JP3045839B2 - ユニット建物の床スラブ据付方法及び装置 - Google Patents

ユニット建物の床スラブ据付方法及び装置

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JP3045839B2
JP3045839B2 JP3262124A JP26212491A JP3045839B2 JP 3045839 B2 JP3045839 B2 JP 3045839B2 JP 3262124 A JP3262124 A JP 3262124A JP 26212491 A JP26212491 A JP 26212491A JP 3045839 B2 JP3045839 B2 JP 3045839B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋又は鉄骨鉄筋コン
クリート構造の高層ユニット建物を構築するに好適な、
ユニット建物の床スラブ据付方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋又は鉄骨鉄筋コンクリート構
造のユニット建物として、特公昭55-14217号公報に記載
のものがある。このユニット建物は、隣接配置された建
物ユニットの側壁間領域に鉄筋を吊込み設置した後、該
側壁間領域にコンクリートを打設する工程を、各階にわ
たり繰り返すことにて構築されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、従来技術で
は、コンクリート壁を構造耐力上有効に配置する必要が
あり、建物内部空間のプラン制約となる。
【0004】そこで、鉄筋又は鉄骨鉄筋コンクリート構
造のユニット建物を構築するに際し、建物内部空間のプ
ラン自由度を高めるため、建物ユニットの柱や梁に沿っ
てコンクリート柱やコンクリート梁を打設し、このコン
クリート柱やコンクリート梁によって構造耐力を確保す
ることが考えられる。
【0005】然しながら、建物ユニットの床梁に床スラ
ブを支持させた状態下で、該床梁にコンクリート梁を添
設した場合には、床スラブに作用する床荷重が床梁を介
してコンクリート梁に伝わることになる。即ち、床スラ
ブをコンクリート梁に直接的に支持させることができ
ず、十分な構造強度の確保に困難がある。また、床梁
は、コンクリート打設後にも十分な断面強度を具備する
必要があり、材料経済性が悪い。
【0006】尚、建物ユニットの床梁にコンクリート梁
を添設した後、該コンクリート梁上に床スラブを載置す
るものとすれば、床スラブをコンクリート梁に直接的に
一体化することができるが、この場合には、床スラブを
工場段階で予めユニット化することができず、生産性を
阻害する。
【0007】本発明は、建物ユニットの床梁にコンクリ
ート梁を添設し、鉄筋又は鉄骨鉄筋コンクリート構造の
ユニット建物を構築するに際し、生産性を阻害すること
なく、床スラブをコンクリート梁に直接的に支持可能と
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、建物ユニットの床梁に沿ってコンクリート梁を打設
し、該コンクリート梁に床スラブを据付けるユニット建
物の床スラブ据付方法において、コンクリート梁の硬化
前には、床スラブを床梁に支持し、コンクリート梁の硬
化後には、床スラブをコンクリート梁に支持するように
したものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記建物ユニットの床梁が、
コンクリート梁打設のための捨型枠を構成するようにし
たものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、建物ユニット
の床梁に沿ってコンクリート梁を打設し、該コンクリー
ト梁に床スラブを据付けるユニット建物の床スラブ据付
装置において、床梁に嵌着されると共に、スラブ受部を
備えたスラブ支持ボルトを有し、スラブ支持ボルトは、
スラブ支持レベルに設定されてスラブ受部に床スラブを
支持し、スラブ非支持レベルに設定されてスラブ受部を
床スラブの下方に離間せしめ得るように構成されるよう
にしたものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、下記〜の作用がある。 打設されたコンクリート梁が硬化して必要強度が出る
までは、床スラブに作用する荷重は床梁に支持される。
そして、コンクリート梁の硬化後、床スラブは床梁と縁
を切り、床スラブに作用する荷重を全てコンクリート梁
へ伝えることになる。即ち、床スラブをコンクリート梁
に直接的に支持されることができ、十分な構造強度を確
保できる。また、床梁は、コンクリート打設前の最低限
の断面強度を有するものであれば足り、材料経済性が良
い。
【0012】床スラブは、工場段階で、床梁に嵌着し
てあるスラブ支持ボルトに支持された状態で予めユニッ
ト化され、生産性を阻害することがない。
【0013】床梁がコンクリート梁打設のための捨型
枠として機能するから、コンクリート梁打設のための構
成を著しく簡素とし、かつコンクリート梁打設ための作
業工数を著しく低減でき、生産性を向上できる。
【0014】
【実施例】図1は高層ユニット建物の施工手順を示す模
式図、図2はインナユニットを示す模式図、図3はアウ
タユニットを示す模式図、図4はコラムユニットを示す
模式図、図5はガーダーユニットを示す模式図、図6は
柱梁接合ユニットを示す模式図、図7は高層ユニット建
物のユニット配置状態を示す平面図、図8はスラブ支持
ボルトの設置状態を示す模式図、図9はスラブ支持ボル
トの使用手順を示す模式図である。
【0015】ユニット建物10は、図1(A)〜(E)
に示す如く、基礎上に、複数の建物ユニットとしての、
建物内部空間を形成するインナユニット11、建物外周
部を形成するアウタユニット12を水平及び鉛直方向に
隣接配置して構築される。そして、ユニット建物10
は、後に詳述するように、隣接するインナユニット1
1、アウタユニット12の柱間領域に配置されるコラム
ユニット13と、梁間領域に配置されるガーダーユニッ
ト14と、コラムユニット13とガーダーユニット14
の交差領域に配置される柱梁接合ユニット15のそれぞ
れに、コンクリートを打設することにて、コンクリート
柱13Aとコンクリート梁14Aとを具備するRCラー
メンを構成するものである。
【0016】インナユニット11は、図2(A)〜
(E)に示す如く、4本の鋼板製柱21と、柱21の下
端部にボルト22により接合される4本の鋼板製床梁2
3と、柱21の上端部にボルト24により接合される4
本の鋼板製天井梁25とを有して構成された箱形骨組体
である。尚、インナユニット11は、床スラブ26、床
下地27、天井根太28、天井ボード29、更には給排
水、光熱配線、配管通信設備等の内装を工場で施された
後、建築現場に搬入され、据付けられる。
【0017】アウタユニット12は、図3に示す如く、
鋼板製柱31と、鋼板製梁32とを有して構成された骨
組体であり、外壁33、開口部34等の外装を工場で施
された後、建築現場に搬入され、据付けられる。
【0018】ここで、インナユニット11、アウタユニ
ット12の柱21、31は、柱間領域に対して凹状をな
すL型断面材にて構成されている。尚、柱21、31の
L型断面の両端部は、コラムユニット13の後述する補
助型枠43の両端折り曲げ係合部43Aと係合し得る折
り曲げ係合部21Aを備えている。
【0019】コラムユニット13は、図4(A)、
(B)に示す如く、横断面中心部を貫通する鋼管製パイ
プ41を備えるとともに、コンクリートを打設可能とさ
れる柱配筋42を上記パイプ41回りに備える。また、
コラムユニット13は、隣接するインナユニット11、
アウタユニット12の柱間領域回りの、複数の柱間隙に
設置される鋼板製補助型枠43を備えており、相対する
補助型枠43、43を互いに継なぎ筋44にて連結して
いる。尚、継なぎ筋44は、各補助型枠43に溶接され
ている棒鋼製補強リブ45に溶接されている。
【0020】ここで、コラムユニット13の柱配筋42
は、柱長手方向に延びる柱主筋46と、各柱主筋46を
囲む如くに配設される補強筋47と、上述の継なぎ筋4
4とから構成されている。尚、補助型枠43は両端部に
折り曲げ係合部43Aを備えており、柱21、31の折
り曲げ係合部21Aと係合し得るようになっている。
【0021】即ち、ユニット建物10にあっては、隣接
するインナユニット11、アウタユニット12の柱2
1、31と、それら柱間隙に設置される補助型枠43と
が、コラムユニット13へのコンクリート柱13A打設
のための捨型枠を構成するようになっている。
【0022】ガーダーユニット14は図5(A)、
(B)に示す如く、コンクリートを打設可能とされる梁
配筋51を備える。また ガーダーユニット14は、隣
接するインナユニット11、アウタユニット12の梁間
領域回りの、複数の梁間隙に設置される鋼板製補助型枠
52、53を備えており、相対する両側面の補助型枠5
2、52を互いに通線パイプ54にて連結し、底面の補
助型枠53を梁配筋51の継なぎ筋55により支持して
いる。補助型枠52は上階インナユニット11の床梁2
3と下階インナユニット11の天井梁25との梁間隙に
設置され、補助型枠53は左右のインナユニット11の
天井梁25の梁間隙に設置される。尚、通線パイプ5
4、継なぎ筋55は、各補助型枠52、53に溶接され
ている。
【0023】ここで、ガーダーユニット14の梁配筋5
1は、梁長手方向に延びる梁主筋56と、各梁主筋56
を囲む如くの補強筋57と、上述の継なぎ筋55とから
構成されている。尚、補助型枠52は下端部に下階イン
ナユニット11の天井梁25に載る折り曲げ部52Aを
備え、上端部に上階インナユニット11の床梁23を支
える折り曲げ部52Bを備えている。また、補助型枠5
3は両端部に折り曲げ係合部53Aを備えており、天井
梁25の折り曲げ係合部25Aと係合し得るようになっ
ている。
【0024】即ち、ユニット建物10にあっては、隣接
するインナユニット11、アウタユニット12の床梁2
3、天井梁25、梁32と、それら梁間隙に設置される
補助型枠52、53とが、ガーダーユニット14へのコ
ンクリート梁14A打設のための捨型枠を構成するよう
になっている。
【0025】柱梁接合ユニット15は、図6(A)、
(B)に示す如く、横断面中心部を貫通する鋼管製中間
パイプ61を備えるとともに、コンクリートを打設可能
とされる柱配筋62と梁配筋63とを備える。
【0026】ここで、柱梁接合ユニット15の柱配筋6
2は、柱長手方向に延びる柱主筋64と、各柱主筋64
を囲む如くに配設される補強筋65とから構成されてい
る。また、柱梁接合ユニット15の梁配筋63は、梁長
手方向に延びる梁主筋66と、各梁主筋66を囲む如く
に配設される補強筋67とから構成されている。
【0027】尚、上下に隣接するインナユニット11、
アウタユニット12のコラムユニット13を柱梁接合ユ
ニット15により接合するに際し、上下階のコラムユニ
ット13のパイプ41は、図4(C)に示す如く、柱梁
接合ユニット15のパイプ61を介して互いに連通せし
められる。このとき、パイプ41、61の上端部はスト
レート状であるのに対し、それらの下端部は受口部68
を備えており、後述する如くにパイプ41、61内を圧
送されるコンクリートが付着残留しにくいパイプ41、
61の上端部ストレート形状を備えるとともに、下階側
のパイプ41、61の上端部に対して嵌合し易いパイプ
41、61の下端部受口形状を備えることとしている。
【0028】以下、ユニット建物10の構築方法につい
て説明する。 (1) 複数のインナユニット11、アウタユニット12を
基礎上に吊り込み、1階層を構成するインナユニット1
1、アウタユニット12を水平方向に隣接配置する(図
1(A)、図7参照)。
【0029】(2) コラムユニット13を隣接配置された
インナユニット11、アウタユニット12のL型断面材
からなる柱21、31の、柱間領域に差し込む如くに配
置する(図1(B)参照)。
【0030】(3) ガーダーユニット14を隣接配置され
たインナユニット11、アウタユニット12の天井梁2
5、32の梁間領域に配置する(図1(C)参照)。
【0031】(4) 柱梁接合ユニット15をコラムユニッ
ト13とガーダーユニット14の交差領域に配置する。
このとき、コラムユニット13のパイプ41上端ストレ
ート部に柱梁接合ユニット15のパイプ61下端受口部
68を嵌合せしめる。また、コラムユニット13の柱主
筋46と柱梁接合ユニット15の柱主筋64とを溶接、
特殊継手にて接合し、ガーダーユニット14の梁主筋5
6と柱梁接合ユニット15の梁主筋66とを溶接、特殊
継手にて接合する。
【0032】(5) 上階層を構成するインナユニット1
1、アウタユニット12を上述(1) の下階層となるイン
ナユニット11、アウタユニット12の上部に隣接配置
する。
【0033】(6) 隣接配置されたインナユニット11、
アウタユニット12の柱21、31と、下階天井梁2
5、32と、上階床梁23、32を捨型枠とするととも
に、コラムユニット13、ガーダーユニット14に設け
た補助型枠43、52、53を捨型枠とし、1階層分の
コラムユニット13とガーダーユニット14にコンクリ
ートを打設し、コンクリート柱13A、コンクリート梁
14Aを形成する。このとき、上下階のコラムユニット
13のパイプ41は、上述(4) の柱梁接合ユニット15
のパイプ61を介して互いに連通せしめられており、コ
ンクリートは最下層のコラムユニット13のパイプ41
下部から充填され、今回打設階となっているコラムユニ
ット13のパイプ41回り、ガーダーユニット14、及
び柱梁接合ユニット15に打設される(図1(D)参
照)。
【0034】尚、上述(6) のコンクリート打設の前又は
後工程で、ガーダーユニット14に設けられている通線
パイプ54にダクト69を接続する(図1(E)参
照)。 (7) ユニット建物10の各階について、上述(1) 〜(6)
を繰り返す。
【0035】然るに、インナユニット11は、図8に示
す如く、床梁23に嵌着されるスラブ支持ボルト80を
有しており、(a) 上述(6) のコンクリート梁14Aの硬
化前には、スラブ支持レベルに設定されて、スラブ受部
81に床スラブ26を支持し、(b) コンクリート梁14
Aの硬化後には、スラブ非支持レベルに設定されて、ス
ラブ受部81を床スラブ26の下方に離間せしめ、結果
として床スラブ26をコンクリート梁14Aに直接的に
支持せしめる。
【0036】尚、上述(6) のガーダーユニット14への
コンクリート打設時、捨型枠となる両側インナユニット
11の床梁23の上部フランジ上には、当該捨型枠の上
端部を構成することとなるスペーサ100が設置される
(図5(A)、図8参照)。
【0037】以下、スラブ支持ボルト80の設置構造及
び使用手順について説明する。即ち、床梁23の上部フ
ランジ裏面にはナット82が溶接されており、スラブ支
持ボルト80の中間部には上述のスラブ受部81が設け
られ、スラブ支持ボルト80の下端ねじ部はナット82
に嵌着され、スラブ支持ボルト80の上端ねじ部に嵌着
されるナット83はスラブ受部81との間に床スラブ2
6を挟圧保持できる。そして、スラブ支持ボルト80
は、下記(1) 、(2) により使用される。
【0038】(1) スラブ支持レベルへのスラブ支持ボル
ト80の設定作業 スラブ支持ボルト80の下端ねじ部を床梁23に設け
てあるナット82に螺合する(図9(A)参照)。この
とき、スラブ支持ボルト80は上述(a) のスラブ支持レ
ベルに設定される。
【0039】スラブ支持ボルト80のスラブ受部81
より上部に床スラブ26の支持孔26Aを嵌合し、床ス
ラブ26をスラブ受部81に支持する(図9(B)参
照)。スラブ支持ボルト80の上端面十字孔を工具にて
固定し、スラブ支持ボルト80の上端ねじ部にナット8
3を締結することにて、ナット83とスラブ受部81と
の間に床スラブ26を保持する(図9(C)参照)。
【0040】(2) スラブ非支持レベルへのスラブ支持ボ
ルト80の設定作業 スラブ支持ボルト80の上端面十字孔を工具にて固定
し、ナット83をスラブ支持ボルト80の上端ねじ部か
ら緩め、ナット83を取り外す(図9(D)参照)。
【0041】スラブ支持ボルト80の上端面十字孔に
係合せしめた工具により、スラブ支持ボルト80をナッ
ト82に対して螺動し、スラブ支持ボルト80を上述
(b) のスラブ非支持レベルに設定する(図9(E)参
照)。
【0042】尚、ユニット建物10にあっては、隣接す
るインナユニット11、アウタユニット12の全ての柱
間領域にコラムユニット13を配置することを必須とせ
ず、一部の柱間領域(図7に破線で示す柱21間領域)
については、コラムユニット13を配置しないこともで
きる。その場合には、各階のコンクリート打設完了によ
り、各階層の構造耐力を確保した段階で、コラムユニッ
ト13の柱21を撤去し、広い居室空間等を得ることが
できる。尚、柱21は、床梁23、天井梁25との接合
部からボルト22、24を取外すことにて撤去できる。
【0043】また、ユニット建物10にあっては、1階
層分づつコンクリートを打設することを必須とせず、複
数階層分(全階層分であっても良い)のコラムユニット
13とガーダーユニット14に、一度にコンクリートを
打設するものとしても良い。
【0044】次に、本実施例の作用について説明する。 打設されたコンクリート梁14Aが硬化して必要強度
が出るまでは、床スラブ26に作用する荷重は床梁23
に支持される。そして、コンクリート梁14Aの硬化
後、床スラブ26は床梁23と縁を切り、床スラブ26
に作用する荷重を全てコンクリート梁14Aへ伝えるこ
とになる。即ち、床スラブ26をコンクリート梁14A
に直接的に支持されることができ、十分な構造強度を確
保できる。また、床梁23は、コンクリート打設前の最
低限の断面強度を有するものであれば足り、材料経済性
が良い。
【0045】床スラブ26は、工場段階で、床梁23
に嵌着してあるスラブ支持ボルト80に支持された状態
で予めユニット化され、生産性を阻害することがない。
【0046】床梁23がコンクリート梁14A打設の
ための捨型枠として機能するから、コンクリート梁14
A打設のための構成を著しく簡素とし、かつコンクリー
ト梁14A打設ための作業工数を著しく低減でき、生産
性を向上できる。
【0047】尚、本発明の実施において、ユニット建物
10は、柱梁接合ユニット15を用いることを必須とし
ない。柱梁接合ユニット15を用いない場合には、図4
(D)に示す如く、コラムユニット13の柱配筋42内
に、互いに交差するコラムユニット13の柱主筋46と
接合される柱主筋71を備え、且つ互いに交差するガー
ダーユニット14の梁主筋56と接合される梁主筋72
とを備えることとなる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物ユニ
ットの床梁にコンクリート梁を添設し、鉄筋又は鉄骨鉄
筋コンクリート構造のユニット建物を構築するに際し、
生産性を阻害することなく、床スラブをコンクリート梁
に直接的に支持可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は高層ユニット建物の施工手順を示す模式
図である。
【図2】図2はインナユニットを示す模式図である。
【図3】図3はアウタユニットを示す模式図である。
【図4】図4はコラムユニットを示す模式図である。
【図5】図5はガーダーユニットを示す模式図である。
【図6】図6は柱梁接合ユニットを示す模式図である。
【図7】図7は高層ユニット建物のユニット配置状態を
示す平面図である。
【図8】図8はスラブ支持ボルトの設置状態を示す模式
図である。
【図9】図9はスラブ支持ボルトの使用手順を示す模式
図である。
【符号の説明】
10 ユニット建物 11 インナユニット(建物ユニット) 14A コンクリート梁 23 床梁 26 床スラブ 80 スラブ支持ボルト 81 スラブ受部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物ユニットの床梁に沿ってコンクリー
    ト梁を打設し、該コンクリート梁に床スラブを据付ける
    ユニット建物の床スラブ据付方法において、コンクリー
    ト梁の硬化前には、床スラブを床梁に支持し、コンクリ
    ート梁の硬化後には、床スラブをコンクリート梁に支持
    することを特徴とするユニット建物の床スラブ据付方
    法。
  2. 【請求項2】 前記建物ユニットの床梁が、コンクリー
    ト梁打設のための捨型枠を構成する請求項1記載のユニ
    ット建物の床スラブ据付方法。
  3. 【請求項3】 建物ユニットの床梁に沿ってコンクリー
    ト梁を打設し、該コンクリート梁に床スラブを据付ける
    ユニット建物の床スラブ据付装置において、床梁に嵌着
    されると共に、スラブ受部を備えたスラブ支持ボルトを
    有し、スラブ支持ボルトは、スラブ支持レベルに設定さ
    れてスラブ受部に床スラブを支持し、スラブ非支持レベ
    ルに設定されてスラブ受部を床スラブの下方に離間せし
    め得るように構成されることを特徴とするユニット建物
    の床スラブ据付装置。
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