JPH09256631A - 鉄筋コンクリート壁の構築工法 - Google Patents

鉄筋コンクリート壁の構築工法

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JPH09256631A
JPH09256631A JP7164696A JP7164696A JPH09256631A JP H09256631 A JPH09256631 A JP H09256631A JP 7164696 A JP7164696 A JP 7164696A JP 7164696 A JP7164696 A JP 7164696A JP H09256631 A JPH09256631 A JP H09256631A
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JP
Japan
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wall
formwork
concrete
reinforced concrete
reinforcement
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Pending
Application number
JP7164696A
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English (en)
Inventor
Noboru Ueda
昇 上田
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配筋作業が省略され工期短縮が図れ、さら
に、精度がよく高品質の壁を作ることができる。 【解決手段】 鉄筋格子3を壁型枠1に着脱自在に取付
けて形成した型枠ユニット4をセットして、コンクリー
ト打設後、鉄筋格子3と切り離して壁型枠1のみを脱型
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
壁の構築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄筋コンクリート構造物の施工
は、工期短縮、省力化を目的に種々の合理化工法が採用
されている。その一つがPC(プレキャストコンクリー
ト)化であるが、これは工期短縮、省力化のメリットは
大きいもののコストが高いという欠点があり、いまだ現
場打ちコンクリートの魅力は大きい。
【0003】現場打ち鉄筋コンクリート構造の合理化工
法としてはプレファブ鉄筋工法(鉄筋先組工法)が良く
用いられている。これはネジふしの太径鉄筋の開発とカ
ップラーネジ鉄筋グラウト継手に代表される鉄筋継手工
法の開発に負う所が大きく、柱、梁で大きな威力を発揮
しており鉄筋コンクリート造の超高層住宅がその好例で
ある。一方、中高層板状住宅の場合は、通常鉄筋コンク
リートの耐震壁があり、これが合理化工法を推進する上
で最大の難関である。すなわち、壁をPC化した場合は
重量が重く(柱、梁ピースに比し重いので揚重機の容量
はこれで決まる)、またその接合が複雑になったり、大
臣認定を要する特殊な接合法となる。
【0004】また、壁をプレハァブ鉄筋としようとする
場合は、壁の鉄筋は径が細く、本数が多い(面積が大き
い)ことから先組みした鉄筋の形状を保持して搬送する
ことが極めて難しい。
【0005】このような理由から柱、梁筋をプレハァブ
化しても壁筋は従来通りの施工法をとっているのが現状
である。
【0006】さらに、壁についての施工は、まず片面の
壁型枠を建て込み、片側から壁配筋(通常はダブル配
筋)を行い、しかる後に残りの壁型枠を建て込む。これ
の完了後上階の床型枠、床配筋を施工してコンクリート
を打設する。したがって柱、梁をPC化、或いはプレハ
ァブ化しても壁型枠、壁配筋の施工がクリティカルにな
り柱、梁の合理化工法の効果が半減する。なお、壁筋の
継ぎ手は通常重ね継ぎ手である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように鉄筋コンク
リート壁の施工に関しては、配筋と型枠組みは別の工程
として行われており、壁鉄筋のプレハァブ化も困難なの
で、施工の合理化が実現できなかった。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、配筋作業が省略され工期短縮が図れ、さらに、精度
がよく高品質の壁を作ることができる鉄筋コンクリート
壁の構築工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、鉄筋格子を壁型枠に着脱自在に取付けた型枠
ユニットをセットして、コンクリート打設後、鉄筋格子
と切り離して壁型枠のみ脱型すること、および、型枠ユ
ニットは、壁型枠内側面に円錐台形の結合具を壁型枠外
側面から挿入するボルトで着脱自在に固定し、この結合
具に鉄筋格子の格子に十字に掛渡す取付けプレートを着
脱自在にボルト止めすることを要旨とするものである。
【0010】請求項1記載の本発明によれば、従来は別
々に施工された配筋と壁型枠を一体施工するものであ
り、搬送に耐える剛性、強度を備えた大型壁型枠と鉄筋
格子を地組ヤードで所定の位置に組み合わせて型枠ユニ
ットを形成し、これを所定の作業階に運び現場では通常
の大型型枠を建て込む作業を行えばよい。すなわち現場
では型枠作業(大型型枠の建込み)を行うだけで配筋作
業が省略され工期短縮がはかられる。
【0011】また、壁の配筋作業に対しては鉄筋工とい
った熟練工は不要で誰でもでき、壁筋のかぶりの精度が
悪くクラックの原因(かぶりが大きすぎ)になったり、
強度低下や錆の原因(かぶり不足)を生じるおそれはな
い。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、壁型枠と鉄筋格子を結合する合理的な方法を
提案するものであり、コンクリート硬化後はまず、結合
具と型枠とを切離して型枠を脱型し、その後結合具を回
転させてコンクリートから抜き取り、この抜き取りによ
ってできた穴はモルタルを充填すればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
形態を詳細に説明する。図1は本発明の鉄筋コンクリー
ト壁の構築工法の1実施形態を示す要部の横断平面図、
図2は図1のa−a線矢視図である。
【0014】図中1は搬送に耐える剛性、強度を備えた
大型の壁型枠で、この壁型枠1の内側に固定治具2を介
して鉄筋格子3を着脱自在に取付けて型枠ユニット4を
形成した。
【0015】図7、図8に示すような戸境耐震壁5で本
発明を利用する場合で、該戸境耐震壁5は左右に位置す
る柱側パネル5aと中央パネル5bとの3枚の組み合わ
せで形成するものとした。図中6は柱、7は床スラブ、
8は大梁である。
【0016】前記壁型枠1もこのような柱側パネル5a
や中央パネル5bの1枚分を形成するものとして、戸境
耐震壁5を3分割した幅で、高さ方向は分割しない大き
さのものとする。
【0017】鉄筋格子3は、壁配筋に用いる縦筋3aと
横筋3bを全て格子状に直交させた交点を電気抵抗溶接
した異径鉄筋金網である。このように鉄筋を予め格子に
組むのは交点が溶接されているため、運搬時に格子形状
が崩れないという利点があるからである。
【0018】図5、図6にこの鉄筋格子3の形状を示す
が、図5は柱側パネル5aとして使用するもの、図6は
中央パネル5bとして使用する場合で、図5に示すもの
は左右、上部、図6に示すものは上部に重ね継手に必要
な継手部9が突出されている。
【0019】柱側パネル5aでは横筋3bの高さ方向の
位置は横筋3bが柱6のフープ間の丁度中央にくるよう
に定め、中央パネル5bの横筋3bの高さ方向の位置は
柱側パネル5aの横筋3bの高さと1/4〜1/2ピッ
チずらす。本実施形態では縦筋3aを外側つまり壁型枠
1側に配する。
【0020】前記固定治具2としては種々のものが考え
られるが、その一例を図3、図4に示すと、壁型枠1の
内側面にプラッチック製の円錐台形の結合具10を壁型枠
1の外側面から挿入するボルト11とこれに螺合するナッ
ト12と着脱自在に固定する。この結合具10は従来型枠で
使用されていた木コンと称せられる部材に類似するもの
で、太径部分を壁型枠1側に向けて取り付ける。
【0021】そして前記結合具10に、端部の折曲げ部分
がフック状に鉄筋に引っ掛かることで鉄筋格子3の格子
に十字に掛渡す取付けプレート13,13′をこれらの重な
り部分をボルト14およびナット15で着脱自在に固定す
る。
【0022】この結合具10は壁型枠1と鉄筋格子3間の
間隔、すなわちかぶり厚さの確保を行うというスペーサ
ー機能も有するので、その高さは鉄筋のかぶり厚さから
定まる。
【0023】型枠ユニット4の地組みの段階では、結合
具10を壁型枠1の所定の位置にボルト11とナット12を用
いて固定し、次に、取付けプレート13、13′を縦筋3a
と横筋3bに引っかけてボルト14およびナット15で締め
付けて固定するが、これら取付けプレート13、13′は形
状は同じであるが、一枚は下向きに一枚は上向きに使用
することによって金網の位置を固定する。なお、下階の
壁筋と上階の壁筋との収まりを図10に示すが、最上段に
用いる結合具10は高さの高いものが必要である。
【0024】現場においては、下階のコンクリート打ち
が完了し、柱6の先組鉄筋がセットされた後、型枠ユニ
ット4の建て込みを行う。順序は、まず、片面の柱側パ
ネル5aに使用する型枠ユニット4を柱6側に突出した
横筋3bを柱フープの間に差し込みながら所定の位置に
建て込む。
【0025】次いで、中央パネル5bを構成する型枠ユ
ニット4をその間に建て込む。残りの片面を同じ手順出
行う(これと平行して梁の前組み鉄筋のセット、梁型枠
を施工)。なお、この工法ではセパレータは用いにくい
ので斜め支柱方式などで型枠を固定する。
【0026】柱側パネル5aと中央パネル5bの型枠ユ
ニット4相互の配筋の重ね継ぎ手は、図2に示すように
縦筋3aが横筋3b相互の拘束をなすので、通常のよう
に横筋を結束しないとコンクリート時にみだれ、かぶり
厚を確保できなくなるおそれはない。
【0027】コンクリート硬化後、型枠を脱型した後、
結合具10を回転させてコンクリートから抜き取る。な
お、結合具10には抜き取りのための凹みを壁型枠1側の
底部に設けておくとよい。この抜き取りによって出来た
穴はモルタルを充填する。
【0028】以上板状住宅の戸境壁に利用する場合につ
いて述べたが、壁式構造の鉄筋コンクリート建物に全て
本発明は応用できる。例えば、T型の場合の交差部の配
筋例を図9にしめすが、1〜6の順序で型枠ユニット4
を配置すればよい。このような壁式構造では柱や梁がな
いのですべてこの方式で施工でき、ハーフPC床板と組
合わせると鉄筋工なしで鉄筋コンクリートの構造物をつ
くることができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明の鉄筋コンクリ
ート壁の構築工法は、現場打ち鉄筋コンクリートの施工
において、コンクリート打ち現場での壁配筋作業が完全
になくなるので、工期短縮となるものである。また、壁
の配筋作業に対しては鉄筋工といった熟練工は不要で、
誰でもできる。
【0030】さらに壁筋のかぶりの精度が悪く、クラッ
クの原因(かぶりが大きすぎ)になったり、強度低下や
錆の原因(かぶり不足)になることがなく、精度のよい
高品質の壁を作ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋コンクリート壁の構築工法の1実
施形態を示す要部の横断平面図である。
【図2】図1のa−a線矢視図である。
【図3】固定治具の一例を示す平面図である。
【図4】固定治具の一例を示す側面図である。
【図5】鉄筋格子の第1例を示す正面図である。
【図6】鉄筋格子の第2例を示す正面図である。
【図7】板状集合住宅の平面図である。
【図8】板状集合住宅の立面図である。
【図9】型枠ユニットの配設手順を示す説明図である。
【図10】本発明での配筋例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…壁型枠 2…固定治具 3…鉄筋格子 3a…縦筋 3b…横筋 4…型枠ユニット 5…戸境耐震壁 5a…柱側パネル 5b…中央パネル 6…柱 7…床スラブ 8…大梁 9…継手部 10…結合具 11…ボルト 12…ナット 13,13′…取付けプ
レート 14…ボルト 15…ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋格子を壁型枠に着脱自在に取付けた
    型枠ユニットをセットして、コンクリート打設後、鉄筋
    格子と切り離して壁型枠のみ脱型することを特徴とした
    鉄筋コンクリート壁の構築工法。
  2. 【請求項2】 型枠ユニットは、壁型枠内側面に円錐台
    形の結合具を壁型枠外側面から挿入するボルトで着脱自
    在に固定し、この結合具に鉄筋格子の格子に十字に掛渡
    す取付けプレートを着脱自在にボルト止めする請求項1
    記載の鉄筋コンクリート壁の構築工法。
JP7164696A 1996-03-27 1996-03-27 鉄筋コンクリート壁の構築工法 Pending JPH09256631A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7164696A JPH09256631A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 鉄筋コンクリート壁の構築工法

Applications Claiming Priority (1)

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JP7164696A JPH09256631A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 鉄筋コンクリート壁の構築工法

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JPH09256631A true JPH09256631A (ja) 1997-09-30

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ID=13466608

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JP7164696A Pending JPH09256631A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 鉄筋コンクリート壁の構築工法

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JP (1) JPH09256631A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6161228B1 (ja) * 2017-02-14 2017-07-12 槇谷 榮次 コンクリート構造物の耐震補強構造
JP6230680B1 (ja) * 2016-11-15 2017-11-15 ペリー ゲー・エム・ベー・ハーPeri GmbH プレキャストコンクリート工法によって製造された複数の部材の接合方法及び型枠吊支治具

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