、その上面をそれぞ
れ同じ高さにすると共に、水平にするのが困難な点であ
る。すなわち、各ブロック構造物の水平レベルを合わせ
るのが困難である。
【0005】本発明は前記事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、プレキャストコンクリー
ト製の基礎の水平レベルを容易に合わせることができ、
それによって基礎の施工の省力化を図ることができ、し
かも強度的にも優れる住宅用連続基礎の構造を提供する
ことである。
で、その目的とするところは、プレキャストコンクリー
ト製の基礎の水平レベルを容易に合わせることができ、
それによって基礎の施工の省力化を図ることができ、し
かも強度的にも優れる住宅用連続基礎の構造を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の住宅用連続基礎
は、フーチング部とこのフーチング部の上に立設された
立上部とが壁の長さ方向に連続して形成されて住宅家屋
を支持し、かつ、予め工場等でコンクリートにより形成
された住宅用連続基礎の構造であり、前記壁と壁との交
差する地点のような基礎のコーナー部、分岐部等に同じ
高さに設けられた複数の支持ブロックと、該支持ブロッ
ク間を前記壁に沿ってつなぐように載置されると共に、
前記連続基礎の下部を構成する、前記フーチング部及び
前記立上部の下部からなる下部ブロックと、両端を前記
支持ブロック上に載置された状態で支持されると共に前
記下部ブロック上に配置され、かつ前記連続基礎の上部
を構成する、前記立上部の上部からなる上部ブロックと
を具備してなり、前記下部ブロックと前記上部ブロック
との対向面にはそれぞれ互いに嵌合する複数の凹部と突
部が形成され、前記上部ブロックは、支持ブロックに支
持された状態で、グラウト材等により、前記下部ブロッ
クと接合されていることを前記課題の解決手段とした。
また、前記上部ブロックの両端部は、上部ブロックの高
さの微調整を行なうレベル調整金物を介して支持ブロッ
ク上に載置され、前記レベル調整金物は、上部ブロック
の長さ方向両端部に形成された垂直な挿通孔に固定され
たナットと、該ナットに上方から挿入螺合され、その上
端が前記上部ブロックの上面部近傍に位置するととも
に、下端が前記上部ブロックを貫通して前記支持ブロッ
クに当接するボルトにより構成されていることを前記課
題の解決手段とした。
は、フーチング部とこのフーチング部の上に立設された
立上部とが壁の長さ方向に連続して形成されて住宅家屋
を支持し、かつ、予め工場等でコンクリートにより形成
された住宅用連続基礎の構造であり、前記壁と壁との交
差する地点のような基礎のコーナー部、分岐部等に同じ
高さに設けられた複数の支持ブロックと、該支持ブロッ
ク間を前記壁に沿ってつなぐように載置されると共に、
前記連続基礎の下部を構成する、前記フーチング部及び
前記立上部の下部からなる下部ブロックと、両端を前記
支持ブロック上に載置された状態で支持されると共に前
記下部ブロック上に配置され、かつ前記連続基礎の上部
を構成する、前記立上部の上部からなる上部ブロックと
を具備してなり、前記下部ブロックと前記上部ブロック
との対向面にはそれぞれ互いに嵌合する複数の凹部と突
部が形成され、前記上部ブロックは、支持ブロックに支
持された状態で、グラウト材等により、前記下部ブロッ
クと接合されていることを前記課題の解決手段とした。
また、前記上部ブロックの両端部は、上部ブロックの高
さの微調整を行なうレベル調整金物を介して支持ブロッ
ク上に載置され、前記レベル調整金物は、上部ブロック
の長さ方向両端部に形成された垂直な挿通孔に固定され
たナットと、該ナットに上方から挿入螺合され、その上
端が前記上部ブロックの上面部近傍に位置するととも
に、下端が前記上部ブロックを貫通して前記支持ブロッ
クに当接するボルトにより構成されていることを前記課
題の解決手段とした。
【0007】
【作用】前記構成によれば、まず基礎の配置に沿って根
切り穴を掘り、該根切り穴の底部に基礎のコーナー部及
び分岐部等に地業を形成する。そして、上記地業上に支
持ブロックを同じ高さになるように設置する。そして、
これら支持ブロックの間に下部ブロックを設置する。次
に、上部ブロックの両端を支持ブロック上に載置する。
この状態で、下部ブロックと上部ブロックとをグラウト
材等により接合する。
切り穴を掘り、該根切り穴の底部に基礎のコーナー部及
び分岐部等に地業を形成する。そして、上記地業上に支
持ブロックを同じ高さになるように設置する。そして、
これら支持ブロックの間に下部ブロックを設置する。次
に、上部ブロックの両端を支持ブロック上に載置する。
この状態で、下部ブロックと上部ブロックとをグラウト
材等により接合する。
【0008】上部ブロックは、両端を支持ブロックによ
り支持されているので、各支持ブロックの高さが合わさ
れていれば、上部ブロックが水平となる。また、このと
き、上部ブロックと下部ブロックとの合わせ面を、フー
チング部と立上部の境よりも上方の立上部にずらして設
けているため強度的に強くなっている。つまり、通常、
部材同士の接合面は強度的に弱くなるが、この強度的に
劣る接合面を、応力集中が起こりやすいフーチング部と
立上部との境を避けて、上方の立上部にずらしているた
め、基礎全体として見た場合強度的に強くなっている。
合わせて、下部ブロックと上部ブロックとの対向面にそ
れぞれ互いに嵌合する複数の凹部と突部を形成して接合
面の補強を行っており、この点においても強度的に強い
基礎となっている。
り支持されているので、各支持ブロックの高さが合わさ
れていれば、上部ブロックが水平となる。また、このと
き、上部ブロックと下部ブロックとの合わせ面を、フー
チング部と立上部の境よりも上方の立上部にずらして設
けているため強度的に強くなっている。つまり、通常、
部材同士の接合面は強度的に弱くなるが、この強度的に
劣る接合面を、応力集中が起こりやすいフーチング部と
立上部との境を避けて、上方の立上部にずらしているた
め、基礎全体として見た場合強度的に強くなっている。
合わせて、下部ブロックと上部ブロックとの対向面にそ
れぞれ互いに嵌合する複数の凹部と突部を形成して接合
面の補強を行っており、この点においても強度的に強い
基礎となっている。
【0009】また、上部ブロックの端部をレベル調整金
物を介して、支持ブロック上に載置することにより、各
支持ブロックの高さが僅かにずれていた場合に、これを
上部ブロックの上方からボルトを回動操作するだけの極
簡単な作業によって微調整することができる。
物を介して、支持ブロック上に載置することにより、各
支持ブロックの高さが僅かにずれていた場合に、これを
上部ブロックの上方からボルトを回動操作するだけの極
簡単な作業によって微調整することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1ないし図7は、本発明の一実施例を示すもの
であって、図1は、対向配置された支持ブロック1(図
1には、一例として数種類有る支持ブロック1のうちの
L字状支持ブロック2だけを図示した)と、該支持ブロ
ック1間に設置された下部ブロック10と、両端を支持
ブロック1に支持される上部ブロック11とを示すもの
であり、図2は、前記下部ブロック10及び、下部ブロ
ック10上に配置される上部ブロック11を示すもので
あり、図3ないし図6は、連続基礎のコーナー部や分岐
部等に配置され、かつ配置される場所により形状の異な
る支持ブロック1を示すものであり、図8は、支持ブロ
ック1の配置の一例を示すものである。
する。図1ないし図7は、本発明の一実施例を示すもの
であって、図1は、対向配置された支持ブロック1(図
1には、一例として数種類有る支持ブロック1のうちの
L字状支持ブロック2だけを図示した)と、該支持ブロ
ック1間に設置された下部ブロック10と、両端を支持
ブロック1に支持される上部ブロック11とを示すもの
であり、図2は、前記下部ブロック10及び、下部ブロ
ック10上に配置される上部ブロック11を示すもので
あり、図3ないし図6は、連続基礎のコーナー部や分岐
部等に配置され、かつ配置される場所により形状の異な
る支持ブロック1を示すものであり、図8は、支持ブロ
ック1の配置の一例を示すものである。
【0011】本実施例の住宅用連続基礎の構造は、フー
チング部とこのフーチング部の上に立設された立上部と
が壁(図示略)の長さ方向に連続して形成されて住宅家
屋を支持し、かつ、予め工場等でコンクリートにより形
成された住宅用連続基礎の構造であり、図1及び図7に
示すように、前記壁と壁との交差する地点のような基礎
のコーナー部、分岐部等に同じ高さに設けられた複数の
支持ブロック1…と、該支持ブロック1、1間を前記壁
に沿ってつなぐように載置されると共に、前記連続基礎
の下部を構成する下部ブロック10と、前記支持ブロッ
ク1、1上に両端を載置された状態で支持されると共に
前記下部ブロック10上に配置され、かつ前記連続基礎
の上部を構成する上部ブロック11とを主体として構成
されたものである。
チング部とこのフーチング部の上に立設された立上部と
が壁(図示略)の長さ方向に連続して形成されて住宅家
屋を支持し、かつ、予め工場等でコンクリートにより形
成された住宅用連続基礎の構造であり、図1及び図7に
示すように、前記壁と壁との交差する地点のような基礎
のコーナー部、分岐部等に同じ高さに設けられた複数の
支持ブロック1…と、該支持ブロック1、1間を前記壁
に沿ってつなぐように載置されると共に、前記連続基礎
の下部を構成する下部ブロック10と、前記支持ブロッ
ク1、1上に両端を載置された状態で支持されると共に
前記下部ブロック10上に配置され、かつ前記連続基礎
の上部を構成する上部ブロック11とを主体として構成
されたものである。
【0012】前記支持ブロック1には、図3に示すコー
ナー用L字状支持ブロック3、図4に示す分岐部用T字
状ブロック4、図5に示す分岐部用十字状支持ブロック
5、図6に示す中継ぎ用一字状支持ブロック6等の種類
がある。
ナー用L字状支持ブロック3、図4に示す分岐部用T字
状ブロック4、図5に示す分岐部用十字状支持ブロック
5、図6に示す中継ぎ用一字状支持ブロック6等の種類
がある。
【0013】前記L字状支持ブロック3は、従来の基礎
と同様にフーチング部3aと立上部3bとからなり、予
め、工場等において形成されたプレキャストコンクリー
ト製であり、その内部には、図示しない鉄筋が配筋され
ている。そして、前記立上部3bは、平面視してL字状
に形成されている。また、立上部3bの上部が壁のL字
型コーナーの接合部分を支持するようになっている。そ
して、L字状支持ブロック3の立上部3bの端面3cに
は、端面をL字状に切欠した切欠部7が設けられてお
り、該切欠部7の底部7aは、水平な平面となってい
る。また、切欠部7の底部7aに挿入孔7bが設けられ
ている。
と同様にフーチング部3aと立上部3bとからなり、予
め、工場等において形成されたプレキャストコンクリー
ト製であり、その内部には、図示しない鉄筋が配筋され
ている。そして、前記立上部3bは、平面視してL字状
に形成されている。また、立上部3bの上部が壁のL字
型コーナーの接合部分を支持するようになっている。そ
して、L字状支持ブロック3の立上部3bの端面3cに
は、端面をL字状に切欠した切欠部7が設けられてお
り、該切欠部7の底部7aは、水平な平面となってい
る。また、切欠部7の底部7aに挿入孔7bが設けられ
ている。
【0014】なお、図1に示すL字状支持ブロック2
は、図3のフーチング部3aが正方形状のL字状支持ブ
ロック3と異なり、立上部2bをL字状に形成すると共
に、フーチング部2aもL字状に形成したものであり、
また、後述するその他の支持ブロック4、5、6のフー
チング部4a、5a、6aは、図中正方形状に示した
が、立上部4b、5b、6bの形状に合わせてT字状、
十字状、一字状等としても構わないものである。
は、図3のフーチング部3aが正方形状のL字状支持ブ
ロック3と異なり、立上部2bをL字状に形成すると共
に、フーチング部2aもL字状に形成したものであり、
また、後述するその他の支持ブロック4、5、6のフー
チング部4a、5a、6aは、図中正方形状に示した
が、立上部4b、5b、6bの形状に合わせてT字状、
十字状、一字状等としても構わないものである。
【0015】前記T字状支持ブロック4は、立上部4b
が平面視して、T字状に形成されている以外は、L字状
支持ブロック3と略同様の構成となっている。そして、
T字状の立上部4bが、壁のT字型の接合部分を支持す
るようになっている。また、T字状支持ブロック4の立
上部4bの端面4cには、L字状支持ブロック3と同様
の構成の切欠部7が設けられると共に、該切欠部7の底
部7aに挿入孔7bが設けられている。
が平面視して、T字状に形成されている以外は、L字状
支持ブロック3と略同様の構成となっている。そして、
T字状の立上部4bが、壁のT字型の接合部分を支持す
るようになっている。また、T字状支持ブロック4の立
上部4bの端面4cには、L字状支持ブロック3と同様
の構成の切欠部7が設けられると共に、該切欠部7の底
部7aに挿入孔7bが設けられている。
【0016】前記十字状支持ブロック5は、立上部5b
が平面視して、十字状に形成されている以外は、L字状
支持ブロック3と略同様の構成となっている。そして、
十字状の立上部5bが、壁が直角に交差している十字型
の箇所を支持するようになっている。また、十字状支持
ブロック5の立上部5bの端面5cには、L字状支持ブ
ロック3と同様の構成の切欠部7が設けられると共に、
切欠部7の底部7aに挿入孔7bが設けられている。
が平面視して、十字状に形成されている以外は、L字状
支持ブロック3と略同様の構成となっている。そして、
十字状の立上部5bが、壁が直角に交差している十字型
の箇所を支持するようになっている。また、十字状支持
ブロック5の立上部5bの端面5cには、L字状支持ブ
ロック3と同様の構成の切欠部7が設けられると共に、
切欠部7の底部7aに挿入孔7bが設けられている。
【0017】前記一字状支持ブロック6は、立上部6b
が平面視して直線状に形成された以外は、L字状支持ブ
ロック3と略同様の構成となっている。そして、一字状
支持ブロック6は、前記L字状支持ブロック3等が対向
配置され、かつそのL字状支持ブロック3間の距離が長
い場合に、その間に配置されてL字状支持ブロック3間
に配置される上部ブロック11及び下部ブロック10の
中継ぎとして用いられるものである。また、一字状支持
ブロック6の立上部6bの端面6cには、L字状支持ブ
ロック3と同様の構成の切欠部7が設けられると共に、
切欠部7の底部7aに挿入孔7bが設けられている。
が平面視して直線状に形成された以外は、L字状支持ブ
ロック3と略同様の構成となっている。そして、一字状
支持ブロック6は、前記L字状支持ブロック3等が対向
配置され、かつそのL字状支持ブロック3間の距離が長
い場合に、その間に配置されてL字状支持ブロック3間
に配置される上部ブロック11及び下部ブロック10の
中継ぎとして用いられるものである。また、一字状支持
ブロック6の立上部6bの端面6cには、L字状支持ブ
ロック3と同様の構成の切欠部7が設けられると共に、
切欠部7の底部7aに挿入孔7bが設けられている。
【0018】前記各支持ブロック1は、根切り穴の底部
に設けられた地業上に載置されるようになっている。こ
の際には、根切り穴の底部の支持ブロックの載置される
部分だけに地業を設け、この地業上に空練りモルタルも
しくは敷モルタルを打設して載置するようになってい
る。
に設けられた地業上に載置されるようになっている。こ
の際には、根切り穴の底部の支持ブロックの載置される
部分だけに地業を設け、この地業上に空練りモルタルも
しくは敷モルタルを打設して載置するようになってい
る。
【0019】また、各支持ブロック1…の配置は、図7
にその一例を示すように、家屋の四隅に当たる部分に、
L字状支持ブロック3…を配置し、家屋の中央を通る内
壁の末端部分にT字状支持ブロック4、4を配置し、こ
れら対向配置されたL字状支持ブロック3、3もしく
は、T字状支持ブロック4、4の間の中央部に中継ぎ用
の一字状支持ブロック6…を配置したものである。
にその一例を示すように、家屋の四隅に当たる部分に、
L字状支持ブロック3…を配置し、家屋の中央を通る内
壁の末端部分にT字状支持ブロック4、4を配置し、こ
れら対向配置されたL字状支持ブロック3、3もしく
は、T字状支持ブロック4、4の間の中央部に中継ぎ用
の一字状支持ブロック6…を配置したものである。
【0020】また、図7には、図示していなが、内壁が
十字状に交差するような場合には、十字状支持ブロック
5を配置する構成としても良い。また、一字状支持ブロ
ック6を独立基礎として使用してもよい。
十字状に交差するような場合には、十字状支持ブロック
5を配置する構成としても良い。また、一字状支持ブロ
ック6を独立基礎として使用してもよい。
【0021】前記下部ブロック10は、図7に示した支
持ブロック1…の配置において、支持ブロック1…間に
載置されるものであり、その形状は、図1及び図2に示
すように、断面T字状の従来の基礎の立上部の下部から
下の部分と同様になっている。すなわち、フーチング部
10aの上面に、その長さ方向に沿って、立上部の下部
を構成する突出部10bが設けられた形状となってい
る。
持ブロック1…の配置において、支持ブロック1…間に
載置されるものであり、その形状は、図1及び図2に示
すように、断面T字状の従来の基礎の立上部の下部から
下の部分と同様になっている。すなわち、フーチング部
10aの上面に、その長さ方向に沿って、立上部の下部
を構成する突出部10bが設けられた形状となってい
る。
【0022】そして、下部ブロック10は、予め工場等
において形成されたプレキャストコンクリート製のもの
であり、その内部には、鉄筋8が配筋されている。ま
た、下部ブロック10は、支持ブロック1の切欠部7の
底部7aよりも僅かに低くい高さに形成されている。こ
れは、後述するように底部7aに上部ブロック11の端
部を載せた際に、上部ブロック11の底部に下部ブロッ
ク10の上面が干渉して、上部ブロック11が傾いたり
することがないようにしたものである。
において形成されたプレキャストコンクリート製のもの
であり、その内部には、鉄筋8が配筋されている。ま
た、下部ブロック10は、支持ブロック1の切欠部7の
底部7aよりも僅かに低くい高さに形成されている。こ
れは、後述するように底部7aに上部ブロック11の端
部を載せた際に、上部ブロック11の底部に下部ブロッ
ク10の上面が干渉して、上部ブロック11が傾いたり
することがないようにしたものである。
【0023】そして、下部ブロック11は、対向配置さ
れた支持ブロック1、1端面から端面までの距離と略同
じ長さに形成されている。なお、プレハブ住宅等におい
ては、その壁の長さ等が規準の長さの倍数になるように
設計されており、下部ブロック11の長さも、規準の長
さに対応したものとなり、建築物毎に異なる長さの下部
ブロック11を用意する必要がないようになっている。
そして、突出部10bの上面には、その長さ方向に沿っ
て等しい間隔をあけて複数の凹部10c…が形成されて
いる。
れた支持ブロック1、1端面から端面までの距離と略同
じ長さに形成されている。なお、プレハブ住宅等におい
ては、その壁の長さ等が規準の長さの倍数になるように
設計されており、下部ブロック11の長さも、規準の長
さに対応したものとなり、建築物毎に異なる長さの下部
ブロック11を用意する必要がないようになっている。
そして、突出部10bの上面には、その長さ方向に沿っ
て等しい間隔をあけて複数の凹部10c…が形成されて
いる。
【0024】前記上部ブロック11は、従来の基礎の立
上部を構成するものであって、長尺で厚い板状のもので
ある。そして、そして、上部ブロック11は、予め工場
等において形成されたプレキャストコンクリート製のも
のであり、その内部には、鉄筋8が配筋されている。そ
して、上部ブロック11は、その左右両端部が前記支持
ブロック1、1の切欠部7、7にそれぞれ嵌まり込むよ
うに切欠部7、7の底部7a、7aに載置されている。
上部を構成するものであって、長尺で厚い板状のもので
ある。そして、そして、上部ブロック11は、予め工場
等において形成されたプレキャストコンクリート製のも
のであり、その内部には、鉄筋8が配筋されている。そ
して、上部ブロック11は、その左右両端部が前記支持
ブロック1、1の切欠部7、7にそれぞれ嵌まり込むよ
うに切欠部7、7の底部7a、7aに載置されている。
【0025】そして、上部ブロック11は、切欠部7の
底部7aに両端を載置した状態で、支持ブロック1、1
の上面と上部ブロック11の上面が面一になる高さに形
成されている。また、上部ブロック11は、その両端部
が、対向配置された支持ブロック1、1の切欠部7、7
にそれぞれ嵌まり込む長さとなっている。また、下部ブ
ロック10と同様に前記規準の長さに対応した長さとな
っている。
底部7aに両端を載置した状態で、支持ブロック1、1
の上面と上部ブロック11の上面が面一になる高さに形
成されている。また、上部ブロック11は、その両端部
が、対向配置された支持ブロック1、1の切欠部7、7
にそれぞれ嵌まり込む長さとなっている。また、下部ブ
ロック10と同様に前記規準の長さに対応した長さとな
っている。
【0026】また、上部ブロック11の下面の両端部を
除いた部分、すなわち、下部ブロック10上に配置され
る部分には、下部ブロック10の突出部10bの上面の
凹部10c…に対応した位置に突部11a…が設けられ
ており、この突部11aが凹部10cに僅かに隙間をあ
けて、嵌合した状態になっている。
除いた部分、すなわち、下部ブロック10上に配置され
る部分には、下部ブロック10の突出部10bの上面の
凹部10c…に対応した位置に突部11a…が設けられ
ており、この突部11aが凹部10cに僅かに隙間をあ
けて、嵌合した状態になっている。
【0027】また、上部ブロック11の両端部には、前
記支持ブロック1の挿入孔7bに対応した位置に垂直な
挿通孔11bが設けられており、上部ブロック11を支
持ブロック1に載置した状態で、挿入孔7bと挿通孔1
1bが連通するようになっている。そして、上部ブロッ
ク11の上面には、挿通孔11bの位置に上方に開口す
る切欠部11cが設けられている。
記支持ブロック1の挿入孔7bに対応した位置に垂直な
挿通孔11bが設けられており、上部ブロック11を支
持ブロック1に載置した状態で、挿入孔7bと挿通孔1
1bが連通するようになっている。そして、上部ブロッ
ク11の上面には、挿通孔11bの位置に上方に開口す
る切欠部11cが設けられている。
【0028】また、切欠部11c内部には、上部ブロッ
ク11に対してナット12aが固定されている。そし
て、このナット12aには、挿通孔11bを貫通するボ
ルト12bが螺合されている。このボルト12bとナッ
ト12aがレベル調整金物12を構成している。該ボル
ト12bは、挿入孔11bの下端からナット12aまで
の距離よりも長い長さに形成されている。そして、上部
ブロック11の端部を支持ブロック1の切欠部7の底部
7aに載せた状態でボルト12bをナット12aに締め
込むと、ボルト12bの下端が挿入孔7bの底に達し、
さらに、ボルト12bを締め込んで、ボルト12bを完
全にナット12aに締め込んだ状態では、上部ブロック
11が支持ブロック1の切欠部7の底部7aよりも僅か
に浮き上がるようになっている。
ク11に対してナット12aが固定されている。そし
て、このナット12aには、挿通孔11bを貫通するボ
ルト12bが螺合されている。このボルト12bとナッ
ト12aがレベル調整金物12を構成している。該ボル
ト12bは、挿入孔11bの下端からナット12aまで
の距離よりも長い長さに形成されている。そして、上部
ブロック11の端部を支持ブロック1の切欠部7の底部
7aに載せた状態でボルト12bをナット12aに締め
込むと、ボルト12bの下端が挿入孔7bの底に達し、
さらに、ボルト12bを締め込んで、ボルト12bを完
全にナット12aに締め込んだ状態では、上部ブロック
11が支持ブロック1の切欠部7の底部7aよりも僅か
に浮き上がるようになっている。
【0029】従って、ボルト12bの締め込みを調整す
ることにより、上部ブロック11の高さ及び傾きを微調
整することができるようになっている。また、ボルト1
2bの頭部は、上部ブロック11の高さの微調整を行な
った段階で、切欠部11c内に収納された状態となり、
上部ブロック11上面に突出しないようになっている。
ることにより、上部ブロック11の高さ及び傾きを微調
整することができるようになっている。また、ボルト1
2bの頭部は、上部ブロック11の高さの微調整を行な
った段階で、切欠部11c内に収納された状態となり、
上部ブロック11上面に突出しないようになっている。
【0030】また、ナット12aが固定された部分に
は、挿通孔11bと連通する注入孔(図示略)が開口し
ている。この開口から、ボルト12bが挿入された挿通
孔11c及び挿入孔7bにモルタル等のグラウト材もし
くはエポキシ系接着剤を流入させることにより、支持ブ
ロック1と上部ブロック11とをボルト12bを介して
固定できるようになっている。また、前記上部ブロック
11と下部ブロック10とは、モルタル等のグラウト材
もしくはエポキシ系接着剤により、上部ブロック11と
下部ブロック10との間の僅かな隙間が埋められると共
に、接合されるようになっている。
は、挿通孔11bと連通する注入孔(図示略)が開口し
ている。この開口から、ボルト12bが挿入された挿通
孔11c及び挿入孔7bにモルタル等のグラウト材もし
くはエポキシ系接着剤を流入させることにより、支持ブ
ロック1と上部ブロック11とをボルト12bを介して
固定できるようになっている。また、前記上部ブロック
11と下部ブロック10とは、モルタル等のグラウト材
もしくはエポキシ系接着剤により、上部ブロック11と
下部ブロック10との間の僅かな隙間が埋められると共
に、接合されるようになっている。
【0031】次に、本実施例の住宅用連続基礎の構造に
よる基礎の施工方法について説明する。まず、基礎の配
置に沿って、前記従来例と同様に、根切り穴を掘り、支
持ブロック1を載置する部分に地業を設ける。そして、
地業上に空練りモルタルもしくは敷モルタルを打設す
る。そして、該モルタルが硬化する前に、該モルタル上
に支持ブロック1を載置する。この際に、該モルタルの
厚みは、その上に支持ブロック1を載せた際に、支持ブ
ロック1の上面の高さが所定の高さより高くなるように
厚めにし、支持ブロック1を載せた後に、支持ブロック
1の上面を掛け矢等で叩いて沈めながら支持ブロック1
上面の高さを合わせる。
よる基礎の施工方法について説明する。まず、基礎の配
置に沿って、前記従来例と同様に、根切り穴を掘り、支
持ブロック1を載置する部分に地業を設ける。そして、
地業上に空練りモルタルもしくは敷モルタルを打設す
る。そして、該モルタルが硬化する前に、該モルタル上
に支持ブロック1を載置する。この際に、該モルタルの
厚みは、その上に支持ブロック1を載せた際に、支持ブ
ロック1の上面の高さが所定の高さより高くなるように
厚めにし、支持ブロック1を載せた後に、支持ブロック
1の上面を掛け矢等で叩いて沈めながら支持ブロック1
上面の高さを合わせる。
【0032】次に、根切り穴の底部の支持ブロック1間
に下部ブロック10を載置する。この際に、下部ブロッ
ク10の上面が、根切り穴底部の凹凸等により、支持ブ
ロック1の切欠部7底部7aよりも上に出ないようにす
る。次に、上部ブロック11をクレーン等により吊り上
げ、上部ブロック11の左右両端部が、支持ブロック1
の切欠部7底部7aの上に載置されるように降ろす。そ
して、上部ブロック11の両端が、支持ブロック1に載
置された状態で、前記ボルト12bを締め込み、上部ブ
ロック11の高さを微調整することにより、上部ブロッ
ク11の上面を高い精度で水平にする。
に下部ブロック10を載置する。この際に、下部ブロッ
ク10の上面が、根切り穴底部の凹凸等により、支持ブ
ロック1の切欠部7底部7aよりも上に出ないようにす
る。次に、上部ブロック11をクレーン等により吊り上
げ、上部ブロック11の左右両端部が、支持ブロック1
の切欠部7底部7aの上に載置されるように降ろす。そ
して、上部ブロック11の両端が、支持ブロック1に載
置された状態で、前記ボルト12bを締め込み、上部ブ
ロック11の高さを微調整することにより、上部ブロッ
ク11の上面を高い精度で水平にする。
【0033】次に上部ブロック11と下部ブロック10
の隙間に、グラウト材もしくはエポキシ系接着剤を注入
し、隙間を埋めると共に上部ブロック11と下部ブロッ
ク10を接合する。そして、上部ブロック11のナット
12aの近傍の注入孔からグラウト材もしくはエポキシ
系接着剤を注入し、支持ブロック1と上部ブロック11
とを接合して連続基礎が完成する。
の隙間に、グラウト材もしくはエポキシ系接着剤を注入
し、隙間を埋めると共に上部ブロック11と下部ブロッ
ク10を接合する。そして、上部ブロック11のナット
12aの近傍の注入孔からグラウト材もしくはエポキシ
系接着剤を注入し、支持ブロック1と上部ブロック11
とを接合して連続基礎が完成する。
【0034】以上のように本実施例の住宅用連続基礎の
構造によれば、各支持ブロック1の高さを合わせるだけ
で、上部ブロック11を水平に配置することができるの
で、従来のプレキャストコンクリート製の基礎のよう
に、全てのブロック構造物の高さと水平レベルを合わせ
る必要がなく、基礎の施工を省力化することができる。
構造によれば、各支持ブロック1の高さを合わせるだけ
で、上部ブロック11を水平に配置することができるの
で、従来のプレキャストコンクリート製の基礎のよう
に、全てのブロック構造物の高さと水平レベルを合わせ
る必要がなく、基礎の施工を省力化することができる。
【0035】また、高さを合わせるのは支持ブロック1
だけであり、かつ、家屋が直接載置されのは、支持ブロ
ック1と、該支持ブロック1により支持された上部ブロ
ック11とである。従って、地業を、支持ブロック1の
載置される場所だけに設けても、家屋の基礎による支持
に問題が生ずる可能性がない。すなわち、本実施例の連
続基礎は、全体として家屋を支持しているが、支持ブロ
ック1と該支持ブロック1に支持された上部ブロック1
1とにより家屋を支持することも可能であり、支持ブロ
ック1が確実に地盤に支持されていれば、家屋等が傾く
等の問題が生ずることがない。従って、地業を従来例の
ように根切り穴の底部全体にではなく、支持ブロック1
の載置される場所だけに設けて、基礎の施工の省力化を
図ることができる。
だけであり、かつ、家屋が直接載置されのは、支持ブロ
ック1と、該支持ブロック1により支持された上部ブロ
ック11とである。従って、地業を、支持ブロック1の
載置される場所だけに設けても、家屋の基礎による支持
に問題が生ずる可能性がない。すなわち、本実施例の連
続基礎は、全体として家屋を支持しているが、支持ブロ
ック1と該支持ブロック1に支持された上部ブロック1
1とにより家屋を支持することも可能であり、支持ブロ
ック1が確実に地盤に支持されていれば、家屋等が傾く
等の問題が生ずることがない。従って、地業を従来例の
ように根切り穴の底部全体にではなく、支持ブロック1
の載置される場所だけに設けて、基礎の施工の省力化を
図ることができる。
【0036】また、上部ブロック11の水平レベルをレ
ベル調整金物12により微調整することができ、上部ブ
ロック11の水平レベルの精度を高めることができる。
ベル調整金物12により微調整することができ、上部ブ
ロック11の水平レベルの精度を高めることができる。
【0037】なお、本発明の住宅用連続基礎の構造は、
前記実施例に限られるものではなく、各部材の形状、寸
法、材質等の具体的構成要件は、実施に当たり適宜変更
可能である。例えば、支持ブロック1の高さは、支持ブ
ロック1を載置する地業上に空練りモルタル等を厚めに
捨て打ちして、支持ブロック1を上から叩くことにより
調整したが、地業に複数の鋼管あるいは鉄杭等を打ち込
んで、その上部を僅かに地業上に突出させるようにする
と共に、突出する高さを調整し、その上に支持ブロック
1を載置するようにして支持ブロック1の高さを調整し
ても良い。なお、この場合には、地業と支持ブロック1
下面との間にできた隙間をモルタル等のグラウト材によ
り埋めるようにする。
前記実施例に限られるものではなく、各部材の形状、寸
法、材質等の具体的構成要件は、実施に当たり適宜変更
可能である。例えば、支持ブロック1の高さは、支持ブ
ロック1を載置する地業上に空練りモルタル等を厚めに
捨て打ちして、支持ブロック1を上から叩くことにより
調整したが、地業に複数の鋼管あるいは鉄杭等を打ち込
んで、その上部を僅かに地業上に突出させるようにする
と共に、突出する高さを調整し、その上に支持ブロック
1を載置するようにして支持ブロック1の高さを調整し
ても良い。なお、この場合には、地業と支持ブロック1
下面との間にできた隙間をモルタル等のグラウト材によ
り埋めるようにする。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の住
宅用連続基礎の構造によれば、各支持ブロックの高さを
合わせるだけで、上部ブロックを水平に配置することが
できるので、従来のプレキャストコンクリート製の基礎
のように、全てのブロック構造物の高さと水平レベルを
合わせる必要がなく、基礎の施工を省力化することがで
きる。また、下部ブロックをフーチング部と立上部の下
部によって構成し、上部ブロックを立上部の上部によっ
て構成しており、言い換えると、上部ブロックと下部ブ
ロックとの合わせ面を、フーチング部と立上部の境より
も上方の立上部にずらして設けているため、及び、下部
ブロックと前記上部ブロックとの対向面にそれぞれ互い
に嵌合する複数の凹部と突部を形成しているため、強度
的に強くなっている。
宅用連続基礎の構造によれば、各支持ブロックの高さを
合わせるだけで、上部ブロックを水平に配置することが
できるので、従来のプレキャストコンクリート製の基礎
のように、全てのブロック構造物の高さと水平レベルを
合わせる必要がなく、基礎の施工を省力化することがで
きる。また、下部ブロックをフーチング部と立上部の下
部によって構成し、上部ブロックを立上部の上部によっ
て構成しており、言い換えると、上部ブロックと下部ブ
ロックとの合わせ面を、フーチング部と立上部の境より
も上方の立上部にずらして設けているため、及び、下部
ブロックと前記上部ブロックとの対向面にそれぞれ互い
に嵌合する複数の凹部と突部を形成しているため、強度
的に強くなっている。
【0039】本発明の連続基礎は、全体として家屋を支
持しているが、支持ブロックと該支持ブロックに支持さ
れた上部ブロックとにより家屋を支持することも可能で
あり、支持ブロックが確実に地盤に支持されていれば、
家屋等が傾く等の問題が生ずることがない。従って、地
業を支持ブロックの載置される場所だけに設けて、基礎
の施工の省力化を図ることができる。また、上部ブロッ
クの水平レベルをレベル調整金物によりごく簡単に微調
整することができる。より具体的には、上部ブロックの
上方からボルトを回動操作するだけのごく簡単な作業に
よって上部ブロックの水平レベルの微調整をすることが
できる。
持しているが、支持ブロックと該支持ブロックに支持さ
れた上部ブロックとにより家屋を支持することも可能で
あり、支持ブロックが確実に地盤に支持されていれば、
家屋等が傾く等の問題が生ずることがない。従って、地
業を支持ブロックの載置される場所だけに設けて、基礎
の施工の省力化を図ることができる。また、上部ブロッ
クの水平レベルをレベル調整金物によりごく簡単に微調
整することができる。より具体的には、上部ブロックの
上方からボルトを回動操作するだけのごく簡単な作業に
よって上部ブロックの水平レベルの微調整をすることが
できる。
【図1】上記実施例の住宅用連続基礎の構造を示す側面
図である。
図である。
【図2】上記住宅用連続基礎の構造の上部ブロック及び
下部ブロックを示す断面図である。
下部ブロックを示す断面図である。
【図3】上記住宅用連続基礎の構造のコーナー部用L字
状支持ブロックを示す斜視図である。
状支持ブロックを示す斜視図である。
【図4】上記住宅用連続基礎の構造の分岐部用T字状支
持ブロックを示す斜視図である。
持ブロックを示す斜視図である。
【図5】上記住宅用連続基礎の構造の分岐部用十字状支
持ブロックを示す斜視図である。
持ブロックを示す斜視図である。
【図6】上記住宅用連続基礎の構造の中継ぎ用一字状支
持ブロックを示す斜視図である。
持ブロックを示す斜視図である。
【図7】上記支持ブロックの配置の一例を示す平面図で
ある。
ある。
1 支持ブロック 2 L字状支持ブロック 3 L字状支持ブロック 4 T字状支持ブロック 5 十字状支持ブロック 6 一字状支持ブロック 10 下部ブロック 11 上部ブロック 12 レベル調整金物
Claims (2)
- 【請求項1】 フーチング部とこのフーチング部の上に
立設された立上部とが壁の長さ方向に連続して形成され
て住宅家屋を支持し、かつ、予め工場等でコンクリート
により形成された住宅用連続基礎の構造であって、 前記壁と壁との交差する地点のような基礎のコーナー
部、分岐部等に同じ高さに設けられた複数の支持ブロッ
クと、 該支持ブロック間を前記壁に沿ってつなぐように載置さ
れると共に、前記連続基礎の下部を構成する、前記フー
チング部及び前記立上部の下部からなる下部ブロック
と、 両端を前記支持ブロック上に載置された状態で支持され
ると共に前記下部ブロック上に配置され、かつ前記連続
基礎の上部を構成する、前記立上部の上部からなる上部
ブロックとを具備してなり、前記下部ブロックと前記上部ブロックとの対向面にはそ
れぞれ互いに嵌合する複数の凹部と突部が形成され、 前記上部ブロックは、支持ブロックに支持された状態
で、グラウト材等により、前記下部ブロックと接合され
ていることを特徴とする住宅用連続基礎の構造。 - 【請求項2】 フーチング部とこのフーチング部の上に
立設された立上部とが壁の長さ方向に連続して形成され
て住宅家屋を支持し、かつ、予め工場等でコンクリート
により形成された住宅用連続基礎の構造であって、 前記壁と壁との交差する地点のような基礎のコーナー
部、分岐部等に同じ高さに設けられた複数の支持ブロッ
クと、 該支持ブロック間を前記壁に沿ってつなぐように載置さ
れると共に、前記連続基礎の下部を構成する、前記フー
チング部及び前記立上部の下部からなる下部ブロック
と、 両端を前記支持ブロック上に載置された状態で支持され
ると共に前記下部ブロック上に配置され、かつ前記連続
基礎の上部を構成する、前記立上部の上部からなる上部
ブロックとを具備してなり、 前記上部ブロックは、支持ブロックに支持された状態
で、グラウト材等により、前記下部ブロックと接合さ
れ、 前記上部ブロックの両端部は、上部ブロックの高さの微
調整を行なうレベル調整金物を介して支持ブロック上に
載置され、前記レベル調整金物は、上部ブロックの長さ方向両端部
に形成された垂直な挿通孔に固定されたナットと、該ナ
ットに上方から挿入螺合され、その上端が前記上部ブロ
ックの上面部近傍に位置するとともに、下端が前記上部
ブロックを貫通して前記支持ブロックに当接するボルト
により構成されていること を特徴とする住宅用連続基礎
の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3208329A JP3002027B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 住宅用連続基礎の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3208329A JP3002027B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 住宅用連続基礎の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586627A JPH0586627A (ja) | 1993-04-06 |
JP3002027B2 true JP3002027B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=16554466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3208329A Expired - Lifetime JP3002027B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 住宅用連続基礎の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002027B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-20 JP JP3208329A patent/JP3002027B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0586627A (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991005 |