JP2619781B2 - コンクリート建築物における手摺の取付方法およびその取付装置 - Google Patents

コンクリート建築物における手摺の取付方法およびその取付装置

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JP2619781B2
JP2619781B2 JP5062706A JP6270693A JP2619781B2 JP 2619781 B2 JP2619781 B2 JP 2619781B2 JP 5062706 A JP5062706 A JP 5062706A JP 6270693 A JP6270693 A JP 6270693A JP 2619781 B2 JP2619781 B2 JP 2619781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート建築物の
バルコニー、廊下等に設置する手摺の取付方法およびそ
の取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコンクリート建築物にお
ける手摺の取付けの一例は、図6および図7に示すよう
に、
【0003】(1) 手摺用PC板(プレキャストコン
クリート板)、現場コンクリート打ちのベランダ等(以
下これらを単に手摺用PC板等と言う。)を作製すると
き、そのコンクリート流し込み時に、図6に示すよう
に、該手摺用PC板等のコンクリート手摺壁(イ)の上
面部に内側が開放された手摺支柱用凹所(ロ)を形成す
ると共に、アンカー(ハ)を取付けたアンカープレート
(ニ)の位置決めを行い、適当数のアンカープレート
(ニ)を凹所(ロ)の底面の所定箇所にそれぞれ配置し
て固定させる。(土木技能者)(以下末尾の括弧内は作
業する技能者名を示す。)
【0004】(2) 作業現場において、凹所(ロ)の
底面上に手摺支柱(ホ)の取付位置の墨出しを行う。
(墨出技能者)
【0005】(3) コンクリート流し込みの圧力によ
って狂った凹所(ロ)の出張り部のはつり、およびアン
カープレート(ニ)の位置修正を行う。(はつり技能
者)
【0006】(4) そのとき、アンカープレート
(ニ)の大きくずれて手摺支柱(ホ)の取付位置から外
れるものには、その手摺支柱(ホ)の取付位置にアンカ
ープレートが臨むようにアンカープレート(ニ)に足し
アンカープレートを溶接する。(アンカー打ち技能者)
【0007】(5) 図7に示すように、アンカープレ
ート(ニ)上に手摺支柱(ホ)を建込んで溶接(ヘ)す
る。(溶接技能者)
【0008】(6) 凹所(ロ)内にモルタル(ト)を
充填して仕上げる。(左官技能者)
【0009】(7) コンクリート手摺壁(イ)の表面
部にタイル(チ)を貼付ける(タイル技能者)
【0010】(8) 手摺支柱(ホ)とモルタル(ト)
の間にモルタルのコーキング(リ)を行う。(コーキン
グ技能者、左官技能者)
【0011】(9) コンクリート手摺壁(イ)の上面
にモルタル(ヌ)をガン吹付けする(塗装技能者)
【0012】従来のこの種のコンクリート建築物におけ
る手摺の取付けの他の例は、図8および図9に示すよう
に、
【0013】(1) 手摺用PC板等を作製するとき、
そのコンクリート流し込み時に、図8に示すように、該
手摺用PC板等のコンクリート手摺壁(ル)の上面部に
適当数の発泡合成樹脂片(オ)とその底部のアンカー
(ハ)を取付けたアンカープレート(ニ)とを所定箇所
にそれぞれ配置して固定させる。(土木技能者)
【0014】(2) コンクリートが固まった後、発泡
合成樹脂片(オ)を取除いてコンクリート手摺壁(ル)
の上面部に適当数の手摺支柱用凹所(ワ)を所定間隔に
形成させる。(土木技能者)
【0015】(3) その後は、上記の一例と同様の作
業を行う。図中の上記符号以外の符号は図6および図7
におけると同一部分を示す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンクリー
ト建築物における手摺の取付けは、両者とも、
【0017】(1) アンカーおよびアンカープレート
の資材を要する上に、その作製およびコンクリート手摺
壁内への埋設作業に多くの手間が掛る。
【0018】(2) 手摺取付作業の職種が多いから、
【0019】(イ) 作業現場において、土木、墨出
し、はつり、アンカー打ち、溶接、左官、タイル貼り、
コーキング、塗装の多種の技能者が必要で、その技能者
不足が問題である
【0020】(ロ) 左官作業の前に手摺取付け等施工
工程が限定される。
【0021】(ハ) 全体のコストが高くなる。
【0022】(ニ) 手摺の取付けは、コンクリート建
築物の各階毎で進行させ、且つアンカープレートへの手
摺支柱の溶接と凹所内へのモルタルの充填による仕上げ
は同時に行うため、それらの作業、および手摺支柱とモ
ルタルの間へのモルタルのコーキング等の作業がかち合
い、作業性が悪くて工期の後れを来すおそれがある。
【0023】(3) コンクリート流し込みのときに、
アンカープレートおよび手摺支柱用凹所がずれてそれら
の位置が狂うから、手摺支柱用凹所のはつり補修、およ
びアンカープレートの補修が必要で、それらの作業に多
くの手間が掛る。
【0024】(4) 作業現場でアンカープレートに手
摺支柱を溶接するから、
【0025】(イ) 作業現場に溶接機および溶接技能
者を必要とする。
【0026】(ロ) 溶接機を使用するために、雨天の
ときは作業が危険で行うことはできなくて工期が天候に
左右される。
【0027】(ハ) 溶接により手摺の傾き等の歪が生
じてその手直しに多くの手間が掛る。
【0028】(ニ) 狭い場所での溶接で、作業し難い
点に問題がある。
【0029】
【課題を解決するための手段】一般の手摺は、落下防止
のために1100mm以上とされており、また、手摺は
高い所に設置するために、人が手摺にさわって手摺が少
しでも揺れると、人が心理的に不安感を覚える。従っ
て、そのような手摺は安全および実用上駄目である。
【0030】そこで、本発明は、手摺を組立ててその一
体化した手摺を取付け、一括で施工して完了し、コンク
リート建築物の手摺取付作業の職種を合理化し、その作
業を行う技能者を減少して作業能率を向上し、工期が短
縮してコストを安くでき、且つ、常に手摺を揺れを生じ
ることなく確実堅固に固定して実用上有益なコンクリー
ト建築物における手摺の取付方法およびその取付装置を
提供することを目的とする。
【0031】すなわち、下面中央部には外周面を凹凸状
に形成する固定ボルト(2)を突設した複数本の手摺支
柱(1)を適当間隔に並列し、その複数本の手摺支柱
(1)の上端部を手摺笠木(22)により、中間部を格
子(23)付き横桟(24),(25)によりそれぞれ
連結して手摺(a)を構成し、コンクリート手摺壁
(3)の上面部にドリルで複数個のドリル孔(4)を適
当間隔に穿ち、その複数個のドリル孔(4)内にエポキ
シ樹脂等の接着剤(5)を注入して各ドリル孔(4)内
に手摺(a)の各手摺支柱(1)の固定ボルト(2)を
それぞれ差込むと共に、複数個のドリル孔(4)内の接
着剤(5)をドリル孔(4)の上口から溢出させ、その
各ドリル孔(4)内よりコンクリート手摺壁(3)の上
面と手摺(a)の各手摺支柱(1)の下面との間にわた
ってそれぞれ充満させ固定してコンクリート手摺壁
(3)に手摺(a)を取付け、コンクリート建築物の手
摺取付作業の職種を合理化し、その作業を行う技能者を
減少して作業能率を向上し、工期が短縮してコストを安
くでき、且つ、常に手摺を揺れを生じることなく確実堅
固に固定して実用上有益にする目的を、下面中央部には
外周面が凹凸状の固定ボルトを突設した複数本の手摺支
柱を使用して一体化した手摺を構成し、コンクリート手
摺壁の上面部に複数個のドリル孔を穿って該複数個のド
リル孔内に接着剤を注入した後、その各ドリル孔内に上
記手摺の各手摺支柱の固定ボルトをそれぞれ差込んで上
記複数個のドリル孔内の接着剤を該各ドリル孔内より上
記コンクリート手摺壁の上面と上記手摺の各手摺支柱の
下面との間にわたりそれぞれ充満させて固定することに
より実現した。
【0032】
【実施例】図1乃至図5は、本発明の一実施態様を示
し、その構成を図面について説明すれば、(a)はコン
クリート建築物に使用する組立てた手摺を示し、(1)
は手摺(a)の手摺支柱、(6)は手摺支柱(1)のア
ルミ製角パイプ状支柱本体で、その内面の両側中間の前
部および後部に切欠筒体(7)を、前後の中間両側部に
突条(8)をそれぞれ一体に形成して成り、その対角に
位置する切欠筒体(7)の下端部内には、図示してない
が雌ねじを設ける。(9)は正方形の支柱台で、その上
面中央部に嵌着枠(10)を一体に形成して対角位置に
通孔(11)を穿ち、下面中央部にはねじ棒の固定ボル
ト(2)を突設する。
【0033】そこで、手摺(a)の各支柱本体(6)の
下端部において、前後の両側突条(8),(8)間に支
柱台(9)の嵌着枠(10)を圧入嵌着してその支柱台
(9)を支柱本体(6)に当て、ビス(12)を支柱台
(9)の通孔(11)に挿通して支柱本体(6)の切欠
筒体(7)の雌ねじに螺着しそれらを一体に固定して固
定ボルト(2)付き手摺支柱(1)を構成する。
【0034】(22)は手摺(a)の手摺笠木、(2
3)は格子、(24),(25)は格子(23)の上下
に固設した横桟で、複数本の固定ボルト(2)付き手摺
支柱(1)を適当間隔に並列し、その複数本の手摺支柱
(1)の上端部を手摺笠木(22)により、中間部を格
子(23)付き上下横桟(24),(25)によりそれ
ぞれ連結して固定ボルト(2)付き手摺(a)を構成す
る。
【0035】(13)は手摺支柱(1)の足元キヤップ
で、その下端部にパッキング(14)を下方へ突出させ
て取付け、前方中間部にはねじ孔(15)を設ける。
(16)はキヤップ固定用ビスである。
【0036】(b)は手摺用PC板を示し、(3)は手
摺用PC板(b)のコンクリート手摺壁、(4)はコン
クリート手摺壁(3)の上面部にハンド振動ドリルで適
当間隔に複数個穿ったドリル孔、(5)はエポキシ樹脂
等の接着剤、(17)はドリル孔(4)内の接着剤
(5)がそのドリル孔(4)の上口から溢出してコンク
リート手摺壁(3)の上面と手摺支柱(1)の支柱台
(9)の下面との間に充満したエポキシ樹脂等の接着
剤、(18)はタイル、(19)はガン吹付けしたモル
タル、(20)、(21)は手摺用PC板(b)内に埋
設した縦筋および横筋である。
【0037】その手摺(a)の施工法を説明する。
【0038】(1) 図5に示すように、コンクリート
手摺壁(3)の表面部にタイル(18)を貼付けて上面
にモルタル(19)をガン吹付けする。(タイル技能者
および塗装技能者)
【0039】(2) モルタル(19)上に手摺(a)
の各手摺支柱(1)の取付位置の墨出しを行う。
【0040】(3) 図5に鎖線で示すように、上記各
手摺支柱(1)の取付箇所にハンド振動ドリルによって
所要の太さおよび深さのドリル孔(4)を穿つ。
【0041】(4) 図5に点線で示すように、ドリル
孔(4)内にエポキシ樹脂等の接着剤(5)を、モルタ
ル(19)上に溢れて適度に山状に盛上るまで注入す
る。
【0042】(5) 手摺(a)の各手摺支柱(1)に
それぞれ下方より足元キヤップ(13)を嵌合し、その
各手摺支柱(1)の固定ボルト(2)を各ドリル孔
(4)内にそれぞれ差込んですべての手摺支柱(1)を
図2に示すようにコンクリート手摺壁(3)上に載置
し、各ドリル孔(4)内の接着剤(5)を該ドリル孔
(4)の上口から溢出させ、ドリル孔(4)内よりコン
クリート手摺壁(3)上のモルタル(19)の上面と手
摺支柱(1)の支柱台(9)の下面の間にわたり充満さ
せて充満接着剤(17)を形成する。
【0043】(6) そのとき、接着剤(17)がモル
タル(19)の上面と支柱台(9)の下面の間に充満し
なくてそれらの間の外周部に隙間が残った場合には、そ
の隙間内に外方よりエポキシ樹脂等の接着剤を充填して
モルタル(19)の上面と支柱台(9)の下面の間に接
着剤(17)を充満させる。
【0044】(7) 足元キヤップ(13)を手摺支柱
(1)に沿い下降してそのパッキング(14)をモルタ
ル(19)の上面に圧接させた後、該足元キヤップ(1
3)のねじ孔(15)に螺合したビス(16)を手摺支
柱(1)に締付け、足元キヤップ(13)を手摺支柱
(1)に固定して手摺(a)の取付けを完了する。
【0045】なお、手摺(a)の手摺支柱(1)の固定
ボルト(2)は、上記ねじ棒に代え、外周面に凸凹加工
した凹凸棒,異形鉄筋等を使用しても上記と同様に作用
する。
【0046】上記足元キヤップ(13)に代え、手摺支
柱(1)のコンクリート手摺壁(3)への取付部にモル
タルのコーキングを行ってもよい。
【0047】また、本発明のコンクリート建築物におけ
る手摺の取付けは、現場コンクリート打ちのベランダ等
にも上記と同様に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明のコンクリート建築物における手
摺の取付方法およびその取付装置は、下記のような利点
がある。
【0049】(1) コンクリート手摺壁には、その上
面部の所定箇所にドリルでドリル孔を穿つだけである。
従って、
【0050】(イ) 手摺用PC板、現場コンクリート
打ちのベランダ等の何れにも容易正確に施工することが
でき、手直しする手間を節減して作業性が良い。
【0051】(ロ) ドリル孔は小径で、ハンド振動ド
リルによって作業し得るから、機械の移動が容易で作業
能率を向上する。
【0052】(ハ) 水を使用しなくてもドリル孔を穿
ち得るから、水中ポンプ等の機械が不要で作業性が良
い。
【0053】(ニ) 水およびモルタルを使用しないか
ら、ベランダ等の表面の仕上げ後においてもその表面を
汚すことなく綺麗に作業することができ、手摺の施工工
程が限定されなくて何時でも手摺の取付作業を行うこと
ができる。
【0054】(2) 手摺支柱の下面中央部に、外周面
が凹凸状の固定ボルトを突出させて固定し、複数本の上
記固定ボルト付き手摺支柱を適当間隔に並列し、その複
数本の手摺支柱の上端部を手摺笠木により、中間部を格
子付き横桟によりそれぞれ連結して固定ボルト付き手摺
を構成し、該手摺の複数本の固定ボルトをコンクリート
手摺壁の複数個のドリル孔内にそれぞれ差込んで、組立
て一体化した手摺をコンクリート手摺壁に取付ける。従
って、
【0055】(イ) 工場において、容易正確に一体化
した手摺の製品を作製することができる。
【0056】(ロ) 手摺の製品の組立てが堅実で、強
度を保持できて品質が安定する。
【0057】(ハ) 手摺の取付けを迅速になし得て作
業能率を向上する。
【0058】(ニ) 手摺の取付けを正確に行うことが
できる。
【0059】(3) コンクリート手摺壁の複数個のド
リル孔内にエポキシ樹脂等の接着剤を注入してその各ド
リル孔内に手摺の各手摺支柱の固定ボルトをそれぞれ差
込むと共に、上記複数個のドリル孔内の接着剤を該ドリ
ル孔の上口から溢出させ、その各ドリル孔内よりコンク
リート手摺壁の上面と手摺の各手摺支柱の下面との間に
わたってそれぞれ充満させ固定して手摺を取付ける。従
って、
【0060】(イ) 作業現場への手摺の製品搬入、墨
出し、ドリル孔明け、手摺取付けの作業全般、および検
査を一括して行って全完了するから、作業工程および工
期を短縮し、作業能率を向上してコストが安くなる。
【0061】(ロ) 従来の土木、墨出し、はつり、ア
ンカー打ち、溶接、左官、コーキングの技能者が不要に
なり、タイル貼りと塗装の技能者がいれば作業でき、技
能者の職種が減少して技能者不足に対応できる。
【0062】(ハ) 作業が早い上に職種が少ないか
ら、作業がかち合うことはない。
【0063】(4) 手摺は、その複数本の手摺支柱の
各下面中央部に突設した外周面が凹凸状の固定ボルトと
コンクリート手摺壁の複数個のドリル孔内の接着剤との
接着、およびコンクリート手摺壁の上面と手摺の複数本
の手摺支柱の下面との間に充満させた接着剤によるコン
クリート手摺壁への接着によってコンクリート手摺壁上
に接着立設する。従って、
【0064】(イ) 手摺を、その複数本の手摺支柱の
全下面の広い面積で接着剤により支承するから、手摺施
工時に、手摺支柱が下降したりすることなく、接着剤が
硬化するまで手摺を支持したり、接着剤の硬化を待つ必
要が無くて作業性が良い。
【0065】(ロ) 手摺は、その複数本の手摺支柱の
外周面を凹凸状に形成した固定ボルトがコンクリート手
摺壁の複数個のドリル孔内に接着剤によってそれぞれ堅
実に接着固定される上に、複数本の手摺支柱の全下面が
コンクリート手摺壁上に接着剤によって確実堅固に接着
支持され、コンクリート手摺壁への手摺支柱の取付けが
堅実良好で、手摺が揺れるおそれは無く、安全および心
理上有益である。
【0066】(ハ) 手摺の複数本の手摺支柱の下面中
央部の固定ボルトとコンクリート手摺壁の複数個のドリ
ル孔内の接着剤とが一体になり、且つ、コンクリート手
摺壁の上面と複数本の手摺支柱の全下面とが接着剤で接
着しているから、手摺に外側への押圧力が掛ったとき、
その複数本の固定ボルト付き手摺支柱には、コンクリー
ト手摺壁の上面と各手摺支柱の下面との間の接着剤の外
側端部を支点として外側への回動力が作用すると共に、
その固定ボルトとコンクリート手摺壁のドリル孔内の接
着剤との接着力に加え、上記手摺支柱の下面の内側部と
コンクリート手摺壁の上面との接着剤による接着力によ
って上記固定ボルト付き手摺支柱の回動作用を阻止す
る。
【0067】そのために、固定ボルトには、上方への引
張力が作用して曲げが作用しないから、固定ボルトを細
くなしても強度が大で作業上有益である。
【0068】(5) 手摺支柱の固定ボルトの外周面を
凹凸状に形成したから、その固定ボルトの引抜抵抗は大
で、固定ボルトが浮上るのを防止されて手摺の固定は強
固である。
【0069】(6) 施工時に騒音、火気、汚れ等が無
いから、安全および衛生上有益である。
【0070】(7) 新築、増築、追加、改修、後工事
等に自由に施工し得て汎用性が大である。
【0071】(8) 簡単に構成して容易に施工でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示すコンクリート建築物
の手摺部の側断面図で、中間部を切欠して示す。
【図2】同上手摺の手摺支柱取付要部の拡大側断面図で
ある。
【図3】同上平断面図である。
【図4】同上手摺支柱の下部の分解斜面図である。
【図5】そのコンクリート手摺壁の上部の手摺取付前の
状態の側断面図である。
【図6】従来の一例を示すコンクリート建築物のコンク
リート手摺壁の手摺取付前の状態の側断面図である。
【図7】同上コンクリート手摺壁に手摺を取付けて仕上
げた状態の要部の側断面図である。
【図8】従来の他の例を示すコンクリート建築物のコン
クリート手摺壁の手摺取付前の状態の側断面図である。
【図9】同上コンクリート手摺壁に手摺を取付けて仕上
げた状態の要部の側断面図である。
【符号の説明】
a 手摺 b 手摺用PC板 1 手摺支柱 2 固定ボルト 3 コンクリート手摺壁 4 ドリル孔 5 接着剤 6 支柱本体 7 切欠筒体 8 突条 9 支柱台 10 嵌着枠 11 通孔 12 ビス 13 足元キヤップ 14 パッキング 15 ねじ孔 16 キヤップ固定用ビス 17 充満接着剤 18 タイル 19 モルタル 20 縦筋 21 横筋 22 手摺笠木 23 格子 24 上方横桟 25 下方横桟 イ コンクリート手摺壁 ロ 手摺支柱用凹所 ハ アンカー ニ アンカープレート ホ 手摺支柱 ヘ 溶接 ト モルタル チ タイル リ コーキング ヌ モルタル ル コンクリート手摺壁 オ 発泡合成樹脂片 ワ 手摺支柱用凹所

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面中央部には外周面を凹凸状に形成す
    る固定ボルトを突設した複数本の手摺支柱を適当間隔に
    並列し、その複数本の手摺支柱の上端部を手摺笠木によ
    り、中間部を格子付き横桟によりそれぞれ連結して手摺
    を構成し、コンクリート手摺壁の上面部にドリルで複数
    個のドリル孔を適当間隔に穿ち、その複数個のドリル孔
    内にエポキシ樹脂等の接着剤を注入して該各ドリル孔内
    に上記手摺の各手摺支柱の固定ボルトをそれぞれ差込む
    と共に、上記複数個のドリル孔内の接着剤を該ドリル孔
    の上口から溢出させ、その各ドリル孔内より上記コンク
    リート手摺壁の上面と上記手摺の各手摺支柱の下面との
    間にわたりそれぞれ充満させて固定することを特徴とす
    るコンクリート建築物における手摺の取付方法。
  2. 【請求項2】 複数本の手摺支柱を適当間隔に並列し、
    その複数本の手摺支柱の上端部を手摺笠木により、中間
    部を格子付き横桟によりそれぞれ連結して成る手摺の上
    記各手摺支柱の下面中央部には外周面を凹凸状に形成し
    た固定ボルトをそれぞれ突設し、コンクリート手摺壁の
    上面部に適当間隔で穿った複数個のドリル孔内にエポキ
    シ樹脂等の接着剤を注入して該各ドリル孔内に上記手摺
    の各手摺支柱の固定ボルトをそれぞれ差込み、上記複数
    個のドリル孔内の接着剤を該ドリル孔の上口から溢出さ
    せ、その各ドリル孔内より上記コンクリート手摺壁の上
    面と上記手摺の各手摺支柱の下面との間にわたりそれぞ
    れ充満させて固定したことを特徴とするコンクリート建
    築物における手摺の取付装置。
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