JPH0540110Y2 - - Google Patents

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JPH0540110Y2
JPH0540110Y2 JP3888488U JP3888488U JPH0540110Y2 JP H0540110 Y2 JPH0540110 Y2 JP H0540110Y2 JP 3888488 U JP3888488 U JP 3888488U JP 3888488 U JP3888488 U JP 3888488U JP H0540110 Y2 JPH0540110 Y2 JP H0540110Y2
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wall slab
cloth foundation
concrete wall
reinforcing bars
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 この考案は、現場において構築される現場打ち
コンクリート布基礎に関し、更に詳しくは、この
現場打ちコンクリート布基礎とプレキヤストコン
クリート壁版との取付け構造に関する。
(2) 従来の技術 従来の小・中規模建物用現場打ちコンクリート
布基礎は第3図に示すように、横断面が凸形をな
し、水平長手方向に連続して形成されている。す
なわち、図において、aは基礎地盤に定置される
幅広の底盤部であり、bは該底盤部aの中央より
立ち上がる幅狭の立壁部であり、これらにより躯
体部が構成され、該躯体部には配力鉄筋cが配さ
れている。そして、このように断面を凸形とする
ことにより経済的にかつ応力的に有利な構造を実
現している。
しかしながら、その半面、形状が複雑化し、コ
ンクリートの打込み施工の効率が悪くなる。すな
わち、底盤部aの型枠を組み立て、該部にコンク
リートを打設し、このコンクリートの固結を待つ
て立壁部bの型枠を組み立ててコンクリートを打
設する、というように二工程の施工となり、施工
に手間を要することになる。
また、プレハブ建築においては立壁部b上にプ
レキヤストコンクリート壁版dが高さ調整セメン
トeを介して載置されるが、布基礎の立壁部bと
コンクリート壁版dとの結合は立壁部b上に植設
されたアンカーボルトf以外に格別の配慮がなさ
れておらず、この結合部の強度に問題がある。更
に、高さ調整セメントeのみによるので、建物の
外側と内側との止水性が不充分であり、この部分
からの雨水の侵入による基礎部の劣化も問題とな
る。
(3) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上記実情に鑑み、施工性の良好な現場
打ちコンクリート布基礎を得るとともに、上記布
基礎において、その上部に載置されるコンクリー
ト壁版との強固な結合並びに良好な止水性を得る
ことのできる取付け構造を提供することを目的と
する。
B 考案の構成 (1) 問題を解決するための手段 本考案の現場打ちコンクリート布基礎とプレキ
ヤストコンクリート壁版との取付け構造は、上記
目的を達成するため次の構成を採る。すなわち、
下面に長手方向に沿つて所定間隔を存して複数の
ボルト挿通孔を有し、該ボルト挿通孔に臨んで内
方に開口する凹部を有し、下端部の内側面より長
手方向に沿つて前記ボルト挿通孔を避けるととも
に所定間隔を存して複数の水平補強鉄筋を水平に
突出してなるプレキヤストコンクリート壁版と、
前記プレキヤストコンクリート壁版の厚さよりも
少なくとも2倍以上の幅を有し、実質的に矩形断
面をなし、上面の中央に長手方向に前記プレキヤ
ストコンクリート壁版のボルト挿通孔に挿通され
る複数のアンカーボルトが植設され、上面の内側
寄りに前記コンクリート壁版の各水平補強鉄筋の
中間位置に配されるとともに該水平補強鉄筋に投
影的に交差する鉛直補強鉄筋が植設されてなる現
場打ちコンクリート布基礎とからなり、前記プレ
キヤストコンクリート壁版は前記布基礎の上部へ
所定すき間を保持し、かつそのボルト挿通孔に該
布基礎のアンカーボルトが挿通されて配されると
ともに、前記プレキヤストコンクリート壁版と前
記布基礎とのすき間にはモルタルが充填され、前
記プレキヤストコンクリート壁版及び布基礎の水
平及び鉛直補強鉄筋相互の交差部並びに前記プレ
キヤストコンクリート壁版の凹部に増打ちコンク
リートが充填されてなることを特徴とする。
(2) 作用 この布基礎とコンクリート壁版との取付け構造
によれば、増打ちコンクリート部において、水平
及び鉛直補強鉄筋により強固な結合が得られ、か
つ長手方向に連続した止水部を形成する。
(3) 実施例 本考案の現場打ちコンクリート布基礎とプレキ
ヤストコンクリート壁版との取付け構造の実施例
を図面に基づいて説明する。
(実施例の構成) 第1図及び第2図はその一実施例の中規模建物
用布基礎への適用例を示し、第1図は施工後の段
面構造を示し、第2図は施工途中の要部の側面構
造を示す。
この現場打ちコンクリート布基礎1(以下、布
基礎と略記する)は、地盤Eを適宜深さに掘り下
げた溝2の溝底2aに割り栗石3並びに均しコン
クリート4を打設した上に設置される。
該布基礎1は、鉄筋コンクリート製であり、横
断面形状が長方形もしくは正方形の矩形断面を有
する。すなわち、上面すなわち天端1a及び下面
は水平であり、側面1bは実質的に鉛直とされ
る。なお、側面1bは型枠の脱型を考慮して、鉛
直性を許容する範囲内で互いに内側方へ上方を傾
けることができる。そして、該布基礎1は、水平
方向に長く配され、内部に配された配力鉄筋6
a、スターラツプ6b等の配筋6とコンクリート
8とからなる。
同一の支持荷重の条件で、この布基礎1の高さ
は従来の布基礎の高さと同程度であるが、天端1
aの幅は従来の布基礎の立壁部の幅よりも大きく
され、底盤部よりも小幅とされる。
布基礎1の上面1aの中央部には長手方向に適
宜間隔を存して、その上部が布基礎1の上面1a
より突出するアンカーボルト10が埋め込まれ
る。該アンカーボルト10は下方のアンカー部1
0aが布基礎1中に埋め込まれ、上方のねじ部1
0bが布基礎1の上面1aより鉛直に立ち上が
る。更に、布基礎1の内側寄りには、布基礎1の
長手方向に適宜間隔を存して、配力鉄筋6aと同
程度の強度を有する鉛直補強鉄筋12が上部を基
礎1の上面より突出させて植設される。該鉛直補
強鉄筋12の間隔はアンカーボルト10の間隔よ
りも小さく、すなわち密に配されるが、アンカー
ボルト10と重ならないようにされる。
14はこの布基礎1上に載置され、建物の外壁
となるプレキヤストコンクリート壁版であつて、
所定の厚みを有する。該コンクリート壁版14は
その下部に、建物の内部側すなわち内方に向けて
開口する凹部15が形成され、この凹部15に臨
んで前述したアンカーボルト10を挿通するボル
ト挿通孔17を有する取付け金具18が固定され
ている。従つて、凹部15及び取付け金具18は
前記アンカーボルト10に対応するように一定間
隔をもつて配されるものであり、またボルト挿通
孔17の径はアンカーボルト10を遊嵌する大き
さとされ、かつ、そのピツチはアンカーボルト1
0のピツチに等しい。
該コンクリート壁版14の下部には、水平補強
鉄筋20が該コンクリート壁版14の内側面より
突出して配されている。該水平補強鉄筋20の間
隔は、コンクリート壁版14の布基礎1上への設
定位置において、布基礎1より突出している鉛直
補強鉄筋12の間に配されるように決められる。
該コンクリート壁版14は、布基礎1の上面に
適宜の介装部材、例えば数枚の鉄板(図示せず)
を介して支持され、そのすき間に充填モルタル2
2が充填される。
24は取付け金具18のボルト挿通孔17上に
突出するアンカーボルト10のねじ部10bに螺
装される締付けナツトである。
また、布基礎1の上面内側及びコンクリート壁
版14の下部内側には、前述の鉛直及び水平補強
鉄筋12,20の交差部に増打ちコンクリート2
6が長手方向に沿つて連続的に打設される。該増
打ちコンクリート26の一部はコンクリート壁版
14の凹部15にも充填される。
更に、図において、30は溝2に充填された埋
戻し土、31は建物側の割り栗石、32は床コン
クリートである。
(実施例の作用) 次に、この実施例の現場打ちコンクリート布基
礎とプレキヤストコンクリート壁版との取付け構
造の施工の手順について述べる。
(1) 地盤Eを適宜深さに掘り下げ、溝2の溝底2
aに布基礎の築造方向に沿つて割り栗石3を敷
き並べ、かつ、つき固める。
(2) 次いで、割り栗石3上に均しコンクリート4
を打設し、その上面を水準面とする。
(3) 均しコンクリート4上に所定間隔を存して型
枠(図示せず)を長手方向に配する。この型枠
内に配筋6を設置するとともに、上部の中央に
はアンカーボルト10を所定間隔を保つて固定
し、また、上部の内側寄りには鉛直補強鉄筋1
2を所定間隔をもつて固定する。なお、型枠の
間隔は布基礎1の幅であり、また、その高さは
布基礎1の高さと同等かそれよりも高くされ
る。
しかる後、型枠内にコンクリートを打設し、
その固結を待つ。
(4) 布基礎1のコンクリートが固結すれば、プレ
キヤストコンクリート壁版14を布基礎1の上
部に吊り込み、そのボルト挿通孔17にアンカ
ーボルト10を挿通させて設置する。このと
き、コンクリート壁版14は布基礎1上に介装
部材を介して仮受けする。
(5) コンクリート壁版14の水準を出し、かつ、
鉛直及び水平補強鉄筋12,20が交差状に所
定の位置に配されていることを確認したのち、
布基礎1の上面とコンクリート壁版14とのす
き間にモルタル22を打設する。
(6) モルタル22が固結すれば、アンカーボルト
10のねじ部10bに螺装された締付けナツト
24を締め込み、コンクリート壁版14の定着
を図る。
(7) 次いで、布基礎1の上面の内側寄りに型枠
(図示せず)を配し、鉛直及び水平補強鉄筋1
2,20を埋め込むように増打ちコンクリート
26を打設する。
該増打ちコンクリート26の一部はコンクリ
ート壁版14の凹部15にも充填される。
本実施例によれば、増打ちコンクリート部26
においては、鉛直及び水平補強鉄筋12,20に
よつて強固に補強され、布基礎1とプレキヤスト
コンクリート壁版14との結合が強化されるばか
りでなく、該増打ちコンクリート部26は布基礎
1の水平長手方向に連続するものであるので、水
密性を有し、建物の外側と内側との通水を確実に
遮断する。
C 考案の効果 本考案の現場打ちコンクリート布基礎とプレキ
ヤストコンクリート壁版との取付け構造によれ
ば、布基礎とコンクリート壁版との強固な結合が
得られ、かつ、止水性が向上し、この部分からの
基礎部の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の現場打ちコンクリート布基礎
とプレキヤストコンクリート壁版との取付け構造
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図のX線
矢視拡大図である。第3図は従来の布基礎の断面
図である。 1……布基礎、1a……上面(天端面)、10
……アンカーボルト、12……鉛直補強鉄筋、1
4……プレキヤストコンクリート壁版、17……
ボルト挿通孔、20……水平補強鉄筋、26……
増打ちコンクリート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 下面に長手方向に沿つて所定間隔を存して複数
    のボルト挿通孔を有し、該ボルト挿通孔に臨んで
    内方に開口する凹部を有し、下端部の内側面より
    長手方向に沿つて前記ボルト挿通孔を避けるとと
    もに所定間隔を存して複数の水平補強鉄筋を水平
    に突出してなるプレキヤストコンクリート壁版
    と、 前記プレキヤストコンクリート壁版の厚さより
    も少なくとも2倍以上の幅を有し、実質的に矩形
    断面をなし、上面の中央に長手方向に前記プレキ
    ヤストコンクリート壁版のボルト挿通孔に挿通さ
    れる複数のアンカーボルトが植設され、上面の内
    側寄りに前記コンクリート壁版の各水平補強鉄筋
    の中間位置に配されるとともに該水平補強鉄筋に
    投影的に交差する鉛直補強鉄筋が植設されてなる
    現場打ちコンクリート布基礎とからなり、 前記プレキヤストコンクリート壁版は前記布基
    礎の上部へ所定すき間を保持し、かつそのボルト
    挿通孔に該布基礎のアンカーボルトが挿通されて
    配されるとともに、 前記プレキヤストコンクリート壁版と前記布基
    礎とのすき間にはモルタルが充填され、 前記プレキヤストコンクリート壁版及び布基礎
    の水平及び鉛直補強鉄筋相互の交差部並びに前記
    プレキヤストコンクリート壁版の凹部に増打ちコ
    ンクリートが充填されてなる、 ことを特徴とする現場打ちコンクリート布基礎と
    プレキヤストコンクリート壁版との取付け構造。
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