JP3098107B2 - 地中梁の構築工法 - Google Patents

地中梁の構築工法

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JP3098107B2 JP04171520A JP17152092A JP3098107B2 JP 3098107 B2 JP3098107 B2 JP 3098107B2 JP 04171520 A JP04171520 A JP 04171520A JP 17152092 A JP17152092 A JP 17152092A JP 3098107 B2 JP3098107 B2 JP 3098107B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物の
地中梁を構築する工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物の基礎におい
て、地下部分に水槽を設けるように二重床とするには地
下梁を構築するが、該地下梁用空間部分にコンクリート
を打設するために木製型枠若しくは空洞コンクリートブ
ロック製型枠を使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
木製型枠を使用する場合には、ピット内に作業用の鉄筋
架台や鉄筋足場を組立し、前記木製型枠の組立後、地中
梁やスラブのコンクリートを打設していたので、前記木
製型枠や支保工の解体・撤去には作業者が暗く狭い前記
ピット内に入って作業するという作業環境の劣悪を招
き、また、スラブには作業者の出入りや解体した型枠の
搬出等ためのだめ穴を設けなければならないことによる
無駄な作業が増えるという問題がある。更に、地中梁の
配筋作業において、上筋の組立や接続作業では鉄筋足場
の上方作業となり、その高さが2〜3m程度になるの
で、作業者に危険が伴うことがある。
【0004】前記空洞コンクリートブロック製型枠を使
用し、更にスラブ構築にハーフPC床版を組み合わせて
二重床を構築する工法では、前記木製型枠を使用した場
合の問題が解消されるが、それでも、前記空洞コンクリ
ートブロック自体に透水性があるので、該コンクリート
ブロックの空洞内に水が貯ってしまい、これが死水とな
りピット内を水槽として使用するのは不適であるという
問題があった。
【0005】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、二重床の構築に伴う作業環境を改善し、工期の短
縮とコストの低減を図る地中梁の構築工法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、少なくとも吊用の
アンカーを上部に設けたプレキャストコンクリート型枠
を形成し、該プレキャストコンクリート型枠を組立して
なる型枠躯体を吊冶具にてピット内に配筋された地中梁
鉄筋の間に搬入して、当該型枠躯体を地中梁用の型枠と
なさしめ、該型枠躯体の上にハーフPC床版を敷設し、
該ハーフPC床版上にてスラブ配筋と地中梁用の上端筋
との配筋作業をした後に、前記型枠躯体の間にコンクリ
ートを打設して地中梁を構築することに存する。また、
前記プレキャストコンクリート型枠には設備配管用の穴
が設けられていて、該プレキャストコンクリート型枠を
組立してなる型枠躯体を吊冶具にてピット内に配筋され
た地中梁鉄筋の間に搬入して、前記設備配管用の穴に連
通管を挿通させ、前記型枠躯体を地中梁用及び水槽用の
兼用型枠になさしめ、該型枠躯体の上にハーフPC床版
を敷設する地中梁の構築工法ことを含むものである。
【0007】
【作用】本発明の地中梁の構築工法によれば、プレキャ
ストコンクリート型枠(以下、PC型枠という)がその
まま地中梁の一部として埋殺しされ、このPC型枠にピ
ット内の水が浸透することがないので、ピット内を水槽
として使用するに適している。また、従来のような木製
型枠を使用したときのようにピット内の前記木製型枠や
足場を解体・搬出する作業がなくなり、スラブにもだめ
穴を設ける必要もない。また、地中梁の上筋の配筋作業
もハーフPC床版上から行うことができる。更には、ピ
ット内の設備配管もハーフPC床版敷込み前に先行して
行うことができる。この様に、ピット内の仕上工事も先
行して行うことができるので、地中梁コンクリート打設
と同時にピット内の工事を終了させることも可能となっ
た。
【0008】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に係る地中梁の構築工法に係る施工
手順を示す説明図であり、図2はPC型枠の一部を破断
した正面図であり、図3は前記PC型枠を組立した型枠
躯体の斜視図である。図において符号1は地中梁鉄筋、
2は基礎、3は吊冶具、4は型枠躯体、5はハーフPC
床版、6はスラブ鉄筋、7は上端筋、8は打設コンクリ
ート、9はPC型枠を各々示している。
【0009】本発明の地中梁の構築工法を説明すると、
先ず地中梁用の型枠としてピット部の大きさに応じてP
C型枠9を形成する。該PC型枠9は、工場若しくは建
築現場の一画の空き地を利用し、図2に示すように、例
えば、その大きさが横方向で1700mm、縦方向で1
300mm、厚さが60mm程度に型枠を組立て、吊込
み用アンカー10,ジョイント用アンカー11,インサ
ート12,平吊兼用のセパレータ用アンカー13,セパ
レータ用アンカー14等を埋設させ、通気孔用スリーブ
穴15,連通管用スリーブ穴16,16aを設け、PC
型枠9内部全体に格子状のワイヤーメッシュ17を埋設
させて型枠内にコンクリートを打設して形成されるもの
である。
【0010】前記PC型枠9は同じ大きさのものであれ
ば、同じ場所で型枠を積層させて(例えば10段程度)
連続的に形成するようにすることで、能率良く形成する
ことが可能である。このPC型枠9を段積みして形成し
た後は、前記アンカー13を利用してクレーン等で吊上
げて脱型させるものである。
【0011】次に、前記PC型枠9を図3に示すように
前記ジョイント用アンカー11を利用してクレーン等で
運搬して、さらに、矩形状に組み立て型枠躯体4を所要
数形成する。そして、該型枠躯体4の各PC型枠9の前
記吊込み用アンカー10に係止具を固定して取り付け
る。
【0012】そして、図1(イ),(ロ)に示すよう
に、矩形状剛性枠体に複数のロープが懸吊されている吊
冶具3を介して、前記吊込み用アンカー10でもって型
枠躯体4をつり上げて、地中梁鉄筋1,1の間に所要数
設置する。そしてセパレータで間隔を保持して地中梁用
の型枠として固定し、各々の型枠躯体4のスリーブ穴1
6,16aに必要な連通管を挿通させ設備配管を行う。
【0013】次に、図1(ハ)に示すように、前記型枠
躯体4の上にハーフPC床版5を載架して、スラブ用鉄
筋6を縦横に配筋するとともに地中梁鉄筋1の上端筋7
を配筋する。
【0014】上記鉄筋6,7の配筋作業が完了したら地
中梁用空間にコンクリートを打設する。これによって打
設コンクリート8と前記型枠躯体4が一体化され、型枠
躯体4は地中梁の一部として埋殺しとなる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地中梁の
構築工法は、少なくとも吊用のアンカーを上部に設けた
プレキャストコンクリート型枠を形成し、該プレキャス
トコンクリート型枠を組立してなる型枠躯体を吊冶具に
てピット内に配筋された地中梁鉄筋の間に搬入して、当
型枠躯体を地中梁用の型枠となさしめ、該型枠躯体の
上にハーフPC床版を敷設し、該ハーフPC床版上にて
スラブ配筋と地中梁用の上端筋との配筋作業をした後
に、前記型枠躯体の間にコンクリートを打設して地中梁
を構築することとしたので、従来のようなピット内の
所作業で危険の伴う型枠組立作業やこれの解体・撤去作
業が無くなって作業環境の改善となり、また工期の短縮
ともなった。更に、スラブに型枠撤去用のだめ穴を設け
る必要がなく作業能率の向上となり、ピット内を水槽に
使用しても地中梁に水が浸透せず、従来のような防水モ
ルタルを塗布する必要がないので工期の短縮とコストの
低減となる。更に、前記プレキャストコンクリート型枠
には設備配管用の穴が設けられていて、該プレキャスト
コンクリート型枠を組立してなる型枠躯体を吊冶具にて
ピット内に配筋された地中梁鉄筋の間に搬入して、前記
設備配管用の穴に連通管を挿通させ、前記型枠躯体を地
中梁用及び水槽用の兼用型枠になさしめ、該型枠躯体の
上にハーフPC床版を敷設するので、ハーフPC床版敷
込み前に先行して設備配管作業を行うことが出来るよう
になり、地中梁コンクリート打設と同時にピット内の工
事を終了させることが可能となって作業能率の向上とな
るという優れた効果を奏するものである。
【0016】地中梁の上端筋を前記型枠躯体の上に載置
したハーフPC床版上から配筋作業を行うことができる
ので、ピット内に足場や架台を組み立てる必要もなく作
業能率の向上となる。また、型枠躯体のPC型枠を現場
等で容易に構築できるのでコストの低減となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地中梁の構築工法に係る施工手順
を示す説明図である。
【図2】PC型枠の一部を破断した正面図である。
【図3】PC型枠を組立した型枠躯体の斜視図である。
【符号の説明】
1 地中梁鉄筋、2 基礎、3 吊冶具、4 型枠躯
体、5 ハーフPC床版、6 スラブ鉄筋、7 上端
筋、8 打設コンクリート、9 PC型枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−91321(JP,A) 実開 昭64−26461(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも吊用のアンカーを上部に設けた
    プレキャストコンクリート型枠を形成し、該プレキャス
    トコンクリート型枠を組立してなる型枠躯体を吊冶具に
    てピット内に配筋された地中梁鉄筋の間に搬入して、当
    型枠躯体を地中梁用の型枠となさしめ、該型枠躯体の
    上にハーフPC床版を敷設し、該ハーフPC床版上にて
    スラブ配筋と地中梁用の上端筋との配筋作業をした後
    に、前記型枠躯体の間にコンクリートを打設して地中梁
    を構築することを特徴としてなる地中梁の構築工法。
  2. 【請求項2】プレキャストコンクリート型枠には設備配
    管用の穴が設けられていて、該プレキャストコンクリー
    ト型枠を組立してなる型枠躯体を吊冶具にてピット内に
    配筋された地中梁鉄筋の間に搬入して、前記設備配管用
    の穴に連通管を挿通させ、前記型枠躯体を地中梁用及び
    水槽用の兼用型枠になさしめ、該型枠躯体の上にハーフ
    PC床版を敷設することを特徴とする請求項1に記載の
    地中梁の構築工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102447187B1 (ko) * 2020-09-18 2022-09-27 주식회사 엘티전자 유연 발광섬유를 이용한 라이트 북

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