JP2003321913A - 手摺りの改修方法と新しい手摺りの取付装置 - Google Patents

手摺りの改修方法と新しい手摺りの取付装置

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JP2003321913A
JP2003321913A JP2002131880A JP2002131880A JP2003321913A JP 2003321913 A JP2003321913 A JP 2003321913A JP 2002131880 A JP2002131880 A JP 2002131880A JP 2002131880 A JP2002131880 A JP 2002131880A JP 2003321913 A JP2003321913 A JP 2003321913A
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Yoshio Hirose
宣雄 広瀬
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Sunrail Co Ltd
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Sunrail Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート製手摺り基台部をいじらず
に、簡単に施工できる手摺りの改修方法を提供するこ
と。 【解決手段】 コンクリート製手摺り基台1に取り付け
られている古い手摺りOTの手摺り支柱をその根元部か
ら切断して、古い手摺り支柱の下端部32aを手摺り基
台1の内部に残置し、この切断した部分32aを覆うよ
うに新しい手摺り支柱2を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋上やベラ
ンダ等に設置されている既設の手摺りを新しい手摺りに
改修する手摺りの改修方法及び新しい手摺りの取付装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばスチール製の古い手摺りをアルミ
製の新しい手摺りに取り替える場合、従来では、古い手
摺りの手摺り支柱が立設されているコンクリート製手摺
り基台の支柱埋設部分をそのアンカーと共に掘り起こし
て、古い手摺り支柱を撤去し、その掘り起こし跡の凹窪
部に新しい手摺り支柱の下端部を挿入し、セメントモル
タルを詰め込んで固定し、新しい手摺り支柱を手摺り基
台上に立設し、こうして立設した手摺り支柱に上下横枠
を連結すると共に、上下横枠間に縦桟を配設することに
より、新しい手摺りを設置するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ように古い手摺り
の手摺り支柱をコンクリート製手摺り基台部から掘り起
こすようにする改修方法では、その掘り起こし作業に非
常な手間と時間を要し、施工費の高騰を来すことにな
る。
【0004】本発明は、コンクリート製手摺り基台部を
いじらずに、簡単に施工できる手摺りの改修方法、及び
新しい手摺りの取付装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の手
摺りの改修方法は、コンクリート製手摺り基台1に取り
付けられている古い手摺りOTの手摺り支柱32をその
根元部から切断し、この切断した部分を覆うように新し
い手摺りNTの手摺り支柱2を取り付けてなることを特
徴とする。
【0006】請求項2は、請求項1に記載の手摺りの改
修方法において、コンクリート製手摺り基台1に、残存
した古い手摺り支柱32のアンカー部32a,36を避
けて複数の穴13,14を開設し、これらの穴13,1
4に夫々アンカー部材8,9を挿入すると共に溶融した
合成樹脂15を充填し、この溶融樹脂15の硬化によっ
てアンカー部材8,9を穴13,14に固着し、これら
のアンカー部材8,9を介して新しい手摺り支柱2のを
取り付けるようにしたことを特徴とする。
【0007】請求項3は、請求項2に記載の手摺りの改
修方法において、複数のアンカー部材8,9の一つは、
新しい手摺り支柱2の根元部に固着される鉄筋からな
り、他のアンカー部材は、新しい手摺り支柱の根元部に
適当な基板7及びナット10を介して固定されるボルト
材からなることを特徴とする。
【0008】請求項4に係る新しい手摺りの取付装置
は、新しい手摺り支柱2を嵌合させる補強支柱6と、こ
の補強支柱6の下端部に固着される調整基板7と、この
調整基板7に固着される鉄筋状アンカー部材8と、ナッ
ト10によって前記調整基板7に取り付けられるボルト
状アンカー部材9と、からなり、古い手摺り支柱32の
アンカー部36を避けてコンクリート製手摺り基台1に
穿設した複数のアンカー用穴13,14に前記複数のア
ンカー部材8,9を挿入し、アンカー用穴13,14に
充填した溶融合成樹脂15によって前記アンカー部材
8,9をアンカー用穴13,14に固着し、前記ナット
10を締め付けて調整基板7とボルト状アンカー部材9
とを一体的に結合してなることを特徴とする。
【0009】請求項5に係る新しい手摺りの取付装置
は、新しい手摺り支柱2を嵌合させる補強支柱6と、こ
の補強支柱6の下端部に固着される調整基板7と、この
調整基板7に挿通される複数のボルト状アンカー部材9
と、調整基板7を挟んでその上下両側から各ボルト状ア
ンカー部材9に螺合される上下一対のナット10,10
と、からなり、古い手摺り支柱32のアンカー部36を
避けてコンクリート製手摺り基台1に穿設した複数のア
ンカー用穴14に夫々ボルト状アンカー部材9を挿入
し、アンカー用穴14に充填した溶融合成樹脂15によ
ってボルト状アンカー部材9を夫々アンカー用穴14に
固着し、前記各一対のナット10,10で調整基板7を
挟着することにより調整基板7と各ボルト状アンカー部
材9とを一体的に結合してなることを特徴とする。
【0010】請求項6は、請求項4又は5に記載の新し
い手摺りの取付装置において、前記補強支柱6の下端部
は、調整基板7上に固着突設される補強骨20に嵌合さ
れて調整基板7に固着されていることを特徴とする。
【0011】請求項7は、請求項4〜6の何れかに記載
の新しい手摺りの取付装置において、前記補強支柱6に
嵌合された新しい手摺り支柱2の下端部及びその周辺部
を覆うカバー部材12を、新しい手摺り支柱2に嵌合し
て取り付けてなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1の(A)は建物のベランダに
設置されたスチール製の古い手摺りOTを室外側から見
た正面図、(B)は改修されたアルミ製の新しい手摺り
NTを室外側から見た正面図である。図2は新しい手摺
りNTの取付装置の縦断面斜視図であり、図3の(A)
は新しい手摺りNTの取付装置の縦断面図、(B)は
(A)のX−X線断面図である。
【0013】図1の(A)に示す古い手摺りOTは、ベ
ランダのコンクリート製手摺り基台1に手摺り支柱32
が手摺り基台長さ方向一定間隔おき立設され、各手摺り
支柱32に上下横枠33,34が連結されると共に、上
下横枠33,34間に縦桟35が横枠長さ方向一定間隔
おきに配設されたもので、手摺り支柱32、上下横枠3
3,34及び各縦桟35は夫々鉄製のものからなり、手
摺り支柱32の下端部32a及びアンカー36がコンク
リート製手摺り基台1の内部に埋設されている(図2参
照)。
【0014】図1の(B)に示す新しい手摺りNTは、
古い手摺りOTと同様に、手摺り基台1に手摺り支柱2
が一定間隔おき立設され、各手摺り支柱2に上下横枠
3,4が連結されると共に、上下横枠3,4間に縦桟5
が一定間隔おきに配設されている。この新しい手摺りN
Tの手摺り支柱2、上下横枠3,4及び各縦桟5は夫々
アルミ押し出し型材によって形成されている。
【0015】図4は、新しい手摺りNTを取り付ける取
付装置11を示すもので、(A)は側面図、(B)は平
面図である。この取付装置11は、鉄製の補強支柱6
と、この補強支柱6の下端部に固着される鉄製の調整基
板7と、この調整基板7に固着される鉄筋状アンカー部
材8と、前記調整基板7に調整可能に取り付けられるボ
ルト状アンカー部材9と、このアンカー部材9の上端部
に螺合されるワッシャー付きのナット10と、カバー部
材12(図3参照)と、からなる。
【0016】取付装置11を形成する補強支柱6は、新
しい手摺りNTの手摺り支柱2が外嵌可能な横断面長方
形の鋼製角パイプからなるもので、その高さは、手摺り
支柱2の高さの約1/3〜1/4程度で、例えば30c
mである。調整基板7は、厚手の鉄板を図4の(B)に
示すような長方形に形成したもので、この調整基板7上
面の一端部側寄りの位置に補強支柱6が垂直に立てられ
て溶接により固着されている。
【0017】鉄筋状アンカー部材8は、鉄筋からなるも
ので、その端部8aが上記調整基板7を貫通して上補強
支柱6の一端側内側面に溶接により固着されている。ま
た、ボルト状アンカー部材9は、ボルト材からなり、調
整基板7の他端部側に設けてあるボルト挿通孔7aに挿
通され、上端部にワッシャー付きのナット10が螺合さ
れる。更に、カバー部材12は、図2及び図3から分か
るように、前後左右の側板12a,12b,12c,1
2cと上板12dとによって箱状に形成すると共に、上
板12dに手摺り支柱挿通用開口部12oを形成したも
のである。
【0018】次に、上記のような取付装置11の使用に
よる新しい手摺りNTの改修方法について、図6〜図9
を中心に他の図面を適宜参照しながら説明する。
【0019】図1の(A)及び図6に示すようにベラン
ダのコンクリート製手摺り基台1に立設されている古い
手摺りOTの手摺り支柱32を、その根元部から切断し
て、手摺り基台1に埋設されている古い手摺り支柱32
の下端部32a及びT字形アンカー36を手摺り基台1
中に残存させる。尚、この古い手摺り支柱32の下端部
32a及びアンカー36を、手摺り基台1中に残存させ
たアンカー部とする。古い手摺り支柱32の切断には例
えばガス切断トーチを用いて、図6の(B)に示すよう
に手摺り基台1の上面1aすれすれのところで手摺り支
柱32を切断するとよい。この場合、手摺り基台上面1
aの手摺り支柱32の周囲を若干削り取って凹部1oを
形成しておくと、切断作業がし易くなる。この凹部1o
は、後でセメントモルタルを詰めて塞げばよい。
【0020】こうして古い手摺り支柱32を根元から切
断した後、手摺り基台1には、取付装置11の鉄筋状ア
ンカー部材8及びボルト状アンカー部材9が嵌合するア
ンカー用穴13,14を、手摺り基台1中に残置した古
い手摺り支柱32のアンカー部、即ち支柱下端部32a
及びT字形アンカー36を避けるようにして鉛直状に穿
設する。
【0021】そして、各アンカー用穴13,14に、例
えばエポキシ樹脂のような熱可塑性樹脂からなる合成樹
脂15を溶融状態で充填し(図7参照)、図7及び図8
に示すようにアンカー用穴13,14の上方に取付装置
11を持ち来し、調整基板7の一端側下面から垂下した
鉄筋状アンカー部材8をアンカー用穴13に、また調整
基板7の他端部のボルト挿通孔7aに挿通して垂下した
ボルト状アンカー部材9をアンカー用穴14に夫々挿入
嵌合すると共に、切断した手摺り支柱32の根元切断部
を覆うように調整基板7を手摺り基台1の上面1aに載
置する。
【0022】この時、上記溶融樹脂は、各アンカー用穴
13,14とこれに挿入嵌合された各アンカー部材8,
9との隙間全体に行き渡り(図8参照)、この樹脂15
が硬化することによって、各アンカー部材8,9が各ア
ンカー用穴13,14に固着可される。この溶融樹脂
は、夏季では充填後5〜10程度で硬化し、また冬季に
は1〜3時間で硬化するから、アンカー部材8,9をア
ンカー用穴13,14に挿入した後、その樹脂が硬化し
ない間に、鉄筋状アンカー部材8は、アンカー用穴13
との隙間を利用し、またボルト状アンカー部材9は、調
整基板7のボルト挿通孔7a及びアンカー用穴14との
隙間を利用して適宜に鉛直姿勢にする。
【0023】この際、調整基板7を手摺り基台1の上面
1aに載置した状態で補強支柱6が鉛直姿勢にあれば、
ボルト状アンカー部材9の上端部に螺合されているナッ
ト10を締め付けることにより、調整基板7が手摺り基
台1の上面1aに固定されると共に、調整基板7とボル
ト状アンカー部材9とが一体的に結合され、補強支柱6
は鉛直姿勢に保持されることになる。
【0024】また、調整基板7を手摺り基台1の上面1
aに載置した状態で補強支柱6が若干傾いている時は、
調整基板7の下面と手摺り基台1の上面1aとの間の所
要箇所に適当なスペーサ(図8には図示せず)を介在さ
せて、補強支柱6が水平面に対し鉛直となるように調整
し、この調整後にナット10を締め付け、調整基板7を
手摺り基台1の上面1aに固定することによって、補強
支柱6を鉛直姿勢にすることができる。
【0025】また、コンクリート製手摺り基台1の上面
1aが、図5に示すような水切り勾配を形成している場
合には、補強支柱6が鉛直姿勢となるように調整基板7
を水平にした状態で、この調整基板7と手摺り基台1の
上面、即ち傾斜面1aとの間の隙間に、アンカー部材
8,9を避けて適当なスペーサ16,17を介在させ、
この状態でナット10を締め付けることによって、上記
同様に補強支柱6を鉛直姿勢に保持することができる。
【0026】上記のように手摺り基台1の上面1aから
突出する各取付装置11の補強支柱6を鉛直姿勢に保持
した状態で、図8及び図9に示すように、各取付装置1
1の補強支柱6に新しい手摺りNTの手摺り支柱2を嵌
合し、ビス18によって新しい手摺り支柱2の下端所要
部を補強支柱6に固定し、これにより新しい手摺り支柱
2を手摺り基台1上に鉛直に立設する。
【0027】この際、新しい手摺り支柱2にあらかじめ
カバー部材12を嵌合しておいて、この手摺り支柱2を
補強支柱6に嵌合固定した後、そのカバー部材12を手
摺り支柱2の下端まで下降すれば、このカバー部材12
によって、新しい手摺り支柱2の下端部、取付装置11
の調整基板7、ボルト状アンカー部材9の上端部及びナ
ット10が覆い隠されてしまうから、外観上の体裁、見
栄えが良くなると共に、雨水等が直接かからず、防錆効
果もある。
【0028】上記のようにして新しい手摺り支柱2をコ
ンクリート製手摺り基台1に立設したならば、各手摺り
支柱2に上下横枠3,4を連結し、上下横枠3,4間に
縦桟5を一定間隔おきに配設することによって、図1の
(B)に示すように新しい手摺りNTを設置することが
できる。
【0029】図10の(A)は、本発明に係る他の取付
装置21を示す側面図、(B)は平面図である。この取
付装置21は、図4の(A)及び(B)に示される取付
装置11と殆ど同じであるが、その取付装置11では1
本の鉄筋状アンカー部材8を補強支柱6の内側に取り付
けているのに対し、この取付装置21では、2本の鉄筋
状アンカー部材8,8を補強支柱6の外側に配して、両
アンカー部材8,8の上端部8a,8aを補強支柱6の
外側面に固着している点のみが相違する。
【0030】また、図11の(A−1)は、本発明に係
る更に他の取付装置31を示す側面図、(B−1)は平
面図であって、この取付装置31では、3本の鉄筋状ア
ンカー部材8,8,8を補強支柱6に固着すると共に、
その内の1本を補強支柱6の一端部内側面に固着し、他
の2本の鉄筋状アンカー部材8,8を補強支柱6の他端
部外側面に固着している点において、取付装置11と異
なる。また、図11の(A−2)は、本発明に係る更に
他の取付装置41を示す側面図、(B−2)は平面図
で、この取付装置41では、2本の鉄筋状アンカー部材
8,8を補強支柱6の両端部内側面に固着している点で
相違している。
【0031】以上説明したような本発明に係る新しい手
摺りNTの改修方法によれば、コンクリート製手摺り基
台1に立設されている古い手摺りOTの手摺り支柱32
を、その根元部から切断し、手摺り基台1には、取付装
置11の鉄筋状アンカー部材8及びボルト状アンカー部
材9が嵌合するアンカー用穴13,14を、手摺り基台
1中に残存した手摺り支柱2の下端部32a及びT字形
アンカー36を避けて開設し、各アンカー用穴13,1
4に溶融樹脂15を充填して、アンカー部材8,9をア
ンカー用穴13,14に挿入嵌合すると共に、切断した
手摺り支柱32の下端部32aを覆うように調整基板7
を手摺り基台1の上面1aに載置し、しかして補強支柱
6の鉛直度を調整した上で、ボルト状アンカー部材9の
上端部に螺合したナット10を締め付けることにより、
調整基板7を手摺り基台1に固定し、補強支柱6を鉛直
姿勢に保持するようにしたから、コンクリート製手摺り
基台1をいじらずに簡単且つ容易に施工が行なえて、施
工費の大幅な低減化を図ることができると共に、アンカ
ー用穴13,14に充填した合成樹脂でアンカー部材
8,9をアンカー用穴13,14に固着することによっ
て、アンカー部材8,9及びこれに固着される補強支柱
6を手摺り基台1に対し強固且つ安定状態に固定でき
る。また、調整基板7、これに挿通したボルト状アンカ
ー部材9及びナットによって、補強支柱6の鉛直度を調
整できるから、コンクリート製手摺り基台1の上面1a
が凹凸状を呈していたり、傾斜していても、補強支柱6
を常に鉛直姿勢に固定できて、この補強支柱6に嵌合す
る新しい手摺り支柱2を鉛直姿勢に立設することができ
る。
【0032】図12の(A)は更に他の実施形態による
新しい手摺りNTの取付装置51の縦断面図、(B)は
(A)のY−Y線断面図である。この取付装置51は、
図3に示した取付装置11と殆ど同様であるが、調整基
板7のボルト挿通孔7aに挿通されたボルト状アンカー
部材9に、調整基板7を挟むようにその上下両側に一対
のナット10,10が取り付けてある点が、取付装置1
1と異なる。
【0033】この取付装置51の使用においては、溶融
樹脂15を充填したアンカー用穴13,14にアンカー
部材8,9を挿入嵌合し、樹脂15の硬化によってアン
カー部材8,9をアンカー用穴13,14に固定したな
らば、調整基板7と手摺り基台1との間の所要位置にス
ペーサ16,17を介在させて、補強支柱6が鉛直に位
置するように調整基板7をレベル調整した後、ボルト状
アンカー部材9に取り付けられた一対のナット10,1
0を締め付けることによって、調整基板7とボルト状ア
ンカー部材9とを一体的に結合する。これによって、補
強支柱6と調整基板7と両アンカー部材8,9とが互い
に一体化されて手摺り基台1に固定される。この取付装
置51によれば、調整基板7と手摺り基台1との間に十
分な隙間がとれるため、調整基板7のレベル調整による
補強支柱6の鉛直度の調整がし易くなる。
【0034】図13の(A)は本発明に係る更に他の新
しい手摺りNTの取付装置61の縦断面図、(B)は
(A)のZ−Z線断面図である。この取付装置61は、
補強支柱6と、この補強支柱6の下端部に固着される調
整基板7と、この調整基板7に挿通される複数の、例え
ば両側一対のボルト状アンカー部材9,9と、調整基板
7のボルト挿通孔7aに挿通される各ボルト状アンカー
部材9に対し調整基板7を挟んでその上下両側からアン
カー部材9に螺合される上下一対のナット10,10と
からなるもので、補強支柱6の下端部は、調整基板7上
に固着突設される補強骨20に嵌合されて調整基板7に
固着されている。補強骨20は、厚い鉄板片からなるも
ので、補強支柱6の下端部に内嵌されて、その下端部分
を僅かに突出させた状態で調整基板7に溶接されると同
時に、補強支柱6の下端部分と調整基板7とが溶接され
るようになっている。この補強骨20によって、調整基
板7に対する補強支柱6の取付強度が増大し、従って補
強支柱6に嵌合した新しい手摺り支柱2によって補強支
柱6に相当大きな横荷重が作用しても、この補強支柱6
がその付け根から折損するようなおそれがない。
【0035】この取付装置61の使用においては、溶融
樹脂15を充填したアンカー用穴14,14にアンカー
部材9,9を挿入嵌合し、樹脂15の硬化によってアン
カー部材9,9をアンカー用穴14,14に固定したな
らば、補強支柱6が鉛直に位置するように、各アンカー
部材9に取り付けてある上下一対のナット10,10を
回して調整基板7を適宜にレベル調整した後、各一対の
ナット10,10を締め付けて調整基板7を挟着するこ
とによって、調整基板7と両ボルト状アンカー部材9,
9とを一体的に結合する。これにより、補強支柱6と調
整基板7と複数のアンカー部材9,9とが互いに一体化
されて手摺り基台1に固定され、補強支柱6が手摺り基
台1上に鉛直姿勢に安定状態に保持される。この取付装
置61によれば、前記取付装置51と同様に調整基板7
と手摺り基台1との間に十分な隙間がとれる上に、調整
基板7の両端部側に夫々ボルト状アンカー部材9が挿通
されて一対のナット10,10で締付調整されるから、
調整基板7のレベル調整が非常に容易となる。
【0036】また、以上説明したような取付装置11,
21,31,41,51,61を使用すれば、上述した
ように改修施工を有効に行なうことができると共に、取
付装置の構造が簡単で装置自体を安価に製作できため、
施工費の一層の低減化を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る発明の改修方法によれ
ば、コンクリート製手摺り基台に取り付けられている古
い手摺りの手摺り支柱をその根元部から切断し、この切
断した部分を覆うように新しい手摺り支柱を取り付ける
から、古い手摺りの手摺り支柱が立設されていたコンク
リート製手摺り基台部をいじらずることなく簡単容易に
施工が行なえて、施工費の大幅な低減化を図ることがで
きる。
【0038】請求項2に係る発明の改修方法によれば、
コンクリート製手摺り基台に、残存した古い手摺り支柱
のアンカー部を避けて複数の穴を開設し、これらの穴に
夫々アンカー部材を挿入すると共に溶融した合成樹脂を
充填し、この溶融樹脂の硬化によってアンカー部材を穴
に固着し、これらのアンカー部材に新しい手摺り支柱の
を取り付けるようにするから、これらのアンカー部材
を、コンクリート製手摺り基台内部の十分深いところに
挿入固定できると共に、穴に充填した合成樹脂でアンカ
ー部材をアンカー用穴に固着することによって、アンカ
ー部材及びこれに固着される補強支柱を手摺り基台に対
し強固且つ安定状態に固定できる。
【0039】請求項3に係る発明の改修方法によれば、
アンカー部材の一つが、新しい手摺り支柱の根元部に固
着される鉄筋からなり、他のアンカー部材が、新しい手
摺り支柱の根元部に適当な基板を介してボルト・ナット
により固定されるボルト材からなるもので、溶融樹脂が
固化しない間に補強支柱の鉛直度を調整した上で、ナッ
トを締め付けて、調整基板を手摺り基台に固定すること
により、補強支柱を鉛直姿勢に保持することができるか
ら、コンクリート製手摺り基台の上面が凹凸状を呈して
いたり、傾斜していても、補強支柱を常に鉛直姿勢に固
定できて、この補強支柱に嵌合する新しい手摺り支柱を
鉛直姿勢に立設することができる。。
【0040】請求項4に係る発明の取付装置によれば、
請求項1〜3に記載の改修方法を有効に行なうことがで
きると共に、取付装置の構造が簡単で装置事態を安価に
製作できため、施工費の一層の低減化を図ることができ
る。
【0041】請求項5に係る発明の取付装置によれば、
調整基板と手摺り基台との間に十分な隙間がとれる上
に、全てのアンカー部材が調整基板に挿通されて夫々一
対のナットで締付調整できるから、調整基板のレベル調
整が容易となる。
【0042】請求項6に係る発明の取付装置によれば、
補強支柱の下端部が、調整基板上に固着突設される補強
骨に嵌合されて調整基板に固着されているために、補強
骨によって調整基板に対する補強支柱の取付強度が増大
し、補強支柱に嵌合した新しい手摺り支柱によって補強
支柱に相当大きな横荷重が作用しても、補強支柱がその
付け根から折れるようなことがない。
【0043】請求項7に係る発明の取付装置によれば、
カバー部材によって、新しい手摺り支柱の下端部、取付
装置の調整基板、ボルト状アンカー部材の上端部及びナ
ットが覆い隠されるから、新しい手摺りの外観上の体
裁、見栄えが良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は建物のベランダに設置されたスチー
ル製の古い手摺りを室外側から見た正面図、(B)は改
修された新しい手摺りを室外側から見た正面図である。
【図2】 新しい手摺りの取付装置の縦断面斜視図であ
る。
【図3】 (A)は新しい手摺りの取付装置の縦断面
図、(B)は(A)のX−X線断面図である。
【図4】 新しい手摺りを取り付ける取付装置を示すも
ので、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図5】 コンクリート製手摺り基台の上面が水切り勾
配を形成している場合の実施形態を示す説明図である。
【図6】 本発明に係る手摺りの改修方法を説明する説
明断面図で、(A)は古い手摺りの手摺り支柱が手摺り
基台に立設されている状態を示し、(B)は古い手摺り
の手摺り支柱をその根元部から切断した状態を示す。
【図7】 同じく手摺りの改修方法を説明する説明断面
図で、手摺り基台にアンカー用穴を開設し、それに溶融
樹脂を充填した状態を示す。
【図8】 上記アンカー用穴にアンカー部材を挿入して
取付装置を取り付け固定した状態を示す説明断面図であ
る。
【図9】 手摺り基台に新しい手摺り支柱を立設し終え
た状態を示す説明断面図である。
【図10】 (A)は本発明に係る他の取付装置を示す
側面図、(B)は平面図である。
【図11】 (A−1)は本発明に係る更に他の取付装
置を示す側面図で、(B−1)は平面図であり、(A−
2)は本発明に係る更に他の取付装置を示す側面図、
(B−2)は平面図である。
【図12】 (A)は更に他の実施形態による新しい手
摺りの取付装置の縦断面図、(B)は(A)のY−Y線
断面図である。
【図13】 (A)は本発明に係る更に他の新しい手摺
りの取付装置の縦断面図、(B)は(A)のZ−Z線断
面図である。
【符号の説明】
OT 古い手摺り 32 古い手摺り支柱 36 古い手摺り支柱の下端部に取り付け
られたアンカー NT 新しい手摺り 1 コンクリート製手摺り基台 2 新しい手摺り支柱 6 補強支柱 7 調整基板 7a ボルト挿通孔 8 鉄筋状アンカー部材 9 ボルト状アンカー部材 10 ナット 11 取付装置 12 カバー部材 13,14 アンカー用穴 15 溶融合成樹脂 20 補強骨 21,31,41 取付装置 51,61 取付装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製手摺り基台に取り付けら
    れている古い手摺りの手摺り支柱をその根元部から切断
    し、この切断した部分を覆うように新しい手摺りの手摺
    り支柱を取り付けてなる手摺りの改修方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート製手摺り基台に、残存した
    古い手摺り支柱のアンカー部を避けて複数の穴を開設
    し、これらの穴に夫々アンカー部材を挿入すると共に溶
    融した合成樹脂を充填し、この溶融樹脂の硬化によって
    アンカー部材を穴に固着し、これらのアンカー部材を介
    して新しい手摺り支柱のを取り付けるようにした請求項
    1に記載の手摺りの改修方法。
  3. 【請求項3】 複数のアンカー部材の一つは、新しい手
    摺り支柱の根元部に固着される鉄筋からなり、他のアン
    カー部材は、新しい手摺り支柱の根元部に適当な基板及
    びナットを介して固定されるボルト材からなる請求項2
    に記載の手摺りの改修方法。
  4. 【請求項4】 新しい手摺り支柱を嵌合させる補強支柱
    と、この補強支柱の下端部に固着される調整基板と、こ
    の調整基板に一体的に固着される鉄筋状アンカー部材
    と、ナットによって前記調整基板に取り付けられるボル
    ト状アンカー部材と、からなり、古い手摺り支柱のアン
    カー部を避けてコンクリート製手摺り基台に穿設した複
    数のアンカー用穴に前記複数のアンカー部材を挿入し、
    アンカー用穴に充填した溶融合成樹脂によって前記アン
    カー部材を夫々アンカー用穴に固着し、前記ナットを締
    め付けて調整基板とボルト状アンカー部材とを一体的に
    結合してなる新しい手摺りの取付装置。
  5. 【請求項5】 新しい手摺り支柱を嵌合させる補強支柱
    と、この補強支柱の下端部に固着される調整基板と、こ
    の調整基板に挿通される複数のボルト状アンカー部材
    と、調整基板を挟んでその上下両側から各ボルト状アン
    カー部材に螺合される上下一対のナットと、からなり、
    古い手摺り支柱のアンカー部を避けてコンクリート製手
    摺り基台に穿設した複数のアンカー用穴に夫々ボルト状
    アンカー部材を挿入し、アンカー用穴に充填した溶融合
    成樹脂によってボルト状アンカー部材を夫々アンカー用
    穴に固着し、前記各一対のナットで調整基板を挟着する
    ことにより調整基板と各ボルト状アンカー部材とを一体
    的に結合してなる新しい手摺りの取付装置。
  6. 【請求項6】 前記補強支柱の下端部は、調整基板上に
    固着突設される補強骨に嵌合されて調整基板に固着され
    ている請求項4又は5に記載の新しい手摺りの取付装
    置。
  7. 【請求項7】 前記補強支柱に嵌合された新しい手摺り
    支柱の下端部及びその周辺部を覆うカバー部材を、新し
    い手摺り支柱に嵌合して取り付けてなる請求項4〜6の
    何れかに記載の新しい手摺りの取付装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154549A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Try Engineering Co Ltd 手摺の支柱取付構造
JP2007177559A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Sanyo Industries Ltd 手摺の取付方法およびその取付構造
JP2008174923A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Hakusui Kosan Kk 床スラブ用支柱脚部の固定構造
KR100850768B1 (ko) 2008-01-21 2008-08-11 (주)경운건축사사무소 건축물 베란다 난간 보강구조

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