JP3450054B2 - 橋桁への床版の設置方法および床版受け台 - Google Patents

橋桁への床版の設置方法および床版受け台

Info

Publication number
JP3450054B2
JP3450054B2 JP13611994A JP13611994A JP3450054B2 JP 3450054 B2 JP3450054 B2 JP 3450054B2 JP 13611994 A JP13611994 A JP 13611994A JP 13611994 A JP13611994 A JP 13611994A JP 3450054 B2 JP3450054 B2 JP 3450054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor slab
bridge girder
slab
bridge
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13611994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH083933A (ja
Inventor
高橋  健
Original Assignee
石川島建材工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15167754&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3450054(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by 石川島建材工業株式会社 filed Critical 石川島建材工業株式会社
Priority to JP13611994A priority Critical patent/JP3450054B2/ja
Publication of JPH083933A publication Critical patent/JPH083933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3450054B2 publication Critical patent/JP3450054B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば道路橋等の橋
梁における路盤を形成するにあたって多数のの床版を橋
桁に設置する方法およびその際に用いて好適な橋桁と床
版との間に挟まれる床版受け台に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁は、立設された複数の橋脚間に、幅
員方向に間隔をおいて配されて橋軸方向に延びる複数の
橋桁が架け渡され、これら橋桁の上に路盤が形成された
構造が一般的である。近年の道路橋の路盤は、床版と称
されるプレキャストコンクリート版を多数並べ、その上
にアスファルト等の舗装材を敷いた構造が一般化してい
る。床版は、橋桁の上に設置されて橋桁に結合される。
結合にあたっては、橋桁にスタッドボルト等のジベルを
多数植立し、床版に開けた孔または床版間の隙間にジベ
ルを通してその孔または隙間にコンクリートを打設して
いる。所要の結合力を得るために、橋桁と床版との間に
ある程度の間隔が確保され、そこに相応のコンクリート
量が打設されることが必要である。このように橋桁と床
版との間にある程度の間隔を確保するには、従来は橋桁
に設けた仮りの受け桁で床版の荷重を受け、コンクリー
トが硬化後その仮受け桁を取り外していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法で
は、仮受け桁の設置、除去に手間がかかるとともに、床
版と橋桁との間に確保する間隔を設計通りに合わせるこ
とに誤差が生じやすく、施工精度の低下を招きやすかっ
た。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、床版と橋桁との間の間隔を容易かつ高精度に確
保できた状態で床版を橋桁に設置する方法およびその際
に用いて好適な床版受け台を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためのものであり、請求項1の橋桁への床版の設置
方法は、橋桁の上に間隔をおいて床版を設置して路盤を
形成するにあたり、橋桁の上方に床版を配し、橋桁もし
くは床版に設けたレベル調整機構で両者の間隔を定めた
後、両者の間の空間に、弾性を有する膨張可能な袋体を
配するとともにその内部にモルタル、樹脂等の自硬化性
材料からなる充填材を充填し、該充填材が硬化すること
により床版とフェースプレートとの間隔を埋めるととも
に床版を受ける受け台が形成された後、固定手段により
床版を、前記受け台を挟んで橋桁に固定することを特徴
としている。
【0006】また、請求項2の床版受け台は、橋桁の上
に多数の床版を並べて路盤を形成するにあたり、橋桁と
床版の間に挟まれて床版からの荷重を受ける床版受け台
であって、弾性を有する膨張可能な袋体の内部に、モル
タル、樹脂等の自硬化性材料からなる充填材を充填して
硬化され、橋桁のフェースプレート上に配されたことを
特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の橋桁への床版の設置方法は、レベル調
整機構で床版と橋桁との間の間隔を設定した後、その間
隔の部分に袋体を配してこの袋体の内部にモルタル等の
充填材を充填し、硬化することにより袋体およびその内
部の充填材が床版の荷重を受け、この状態で、固定手段
により床版を橋桁に固定する。床版を受ける仮受け桁の
設置が省略でき、袋体への充填材の充填といった簡単な
作業で床版を受けることができる。
【0008】また、本発明の受け台は、袋体と、この袋
体の内部に充填する自硬化性材料である充填材からな
り、上記方法を実施するに好適である。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は橋梁1を橋軸方向から見た一部正面断面
図である。この橋梁1は道路橋で、図示せぬ複数の橋脚
間に、幅員方向に間隔を置いて配されて橋軸方向に延び
る複数の橋桁2が架け渡され、これら橋桁2間に床版3
が渡され、床版3の上にアスファルト等の舗装材4が敷
設されて路盤5が形成されている。橋桁2はI型鋼状の
架構材であり、上側の水平なフェースプレート2aの上
に左右の床版3の目地隙間6が配された状態で、これら
床版3が橋桁と間隔Lをおいてフェースプレート2aに
結合されている。
【0010】図2および図3に示すように、床版3は、
底面の矩形状の鋼板製スキンプレート3aの上にコンク
リート3bが打設され、コンクリート3bの内部には補
強鉄筋(図示略)が埋設されてなるもので、予め工場で
製造されたいわゆるプレキャストコンクリート版であ
る。床版3の接合端部には、上側が切り欠かれることに
より下側に突出部7が形成されている。突出部7には、
シース管8により上下に貫通する貫通孔9が形成され、
この貫通孔9の中央には、貫通孔9と同軸的にナット1
0が埋設されており、このナット10に、ボルトロッド
11がねじ込まれている。ボルトロッド11の上端面に
はボルトロッド11を回転操作させるためマイナス溝1
1aが形成されている。これらナット10、ボルトロッ
ド11でレベル調整機構12が構成されている。このレ
ベル調整機構12は、突出部7に対し前後方向に離れて
2箇所に設けられている。また、床版3の下面の所定複
数箇所には、ねじ筒状のインサート材13が、下方に開
口して埋設されている。
【0011】一方、橋桁2のフェースプレート2aの幅
方向中央には、一定間隔をおいてアンカーロッド14が
溶接により植立されている。このアンカーロッド14
は、少なくとも先端側にねじ部が形成されている。ま
た、アンカーロッド14が植立された位置の側方のフェ
ースプレート2aの端部には、外方に延びるステー15
が溶接されている。このステー15には、ボルト挿通孔
15aが形成されている。
【0012】上記床版3を橋桁2に設置する方法を図3
ないし図6を参照して説明する。まず、左右の床版3の
突出部7を、橋桁2上においてアンカーロッド14を挟
んで配し、レベル調整機構12のボルトロッド11の下
端を橋桁2のフェースプレート2aに当て、ナット10
に対するねじ込み量を調節してボルトロッド11の床版
3の下面からの突出長さを調節することにより、床版3
と橋桁2との間隔を設定通り(間隔L)にする。次い
で、アンカーボルト14の間であって、床版3とフェー
スプレート2aとの間に、ゴム等でできた弾性を有する
膨張可能な袋体16を、開口を目地隙間6に向けて配
し、この袋体16の内部に、自硬化性材料からなる充填
材としてモルタルMを充填する。モルタルMは無収縮系
が好ましい。
【0013】袋体16は充填されるモルタルMにより膨
張し、これによって床版3とフェースプレート2aとの
間隔が埋められる。そして、硬化後は床版3の荷重をレ
ベル調整機構12のボルトロッド11とともに受ける。
すなわち袋体16およびこの内部のモルタルMが床版3
の受け台17となる。モルタルMが硬化したらボルトロ
ッド11を外してもよく、この場合受け台17が荷重を
受ける。
【0014】次に、上記のように橋桁2に設置した床版
3を橋桁2に固定する。それには、突出部7より上に出
ているアンカーロッド14のねじ部に、座金部材18を
嵌め込んでこの座金部材18を双方の突出部7の上面に
架け渡してから、ナット19をねじ込む。また、下側か
らステー15のボルト挿通孔15aに通したボルト20
をインサート材13にねじ込む。ナット19とボルト2
0のねじ込み荷重は、床版3と橋桁2に挟まれた受け台
17が受ける。アンカーロッド14とナット19、イン
サート材13とボルト20が、それぞれ橋桁2への床版
3の固定手段21、22である。
【0015】上記本実施例の橋桁2への床版3の設置方
法によれば、従来のように仮受け桁を設置せず、その代
わりに袋体16にモルタルMを充填した受け台17で床
版3の荷重を受けるようにしている。受け台17の設置
は、橋桁2と床版3との間に袋体16を配し、袋体16
の内部にモルタルMを充填するだけで済むので、橋桁2
と床版3との間の間隔Lの確保を容易に行える。また、
レベル調整機構12で前記間隔Lを設定した後、この間
隔Lを確保するには、モルタルMを袋体16が床版3に
圧接する程度に充填すればよいので、間隔Lの誤差をき
わめて小さくすることができ施工精度が向上する。
【0016】なお、本実施例においては、床版3を橋桁
2に固定するために固定手段21、22の2つを用いて
いるが、必要な強度が充分得られるならば、いずれか一
方のみを用い、他方を省略してもかまわない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、レベル調
整機構で床版と橋桁との間の間隔を設定した後、その間
隔の部分に袋体を配してこの袋体の内部にモルタル等の
充填材を充填・硬化させてこれを床版の受け台とし、こ
の受け台で床版の荷重を受け、固定手段により床版を橋
桁に固定するといったもので、床版と橋桁との間の間隔
を容易かつ高精度に確保できた状態で床版を橋桁に設置
できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された橋梁の一部正面
断面図である。
【図2】床版接合部の平面図である。
【図3】床版載置状態の固定部分の側断面図である。
【図4】受け台の袋体をセットした状態の側断面図であ
る。
【図5】受け台の袋体にモルタルを充填した状態の側断
面図である。
【図6】床版固定状態の固定部分の側断面図である。
【符号の説明】
1 橋梁 2 橋桁 3 床版 12 レベル調整機構 16 袋体 21、22 固定手段 L 間隔 M モルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/12 E01D 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋桁の上に間隔をおいて床版を設置して
    路盤を形成するにあたり、橋桁の上方に床版を配し、橋
    桁もしくは床版に設けたレベル調整機構で両者の間隔を
    定めた後、両者の間の空間に、弾性を有する膨張可能な
    袋体を配するとともにその内部にモルタル、樹脂等の自
    硬化性材料からなる充填材を充填し、該充填材が硬化
    ることにより床版とフェースプレートとの間隔を埋める
    とともに床版を受ける受け台が形成された後、固定手段
    により床版を、前記受け台を挟んで橋桁に固定すること
    を特徴とする橋桁への床版の設置方法。
  2. 【請求項2】 橋桁の上に多数の床版を並べて路盤を形
    成するにあたり、橋桁と床版の間に挟まれて床版からの
    荷重を受ける床版受け台であって、弾性を有する膨張可
    能な袋体の内部に、モルタル、樹脂等の自硬化性材料か
    らなる充填材を充填して硬化され、橋桁のフェースプレ
    ート上に配されたことを特徴とする床版受け台。
JP13611994A 1994-06-17 1994-06-17 橋桁への床版の設置方法および床版受け台 Expired - Lifetime JP3450054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13611994A JP3450054B2 (ja) 1994-06-17 1994-06-17 橋桁への床版の設置方法および床版受け台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13611994A JP3450054B2 (ja) 1994-06-17 1994-06-17 橋桁への床版の設置方法および床版受け台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH083933A JPH083933A (ja) 1996-01-09
JP3450054B2 true JP3450054B2 (ja) 2003-09-22

Family

ID=15167754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13611994A Expired - Lifetime JP3450054B2 (ja) 1994-06-17 1994-06-17 橋桁への床版の設置方法および床版受け台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3450054B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4625763B2 (ja) * 2005-12-19 2011-02-02 ショーボンド建設株式会社 主桁とプレキャスト床版の合成構造
JP5654528B2 (ja) * 2012-07-19 2015-01-14 オリエンタル白石株式会社 プレキャスト床版及びプレキャスト床版の架設方法
JP6754219B2 (ja) * 2016-05-12 2020-09-09 首都高速道路株式会社 床版接合構造および床版更新方法
JP6778159B2 (ja) * 2017-07-31 2020-10-28 鹿島建設株式会社 床版入替時の補強構造及び床版入替方法
JP7080648B2 (ja) * 2018-01-16 2022-06-06 オリエンタル白石株式会社 橋桁の架設方法
CN112832110B (zh) * 2020-12-31 2022-10-18 中电建路桥集团有限公司 一种钢-混凝土组合桥梁结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH083933A (ja) 1996-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0211443Y2 (ja)
US5311629A (en) Deck replacement system with improved haunch lock
KR100703134B1 (ko) 조립식 피시 빔 교량 및 그것의 시공 방법
US6898910B2 (en) Precast composite header joint system and a method for forming and installing the same
JP3450054B2 (ja) 橋桁への床版の設置方法および床版受け台
JPH0449210Y2 (ja)
KR0140845Y1 (ko) 도로이음매의 신축 이음장치
WO1996033311A1 (fr) Construction a sections articulees pour un pont gerber
KR100622008B1 (ko) 일체식 교대 교량의 합성구조
KR101986794B1 (ko) 일체형 프리캐스트 슬래브 궤도 시스템
JP3406383B2 (ja) 路盤の地覆施工方法
JPS6227530Y2 (ja)
KR200245373Y1 (ko) 교체가능한 교량신축이음구조
US3605586A (en) Prefabricated sealing system
JP2006283317A (ja) プレキャストコンクリート版を使用したプレストレストコンクリート床板及びその構築方法
KR102543539B1 (ko) 합성 라멘교의 강봉과 받침블럭이 일체화된 정착지지시스템
CN218880574U (zh) 一种桥梁伸缩装置的调平结构
JPH083929A (ja) 橋梁における床版と橋桁のシール材
KR200397849Y1 (ko) 조립식 피시 빔 교량
JP3079420B2 (ja) プレキャストコンクリート桁の架設据付構造と架設方法およびpc桁
KR200376197Y1 (ko) 일체식 교대 교량의 합성구조
KR100429377B1 (ko) 교체가능한 교량신축이음구조 및 그 시공방법
JPH0820905A (ja) 道路用伸縮継手のレベル調整方法
KR0135948B1 (ko) 도로이음매의 신축이음장치 및 그 설치방법
JPH035442B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030603

RVTR Cancellation of determination of trial for invalidation