JP6265669B2 - 建物用基礎の施工方法 - Google Patents
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この場合、変更された寸法に応じて矩形枠状のフーチング部を別途成形しなければならないため、製造に係る手間が余計にかかるだけでなく、歩留まりが悪くコストが嵩むことが懸念される。
前記建物用基礎部材(PC基礎10(12,14))は、
鉛直方向に直立して建物を支持する立上り部16と、
前記立上り部16の下端部から側方に突出して当該立上り部16を支持するフーチング部18と、を有しており、
前記フーチング部18は、
前記立上り部16の長手方向に任意に調整可能な間隔Kを空けて配置され、かつ互いに平行し、前記立上り部16の下端から下に延出する板状の複数の支持部18a…と、
前記立上り部16と平行に配置され、かつ前記複数の支持部18a…の端部同士を連結する補強材(例えば、補助配筋材18b)と、
隣接する前記複数の支持部18a…間に、これら支持部18a…と平行して配置される配筋材23と、を備えており、
前記複数の支持部18a…間に形成された前記間隔Kは、現場打ちコンクリート4の打設用スペースとされており、
前記複数の建物用基礎部材(PC基礎10(12,14))を、前記根切り部20に順次配列し、
前記複数の支持部18a…の長さ方向両端部側に、前記現場打ちコンクリート4の打設時に使用される型枠52をそれぞれ配置した後に、前記打設用スペースに、前記現場打ちコンクリート4を打設することを特徴とする。
しかも、複数の支持部18a…間に形成された間隔Kは、任意に調整可能であるので、例えば標準とは異なる仕様等の間取りで建物用基礎(布基礎1)を構築するような、規定寸法と比較して変更された寸法の建物用基礎部材が必要となった場合においても、当該変更された寸法に対応することができるため、歩留まりを改善してコストを抑えることができる。
また、建物用基礎部材(PC基礎10(12,14))は、立上り部16とフーチング部18とを有する形状に工場で製造されるものであり、表面が仕上げ処理されているため、特に、立上り部16は、建築現場で表面処理を行なう必要がない。また、表面のデザイン加工も可能である。
さらに、複数の支持部18a…の長さ方向両端部側に、現場打ちコンクリート4の打設時に使用される型枠52をそれぞれ配置した後、現場打ちコンクリート4を打設するので、フーチング部18の周辺を囲むように配置された型枠52,52内に現場打ちコンクリート4を打設することにより、コンクリート4の打設量を少なくして打設作業を容易にでき、且つ型枠52が打設したコンクリート4を囲むため、養生期間中の他の作業も影響を受けることなく行なうことができ、工期の短縮およびコスト削減を図ることができる。
前記配筋材23の長さは、前記支持部18aよりも長尺に設定されていることを特徴とする。
前記立上り部16の下端部はテーパ状に形成されており、
前記複数の支持部18a…の上端部には、前記立上り部16の下端部の形状(テーパ17)に対応する溝部18eがそれぞれ形成されており、 前記立上り部16の下端部(テーパ17)を、前記複数の支持部18a…の各溝部18e…に嵌合することによって、前記立上り部16の下端部と地盤100との間に所定空間が形成されており、
前記現場打ちコンクリート4を打設する際に、当該現場打ちコンクリート4を前記所定空間に打設することを特徴とする。
しかも、立上り部16の下端部には、テーパ17が形成されているので、一方の側から打設したコンクリート4を他方の側に流れ込み易くすることができる。従って、例えば、建物の内側からコンクリート4を打設すれば、外側にもコンクリート4が流れ込むこととなり、外側からのコンクリート打設作業を省略できる。これにより、立上り部16における建物の外側面が打設したコンクリート4によって汚されることを未然に防止できる。
前記配筋材23は、前記複数の支持部18a…の各溝部18eに嵌合した状態の前記立上り部16の下端面に接する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る建物用基礎の施工方法を用いた、本実施形態の建物用基礎である布基礎1は、図1に示すように、根切り部20にPC基礎10が順次配列されることによって構築される。このとき、根切り部20は、建物の構築領域で地盤100を連続的に掘削(布掘り)して形成されており、この根切り部20のコーナー部および所定位置には、ベース部30が設置されている。そして、これらベース部30,30間にPC基礎10が架設されることによって、布基礎1が構築されている。
この場合、連結部11の開口11a内に配置された接合筋3が、この開口11a内から抜け出ようとしても、当該貫通手段33が引掛部31aに引っ掛かったり、上下一対の横配筋31,31に当接したりすることで、当該開口11a内から抜け出ることを未然に防止できる。
この場合、連結部11の開口11a内において、接合筋3が水平方向に移動することも抑制できる。
このとき、連結部11は当該PC基礎10の長手方向の外方に向けた開口11aを有することによって平面コ字形状に成形されている。つまり、連結部11は従来と比して開口11aが平面コ字形状に一体で成形されている。従って、連結部が第1部材と第2部材とをボルト締結するように別体成形された従来品と比較して部品点数を低減でき、コストを抑えることができる。しかも、一体成形されている分、ボルト締結するための作業工数も削減できる。
図7に示すように、PC基礎10,10同士の接合態様としては、大きく分けてI形接合,L形接合,T形接合,X形接合の4種類が挙げられる。
さらに、上述したT−3タイプにおけるPC基礎10の端部以外の連結部11が直交する仕口部分に窪み部10aが設けられ、当該窪み部10aに上記直交する連結部11を嵌合させるT−4タイプがある。この場合、PC基礎10の窪み部10a内に接合筋3の一方の端部側が埋設され、接合筋3の他方の端部側が、上記直交するように嵌合されるPC基礎10の連結部11の開口11a内にインサートされることで、連結強度が向上されている。
図9(a)に示すように、まず、建物の構築領域の地盤100を連続的に掘削して根切り部20を形成する。この根切り部20は、PC基礎10の設置部分に形成されている。ここで、根切作業では、バックホー等の重機で根切り、スコップ等により手掘り調整しながら所定の深さまで地盤100を掘る。所定の深さまで地盤100を掘削したら、砕石や砂利を敷き込み、タンピングランマーやプレートコンパクター等の重機を用いて転圧することで、根切り部20内の地盤を締め固めて平らにならす。そして、地業レベルを完全自動レベル装置40と受光器41等からなるレーザー光線による水準装置を用いて計測し、砕石転圧後のレベルチェックを行う。また、レベルチェック後にレベル調整を行った際には、再度、所定の重機にて締め固めやならしを行う。このように、根切作業では、水平レベルを調整し、平行(平坦)を確認しながら砕石や砂利を敷く。
このようにして、ベース部30は、PC基礎10の連結位置に敷設される敷きモルタル22上に、PC底盤22が載置されることで設置されるようになっている。なお、ここでは図示省略するが、この後、ベース部30の上面に設置位置の墨出しを行い、位置合わせを行う。
なお、ここでは図示省略するが、この場合も上述した図17の場合と同様に、対向配置された連結部11および突出部13間に接合金物54を取り付けることで仮固定すると共に、ダンプレート捨て型枠53をベース部30の周辺に取り付けて保持する。このときも上述のように、ベース部30の周囲のみ、先にコンクリートを打設しても良い。
そして、これらコンクリート充填口19からコンクリート4を打設すると、このコンクリート充填口19が立上り部16の下の空間と連通しているので、この空間にコンクリート4が流れ込む。さらに、立上り部16の下端部には、テーパ17が形成されているので、一方の側からコンクリート4を打設すると、このコンクリート4は他方の側に流れ込み易くなっている。
かくして、本実施形態によれば、コスト増を招くことなく、PC基礎10,10同士の連結強度を容易に強化できる。
しかも、複数の支持部18a…間に形成された間隔Kは、任意に調整可能であるので、例えば標準とは異なる仕様等の間取りで建物用基礎である布基礎1を構築するような、規定寸法と比較して変更された寸法のPC基礎10(12,14)が必要となった場合においても、当該変更された寸法に対応することができるため、歩留まりを改善してコストを抑えることができる。
加えて、PC基礎10(12,14)は、立上り部16とフーチング部18とを有する形状に工場で製造されるものであり、表面が仕上げ処理されているため、特に、立上り部16は、建築現場で表面処理を行なう必要がない。また、表面のデザイン加工も可能である。
このとき、配筋材23の長さが、支持部18a…よりも長尺に設定されていれば、PC基礎10(12,14)の剛性や強度を向上させることができる上に、フーチング部18における幅方向の寸法変更にも対応できる。
しかも、立上り部16の下端部には、テーパ17が形成されているので、一方の側から打設したコンクリート4を他方の側に流れ込み易くすることができる。従って、例えば、建物の内側からコンクリート4を打設すれば、外側にもコンクリート4が流れ込むこととなり、外側からのコンクリート打設作業を省略できる。これにより、立上り部16における建物の外側面が打設したコンクリート4によって汚されることを未然に防止できる。
10,12,14…PC基礎(建物用基礎部材)
11…連結部
11a…開口
13…突出部
16…立上り部
17…テーパ
18…フーチング部
18a…支持部
18b…補助配筋材(補強材)
18c…囲繞部
18e…溝部
19…コンクリート充填口
20…根切り部
21…敷きモルタル
22…PC底盤
23…配筋材
24a…凸部
24b…底面部
25a…天面
25b,25c…傾斜部
30…ベース部
3…接合筋(接合用の配筋材)
31…横配筋
31a…引掛部
32…縦配筋
33…貫通手段
33a…ボルト
34…貫通孔
35…穴
4…コンクリート
52…型枠
Claims (4)
- 建物の構築領域の地盤を連続的に掘削して形成された根切り部に、複数の建物用基礎部材を順次配列して構築される建物用基礎の施工方法において、
前記建物用基礎部材は、
鉛直方向に直立して建物を支持する立上り部と、
前記立上り部の下端部から側方に突出して当該立上り部を支持するフーチング部と、を有しており、
前記フーチング部は、
前記立上り部の長手方向に任意に調整可能な間隔を空けて配置され、かつ互いに平行し、前記立上り部の下端から下に延出する板状の複数の支持部と、
前記立上り部と平行に配置され、かつ前記複数の支持部の端部同士を連結する補強材と、
隣接する前記複数の支持部間に、これら支持部と平行して配置される配筋材と、を備えており、
前記複数の支持部と、前記補強材と、前記配筋材は一体的に設けられており、
前記複数の支持部間に形成された前記間隔は、現場打ちコンクリートの打設用スペースとされており、
前記複数の建物用基礎部材を、前記根切り部に順次配列し、
前記複数の支持部の長さ方向両端部側に、前記現場打ちコンクリートの打設時に使用される型枠をそれぞれ配置した後に、前記打設用スペースに、前記現場打ちコンクリートを打設することを特徴とする建物用基礎の施工方法。 - 請求項1に記載の建物用基礎の施工方法において、
前記配筋材の長さは、前記支持部よりも長尺に設定されていることを特徴とする建物用基礎の施工方法。 - 請求項1又は2に記載の建物用基礎の施工方法において、
前記立上り部の下端部はテーパ状に形成されており、
前記複数の支持部の上端部には、前記立上り部の下端部の形状に対応する溝部がそれぞれ形成されており、
前記立上り部の下端部を、前記複数の支持部の各溝部に嵌合することによって、前記立上り部の下端部と地盤との間に所定空間が形成されており、
前記現場打ちコンクリートを打設する際に、当該現場打ちコンクリートを前記所定空間に打設することを特徴とする建物用基礎の施工方法。 - 請求項3に記載の建物用基礎の施工方法において、
前記配筋材は、前記複数の支持部の各溝部に嵌合した状態の前記立上り部の下端面に接する位置に配置されていることを特徴とする建物用基礎の施工方法。
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