JP2715162B2 - 杭体と基礎躯体との結合部分等の配筋方法 - Google Patents

杭体と基礎躯体との結合部分等の配筋方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この出願の発明は、杭体と基礎躯体との結合部分等の
配筋方法、特に、鉄筋コンクリート造の杭体の杭主筋と
基礎躯体の一部となる鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄
筋コンクリート造の柱体の柱主筋とを互いに接合して行
なう配筋方法に関する。
従来の技術 従来の所定位置の地盤中に配設した多数の鉄筋コンク
リート造の杭体の上方に杭体と一体に鉄筋コンクリート
造等の基礎躯体を構築し、その上に建造物を構築する建
築法においては、杭体の多数の杭主筋を杭体のコンクリ
ート部分の上端面から上方に突出させ、突出する多数の
杭主筋の上方部分によって囲まれる杭体の上端面上に、
柱主筋、帯筋等の柱鉄筋を配筋し、また杭体の上方にフ
ーチング用鉄筋や基礎梁の梁主筋等を配筋し、配筋部の
周囲を型枠で囲い、型枠内にコンクリートを打設して、
杭体の上方に、フーチング、基礎梁、柱体の下方部分等
からなる鉄筋コンクリート造等の基礎躯体を形成してい
る。
発明が解決しようとする課題 従来の構築法においては、杭体の上方に突出させた多
数の杭主筋の上方部分、フーチングの鉄筋、および柱主
筋、帯筋等からなる柱鉄筋等が杭体の上方に集中して配
筋され、それらが重複して無駄になる欠点があり、また
多数の杭主筋の上方部分によって囲まれる杭体の上端面
上に、柱主筋、帯筋等からなる柱鉄筋を建てておくため
に、柱主筋に曲げ加工を施して、それらの下端部に屈曲
部等を形成したり、柱鉄筋の倒れを防止するための支持
体等が必要になったりする欠点がある。
この出願の発明が解決しようとする課題は、上記欠点
のない杭体と基礎躯体との結合部分等の配筋方法を提供
すること、換言すると、杭体の上方に配筋する鉄筋の重
複をできるだけ少なくし、柱主筋に特別な加工を加えず
に、柱主筋、帯筋等からなる柱鉄筋の自立を可能する杭
体と基礎躯体との結合部分等の配筋方法を提供すること
にある。
課題を解決するための手段 この出願の発明は、前記課題を解決するための手段と
して、つぎの構成を採用するものである。
この発明の構成は、所定位置の地盤中に鉄筋コンクリ
ート造の杭体を多数配設し、これらの杭体の上にこれら
と一体に基礎躯体を構築し、その上に建造物を構築する
構築法において、鉄筋コンクリート造の杭体の杭主筋の
上方部分を杭体のコンクリート部分の上端面から上方に
突出させ、基礎躯体の一部となる鉄骨鉄筋コンクリート
造または鉄筋コンクリート造の柱体の多数の柱主筋の少
なくとも一部の柱主筋の下端部を、杭体の上端面から突
出させた杭主筋の端部に接合し、少なくとも一部の柱主
筋を杭体の上方に樹立させ、杭体に樹立させた柱主筋に
沿わせて残りの柱主筋および帯筋を配筋する杭体と基礎
躯体との結合部分等の配筋方法にある。
鉄筋コンクリート造の杭体の上部に構築する基礎躯体
の一部となる柱体は、鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄
骨鉄筋コンクリート造にする。
鉄筋コンクリート造の杭体を大径に造り、杭体のコン
クリート部分の上端面から突出する杭主筋の上方部分に
よって囲まれる部分の直径をその上に構築される柱体の
対角線の長さ(または直径)よりも大きくする。
基礎躯体の一部となる鉄骨鉄筋コンクリート造または
鉄筋コンクリート造の柱体の多数の柱主筋の少なくとも
一部、たとえば、柱体の四隅部に対応する複数の柱主筋
の下端部を、杭体から上方に突出させた柱体の四隅部に
対応する複数の杭主筋の上端部に接合し、柱体の四隅部
に対応する複数の柱主筋の下端部を杭体上に樹立する。
なお、杭体から上方に突出させた柱体の四隅部に対応す
る複数の杭主筋を、内方に向けて傾斜するようにその下
方部分を曲げ、柱主筋の下端部が所定位置に配設される
ようにする。
そして、この樹立した柱体の四隅部に対応する複数の
柱主筋に沿わして他の柱主筋や帯筋を配筋する。
柱体を鉄骨鉄筋コンクリート造にする場合は、杭体上
に樹立させて配筋した柱主筋および帯筋等により囲まれ
る柱鉄筋の上下方向に延びる開口内に柱鉄骨を挿入し、
柱鉄骨の下端部を杭体の上端部に固定する。
この場合には、杭体上に樹立させて配筋する柱主筋、
帯筋等からなる柱鉄筋をその上端が階高の中途になる程
度の高さにし、柱鉄骨をその上端が階高の中途になる程
度の長さの短柱鉄骨で構成し、柱鉄筋の前記開口内に短
柱鉄骨を挿入し、短柱鉄骨の下端部を杭体の上部に固定
するようにすると、柱鉄骨の挿入作業が容易になる。
なお、柱主筋、帯筋等により囲まれた縦方向に延びる
開口内に短柱鉄骨を挿入し、その下端部を杭体の上部に
固定し、基礎梁の梁鉄筋の周囲、杭主筋の上方部分の周
囲、下方の短柱鉄骨、柱鉄筋の周囲等に型枠を配置し、
前記型枠で囲まれる空間内および地盤上に打設した捨て
コンクリート上に生コンクリートを打設して、杭体の上
方に基礎梁、基礎床スラブ、柱体の下方部分等を形成し
てから、短柱鉄骨の上端部に上部躯体の柱鉄骨等を接合
し、上部躯体の柱鉄骨の周囲に下方の柱主筋等に連ねて
上方の柱主筋、帯筋等を配筋するようにすると、短柱鉄
骨の上端部への上方躯体の柱鉄骨の取付等の上方躯体の
柱鉄骨、梁等の建て込み作業を基礎床スラブ上で行なう
ことができる。
さらに、基礎躯体の一部となる鉄筋コンクリート造の
基礎梁の多数の梁主筋の少なくとも一部、たとえば、基
礎梁の上方および下方の複数の梁主筋を、杭体から突出
させた杭主筋の上方部分と上方部分の間および柱鉄筋の
柱主筋と柱主筋の間に通すようにすると、鉄筋の重複を
避けながら、基礎梁と柱体との結合を強固なものにする
ことができる。
作 用 この発明の配筋方法は、基礎躯体の一部となる鉄骨鉄
筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造の柱体の多
数の柱主筋の少なくとも一部の柱主筋の下端部を、杭体
の上端面から突出させ杭主筋の端部に接合して、少なく
とも一部の柱主筋を杭体の上方に樹立させ、これらの樹
立させた柱主筋に沿わせて残りの柱主筋や帯筋を配筋す
るものであるから、杭体の上方に配筋される鉄筋の重複
を少なくし、柱主筋に特別な加工を加えることなく、柱
主筋、帯筋等からなる柱鉄筋を支持体を使用せずに自立
させることができる。
実施例 この発明の配筋方法の第1実施例を、第1図ないし第
6図を使って、説明する。
所望の建造物を建造すべき敷地の所定位置に抗孔を穿
ち、この抗孔内に多数の杭主筋と帯筋とからなる鉄筋か
ごを挿入し、この抗孔内にコンクリートを打設して、所
定位置の地盤中に多数の鉄筋コンクリート造の杭体1を
配設する。
杭体1の頭部の周囲の地盤を根切りしてから、第1図
および第2図に示すように、杭体1の上部のコンクリー
ト部分1Bの上面をハツリ取って所定水準の平らな上端面
1Cにし、杭体1の多数の杭主筋の上方の部分を杭体1の
コンクリート部分1Bの上端面1Cから突出させて、突出部
分1Aとする。
所望の建造物を建造すべき敷地の基礎梁を構築すべき
地盤の所定位置を根切りし、根切りした部分にコンクリ
ートを打設して、第2図および第3図に示すように、そ
の上面2A1が多数の杭体1の平らな上端面1Cと面一にな
る捨てコンクリート2Aを形成する。また、第5図および
第6図に示すように、基礎梁5と一体に形成することに
なる地階(たとえば、0階)の基礎床スラブ6を形成す
べき所定位置の地盤を根きりし、その地盤上に捨てコン
クリート2Bを打設し、捨てコンクリート2Bの上面2B1を
形成しようとする基礎床スラブ6の下面に一致させるよ
うにする。
第1図および第4図に示すように、杭体1の多数の杭
主筋の突出部分1Aによって囲まれる平らな上端面1Cに、
トタン板3を釘止めする。捨てコンクリート2Aの上面2A
1、杭体1の上端面1C、およびトタン板3の上面に、柱
鉄骨4C、柱体4の四隅部の柱主筋4A1、アンカーボルト
および基礎梁5の梁主筋5A等の設置位置を記す。
杭体1の上部のアンカーボルトの設置位置のコンクリ
ート部分1Bにボルト孔を穿ち、このボルト孔にアンカー
ボルトを差し込み、ボルト孔の内周面とアンカーボルト
の外周面との間の隙間に、固着用の薬液を注入して、ア
ンカーボルトを杭体1の上端面1C1から突出させて固定
する。
第3図および第4図に示すように、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造の柱体4の多数の柱主筋4Aの四隅部の3本の柱主
筋4A1にそれぞれ対応する杭体1の多数の杭主筋1Aの3
本の杭主筋の突出部分1A1を内方に屈曲させる。
基礎梁5が形成される部分に対応する杭主筋1Aの突出
部分1A2の上端に短鉄筋1A3を圧接により結合する。
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱体4の多数の柱主筋4Aの
柱体4の四隅部にそれぞれ対応する3本の柱主筋4A1の
下端部4A1aを、それぞれ内方に屈曲させた前記四隅部に
対応する3本の杭主筋の突出部分1A1の上端部1A1aに圧
接により結合し、各柱主筋4A1を杭体1の上方に垂直に
樹立させる(自立させる)。
自立する四隅部の柱主筋4A1の間に、柱主筋4A1に沿わ
して、他の柱主筋4A2を間隔をおいて、杭体1の上端面1
C上に立て、かつ上下方向に間隔をおいて帯筋4Bを配筋
して、柱主筋4A1、4A2、および帯筋4Bを結合させて自立
する柱鉄筋4ABを形成する。
自立する柱鉄筋4ABの柱主筋4A1、4A2は、第5図に示
すように、その上端が基礎床スラブ6上の室空間の階高
の中途にくるように、それらの長さを設定しておく。
そして、基礎躯体の一部となる基礎床スラブ6上の室
空間の柱体4の柱鉄骨4Cの下方部分は、その上端4C1aが
前記室空間の階高の途中にくるような長さの短柱鉄骨4C
1で構成し、この短柱鉄骨4C1の下部のフランジに先端に
コブのある短い鉄棒4C1cを溶液により固定する。
前記短柱鉄骨4C1は、これを自立する柱鉄筋4ABの上下
方向の開口に挿入し、その下端部4C1bを、杭体1の上端
面のトタン板3に当て、アンカーボルトにて杭体1の上
部に固定する。
なお、第3図および第5図に示すように、杭体1の多
数の杭主筋の突出部分1Aの周囲に上下方向に間隔をおい
て帯筋1Dを配筋し、必要に応じて、突出部分1Aと帯筋1D
とを結合する。
捨てコンクリート2Aの上面2A1、杭体1の上端面1C、
およびトタン板3の上面に記した基礎梁5の梁主筋5Aの
設置位置に対応させて、多数本の梁主筋5Aを配筋する。
そして、基礎梁5の梁主筋5Aの少なくしも一部を連続し
た鉄筋で構成する。たとえば、基礎梁5の隅部の梁主筋
5A1を連続した鉄筋で構成し、その下方のもの5A1を、杭
体1の上端面1Bから突出する杭主筋の上方部分1Aと上方
部分1Aと間の隙間に通して配筋し、その梁主筋5Aの上方
のもの5A1を、柱4の四隅部の柱主筋4A1と柱主筋4A1と
の間の隙間、または柱体3の柱主筋4A2と柱主筋4A2との
間の隙間に通して配筋する。
そして、基礎梁5の隅部の梁主筋5A1間にそれぞれ梁
主筋5A2を配筋してから、梁主筋5A1、5A2の周囲に肋筋5
Bを配筋し、梁主筋5A1、5A2および肋筋5Bを互いに結合
して、基礎梁5の梁鉄筋5ABを形成する。
この第1実施例では、柱体4の柱鉄筋4ABの配筋作業
を先に行ない、基礎梁5の梁鉄筋5ABの配筋作業を後で
行なうものとして説明したが、どちらを先にしても良い
し、両配筋作業を平行して行なっても良い。
そして、第6図に示すように、短柱鉄骨4C1をアンカ
ーボルトにて杭体1の上部に固定した後に、短柱鉄骨4C
1の上端部4C1aに上方躯体の一部となる柱4の上方柱鉄
骨4C2の下端部4C2bを接合し、上方柱鉄骨4C2に上階(た
とえば、1階)の梁7を取付ける。上方柱体4C2の周囲
に、自立する下方の柱鉄筋4ABに連ねて、上方の柱鉄筋
を配筋する。なお、前記梁7には、たとえば、予め梁主
筋、帯筋等を取付けた梁鉄骨を使う。
次ぎに、基礎梁5の梁鉄筋5ABの両側、杭主筋の上方
部分1Aの周囲、自立する柱鉄骨4、柱鉄筋4ABの周囲等
に型枠を配置する。
上記型枠で囲まれる空間内および捨てコンクリート2B
の上に生コンクリートを打設して、柱体4、基礎梁5、
基礎床スラブ6等を一体に構築する。
または、短柱鉄骨4C1をアンカーボルトにて、杭体1
の上端部に固定した後に、基礎5の梁鉄筋5ABの両側、
杭主筋の上方部分1Aの周囲、自立する短柱鉄骨4C1、柱
鉄筋4ABの周囲等に型枠を配置し、型枠内および捨てコ
ンクリート2Bの上に生コンクリートを打設して、柱体4
の下方部分、基礎梁5、基礎床スラブ6等を一体に構築
するようにしてもよい。このようにすると、短柱鉄骨4C
1の上端部4C1aへ上方躯体の一部となる柱4の上方柱鉄
骨4C2の接合作業、上方柱鉄骨4C2への上階(たとえば、
1階)の梁7の取付作業、上方柱鉄骨4C2の周囲への配
筋作業等を、基礎床スラブ6上で行なうことができる。
前記基礎床スラブ6は、捨てコンクリート2Bの上に床ス
ラブ鉄筋を配筋し、その上にコンクリートを打設して形
成しても良い。
なお、上方躯体は通常の構築法により構築する。
この発明の配筋方法の第2実施例を第7図を使って説
明する。第1実施例と相違する点は、柱体4を鉄筋コン
クリート造りにする点のみである。
柱体4が鉄筋コンクリート造りであるため、自立する
柱鉄筋4ABの上下方向の開口内に柱鉄骨を挿入する必要
がないから、自立する柱鉄筋4ABは、その上端が基礎床
スラブ6上の室空間の階高と略同程度の高さになるよう
に、柱主筋4A1、4A2の長さを設定して形成される。基礎
梁5の梁鉄筋5ABの配筋作業および柱体4の柱鉄筋4ABの
配筋作業は、いずれか一方を先に行なっても良いし、両
配筋作業を平行して行なっても良い。
基礎梁5の梁鉄筋5ABの両側、杭主筋の上方部分1Aの
周囲、自立する柱鉄筋4ABの周囲等に型枠を配置し、こ
の型枠で囲まれる空間内および捨てコンクリート2Bの上
に生コンクリートを打設して、柱体4、基礎梁5、基礎
床スラブ6等を一体に構築する。通常の構築法により、
鉄筋コンクリート造の柱体4の上方に上方躯体を構築す
る。
発明の効果 この発明の配筋方法は、基礎躯体の一部となる鉄骨鉄
筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造の柱体の多
数の柱主筋の少なくとも一部の柱主筋の下端部を、杭体
の上端面から突出させ杭主筋の端部に接合して、少なく
とも一部の柱生筋を杭体の上方に樹立させ、これらの樹
立させた柱主筋に沿わせて残りの柱主筋や帯筋を配筋す
るものであるから、杭体の上方に配筋される鉄筋の重複
を少なくすることができ、非常に経済的である。
また、樹立(自立)させた柱主筋に沿わせて残りの柱
主筋や帯筋を配筋するものであるから、柱主筋に特別な
加工を加える必要が無く、かつ支持体によって柱主筋、
帯筋等からなる柱鉄筋を支持する必要がないから、柱体
の柱鉄筋の配筋作業を能率的に行なうことができる。
柱体を鉄骨鉄筋コンクリート造にする場合に、杭体上
に樹立させて配筋した柱主筋および帯筋等等により囲ま
れる柱鉄筋の上下方向に延びる開口内に柱鉄骨を挿入
し、柱鉄骨の下端部を杭体の上部に固定するようにする
と、柱鉄骨の製造が遅れても、配筋作業等を先に進める
ことができ、地下躯体の構築の工期が短縮され、排水、
山止め等の経費を低減させることができ、非常に経済的
である。
また、この場合に、杭体上に樹立させて配筋する柱主
筋、帯筋等からなる柱鉄筋の高さを階高の中途になる程
度の高さにし、柱体の下方部分の柱鉄骨をその上端が階
高の中途になる程度の長さの短柱鉄骨で構成すると、柱
鉄筋の前記開口内への柱鉄骨の挿入が容易になる。
さらに、柱鉄筋の開口内に短柱鉄骨を挿入し、その下
端部を杭体の上部に固定した後、梁鉄筋、柱鉄筋等の配
筋部および捨てコンクリート上に生コンクリートを打設
して、杭体の上方に基礎梁、柱体の下方部分、基礎床ス
ラブ等を形成するようにすると、上方の柱鉄骨、梁等の
上方躯体の建て込み作業等を基礎床スラブ上で能率よく
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの発明の配筋方法の第1実施例
を説明するためのもので、第1図は杭体の上部の正面
図、第2図は杭体の上部等の平面図、第3図は柱鉄筋、
梁鉄筋等の配筋状態等を示す正面図、第4図は柱鉄骨、
柱鉄筋、梁鉄筋の配設状態を示す平面図、第5図は梁鉄
筋、柱鉄筋、梁鉄骨、杭体の上部、捨てコンクリート等
の配設状態等を示す正面図、第6図は第5図の柱鉄骨の
上に上方躯体の柱鉄骨、梁体を連結した状態等を示す正
面図、第7図は第2実施例の杭体の上部、柱鉄筋、梁鉄
筋等の配設状態を示す正面図である。 図中、1は杭体、1Aは杭主筋の突出部、1Cは杭体の上端
面、1A1は柱体の四隅部の柱主筋に対応する杭主筋の突
出部分、2Aおよび2Bは捨てコンクリート、3はトタン
板、4は柱体、4Aは柱主筋、4A1は4隅部の柱主筋、4B
は帯筋、4C1は短主鉄骨、4C2は上方躯体の柱鉄骨、5は
基礎梁、5Aは梁主筋、5Bは肋筋、6は基礎床スラブ、7
は上方躯体の梁である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定位置の地盤中に鉄筋コンクリート造の
    杭体を多数配設し、これらの杭体の上にこれらと一体に
    基礎躯体を構築し、その上に建造物を構築する構築法に
    おいて、鉄筋コンクリート造の杭体の杭主筋の上方部分
    を杭体のコンクリート部分の上端面から上方に突出さ
    せ、基礎躯体の一部となる鉄骨鉄筋コンクリート造また
    は鉄筋コンクリート造の柱体の多数の柱主筋の少なくと
    も一部の柱主筋の下端部を、杭体の上端面から突出させ
    た杭主筋の端部に接合し、少なくとも一部の柱主筋を杭
    体の上方に樹立させ、杭体に樹立させた柱主筋に沿わせ
    て残りの柱主筋および帯筋を配筋することを特徴とする
    杭体と基礎躯体との結合部分等の配筋方法。
  2. 【請求項2】所定位置の地盤中に鉄筋コンクリート造の
    杭体を多数配設し、これらの杭体の上にこれらと一体に
    基礎躯体を構築し、その上に建造物を構築する構築法に
    おいて、鉄筋コンクリート造の杭体の多数の杭主筋の上
    方部分を杭体のコンクリート部分の上端面から上方に突
    出させ、基礎躯体の一部となる鉄骨鉄筋コンクリート造
    の柱体の多数の柱主筋の少なくとも一部の柱主筋の下端
    部を、杭体の上端面から突出させた多数の杭主筋の一部
    の杭主筋の端部に接合し、少なくとも一部の柱主筋を杭
    体の上方に樹立させ、杭体に樹立させた柱主筋に沿わせ
    て残りの柱主筋および帯筋を配筋し、柱主筋、帯筋等に
    より囲まれた縦方向に延びる開口に柱鉄骨を挿入し、柱
    鉄骨の下端部を杭体の上部に固定することを特徴とする
    杭体と基礎躯体との結合部分等の配筋方法。
  3. 【請求項3】杭体上に樹立して形成する柱主筋、帯筋等
    からなる柱体の下半分の柱鉄筋をその上端が階高の途中
    になる程度の長さに形成し、柱主筋、帯筋等により囲ま
    れた縦方向に延びる開口内に挿入する柱鉄骨をその上端
    が階高の途中になる程度の長さの短柱鉄骨で構成し、こ
    の短柱鉄骨を前記開口に挿入し、その下端部を杭体の上
    部に固定することを特徴とする請求項2記載の杭体と基
    礎躯体との結合部分等の配筋方法。
  4. 【請求項4】柱主筋、帯筋等により囲まれた縦方向に延
    びる開口内に短柱鉄骨を挿入し、その下端部を杭体の上
    部に固定して、基礎梁の梁鉄筋の周囲、杭主筋の上方部
    分の周囲、下方の短柱鉄骨、柱主筋、帯筋等の周囲等に
    型枠を配置し、前記型枠で囲まれる空間内および地盤上
    に打設した捨てコンクリート上に生コンクリートを打設
    して、杭体の上方に基礎梁、基礎床スラブ、柱体の下方
    部分等を形成してから、短柱鉄骨の上端部に上方躯体の
    柱鉄骨を接合し、下方の柱主筋等に連ねて上部躯体の柱
    鉄骨の周囲に上方の柱主筋、帯筋等を配筋することを特
    徴とする請求項3記載の杭体と基礎躯体との結合部分等
    の配筋方法。
  5. 【請求項5】基礎躯体の一部となる鉄筋コンクリート造
    の基礎梁の多数の梁主筋の少なくとも一部の梁主筋を、
    鉄筋コンクリート造の杭体から上方に突出させた杭主筋
    の上方部分と上方部分との間、または杭体上に樹立させ
    た鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造の
    柱体の柱主筋と柱主筋の間に通して、基礎梁の梁主筋、
    肋筋等を配筋することを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載の杭体と基礎躯体との結合部分等の
    配筋方法。
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