JPH0841897A - 構築用基礎並びにその施工方法 - Google Patents
構築用基礎並びにその施工方法Info
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Abstract
基礎として適切な構築用基礎並びにその施工方法に関す
るものである。 【構成】 本発明の構築用基礎は、鋼製の基礎梁ユニッ
ト11を適宜の平面枠上に組み合わせて鋼製基礎梁10
を構成し、且つ鋼製基礎梁10を適宜の位置にアンカー
ボルト21を固定するアンカーボルトプレート20を固
着させ、更にこれらを一定範囲、コンクリート25で囲
繞したことを特徴とする。また本発明の構築用基礎の施
工方法は、あらかじめ掘削した根代5に所定形状に鋼製
の基礎梁ユニット11を配置し、基準姿勢を得た上で基
礎梁ユニット11を互いに固定して、鋼製基礎梁10を
構成し、更に鋼製基礎梁10上の基準線L2 とアンカー
ボルトプレート20における基準線L3 とを合致させた
状態でアンカーボルトプレート20を鋼製基礎梁10に
固着させ、その後、鋼製基礎梁10の周囲にコンクリー
ト25を打設することを特徴とする。
Description
の建造物の基礎として適切な構築用基礎並びにその施工
方法に関するものである。
る耐荷重や地盤面の状況、更には施工場所の環境等によ
って種々の形態が選択されるものであって、大別すると
フーチング基礎、独立基礎、ベタ基礎等が選択的に用い
られている。しかしながら、これらはいずれも主として
荷重を受ける部材として鉄筋を用いているものであるか
ら、鉄筋の配筋施工に手間がかかるとともに、この基礎
上に設置する構造躯体の固定用アンカーボルトの正確な
設定も行い難い。またフーチング基礎、独立基礎の場合
には、施工場所の掘削深さ、いわゆる根切り寸法を深く
取らなければならなかった。加えて掘削深さを大きく取
るにあたっては、関連して鉄骨配筋の作業性や、その後
のコンクリート型枠の組み立て、取り外しの作業性を考
慮して、広範囲(例えば基礎側面から数100mm以上
余裕をもった範囲)を掘削する必要があった。このこと
は掘削作業の手間や残土処理の面で大きな負担が生ずる
ばかりでなく、例えば隣地との境界に著しく接している
場合などには、基礎工事のための掘削は隣地居住者との
トラブルの原因ともなりかねない。
認識してなされたものであって、基礎の強度メンバーと
して形鋼を用い、施工能率が良く、正確な施工ができ、
且つ基礎高さを低く抑えることができる新規な構築用基
礎並びにその施工方法の開発を試みたものである。
鋼製の基礎梁ユニットを適宜の平面枠上に組み合わせて
鋼製基礎梁を構成し、且つ鋼製基礎梁を適宜の位置にア
ンカーボルトを固定するアンカーボルトプレートを固着
させ、更にこれらを一定範囲コンクリートで囲繞したこ
とを特徴として成る。
件に加え、前記鋼製基礎梁には、その上下面に鉄筋を組
み合わせたことを特徴として成る。
記要件に加え、前記アンカーボルトプレートにはレベル
調節体を設けたことを特徴として成る。
記要件に加え、前記基礎梁ユニットには、その下面に一
基または複数基のスペーサを設けたことを特徴として成
る。
記要件に加え、前記スペーサは、それらの一部またはす
べてが高さ調節自在に構成されていることを特徴として
成る。
記要件に加え、前記完成した構築用基礎の高さは、従来
基準の50%以内の高さとしたことを特徴として成る。
方法は、あらかじめ掘削した根代に所定形状に基礎梁ユ
ニットを配置し、基準姿勢を得た上で鋼製の基礎梁ユニ
ットを互いに固定して、鋼製基礎梁を構成し、更に鋼製
基礎梁上の基準線とアンカーボルトプレートにおける基
準線とを合致させた状態でアンカーボルトプレートを鋼
製基礎梁に固着させ、その後、鋼製基礎梁周囲にコンク
リート打設することを特徴として成る。
方法は、前記要件に加え、前記基礎梁ユニットはあらか
じめその下面側に鉄筋を固着させておくことを特徴とし
て成る。
方法は、前記要件に加え、前記アンカーボルトプレート
にはレベル調節体を設けておき、コンクリート打設に先
立って所定レベルにレベル調節体の高さを調節しておく
ことを特徴として成る。
工方法は、前記要件に加え、前記基準姿勢を得る際にお
ける上端出し作業は、基礎梁ユニットにおけるスペーサ
の高さを調節して行うことを特徴として成る。
工方法は、前記要件に加え、前記構築用基礎は、従来基
準の50%以下の高さ寸法としたことを特徴として成
る。
工方法は、前記要件に加え、前記構築用基礎の耐荷重の
増大に対しては、基礎梁ユニットを並列方向に増加させ
て対応させることを特徴として成る。これら発明により
前記目的を達成しようとするものである。
礎梁ユニットを組み合わせて、これにアンカーボルトを
固定したアンカーボルトプレートを固着させるものであ
るから、正確なアンカーボルトの設置位置が得られる。
また強度メンバーとして鉄筋の組立工程がほとんどな
く、主として鋼製の基礎梁ユニットの組み付けだけであ
るから、その作業性と強度も優れる。
ユニットの上下面に鉄筋が組み合わされているから、更
に鋼製基礎梁形態の設計的な自由度を増すことができ
る。
ンカーボルトプレートにはレベル調節体が設けられてい
るから、構築用基礎を施工した後、躯体を正確な位置で
仮支持することができる。
製基礎梁はその下面にスペーサを具えているから、鋼製
基礎梁をコンクリートで法制上要求されている寸法の下
に正確に囲繞させることができる。
ペーサは一部またはすべてが調節自在に構成されている
から、各基礎梁ユニットにおける上面の設定、いわゆる
上端出しが容易に且つ正確に行われる。
成した構築用基礎の高さは従来基準の50%以下に設定
されるものであるから、施工するための根代深さを浅く
することができる。
率的な施工と正確なアンカー出し作業が行い得る。
礎梁ユニットを工場生産し得るから、製品を規格化する
とともに、現場溶接の作業量を減少させ、ひいては能率
的な施工作業をもたらす。
ンカーボルトプレートにおけるレベル調節体をあらかじ
め調節することにより、構造体の仮支持位置を正確に設
定し得る。
スペーサの高さを調節することによって上端出し作業を
能率的に且つ正確に行い得る。
完成した構築用基礎の高さは従来基準の50%以下に設
定されるものであるから、施工するための根代深さを浅
く設定することができる。
構築用基礎の耐荷重の増大に対しては、基礎梁ユニット
を隣接方向に増加させることにより対応することができ
るから、基礎梁ユニットを規格化して更に種々のバリエ
ーションにも対応することができる。
に説明する。まずこの説明にあたっては、構築用基礎1
の構成をまず述べ、その後、その施工工程を順次説明し
て、構築用基礎の施工方法の説明を行う。まず図1にお
いて構築用基礎並びにそれに関連する構築建造物等を含
めた全体形状を示すものであって、構築用基礎1は建造
物2における柱3等を適宜の個所で支持する。そしてこ
のものは施工現場における地面を掘削した根代5内に潜
るように形成されるものであり、根代5の底部は割栗石
6を適宜ランマー等によって押圧し、更にその上に捨て
コンクリート7等を設ける。
1について更に詳細に述べる。まず符号10は構築用基
礎1の主たる強度メンバーである鋼製基礎梁であって、
このものは鋼製の基礎梁ユニット11が組み合わされて
成る。この鋼製の基礎梁ユニットの基本構成はH形鋼、
I形鋼を適用したものであって、上フランジ11a、下
フランジ11b、更にその両者の間に直交するように設
けられるウェブ11cとから成る。
して下鉄筋12をあらかじめ溶着した状態で工場生産さ
れるものであって、下鉄筋12は例えば12mm程度の
鉄筋を適宜のピッチで井桁状に組み合わせて構成したも
のである。更に上フランジ11aには上鉄筋13を設け
るものであり、このものはあらかじめ井桁状に組み合わ
された鉄筋を鋼製の基礎梁ユニット11を設置した状態
でその上方に置き、適宜の個所で鋼製の基礎梁ユニット
11の上フランジ11aに対して溶接して固着する。
1bにスペーサ14を設けるものであって、例えばスペ
ーサ14は角管状の部材を溶接した固定スペーサ14a
とボルトを適用した可調スペーサ14bとする。もちろ
んすべてを可調スペーサ14bによって構成してもよい
し、固定スペーサ14aのみとしてもよい。また固定ス
ーサ14aはあくまで仮寸法を得るものとし、正確な設
定のために固定スペーサ14aごとに隣接して可調スペ
ーサ14bを設けてもよい。
状態に突き合わされて接続されることを考慮して、図3
(a)に示すようにその先端にガゼットプレート15を
設けてもよい。このガゼットプレート15は上フランジ
11aと下フランジ11bとの間において、ウェブ11
cに対して直交するように張り出すように設けたもので
あって、これに対応して他の接続される鋼製の基礎梁ユ
ニット11の先端側のウェブ11cにはガゼットプレー
ト15と重なり合う部分にボルト孔15aを穿設する。
そしてこれら両者はボルトナット17によって固着され
るのである。もちろんガゼットプレート15がフランジ
端面までしか形成されていないときには図3(b)に示
すように別途スプライス16を介在させて固定するよう
にしてももとより差し支えない。また長手方向に接続さ
せるにあたっては、図3(c)に示すようにウェブ11
cにボルト孔15aを形成し、ここにスプライス16を
あてがって連続するように固定する。
具体的には建造物2の柱3等をボルト締めするための個
所にはアンカーボルトプレート20を溶接等によって固
着して、ここに一体に取り付けられるアンカーボルト2
1を結果的に鋼製基礎梁10に対して所定の位置から上
方に突設したような状態とする。なおアンカーボルト2
1はアンカーボルトプレート20に穿設された適宜のア
ンカーボルト孔20aに対しボルト本体21aを差し込
み、これをロックナット21bで固定した形態をとる。
なお図4に示す実施例ではアンカーボルトプレート20
は例えば正方形状をしているものであるが、このものは
適宜アンカーボルト21の間をいわゆる肉盗み状態に切
り欠いた図5(a)に示すような形状とすることももと
より差し支えない。
用してレベル調節体22を設ける。このものは建造物2
の柱3等を仮組みした状態において、その下端を仮支持
するための部材であって、従来は例えばコンクリート2
5の一部を盛り上げて構成していたいわゆるダンゴモル
タルと称されるものに相当する。すなわちレベル調節体
22は一例として円筒状の固定カップ23をアンカーボ
ルトプレート20に溶接するとともに、この内側に入れ
子状に可動カップ24をねじ込むようにしたものであ
る。すなわち固定カップ23に設けられた調節メネジ2
3aに対し、可動カップ24の外周に設けられた調節オ
ネジ24aをねじ込み、そのねじ込み加減によって可動
カップ24を調節自在としたものである。もちろんレベ
ル調節体22はこのような構成に限らず、例えば円筒状
あるいは角筒状の固定カップ23の外側部等に図5
(b)に示すような調節ボルト22Bを設けておき、そ
のボルトの突出加減によって可動カップ24の高さを設
定するようにしてもよい。
に対してこれを囲繞するようにコンクリート25が打ち
込まれて構築用基礎1が完成状態となっているのであ
る。この状態では前記アンカーボルト21は所定の位置
から突出した状態となるとともに、その近傍にレベル調
節体22がコンクリート25を打ち込まれた状態で設置
されているのである。
ンクリート25の打設の際に必要な型枠30について説
明する。このものは組立状態のものを型枠30として定
義するものであって、これを構成する各分断された型枠
部材は型枠板31と定義する。この型枠板31は全体と
してほぼ平板状を成し、その上端縁のみを一例として外
側にチャンネル状に屈曲させて上縁部32を構成したも
のである。そして上縁部32から型枠板31の外面側に
沿うように垂直に補強パイプ33を一例として型枠板3
1の長手方向に二カ所程度配設する。また各型枠板31
は隣接する型枠板31と組み合わされて一定形状の型枠
30を構成するものであるから、その接続が行い得るよ
うに一部上縁部32に対してジョイント用切欠34を設
ける。
ョイント金具35が設けられるものであって、コ字状断
面をした直線用ジョイント金具35aや平面形状を直角
に形成して断面形状をコ字状としたコーナー用ジョイン
ト金具35bが適用される。更に型枠板31を組み付け
て型枠30を構成した際において、対向する型枠板31
を所定寸法に押さえるための押さえ枠36を用意する。
このものは杆状部材であって、その両端にコ字状の型枠
板31への嵌込部36aを具える。またこの型枠板31
の下端部の移動を阻止するために押さえ砂37を用いる
ことが好ましい。このものは型枠板31の近くにおいて
根代5の側壁面等の間に充填して型枠板31の移動を阻
止するのである。
て説明する。 (i)根代成形(図6参照) まず構築用基礎1を設置するに先立ち、これが設置され
る根代5を基準地盤面GLから適宜掘り込むのである。
なおこの際、本発明では構築用基礎1の耐荷重作用を担
う強度メンバーが形鋼を用いた鋼製基礎梁10であるか
ら、比較的高さ寸法を従来基準に比べて少なく設定で
き、根代5の成形作業は能率良く行い得る。また根代深
さも浅い場合には構築用基礎1の側部から100mm程
度余裕をもって掘り込むだけでよいから、根代5の掘込
幅も少なく設定できる。このようにした後、常法に従い
適宜そのままランマー等で整地するか、割栗石6等を敷
設した後、ランマーで突き固める等の作業を行う。その
後、基準線を罫引くための捨てコンクリート7の打設を
行う。
じてトランジット等で正確に割り出し、通り状態の基準
線あるいは柱芯等の基準線を罫引くものである。
参照) 鋼製の基礎梁ユニット11は一例として工場生産される
ことが好ましい。好ましくは鋼材を適宜の寸法に切断し
た上、下フランジ11bに対して下鉄筋12を溶接加工
であらかじめ組み付けておく。また同時にスペーサ14
を設けておくとともに、必要に応じてガゼットプレート
15を溶接しておく。
参照) このような状態で鋼製の基礎梁ユニット11を搬入し、
施工現場に応じて適宜の場所にこれを配設してゆく。こ
の配設にあたってはすでに捨てコンクリート7上の基準
線L1 に概ね合致させるように設置しておく。このよう
にした後鋼製の基礎梁ユニット11を接続させるもので
あって、例えば直線上に接続させる場合にはウェブ11
cのボルト孔15aを利用してスプライス16を両側か
らあてがい、適宜接続してゆく。またコーナー部分はガ
ゼットプレート15と接続される他の鋼製の基礎梁ユニ
ット11のウェブ11cと突き合わせて接続する。なお
この接続はすべてのボルトナット17の締結を緊密にす
ることなく、一部を仮留め状態としてもよい。また更に
仮留め状態にできない程度にずれている場合には、可調
スペーサ14b等を調節して上面の通りを出すいわゆる
上端出しをしたり、更に柱芯に合わせる柱芯出しの作業
を行う。このようにして正確に鋼製の基礎梁ユニット1
1が組み合わされた後には、接続部分をいわゆる本締め
をし固定状態を得る。なおこの作業と共に、隣接する下
鉄筋12の端部同士を溶接固定する。
照) このような状態でアンカーボルト21を取り付けるため
のアンカーボルトプレート20を鋼製基礎梁10上にあ
らためて形成された柱芯出し用の基準線L2 を案内とし
て、アンカーボルトプレート20における基準線L3 を
これに合致させた上これを溶接する。この後、アンカー
ボルト21をアンカーボルト孔20aに差し込み、ロッ
クナット21bでアンカーボルトプレート20を上下か
ら挟み込んで固定する。
ルトプレート20を溶着した後、更に鋼製の基礎梁ユニ
ット11における上フランジ11a上に上鉄筋13を設
置固定する。これは個々の鉄筋を現場で井桁状に組み合
わせてもよいし、一定範囲で井桁状に組み合わされたも
のをあらかじめ工場で用意し、これを上フランジ11a
上に載せて適宜の個所で溶接するようにしてもよい。も
ちろん鋼製の基礎梁ユニット11ごとに隣接する上鉄筋
13の端部を溶接して一体化する。
る。これはすでに述べた型枠板31を上縁部32を上方
にして適宜枠組みするように設けるものであって、それ
ら各型枠板31はジョイント金具35によって長手方向
に連続させるとともに、対向する型枠板31は押さえ枠
36によって一定の間隔を保つように保持する。またそ
の外面側を根代5との隙間を押さえ砂37等を充填して
埋め、その押さえとするものである。
(図13、14、15参照) このようにした後、常法に従いコンクリート25を打設
する。そして一定時間、コンクリート25の養生を行
い、型枠30の取り外しを行う。型枠30の取り外しを
行うにあたっては、型枠板31を接続しているジョイン
ト金具35並びに押さえ枠36を取り外した後、これを
上方に引き抜くようにする。特に本発明にあっては、構
築用基礎1の深さを浅くすることができるから、このよ
うな上方への引き抜きによる型枠30の取り外しが可能
となるのである。
枠30の取り外しにあたって押さえ砂37にホース等で
水を注入し、押さえ砂37を全体として液状化すること
によりその押さえを解除した状態とすることが好まし
い。もちろんこのような工程を経なくても取り外せる場
合には、このような作業を行う必要はない。またこの実
施例で説明した型枠板31の場合には、型枠板31にお
ける補強パイプ33を利用し、ここに鋼棒等を差し込ん
で、図14に示すようにこじるようにして型枠板31を
コンクリート25面から剥離させ、これを上方に引き抜
く操作を行う。因みにこのような完成状態では鋼製基礎
梁10を一定範囲で覆うようにコンクリート25が打設
され、上方にはアンカーボルト21が突出するととも
に、その近傍のレベル調節体22内にもコンクリート2
5が充填された状態で構成されている。
照) 以上述べた建築用基礎にあっては、当然設計段階におい
て与条件としての負荷に応じた寸法設定を行うが、本発
明にあっては負荷増大に対しては鋼製基礎梁10の寸法
設定を行うにあたり、あらかじめ規格化されて構成され
た基礎梁ユニット11を並列的に配置して基礎の幅を広
げるようにすることが好ましい。
ものであり、以下のような効果を奏する。請求項1記載
の発明によれば、鋼製の基礎梁ユニット11を組み合わ
せて、これにアンカーボルト21を固定するアンカーボ
ルトプレート20を固着させるものであるから、正確な
アンカーボルト21の設置位置が得られる。また強度メ
ンバーとして鉄筋の組立工程がほとんどなく、主として
鋼製の基礎梁ユニット11の組み付けだけであるから、
その作業性も優れる。
基礎梁ユニット11の上下面に上下鉄筋12、13が組
み合わされているから、更に鋼製基礎梁10の形態の設
計的な自由度を増すことができる。
ンカーボルトプレート20にはレベル調節体22が設け
られているから、構築用基礎1を施工した後、躯体を正
確な位置で仮支持することができる。
製基礎梁10はその下面にスペーサ14を具えているか
ら、鋼製基礎梁10をコンクリート25で法制上要求さ
れている寸法の下に正確に囲繞させることができる。
ペーサ14は一部またはすべてが調節自在に構成されて
いるから、鋼製の各基礎梁ユニット11における上面の
設定、いわゆる上端出しが容易且つ正確にに行われる。
成した構築用基礎1の高さは従来基準の50%以下に設
定されるものであるから、施工するための根代5の深さ
を浅くすることができる。このことは、ひいては施工時
間の短縮、残土処理の負担を軽減、更には隣地とのトラ
ブルの発生の回避をすることができる。
率的な施工と正確なアンカー出し作業が行い得る。
製の基礎梁ユニット11を工場生産し得るから、製品を
規格化できるとともに、現場溶接の作業量を減少させ、
ひいては能率的且つ正確な施工作業をもたらす。
ンカーボルトプレート20におけるレベル調節体22を
あらかじめ調節することにより、構造体の仮支持位置を
正確に設定し得る。
スペーサ14の高さを調節することによって上端出し作
業を能率的に且つ正確に行い得る。
完成した構築用基礎1の高さは従来基準の50%以下に
設定されるものであるから、施工するための根代5の深
さを浅く設定することができる。このことは、ひいては
施工時間の短縮、残土処理の負担を軽減、更には隣地と
のトラブルの発生を回避することができる。
構築用基礎1の耐荷重の増大に対しては、鋼製の基礎梁
ユニット11を隣接方向に増加させることにより対応す
ることができるから、基礎梁ユニット11を規格化して
更に種々のバリエーションにも対応することができる。
ンを併せ示す平面図である。
側面図である。
られるレベル調節体を示す斜視図である。
の実施例を示す斜視図である。
説明図であって、このうち根代成形工程を示す斜視図で
ある。
ある。
ある。
である。
る。
ある。
る。
手法を示す断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 鋼製の基礎梁ユニットを適宜の平面枠上
に組み合わせて鋼製基礎梁を構成し、且つ鋼製基礎梁を
適宜の位置にアンカーボルトを固定するアンカーボルト
プレートを固着させ、更にこれらを一定範囲コンクリー
トで囲繞したことを特徴とする構築用基礎。 - 【請求項2】 前記鋼製基礎梁には、その上下面に鉄筋
を組み合わせたことを特徴とする請求項1記載の構築用
基礎。 - 【請求項3】 前記アンカーボルトプレートにはレベル
調節体を設けたことを特徴とする請求項1または2記載
の構築用基礎。 - 【請求項4】 前記基礎梁ユニットには、その下面に一
基または複数基のスペーサを設けたことを特徴とする請
求項1、2または3記載の構築用基礎。 - 【請求項5】 前記スペーサは、それらの一部またはす
べてが高さ調節自在に構成されていることを特徴とする
請求項4記載の構築用基礎。 - 【請求項6】 前記完成した構築用基礎の高さは、従来
基準の50%以内の高さとしたことを特徴とする請求項
1、2、3、4または5記載の構築用基礎。 - 【請求項7】 あらかじめ掘削した根代に所定形状に鋼
製の基礎梁ユニットを配置し、基準姿勢を得た上で基礎
梁ユニットを互いに固定して、鋼製基礎梁を構成し、更
に鋼製基礎梁上の基準線とアンカーボルトプレートにお
ける基準線とを合致させた状態でアンカーボルトプレー
トを鋼製基礎梁に固着させ、その後、鋼製基礎梁周囲に
コンクリート打設することを特徴とする構築用基礎の施
工方法。 - 【請求項8】 前記基礎梁ユニットはあらかじめその下
面側に鉄筋を固着させておくことを特徴とする請求項7
記載の構築用基礎の施工方法。 - 【請求項9】 前記アンカーボルトプレートにはレベル
調節体を設けておき、コンクリート打設に先立って所定
レベルにレベル調節体の高さを調節しておくことを特徴
とする請求項7または8記載の構築用基礎の施工方法。 - 【請求項10】 前記基準姿勢を得る際における上端出
し作業は、基礎梁ユニットにおけるスペーサの高さを調
節して行うことを特徴とする請求項7、8または9記載
の構築用基礎の施工方法。 - 【請求項11】 前記構築用基礎は、従来基準の50%
以下の高さ寸法としたことを特徴とする請求項7、8、
9または10記載の構築用基礎の施工方法。 - 【請求項12】 前記構築用基礎の耐荷重の増大に対し
ては、基礎梁ユニットを並列方向に増加させて対応させ
ることを特徴とする請求項7、8、9、10または11
記載の構築用基礎の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6201331A JP2813605B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 構築用基礎並びにその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6201331A JP2813605B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 構築用基礎並びにその施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841897A true JPH0841897A (ja) | 1996-02-13 |
JP2813605B2 JP2813605B2 (ja) | 1998-10-22 |
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ID=16439250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6201331A Expired - Lifetime JP2813605B2 (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 構築用基礎並びにその施工方法 |
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