JP3191951B2 - 基礎の施工方法 - Google Patents

基礎の施工方法

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JP3191951B2
JP3191951B2 JP12684391A JP12684391A JP3191951B2 JP 3191951 B2 JP3191951 B2 JP 3191951B2 JP 12684391 A JP12684391 A JP 12684391A JP 12684391 A JP12684391 A JP 12684391A JP 3191951 B2 JP3191951 B2 JP 3191951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め、工場等において
形成されて建設現場に設置することにより住宅等の基礎
となるプレキャストコンクリート製のブロック構造物を
用いた基礎の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、住宅の基礎は現場にてコ
ンクリートを打設することで形成されることが一般的で
あり、したがってその施工は、地盤に対する根切り、根
切り底への砕石等の敷き込み及び転圧による地業の形
成、型枠の建込み、コンクリートの打設、型枠の解体、
埋め戻し、モルタルによる天端ならし、という作業を順
次行うことによりなされている。さらに、フーチン部を
有する基礎の場合には砕石の敷き込みに続いてフーチン
部へのコンクリートの打設が行なわれ、また、基礎中に
鉄筋を設ける場合には型枠の組み立てに先立って配筋作
業が行なわれる。そして、コンクリート打設後には、上
部構造体としての土台を基礎に対して締結固定するため
のアンカーボルトを位置決めして取り付けるための作業
も必要である。
【0003】したがって、上述のような基礎施工手順で
は、作業が多岐にわたって多数の工数を要するので工期
や工費の削減を図ることが困難であるし、また、土工、
鉄筋工、型枠大工等の熟練作業者を必要とする。そこ
で、近年、プレハブ住宅等の現場での作業を省力化する
ために住宅用の基礎を予め工場等で形成するプレキャス
トコンクリート製の基礎構築用ブロック構造物として、
住宅等の基礎を施工する方法が行なわれる場合がでてき
た。
【0004】前記基礎構築用ブロック構造物は、たとえ
ば、基盤上に載置される基礎フーチン部と、この基礎フ
ーチン部上に設けられかつ住宅等となる上部構造物を載
せる立上がり部とが、予め工場等で一体に形成されたも
のである。そして、このブロック構造物は、従来の現場
打ち基礎をその長手方向に対して垂直に分割した形状と
なっている。また、前記基盤は、現場打ちコンクリート
で基礎を施工する際と同様に地業を設け、その地業上に
コンクリートを捨て打ちしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記基礎用
ブロック構造物を用いて住宅の基礎を施工するには、以
下のような問題点があった。すなわち、建設現場に前記
ブロック構造物を設置する際に、該ブロック構造物の水
平レベルを合わせるのが困難な点である。たとえば、建
設現場に前記ブロック構造物を設置するには、まず、基
盤上に、空練りモルタルもしくは敷モルタルを打設す
る。そして、該モルタルが硬化する前に、該モルタル上
にブロック構造物を載置する。この際に、該モルタルの
厚みは、その上にブロック構造物を載せた際に、ブロッ
ク構造物の上面の高さが所定の高さより高くなるように
厚めにし、ブロック構造物を載せた後に、ブロック構造
物の上面を掛け矢等で叩いて沈めながらブロック構造物
上面の高さと水平レベルを合わせる。
【0006】従って、重量の大きなブロック構造物上面
の高さを合わせるとともに、水平にするのは困難な作業
であり、たとえば水平レベルを合わせているうちに所定
の高さより低くなってしまう可能性があり、その場合他
のブロック構造物との高さがずれてしまい、隣接するブ
ロック構造物同士を接合できないという問題点があり、
熟練した作業員が必要であった。
【0007】また、ブロック構造物の水平レベルを容易
に合わせるために、基礎の立上部だけを現場打ちコンク
リート製にする方法も考えられ、たとえば、基礎の立上
部の上部を現場打ちコンクリートとすることにより、容
易に水平レベルを合わせることができる。しかし、現場
打ちコンクリートとした部分が硬化するまで建築作業
を、中断しなければならず基礎構築後にあまり間をおか
ずに、建築作業を行なうことができるといるプレキャス
トコンクリート製基礎の利点が損なわれてしまう。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水平レベルの調整を
容易にすると共に、基礎構築後あまり間をおかずに建設
作業を続けることができる基礎の施工方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の本発明は、構築すべき基礎の長手方向に
沿って、基盤上に所定の間隔で複数の基礎支持部を水平
レベルを合わせて載置する工程と、該基礎支持部上に側
面視して略矩形状のコンクリートブロック構造物である
基礎立上部を複数の前記基礎支持部の間に掛け渡すよう
に設置する工程と、前記基礎立上部の左右両側方の基盤
上にそれぞれ該基礎立上部に沿って型枠を建て込む工程
と、該型枠同士の間にコンクリートを打設して、基礎フ
ーチン部を形成する工程とからなる基礎の施工方法であ
って、前記基礎フーチン部は、長方形状の底板部と、前
記底板部上面に設けられ、かつ、構築すべき基礎の長手
方向に対して略垂直方向に所定の間隔をあけて並んで上
方に突設する少なくとも一対の突出部とを具備してな
り、前記基礎立上部には、その下面から複数の前記基礎
支持部の突出部の位置に対応するように前記長手方向に
間隔をおいて突出され、かつ前記支持部の一対の突出部
の間に嵌合する複数の嵌合部が設けられ、該嵌合部は、
前記長手方向に沿って各嵌合部をつなぐ配筋を有し、前
記配筋は、前記基礎立上部の端面から延出し、且つ隣接
する前記基礎立上部の間で互いに重ね合わされて接合さ
れることを特徴とするものである。また、請求項2の本
発明は、構築すべき基礎の長手方向に沿って、基盤上に
所定の間隔で複数の基礎支持部を水平レベルを合わせて
載置する工程と、該基礎支持部上に側面視して略矩形状
のコンクリートブロック構造物である基礎立上部を複数
の前記基礎支持部の間に掛け渡すように設置する工程
と、前記基礎立上部の左右両側方の基盤上にそれぞれ該
基礎立上部に沿って型枠を建て込む工程と、該型枠同士
の間にコンクリートを打設して、基礎フーチン部を形成
する工程とからなる基礎の施工方法であって、前記基礎
フーチン部は、長方形状の底板部と、該底板部の両側縁
に前記長手方向に沿って立設された側壁部と、前記底板
部上面に前記側壁部と間隔をおいて設けられ、かつ、構
築すべき基礎の長手方向に対して略垂直方向に所定の間
隔をあけて並んで上方に突設する少なくとも一対の突出
部とを具備してなり、前記突出部のうち少なくとも一つ
とこの突出部に対向する前記側壁部の間隔と、対向する
前記突出部間の間隔とが同一の間隔に形成され、前記基
礎立上部には、その下面から複数の前記基礎支持部の突
出部の位置に対応するように突出され、かつ前記支持部
の一対の突出部の間、または前記突出部と前記側壁部と
の間に選択的に嵌合する複数の嵌合部が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】前記構成によれば、複数の基礎支持部の水平レ
ベルを合わせてから、基盤上に基礎立上部を載置するこ
とにより、基礎の水平レベルを調整する。従って、基礎
支持部は、基礎全体を長手方向に対して垂直に分割した
プレキャストコンクリート製の従来基礎に比較して極め
て軽量であり、また基礎支持部が載置されたところだけ
で、水平レベルを合わせればよいので、極めて容易に基
礎の水平レベルを調整することができる。
【0011】また、基盤上に載置された基礎支持部の一
対の突出部に基礎立上部の嵌合部を嵌合させることによ
り、基礎支持部に対して基礎立上部が左右に倒れること
がなく、この状態で基礎上への壁や床の施工を行なうこ
とができる。従って、現場打ちコンクリート製の基礎フ
ーチン部が硬化するのを待つことなく建設作業を行なう
ことができる。さらに、請求項1記載の構成によれば、
嵌合部が間隔をおいて設けられているので基礎立上部の
軽量化が図られ、取り扱い性、運搬性が向上するととも
に、基礎支持部間にコンクリートを打設した際に、嵌合
部間の配筋により基礎フーチン部の補強を図ることがで
きるとともに、隣接する基礎立上部の間で配筋が重ね合
わされて接合されているので、基礎立上部同士を強固に
一体化することができる。また、請求項2記載の構成に
よれば、嵌合部を突出部の間に嵌合させることで一般の
基礎として利用でき、嵌合部を突出部と側壁部との間に
嵌合させることで偏心基礎として利用できるので、嵌合
させる位置により基礎の用途を選択することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1ないし図5は、本発明の一実施例を示す
図面であって、この実施例の基礎の施工方法は、構築す
べき基礎の長手方向に沿って、基盤上に所定の間隔で複
数の基礎支持部1…を水平レベルを合わせて載置する工
程と、該基礎支持部1…上に側面視して略矩形状のコン
クリートブロック構造物である基礎立上部2を複数の前
記基礎支持部1…の間に掛け渡すように設置する工程
と、前記基礎立上部2の左右両側方の基盤上にそれぞれ
該基礎立上部2に沿って型枠(図示略)を建て込む工程
と、該型枠同士の間にコンクリートを打設して、基礎フ
ーチン部3を形成する工程とからなるものである。
【0013】次に、本実施例の基礎の施工方法について
説明する前に、この基礎の施工方法に使用される基礎支
持部1及び基礎立上部2について説明する。前記基礎支
持部1は、基盤上に構築すべき基礎の長手方向に沿って
間隔をあけて一列に載置されるものであり、長方形状の
底板部4と、該底板部4の左右両側縁に、構築すべき基
礎の長手方向に沿って立設された側壁部5、5と、前記
底板部4上に、所定の間隔をおいて設けられた一対の突
出部6、6とからなるものである。
【0014】前記底板部4、側壁部5、5及び突出部
6、6からなる基礎支持部1は、一体に成形されたプレ
キャストコンクリート製のものである。そして、前記底
板部4は、従来の現場打ち基礎のフーチン部と略同様な
幅に形成されている。なお、底板部4の幅は、基礎上に
載置される住宅の重量等を考慮して決められるものであ
る。前記側壁部5、5は、前記底板部4の両側縁に沿っ
て、前記底板部4の一端部から他端部まで設けられてい
る。
【0015】前記突出部6、6は、前記側壁部5、5と
略同じ厚みと高さを有するものであって、直方体状に形
成されたものである。そして、一対の突出部6、6は、
構築すべき基礎の長さ方向に対して、垂直方向に並んで
設けられたものである。また、一対の突出部6、6は、
突出部6と対向する側壁部5の間隔と突出部6、6同士
の間隔が同一に形成されている。すなわち、側壁部5、
5同士の間に等間隔の三つの溝を設けるように突出部
6、6が設けられている。
【0016】前記基礎立上部2は、従来の現場打ちコン
クリートの基礎の立上部に代わって、工場等において予
め成型されたプレキャストコンクリート製の基礎の立ち
上がり部分となるものである。そして、この基礎立上部
2を、布基礎などの連続した基礎として使用する場合に
は、複数の基礎立上部2を基盤上に基礎支持部1を介し
て、一列に設置するものである。
【0017】この基礎立上部2は、図1等に示すよう
に、略直方体状に形成されている。そして、基礎立上部
2の下面には、下面から突出した嵌合部7…が設けられ
ている。この嵌合部7…は、一列に複数載置された基礎
支持部1の間隔と同様の間隔で設けられ、その厚みが前
記突出部6、6同士の間隔及び突出部6と側壁部5との
間隔と略同様の厚みに形成されている。また、嵌合部7
…の長さは、前記突出部6、6の長さと略同様に形成さ
れている。そして、該嵌合部7…が、前記突出部6、6
同士の間もしくは前記突出部6と側壁部5との間に嵌合
できるようになっている。すなわち、側壁部5を突出部
6として使用することができるようになっている。
【0018】また、基礎立上部2端面には、図3及び図
5に示すように、上下に2つの窪部8、8が設けられて
いる。さらに、基礎立上部2の端部の上部には、基礎立
上部2上面と端面とに開口する切欠部9が設けられてい
る。
【0019】そして、基礎立上部2の内部には、図3等
に示すように、その長さ方向に沿った鉄筋10、10
と、上下方向に沿った鉄筋11…とが埋設されている。
長さ方向に沿った鉄筋10、10のうちの基礎立上部2
の上部に埋設された鉄筋10は、前記切欠部9において
露出すると共に、その端部が、基礎立上部2の端面から
延出した状態になっている。また、嵌合部7…には、各
嵌合部7をつなぐように基礎立上部2の長さ方向に沿っ
て、一本の鉄筋(配筋)12が埋設されている。この鉄
筋12もその端部が基礎立上部2の端面よりも延出して
設けられている。そして、上下方向に沿った鉄筋11…
は、その上端を前記長さ方向に沿った鉄筋10に掛止さ
れ、その下端を基礎立上部2下面から突出させた状態
で、嵌合部7…をつなぐ鉄筋12に掛止されている。
【0020】次に本実施例の基礎の施工方法について説
明する。まず、トラック等により、基礎支持部1…及び
基礎立上部2…等の資材が運搬される。この際に、基礎
支持部1…及び基礎立上部2…が略矩形状に形成されて
いるので、そのまま積み上げることによりトラック等の
荷台に積むことができる。また、基礎支持部1は、その
中が現場打ちコンクリートを打設するために略空洞にな
っているので、軽くなっており、容易に取り扱うことが
できる。同様に、基礎立上部2は、嵌合部7…が間隔を
おいて設けられているので、軽くなっており、容易に取
り扱うことができる。
【0021】そして、建築現場では、前記従来の基礎構
築用ブロック構造物と同様に、まず、根切り穴を設け、
その底部に地業を形成して基盤とする。該基盤上の基礎
支持部1…を載置する部分に空練りモルタル、敷モルタ
ル等を捨て打ちする。なお、この際の基礎支持部1…を
載置する位置は、設置すべき基礎立上部2の嵌合部7…
の位置に基礎支持部1の突出部6、6の位置が対応する
位置である。すなわち、基礎支持部1…は、基礎立上部
2の嵌合部7…の間隔に対応した間隔で設置される。そ
して、根切り穴に沿って、基礎支持部1を前記モルタル
を捨て打ちした位置に一列に設置する。この際に、前記
モルタルが硬化する前に従来のプレキャストコンクリー
ト製の基礎と同様に基礎支持部1の水平レベルを合わせ
ておく。
【0022】この際に、基礎支持部1は、従来のプレキ
ャストコンクリート製の基礎に比べて、極めて軽量なの
で、簡単に動かすことができ、容易に水平レベルを合わ
せることができる。そして、図4及び図5に示すよう
に、基礎支持部1の底板部4上に突出する突出部6同士
の間に、基礎立上部2の嵌合部7…の位置を合わせて、
嵌合部7…を突出部6、6同士の間に嵌合させ、基礎立
上部2を設置する。
【0023】そして、嵌合部7…を嵌合することによ
り、基礎立上部2は、嵌合部7が突出部6、6の間に嵌
合され、突出部6、6によって左右から支持されて、左
右に倒れることがなく、基礎上に壁や床を設けられるの
に充分な強度で基礎支持部1に固定された状態になる。
【0024】次に、基礎支持部1、1同士の間に、該基
礎支持部1の側壁部5、5に沿って、基礎立上部2の左
右の基盤上にそれぞれ側壁部5、5と略同じ高さの型枠
を建て込む。この際に基礎支持部1の部分は、側壁部
5、5が型枠の役割を果たす。そして、型枠同士の間及
び基礎支持部1上の側壁部5、5同士の間に、側壁部
5、5の高さまで基礎フーチン部3を形成するコンクリ
ートを打設する。なお、この際に布基礎の端部となる部
分にも型枠を建て込んでおく。
【0025】次に隣接する基礎立上部2の端面から延出
する鉄筋10、12同士を重ね合わせ、針金を巻き付け
て接合する。そして、基礎立上部2の接続部の両側面を
型枠で覆い、接続部にグラウト材を打設する。以上のよ
うに形成された基礎を埋め戻し、基礎上に住宅の建設を
始める。この際に基礎フーチン部3に打設されたコンク
リートが硬化していなくても、基礎立上部2の嵌合部7
…が基礎支持部1の突出部6…同士の間に嵌合したこと
により、基礎立上部2は、突出部6、6により左右から
支持されることになり、左右に倒れることがない。従っ
て、基礎構築後すぐに基礎上で建設作業を行なえる。
【0026】そして、このような施工方法による基礎の
構造は、図4等に示すように、基盤上に一列に所定の間
隔で載置された基礎支持部1…上に、嵌合部7…が突出
部6、6同士の間に嵌合された状態で設置され、かつ基
礎支持部1…同士の間に該基礎支持部の2つの側壁部
5、5に沿って型枠を建て込み、型枠の間及び基礎支持
部1上の側壁部5、5の間に現場打ちコンクリートが側
壁部5、5の高さまで打設され、基礎フーチン部3が形
成されたものである。
【0027】また、基礎立上部2、2同士の接合部は、
基礎立上部2、2の端面同士が僅かに間隔をあけた状態
で突き合わされ、互いの端面から延出された鉄筋10、
12がそれぞれ切欠部9、9もしくは嵌合部7、7の間
の空間で、重ね合わせて針金を巻き付けることにより接
合され、接合部の両側面を型枠で覆った状態で、モルタ
ル等のグラウト材が端面同士の間に充填され、グラウト
材により、端面の窪部8、8及び切欠部9が埋められた
ものである。
【0028】以上のように本実施例の基礎の施工方法に
よれば、軽量で水平レベルを合わせるのが容易な基礎支
持部1…を水平レベルを調整しながら基盤上に載置する
ことにより、容易に基礎の水平レベルを合わせられると
ともに、基礎支持部1…の突出部6、6の間に基礎立上
部2の嵌合部7を嵌合することにより、基礎立上部2
が、突出部6、6によって左右から支持され、倒れない
ようになっているので、現場打ちコンクリートよりなる
基礎フーチン部3が硬化するまで建設作業を中断する必
要がなく、基礎構築後、間をおくことなく住宅等の建築
物の建設を行なうことができる。
【0029】また、基礎を略矩形状の形態の基礎支持部
1と基礎立上部2とに分割することにより、トラック等
に積む際に、そのまま重ねて積み上げることができるの
でかさばることがなく、また、基礎支持部1は、その内
部に現場打ちコンクリート用の空間があり、かつ基礎フ
ーチン部3の一部分でしかなく、基礎立上部2は嵌合部
7…が間隔をおいて設けられているので、容易に取り扱
うことができるとともに輸送コストを削減することがで
きる。さらに、嵌合部7…間に鉄筋12を配することに
より基礎フーチン部3の補強も図ることができるととも
に、隣接する基礎立上部2の間で配筋が重ね合わされて
接合されているので、基礎立上部2、2同士を強固に一
体化することができる。
【0030】なお、図6及び図7に示すように、基礎支
持部1の側壁部6と突出部6の間に、基礎立上部2の嵌
合部7を嵌合させるようにすれば、敷地の境界線のそば
に、壁面を設ける際に使用される偏心基礎として利用す
ることができる。すなわち、基礎支持部1の突出部6、
6同士の間に基礎立上部2の嵌合部7を嵌合した際に
は、一般の基礎として使用することができ、また、突出
部6と側壁部5との間に嵌合部7を嵌合した際には、偏
心基礎として使用できるので、同一の構成部品でどちら
の基礎にも対応できることになり、基礎の生産コストを
低減することができる。偏心基礎として利用する際に
は、片側に長く延出した基礎フーチン部3を補強するた
めに、基礎立上部2の上下方向に埋設された鉄筋11の
下端部を基礎フーチン部3の延出方向に延出する必要が
ある。
【0031】また、本実施例のように基礎支持部1の突
出部6、6同士の間隔と、突出部6と該突出部6と対向
する側壁部5との間隔を同じにする必要はなく、図8及
び図9に示すように、基礎フーチン部20の幅を広くし
て、図6等に示す基礎よりも大きな重量に耐えられる基
礎としてもよい。なお、基礎フーチン部20の幅を広く
する場合には、偏心基礎と同様に、基礎フーチン部20
を補強するために、基礎立上部2下端の鉄筋11から左
右に延出する鉄筋21を設ける必要がある。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に設明したように本発明の基
礎の施工方法によれば、軽量で水平レベルを合わせるの
が容易な基礎支持部を水平レベルを調整しながら載置す
ることにより、容易に基礎の水平レベルを合わせられる
とともに、基礎支持部の突出部の間に基礎立上部の嵌合
部を嵌合することにより、基礎立上部が、突出部によっ
て左右から支持され、倒れないようになっているので、
現場打ちコンクリートよりなる基礎フーチン部が硬化す
るまで建設作業を中断する必要がなく、基礎構築後、間
をおくことなく住宅等の建築物の建設を行なうことがで
きる。また、嵌合部を間隔をおいて設けることにより、
基礎立上部の軽量化が図られ、取り扱い性および運搬性
が向上するとともに、嵌合部間に配筋を設けることによ
り、基礎フーチン部の補強も実現することができる。
かも、隣接する基礎立上部の間で配筋を重ね合わせて接
合しているので、基礎立上部同士を強固に一体化するこ
ともできる。さらに、基礎立上部の嵌合部を、基礎支持
部の突出部の間または突出部と側壁部との間に選択的に
嵌合するようにしたので、一般基礎と偏心基礎とを任意
に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前記実施例の基礎支持部と基礎立上部とを示す
斜視図である。
【図2】前記基礎支持部と基礎立上部とを示す斜視図で
ある。
【図3】前記基礎立上部の接合部分とを示す側面図であ
る。
【図4】前記基礎支持部に嵌合された基礎立上部を示す
断面図である。
【図5】前記基礎支持部に嵌合された基礎立上部を示す
端面図である。
【図6】偏心基礎として使用される前記基礎支持部と基
礎立上部とを示す断面図である。
【図7】前記偏心基礎として基礎支持部に嵌合された基
礎立上部を示す断面図である。
【図8】幅の広い基礎支持部と基礎立上部とを示す端面
図である。
【図9】前記幅の広い基礎支持部に基礎立上部を嵌合し
た状態を示す端面図である。
【符号の説明】
1 基礎支持部 2 基礎立上部 3 基礎フーチン部 4 底板部5 側壁部 6 突出部 7 嵌合部12 鉄筋(配筋)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築すべき基礎の長手方向に沿って、基
    盤上に所定の間隔で複数の基礎支持部を水平レベルを合
    わせて載置する工程と、該基礎支持部上に側面視して略
    矩形状のコンクリートブロック構造物である基礎立上部
    を複数の前記基礎支持部の間に掛け渡すように設置する
    工程と、前記基礎立上部の左右両側方の基盤上にそれぞ
    れ該基礎立上部に沿って型枠を建て込む工程と、該型枠
    同士の間にコンクリートを打設して、基礎フーチン部を
    形成する工程とからなる基礎の施工方法であって、 前記基礎フーチン部は、長方形状の底板部と、前記底板
    部上面に設けられ、かつ、構築すべき基礎の長手方向に
    対して略垂直方向に所定の間隔をあけて並んで上方に突
    設する少なくとも一対の突出部とを具備してなり、前記
    基礎立上部には、その下面から複数の前記基礎支持部の
    突出部の位置に対応するように前記長手方向に間隔をお
    いて突出され、かつ前記支持部の一対の突出部の間に嵌
    合する複数の嵌合部が設けられ、 該嵌合部は、前記長手方向に沿って各嵌合部をつなぐ配
    筋を有し、 前記配筋は、前記基礎立上部の端面から延出し、且つ隣
    接する前記基礎立上部の間で互いに重ね合わされて接合
    される ことを特徴とする基礎の施工方法。
  2. 【請求項2】 構築すべき基礎の長手方向に沿って、基
    盤上に所定の間隔で複数の基礎支持部を水平レベルを合
    わせて載置する工程と、該基礎支持部上に側面視して略
    矩形状のコンクリートブロック構造物である基礎立上部
    を複数の前記基礎支持部の間に掛け渡すように設置する
    工程と、前記基礎立上部の左右両側方の基盤上にそれぞ
    れ該基礎立上部に沿って型枠を建て込む工程と、該型枠
    同士の間にコンクリートを打設して、基礎フーチン部を
    形成する工程とからなる基礎の施工方法であって、 前記基礎フーチン部は、長方形状の底板部と、該底板部
    の両側縁に前記長手方向に沿って立設された側壁部と、
    前記底板部上面に前記側壁部と間隔をおいて設けられ、
    かつ、構築すべき基礎の長手方向に対して略垂直方向に
    所定の間隔をあけて並んで上方に突設する少なくとも一
    対の突出部とを具備してなり、 前記突出部のうち少なくとも一つとこの突出部に対向す
    る前記側壁部の間隔と、対向する前記突出部間の間隔と
    が同一の間隔に形成され、 前記基礎立上部には、その下面から複数の前記基礎支持
    部の突出部の位置に対応するように突出され、かつ前記
    支持部の一対の突出部の間、または前記突出部と前記側
    壁部との間に選択的に嵌合する複数の嵌合部が設けられ
    ていることを特徴とする基礎の施工方法。
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