JP2915135B2 - ケーソンとその製造方法 - Google Patents

ケーソンとその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はコンクリート構造物からなり、水中に埋設さ
れて防波堤等を構築する際に用いられるケーソンとその
製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、ケーソンを製造するには、第9図のように、水
面2に浮かべられた浮きドッグ3を岸壁1の近傍に係留
し、この浮きドッグ3の床版部4の上にケーソン5を構
築していった。
すなわち、先ず鉄筋を組立てて型枠を作り、そこにコ
ンクリートを打設し、コンクリートが固化した後、型枠
を外し、ケーソンの底版部6を構築する。次に、側部立
ち上がりコンクリート7を構築するに際し、側部鉄筋を
組立てて型枠10を作り、そこにコンクリートを打設し、
コンクリートが固化した後、型枠10を外す。以下、同様
にして側部立ち上がりコンクリート8,9を構築していっ
た。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記の従来例によると、鉄筋や型枠の
組立て、脱型に人手を要したり、浮きドッグ3が水面に
浮いているので揺れ、この揺れのため作業者が船酔い状
態になり、作業性が悪くなる等の課題があった。
特に、側部立ち上がりコンクリート7,8,9を作るとき
の鉄筋や型枠の組立て、脱型およびコンクリートの打設
は高所作業となるため足場が必要となり、危険を伴うと
いう課題があった。
この発明は斯かる課題を解決するためになされたもの
であり、その目的とするところは、高強度かつ高品質
で、しかも製作工数を短縮することのできるケーソンと
その製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明は、浮きドック上
に設けられるコンクリート製の底版部と、予め作製され
た複数のブロック要素同士を継手部で締結して組立てて
形成された格子状のケーソンブロックから構成されるケ
ーソンであって、前記ケーソンブロックは前記底版部上
に縦設され、かつ緊結鋼棒によってケーソンの高さ方向
に緊結接続されることを特徴としている。
また、浮きドックの作業台上に型枠を介してコンクリ
ートを打設して底版部を構築し、この底版部の上に予め
作製された複数のブロック要素を格子状に載置してこれ
らを継手部で締結してケーソンブロックを縦設し、前記
底版部とケーソンブロックを緊結鋼棒によりケーソンの
高さ方向に緊結接続して構築してゆくことを特徴として
いる。
(作用) 前記構成により、本発明においては、浮きドッグの作
業台上に型枠をつくり、この型枠にコンクリートを打設
して硬化養生した後、脱型して底版部を形成し、この底
版部の上に複数のブロック要素を載置してこれらを締結
すると共に、ブロック要素同士でケーソンブロックを形
成する。そして、このケーソンブロックの上に、他のケ
ーソンブロックを縦設していくようにしたことで、ブロ
ック要素は予め地上で製作することができるので、浮き
ドッグの作業台上ではこれらを単に組み立てていくだけ
で済み、従って、製作工期の短縮が図られる。
また、ブロック要素を工場で製作することができるこ
とから、高い強度でしかも品質が一定なケーソンを得る
ことが可能となる。
(実施例) 以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例を説明す
る。
第1図(a)(b)には本発明に係るケーソンの全体
構成が示されている。
ここで、本発明においては、コンクリート製の底版部
と、複数のブロック要素同士を組み立てて形成されたケ
ーソンブロックとから成り、これら底版部とブロック要
素は夫々締結手段を備えると共に、前記ケーソンブロッ
クは底版部の上に縦設されてなることを特徴とする。
本実施例において、第1図(a)(b)に示されるよ
うに、コンクリート製で平面視が格子状をなす底版部11
の上に、これと縦横の寸法が同一で枠状をなすコンクリ
ート製のケーソンブロック12が格子状に設けられ、更に
その上にこれと同一の他のケーソンブロック12が縦設さ
れている。そして、これら底版部11と複数のケーソンブ
ロック12とでケーソン24が構成されている。
前記ケーソンブロック12,12は、実施例では次の7種
類のブロック要素から成っている。
すなわち、4個の隅角部ブロック12−1と、外側の壁
面を形成する10個の側壁ブロック12−2と、これらの側
壁ブロックを接続する6個の隔壁継手ブロック12−3
と、内側の壁面を形成する7個の隔壁ブロック12−4
と、これらの隔壁ブロックを接続する2個の中央継手ブ
ロック12−5から成る。これらのブロック要素12−1〜
12−5と前記底版部11には、鉄筋13が埋設されており
(第3図)、高さ方向の適所には緊結鋼棒14が植設され
ている(第4図)。
なお、前記の側壁ブロック12−2や隔壁ブロック12−
4等は、その板厚と長さ等を任意に変更することもでき
るし、同一とすることもできる。
また、第1図のA部およびB部拡大を示す第2図、第
3図のように、各ブロック要素には、底版部11と各ブロ
ック要素ならびに各ブロック要素同士を接続するための
継手部15が設けられている。この継手部15は継手金具16
とボルトナット17を有し、継手金具16は各ブロック要素
内部の鉄筋と剛接されている。
前記底版部11と各ブロック要素の高さ方向の結合は、
第4図のように、底版部11に植設された緊結鋼棒14と各
ブロックの縦穴23に挿入された緊結鋼棒14を、雄ネジ14
aと雌ネジ14bで接続すると共に、上下のブロック要素同
士は、雄ネジ部14aと雌ネジ部14bの他、座がね18とナッ
ト19を用いて接続する。
更に、各接続部には、第3図および第4図のように、
海水等が入り込まないように、シール溝20が設けられ、
そこにシール21が装着されている。
次に、第5図ないし第8図に基づきケーソンの製造方
法について説明する。
先ず、第5図のように、浮きドッグFの作業台W上に
ケーソンの底版部11を構築する際、鉄筋を組み立て、継
手部15の金具16や緊結鋼棒14を設置して、型枠22を作
る。この型枠22にコンクリートを打設して硬化養生せし
め、その後脱型する。
続いて、第6図のように、底版部11の上に側壁ブロッ
ク12−2や隔壁ブロック12−4等を起重機で吊り下げな
がら載置し、継手部15やボルト・ナットを介してこれら
を締結する。
このとき、継手部等に土砂や水が侵入するのを防止す
るため、接合部に設けたシール溝にシールを装着する。
ケーソンの高さ方向の接続は、各ブロックの縦穴23に
挿入された締結鋼棒14をネジで緊結したり、前記の継手
部15を介して接続することにより行われる。
なお、側壁ブロック12−2や隔壁ブロック12−4等
は、予め現場近くの適当な場所や工場で製作される。そ
して、これらのブロック要素には鉄筋13が配置され、ま
た相手と接続するための継手部15を有している。
このようにして、底版部11の上に側壁ブロック12−2
や隔壁ブロック12−4等が載置されて締結されケーソン
ブロックが形成されると、以下、同様にして他のケーソ
ンブロックが順次縦設される。
第7図はケーソンの完成状態を示し、この実施例で
は、底版部11の上に3個のケーソンブロック12が縦設さ
れている。
次に、第8図のように、浮きドッグFを沈めてケーソ
ン24を浮上させ、このケーソン24を設置場所まで曳航し
ていって沈設せしめ、防波堤等を形成する。
(発明の効果) この発明は、以上説明した通り、コンクリート製の底
版部と、複数のブロック要素同士を組み立てて形成され
たケーソンブロックとから成り、これら底版部とブロッ
ク要素は夫々締結手段を備えると共に、前記ケーソンブ
ロックは底版部の上に縦設されてなることにより、ま
た、浮きドッグの作業台上に型枠を作りコンクリートを
打設して硬化養生せしめ、脱型して底版部を形成し、こ
の底版部の上に複数のブロック要素を載置してこれらを
締結すると共に、これらブロック要素同士でケーソンブ
ロックを形成し、更にこのケーソンブロックの上に他の
ケーソンブロックを縦設するようにしたことにより、ブ
ロック要素を工場等で製作することができるので、品質
が一定化しかつ高強度のケーソンを得ることができる。
更に、ブロック要素は予め地上で製作し、浮きドッグ
の上では単に組み立てていくだけなので、製作工数を著
しく短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明に係るケーソンの平面図、第1図
(b)は第1図(a)のI−Iに沿う断正面図、第2図
は第1図のA部拡大を示す図、第3図は第1図のB部拡
大を示す図、第4図は高さ方向の接続状態を示す拡大断
面図、第5〜8図は本発明方法の工程を示す図であり、
第5図は底版部の形成工程を示す図、第6図は底版部に
ブロック要素を載置する状態を示す図、第7図はケーソ
ンの完成状態を示す図、第8図はケーソンを浮きドッグ
から切り離した状態を示す図、第9図は従来のケーソン
の製造方法を示す図である。 11……ケーソンの底版部 12……ケーソンブロック 12−1……隅角部ブロック 12−2……側壁ブロック 12−3……隔壁継手ブロック 12−4……隔壁ブロック 12−5……中央継手ブロック 14……緊結鋼棒 15……継手部 22……型枠 24……ケーソン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 23/00 E02B 3/06 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮きドック上に設けられるコンクリート製
    の底版部と、予め作製された複数のブロック要素同士を
    継手部で締結して組立てて形成された格子状のケーソン
    ブロックから構成されるケーソンであって、前記ケーソ
    ンブロックは前記底版部上に縦設され、かつ緊結鋼棒に
    よってケーソンの高さ方向に緊結接続されることを特徴
    とするケーソン。
  2. 【請求項2】浮きドックの作業台上に型枠を介してコン
    クリートを打設して底版部を構築し、この底版部の上に
    予め作製された複数のブロック要素を格子状に載置して
    これらを継手部で締結してケーソンブロックを縦設し、
    前記底版部とケーソンブロックを緊結鋼棒によりケーソ
    ンの高さ方向に緊結接続して構築してゆくことを特徴と
    するケーソンの製造方法。
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