JP2786412B2 - コンクリート建築物の外装パネル被覆構造及び被覆施工方法 - Google Patents

コンクリート建築物の外装パネル被覆構造及び被覆施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート躯体
表面の保護と装飾を兼ね、特に長期にわたって躯体表面
の風化を防止して鉄筋を保護し躯体の耐用年数を延ばす
と共に、剥離落下物が生じず周囲に対して安全であるよ
うにしたコンクリート建築物の外装パネル被覆構造及び
被覆施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物にとって鉄筋の
腐食はその構造物の耐用年数を大きく左右するものであ
り、塩分を含み易い骨材の吟味やコンクリートのかぶり
厚等十分注意して行われている。しかしながら、折角、
このような努力がなされていても地盤沈下による躯体の
不均等な支持力や自動車通過等による振動、あるいは永
年の風化作用等によりコンクリートにひび割れを生じ、
このひび割れに水が浸入し、これが鉄筋の腐食へと発展
していく。このため、鉄筋コンクリート構造物の外壁
は、適宜点検を行わねばならないし、ひび割れが発見さ
れるとその都度補修されねばならない。
【0003】また、集合住宅であるマンション等では、
その外観も重要な要素であるから、コンクリート表面に
吹付けやタイル貼り等をすることによって壁仕上げが行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鉄筋コンクリート構造物の外壁のように、ひび割れを発
見して補修するのでは良好な鉄筋腐食防止の対策とはな
らず、いつまでたっても補修を行わなければならないで
あろうし、費用も次々とかかることになる。また、補修
跡も増えてだんだんと美観も損われてくる等の問題があ
る。
【0005】また、コンクリート表面に吹付けやタイル
貼り等をすることによって壁仕上げを行うものでは、特
にタイルにあっては、接着力が弱まってくると剥離して
落下し非常に危険であるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、コンクリート躯体表面の保護と装飾を兼ね、特に、
手入れや補修を行うことなく長期にわたって躯体表面の
風化を防止して鉄筋を保護し、ひいては躯体の耐用年数
を延ばすことができると共に、壁面からの剥離落下物が
生ぜず長期間周囲に対して安全であるようにすることが
でき、また、施工時の作業を簡単に行うことができるよ
うにしたコンクリート建築物の外装パネル被覆構造及び
コンクリート建築物の外装パネル被覆施工方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項1記載のコンクリート建築物
の外装パネル被覆構造では、型枠パネルの表面に該パネ
ル表面と略同一大きさの外装パネルを形成する目地割り
用パネルを仮固定し;コンクリート躯体外装用であって
その裏面側に突起体を設けたブロックを前記目地割り用
パネル上に縦横に敷き並べ目地材で前記ブロック同士を
固着してブロック裏面が露出した状態の外装パネル付き
型枠パネルを形成し;前記目地割り用パネルを介し型枠
パネルに仮り固定した外装パネルを躯体外面形成側に配
置した状態で外装パネル付き型枠パネルを組立てると共
に内面形成側型枠パネルをも組立てし;前記両側の型枠
パネル組立て時に外装パネル付き型枠パネル同士の縦方
向継目位置と、該継目に対向する内面形成側型枠パネル
同士の継目位置とにガイドレールを仮り固定し;前記対
向した一対のガイドレール間に装着する大きさに形成す
ると共に枠内の所定位置に横筋固定用の突片を有した枠
状セパレータ本体を前記ガイドレールの隣接方向ピッチ
と同一ピッチに配置して前記突片に横筋を固定し該横筋
に縦筋を固定して該枠状セパレータ本体内に鉄筋を組立
て;前記組立て鉄筋を前記ガイドレールにセパレータ本
体を装着させながら両型枠パネルの上方から挿入して躯
体型枠を組立てし;前記躯体型枠を組立ててコンクリー
トを打設後、前記ガイドレールを残して各型枠パネルを
目地割り用パネルと共に脱却し、縦横に配列した外装用
ブロック同士を目地材で一体に固着して形成した外装パ
ネルを建築物躯体のコンクリートで固着することにより
躯体表面が前記外装パネルで被覆され、かつ前記外装用
ブロックから延長させた突起体が前記躯体内に埋設され
ている構成とした。
【0008】請求項2記載の外装パネルでは、請求項1
記載の外装用ブロックがその裏面に突起体としてアンカ
ー状金物を固着したタイルである構成とした。
【0009】請求項3記載の外装パネルでは、前記タイ
ルに代え外装用ブロックがレンガである構成とした。
【0010】請求項4記載のタイルでは、前記アンカー
金物に代え突起体がタイル本体と同一材料で一体に設け
た立壁部である構成とした。
【0011】請求項5記載のコンクリート建築物の外装
パネル被覆施工方法では、型枠パネルの表面に該パネル
表面と略同一大きさの外装パネルを形成する目地割り用
パネルを仮固定し;コンクリート躯体外装用であってそ
の裏面側に突起体を設けたブロックを前記目地割り用パ
ネル上に縦横に敷き並べ目地材で前記ブロック同士を固
着してブロック裏面が露出した状態の外装パネル付き型
枠パネルを形成し;前記目地割り用パネルを介し型枠パ
ネルに仮り固定した外装パネルを躯体外面形成側に配置
した状態で外装パネル付き型枠パネルを組立てると共に
内面形成側型枠パネルをも組立てし;前記両側の型枠パ
ネル組立て時に外装パネル付き型枠パネル同士の縦方向
継目位置と、該継目に対向する内面形成側型枠パネル同
士の継目位置とにガイドレールを仮り固定し;前記対向
した一対のガイドレール間に装着する大きさに形成する
と共に枠内の所定位置に横筋固定用の突片を有した枠状
セパレータ本体を前記ガイドレールの隣接方向ピッチと
同一ピッチに配置して前記突片に横筋を固定し該横筋に
縦筋を固定して該枠状セパレータ本体内に鉄筋を組立
て;前記組立て鉄筋を前記ガイドレールにセパレータ本
体を装着させながら両型枠パネルの上方から挿入して躯
体型枠を組立てし;前記躯体型枠を組立ててコンクリー
トを打設後、前記ガイドレールを残して各型枠パネルを
目地割り用パネルと共に脱却することとした。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図8は裏面に突起体1を設
けた外装用ブロックA〜Gを示しており、図1に示す外
装用ブロックAは、レンガの小口寸法2個分を長手につ
ないだのと同様の大きさに形成した、つまり既存の2丁
掛けタイルaを使用しており、裏面長手方向に溝2を3
本形成してウラ足を設けており、図2にも示すように、
ステンレスワイヤの2個所を波形に突出させた波形金物
3を中央の溝2に目地セメントまたは樹脂による接着材
(剤)によって3個所固定している。そして、この場
合、接着材による接着部4以外の溝部分は貼付け時のコ
ンクリート巻込み部となる。尚、前記タイルは2丁掛け
の他、七五,二五,四五掛け,小口平,半マス等の大き
さに任意に設定することができる。
【0013】図3に示す外装用ブロックBは、図1の突
起体1を両側の溝2に設けたもので突起体1が2本とな
る以外は図1に示す外装用ブロックAと同一構成であ
る。尚、前記外装用ブロックAと同一構成部分は同一の
符号を付してその説明は省略する(以下同じ)。
【0014】図4に示す外装用ブロックCは、図2の波
形の突起体1を鋸歯型金物5としたものであり、この場
合、接着部4を5個所として保持力を増している。
【0015】図5に示す外装用ブロックDは、突起体1
の底辺に溝2に嵌着可能なベース6を固着して場合を示
しており、この場合、突起体1のステンレスワイヤが小
さくてもタイルへの接着面を増すことになる。
【0016】図6に示す外装用ブロックEは、突起体1
として長手方向に直交した立壁部7を2個所、それもタ
イルと同一材料で一体に設けたものを示しており、しか
も溝2をその立壁部7まで立上げている。
【0017】図7に示す外装用ブロックFは、前記外装
用ブロックEの外周部に更に立壁部8を一体に設けたも
のを示しており、従って裏面には3個所のコンクリート
巻込み用凹部9が設けられたものとなっている。
【0018】図8に示す外装用ブロックGは、レンガの
2丁掛け物を使用したものを示しており、裏面側中央に
セット穴10を穿設し、その穴にステンレスワイヤによ
る埋込み足付きのアイ形金物11を挿入し、その周りを
接着材で固着している。図中11aは通し筋である。
【0019】図9は前記外装用ブロックを使用した外装
パネルの製造方法を(イ),(ロ)の順に示しており、
まず、図9(イ)に示すように、水平度を出した作業台
21上に型枠パネル15を載置する。この型枠パネル1
5はプラスチックで形成されており、図10に示すよう
に、縦溝16を2条設けた4枚のプラスチック板17を
フレーム18上にねじ19で締付け固定したものであ
る。尚、前記フレーム18は角形鋼管18aの端部に差
込む角型インロー部20aを直交して有するプラスチッ
ク製のL型ジョイント20によって矩形状に組立てたも
のである。
【0020】そして、前記型枠パネル15表面上には、
前記タイル型外装ブロックAの目地割り用パネル22を
係脱自在に装着している。この目地割り用パネル22
は、図11に断面して示すように、目地形成用突条23
で前記外装ブロックAを嵌着可能に囲って形成した凹部
24を馬目地風に配置したものである。該凹部24の深
さapは前記外装ブロックAの厚さtより浅くしてい
る。尚、この目地割り用パネル22は、タイルの大き
さ、厚さ、貼り方等の違いによって様々に用意される。
また、前記目地割り用パネル22は、プラスチックで前
記型枠パネル15と同一広さに形成し、その裏面には該
型枠パネル15に配置された縦溝16に符合する溝25
を設けている。
【0021】そして、前記目地割り用パネル22の溝2
5には、図12,図13に示す凸状レール26を固着
し、また前記型枠パネル15の縦溝16には前記凸状レ
ール26を係脱自在に嵌着する凹状レール27を固着し
ており、目地割り用パネル22の取替え以外は両者を一
体化しておく。図中16aはパネル面の補強を兼ねた前
記縦溝形成用突条、16bは縦溝16内に挿入された介
物、27aは固定金具取付けねじである。
【0022】また図9に戻って説明を続けると、前記凹
部24毎に外装用ブロックAを嵌め込んでいく。この場
合、目地形成用突条23の高さ(即ち凹部24の深さa
p)は、前記外装用ブロックA厚さtより低いから、こ
の外装用ブロックA同士の間には溝状の目地31が形成
されている。
【0023】次に、図9(ロ)に示すように、ホース3
2から目地セメント33を供給し前記目地31を埋めて
いく。この場合、目地セメント33が外装用ブロックA
の溝3内に侵入しないようにしておく。
【0024】このようにして,目地セメント33を充填
し終えて設けたタイル貼付け型枠パネル15aは、その
まま別位置に移し養生すると共に、必要枚数だけ次々と
製作し前のタイル貼付け形枠パネル15aの両側に枕を
敷きながら積層していく。
【0025】前記タイル貼付け型枠パネル15aは、目
地割りパネル22の使用により、タイル貼付けの格別な
技能を有さずとも正確に目地割りし平面度の優れたタイ
ル貼付け状態のものを次々と製造し、しかも現場で簡単
に製造しストックしておくことができる。尚、このタイ
ル貼付け型枠パネルは、工場にて製造するのにも適して
いる。このタイル貼付け型枠パネル15aは、型枠パネ
ル15と目地割りパネル22とが密着し、この目地割り
パネル22の表面にタイルaがその裏面側を表出し、そ
の裏面側から波形金物3が突出した状態となっている。
このようにして目地セメントが固化することにより、型
枠パネル上に外装パネル30が形成された状態となる。
【0026】次に、前記タイル貼付け型枠パネル15a
を使用したコンクリート建築物のレンガ被覆壁構築方法
を説明する。まず型枠の建込みを行うが、この場合、躯
体外壁側型枠パネルとして前記タイル貼付け形枠パネル
15aを使用する。
【0027】図14は前記タイル貼付け型枠パネル15
aにクレーン吊上げ金具34を取付けた状態を示す。図
中35は型枠パネル15のフレーム18部分に係止する
フック部、36は押圧板、37は該押圧板36を進退さ
せるねじ部、38はクレーンのロードブロック側フック
の係止ブラケット、39はフック部35とフレーム18
とを締結する仮固定用ボルトである。この様にタイル貼
付け型枠パネル15aにクレーン吊上げ金具34を固定
した状態で型枠組立て位置まで搬送する。
【0028】現場での建込みでは、まず、図15に示す
ように、あらかじめ所定位置に打ち付けておいたパネル
受木40の天端にパネルの割付け墨41aを墨出し用テ
ープ42を使って対面に出す。この墨出し用テープ42
には、基準となる1m返り墨を目盛っておき、床スラブ
43上の1m返り墨41bと合せることで割り始めの作
業を簡略化する。
【0029】次に、図16に示すように、1枚目のタイ
ル貼付け型枠パネル15aを建起こす。このとき、転倒
防止として柱パネル44を建起こし、パネルのフレーム
18同士に120mm×60mm×12mm程度のコン
パネ45を添えビス止めし両者を固定する。この後、前
記タイル貼付け型枠パネル15aの次のパネルとの接続
側にプラスチック製の目地塞ぎ46を添えたうえ、セパ
レータユニット47のガイドレール48を取付ける。
【0030】ここで、前記セパレータユニット47につ
いて説明する。このセパレータユニット47は、図20
に示すように、縦方向にスリット49を有する断面矩形
状のガイドレール48と、両縦縁に折曲げ部51を有す
るセパレータ本体50とから成り、前記ガイドレール4
8の外側面には、締結金具52取付け用のナット53が
適宜ピッチで固着されている。
【0031】また、前記セパレータ本体50は、図21
にも示すように、猿ばしご状に形成されており、前記ガ
イドレール48に挿入される帯鋼材からなる垂直材54
の一対と、該垂直材54同士の間に所定ピッチで固定さ
れた丸鋼からなる横材55と、該横材55に嵌着された
横筋固定材56と、で構成され、前記横筋固定材56に
は横筋の半径より深い円形状で直径よりやや狭い落し込
み口57を有する突片58を所定間隔離して一対ずつ設
けられている。尚、前記垂直材54には結露防止用の樹
脂被覆材59が設けられている。
【0032】また図16に戻って説明を続けると、前記
ガイドレール48は、ナット53を前記目地塞ぎ46に
貫通させ締結金具52をタイル貼付け型枠パネル15a
の側縁から外面側に突出させ、そのうち上下2個所の
結金具52をU字型磁石63で型枠パネルのフレーム1
8に仮止めしておく。
【0033】次に、前記最初に建込んだタイル貼付け型
枠パネル15aの建入れを直してやらずを取った後、図
17に示すように、前記と同様の手順で対面の内壁用型
枠パネル60を建て起し柱パネル44で転倒防止しガイ
ドレール48を仮止めし、その上方からセパレータ本体
50を挿入する。
【0034】ここで、前記内壁用型枠パネル60につい
て図23により説明する。前記内壁用型枠パネル60
は、型枠脱却時に内壁下地も同時に仕上げるように、前
記型枠パネル15に、まず下地材として石膏ボード61
に前記凸状レール26を仮固定して型枠パネルの凹状レ
ール27に嵌着させることにより仮固定し、その上面を
発泡樹脂による結露防止用断熱材62で被覆させてい
る。
【0035】前記タイル貼付け型枠パネル15aと内壁
用型枠パネル60を交互に建起しながら、図18に示す
ように、締結金具52をU字型磁石63に代え角パイプ
用座金64で仮固定しておく。
【0036】型枠の一連の建込みが終了すると、図19
に示すように、型枠パネルから突出した締結金具52の
うち、上、中、下のものは横端太65を取付けて固定す
る。その中間のものは型枠パネル同士を直接前記座金6
4で固定する。このようにして建込んだ型枠パネル同士
の内部に向け、前記タイルの波形金物3が突出した状態
となっている。
【0037】前記型枠の固定が終了した後、図22に示
すように、まず、前記型枠の建込み時に挿入していたセ
パレータ本体50を上方へ引抜き、そのときのピッチに
して横筋66を前記突片58の落し込み口57に嵌め込
んでいく。また、横筋の取付け後、縦筋67を適宜ピッ
チで横筋66に固定していく。このようにして鉄筋組立
て後、セパレータ本体50を再度ガイドレール48に挿
入する。その後、型枠パネル上部に梁型枠68および鉄
筋を取付けることにより型枠の組立てを完了する。
【0038】図23は前記型枠組立て完了時を示す横断
面図、図24は同縦断面図である。この型枠内に、従来
周知のようにコンクリートを打設し、所定期間養生後、
型枠を脱却する。尚、このとき、各パネル目地70は空
洞のままとなっているから、その後、ウレタン、セメン
トモルタル等で塞ぐ。
【0039】図25は型枠脱却後を示しており、外壁側
はタイルaの波形金物3が躯体コンクリート69内に埋
込まれ、タイルが強固に固定された状態となっている。
また、内壁側は、石膏ボード61が露出した状態となっ
ており壁下地材が同時に形成された状態となっている。
図26は外壁側の仕上がり状態を示している。
【0040】以上、説明してきたように、タイルaによ
る外装パネル30は、躯体コンクリート69の外表面を
被覆した状態と成り、しかも躯体コンクリート69によ
る接着と波形金物3の躯体コンクリート69内への埋込
みによる二重の固定手段により、タイルaの剥離を防止
し、長期にわたって安全性を確保すると共に躯体コンク
リート内への雨水の侵入防止による鉄筋保護を行って建
築物の老朽化を防止することができる。
【0041】外壁のタイル張り作業を不要とするから、
工期短縮、ひいてはコストダウンを図ることができる。
【0042】内壁の壁下地はコンクリート型枠脱却と同
時にあらわれるから、その後いつでも壁仕上げ作業に入
ることができ、効率的な作業を行うことができる。
【0043】セパレータユニット47では、セパレータ
本体50を型枠パネル側のガイドレール48に挿入式と
したため、作業が大変簡単となり、しかも鉄筋も前記セ
パレータ本体50を介して行うから、作業が大変簡単と
なる。
【0044】型枠パネル上へのタイル配置は、目地割り
用パネル22の使用により、タイル張りの格別の技能を
有さなくても誰でも整然と、しかも短時間で行うことが
できる。
【0045】タイルやレンガの裏面の突起体1は、ステ
ンレスワイヤを接着して設けたため、錆びることなく長
期間の使用に耐える。また、一般市販品を使用すること
ができ製造も簡単に行うことができる。
【0046】以上、発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。内壁側の壁下地材取
付けは、躯体コンクリート形成後に行ってもよい。
【0047】図27に示すように、レンガHに設けた貫
通穴71に鉄筋72を挿通して目地と共にこの貫通穴7
1内にも目地セメント33を充填して固着させることに
より、レンガの外装パネルを形成してもよい。図28は
外壁側の仕上り状態を示しており、パネル目地70が表
出している。尚、図27において80はシールである。
【0048】前記波形金物3や鋸歯形金物5を長尺に形
成しタイル複数個分を一括して連結するようにしてもよ
い。
【0049】型枠内で前記金物3または5に鉄筋を挿通
してもよい。
【0050】型枠パネル15とは別置きした目地割り用
パネル上で外装パネル30を製作し、この外装パネル3
0のみを型枠パネル15に仮り固定して使用するように
してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明請求項
1記載のコンクリート建築物外装パネル被覆構造にあっ
ては、前記構成としたため、外装用ブロックをタイルや
レンガとし躯体コンクリートに埋め込ませた突起体で剥
離を防止することができる。このため、安全性が確保さ
れると共に、コンクリート表面が長期にわたって外装パ
ネルで保護されることになり、鉄筋部分への水の侵入を
阻止し建築物老朽化の原因である鉄筋腐食の害を無くす
ことから、建築物を長期にわたって健全のまま使用して
いくことができるという効果が得られる。
【0054】請求項2記載の外装パネルにあっては、前
記構成としたため、一般市販品のタイルを使用して建築
物外壁面をタイル貼り構造としながら、その剥離を防止
し安全性の確保と建築物の長期使用が可能になるという
効果が得られる。
【0055】請求項3記載の外装パネルにあっては、前
記構成としたため、一般市販品のレンガを使用して建築
物外壁面をレンガ貼り構造としながら、その剥離を防止
し安全性の確保と建築物の長期使用が可能になるという
効果が得られる。
【0056】請求項4記載のタイルにあっては、前記構
成としたため、タイル製造時に突起体を設けることがで
きるから、アンカー金物を固着する手間が省けるし、躯
体コンクリートとタイルとをより強固に一体化させ更に
安全性と建築物の長期使用を延ばすことができるという
効果が得られる。
【0057】請求項5記載のコンクリート建築物の外装
パネル被覆施工方法では、前記構成としたため、セパレ
ータ取付け用の穴等を設けず簡単に躯体型枠を組立てる
ことができ、したがって型枠パネルの繰返し使用も可能
となるし、鉄筋組立てもセパレータ本体を使用して簡単
に行うことができる。また、壁面に対しレンガ積みやタ
イル貼付け作業を行うことなくレンガやタイルを貼付け
た壁面を簡単に設けることができる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のタイルによる外装ブロック
Aを示す断面図である。
【図2】実施の形態のタイルによる外装ブロックAを示
す斜視図である。
【図3】実施の形態のタイルによる外装ブロックBを示
す断面図である。
【図4】実施の形態のタイルによる外装ブロックCを示
す断面図である。
【図5】実施の形態のタイルによる外装ブロックDの一
部を示す断面図である。
【図6】実施の形態のタイルによる外装ブロックEを示
す斜視図である。
【図7】実施の形態のタイルによる外装ブロックFを示
す斜視図である。
【図8】実施の形態のレンガによる外装ブロックGを示
す斜視図である。
【図9】実施の形態の外装パネルの製造方法を(イ),
(ロ)の順に示す説明図である。
【図10】実施の形態の型枠パネルを示す一部切欠正面
図である。
【図11】実施の形態の目地割り用パネルを示す断面図
である。
【図12】実施の形態の凸状レールと凹状レールおよび
目地割りパネルの取付け状態を示す断面図である。
【図13】実施の形態の目地パネルの型枠パネルへの取
付け要領を示す説明図である。
【図14】実施の形態のタイル貼付け型枠パネルを示す
断面図である。
【図15】実施の形態の型枠建込み用墨打ちを示す説明
図である。
【図16】実施の形態の型枠建込みを示す説明図であ
る。
【図17】実施の形態の型枠建込みを示す説明図であ
る。
【図18】実施の形態の型枠建込みを示す説明図であ
る。
【図19】実施の形態の型枠建込みを示す説明図であ
る。
【図20】実施の形態のセパレータユニットを示す平面
図である。
【図21】実施の形態のセパレータ本体を示す正面図で
ある。
【図22】実施の形態の鉄筋組立てを示す斜視図であ
る。
【図23】実施の形態の型枠組立てを示す水平断面図で
ある。
【図24】実施の形態の型枠組立てを示す縦断面図であ
る。
【図25】実施の形態のタイル貼り壁部を示す断面図で
ある。
【図26】実施の形態のタイル貼り壁部を示す正面図で
ある。
【図27】他の実施の形態のレンガ貼付け型枠パネルを
示す断面図である。
【図28】他の実施の形態のレンガ貼り壁部を示す正面
図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F,G 外装用ブロック a タイル 1 突起体 3 波形金物(突起体) 5 鋸歯形金物(突起体) 7,8 立壁部 11 アイ形金物(突起体) 15 型枠パネル 22 目地割り用パネル 30 外装パネル 33 目地セメント 50 セパレータ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/84 E04F 13/08 102 E04G 9/10 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠パネルの表面に該パネル表面と略同
    一大きさの外装パネルを形成する目地割り用パネルを仮
    固定し; コンクリート躯体外装用であってその裏面側に突起体を
    設けたブロックを前記目地割り用パネル上に縦横に敷き
    並べ目地材で前記ブロック同士を固着してブロック裏面
    が露出した状態の外装パネル付き型枠パネルを形成し; 前記目地割り用パネルを介し型枠パネルに仮り固定した
    外装パネルを躯体外面形成側に配置した状態で外装パネ
    ル付き型枠パネルを組立てると共に内面形成側型枠パネ
    ルをも組立てし; 前記両側の型枠パネル組立て時に外装パネル付き型枠パ
    ネル同士の縦方向継目位置と、該継目に対向する内面形
    成側型枠パネル同士の継目位置とにガイドレールを仮り
    固定し; 前記対向した一対のガイドレール間に装着する大きさに
    形成すると共に枠内の所定位置に横筋固定用の突片を有
    した枠状セパレータ本体を前記ガイドレールの隣接方向
    ピッチと同一ピッチに配置して前記突片に横筋を固定し
    該横筋に縦筋を固定して該枠状セパレータ本体内に鉄筋
    を組立て; 前記組立て鉄筋を前記ガイドレールにセパレータ本体を
    装着させながら両型枠パネルの上方から挿入して躯体型
    枠を組立てし; 前記躯体型枠を組立ててコンクリートを打設後、前記ガ
    イドレールを残して各型枠パネルを目地割り用パネルと
    共に脱却し、 縦横に配列した外装用ブロック同士を目地
    材で一体に固着して形成した外装パネルを建築物躯体の
    コンクリートで固着することにより躯体表面が前記外装
    パネルで被覆され、かつ前記外装用ブロックから延長さ
    せた突起体が前記躯体内に埋設されていることを特徴と
    したコンクリート建築物の外装パネル被覆構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外装用ブロックがその裏
    面に突起体としてアンカー状金物を固着したタイルであ
    ることを特徴とした外装パネル。
  3. 【請求項3】 前記タイルに代え外装用ブロックがレン
    ガである請求項2記載の外装パネル。
  4. 【請求項4】 前記アンカー金物に代え突起体がタイル
    本体と同一材料で一体に設けた立壁部である請求項2記
    載のタイル。
  5. 【請求項5】 型枠パネルの表面に該パネル表面と略同
    一大きさの外装パネルを形成する目地割り用パネルを仮
    固定し; コンクリート躯体外装用であってその裏面側に突起体を
    設けたブロックを前記目地割り用パネル上に縦横に敷き
    並べ目地材で前記ブロック同士を固着してブロック裏面
    が露出した状態の外装パネル付き型枠パネルを形成し;前記目地割り用パネルを介し 型枠パネルに仮り固定した
    外装パネルを躯体外面形成側に配置した状態で外装パネ
    ル付き型枠パネルを組立てると共に内面形成側型枠パネ
    ルをも組立てし; 前記両側の型枠パネル組立て時に外装パネル付き型枠パ
    ネル同士の縦方向継目位置と、該継目に対向する内面形
    成側型枠パネル同士の継目位置とにガイドレールを仮り
    固定し; 前記対向した一対のガイドレール間に装着する大きさに
    形成すると共に枠内の所定位置に横筋固定用の突片を有
    した枠状セパレータ本体を前記ガイドレールの隣接方向
    ピッチと同一ピッチに配置して前記突片に横筋を固定し
    該横筋に縦筋を固定して該枠状セパレータ本体内に鉄筋
    を組立て; 前記組立て鉄筋を前記ガイドレールにセパレータ本体を
    装着させながら両型枠パネルの上方から挿入して躯体型
    枠を組立てし; 前記躯体型枠を組立ててコンクリートを打設後、前記ガ
    イドレールを残して各型枠パネルを目地割り用パネルと
    共に脱却することを特徴としたコンクリート建築物の外
    装パネル被覆施工方法。
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