JP3045836B2 - ユニット建物及びその構築方法 - Google Patents
ユニット建物及びその構築方法Info
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- JP3045836B2 JP3045836B2 JP3262119A JP26211991A JP3045836B2 JP 3045836 B2 JP3045836 B2 JP 3045836B2 JP 3262119 A JP3262119 A JP 3262119A JP 26211991 A JP26211991 A JP 26211991A JP 3045836 B2 JP3045836 B2 JP 3045836B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋又は鉄骨鉄筋コン
クリート構造の高層ユニット建物を構築するに好適なユ
ニット建物及びその構築方法に関する。
クリート構造の高層ユニット建物を構築するに好適なユ
ニット建物及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋又は鉄骨鉄筋コンクリート構
造のユニット建物として、特公昭55-14217号公報に記載
のものがある。このユニット建物は、隣接配置された建
物ユニットの側壁間領域に鉄筋を吊込み設置した後、該
側壁間領域にコンクリートを打設する工程を、各階にわ
たり繰り返すことにて構築されるものである。
造のユニット建物として、特公昭55-14217号公報に記載
のものがある。このユニット建物は、隣接配置された建
物ユニットの側壁間領域に鉄筋を吊込み設置した後、該
側壁間領域にコンクリートを打設する工程を、各階にわ
たり繰り返すことにて構築されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。 コンクリート壁を構造耐力上有効に配置する必要があ
り、建物内部空間のプラン制約となる。
には、下記〜の問題点がある。 コンクリート壁を構造耐力上有効に配置する必要があ
り、建物内部空間のプラン制約となる。
【0004】建物ユニットの側壁材に、コンクリート
打設時の側圧に耐えるだけの耐力をもたせようとする
と、ユニット重量が相当に大きくなり、材料経済上、及
び吊上げ作業上不利となる。
打設時の側圧に耐えるだけの耐力をもたせようとする
と、ユニット重量が相当に大きくなり、材料経済上、及
び吊上げ作業上不利となる。
【0005】隣接する建物ユニットの側壁間領域に大
型の鉄筋を吊込み設置するものであり、鉄筋の取扱性が
悪く、施工性が悪い。
型の鉄筋を吊込み設置するものであり、鉄筋の取扱性が
悪く、施工性が悪い。
【0006】本発明は、鉄筋又は鉄骨鉄筋コンクリート
構造のユニット建物を構築するに際し、建物内部空間の
プラン自由度を高め、かつユニット重量の増大を抑制
し、更に構成部材の取扱性を向上することを目的とす
る。
構造のユニット建物を構築するに際し、建物内部空間の
プラン自由度を高め、かつユニット重量の増大を抑制
し、更に構成部材の取扱性を向上することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、柱と床梁と天井梁とを接合した箱形骨組体からなる
建物ユニットを水平及び鉛直方向に隣接配置して構築さ
れるユニット建物において、コンクリートを打設可能と
される柱配筋を備え、隣接する建物ユニットの柱間領域
に配置されるコラムユニットと、コンクリートを打設可
能とされる梁配筋を備え、隣接する建物ユニットの梁間
領域に配置されるガーダーユニットと、コンクリートを
打設可能とされる柱配筋と梁配筋とを備え、隣接する建
物ユニット間におけるコラムユニットとガーダーユニッ
トの交差領域に配置される柱梁接合ユニットとを有して
構成されるようにしたものである。
は、柱と床梁と天井梁とを接合した箱形骨組体からなる
建物ユニットを水平及び鉛直方向に隣接配置して構築さ
れるユニット建物において、コンクリートを打設可能と
される柱配筋を備え、隣接する建物ユニットの柱間領域
に配置されるコラムユニットと、コンクリートを打設可
能とされる梁配筋を備え、隣接する建物ユニットの梁間
領域に配置されるガーダーユニットと、コンクリートを
打設可能とされる柱配筋と梁配筋とを備え、隣接する建
物ユニット間におけるコラムユニットとガーダーユニッ
トの交差領域に配置される柱梁接合ユニットとを有して
構成されるようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、柱と床梁と天
井梁とを接合した箱形骨組体からなる建物ユニットを水
平及び鉛直方向に隣接配置して構築されるユニット建物
の構築方法において、1階層を構成する建物ユニットを
水平方向に隣接配置する工程と、柱配筋を備えたコラム
ユニットを隣接配置された建物ユニットの柱間領域に配
置する工程と、梁配筋を備えたガーダーユニットを隣接
配置された建物ユニットの梁間領域に配置する工程と、
柱配筋と梁配筋とを備えた柱梁接合ユニットを隣接する
建物ユニット間におけるコラムユニットとガーダーユニ
ットとの交差領域に配置する工程と、隣接配置された建
物ユニットの柱と梁とを捨型枠として、1階層分のコラ
ムユニットとガーダーユニットと柱梁接合ユニットにコ
ンクリートを打設する工程とを有し、建物の各階につい
て上記工程を繰り返すようにしたものである。
井梁とを接合した箱形骨組体からなる建物ユニットを水
平及び鉛直方向に隣接配置して構築されるユニット建物
の構築方法において、1階層を構成する建物ユニットを
水平方向に隣接配置する工程と、柱配筋を備えたコラム
ユニットを隣接配置された建物ユニットの柱間領域に配
置する工程と、梁配筋を備えたガーダーユニットを隣接
配置された建物ユニットの梁間領域に配置する工程と、
柱配筋と梁配筋とを備えた柱梁接合ユニットを隣接する
建物ユニット間におけるコラムユニットとガーダーユニ
ットとの交差領域に配置する工程と、隣接配置された建
物ユニットの柱と梁とを捨型枠として、1階層分のコラ
ムユニットとガーダーユニットと柱梁接合ユニットにコ
ンクリートを打設する工程とを有し、建物の各階につい
て上記工程を繰り返すようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、以下の如くの作用がある。隣
接する建物ユニットの柱間領域に配置したコラムユニッ
トと、梁間領域に配置したガーダーユニットと、コラム
ユニットとガーダーユニットの交差領域に配置した柱梁
接合ユニットのそれぞれに、コンクリートを打設するこ
とにて、RCラーメンを構成することとなる。
接する建物ユニットの柱間領域に配置したコラムユニッ
トと、梁間領域に配置したガーダーユニットと、コラム
ユニットとガーダーユニットの交差領域に配置した柱梁
接合ユニットのそれぞれに、コンクリートを打設するこ
とにて、RCラーメンを構成することとなる。
【0010】従って、建物ユニットの側壁間領域にコン
クリートを打設するものに比して、建物内部空間のプラ
ン自由度を高めることができる。
クリートを打設するものに比して、建物内部空間のプラ
ン自由度を高めることができる。
【0011】また、各建物ユニットの柱、梁はコンクリ
ート打設前の最低限の強度を有するものであれば足り、
ユニット重量の増大を抑制し、材料経済性、及び吊上げ
作業数を向上できる。
ート打設前の最低限の強度を有するものであれば足り、
ユニット重量の増大を抑制し、材料経済性、及び吊上げ
作業数を向上できる。
【0012】また、隣接する建物ユニット内に配置され
る配筋ユニットは、柱配筋ユニットであるコラムユニッ
トと、梁配筋ユニットであるガーダーユニットと、柱及
び梁配筋である柱梁接合ユニットとに分類され、コンパ
クト化されており、取扱性が良く、施工性を向上でき
る。
る配筋ユニットは、柱配筋ユニットであるコラムユニッ
トと、梁配筋ユニットであるガーダーユニットと、柱及
び梁配筋である柱梁接合ユニットとに分類され、コンパ
クト化されており、取扱性が良く、施工性を向上でき
る。
【0013】特に、コラムユニットとガーダーユニット
との接合部分に、柱配筋と梁配筋とを備えた柱梁接合ユ
ニットを設けることとしたから、長大なコラムユニット
にガーダーユニットとの接合用梁配筋を具備させて該コ
ラムユニットの形態を大型且複雑化させる場合に比し
て、構成部材の取扱性を良好とし、施工性を向上でき
る。
との接合部分に、柱配筋と梁配筋とを備えた柱梁接合ユ
ニットを設けることとしたから、長大なコラムユニット
にガーダーユニットとの接合用梁配筋を具備させて該コ
ラムユニットの形態を大型且複雑化させる場合に比し
て、構成部材の取扱性を良好とし、施工性を向上でき
る。
【0014】従って、本発明によれば、高層ユニット建
物を構築するに際し、品質を向上し、かつ工期と工費を
大幅に短縮できる。
物を構築するに際し、品質を向上し、かつ工期と工費を
大幅に短縮できる。
【0015】
【実施例】図1は高層ユニット建物の施工手順を示す模
式図、図2はインナユニットを示す模式図、図3はアウ
タユニットを示す模式図、図4はコラムユニットを示す
模式図、図5はガーダーユニットを示す模式図、図6は
柱梁接合ユニットを示す模式図、図7は高層ユニット建
物のユニット配置状態を示す平面図である。
式図、図2はインナユニットを示す模式図、図3はアウ
タユニットを示す模式図、図4はコラムユニットを示す
模式図、図5はガーダーユニットを示す模式図、図6は
柱梁接合ユニットを示す模式図、図7は高層ユニット建
物のユニット配置状態を示す平面図である。
【0016】ユニット建物10は、図1(A)〜(E)
に示す如く、基礎上に、複数の建物ユニットとしての、
建物内部空間を形成するインナユニット11、建物外周
部を形成するアウタユニット12を水平及び鉛直方向に
隣接配置して構築される。そして、ユニット建物10
は、後に詳述するように、隣接するインナユニット1
1、アウタユニット12の柱間領域に配置されるコラム
ユニット13と、梁間領域に配置されるガーダーユニッ
ト14と、コラムユニット13とガーダーユニット14
の交差領域に配置される柱梁接合ユニット15のそれぞ
れに、コンクリートを打設することにて、コンクリート
柱13Aとコンクリート梁14Aとを具備するRCラー
メンを構成するものである。
に示す如く、基礎上に、複数の建物ユニットとしての、
建物内部空間を形成するインナユニット11、建物外周
部を形成するアウタユニット12を水平及び鉛直方向に
隣接配置して構築される。そして、ユニット建物10
は、後に詳述するように、隣接するインナユニット1
1、アウタユニット12の柱間領域に配置されるコラム
ユニット13と、梁間領域に配置されるガーダーユニッ
ト14と、コラムユニット13とガーダーユニット14
の交差領域に配置される柱梁接合ユニット15のそれぞ
れに、コンクリートを打設することにて、コンクリート
柱13Aとコンクリート梁14Aとを具備するRCラー
メンを構成するものである。
【0017】インナユニット11は、図2(A)〜
(E)に示す如く、4本の鋼板製柱21と、柱21の下
端部にボルト22により接合される4本の鋼板製床梁2
3と、柱21の上端部にボルト24により接合される4
本の鋼板製天井梁25とを有して構成された箱形骨組体
である。尚、インナユニット11は、床スラブ26、床
下地27、天井根太28、天井ボード29、更には給排
水、光熱配線、配管通信設備等の内装を工場で施された
後、建築現場に搬入され、据付けられる。
(E)に示す如く、4本の鋼板製柱21と、柱21の下
端部にボルト22により接合される4本の鋼板製床梁2
3と、柱21の上端部にボルト24により接合される4
本の鋼板製天井梁25とを有して構成された箱形骨組体
である。尚、インナユニット11は、床スラブ26、床
下地27、天井根太28、天井ボード29、更には給排
水、光熱配線、配管通信設備等の内装を工場で施された
後、建築現場に搬入され、据付けられる。
【0018】アウタユニット12は、図3に示す如く、
鋼板製柱31と、鋼板製梁32とを有して構成された骨
組体であり、外壁33、開口部34等の外装を工場で施
された後、建築現場に搬入され、据付けられる。
鋼板製柱31と、鋼板製梁32とを有して構成された骨
組体であり、外壁33、開口部34等の外装を工場で施
された後、建築現場に搬入され、据付けられる。
【0019】ここで、インナユニット11、アウタユニ
ット12の柱21、31は、柱間領域に対して凹状をな
すL型断面材にて構成されている。尚、柱21、31の
L型断面の両端部は、コラムユニット13の後述する補
助型枠43の両端折り曲げ係合部43Aと係合し得る折
り曲げ係合部21Aを備えている。
ット12の柱21、31は、柱間領域に対して凹状をな
すL型断面材にて構成されている。尚、柱21、31の
L型断面の両端部は、コラムユニット13の後述する補
助型枠43の両端折り曲げ係合部43Aと係合し得る折
り曲げ係合部21Aを備えている。
【0020】コラムユニット13は、図4(A)、
(B)に示す如く、横断面中心部を貫通する鋼管製パイ
プ41を備えるとともに、コンクリートを打設可能とさ
れる柱配筋42を上記パイプ41回りに備える。また、
コラムユニット13は、隣接するインナユニット11、
アウタユニット12の柱間領域回りの、複数の柱間隙に
設置される鋼板製補助型枠43を備えており、相対する
補助型枠43、43を互いに継なぎ筋44にて連結して
いる。尚、継なぎ筋44は、各補助型枠43に溶接され
ている棒鋼製補強リブ45に溶接されている。
(B)に示す如く、横断面中心部を貫通する鋼管製パイ
プ41を備えるとともに、コンクリートを打設可能とさ
れる柱配筋42を上記パイプ41回りに備える。また、
コラムユニット13は、隣接するインナユニット11、
アウタユニット12の柱間領域回りの、複数の柱間隙に
設置される鋼板製補助型枠43を備えており、相対する
補助型枠43、43を互いに継なぎ筋44にて連結して
いる。尚、継なぎ筋44は、各補助型枠43に溶接され
ている棒鋼製補強リブ45に溶接されている。
【0021】ここで、コラムユニット13の柱配筋42
は、柱長手方向に延びる柱主筋46と、各柱主筋46を
囲む如くに配設される補強筋47と、上述の継なぎ筋4
4とから構成されている。尚、補助型枠43は両端部に
折り曲げ係合部43Aを備えており、柱21、31の折
り曲げ係合部21Aと係合し得るようになっている。
は、柱長手方向に延びる柱主筋46と、各柱主筋46を
囲む如くに配設される補強筋47と、上述の継なぎ筋4
4とから構成されている。尚、補助型枠43は両端部に
折り曲げ係合部43Aを備えており、柱21、31の折
り曲げ係合部21Aと係合し得るようになっている。
【0022】即ち、ユニット建物10にあっては、隣接
するインナユニット11、アウタユニット12の柱2
1、31と、それら柱間隙に設置される補助型枠43と
が、コラムユニット13へのコンクリート柱13A打設
のための捨型枠を構成するようになっている。
するインナユニット11、アウタユニット12の柱2
1、31と、それら柱間隙に設置される補助型枠43と
が、コラムユニット13へのコンクリート柱13A打設
のための捨型枠を構成するようになっている。
【0023】ガーダーユニット14は図5(A)、
(B)に示す如く、コンクリートを打設可能とされる梁
配筋51を備える。また ガーダーユニット14は、隣
接するインナユニット11、アウタユニット12の梁間
領域回りの、複数の梁間隙に設置される鋼板製補助型枠
52、53を備えており、相対する両側面の補助型枠5
2、52を互いに通線パイプ54にて連結し、底面の補
助型枠53を梁配筋51の継なぎ筋55により支持して
いる。補助型枠52は上階インナユニット11の床梁2
3と下階インナユニット11の天井梁25との梁間隙に
設置され、補助型枠53は左右のインナユニット11の
天井梁25の梁間隙に設置される。尚、通線パイプ5
4、継なぎ筋55は、各補助型枠52、53に溶接され
ている。
(B)に示す如く、コンクリートを打設可能とされる梁
配筋51を備える。また ガーダーユニット14は、隣
接するインナユニット11、アウタユニット12の梁間
領域回りの、複数の梁間隙に設置される鋼板製補助型枠
52、53を備えており、相対する両側面の補助型枠5
2、52を互いに通線パイプ54にて連結し、底面の補
助型枠53を梁配筋51の継なぎ筋55により支持して
いる。補助型枠52は上階インナユニット11の床梁2
3と下階インナユニット11の天井梁25との梁間隙に
設置され、補助型枠53は左右のインナユニット11の
天井梁25の梁間隙に設置される。尚、通線パイプ5
4、継なぎ筋55は、各補助型枠52、53に溶接され
ている。
【0024】ここで、ガーダーユニット14の梁配筋5
1は、梁長手方向に延びる梁主筋56と、各梁主筋56
を囲む如くの補強筋57と、上述の継なぎ筋55とから
構成されている。尚、補助型枠52は下端部に下階イン
ナユニット11の天井梁25に載る折り曲げ部52Aを
備え、上端部に上階インナユニット11の床梁23を支
える折り曲げ部52Bを備えている。また、補助型枠5
3は両端部に折り曲げ係合部53Aを備えており、天井
梁25の折り曲げ係合部25Aと係合し得るようになっ
ている。
1は、梁長手方向に延びる梁主筋56と、各梁主筋56
を囲む如くの補強筋57と、上述の継なぎ筋55とから
構成されている。尚、補助型枠52は下端部に下階イン
ナユニット11の天井梁25に載る折り曲げ部52Aを
備え、上端部に上階インナユニット11の床梁23を支
える折り曲げ部52Bを備えている。また、補助型枠5
3は両端部に折り曲げ係合部53Aを備えており、天井
梁25の折り曲げ係合部25Aと係合し得るようになっ
ている。
【0025】即ち、ユニット建物10にあっては、隣接
するインナユニット11、アウタユニット12の床梁2
3、天井梁25、梁32と、それら梁間隙に設置される
補助型枠52、53とが、ガーダーユニット14へのコ
ンクリート梁14A打設のための捨型枠を構成するよう
になっている。
するインナユニット11、アウタユニット12の床梁2
3、天井梁25、梁32と、それら梁間隙に設置される
補助型枠52、53とが、ガーダーユニット14へのコ
ンクリート梁14A打設のための捨型枠を構成するよう
になっている。
【0026】柱梁接合ユニット15は、図6(A)、
(B)に示す如く、横断面中心部を貫通する鋼管製中間
パイプ61を備えるとともに、コンクリートを打設可能
とされる柱配筋62と梁配筋63とを備える。
(B)に示す如く、横断面中心部を貫通する鋼管製中間
パイプ61を備えるとともに、コンクリートを打設可能
とされる柱配筋62と梁配筋63とを備える。
【0027】ここで、柱梁接合ユニット15の柱配筋6
2は、柱長手方向に延びる柱主筋64と、各柱主筋64
を囲む如くに配設される補強筋65とから構成されてい
る。また、柱梁接合ユニット15の梁配筋63は、梁長
手方向に延びる梁主筋66と、各梁主筋66を囲む如く
に配設される補強筋67とから構成されている。
2は、柱長手方向に延びる柱主筋64と、各柱主筋64
を囲む如くに配設される補強筋65とから構成されてい
る。また、柱梁接合ユニット15の梁配筋63は、梁長
手方向に延びる梁主筋66と、各梁主筋66を囲む如く
に配設される補強筋67とから構成されている。
【0028】尚、上下に隣接するインナユニット11、
アウタユニット12のコラムユニット13を柱梁接合ユ
ニット15により接合するに際し、上下階のコラムユニ
ット13のパイプ41は、図4(C)に示す如く、柱梁
接合ユニット15のパイプ61を介して互いに連通せし
められる。このとき、パイプ41、61の上端部はスト
レート状であるのに対し、それらの下端部は受口部68
を備えており、後述する如くにパイプ41、61内を圧
送されるコンクリートが付着残留しにくいパイプ41、
61の上端部ストレート形状を備えるとともに、下階側
のパイプ41、61の上端部に対して嵌合し易いパイプ
41、61の下端部受口形状を備えることとしている。
アウタユニット12のコラムユニット13を柱梁接合ユ
ニット15により接合するに際し、上下階のコラムユニ
ット13のパイプ41は、図4(C)に示す如く、柱梁
接合ユニット15のパイプ61を介して互いに連通せし
められる。このとき、パイプ41、61の上端部はスト
レート状であるのに対し、それらの下端部は受口部68
を備えており、後述する如くにパイプ41、61内を圧
送されるコンクリートが付着残留しにくいパイプ41、
61の上端部ストレート形状を備えるとともに、下階側
のパイプ41、61の上端部に対して嵌合し易いパイプ
41、61の下端部受口形状を備えることとしている。
【0029】以下、ユニット建物10の構築方法につい
て説明する。 (1) 複数のインナユニット11、アウタユニット12を
基礎上に吊り込み、1階層を構成するインナユニット1
1、アウタユニット12を水平方向に隣接配置する(図
1(A)、図7参照)。
て説明する。 (1) 複数のインナユニット11、アウタユニット12を
基礎上に吊り込み、1階層を構成するインナユニット1
1、アウタユニット12を水平方向に隣接配置する(図
1(A)、図7参照)。
【0030】(2) コラムユニット13を隣接配置された
インナユニット11、アウタユニット12のL型断面材
からなる柱21、31の、柱間領域に差し込む如くに配
置する(図1(B)参照)。
インナユニット11、アウタユニット12のL型断面材
からなる柱21、31の、柱間領域に差し込む如くに配
置する(図1(B)参照)。
【0031】(3) ガーダーユニット14を隣接配置され
たインナユニット11、アウタユニット12の天井梁2
5、32の梁間領域に配置する(図1(C)参照)。
たインナユニット11、アウタユニット12の天井梁2
5、32の梁間領域に配置する(図1(C)参照)。
【0032】(4) 柱梁接合ユニット15をコラムユニッ
ト13とガーダーユニット14の交差領域に配置する。
このとき、コラムユニット13のパイプ41上端ストレ
ート部に柱梁接合ユニット15のパイプ61下端受口部
68を嵌合せしめる。また、コラムユニット13の柱主
筋46と柱梁接合ユニット15の柱主筋64とを溶接、
特殊継手にて接合し、ガーダーユニット14の梁主筋5
6と柱梁接合ユニット15の梁主筋66とを溶接、特殊
継手にて接合する。
ト13とガーダーユニット14の交差領域に配置する。
このとき、コラムユニット13のパイプ41上端ストレ
ート部に柱梁接合ユニット15のパイプ61下端受口部
68を嵌合せしめる。また、コラムユニット13の柱主
筋46と柱梁接合ユニット15の柱主筋64とを溶接、
特殊継手にて接合し、ガーダーユニット14の梁主筋5
6と柱梁接合ユニット15の梁主筋66とを溶接、特殊
継手にて接合する。
【0033】(5) 上階層を構成するインナユニット1
1、アウタユニット12を上述(1) の下階層となるイン
ナユニット11、アウタユニット12の上部に隣接配置
する。
1、アウタユニット12を上述(1) の下階層となるイン
ナユニット11、アウタユニット12の上部に隣接配置
する。
【0034】(6) 隣接配置されたインナユニット11、
アウタユニット12の柱21、31と、下階天井梁2
5、32と、上階床梁23、32を捨型枠とするととも
に、コラムユニット13、ガーダーユニット14に設け
た補助型枠43、52、53を捨型枠とし、1階層分の
コラムユニット13とガーダーユニット14にコンクリ
ートを打設し、コンクリート柱13A、コンクリート梁
14Aを形成する。このとき、上下階のコラムユニット
13のパイプ41は、上述(4) の柱梁接合ユニット15
のパイプ61を介して互いに連通せしめられており、コ
ンクリートは最下層のコラムユニット13のパイプ41
下部から充填され、今回打設階となっているコラムユニ
ット13のパイプ41回り、ガーダーユニット14、及
び柱梁接合ユニット15に打設される(図1(D)参
照)。
アウタユニット12の柱21、31と、下階天井梁2
5、32と、上階床梁23、32を捨型枠とするととも
に、コラムユニット13、ガーダーユニット14に設け
た補助型枠43、52、53を捨型枠とし、1階層分の
コラムユニット13とガーダーユニット14にコンクリ
ートを打設し、コンクリート柱13A、コンクリート梁
14Aを形成する。このとき、上下階のコラムユニット
13のパイプ41は、上述(4) の柱梁接合ユニット15
のパイプ61を介して互いに連通せしめられており、コ
ンクリートは最下層のコラムユニット13のパイプ41
下部から充填され、今回打設階となっているコラムユニ
ット13のパイプ41回り、ガーダーユニット14、及
び柱梁接合ユニット15に打設される(図1(D)参
照)。
【0035】尚、上述(6) のコンクリート打設の前又は
後工程で、ガーダーユニット14に設けられている通線
パイプ54にダクト69を接続する(図1(E)参
照)。
後工程で、ガーダーユニット14に設けられている通線
パイプ54にダクト69を接続する(図1(E)参
照)。
【0036】(7) ユニット建物10の各階について、上
述(1) 〜(6) を繰り返す。尚、ユニット建物10にあっ
ては、隣接するインナユニット11、アウタユニット1
2の全ての柱間領域にコラムユニット13を配置するこ
とを必須とせず、一部の柱間領域(図7に破線で示す柱
21間領域)については、コラムユニット13を配置し
ないこともできる。その場合には、各階のコンクリート
打設完了により、各階層の構造耐力を確保した段階で、
コラムユニット13の柱21を撤去し、広い居室空間等
を得ることができる。尚、柱21は、床梁23、天井梁
25との接合部からボルト22、24を取外すことにて
撤去できる。
述(1) 〜(6) を繰り返す。尚、ユニット建物10にあっ
ては、隣接するインナユニット11、アウタユニット1
2の全ての柱間領域にコラムユニット13を配置するこ
とを必須とせず、一部の柱間領域(図7に破線で示す柱
21間領域)については、コラムユニット13を配置し
ないこともできる。その場合には、各階のコンクリート
打設完了により、各階層の構造耐力を確保した段階で、
コラムユニット13の柱21を撤去し、広い居室空間等
を得ることができる。尚、柱21は、床梁23、天井梁
25との接合部からボルト22、24を取外すことにて
撤去できる。
【0037】また、ユニット建物10にあっては、1階
層分づつコンクリートを打設することを必須とせず、複
数階層分(全階層分であっても良い)のコラムユニット
13とガーダーユニット14に、一度にコンクリートを
打設するものとしても良い。
層分づつコンクリートを打設することを必須とせず、複
数階層分(全階層分であっても良い)のコラムユニット
13とガーダーユニット14に、一度にコンクリートを
打設するものとしても良い。
【0038】次に、本実施例の作用について説明する。
隣接するインナユニット11、アウタユニット12の柱
間領域に配置したコラムユニット13と、梁間領域に配
置したガーダーユニット14と、コラムユニット13と
ガーダーユニット14の交差領域に配置した柱梁接合ユ
ニット15のそれぞれに、コンクリートを打設すること
にて、RCラーメンを構成することとなる。
隣接するインナユニット11、アウタユニット12の柱
間領域に配置したコラムユニット13と、梁間領域に配
置したガーダーユニット14と、コラムユニット13と
ガーダーユニット14の交差領域に配置した柱梁接合ユ
ニット15のそれぞれに、コンクリートを打設すること
にて、RCラーメンを構成することとなる。
【0039】従って、インナユニット11、アウタユニ
ット12の側壁間領域にコンクリートを打設するものに
比して、建物内部空間のプラン自由度を高めることがで
きる。
ット12の側壁間領域にコンクリートを打設するものに
比して、建物内部空間のプラン自由度を高めることがで
きる。
【0040】また、各インナユニット11、アウタユニ
ット12の柱21、31、梁23、25、32はコンク
リート打設前の最低限の強度を有するものであれば足
り、ユニット重量の増大を抑制し、材料経済性、及び吊
上げ作業数を向上できる。
ット12の柱21、31、梁23、25、32はコンク
リート打設前の最低限の強度を有するものであれば足
り、ユニット重量の増大を抑制し、材料経済性、及び吊
上げ作業数を向上できる。
【0041】また、隣接するインナユニット11、アウ
タユニット12内に配置される配筋ユニットは、柱配筋
ユニットであるコラムユニット13と、梁配筋ユニット
であるガーダーユニット14と、柱及び梁配筋である柱
梁接合ユニット15とに分類され、コンパクト化されて
おり、取扱性が良く、施工性を向上できる。
タユニット12内に配置される配筋ユニットは、柱配筋
ユニットであるコラムユニット13と、梁配筋ユニット
であるガーダーユニット14と、柱及び梁配筋である柱
梁接合ユニット15とに分類され、コンパクト化されて
おり、取扱性が良く、施工性を向上できる。
【0042】特に、コラムユニット13とガーダーユニ
ット14との接合部分に、柱配筋と梁配筋とを備えた柱
梁接合ユニット15を設けることとしたから、長大なコ
ラムユニット13にガーダーユニット14との接合用梁
配筋を具備させて該コラムユニット13の形態を大型且
複雑化させる場合に比して、構成部材の取扱性を良好と
し、施工性を向上できる。
ット14との接合部分に、柱配筋と梁配筋とを備えた柱
梁接合ユニット15を設けることとしたから、長大なコ
ラムユニット13にガーダーユニット14との接合用梁
配筋を具備させて該コラムユニット13の形態を大型且
複雑化させる場合に比して、構成部材の取扱性を良好と
し、施工性を向上できる。
【0043】従って、本発明によれば、高層ユニット建
物10を構築するに際し、品質を向上し、かつ工期と工
費を大幅に短縮できる。
物10を構築するに際し、品質を向上し、かつ工期と工
費を大幅に短縮できる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、鉄筋又は
鉄骨鉄筋コンクリート構造のユニット建物を構築するに
際し、建物内部空間のプラン自由度を高め、かつユニッ
ト重量の増大を抑制し、更に構成部材の取扱性を向上す
ることができる。
鉄骨鉄筋コンクリート構造のユニット建物を構築するに
際し、建物内部空間のプラン自由度を高め、かつユニッ
ト重量の増大を抑制し、更に構成部材の取扱性を向上す
ることができる。
【図1】図1は高層ユニット建物の施工手順を示す模式
図である。
図である。
【図2】図2はインナユニットを示す模式図である。
【図3】図3はアウタユニットを示す模式図である。
【図4】図4はコラムユニットを示す模式図である。
【図5】図5はガーダーユニットを示す模式図である。
【図6】図6は柱梁接合ユニットを示す模式図である。
【図7】図7は高層ユニット建物のユニット配置状態を
示す平面図である。
示す平面図である。
10 ユニット建物 11 インナユニット(建物ユニット) 12 アウタユニット(建物ユニット) 13 コラムユニット 14 ガーダーユニット 15 柱梁接合ユニット 21、31 柱 23 床梁 25 天井梁 32 梁 42、62 柱配筋 51、63 梁配筋
Claims (2)
- 【請求項1】 柱と床梁と天井梁とを接合した箱形骨組
体からなる建物ユニットを水平及び鉛直方向に隣接配置
して構築されるユニット建物において、コンクリートを
打設可能とされる柱配筋を備え、隣接する建物ユニット
の柱間領域に配置されるコラムユニットと、コンクリー
トを打設可能とされる梁配筋を備え、隣接する建物ユニ
ットの梁間領域に配置されるガーダーユニットと、コン
クリートを打設可能とされる柱配筋と梁配筋とを備え、
隣接する建物ユニット間におけるコラムユニットとガー
ダーユニットの交差領域に配置される柱梁接合ユニット
とを有して構成されることを特徴とするユニット建物。 - 【請求項2】 柱と床梁と天井梁とを接合した箱形骨組
体からなる建物ユニットを水平及び鉛直方向に隣接配置
して構築されるユニット建物の構築方法において、1階
層を構成する建物ユニットを水平方向に隣接配置する工
程と、柱配筋を備えたコラムユニットを隣接配置された
建物ユニットの柱間領域に配置する工程と、梁配筋を備
えたガーダーユニットを隣接配置された建物ユニットの
梁間領域に配置する工程と、柱配筋と梁配筋とを備えた
柱梁接合ユニットを隣接する建物ユニット間におけるコ
ラムユニットとガーダーユニットとの交差領域に配置す
る工程と、隣接配置された建物ユニットの柱と梁とを捨
型枠として、1階層分のコラムユニットとガーダーユニ
ットと柱梁接合ユニットにコンクリートを打設する工程
とを有し、建物の各階について上記工程を繰り返すこと
を特徴とするユニット建物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3262119A JP3045836B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | ユニット建物及びその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3262119A JP3045836B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | ユニット建物及びその構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598711A JPH0598711A (ja) | 1993-04-20 |
JP3045836B2 true JP3045836B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=17371316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3262119A Expired - Lifetime JP3045836B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | ユニット建物及びその構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045836B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP3262119A patent/JP3045836B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0598711A (ja) | 1993-04-20 |
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