JP3281421B2 - 塔状体に架設される水平梁の構築方法 - Google Patents
塔状体に架設される水平梁の構築方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、塔状体に架設される
水平梁の構築方法に関する。
水平梁の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右の塔状体の間に複数段に亘っ
て水平梁を架設する場合、塔状体を構築した後、全ての
水平梁を地上で成形し、これを1個ずつ吊り上げて、塔
状体の間に下側から順次架設していくのが一般的であっ
た。
て水平梁を架設する場合、塔状体を構築した後、全ての
水平梁を地上で成形し、これを1個ずつ吊り上げて、塔
状体の間に下側から順次架設していくのが一般的であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、水平梁を吊り上げて左右の塔状体の間に保持
するために多数の支保工が必要になり、また、水平梁を
塔状体に固定する作業が面倒で作業工数が増大するとい
う問題があった。本発明の目的は、このような問題点を
解決するためになされたものであり、水平梁を塔状体の
間に保持するための支保工が不要になると共に、水平梁
の塔状体に対する取付作業が容易になる塔状体に架設さ
れる水平梁の構築方法を提供することを技術的課題とす
る。
方法では、水平梁を吊り上げて左右の塔状体の間に保持
するために多数の支保工が必要になり、また、水平梁を
塔状体に固定する作業が面倒で作業工数が増大するとい
う問題があった。本発明の目的は、このような問題点を
解決するためになされたものであり、水平梁を塔状体の
間に保持するための支保工が不要になると共に、水平梁
の塔状体に対する取付作業が容易になる塔状体に架設さ
れる水平梁の構築方法を提供することを技術的課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は塔状体に架設さ
れる水平梁の構築方法であり、前述の技術的課題を解決
するため以下のように構成されている。すなわち、本発
明は、左右の塔状体の間に複数段に亘って架設される水
平梁の構築方法において、前記左右の塔状体における対
向面の前記複数段に対応する上下複数箇所にそれぞれコ
ンクリートの張出しブロックを相対して突設し、前記各
張出しブロックの内部に吊上ケーブルを通して前記塔状
体の上部側にあるジャッキにより引き上げ可能に垂下
し、最下部の前記張出しブロックに係合可能な凹段部を
両端に有する第1段目の梁ブロックを地上で成形し、こ
の第1段目の梁ブロックを前記吊上げケーブルで吊り上
げてその両端の前記凹段部を前記張出しブロックに係合
して接合一体化することにより第1段の水平梁を設置
し、第2段以降の水平梁は、その段の直下の段における
水平梁上において、前記張出しブロックに嵌合可能な凹
段部を両端に有する梁ブロックを成形し、この梁ブロッ
クを前記ケーブルで吊り上げてその両端の前記凹段部を
前記張出しブロックに係合して接合一体化することを特
徴とする。
れる水平梁の構築方法であり、前述の技術的課題を解決
するため以下のように構成されている。すなわち、本発
明は、左右の塔状体の間に複数段に亘って架設される水
平梁の構築方法において、前記左右の塔状体における対
向面の前記複数段に対応する上下複数箇所にそれぞれコ
ンクリートの張出しブロックを相対して突設し、前記各
張出しブロックの内部に吊上ケーブルを通して前記塔状
体の上部側にあるジャッキにより引き上げ可能に垂下
し、最下部の前記張出しブロックに係合可能な凹段部を
両端に有する第1段目の梁ブロックを地上で成形し、こ
の第1段目の梁ブロックを前記吊上げケーブルで吊り上
げてその両端の前記凹段部を前記張出しブロックに係合
して接合一体化することにより第1段の水平梁を設置
し、第2段以降の水平梁は、その段の直下の段における
水平梁上において、前記張出しブロックに嵌合可能な凹
段部を両端に有する梁ブロックを成形し、この梁ブロッ
クを前記ケーブルで吊り上げてその両端の前記凹段部を
前記張出しブロックに係合して接合一体化することを特
徴とする。
【0005】
【0006】
【作用】躯体外壁と型枠を兼用するプレキャストコンク
リート版3,3’の対設間隙内に現場打ちコンクリート
4を打設するので、現場での型枠の組立及び解体作業が
なく、工期を短縮できると共に、特に高所での外部作業
が少なく、作業の安全性を向上することができる。
リート版3,3’の対設間隙内に現場打ちコンクリート
4を打設するので、現場での型枠の組立及び解体作業が
なく、工期を短縮できると共に、特に高所での外部作業
が少なく、作業の安全性を向上することができる。
【0007】プレキャストコンクリート版3,3’は地
上で型枠成形するため、躯体表面として密実かつ均質性
が要求されるコンクリートの品質を確実に維持すること
ができる。
上で型枠成形するため、躯体表面として密実かつ均質性
が要求されるコンクリートの品質を確実に維持すること
ができる。
【0008】プレキャストコンクリート版3,3’の鉄
筋保持突部7の鉄筋挿通孔6及び隣接する鉄筋保持突部
7,7間に下方から突設した鉛直鉄筋11,12を挿通
し、また縦の補強リブ5に取付けた水平鉄筋スペーサー
13の受鉤14に水平鉄筋15を係合して保持させるた
め、鉄筋の配筋作業が簡単であると共に、この鉛直鉄筋
11,12及び水平鉄筋15によってプレキャストコン
クリート版3,3’が拘束され、場所打ちコンクリート
4と確実に一体化される。
筋保持突部7の鉄筋挿通孔6及び隣接する鉄筋保持突部
7,7間に下方から突設した鉛直鉄筋11,12を挿通
し、また縦の補強リブ5に取付けた水平鉄筋スペーサー
13の受鉤14に水平鉄筋15を係合して保持させるた
め、鉄筋の配筋作業が簡単であると共に、この鉛直鉄筋
11,12及び水平鉄筋15によってプレキャストコン
クリート版3,3’が拘束され、場所打ちコンクリート
4と確実に一体化される。
【0009】また、プレキャストコンクリート版3,
3’の建込みに際して、鉄筋保持突部7の鉄筋挿通孔6
に鉛直鉄筋11を挿通しながら吊り降ろすことにより、
プレキャストコンクリート版3,3’は鉛直鉄筋11で
案内されながら自動的に位置決めして設置される。
3’の建込みに際して、鉄筋保持突部7の鉄筋挿通孔6
に鉛直鉄筋11を挿通しながら吊り降ろすことにより、
プレキャストコンクリート版3,3’は鉛直鉄筋11で
案内されながら自動的に位置決めして設置される。
【0010】水平梁2の架設においては、第1段目の梁
ブロック24は地上で成形し、また第2段目の梁ブロッ
ク24は第1段の水平梁2上において成形するため、梁
成形のための支保工を要することなく吊り上げ可能な部
分で簡単かつ安全に成形することが可能となり、各梁ブ
ロック24をその上方の張出しブロック21に吊上げケ
ーブル22でダイレクトに吊り上げてその両端を張出し
ブロック21に接合一体化するため、作業が単純で迅速
な施工が可能となる。
ブロック24は地上で成形し、また第2段目の梁ブロッ
ク24は第1段の水平梁2上において成形するため、梁
成形のための支保工を要することなく吊り上げ可能な部
分で簡単かつ安全に成形することが可能となり、各梁ブ
ロック24をその上方の張出しブロック21に吊上げケ
ーブル22でダイレクトに吊り上げてその両端を張出し
ブロック21に接合一体化するため、作業が単純で迅速
な施工が可能となる。
【0011】
【実施例】以下この発明工法を、図11に示す左右の中
空の主塔1,1間に上下複数段の水平梁2を架設した高
層中空コンクリートタワー等のコンクリート構造物を構
築する実施例について説明する。
空の主塔1,1間に上下複数段の水平梁2を架設した高
層中空コンクリートタワー等のコンクリート構造物を構
築する実施例について説明する。
【0012】先ず、中空の主塔1はその下端から上端に
施工スパンを多段階に区分し、躯体外壁と型枠を兼用す
る外側及び内側のプレキャストコンクリート版3,3’
と、それらの間の対設間隙に打設する場所打ちコンクリ
ート4とにより順次段階的に建て上げて構築する。
施工スパンを多段階に区分し、躯体外壁と型枠を兼用す
る外側及び内側のプレキャストコンクリート版3,3’
と、それらの間の対設間隙に打設する場所打ちコンクリ
ート4とにより順次段階的に建て上げて構築する。
【0013】プレキャストコンクリート版3,3’は中
空の主塔1の各施工スパンにおける外周形状及び内周形
状(内外のコーナー部を含む)に対応して所要の寸法形
状(例えば、高さ6m、横幅5m、厚さ10cmの方形板
状)に地上で製作し、その内面側には図2に示すように
縦横に補強リブ5を設け、また上下端部に中央に鉄筋挿
通孔6を有する略台形状の鉄筋保持突部7を横幅方向に
所定間隔をおいて複数突設する。
空の主塔1の各施工スパンにおける外周形状及び内周形
状(内外のコーナー部を含む)に対応して所要の寸法形
状(例えば、高さ6m、横幅5m、厚さ10cmの方形板
状)に地上で製作し、その内面側には図2に示すように
縦横に補強リブ5を設け、また上下端部に中央に鉄筋挿
通孔6を有する略台形状の鉄筋保持突部7を横幅方向に
所定間隔をおいて複数突設する。
【0014】プレキャストコンクリート版3,3’には
図3,4に示すように、その外面に鋼材を立体トラス状
に組んだ補剛材8を防錆ボルト等により着脱自在に取付
けて剛性を補強し、さらにこの補剛材8にその着脱作業
を行うための足場板9及び手摺10を取付ける。
図3,4に示すように、その外面に鋼材を立体トラス状
に組んだ補剛材8を防錆ボルト等により着脱自在に取付
けて剛性を補強し、さらにこの補剛材8にその着脱作業
を行うための足場板9及び手摺10を取付ける。
【0015】そして、先ず主塔1の最下部の外周形状及
び内周形状に対応してプレキャストコンクリート版3,
3’を順次横に連続して基礎床盤上に設置し、各プレキ
ャストコンクリート版3,3’の鉄筋保持突部7の鉄筋
挿通孔6及び隣接する鉄筋保持突部7,7間に下方から
突設した鉛直鉄筋11、12を挿通し、さらに縦の補強
リブ5に取付けた水平鉄筋スペーサー13の上下に所定
間隔で上向きに突設したフック状の受鉤14に水平鉄筋
15を係合して保持させる。
び内周形状に対応してプレキャストコンクリート版3,
3’を順次横に連続して基礎床盤上に設置し、各プレキ
ャストコンクリート版3,3’の鉄筋保持突部7の鉄筋
挿通孔6及び隣接する鉄筋保持突部7,7間に下方から
突設した鉛直鉄筋11、12を挿通し、さらに縦の補強
リブ5に取付けた水平鉄筋スペーサー13の上下に所定
間隔で上向きに突設したフック状の受鉤14に水平鉄筋
15を係合して保持させる。
【0016】鉛直鉄筋11は図7に示すように、水平鉄
筋15を配筋した後、下方から約1m程度突出している
部分に突き合わせ溶接によりプレキャストコンクリート
版3,3’の2倍の長さの鉛直鉄筋11を連結して上方
に突出させておき、また鉛直鉄筋12は設置したプレキ
ャストコンクリート版3,3’の上端よりも約1m程度
突出させておき、さらに左右に隣接するプレキャストコ
ンクリート版3,3及び3’,3’間の水平鉄筋15,
15は相互の端部を重ねて溶接により連結する。
筋15を配筋した後、下方から約1m程度突出している
部分に突き合わせ溶接によりプレキャストコンクリート
版3,3’の2倍の長さの鉛直鉄筋11を連結して上方
に突出させておき、また鉛直鉄筋12は設置したプレキ
ャストコンクリート版3,3’の上端よりも約1m程度
突出させておき、さらに左右に隣接するプレキャストコ
ンクリート版3,3及び3’,3’間の水平鉄筋15,
15は相互の端部を重ねて溶接により連結する。
【0017】プレキャストコンクリート版3,3’の建
込みに際しては図3に示すように、それらの対設部間に
組立台車16を入れ、鉛直鉄筋11の突出部分をアンカ
ーとして固定しながら、図4に示すように相対するプレ
キャストコンクリート版3,3’相互をセパレーター兼
作業足場受台17及び筋交い18で一体化し、順次組立
台車16を隣接部分に移動させて同様にプレキャストコ
ンクリート版3,3’を一体化する方法を採るか、ある
いはプレキャストコンクリート版3,3’の対設部間の
床盤上に予め組立トラス(後に打設する場所打ちコンク
リート4に埋め殺しとする)を設置しておいてこれにプ
レキャストコンクリート版3,3’を取付ける方法を採
る。
込みに際しては図3に示すように、それらの対設部間に
組立台車16を入れ、鉛直鉄筋11の突出部分をアンカ
ーとして固定しながら、図4に示すように相対するプレ
キャストコンクリート版3,3’相互をセパレーター兼
作業足場受台17及び筋交い18で一体化し、順次組立
台車16を隣接部分に移動させて同様にプレキャストコ
ンクリート版3,3’を一体化する方法を採るか、ある
いはプレキャストコンクリート版3,3’の対設部間の
床盤上に予め組立トラス(後に打設する場所打ちコンク
リート4に埋め殺しとする)を設置しておいてこれにプ
レキャストコンクリート版3,3’を取付ける方法を採
る。
【0018】内外周のプレキャストコンクリート版3,
3’が設置された後に、それらの対設間隙に場所打ちコ
ンクリート4を打設して一体化し、その後に補剛材8を
撤去する。
3’が設置された後に、それらの対設間隙に場所打ちコ
ンクリート4を打設して一体化し、その後に補剛材8を
撤去する。
【0019】次に、このようにして場所打ちコンクリー
ト4により一体化された内外周のプレキャストコンクリ
ート版3,3’上に、図4に示すように上記同様の方法
によりさらに上部スパンのプレキャストコンクリート版
3,3’をタワークレーンで吊り上げて設置し、それら
の対設間隙に場所打ちコンクリート4を打設して一体化
し、以後これらの工程を順次上方に繰り返して塔体1を
構築する。
ト4により一体化された内外周のプレキャストコンクリ
ート版3,3’上に、図4に示すように上記同様の方法
によりさらに上部スパンのプレキャストコンクリート版
3,3’をタワークレーンで吊り上げて設置し、それら
の対設間隙に場所打ちコンクリート4を打設して一体化
し、以後これらの工程を順次上方に繰り返して塔体1を
構築する。
【0020】上部のプレキャストコンクリート版3,
3’を建て込む際には、これらをタワークレーンで上方
から吊り降ろしながら下方から突出している鉛直鉄筋1
1を鉄筋保持突部7の鉄筋挿通孔6に通し、図5に示す
ようにプレキャストコンクリート版3,3’を設置した
後に鉄筋挿通孔6にモルタルを充填し、必要に応じて転
倒防止用のグリップ19で押さえておく。
3’を建て込む際には、これらをタワークレーンで上方
から吊り降ろしながら下方から突出している鉛直鉄筋1
1を鉄筋保持突部7の鉄筋挿通孔6に通し、図5に示す
ようにプレキャストコンクリート版3,3’を設置した
後に鉄筋挿通孔6にモルタルを充填し、必要に応じて転
倒防止用のグリップ19で押さえておく。
【0021】鉛直鉄筋11は図7に示すように鉄筋スペ
ーサー20に所定間隔を保持して取付けておいて、これ
らを一体に吊り降ろして下方に突出する鉛直鉄筋11の
上端に突き合わせ溶接し、その後に鉄筋スペーサー20
を撤去する。
ーサー20に所定間隔を保持して取付けておいて、これ
らを一体に吊り降ろして下方に突出する鉛直鉄筋11の
上端に突き合わせ溶接し、その後に鉄筋スペーサー20
を撤去する。
【0022】なお、鉛直鉄筋11の継ぎ足しと上下位置
を異にして交互に継ぎ足して行く鉛直鉄筋12も上記同
様の方法で連結する。
を異にして交互に継ぎ足して行く鉛直鉄筋12も上記同
様の方法で連結する。
【0023】上下に接合するプレキャストコンクリート
版3,3及び3’,3’の接合部は傾き調節が自在のナ
ックル継手とし、間に止水用のゴムパッキンを介在して
接合し、また左右の接合部は相欠継手として間に止水用
のゴムパッキンを介在して接合する。
版3,3及び3’,3’の接合部は傾き調節が自在のナ
ックル継手とし、間に止水用のゴムパッキンを介在して
接合し、また左右の接合部は相欠継手として間に止水用
のゴムパッキンを介在して接合する。
【0024】一方、左右の主塔1,1の間に上下複数段
の水平梁2を架設する際には、図1に示すように左右の
主塔1,1の対向面の所要位置にそれぞれコンクリート
の張出しブロック21を相対して突設し、この張出しブ
ロック21の内部に吊上げケーブル22を通して上端の
ジャッキ23により引き上げ可能に垂下し、この吊上げ
ケーブル22により下方で成形した梁ブロック24を吊
り上げてその両端を張出しブロック21に接合一体化す
る。
の水平梁2を架設する際には、図1に示すように左右の
主塔1,1の対向面の所要位置にそれぞれコンクリート
の張出しブロック21を相対して突設し、この張出しブ
ロック21の内部に吊上げケーブル22を通して上端の
ジャッキ23により引き上げ可能に垂下し、この吊上げ
ケーブル22により下方で成形した梁ブロック24を吊
り上げてその両端を張出しブロック21に接合一体化す
る。
【0025】張出しブロック21は、図8に示すように
主塔1に固定したブラケット25上に型枠を設置して場
所打ちコンクリートにより成形し、また梁ブロック24
は第一段目は地上で成形し、第2段目以上はそれぞれそ
の下方において既に架設した水平梁2上において成形す
る。
主塔1に固定したブラケット25上に型枠を設置して場
所打ちコンクリートにより成形し、また梁ブロック24
は第一段目は地上で成形し、第2段目以上はそれぞれそ
の下方において既に架設した水平梁2上において成形す
る。
【0026】この梁ブロック24は、主塔1の構築施工
と同時に梁外壁と型枠を兼用するプレキャストコンクリ
ート版を対設し、上述のプレキャストコンクリート版3
と同様に鉛直鉄筋と水平鉄筋を配筋した上でこれらの対
設間隔に場所打ちコンクリートを打設して成形する。
と同時に梁外壁と型枠を兼用するプレキャストコンクリ
ート版を対設し、上述のプレキャストコンクリート版3
と同様に鉛直鉄筋と水平鉄筋を配筋した上でこれらの対
設間隔に場所打ちコンクリートを打設して成形する。
【0027】梁ブロック24の両端には張出しブロック
21が所要の間隙を保持して嵌合する凹段部28を形成
し、ジャッキ23により吊上げケーブル22を介して引
き上げた梁ブロック24の凹段部28に張出しブロック
21を嵌合し、張出しブロック21と梁ブロック24の
縦横の対設面及び主塔1と梁ブロック24の対設面に相
対して突設した縦横の鉄筋29をスリーブ継手30でそ
れぞれ連結し、周囲に型枠31を設置した後、各対設間
隙に場所打ちコンクリート32を打設して接合一体化す
る。
21が所要の間隙を保持して嵌合する凹段部28を形成
し、ジャッキ23により吊上げケーブル22を介して引
き上げた梁ブロック24の凹段部28に張出しブロック
21を嵌合し、張出しブロック21と梁ブロック24の
縦横の対設面及び主塔1と梁ブロック24の対設面に相
対して突設した縦横の鉄筋29をスリーブ継手30でそ
れぞれ連結し、周囲に型枠31を設置した後、各対設間
隙に場所打ちコンクリート32を打設して接合一体化す
る。
【0028】なお、図中33は、構造物の構築エリアに
設置したタワークレーンのポストである。
設置したタワークレーンのポストである。
【0029】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、主塔の躯
体表面を構成する内外周のプレキャストコンクリート版
との間の間隙内に場所打ちコンクリートを打設して一体
化するので、現場での型枠の組立及び解体作業が不要と
なり、工期を短縮できると共に、特に高所での外部作業
を少なくして作業の安全性を向上することができる。
体表面を構成する内外周のプレキャストコンクリート版
との間の間隙内に場所打ちコンクリートを打設して一体
化するので、現場での型枠の組立及び解体作業が不要と
なり、工期を短縮できると共に、特に高所での外部作業
を少なくして作業の安全性を向上することができる。
【0030】また、プレキャストコンクリート版は地上
生産であるため、躯体表面として密実かつ均質性が要求
されるコンクリートの品質を確実に維持することができ
る。
生産であるため、躯体表面として密実かつ均質性が要求
されるコンクリートの品質を確実に維持することができ
る。
【0031】プレキャストコンクリート版の鉄筋保持突
部の鉄筋挿通孔及び隣接する鉄筋保持突部間に下方から
突設した鉛直鉄筋を挿通し、また縦の補強リブに取付け
た水平鉄筋スペーサーの上下に所定間隔で上向きに突設
したフック状の受鉤に水平鉄筋を係合して保持させるの
で、鉄筋の配筋作業が簡単であると共に、この鉛直鉄筋
及び水平鉄筋によってプレキャストコンクリート版を拘
束して場所打ちコンクリートとの確実な一体化を確保す
ることができる。
部の鉄筋挿通孔及び隣接する鉄筋保持突部間に下方から
突設した鉛直鉄筋を挿通し、また縦の補強リブに取付け
た水平鉄筋スペーサーの上下に所定間隔で上向きに突設
したフック状の受鉤に水平鉄筋を係合して保持させるの
で、鉄筋の配筋作業が簡単であると共に、この鉛直鉄筋
及び水平鉄筋によってプレキャストコンクリート版を拘
束して場所打ちコンクリートとの確実な一体化を確保す
ることができる。
【0032】また、プレキャストコンクリート版の建込
みに際して、鉄筋保持突部の鉄筋挿通孔に鉛直鉄筋を挿
通しながら吊り降ろすことにより、プレキャストコンク
リート版を鉛直鉄筋で案内しながら自動的に位置決めし
て設置することができる。
みに際して、鉄筋保持突部の鉄筋挿通孔に鉛直鉄筋を挿
通しながら吊り降ろすことにより、プレキャストコンク
リート版を鉛直鉄筋で案内しながら自動的に位置決めし
て設置することができる。
【0033】水平梁の架設においては、第1段目の梁ブ
ロックは地上で成形し、また第2段目の梁ブロックは第
1段の水平梁上において成形するため、梁成形のための
支保工を要することなく吊り上げ可能な部分で簡単かつ
安全に成形することが可能となり、また各梁ブロックを
その上方の張出しブロックに吊上げケーブルでダイレク
トに吊り上げてその両端を前記張出しブロックに接合一
体化するので、作業が単純で迅速な施工が可能となる。
ロックは地上で成形し、また第2段目の梁ブロックは第
1段の水平梁上において成形するため、梁成形のための
支保工を要することなく吊り上げ可能な部分で簡単かつ
安全に成形することが可能となり、また各梁ブロックを
その上方の張出しブロックに吊上げケーブルでダイレク
トに吊り上げてその両端を前記張出しブロックに接合一
体化するので、作業が単純で迅速な施工が可能となる。
【図1】この発明の施工状態の概要を示す正面図。
【図2】この発明に用いるプレキャストコンクリート版
の斜視図。
の斜視図。
【図3】この発明におけるプレキャストコンクリート版
の設置過程を示す正面図。
の設置過程を示す正面図。
【図4】この発明におけるプレキャストコンクリート版
の設置状態を示す正面図。
の設置状態を示す正面図。
【図5】この発明に係る鉛直鉄筋の配筋状態を示す斜視
図。
図。
【図6】この発明に係る水平鉄筋の配筋状態を示す側面
図。
図。
【図7】この発明の鉛直鉄筋の配筋過程を示す正面図。
【図8】この発明に係る張出しブロックの成形状態を示
す縦断正面図。
す縦断正面図。
【図9】この発明に係る梁ブロックの接合状態を示す縦
断側面図。
断側面図。
【図10】この発明に係る梁ブロックの接合状態を示す
縦断正面図。
縦断正面図。
【図11】この発明で構築する構造物の一例を示す斜視
図。
図。
1 主塔 2 水平梁 21 張出しブロック 22 吊上げケーブル 23 ジャッキ 24 梁ブロック 28 凹段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉腰 直樹 東京都千代田区富士見2丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 山根 薫 東京都千代田区富士見2丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−55549(JP,A) 特開 昭58−123946(JP,A) 実開 昭60−8706(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 E04G 21/02 103 E04B 1/16 E04B 1/35 E04H 12/12
Claims (1)
- 【請求項1】 左右の塔状体の間に複数段に亘って架設
される水平梁の構築方法において、前記左右の塔状体に
おける対向面の前記複数段に対応する上下複数箇所にそ
れぞれコンクリートの張出しブロックを相対して突設
し、前記各張出しブロックの内部に吊上ケーブルを通し
て前記塔状体の上部側にあるジャッキにより引き上げ可
能に垂下し、最下部の前記張出しブロックに係合可能な
凹段部を両端に有する第1段目の梁ブロックを地上で成
形し、この第1段目の梁ブロックを前記吊上げケーブル
で吊り上げてその両端の前記凹段部を前記張出しブロッ
クに係合して接合一体化することにより第1段の水平梁
を設置し、第2段以降の水平梁は、その段の直下の段に
おける水平梁上において、前記張出しブロックに嵌合可
能な凹段部を両端に有する梁ブロックを成形し、この梁
ブロックを前記ケーブルで吊り上げてその両端の前記凹
段部を前記張出しブロックに係合して接合一体化するこ
とを特徴とする塔状体に架設される水平梁の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25592892A JP3281421B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 塔状体に架設される水平梁の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP25592892A JP3281421B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 塔状体に架設される水平梁の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681476A JPH0681476A (ja) | 1994-03-22 |
JP3281421B2 true JP3281421B2 (ja) | 2002-05-13 |
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ID=17285524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25592892A Expired - Fee Related JP3281421B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 塔状体に架設される水平梁の構築方法 |
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JP (1) | JP3281421B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
CN103711312A (zh) * | 2014-01-02 | 2014-04-09 | 国核工程有限公司 | 一种模块墙体内自密实混凝土的连续浇筑方法 |
CN104018675B (zh) * | 2014-06-13 | 2016-06-22 | 富于安(福建)环保模板有限公司 | 一种剪力墙混凝土模板的施工方法 |
-
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- 1992-08-31 JP JP25592892A patent/JP3281421B2/ja not_active Expired - Fee Related
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